「自立心」について知りたいことや今話題の「自立心」についての記事をチェック! (3/3)
子どもの部屋って、すぐにオモチャなどで散らかってしまいがち。でも、レイアウト次第で子どもが自主的に片付けようとすると聞くけど…。それってホント?植草学園大学発達教育学部の小川晶准教授は次のように話す。●子どもがおもちゃを広げるのは「散らかし」ではない「そもそも大人は『また散らかして!』と思いがちですが、子どもにとっての『学び』とは『遊び』であり、それは『観察』『研究』『実験』ですので、『散らかしている』わけではありません。一番注意しなければいけないのは、自主的に片付けさせようとして、遊ぶ意欲を削いでしまうことです」(小川先生以下同)たとえば大人も、1000ピースのジグソーパズルなどに取り組むとき、毎回片付けなければいけないとなると、やりたくなくなってしまうもの。子どもも同様で、片づける習慣ばかり育てようとすると、育つ機会を失ってしまうという。「子どもは遊びを通じて、コツコツやる力や仮説を立てて実験する力、工夫する力を養います。これらは、どんな場面でも大切になる一生モノの力で、後から育てるのは難しいもの。子どもが夢中になれる機会をどれだけ作れるかが大切なのです」特に0~2歳までは「片付けなさい」の声かけ避けたほうがいいそう。それ以降も、本人が遊び(学び)に十分満足したかどうかを確認したうえで『一緒に戻すのを手伝って』と声をかけていくのが良いとか。「発想の転換が必要で、モノを片付けるというよりも、『次に使いやすいように戻す』視点が大切。次に使いやすくするためのレイアウトを考えてあげるようにしましょう」●子どもがおもちゃを元に戻しやすくなるポイント具体的に、おもちゃを元に戻しやすくする主なポイントは、以下の通りだ。1)おもちゃをカテゴライズすること……なんでも一緒に入っていると、子どもはモノに対する愛着を持ちにくく、大切にしなくなるうえ、元に戻そうとしなくなる。大人が大切なアクセサリーなどはジュエリーボックスなどにしまうのと同じこと。2)箱に入れるのは、1種類1個ずつ……スモールステップで戻せるようにする。3)箱に入れるものを満杯にしない……トランプなども使用していくと、紙がよれてふくらみ、箱にしまいにくくなる。モノがいっぱいの状態は元に戻すのが面倒な作業になって、片付けのハードルが上がり、戻さなくなる。さらに、「子どもの目線で見えやすいよう低い場所に置く」「透明の箱など、中身がわかるものを選ぶ」なども良いそう。「戻す場所を決めるのは良いですが、しっかり決めすぎないこと。子どもにわかりやすいようラベリングする方も多いですが、戻す様子を見ていて戻しづらそうだったら、どんどん変えてあげましょう」●ママも片付けが苦手なら、それを子どもに素直に伝えるのもアリまた、「片付けなさい!」「散らかしてばかり!」と怒る大人も、実は自分自身、片づけが苦手なケースも…。「ママも『私も片付けは苦手。でも、汚れをあとから拭くのは大変だから、今片付けちゃおうか』とか『お掃除しなきゃね~。でも、疲れちゃったから、ちょっとおやつ食べてからにしようか』などと言えば良いのです。しつけのために『助けて』が言えない親子関係は、ちょっと寂しいですし、子どもが困ったときに親に相談できなくなってしまうと思います」子どものうちは、「片付け」よりも養うべきもっと大切な力があることを覚えておきたい。(取材・文:田幸和歌子編集:ノオト)
2018年04月10日そろそろ新入学や学年が変わる時期。模様替えを考えるママもいるのでは?ところで最近、埼玉県飯能市が子どもの能力開発として、「部屋のレイアウトによって子どもの自立心を育てることができる」とするプロジェクトを実施していることが話題になっているよう。子どもの成長とお部屋のレイアウトって、そもそもどう関係しているの?植草学園大学発達教育学部の小川晶准教授に聞いた。●子どもは「遊び=学び」を心に留めて!「『子どもは遊んで育つ』とよく言うように、子どもにとっては『遊び=学び』です。ところが、大人が子どもに対して自ら学んでほしいと思うことは、身辺のことや学習など、大人目線で『やらなければいけないと思うこと』。そのため、大人の望む学びと、本来の子どもの学びとはズレが出てしまうのです」(小川先生以下同)また、「自立」というと、なんでも自分でやることと思う人がいるが、大人でも他者の力を上手に借りながら立っているもの。そのため、「正しい他者」の力を借りることが大切なのだとか。では、大人が「正しい他者」として子どもに接していくには、どうしたら良いのか。「もともと子どもたちは、何かしたいという欲求をもっていますので、子どもの『~したい』という遊びの欲求が実現しやすい環境を設定してあげましょう」では、子どもの「〜したい」を伸ばすにはどういったおもちゃを用意すればいいのだろう?「例えば、空き箱などを渡して『どういうふうに使っても良いよ』と言ってあげるのがおすすめです。逆に、ボタンを押せば音が鳴るとか、遊び方をオモチャが命令してしまうモノは、子どもの想像力を育てるうえで望ましくありません」●子どもの自立心を養うおもちゃには何がある?子どもの自立心やクリエイティブな力を養うために、小川先生がオススメする上位5個のカテゴリは以下の通り。1)構成遊びができるもの……積み木など2)ごっこ遊びができるもの……キッチン台や赤ちゃんの人形、ご飯に見立てられるものなど3)絵本4)季節・時事問題に関連したもの……生き物を観察するスペースやパズル、ぬりえ、オセロ、将棋など5)戸外遊び「保育園はたいてい以上の5個のカテゴリでお部屋をレイアウトしています。全部が難しい場合は、できるものだけチョイスするのも良いでしょう。また、発達段階に応じて内容も変えていきましょう」●子どもが部屋を散らかすことにも意味があった!?ちなみに、子どもが部屋をおもちゃだらけにしても、「こんなに散らかして!」「早く片付けなさい!」などの言葉を言わないことが大切だとか。「大人にとっては単にモノを散らかしているように見えても、子どもにとっては身近にあるモノを触ったり、引っ張りだしたり、広げたりしながら『これはどうなっているのだろう』と考えていたり、自分なりに何かを作ろうとしていたりします。『観察』『研究』『実験』はどれも大切なこと。『こんなに散らかして!』と言われても意味がわかりません。まずは十分遊んで満足させてあげること。そのうえで、『たくさん遊んだね!』とほめてあげ、一緒に片づけを手伝ってもらうようにすると良いですよ」子どもの自立心を養う部屋は、大人目線で「キレイに整った部屋」でも「おもちゃがたっぷりある部屋」でもなく、子どもの「~したい」欲求を実現しやすい部屋ということ。模様替えの際には、ぜひ一度子どもの部屋を見直してみては?(取材・文:田幸和歌子編集:南澤悠佳/ノオト)
2018年04月07日フェリシモのユーモア雑貨ブランド『YOU+MORE![ユーモア]』から、かわいいカワウソたちのリアルなイラストがプリントされた自立するスリッパのウェブ販売が7月20日より開始されています。この「自立するカワウソスリッパ」は、YOU+MORE!の「妄想商品化道場」から生まれたアイテムで、お題「妙に存在感のあるスリッパ」へ、このじさんが投稿したアイデアが投票による支持を集め、商品化されました。まるでカワウソが「おかえり!」とお迎えしてくれているかのようカワウソが手を前にしてお行儀よくご主人の帰りを待っている様子がスリッパに描かれており、玄関に置くと、まるで「おかえり!」とお迎えしてくれているような気持ちに。ちょこんと立って待っている姿を思い出すたびに早く帰りたい気持ちがわいて、毎日癒されそう。そんな愛らしいカワウソの姿には、きっとお客さまとの会話も弾みます。「おかえり! 玄関で立って待ってる 自立するカワウソスリッパ」をユーモアBLOGでチェック自立する秘密は、インソールがスタンドの役割をしてくれるから。スリッパ立てや収納かごを置く必要がなく、玄関まわりがすっきり。【NEW】YOU+MORE!おかえり! 玄関で立って待ってる 自立するカワウソスリッパの会月1足¥1,950(+8%¥2,106)・素材/ポリエステル100%中材:EVA樹脂※手洗い可(インソール部分のみ)・サイズ/22.5~25cmに対応※この新商品は2017年9月分からのお届けです。(8月分ではお届けできません)・毎月1回、同じものをお届けします。(中国製)商品の詳細とお申し込み商品のご注文・お問い合わせ0120-055-820(通話料無料)0570-005-820(通話料お客さま負担)(受付時間:月曜~金曜/午前9時00分~午後5時)※携帯電話など「0120」を利用できない場合は、「0570」で始まる番号をお使いください。※お客さまからのお電話は、ご注文の内容を確認・記録するために録音させていただいております。※「0570」通話料は20秒につき10円(税別)かかります。※PHS・一部のIP電話ではご利用できない場合があります。
2017年08月23日河瀬直美監督の最新作『光』をご存知ですか?2017年5月に公開されたこちらの映画は、カンヌ国際映画祭でエキュメニカル審査員賞を受賞しました。水崎綾女さん演じるヒロイン・美佐子の仕事は、視覚障害者向け音声ガイドの作成です。彼女の未熟な仕事ぶりを手厳しく批判する弱視の元カメラマン・雅哉を永瀬正敏さんが演じています。二人はぶつかり合いながら互いの過去を紐解き、だんだんと心惹かれていく…というストーリーです。◆バトルする人々この映画には、様々な「喪失」を体験した人々が出てきます。認知症で記憶を失った美佐子の母。幼い頃に父が失踪し、父親という存在を知らないまま育った美佐子。そして、視力を失いつつある元カメラマンの雅哉。彼らは「喪失」という現実を前にして、ままならない現実にもがき、苦しみながら、それでも「光」を見出そうとしています。戦い続ける美佐子と雅哉は、やがて恋に落ちるのです。そこまで壮絶な「喪失」を経験していなくとも、人は日々、何かと戦っています。忍び寄る老いに抵抗し、人間関係の狭間で神経をすり減らし、恋人とわかり合うために言葉と時間を費やす。それらも立派な「戦い」といえるでしょう。奮闘しながら、人は「自律」と「自立」の意味を学んでいきます。◆自律と自立誰の助けも借りずに自分のことは自分で行うのが「自律」、社会生活の中で他者と調和しながら自分のアイデンティティを確立するのが「自立」です。恋愛においては、精神的に幼い男性は「自律」をしようとしない傾向があり、心が未熟な女性は「自立」できないケースが多々あります。例えば、彼女のアパートに転がりこんで、定職に就くでもなくブラブラして自堕落に過ごす。いわゆる「ヒモ」状態の男性は「自律」できていません。また、彼が常に自分のそばにいてくれないと不安で、束縛しないと気がすまない。そういう女性は「自立」しているとはいえないでしょう。自分が決めた規範に従って自らを管理するのも、精神的に独行するのも、結局は「自分の弱さ」ときちんと向き合っているかどうか次第。己から逃げずに戦った人が、「自律」あるいは「自立」できるのです。◆手助けと甘やかしとはいえ、人には得手不得手があるし、時間の経過と共に今までやれたことができなくなることだってありますから、すべてを独力でなんとかするのは無理です。だから、能力・努力・適性ではどうにもならないことで、他人の協力を仰ぐのは悪いことではありません。むしろお互いが得意とすることを「交換」(パーター)することで、より絆が深まります。このような理想的な二人三脚を生み出す「手助け」は、どんどん行ったほうがいいでしょう。ただ、やろうとしたらできることを相手任せにしたり、相手がいなければ自分を保てないほど依存したり。これらは「協力」ではなく「甘やかし」です。相手が好きだから頼りたいのではなく、単に苦労したくない自分の弱さと向き合いたくないだけ。なんのことはない、身勝手さを相手に押し付けているだけなのです。◆まとめどこまでが手助けでどこまでが甘やかしか、その線引きのルール、ご理解いただけましたでしょうか。「愛していればこうしてくれるはず」「本当に好きなら受け入れてくれるはず」と、愛情をタテに自分だけの「思い込み」を相手に押し付け、過剰な要求をしていると自覚できていない人って多いんです。言っていることは、自分に構ってほしくてイタズラをして親の愛情を試そうとする幼児と同じ。このような「退行」は、関係を良くするどころか破壊しかねません。相手任せの恋愛をしている人は、自分の言動に「退行」が見られないか分析してみてください。その上で「自律」や「自立」ができていないようであれば、甘えを許さない強さを持ちましょう。それが、「光」ある恋愛を創り出していくのです。ライタープロフィール黒木蜜一般企業に勤めながら執筆した作品が日本文学館のオムニバス本に掲載され作家デビュー。古事記への造詣が深く、全国300ヶ所以上の神社紹介記事を執筆。現在、古事記の観点から紹介する神社コラム/恋愛コラムなども手がけている。
2017年06月24日子どものやることに、ついつい手を出していませんか?先回りばかりしていると、子どもが本来持っている「自分でやりたい!」という気持ちが奪われ、自立心が育たなくなってしまいます。“見守る保育”を園の方針に掲げる、新宿せいが保育園園長の藤森平司さんに「先回り育児」をしないための心得を聞きました。お話を聞いたのは:藤森平司さん新宿せいが保育園(東京都新宿区)園長。自由遊びの内容や、給食を誰と食べるかを選択制にするなど、1日の活動の多くを園児たち自らに決定させる「見守る保育」を園の方針に掲げ、全国の幼稚園・保育園長らが見学に訪れる。著書に「やってあげる育児から見守る育児へ」(学習研究社)。Q、子どもができること・できそうなことを代わりにやってしまうことはありますか?Q、やってしまうのはなぜですか?※2016年7月6日~8月9日、WEBアンケート、有効回答数1081人4位以下は「自分がやる方がきれいにできるから」「結局やり直すことになるから」「汚す・けがをするなど失敗するから」「どうせできないと思うから」などの理由が上がりました。また「特に理由はないけれど、つい手を出してしまう」という声も。子どもは生まれながらに「自分でやりたい!」気持ちを持っている子どもはもともと、「自分でいろいろなことができるようになりたい」という意欲を持って生まれてきます。その成長意欲がもっとも強いのは赤ちゃんのとき。生まれたばかりの赤ちゃんは、自分の力だけではどこへも行けませんが、やがてハイハイができるようになり、歩けるようになり、自分の行きたい所に行けるようになります。もし、ママやパパがいちいち抱っこで、赤ちゃんの行きたい場所へ運んであげていたら、どうなるでしょうか。自分で歩く必要はないと思って、歩かなくなってしまうかもしれません。このように、「何かをやってあげる」というのは、「自分でやる!」という気持ちや、その能力自体を本人から奪ってしまうということなのです。子どもの自立を、「自分の手から離れるようでさびしい」と思うかたもいるかもしれませんね。ですが、そんな気持ちは敏感に子どもに伝わります。「僕が〝自分でやる〞と言うと、ママが悲しむから」と思い、いつまでたってもやってもらうケースが少なくないようです。「自分でやりたい!」気持ちは成長の証し。わが子の自立を喜べる親であってほしいと思います。あるある!? あなたはいくつ当てはまる!ありがちケース5■ありがちケース1時間がないとき親が代わりに着替えさせる■ありがちケース2「まだ無理」と思うことはやってしまう■ありがちケース3周りを汚しそうなことは親がやってしまう■ありがちケース4子どもが悩んでいるのを待てずに親が決めてしまう■ありがちケース5うまくできていないときいいやり方を教えてしまう先回りしないための4つの心得先回りがいけないと言われても、実際の場面ではつい手が出てしまうもの。そんなときには、この心得を思い出すことで、ちょっと意識が変わるかも?ママ&パパに覚えておいてもらいたい、4つの心得を藤森さんに聞きました。親の心得その1親が手を出すのは「やって」と言われたときだけ自分ができないことを人に頼めるのも、自立のひとつ。「ママがやって」と言うのは、何となく自分には無理そうだと感じているからで、自分の力量が分かってきた証しなのです。子どもが「やって」と言ったときに手を貸すのは、先回りではありません。「その度に手を貸していたら、いつまでたっても自分でできるようにならないんじゃないの?」と思うかもしれませんが、それは逆。子どもは、自分が求めたときには必ず応えてもらえることで心が満たされ、「今度は自分でやってみようかな?」と思えるようになるのです。理想を言うなら、親がやってあげるのは完成の一歩手前までがベストです。たとえば着替えなら、ポロシャツでも上着でも、最後の方のボタン留めだけを子どもにやらせましょう。普通、最初だけやらせて続きを親がやってしまうのですが、「これくらいならできるかな」と思えるところまで親がやり、完成したときの喜びを子どもに味わわせるのがコツです。そうすると、「自分でもっとやりたい!」気持ちが育っていきますよ。親の心得その2忙しいときは事情を説明して親がやってOK「先回りはいけない」けれど、忙しいときまで子どもに全部やらせていたのでは、ママたちのストレスはたまる一方。そんな無理をする必要はありません。その時の状況によって、手を出すことがあっても構わないと思います。「ごめんね。本当はあなたができることは分かってるんだけど、今日は忙しいからママがやるね」と事情を説明すれば、子どもも納得します。大事なのは子どもの「やりたい」という気持ちに向き合うこと。黙って取り上げたり、頭ごなしに「だめ!」と言うのはやめましょう。親の心得その3子どもが“自分で選ぶ”チャンスを増やす「自分で選ぶ」というのは、子どもの自立にとってすごく大切なことです。その理由の1つめは、決定を受け入れてもらうことで、「自分はできる!」という気持ち(自己有能感)が生まれるから。2つめは、責任を取ることを覚えていくからです。たとえばうちの園では、給食をどれだけよそうか子どもたちが自分で決めるのですが、この方法を取ってから残飯がすごく少なくなりました。先生が何も言わなくても、「自分で決めたんだから食べなきゃ」という意識が自然と芽生えるんですね。家庭でも、食べたい物や着たい物など、日常の小さなことで「これは子どもに決めさせても問題ないな」ということがあったら、できるだけ子どもが自分で選ぶ機会を多くつくってほしいと思います。そして、親がいいと思う物を子どもが選ばなくても、「そんなのだめ。こっちにしなさい」と否定しないこと。子どもの意思を大切にしてください。親の心得その4どれだけできたかという結果より失敗する過程が大事ママたちがつい先回りをしてしまう理由の多くは、「まだ無理」「周りを汚しそう」など、今の子どもの力では上手にできないことがあるから。また、うまくいく方法を教えたいがために、善かれと思って手を出してしまう場合もあると思います。けれど、これからいろいろな能力を身に付ける子どもにとっては、何度も失敗しながら、自分でいいやり方を見つけ出す経験こそが大切です。大人はついつい結果を重視してしまうので、上手にできるようにと手を出したくなってしまいますが、大事なのは試行錯誤を繰り返す過程。そう思えば、自然と先回りをしなくなるのではないでしょうか。ただし、いくら失敗が大事だとは言っても、危険過ぎることはいけません。安全な範囲で失敗を経験させることが親の役目です。藤森さんから終わりに「待てる親」が「自分で考える子」を育てる「将来、自分で考えられる子になってほしい」というのは、ママやパパに共通の願いでしょう。そのために親ができるのは、子どもの選択や、やろうとしていることを「待つ」ことだと私は思います。たくさん自分の頭で悩んで、考える機会を与えられることで、子どもは親の言うなりではなく、自分で考えられるようになります。ただし、子どもの力だけでは解決が難しいことももちろんあるでしょう。そんなときこそ、大人の出番です。「どこまでやってあげれば、子どもの考える力を邪魔しないか」を見極めることこそが、私たち大人の役割なのです。監修/西東桂子(あんふぁんサポーター)illustrationKAWAZOE Mutsumi
2016年11月02日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「かまってちゃんを卒業したい」という、みかさん(27歳・会社員)に、心屋塾上級認定講師のサトーマサトさんからアドバイスをいただきました。■みかさんのお悩み彼に対してかまってちゃんが治りません。私はすぐ会いたくなるし、一緒にいてもいつもスキンシップを取りたくなります。しかし彼はそういうのはあまり好きじゃないので、かまってちゃんだね、まだ子どもだね、と言われます。かまってちゃんを卒業してお互い自立した良い関係を築きたいのですが、どうしたら彼のことばかり考えずにいられるのかがわかりません。また、ちょっとしたことでも不安があると落ち着かず、電話占いに頼ってしまいます。金銭的にも厳しいこともあり辞めたいのですが、不安になったり寂しくなったりすると電話占いに頼ってしまいます。自分自身で解決していくにはどうしたらいいのでしょうか。自立できないと結婚も難しいのではないかと、さらに不安が募り、つらい毎日です。■心屋塾上級認定講師のサトーマサトさんよりみかさん、こんにちは、サトーマサトです。僕は男性ですので、今回はどちらかといえば男性視点からの回答です。女性から恋愛・パートナーシップに関する相談を受けると、「へえーっ!?女性ってそう考えるんだ」と目から鱗が落ちることがあります。西野カナさんのヒット曲 “トリセツ” 聴いた事あるでしょうか? 恋する女性の「彼がこうしてくれたら嬉しいのに…」が歌詞になってる曲です。多くの女性は共感するようですが、男性からすると「えっ!? そこ? 気づかないよ」と全く理解できなかったりします。このように、恋愛・パートナーシップにおいて、男性と女性とでは・大事にしている事・愛情表現としていている事が大きく違っているのです。世の中の多くの男性が、「大事にしている事」「愛情表現としてやっている事」で、女性が特に気づきにくい事があります。それは「仕事をがんばること」です。仕事で成功する・社会的地位を得る・安定した収入を得る・パートナーに贅沢をさせる…。男性はパートナーの女性に対して真剣であればあるほど、その傾向は強くなります。ストレートに言葉で愛情表現することが苦手なくせに、がんばっている姿を女性に褒めてもらいたい、成功を一緒に喜んで欲しい…、なんて思っています。女性からすると「えっ!? そこ? がんばるところが違う!」と思いませんか? 連絡がない・変化に気づかない・気持ちを理解してもらえない・一緒にいる時間が少ない…。女性は、男性の心が自分に向いていないと不安になりますよね。男性が女性のために、仕事をがんばってしまえばしまうほど、女性は不安をかかえます。そして「彼が大事にしてくれない」と思うようなり「私から気持ちが離れた」と思ってしまう場合があります。気持ちのすれ違いが生じてしまうのです。 そこで、みかさんにやってもらい事があります。彼が恋愛関係を続けるために「大事にしている事」「愛情表現としてやっている事」を調べてみてください。つまり、彼の “トリセツ” を把握するのです。もしかしたら、みかさんが想像しているものと全く違うことを彼は大事にして、みかさんへの愛情を示しているかもしれません。彼がみかさんのためにしている事に気づかず、見過ごして不安になり「もっと愛情を示して欲しい」と彼を困らせている可能性はありませんか?彼からの愛情表現に気がつけば、「実は私は愛されていた」と不安・寂しさを抱えることも少くなりなります。あと、みかさんが「彼に気づいて欲しい事」があるように、彼にもまた「みかさんに気づいて欲しい事」ことがあるんですよ。そんな彼の気持ちにも気づいてあげられるといいですね。お互いの大事にしていることを理解しあえれば、自立した良い関係を築けるのではないでしょうか。 ・このカウンセラーのブログを読む
2016年09月13日お母さん、お子さんの自立を目指しましょう広汎性発達障害の息子を連れて、児童精神科に初診に行ったときの話です。色々と話を進める中で、医師から「お母さん、お子さんの自立を目指していきましょう」という話がありました。将来元気に働ける大人を目指し、「今からできることをしていこう」という方針で進めましょう、という事でした。私の子育ての目標も「自立」ということもあり、先生の考えに共感しました。そして、今すぐ実践できる3つのアドバイスを頂きました。1.きれいでゆっくりとした日本語を使うこと出典 : 例えば、絵本などの音読を親子で楽しみ、きれいな日本語に沢山ふれてください、とのお話でした。絵本にはコミュニケーションのやりとりが沢山書いてあるので、声に出して読むことでコミュニケーションの場面の練習になるそうです。友達の作りかた、いけないことをした時の謝りかた、など気がつかないうちに沢山の学びが絵本には記されているのです。例えば桃太郎。桃太郎と動物たちと鬼のコミュニュケーションを土台に物語が進んでいきますよね。普段の生活だと、急いでいたり乱暴な言葉遣いになってしまうこともありますが、絵本の中ならきれいな日本語で書いてあるので、私も積極的に息子と絵本読みを楽しんでいます。2.運動をすること出典 : とにかく歩く機会を増やしてください、というお話でした。理由は、将来週5日で仕事にいくとすれば、そのための体力づくりが必要ということ。休日は親子で沢山外で遊んだり、エレベーターを使わないで階段を使ったり、駐車場はできるだけお店から遠いところにとめるなど些細なことでも良いそうです。うちの息子は、エレベーター好きで駅などであまり歩こうとしないこともありましたが、野原に散歩にいったり、できるだけ歩く機会を増やすようにしています。3.発達障害に関する本を親が読むこと出典 : 発達障害のある子どもを育てるとき、親が発達障害に関する本を多く読むことがおすすめだそうです。「この本がおすすめ」!というよりは、自分にあったものを選んで下さいというお話でした。理由は、知識がないと、「どうして伝わらないんだろう」と親自身が辛くなってしまったり、叱ってばかりになってしまったり、親子にとって望ましくない関係性や教育に、気づかぬうちになってしまう事があるからだそうです。ちなみに、「3つ褒めて、1つ叱る」位がちょうどいい、との事でした。何百回、何千回と、子どもの良い行動をみつけたらすぐ褒める!気が遠くなりますが、地道に積み重ねるのが大事なんですね。私が、「当事者の方や、ママブログもよく読みます」伝えると、ブログは貴重な経験談が知れる一方で、個人の主観に基づく内容が多く、情報が偏っている事が多いと教えてくれました。生の声がリアルタイムで聞けるというメリットもありますが、個人の方が直接発信したものを読むときは、少し差し引いた目で、読む必要があるのかもしれませんね。医師も、親も、子も、人それぞれ。家族に合った方法で医師のなかにも色々な考えがあると思いますが、将来の自立ということを考えたときに、今から直ぐに生活に取り入れやすい方法だと思います。わが家も、お話を聞いてから直ぐに楽しく生活に取り入れています。発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉かけ発達障害の子の育て方がわかる! ペアレント・トレーニング
2016年07月29日ほんの20数年くらい前は、恋愛に自立がどうのこうのという話は、ほぼまったくと言ってもいいくらいありませんでした。今20歳くらいの女子で、親が40代後半・・・・・・というひとは多いと思いますが、ご両親が20歳くらいの頃は、女子は大学を出て、数年会社に勤務して、25歳くらいまでには結婚するのがふつうでした。女子の自立というのは、バブル期にはたらいて稼ぎまくる女性が登場して、そういう女性が「輝く自立した女性」としてマスコミに取り上げられたことがきっかけだろうと思います。当時はマスコミに、自立している(珍しい・憧れ的な)女性の象徴として、ニュースキャスターが取り上げられていました。つまり25歳までに「行き遅れないように」結婚し、結婚したら専業主婦になる・・・・・・というその当時の世間のセオリーとはちがう文脈を地で行く女性が、マスコミウケし、なんとなくそういう流れのまま現在に至る・・・・・・ということです。■20万円ちょっとで、どうやって自立するんだよ・・・今の時代、経済的に自立している人は、男女ともに少ないはずです。若い人の平均年収は、公的機関の調査によると300万円あるかないかです。仮に額面で300万円とした場合、手取りにすると20万円ちょっとか、20万円欠けるくらいでしょう。実家暮らしならまだしも(実家暮らしをしている人を、自立していると言っていいのかどうかは別にして)、ひとり暮らしをしていたら、とても「自立したくない」手取り金額であるはずです。精神的な自立というのは、経済的な自立とセットですから(経済的に自立していないのに、精神的自立などない)、経済的に自立すれば恋愛はすごく楽しくなりますし、経済的に自立していないと恋愛はつまらないものになります。そもそも金がないのにどうやってホテルに行くねん?となりますよね。■経済的に不自由でいいと思うただ、経済的に自立しようと思えば、一般的にはかなりの時間が必要です。言うまでもないことですが、とくに男子が地道にはたらいて年収400万円、500万円くらい稼ごうと思えば、時間がかかりますよね。女子はWワークすれば済む話かもしれませんが、男子のWワークというのは、職種が極めて限られてきますからほぼ無理です。だから、経済的・精神的に自立していない者どうしがくっついて、楽しく恋をすればいいのだと思います。毎月手取りで20万円の男女がくっつけば、計算上は毎月40万円の家庭とおなじことになります。毎月40万円あれば「それなりに」経済的に自立できますし、ひいては精神的な自立も望めます。■そもそも結婚とはそういうものだった?そもそも結婚とはそういうものだったと、という事実もあります。ふたりでいたら食いっぱぐれることがないから結婚した。こう証言している人もいます。ふたりでいたら、楽しいときも2倍、苦しいときも2倍。堂々ともたれかかりあえばいいし、それがどことなく嬉しいことだったので結婚した。こう証言している人もいます。もっと昔のこと、今のようにサラリーマンという職業がまだ一般的ではなかったころは、とくにこういう傾向があったようです。日本は貧しかったからね。ここ最近であっても、「どう食っていけばいいのかよくわからない職業」・・・・・・たとえば作家とか作曲家とか画家みたいな職業の人たちは、「食いっぱぐれるかどうか」を結婚の指針にしていたりもします。マスコミに出てくるアーティストは、稼ぎのいいごくわずかな部類の人たちで、(言い方は悪いですが)いわゆる「その他大勢」の人は、「ふたりならどうにか食える」と思って恋をし、結婚していることもあります。■自立なんて、そんなのあとから考えればいいそれはつまり、自立なんて、そんなことはあとから考えればいいや!ということです。それで悪いのか?それでいいから、こういうコラムを書いています。まず、カップルで真剣に生き延びることを考えること。そこを精一杯やっているうちに、人は自然と経済的にも精神的にも「それなりに」自立するから不思議です。むしろ自立していない男女がバタバタと恋をするほうが、カラフルで楽しいくらいです。100%自立している男女が「金はある。淋しさはあまりない」というスタンスで恋をしたのでは、恋っておもしろくないものです。あなたがそのうち自立したときに、やってみればよくわかります。なんでもかんでも自立しちゃえばいいということは、この世の中にはないのですヨ。(ひとみしょう/ライター)(ハウコレ編集部)
2015年11月24日子どもの反抗心には、2つの種類がある反抗期などに子どもが親に示す反抗的言動には、実は2つの種類があります。ひとつは「自立したい」という心からくるもの。もうひとつは、自立したい云々とはまったく関係なく、単純にわがままな思いから出てきているものです。自立心とは関係のない反抗=わがままを子どもが示したときには、まずもって親が子どもに本気になって相対するということが、大切です。わがままによる反抗は許さない、パパもママも本気だぞ、ということを、子どもにはっきりとわからせる必要があります。こうした点について、幼い頃に子どもに対してきちんと相対しておかないと、子どもは何歳になっても自立できなくなってしまいます。そもそも、こういった自立心とは関係のない反抗というのは、それまで子どもがわがままを言っても、親が見逃してきたからこそ発生するものなのです。思い当たる節がある方は、今まで子どもを甘やかし放題で育ててきていなかったかを振り返ってみてください。たとえば、子どもがおもちゃをしつこくねだってきた場合、「買わないとしつこいから」という安易な理由で、「値段も安いし、まぁ、いいか」と買ってあげてはいなかったでしょうか。そんなふうにして、子どもが欲しいといったものを言いなりになって与えていると、その子どもは何かを「我慢する」という考え方ができない子どもになってしまいがちです。何かをしたいと思った時、本来ならばそれを我慢して、やるべきことをやらねばならないような場面であっても自分のしたいと思う気持ちを制御することができなくなってしまうのです。何かをしたい、何かが欲しいという衝動を我慢するというのは、幼い頃から、日々の生活の中で実際に我慢をした経験がないと身につきません。しつけというのは、子どもを罰するということではなく、このような「我慢の経験を通して、感情のままに行動したり、衝動的に行動したりしないように教えていく」ということなのです。「体罰はしつけではない」と言われる理由とはいえ、厳しく子どもをしつける必要があるからといって体罰を使うのは良くないことです。しつけと称した体罰を日常的に受けて大きくなると、その子どもは「自分の意志を相手に通すには、暴力を使うと効果的」という間違ったメッセージを受け取ってしまいます。このため、しつけをしていて叱りつけた時に、子どもが言うことを聞きそうにない場合であっても、決して手を上げずに、落ち着いて言って聞かせるようにするべきです。そのようにするには親の側の根気や我慢も必要になりますが、本当の意味で自立した人間に育てたければ、避けては通れない対応だと言えます。子どもの自立心を育てるためには、体罰のほかにもしないほうがいいことがあります。たとえば、子どもに対して何かをさせようとする時に、命令形の言い方(「○○しなさい」「○○しちゃだめ」)を頻繁にするのはよくありません。こうした強い言い方でばかり行動を指示されていると、子どもは自分で何かを考えたり判断したりすることができなくなってしまう傾向があります。当然ながら、最初のうちはある程度は仕方ない部分もあります。子どもの判断力では、一から十まで任せきりにするのが心配なのは当然です。それでも命令のような言い方ではなく、子どもと話しながら、共同でどうしたら良いかを考えていくのが理想的なあり方です。また、子どものものの考え方は系統立っていなかったり、自己中心的であったり、幼稚で荒唐無稽だったりするかもしれません。だからといって、子どもが考えたことを完全に否定するような言動をしたり、馬鹿にしたりしてはいけません。子どもの考えた結果に問題があるのであれば、どうしてそんなふうに考えが進んでしまったのかということを、子どもと一緒になって話し合い、また、そうした考え方の何が問題なのかということをじっくりと話してあげることが大事なのです。(子育ての達人)次回は最終回、子どもをわがままに育てないための押さえるべきポイントを紹介します。
2015年11月20日第1次反抗期になった子どもは「イヤ!」を連発しては親を困らせますが、子どもは別に反抗するために反抗的な言葉を発しているのではありません。この言葉は、子どもの「自律したい(※)」という気持ちの現れなのです。もしも、子どもが「パパ、ママ、私はこんなふうにやりたいの。私のやり方でやらせて」というふうに、きちんとした言葉で意志を示してくれれば、言われたほうも「じゃあ、やってごらん」と反応を返すことができるのではないでしょうか。ところが、第1次反抗期頃の子どもは、まだそういう表現のしかたをすることができません。そのため、口にするのは「イヤ!」や、「自分でする!」になってしまうのです。こういう表現で言われてしまうと、親にしても「反抗的」、「親の言うことに従わない」と感じてしまうわけです。反抗期は大きく2回ある子どもが大人になっていく過程で、そのようなかたちで親に対して「反抗」する時期というのは、大きく2回あるとされています。はじまりは2歳~4歳ぐらいの時期であり、この時期は第1次反抗期と呼ばれます。次は12歳~14歳ぐらいの時期で、この時期は第2次反抗期と呼ばれています。第1次反抗期の子どもの反抗心は「自律(※)」したいという思いによって起きるものであり、第二次反抗期の反抗心は「自立」したいという思いから起きるものです。(※)自律=自分で考えて(自分の意志で)行動する/自立=他者(親)からの支配・援助を受けずに存在する、行動する「たかがボタンかけ」でも、子どもには重要なこと第1次反抗期に入った子どもは、親がなにかお世話をしようとするとあらゆる局面で「イヤ!」を連発します。歯を磨かせようとしても「イヤ!」、服を着替えさせようとしても、「イヤ!」といった具合です。そして、たいていの場合「自分でする!」と言い出しますが、やってみてもうまくいきません。たとえば服の着替えですが、ボタンのかけはめというのは、かなり高度な動作を要求するものです。手の動きとしても複雑な上に、顔を下に向けてもなかなかボタンホールが見づらいことも動作の難易度を上げています。いつまでもモゾモゾとやっているのにしびれを切らして、親が脇から手伝おうなどとしようととすると、子どもはどんどん不機嫌になります。親が無理にボタンをかけてしまったりしようものならば真っ赤になって怒り出し、しまいには泣き出してしまうでしょう。親にしてみれば「ボタンかけの何がそんなに重要なのか?」といったところでしょうが、当の本人にしてみれば、ものすごく大切なことなのです。(子育ての達人)子どもが「イヤ!」と言い出した時、親はどう対処するのがよいのでしょう? 次回は、親の対処法を解説します。
2015年11月15日次々と関係を結ぶ二条は一見ビッチ、だけど…『後宮』(海野つなみ/講談社 KC KISS)全5巻人は誰でも、自立願望があると思います。自分の行動や言葉に責任を持ち、自分のことは自分でやる。失敗したときは辛いけど、誰のせいでもなくて次へのステップになるし、成功すれば達成感があるから。精神的自立と経済的自立はイコールではないけれど、かなり近い関係にあるでしょう。誰かに金銭的に負われていると、その人の意志にかなり自分の人生が左右されるからです。「金は出すけど口は出さない」人はあんまりいないし、自分の身を削って支払いしないと、自分への自信にもつながりません。『後宮』は、平安時代に成立した『とはずがたり』を原作にした作品です。『とはずがたり』は、後深草院(御所様)に仕えた女房の二条の日記的物語です。その中で、御所様のほか、西園寺実兼、性助法親王(御室)との関係が描かれていきます。御所様は、閨(ねや)の教育係だった典侍大(すけだい)のことが忘れられません。その典侍大が亡くなり、忘れ形見だった二条を引き取ります。自分のものにするために手元で育てることにしたのです。まるで『源氏物語』の紫の上ですね。初めて御所様と一夜を過ごしたときの二条の困惑も、『源氏物語』を彷彿とさせます(ていうか『あさきゆめみし』のシーンを思い出しました)。はじめに読んだときは、「二条はビッチでした物語」なのかな?と考えていました。だって、御所様に入内しているにもかかわらず、実兼さまとも御室とも近衛の大殿とも、次々と関係を結んでいくのです。もう彼らとの関係は、ティーンズラブコミックを読んでいるかのようです。御室のストーカーまがいの熱情や、二条への思いを遂げるための策略はかなり萌えです。それ以上にすごいのが、近衛の大殿。二条が実兼と深夜に逢瀬をしたあとに、彼女を部屋に押し戻し、衝立に隠れている実兼の目の前で押し倒します。その次の日は、御所様の前で押し倒します。そのたびに二条は「声を出しちゃダメ」「早く終わって」とこらえてます。禁断のナントカって感じですね。二条が男を選べないのは、経済的に自立できないから(c)Bridget H「誰かに見られちゃう」「あの人にみだらな姿を見られるなんて!」は女性萌えの王道らしくて、エッチなシーンが多い少女漫画にはつきものだったりします。『後宮』は、ティーンズラブコミックでもエロ漫画でもない上に実際の人物の日記ですが、「現実は小説よりもエロなり」って感じですね。しかし、じっくり読んでみると、気付くことがあります。二条が、いやよいやよと思いながら逆らえないのは、彼女自身が誰かに後ろ盾になってもらわないと生きていけないからです。近衛の大殿が二条と関係するのは、彼女の後ろ盾となるためでした。その上、御所様といい実兼といい、二条を好きだ好きだと言いながら、他に女がいて、子どもも産ませてます。そこへ自分ひとりを愛してくれる御室が現れたら、なびいてしまうのもムリはないでしょう。二条は、男に経済的に依存しなければ生きていけないのです。そしてそのためには、求められたら自分の身体を差し出すしかない。強く拒むことができないために何人もの男性と関係を持つことになりました(まあ生涯4人だけなら現代では別に普通かもしれないけど)。『あさきゆめみし』で紫の上は、「源氏に愛し愛され、自分は果たして幸せだったのか」と自問して亡くなっていきます。ハッキリ言って源氏に振り回される人生だったわけです。当時、女性は誰かに頼って生きるしかなかったのかもしれませんが、もしも自立ができたとしたら、源氏を選んだかどうか。二条も同様です。御所での地位を顧みなければ実兼ひとりを選んでいたかもしれないし、そもそも他にも女がいる実兼は選ばなかったのかもしれない。「何もかも捨てて御室と一緒になる勇気」はなかったけれど、何も捨てないのなら御室を選んだかもしれない(近衛の大殿は論外だけどね)。こうした女流文学を読むたびに思うのは、女の自立です。自分は、経済的・精神的に自立できているか。経済的自由を手に入れる代わりに、精神的自由を失ってはいないか。ティーンズラブ風味のサービスシーンも堪能しつつ、ちょっと振り返ってみてはいかがでしょうか。Text/和久井香菜子
2015年10月09日子供が留守番ができないのには理由がある の続きです。子どもが自らやろうとしたらやらせ、褒め、励ます日本の大人に「いい子とはどんな子どもか」というアンケートを取ると、昔も今も変わらず「素直な子」「親の言いつけに従う子」といった答えが上位に上がってきます。しかし、他の人から言われるまま、唯々諾々(いいだくだく)と従うというのは、果たしていいことなのでしょうか。いい大人になっても、「あれをしろ」「これをしなさい」と、誰かに指示命令をされないと何もできないという人が増えてきています。要するに自立心、自主性というものが育っていないわけですが、これは幼い頃から親にあれこれと世話を焼かれ、学校生活では校則や教師の指導にがんじがらめにされた結果ではないのでしょうか。そんな状態では自立しようとする気持ちも自主性も育たなくても当然です。こうした傾向は、現在子育て中の親世代にも見られます。中には、子育ての電話相談などに何度も何度も電話をかけてくるような親もいます。「育児書にはこれこれこういうふうに書いてあるけど、うちの子はその通りにしない。うちの子は大丈夫だろうか?」といったような内容の相談が多く寄せられています。子どもは1人ひとり違っており、育児書に書いてあるのはあくまで平均的な事柄であるという判断ができず、不安に駆られて相談をしてくるのではないかと思われます。核家族化が進み、身近に子育てについてアドバイスをもらうこともできずに不安の中で子育てをしているという事情はあるかと思いますが、そこを考慮に入れても自分で物事を判断したり決めたりする経験が圧倒的に足りないのだろうと思わざるを得ません。概して、親が子どもに求めることといえば、「ちゃんと」「すぐに」「他の人と同じように」ものごとができるようにということでしょう。子どもにそんな行動を求めるため、何度も教えたり一定の枠の中にはめこんだりしてうまくできるように工夫するわけです。そうはいっても子どもはまだまだ考え方も幼く、身体も器用には動かせませんのでうまくいかないことも多いでしょう。子どもが何かをうまくやれないというのは、そうした活動をした経験が乏しいからです。このため、子どもにはとにかく経験をたくさん積ませるということが大切になってきます。経験を積めば、最初はうまくできなかったことでもどんどんとうまくできるようになっていきます。従って、子どもが自ら考えて自分から何かをしようとしたような時には、親はなるべくそれを邪魔しないでやらせてみるようにしましょう。そして、失敗したことを責めたりしないことが大事です。子どもは失敗を重ねることによって成長していくのですから、失敗しても別に構わないのだ、というとらえ方をし、自発的に何かをしようとした点をクローズアップして褒めてあげるようにしましょう。そして次はこうすればうまくいくよと助言をし、次はうまくできるといいねと励ましてあげてください。子育てをする時には親の忍耐力も試されるのです。(子育ての達人)「自立心のある子どもに育てるためのポイントと手助けの仕方」特集をまとめて読む・ その1 ・ その2 ・ その3 ・ その4 ・ その5 ・その6(最終回)
2015年10月07日自立させたければ、まずは目標を立てよう の続きです。早寝早起き近頃は、1歳ぐらいの幼児であっても遅くまで起きたままでいることが増えてきています。場合によっては、深夜と言えるような時間まで起きている子どももいるというから驚きです。子どもの成長という観点から見ればこれは由々しき事態と言えます。というのも、たとえ10時間の睡眠時間を確保できたとしても、「深夜0時に就寝し、明朝10時に起きるという10時間」と、「夜8時に床に就き、明朝6時に目覚める10時間」とでは、子どもの身体に与える影響、成長に及ぼす影響が大きく違ってくるからです。そして、子どもの身体のためには早寝早起きのほうがよいため、そうした良い生活習慣を身につけられるようにしてあげたいものです。朝、起床してから人間の頭脳がきちんと働き始めるまでには、およそ2~3時間必要であるとされています。つまり、ぎりぎりまで寝ていて、目覚めてすぐに登校したとしても、はじめの1時間目、2時間目ぐらいまでは脳がきちんと働いていない状態で授業を受けることになるのです。それに加えて、朝起きるのが遅いせいで朝食も抜いているようだと、さらに脳が栄養不足の状態でその時間帯を過ごすことになります。これでは集中力も出ませんし、学習効果も上がりません。このような状態にならないように、子どもが小学校に上がるぐらいになったら、自分1人で朝起きられるように頑張らせてみましょう。とはいえ、今朝まで親が起こしてあげていたのに明日からいきなり1人で起きるように、と言ってもうまくいくはずがありません。まずは子どもとの間で「朝1人で起きられるようになる」という目標を立てましょう。その上で、子どもと一緒にどうやったらそれができるようになるかを考えます。この時、子どもが主体となって努力することが大事になってきます。たとえば、まずは目覚まし時計を自分でセットするところからやらせてみてはどうでしょうか。小学校低学年ぐらいの子どもの場合、どうやってセットするのか親がやって見せて教えなければならないかもしれません。目覚まし時計はアラーム音が大きく、1回止めても数分後にまた鳴り出すようなタイプのものを選ぶとよいでしょう。そうやって工夫した上で、実際に1人で起きることができた時には、子どもが成し遂げたことを絶賛してあげてください。一旦早起きができるようになれば、早く眠るほうは割合すんなり身につきます。というのも、朝早く起きれば夜は早く眠くなるようになるからです。ここで注意したいのはお昼寝の習慣がある場合です。まだお昼寝をする必要がある小さい子どもの場合、お昼寝の取り方に一工夫しないといけません。子どもを夜早く寝かせたい場合、お昼寝は午後の早い時間にし、しかも長時間とらせないようにすることが大切です。どれだけ早起きしたとしても、日没近い時間帯に昼寝を取ってしまったら、夜は目がさえてしまいます。また、1日4~5時間も昼寝した場合も同様です。さらには、夜よく眠ることができるように、昼間に身体を動かすことも重要です。毎日1~2時間程度は外で遊ばせるようにしたり、散歩する時間を設けましょう。一昔前よりはましになってきましたが、日本企業の残業偏重の就労慣行が、父親が早く帰宅することを妨げています。このため、サラリーマンの父親が家に帰るのは毎日遅くなりがちで、子どもと父親が遊ぼうとすれば夜しかない、という家庭も多いことかと思います。最近は父親が育児に参加することをよしとする風潮があり、このこと自体はよいことなのですが、だからといって毎日夜遅くなって帰宅してから子どもとの時間を作ることまではしなくても大丈夫です。たまたま早く帰宅できた日であったり、休みの日に子どもとの時間を取れば済むことです。最後に、夜眠る前に子どもを興奮させるようなことをするのも控えましょう。何か良くないことをしでかしたからといって、ひどく叱るのもよくありません。また、子どもが早く寝ようとしないことに親が苛立ち、それを態度に出してしまうのも避けたほうがよいでしょう。子どもが眠る時間になったら、リラックスして床に就くことができるようにしてあげたいものです。(子育ての達人)「自立心のある子どもに育てるためのポイントと手助けの仕方」特集をまとめて読む・ その1 ・その2・ その3 ・ その4 ・ その5 ・ その6(最終回)
2015年10月03日子どものために手間暇をかけていろいろと世話を焼くことこそが親の役割で、子どもに愛情を示す方法だ、というような考え方をしている親は結構たくさんいます。しかし、これはある意味では間違った考え方で、そのようにしていると子どもの自立心の芽を摘んでしまうことになりかねません。子どもの自立心を育んでいくためにはどうすればいいのかについて見ていきましょう。自立させたければまずは目標を立てることから大人である親から見ると、子どもは危なっかしい存在に見えるものです。特に小学生以下の子どもの場合、まだ幼いためにいろいろと心配になってしまうものかと思います。そうすると、いきおい「こうしなさい」「そういうことをしてはだめ」といったように、命令口調になってしまうことが多いものです。しかし、親が何かにとなく手を出し口を出して育ててしまうと、何かをする時には誰かに指図されないと動けない子どもであったり、誰かにいろいろと手伝ってもらわないと自分1人では何もできない子どもになってしまいかねません。たとえば、小学校に入り、次の日の時間割に合わせて教科書やノートを準備するのは子どもの毎日の日課ですが、常に親が手伝ってしまったりすると、何かを忘れていった時に子どもがそれを自分のミスだと考えなくなってしまいます。それが「自分のしなければならないことだ」という考え方が育たないため、忘れ物をしても親のせいにしてしまい、次は気をつけて準備するようにしよう、といった考え方に至らないのです。子どもが死ぬまで親が面倒を見られるのであれば良いのかもしれませんが、普通、子どもより長生きできる親はいません。ですから、自分の子どもが親の手を離れて自立することができるようにしつけをすることが必要なのです。一方で、現代は昔のように子どもの数が多かった時代とは違い、ずっと少なくなった子ども1人ひとりを大事に育てるという子育てに変わってきています。家にいる子どもの数が少ない分、親の目が1人ひとりの子どもに行き届きすぎてしまうのです。そうなると、大人よりも何事もうまくできない子どものやることを見ていると、思わず手助けしたくなってしまうというわけです。小学校などでは、教師が次にすべきことを指示してくれるだけでなく、毎日忙しいカリキュラムをこなさねばなりません。このため子どもたちは次に何をするか、何をしたいかという考えを抱くことなく毎日の学校生活を送ることになります。従って、自分で考えられる子どもに育てたいのであれば、家の中でそうした環境を与えてやる必要があるのです。自分の子どもに自立心を持たせたいのであれば、まずは何か目標を立てるように導きましょう。「あることを、この日までに、1人でできるようになる」というような目標にするとよいでしょう。目標を立てさせたら、最初から「1人でできる」わけもないので、まずは子どもと親が一緒になってプランを立てます。どのようにすればその目標を成し遂げられるかを考えるのです。この時、親が主導するのではなくて、子ども自身に考えさせるようにします。親は「どうやったらできるようになるかな?」という具合に子どもの考えを手助けし、横からヒントを出したりして子どもの自主的な思考を促すようにします。その上で、計画がスタートして子どもがだんだん上手になりはじめたなら、それに反比例して親が手を出す部分を減らすように工夫します。「今できないことをできるようにしよう」というわけですから、最初のうちはできないのが当然です。あまり焦らず、目標の期日までにできればいいのだとゆったり構えて見守るようにしましょう。子育てについてはなんでもそうですが、親に必要なのは我慢することです。親は子どもの傍らに控えて、子どもの成長を信じてじっと我慢して見守るということが必要なのです。どんな事柄について目標を立てたら良いのか、それぞれに親ができる手助けにはどんなものがあるのか、次の回からいくつか例示してみたいと思います。(子育ての達人)「自立心のある子どもに育てるためのポイントと手助けの仕方」特集をまとめて読む・その1・ その2 ・ その3 ・ その4 ・ その5 ・ その6(最終回)
2015年10月02日NECは7月17日、社会インフラを運用・管理するシステムにおいて、災害や事故など事前想定が困難な環境変化に適応し、人や物を最適に配置・配分する「自立適応制御技術」を開発したと発表した。これにより、例えばタクシーやバスなど交通システムの適切な配車、市街地や施設の監視・混雑緩和に向けた警備員の適切な配置、住宅・ビルなどの施設におけるエネルギーの適切な需要供給などが実現する。同社がエネルギー管理を対象にオフィスで行った実証実験では、居住者の快適性を損なうことなく約10%の節電効果を得ることができたという。同技術は、システム全体を細かなサブシステムに分け、構成する個々のサブシステムが動的かつ自律的に自身の動作を決定できるアルゴリズムを用いることで、各サブシステムにシステム全体の制御目標に対する個別の指標を設定し、個別指標をサブシステム同士が相対比較してルールや動作の決定を行う。そのため、最初に全体の制御目標を決定するだけで、複雑な制御ルールを設けることなく、個々のシステムが必要な資源を調整して、システム全体で最適化と効率向上を実現することができる。また、各サブシステムが局所的な情報のみを用いて分散して計算を行うことで演算を軽量化し、大規模システムにおいても最適な動作を短い時間間隔で繰り返すことができるため、急な環境変化にもリアルタイムに対応することが可能となる。さらに、一部のサブシステムに故障やデータ欠如があった場合でも、正常なサブシステムのみでシステム全体が最適な状態に近づくように動作し続ける仕組みにより、高い耐障害性を実現している。大規模な社会インフラのIoT化が進み高度化していくことが予想される中、同社は、今回開発した技術をさまざまな領域の社会インフラシステムに応用するために実証・実用化を進めていくとしている。
2015年07月17日シーガルインは、自立することで撮影がしやすくなるiPhone 6/6 Plus向けケース「シャークリップマウンテン」を発売した。価格は税別3,600円。「シャークリップマウンテン」は、カバーの底部に幅を持たせたiPhone 6/6 Plus向けケース。自立するため、ハンズフリーでの自撮りや、テレビ電話などが行える。カメラ用のナットを内蔵しており、三脚ネジが付いたマウント、三脚、バイクマウント、車用マウント、ヘッドマウント、リストマウント、ボディマウントなどにセット可能となっている。パッケージには、カメラ用のナットに対応したストラップボルトが付属し、デジタルカメラやビデオカメラなどに「シャークリップマウンテン」を装着できる。ストラップボルトは、ピンク、ブラック、カモフラージュの3色が用意されており、選択可能。
2015年07月05日こんにちは、ライターの矢沢ゆうです。「自立している女性」と聞くと、どうしても「1人で生きていけそう」とか「心が強そう」といったイメージから、なんとなく「恋愛に無縁な女性」を思い浮かべるかもしれません。しかし、現代の男性は「自立している女性」に特別な魅力を感じているのだとか!そこで今回は、男性が「キラキラしている!」と憧れる「自立している女性」の特徴を4つご紹介したいと思います。■1.自分の目標を絶対に諦めない「目標を諦めずに努力している女性は本当に輝いてみえる。嫌なことにぶつかったりして心が折れそうになっているのを見ると、つい支えたくなるね。」(25歳/介護職)自分の中で諦めたくない目標を持っている女性は、目標を達成するために惜しみなく努力します。しかし、その目標に向かっていく途中で弱音を吐いてしまう瞬間もあることでしょう。その「頑張っている姿」と、そこからかいま見える弱い部分に、男性はグッと来るようです。小さなことでも構わないので、まずは自分の中で目標を決めることが、自立した女性への第一歩です。■2.周囲の悪口や文句を言わない「俺が思うに、自立している女性って悪口や文句を一切言わないような気がする。何事にも柔軟に対応できる余裕を持っている感じがするんだよね。」(27歳/開発関係)別に本人に聞こえるわけじゃないし・・・と思ってつい悪口や愚痴を言ってしまう女性も少なくはないでしょう。しかし、男性はそういうところを意外と見ていたりします。学校を含む社会には、自分に合わない人間が1人や2人いるのが当たり前です。それに対して悪口や文句を言いたくなる気持ちも分かりますが、「まあそういう人もいるよね」とちょっとしたことを受け流す力を付けられれば一番でしょうね。とはいえ、溜め込むのもよくありません。自分なりのストレス発散法があって、自分の気持ち上手にコントロールできることも、自立した女性になるためには大切です。■3.家事全般をこなすことができる「家事ができる女性って『生活力があるんだな』って思う。男としては女性を見る上で、家事ができるっていうのはやっぱりいいなって思うから」(26歳/営業関係)料理はもちろんですが、掃除・洗濯・裁縫など、生活をするのに必要な能力を持っている女性に男性は憧れを抱くようです。家事ができる女性に対して、男性は安心感を覚えて「この人と付き合ったら・・・」なんて妄想をする人もいるそう。キラキラネイルやバッチリメイクよりも、「家事力」こそが真の意味で武器となる女子力。何か1つでも身に付けておくと良いですね。■4.程よい距離感の人間関係が築ける「集団で群れている女も、その群れている奴らを見下しているぼっちの女もどっちもどっち。程よい距離で人間関係が築けている女こそ、自立している女だなって思うよ。」(21歳/大学生)女性は常に誰かと群れているか、そんな集団を見下して1人でいるかのどっちかのパターンが多いですね。しかし、そんな人たちは「どっちも変わらない」と感じている男性が密かに急増中。「1人の時間を大切にしよう」と1人でいることを恐れないこと、そして「人と関わることは大事なんだ」と考えるように意識を変えてみると、自立した女性になれますよ。■おわりに意外なところに自立した女性になれるヒントが隠されていましたね。これであなたも明日から「モテる自立した女性」の道を歩めること間違いナシです。(矢沢ゆう/ハウコレ)(新部 宏美/モデル)(柳内 良仁/カメラマン)
2015年05月29日『ほんとうの贅沢』(吉沢久子著、あさ出版)は、今年で97歳になる家事評論家・エッセイストである著者が、「自立」をテーマに自身の考え方を記したエッセイ集。年齢を重ねてきただけあって、温かく柔らかなことばの裏側に、しっかりとした芯を意識させてくれます。特に印象的なのは、ひとりで暮らすということについて、確固たる信念を持っていること。というわけで、1章「いくつになっても『自分の足』で立つ」から、「老いて『ひとりで暮らす』ということ」を見てみましょう。■ひとりでも生活のリズムが大切ご主人が亡くなり、著者がひとり暮らしをはじめてから、もう30年だそうです。97歳でひとり暮らしをしているというと、「寂しくありませんか」「大変ではありませんか」と心配する人もいるのだとか。たしかに老いてひとりで暮らしていると聞けば、つらく寂しいことのように思えなくもありません。しかし著者は、「ただ、私はひとりがいいから、それを選んでいるだけなんです」と記しています。また、ひとり暮らしは気ままですが、やるべきことはしっかりとやり、生活のリズムは大切にしているのだとか。だからやることはたくさんあり、あっという間に時間が過ぎてしまうといいます。そのため、ひとりが寂しいなんて思う暇もないそうです。■自立したいなら人も認めること先に触れたように、著者が意識しているのは「老いてこそ自立して生きたい」ということ。ただし、そこで自分の権利だけを主張してもうまく生きてはいけないもの。自分が自立したいのなら、人のことも認めるべきだと著者は主張しています。■自分に厳しくできることも自立人にはお節介を焼いて厳しいのに、自分に甘かったとしたら、それは自立とはいえません。人はどうしても自分に甘くなるもの。だからこそ、いつも自戒が必要。もちろん、自分に甘くなるというのは、ある程度は仕方がないこと。でも、すべてがそうではまずい。自分に厳しくできることも、自立のひとつではないかと、著者は思っているのだといいます。これだけでもわかるように、著者のいう「自立」についての考え方は、どの世代にとってもあてはまるはず。だからこそ、深みとともに説得力を投げかけてくるのです。しかも文体が柔らかなので、読んでいるだけで温かい気持ちになれるでしょう。(文/印南敦史)【参考】※吉沢久子(2015)『ほんとうの贅沢』あさ出版
2015年05月15日【調査】“自立肌”をどう思うか(画像はニュースリリースより)スキンケアはリッチ&シンプルが理想。マイボイスコム株式会社は全国の20~79歳の女性を対象に、美容に関する意識調査をインターネット上で実施しました。『肌のお手入れに使用している基礎化粧品の種類数』の調査結果では、現在使用している化粧品の種類数は約2.5種類、理想の種類数は約2.3種類と、なるべく手間を掛けずに、少ない化粧品でスキンケアを行いたいという傾向がありました。また、『毎月化粧品に掛けている金額』では、現在掛けている金額の現状1位は「1001円~2000円」(20.6%)、いくら掛けたいか理想の1位は「2001円~3000円」(20.8%)と、現在よりも多くの金額を掛けたいという傾向にあり、化粧品数の結果と総合すると、今よりも数は少なく高級なものを使用した、リッチでシンプルなケアを理想としているようです。肌本来の力で美しくなる「自立肌」。『化粧品に本当に必要だと思う役割』の調査結果の1位は「乾燥を防ぐこと」(61.2%)、2位は「肌本来の力を引き出すこと」(55.6%)と回答する一方で、「成分を肌の奥まで浸透させること」(33.2%)は4位という結果となっており、また、肌本来の力を引き出す“自立肌”について、「なりたい」と答えたのは全体の82.0%にものぼりました。現在のトレンドでは、化粧品の成分や力に頼るのではなく、肌本来の力を引き出すシンプルなスキンケアに注目が集まっているようです。(マイボイスコム調べ)【参考】▼マイボイスコムニュースリリースそのままのあなたでモテまくる!夢のようなウハウハ生活をつかむ超簡単な方法(10月22日)【1000名限定価格100円!】1日3粒、運動も食事制限も無し!こうじ酵素で太らない体質をつくろう!(10月21日)
2013年10月23日自立に関する意識調査実施損保ジャパン・ディー・アイ・ワイ生命保険は、新卒入社3年目以内で両親と同居している社会人男女500名に対して「自立に関する意識調査」を行った。調査の中で、「生命保険料」は、加入している人のうち31%が親に支払ってもらっているという結果が出た。自立の定義は「経済的独立」自立の定義として最も多く出ていた意見には「経済的な独立」があげられる。そこで、各種料金の支払いについて聞くと、生命保険料には及ばないものの、携帯電話料も15%が親に支払ってもらっているとのことだった。なお、自立のために必要な要素は「経済力」「行動力」「計画力」と続く。「人生設計ができているか」の質問には「できている」が4割弱という結果だった。自身によって人生設計をする中で、生命保険に加入し、その生命保険料を支払っている人は、「自立している」と言えるかもしれない。
2010年09月28日