みなさんは、「デートDV」って言葉を聞いたことがありますか?なんだかいっとき話題になりましたよね。結婚した夫婦のなかで問題になってたドメスティックバイオレンス(夫婦間での身体的・精神的暴力)が、じつは恋人間でデートのときにも起こっちゃう、なんていうことで。デートDVのこわいところは、好きな相手からされてるからといってつい気づきにくくなっちゃうこと。そんなわけで今回は、看護師の大木アンヌさんに「アナタはされてない!?看護師が教えるデートDVのサイン」について聞いてみました。■1.舌打ち「かなり初期の段階だけど、カレにDV気質があるかどうか見抜くための一番簡単な方法としては、舌打ちをする人かどうか。イラっとしたときに舌打ちをする人は、自分のイライラを外に出したい気持ちがある人。そのイライラが大きくなると誰か身近な相手にぶつけるおそれがあります」舌打ちする男子って、たしかにちょっとこわいですよね。みなさんのカレは、なんかちょっとやなコトがあるだけで、「チッ」ってしてませんか?■2.物に当たる「あとはやっぱり物に当たる人は危険だよね。物に当たってる人ってだいたいね、本当は人とかを殴りたい欲望はあるけど、でもそれは一応イケナイってわかってるから物にいってるだけで、イライラが抑えきれないレベルまでいっちゃうと危ないんだよ」わお。これはちょっと思い当たるところがあってヒヤっとしてしまいました。いますよね、ムカっとすると物を投げる男子。そういう人と付き合ったりしてませんか?■3.暴言「どんどんヤバくなっていくよ(笑)。ていうかここまできたらもうデートDVそのものですね。ケンカになったとき、『クソ女!』とか『死ねよ!』とかモラハラ発言が飛び出してしまう男性は完全にクロ。正直、ソッコーで別れたほうがいいと思いますよ」普段、なんにもないときにホントに冗談で悪口を言う人はいますが、こういうのとは違ってキレたときに暴言が飛び出す男子が危険なんだそう。ケンカのとき、やけにグサッとくること言うなーと思ったら、要注意。■4.痩せ型で神経質「これはDVのサインとかではないんだけど。外国の精神学者のクレッチマーという人が体型別に性格分類をしたものがありますが、それによると、痩せ型の人は神経質で爆発型。DVの素質アリな場合が多いんです」たしかに神経質な人は、ストレスを溜め込んで一気に爆発させちゃうような人が少なくない気がしますね。体型で人を判断するのはよくないところもあるかもですが、あくまでそういう傾向があるかもしれない、ということで覚えておいて損はないかもしれません。■おわりにどうでしたか?DV気質な人は、アナタの努力次第で治るということは残念ながらあまりないそうです。できるだけあまり怒らせないことか、それか付き合う前にそういうところをうまく見抜いて避けてしまうのがいいかもしれません。一度付き合ってしまうと、「好きだから我慢しなくちゃ・・・・・・」とどツボにはまってなかなか離れられなくなるそうですからね。(遣水あかり/ハウコレ)
2014年06月26日近年、夫婦間の問題として、すっかり認知度を上げた言葉のひとつにドメスティックバイオレンス(以下、DV)なるものがある。ご存知の通り、同居関係にある配偶者や内縁関係の間で起こる家庭内暴力のことだ。最近はDVの概念も広がったため、同居の有無を問わず、元夫婦や恋人など近親者間に起こる暴力全般を指す場合もあるという。確かに、夫が妻に対して暴力を振るうという光景はいただけない。一般的に、フィジカルにおいては女性よりも男性のほうが圧倒的に強いのだから、男性が女性を殴るという行為は、これはもう弱い者イジメと言わざるをえないだろう。大人が子供を虐待する、あるいは人間が小動物を虐待するということと、構図的には同じである。結婚して5年になるFさん夫婦の場合もそうだ。38歳になる夫は有名企業に務めるエリートサラリーマンで、年収は1000万円の大台を突破。妻は34歳の専業主婦で、3歳の息子と1歳の娘の育児に精を出している。夫妻どちらも社交的で礼儀正しく、近所の評判もすこぶる良好、いわゆる幸せな家庭である。しかし、そんなFさん夫婦であっても、実は人知れずDVの悩みを抱えているというからわからない。一見すると、妻はいつも美しく着飾っており、笑顔も絶やさない素敵な30代女性であるため、家庭の中では夫に暴力を振るわれているなどという凄惨な光景が微塵も想像できない。彼女にはいわゆる陰が見当たらないのだ。もっとも、真相を明かすと、それもそのはずである。Fさん夫婦におけるDVの被害者は、この妻ではなく、エリートサラリーマンの夫だからだ。すなわち、妻が夫に対して暴力を振るうという、世間一般のDVのイメージとは逆の関係なのだ。事の発端は、結婚して1年が経ち、妻の第一子妊娠が発覚して以降である。妊娠発覚直後は夫妻ともども大喜びで、未来の明るい家庭を思い描きながら、互いに心を躍らせていたという。やがて生まれてくる子供のために、夫はこれまで以上に仕事に精を出すようになり、妻は妊娠を機にそれまで働いていた職場を辞め、専業主婦になった。ところが、ほどなくして妻の様子が少しずつ変わってきた。それまでの妻はどちらかというとアクティブなタイプで、OL時代は仕事だけでなく、交友においてもバイタリティに溢れた女性だっただけに、一日中家事に勤しみながら胎教を考える日々にストレスを感じだした。要するに、日々が退屈でつまらなくなったのである。一方、夫は仕事が忙しい時期だったため、それに伴い夜の付き合いも多くなり、必然的に家で食事をする機会が減少。そうなると妻のストレスはますます顕著になっていくわけで、深夜遅くに帰ってきた夫に対して、なにかと八つ当たりを繰り返すようになった。かくして、夫婦喧嘩が急増した。といっても、夫がなにか悪いことをして、それに対して妻が怒るという流れではない。日々のストレスを溜めに溜めた妻が、その鬱憤を夫にぶつけるだけの場合がほとんどだ。ある日の夫は、仕事で夜遅く帰宅しただけなのに、玄関でいきなり妻から「遅いんだよ、バーカ!」と怒鳴られたという。これだけならまだしも、いつからか妻が暴力を振るうようになったからたまらない。それも最初は軽いものだったが、夫が一切抵抗しないのをいいことに、どんどん激しくなっていった。中でも夫にとって一番つらいのは、殴る蹴るといった打撃系の定番暴力ではなく、女性特有の長く強固な爪による「引っかき攻撃」だという。なるほど、猫と同じ理屈だ。肉体的に非力な動物が、自分よりも強く大きな動物を攻撃しようと思ったら、そもそも力に頼ろうとせず、なにか違う武器を利用して相手にダメージを与えたほうが効果的だ。それがすなわち、爪なのだろう。また、男性から女性へのDVと違って、被害者が男性の場合、妻からのDVをなかなか周囲に明かせないという人も多い。その夫も人知れず妻の引っかき攻撃に悩み、背中には無数の引っかき傷があるというのに、それを会社の同僚や上司などには言えず、一人で抱え込んでいるという。これは男性特有の傾向なのかもしれないが、男性は社会的・世間的なメンツを重んじるところがあるため、恥をかきたくないという心理が働くわけだ。さらに、その夫は非常に紳士的で優しい男性である。だからこそ、男性が女性に手を上げることをタブー視しており、そのため妻からのDVに対して正当防衛の名のもとに同じ暴力で応戦することは絶対にしない。つまり、ひたすら我慢しているのである。しかし、夫が我慢していると、妻はだんだん感覚が麻痺してきたのか、あるいは調子に乗ってきたのか、ますますDVが激化。殴る蹴るの暴行と違って、地味ながらも激痛と傷跡を伴う引っかき攻撃は大きな音が出ないため、まだ幼い息子と娘も、父の苦しみにまったく気づかない。こうして、夫の悩みはますます孤独化していくのだ。世の中には夫から妻へのDVもある一方で、妻から夫へのDVもある。それにもかかわらず、一般的にはDVといえば「夫から妻への暴力」というイメージがあるのは、夫が被害者の場合は、その悩みが孤独化し、世間にばれにくいからなのかもしれない。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年04月26日メル・ギブソンの継母が2日(現地時間)、DV被害を理由に、メルに対する接近禁止令をロサンゼルス高等裁判所に要請していることが明らかになった。要請を出したのは、テディ・ジョーイ・ヒックス・ギブソンさん。ギブソンの父親であるジョン・ハットン・ギブソン氏と2001年に結婚した。「80歳近い人物(テディ・ジョーイさん)に対する苛めは、10年以上もメルの父親を愛し、忠実な伴侶で居続けた彼女を深く傷つけた」と、南カリフォルニアの通信社「City News Service」が入手した訴状に記述されている。同書には、1月に入院中の父親を見舞いに訪れたメルが、治療法をめぐって対立した際に彼女を罵倒したことも書かれており、「メルが突然、腕を振り回しながら私を怒鳴りつけ、恐怖で凍りつきました」と78歳のテディ・ジョーイさんは証言し、彼女の家にメルが足を踏み入れないこと、100ヤード以内に近づかないことを求めている。先月、ジョン・ハットンさんは93歳にして離婚を申請したが、これもメルの差し金だと彼女は考えている。訴状で彼女は、なぜ夫が「離婚を申請したのか多くの疑問があり、この件についてメルを通さず、直接夫と話したい。彼が健康なのかどうか、メルに操られていないか、自分が望まない行動をとられていないかどうかを確かめたい」と語っている。(text:Yuki Tominaga)© FameFlynet/AFLO■関連作品:それでも、愛してる 2012年6月23日よりシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開© 2011 Summit Entertainment, LLC and Participant Media, LLC. All Rights Reserved.
2012年07月04日オーセンスグループはこのほど、運営する法律相談ポータルサイト「弁護士ドットコム」内コンテンツ「DVチェッカー」の利用者が6,000人を突破したことを発表した。結婚相手からの精神的・身体的暴力の度合いをチェックできる弁護士監修コンテンツとなっている。利用は無料。「DVチェッカー」は2010年9月15日に提供開始。結婚相手から受けている行為に関する複数の質問に回答すると、DV(結婚している男女間の暴力)を受けている度合いがパーセンテージで表示される。さらには、結果に応じた法的ワンポイントアドバイスを得ることもできるという。自分がDVをしている可能性をチェックするツールとしても利用可能。DVチェッカーの質問には、「一緒にいるのに何を言っても相手にされず、24時間以上無視されたことがある」「生活費をもらえないことがある」「あざができるほどの強さで殴られたことがある」などがある。これまでの利用者(6,019人・5月29日現在)の男女比は、男性31%(1,866人)、女性69%(4,153人)で、平均年齢は33歳(男性35歳、女性32歳)。危険度合い別の人数は、1位「危険」(危険度56~95%)2,715人、2位「注意」(同1~35%)1,722人、3位「警戒」(同36~55%)818人、4位「安心」(同0%)738人、5位「超危険」(同96~100%)26人で、危険度の平均パーセンテージは39%だった。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月08日シミができるのは紫外線が最も多い原因だと思われているけれど、実は精神的ストレスも想像以上に強力な老化作用をもたらすって知っていましたか?ストレスが増えると体内では活性酸素が大量に発生します。この活性酸素はDNAを傷つけ、老化のもとになると言われています。シミ、シワはもとより、がん、動脈硬化、糖尿病などの引き金になることもよく知られていますね。実は、ある製薬会社が20~60歳の女性135人を対象に、精神的ストレスとお肌のシミの状態を調査したところ、さらに詳しい関係がわかってきました。ストレス度合いを「低」「中」「高」の3段階に分類してシミの面積と比較分析したところ、ストレスが「高」のコは、「低」のコに比べ、シミの面積が約3倍広くなっていたとか。しかも、年齢が若いコほど、その現象は顕著に表れていたそうで、一方、年齢が高くなるほど、シミに加えてシワも増えていたとの結果が。また、精神的ストレスによるシミは、額に多く発生していたことがわかっています。不思議な話ではありますが・・・。面白いことに、同調査では、精神的ストレスと血中ビタミン濃度との関係も調べていて、ビタミンB群(B2 、B6、ナイアシン)が血中に多いコは、シミの出来方が少ないこともわかっています。ちなみに、ビタミンCやビタミンEの血中濃度が高いコは、強いストレス下にあっても、シワの発生が抑えられるそうなのでストレスに負けないよう、ビタミンB、C、Eを日ごろから意識して摂取したいものです。そして、できるだけ楽しいことを考えたり見たりするよう工夫して、精神的ストレスをけ散らしてしまうのが、高い化粧品を使ってケアするより、よっぽど効果的かもしれませんね。(ビューティ&ダイエット編集部)
2012年06月03日世界的に有名なバレリーナのシルヴィ・ギエムが10月20日に会見を開き、『HOPEJAPANTOUR』に込めた思いを語った。シルヴィ・ギエムのチケット情報会見でギエムは「3月11日、私はロンドンでリハーサル中に東日本大震災のニュースを聞きました。日本にはたくさんの友人達がいますが、何もできない自分への葛藤から、日本への支援へと動き出しました」と今回の来日意図を説明。また、日本では封印した、ギエムの代名詞とも言える『ボレロ』をガラ公演と岩手・福島公演に選んだ理由についても触れ、「私にとって特別な日本ツアーになります。大好きな作品だし、精神的にもポジティブで、パワーを与えられる作品だからこそ選びました。今までは肉体的な『ボレロ』でしたが、今回は感情的な『ボレロ』になったかもしれない」と話した。また、同じく日本を愛した振付家の故モーリス・ベジャールについても「彼が生きていたら、来日して同じこと考えていただろう」と述べ、「ひとりの人間として、今後も(日本に対し)深い支援をしていきたいと思っています。これからも関係者と手を携えて、被災者への精神的な支えになりたい」とコメントした。ギエムの日本に対する熱く希望に満ちた『HOPEJAPANTOURシルヴィ・ギエム・オン・ステージ2011』は、10月22日(土)より東京文化会館大ホールにて開幕。その後、被災地の岩手、福島で特別プログラムを上演し、愛知、兵庫、広島、福岡と全国を回る。なお、11月17日(木)から20日(日)まで、18世紀、ルイ15世統治下で軍人、外交官、スパイとして活躍し、人生の前半を男性、後半を女性として生きたと言われる「エオンの騎士」を題材にした新作『シルヴィ・ギエム&ロベール・ルパージュ&ラッセル・マリファント「エオンナガタ」』も東京・ゆうぽうとホールにて上演。ギエム、ルパージュ、マリファントの天才3人が火花を散らし、数奇な運命を表現する舞台。チケットは両公演とも発売中。
2011年10月21日「ストレスや精神的不安をリフレッシュする方法の一つに、ウォーキングがあります」というのは糖尿病専門医で大阪府内科医会会長の福田正博先生。『専門医が教える糖尿病ウォーキング!』(扶桑社新書)の著書があり、ウォーキングと疾病についての研究を続けておられる先生に、ウォーキングが心身に与える影響について話をお聞きしました。■緊張した心身には、有酸素運動を精神的な不安があるとき、少し走ったり階段を上ったりしただけで息がハアハアと上がることはありませんか。福田先生は、「心臓の鼓動が大きい、速い、のどが詰まった感じがする。そんなときは自覚がなくても、ストレスがかかっている兆候です」と話します。また、福田先生は、「不安や緊張が続く状態では、もともとの病気が悪化し、また病気を発症する可能性が高くなります。このような状況のときこそ、心身をケアするために、ウォーキング、ヨガ、ピラティス、ラジオ体操など、手軽にいつでも実行できる有酸素運動を行いましょう。なかでも、年齢、世代を問わずに日常的な動作で継続できるという点で、ウォーキングをおすすめします」と言います。有酸素運動とは、十分な呼吸をしながら酸素を体に取り入れて行う運動のこと。福田先生は、「『ウォーキングをすると、自律神経の働きも整い、気分的な落ち込みを防ぐ』ということが分かっています。私の臨床例から、継続することでストレスに強くなるという結果もあります」と伝えます。■「1回5分のこまぎれウォーキング」でOKウォーキングというと、「1日1万歩」、「1回20分以上」を歩かないと効果がないなどとよく言われますが、精神的不安などで部屋にひきこもりがちな人はどうすればいいのでしょうか。福田先生は、「まず、『1日1万歩を歩かないと効果がない』というのは間違いです。5分歩いただけでも脂肪が燃えることが分かっているんです。不安な心でじっとしていると血流が悪くなるばかりなので、短時間のこまぎれウォーキングでも屋内ウォーキングでも、可能な範囲で歩いて、『血行がよくなったな』と感じることが大切です」とアドバイスをします。■いつでもどこででもできる屋内ウォーキング屋外でウォーキングができる状況ではない場合や、雪、雨、寒すぎる、暑すぎるときに実践したい「屋内ウォーキング」の方法を、福田先生に伝授していただきました。1.その場ゆっくりウォーキング精神的疲労が強い人、体調が悪い人は猫背になっています。まず、背筋を伸ばしてまっすぐに立ち、その場で深呼吸をしながらウォーキングを行います。そして、手を振って足を上げ、太ももと床が平行になった状態で2秒キープし、静かにゆっくりと足を下ろします。これを左右20回ずつ、その日の体力に応じて2~3セットを行います。2.ステップウォーキング背筋を伸ばしてまっすぐに立ち、前、後、右、左、後、左、前、とできる範囲で軽いステップを踏みます。スペースがある場合は、3歩前へ、3歩後ろへ、2歩左へ、2歩右へなど、いろいろとアレンジしてください。1分を1セットとして、2~5セットを行います。3.階段ウォーキング階段があれば、ゆっくりと体力に応じて昇り降りをします。一番下の段だけを利用する方法もあります。踏み台昇降の要領で、片足ずつ段に上がり、両足が上がったらまた片方ずつ降ります。これはけっこう体力を使います。2分もすると息が上がってくることも。体力に応じて、1分を1セットとして2~5セット。4.寝て自転車こぎウォーキング床にあおむけになり、自転車をこぐ要領で足を左右交互に上に押し出します。腕は体の脇に置いて力を抜き、足首とひざは90度にします。左右20~50回を1セットとして2~5セット。これはひざや腰に負担が少なく、リハビリに用いられる運動の一つです。5.ヒップウォーキング床に座り、足を前に出して腕を振りながらお尻で前へ5歩、後ろへ5歩、移動します。場所がなければ、1~2歩ずつの前進と後進を繰り返します。これは腹筋や骨盤まわりの筋肉をも使い、運動不足でとどこおりがちなそけい部(足のつけ根)のリンパの流れを促します。「これらは、全部をする必要はありません。気分に応じて体力次第で、できる方法からはじめてください。けっこう、筋肉に効いているのが分かるはずです」と福田先生。また、屋内ウォーキングを行うときの注意点として、福田先生は次のことを述べます。●1セットをしたら、手足を揺らすなどして1分~3分の休憩をはさむ●壁や周囲の物に手足をぶつけないように●フローリングの部屋では、厚めの靴下をはくなどして足をガードする●すべらないように足の裏にストッパーがついているソックスがおすすめ●階下や近所の迷惑にならないよう、足の上げ下げは静かに行う。それでこそ、筋肉に働きかける効果がある●運動前後はできるだけストレッチを行う不安で頭を抱えているよりも、少しでも歩くほうが心も体も健全な方向へ動いていく。体に酸素を取り込んで全身の血流を促すウォーキングは心身の疲労回復に適していて、屋内でもすぐに始められる方法がある――。周囲のストレスフルな人たちにもすすめながら、文字通り、1歩ずつ前進したいと思います。監修:福田正博氏。大阪府内科医会会長。「ふくだクリニック」(大阪市西淀川区。院長。名医として数々のメディアで紹介され、著書の『糖尿病は「腹やせ」で治せ!』(アスキー新書780円)、『専門医が教える糖尿病ウォーキング!』(扶桑社新書756円)が話題です。(阪河朝美/ユンブル)【関連リンク】【コラム】専門医の教え。重要なのは「順番」食べ順変えるだけダイエット!【コラム】健康を守る!地震発生後に気をつけること【コラム】ピラティス式。プチパニックを癒やすための5つの方法
2011年04月01日ちょっとしたことでイライラし、何かとすぐに落ち込んで……。もっと精神的に強かったらいいのに、と思うことはありませんか?私はあります。小さいことに一喜一憂せず、常に仏のような穏やかな気持ちでいられたら、もっとラクに生きられるはず。「ああ、強くなりたい」、そんな思いを胸に、都内にある真言宗のお寺『天光寺』にて修行の体験をしてきました。温室育ちの私は果たして、修行によって何か変われるのでしょうか。天光寺は、東京の奥地である西多摩郡という立地。朝早くから電車を乗り継ぎ、バスに揺られて約2時間。バスを降りてからさらに山道を登ってようやくたどり着きました。苦手な早起きに、バス酔い、山登り、慣れない登山による靴ずれ、この時点ですでに"修行"が始まっているような……。到着し、まずは行着(ぎょうぎ)と呼ばれる服装に着替え、さらにけさ懸けを身につけます。本日ご指導いただく僧侶の相賀聖覚(あいが・しょうかく)さんの前に正座。そして、あいさつやお経の練習をたっぷり行います。たとえば、"朝のあいさつ"は「おはようございます、本日も一日よろしくお願い致します」と、普段出したこともないくらいの大声で何度も言います。同じフレーズを何十回も言うため、途中で集中が途切れて足をモゾモゾさせていたら、「集中できませんか?」と諭されました。……いや、その、集中力がないもので、すみません。このとき、「もっと大きな声で、語尾までしっかり発音して、おなかから声を出して!」と腹式呼吸や発声法も学び、まるで演劇部のよう。腹式呼吸は、長い時間お経を読んだり、瞑想(めいそう)をしたり、あらゆる修行を進める上で大事なのだとか。体験修行で学ぶお経の中で、最も大事でよく使うのは「南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)」。これは、真言宗をひらいた空海(=弘法大師)に、お力をくださいませ、と祈るような意味があるのだそう。昼食を終えたあとは、"光明真言(お経の一つ)を1,000回唱える修行"、"瞑想の作法"、"写経"を少しずつ学びました。写経では、書く前に"家内安全"、"良縁成就"などの願い事を思い浮かべ、無心になってひたすら書き写します。お坊さんいわく、「余計なことを考えるなど雑念が入ると、それがすべて字に現れます。写経することのみに集中し、字は強く、濃く書いてください」とのこと。そしていよいよ修行の真骨頂、滝に打たれる時間です。滝行(たきぎょう)の前には、"お百度参り"を必ず行います。お百度参りとは、弘法大師像と、石の間の、約20mの区間を全力で走って往復し、「南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)」と唱える……というのを30分ほど繰り返す儀式のこと。体育や部活でやる"シャトルラン"に近いです。運動部出身としては、ここで音をあげるわけにはいきません。ときおり、お坊さんたちから「もっと速く走ってください!!」とはっぱをかける声が飛んできて、ますます部活を思い出します。お百度参りははだしで全力疾走するため、すっかり張り切ってしまった私の足の裏の皮は、終わるころには無残にむけまくっていました。足裏の生傷に嘆く暇もなく、滝へ参ります。この滝にはつい最近、小島よしおさんも訪れたのだそう。滝へ向かう途中、お坊さんたちが「iPhoneを買ったんですけど、使いこなせてなくて」と、俗世間っぽい会話を楽しんでおり、ぐっと親近感が増しました。滝に入る前に、塩や酒を全身にかけて身を清め、近くの川でくんだ水を頭からかぶります。この日は、だいぶ暖かくなってきた6月半ば。とはいえ、川の水は鬼のような冷たさで、この時点ですでに軽く泣きそうです。グスッ。そしていよいよ、滝の中へ……。「南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)」と繰り返し唱えながら、ゆっくりと入水。滝の下にたどり着き、水が体に当たると……「ぶは……!?べっ!あばぶ……!!!$%#%!&$☆※÷!」(心の中の声)「無理!!寒い!!冷たい!!と言いたいのにそれすら言えないほど寒い!!!」もう、「南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)」を唱えるどころじゃありません。「な」の字すら言えないこの寒さ。全身の震えが止まらず、ゼエゼエゼエゼエ!と息をすることすらままならず。お坊さんは涼しい顔で「心を無にして、もう少し滝の奥の方まで行ってみましょう。滝からいいパワーをもらい、自分の中の悪いものを浄化させましょう」と言いますが、それどころじゃありません。結局、数秒滝に当たり、やっぱり無理、と外に出て、もう一度滝に挑み、やっぱり無理、と外に出て、と出たり入ったりを繰り返して、途中でギブアップ……。本当は、数十秒は滝に打たれ、さらにその場に座って瞑想を数分しなければならないのですが、とてもじゃないけどそんなことできる気がしませんでした。「……これ、真冬にやる人もいるんですよね?」と聞くと、お坊さんは「ええ、もちろん真冬でもやりますよ」とニッコリ。おそろしい話です。滝に打たれた経験は、今まで生きてきた中で、最大級の苦しみでした。ただ、あの苦行を思えば、今までの人生でのつらかった出来事はちっぽけなものに見えてきます。今後も、滝に打たれる以上の苦しいことは、きっとめったなことでは起こらないでしょう。そういう意味では、少し、強くなれたのかもしれません。今回、私は日帰りで体験修行をさせていただきましたが、二泊三日でみっちり修行するコースも用意されています。「うつや引きこもりで悩む人や、自分を変えたいと思っている人が修行にいらっしゃいます。来たときとは、見違えるように変化する人もいますよ」(僧侶・相賀さん)とのこと。日々、何かにくすぶっている方は、思い切って滝に打たれに行ってみてはいかがでしょうか。苦行の先に、新しい世界が見えてくる……かも。(朝井麻由美/プレスラボ)※モテたい、良い人だと思われたい、と煩悩だらけのコブス横丁に、新たな風が吹きました。(編集部:梅田)【関連リンク】【コラム】仏道に入りたいのですが、どうしたらいいですか?【Q&A】神社とお寺の違いって?【まとめ】仕事力を鍛える新着&ランキングページ
2010年07月13日説明も音楽も一切なしの“観察映画”を確立させ、各国の映画祭で喝采を浴びた想田和弘監督が、タブーとされてきた精神科にカメラを入れ、いまの日本人の精神のありようを映し出した『精神』。本作が6月13日(土)に公開初日を迎え、想田監督に加え、本作の舞台である精神科診療所「こらーる岡山」の山本昌知医師、そして参議院議員の川田龍平氏による舞台挨拶が行われた。公開前より、昨年の釜山国際映画祭やドバイ国際映画祭など各国の映画祭で4冠を達成し、そのテーマ性から国内でも高い注目を集めていた本作。初回上映前には、200人以上の観客が長蛇の列を作り、一番乗りの観客に至っては約2時間前から並ぶほど。その後も客足は途絶えず、4回全席満席の盛況スタートとなった。想田監督は「感謝申し上げたいのは、出てくださった患者さん。精神障害や精神疾患というものに対しての差別や生きにくい社会があります。今回はあえてモザイクをかけないで撮影しましたが、不安もある中で最終的に納得して、みんなに見てもらおうという気持ちにまでなってくれました」と感謝の挨拶。自身の経験が本作のテーマと向き合う原点となったことを明かし、「この映画が、議論や話し合いのきっかけになってほしい」と思いを伝えた。はるばる岡山から駆けつけた山本先生は、この盛況ぶりに感激の表情。「常として、当事者の人にはそれぞれ自分たちを理解してほしいと思っているけど、うまく伝わらなくてもどかしいと思っていました。決定するのは患者さん、私たちはそれをどう助けるかだけ。この映画はごく一部、全部と思わないでほしい。みなさん、“らしさ”を尊重して生きていってください」と現場からのメッセージを観客に贈った。自身もHIV訴訟でカミングアウトするという経験がある川田議員は、映画に登場する当事者たちに対し、「出るということは、伝えたいことがあるということ。そこを汲み取ってほしい」と共鳴のコメント。「周りの人が受け入れてくれるかどうかもあるが、まずは自分で作る自分の差別があるのではないか。一方通行のコミュニケーションは伝わらない。いま、私は参議院議員の仕事をしていますが、一方的な法もあります。もっといまの社会に関心を持ってもらい、自分のこととして見ていけばいいと思う」と力強い言葉で現状を語った。さらに、上映終了後には渋谷区の美竹公園にて、青空の下、山本先生による“公開生き方相談”が開催。なかなか相談の場が限られる中で、当事者、介護ヘルパー、精神医療医学を勉強する学生など、様々な相談者が殺到し、約1時間で16人もの相談に答えた。中には、涙を流す人の姿も。『精神』はシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開中。■関連作品:精神 2009年6月13日よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開© 2008 Laboratory X, Inc.■関連記事:新たなタブーに挑んだ想田和弘監督のトークショー付き『精神』試写会に10組20名様ご招待タブーに切り込む!“精神”から日本社会を照らす想田和弘監督最新作がベルリン出品
2009年06月16日