フリーランスライターの安藤エヌ氏が「年賀状離れ」について提起。年賀状離れ肯定意見は「他に簡便なツールが沢山ある」、年賀状推進意見は「年賀状を書きたいと思える人間関係を築きたい」。SNSとテクノロジーで社会課題の発見・解決をサポートするPolimill株式会社(ポリミル、本社:東京都港区、代表取締役:横田えり、以下Polimill社)はこのたび、「年賀状離れ、どう思う?」というイシュー(課題)について2月20日に投票が終了しましたので結果をお知らせします。 年賀状離れ、どう思う?2023年12月18日付で総務省が郵便料金の値上げを審議会に諮問し、はがきが7年ぶりに値上げとなることが決まりました。1枚63円から85円となります。SNSが普及し、年賀状を出さないという人たちが増加する中、今回の値上げは、いわゆる「年賀状離れ」を加速させるものになるのでしょうか。Surfvoteでは、「年賀状離れ」についてどう感じているのか?ひろく意見を集めました。投票の詳細イシュー(課題):年賀状離れ、どう思う? 調査主体:社会デザインプラットフォーム Surfvote(Webサービス)調査対象:Surfvote上でアカウントを持つユーザー調査方法:Surfvote上でアカウントを持つユーザーが投票投票期間:2024年1月8日〜2024年2月20日有効票数:58票投票結果とコメントの紹介(一部抜粋・原文ママ)年賀状離れは)仕方ないと思う、納得できる 55.2%今ネットがこれだけ普及している中で、年賀状離れは仕方ないかなと思います。年賀状より深い内容がLINEやメールでは伝えられるし何より手軽に連絡を取ることができてしまう。子供ができたら祖母とかには写真入りで年賀状を出したいなとは思いますが。(年賀状離れに)納得できない、文化を継承していきたい 19%年賀状を書いてこそ、文化です・・・・。年賀状離れに納得できませんが、年賀状の価格が値上げするとなると、購入できなくなるかもしれませんね・・・・年賀状を出すことにそこまで重きを置いていない、興味がない 24.1%半強制的な年賀状文化からはここ数年距離を置いている。お互いの世間体をなんとなく保つ為だけに、お金と時間をかけてやり取りすることは御免だから。手の込んだものや、知人の近況を知ることができるような年賀状が届いたら、それはそれで嬉しい。そういう人には心を込めて返そうと思っている。その他 1.7%年賀状離れが起きているからこそ、大量生産的に出す必要もなくなり、本当に出したい人、手書きでメッセージを書きたい人にだけゆっくり書けるようになった気がします。年賀状書きたいな、と思えるような人間関係をもっと構築していきたいです。わからない 0%このイシューを執筆した 安藤エヌ氏日本大学芸術学部文芸学科卒。フリーランスライターとして2019年から活動。現在は主に映画ジャンルでの執筆を行っている。これまでの掲載先は Real sound、rockin’on、マイナビウーマン、ダ・ヴィンチ、主婦と生活社など。セクシャルマイノリティ/ジェンダー分野に興味を持ち、クィア映画を積極的に鑑賞し、自費出版でオリジナルクィア小説を発行するなど、常に多角的な視点を持ち自分の言葉で発信することを信条としている。あなたの意見・投票を社会のために活用しますSurfvoteでは社会におけるさまざまな課題や困りごとを「イシュー」として掲載し、どなたでもすべてのイシューを読むことができますが、アカウント登録をすると各イシューに投票したりコメントを書いたりできるようになります。私たちは、みんながさまざまな社会課題を知り、安心して自分の意見を言える場を提供したいと考えています。また、そこで集められた意見は、イシューの内容に応じて提言書に纏め関係省庁や政治家へ提出することもあります。 Polimill株式会社Polimill株式会社は社会デザインプラットフォーム【Surfvote】を運営・提供するICTスタートアップ企業です。Surfvoteは現在、一般社会についての社会課題と各地方自治体の抱える社会課題(Surfvoteローカル)を掲載。ひろくみんなが意見を言える場を提供しています。あらゆる人がルール作りに参加し、価値観の変化やテクノロジーの進化に合わせた柔軟でスピーディーな制度改革ができるような社会を、SNSとテクノロジーで実現させたいと考えています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年03月07日子ども達が2人とも小学生になり数年経ち、つきっきりで手を焼くようなこともだいぶ減りました。こうしてどんどん手がかからなくなっていき、いずれ巣立っていくのかとしんみりすることもありつつ、その時が来たらこんな風に過ごしたいなぁと楽しみでもあります。■子どもたちが巣立ったら…例えば習い事は何かしらやってみたい!それから夫婦でのんびり温泉宿巡りをしたり、趣味に精を出したり…色々夢はありますが、密かにずっとやってみたいと思っていることがこれ。特に資格を持っているわけでもないので、本当に漠然としているんですが…現役のお母さんお父さん達が息抜き出来るために、ほんの少しでも役に立てたらいいなと思っています。そう思うようになったのはやっぱり自分自身の経験から。育児でどん詰まっていた時、児童センターや子育て広場等で優しくしてもらえるとものすごくホッとしたんです。■育児どん詰まり期に始めたSNSそれから、毎晩子どもの寝顔の隣で泣いていたような育児どん詰まり期のことを漫画にして、SNSに投稿したこともきっかけの一つ。その頃の私は、こんな後ろ向きな気持ちで育児してるダメな親は私だけなんじゃないかと思っていたんです。でも漫画にしたことで、たくさんの方に共感してもらえて、自分だけじゃなかったんだ…と知ることが出来ました。自分だけじゃないと気付くと同時に、こんな風に自分を責めながら育児をしているお母さん達がたくさんいるなら、少しでも手助けしたいと思うようになりました。現役のお母さん達の助けになることで、昔の自分も報われるんじゃないかなぁという気がしてます。子どもが手を離れるのはまだ何年も先の話になりそうなので、それまで心も体も元気でいることが目標です!
2024年02月16日■これまでのあらすじ結婚して以来子どもを望んでいた美咲だが、夫の拓也はその生い立ちから親になる勇気が出ず、非協力的になってしまっていた。思い悩む美咲を必死すぎて嫌とまで思っていた拓也だったが、先輩のアドバイスから美咲と話し合いを重ねてついに妊活をスタート。しかし1年後、待望の妊娠がわかるが、流産してしまう。数年後、美咲は赤ちゃんと生活するが、拓也が子育てに参加しないことに寂しさを募らせていた。そんなある日、拓也の態度にしびれを切らした美咲は「私たちに関心を持って」と訴える。しかし拓也に今は一緒にいたくないと言われ、美咲は拓也の心配が的中したと言う。「拓也は親になれなかった」のだと…。■親になれなかったのは夫だけ?■そんなこと言える立場?「拓也は親になれなかった」と口にした美咲に、拓也は「俺だけが親になれなかったのか?」と問いかけます。すると、育児を全部自分に押し付けて、帰宅しても何もしない、それに加え飲み歩くようになって、自分と花ちゃんと触れ合うことを避けているクセに…。「なんで被害者面してるの?」ハッキリと言い返す美咲に、拓也は「親になれないのはふたりの問題だ」と言うのですが、それはいったいどんな意味なのでしょうか?次回に続く「僕たちは親になりたい」(全64話)は12時更新!
2024年02月02日世間のことにあまり関心がなかったり、常識にとわられない人に対して「浮世離れしているな」と感じることはありませんか?実はあなたも、周囲に「浮世離れしている」と思われることがあるかもしれません。今回は、イラストが何に見えるかにより「あなたの浮世離れ度」がわかる心理テストをご紹介します。Q.あなたは下のイラストが何に見えますか? 次の中から最も近いものを一つ選んで下さい。A:筆B:ほうきC:チンアナゴD:しっぽあなたはどれを選びましたか?さっそく結果を見てみましょう。この心理テストでわかるのは?「あなたの浮世離れ度」深層心理において“どのような見え方もできるイラスト”は、あなた自身の発想力の豊かさや価値観の破天荒さを反映しています。そして、どのように見えたかは、あなたが世間の常識とどれくらいかけ離れているかを暗示。そのため、選んだ選択肢により「あなたの浮世離れ度」がわかるのです。A:「筆」を選んだあなた……浮世離れ度15%あなたはとても常識的な性格のよう。浮世離れ度も低めです。空気を読んで場の雰囲気を明るくすることができるため、交友関係も広いでしょう。与えられたものをこなすほうが向いているため、サポート役に回ることも多いかもしれません。ただ、自分の本音を表に出すのがあまり得意でないため、やや損をしやすいとも言えます。あなたの場合、周囲の人の表情をよく見ながら、面倒見の良い性格を発揮していくと上手くいくでしょう。でも、ときには自分の感性を表現してみても良いのではないでしょうか。B:「ほうき」を選んだあなた……浮世離れ度40%あなたは人をまとめる才能を持っているタイプ。目標に向かって、自分や周囲のモチベーションを上手に高めていけるでしょう。常識人タイプであり、ゼロから独創的なアイデアを生み出すのは苦手かもしれませんが、何かを立ち上げる能力が高いためリーダー・経営者向きだと言えます。あなたのように当たり前のことを当たり前にできるというのは、実はレアな能力。みずから先頭に立って集団を引っ張っていくことで、あなたの力が発揮されやすくなるでしょう。C:「チンアナゴ」を選んだあなた……浮世離れ度90%あなたは世間に迎合することを良しとしない、浮世離れしているタイプのよう。優れたセンスとアイデア力に恵まれており、芸術や文学などの分野で活躍する可能性を持っています。ただ、人と一緒であることを好まないため、周囲から理解を得られにくい場面もあるかもしれません。そんなあなたにとっての成功の鍵は、自分の本音をわかりやすい形に落とし込むこと。普通の人よりも直感に優れているため、大抵のことはアイデア力で乗り切れるはず。あなたの独特の世界観を理解してくれる良き相手を見つけることで、より能力が発揮されやすくなるでしょう。D:「しっぽ」を選んだあなた……浮世離れ度75%あなたは好みが明確であり、個性的な感性を持っているようです。浮世離れ度も高めで、他の人が思いつかないような独創的な発想をできるのが、あなたの特徴の1つだと言えます。ただ、あなたは優れた才能を持っているにもかかわらず、現実面での行動力がちょっぴり欠けているみたい。その傾向が強く出ると、自分でも何がしたいのかわからなくなり、優柔不断に陥ってしまう恐れがあります。自分の持っているものを把握し、夢や目標に向かって着実に手を動かすことが成功の鍵となるでしょう。おわりに周囲の意見に左右されず自分の考えを貫ける強さは、とても尊いもの。でも、あまりに世間に迎合せず生きると、孤立してしまう恐れがあります。適度に協調性を持ちつつ、自分の意見を通す姿勢が理想的なのかもしれませんね。脇田尚揮/占い・心理テストクリエーター株式会社ヒューマン・ライフ出版代表取締役社長、企業占術鑑定士、大学講師、秀心寺住職。©Svetsol/shutterstock文・脇田尚揮
2023年12月27日皆さんは若かったあの頃、どうしても親を許せないと感じたことはありますか?今回は、10代の頃に「実の親でも許せない!」と感じたというエピソードを紹介します。イラスト:しのささむつ大学受験のとき…大学受験のときの話です。私はほぼ無名の地方公立高校から旧帝大を目指していました。私が夜遅く出歩くのを親がいい顔しなかったので塾にも行かず、高校1年生の時から毎日10時間以上勉強して、なんとか現役で第一志望に入ることができました。親に合格を知らせたら、「合格させてやった感謝がない」と叱られました。叱られた理由出典:愛カツ親が言うには、私が合格できたのは毎日勉強できる環境を整えた親のおかげ(家の手伝いをさせなかった・バランスいい食事を出してやった・勉強にうちこめる経済状況である)であって、同じ環境なら誰でも合格できるそうです。だから本来なら「合格させてくださってありがとうございます」と言うべきなのに、その言葉が真っ先にないのは性格がおかしいと言われました。ちなみに親は私の合格をすぐ吹聴し、近所で「子供を優秀大学に入れた親」としてチヤホヤされていました。(33歳/女性/研究職)親の協力も重要だけど…もちろん志望校に合格するためには、親の協力も重要かもしれません。でも自分の両親には最初に「合格おめでとう」と言ってほしいものですね…。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。(愛カツ編集部)
2023年09月17日交通網の発達、ライフスタイルの多様化によって、昨今叫ばれている“若者の車離れ”。自動車業界も頭を悩ませるなか、車離れに拍車をかける法案が浮上している。10月26日、岸田文雄首相(65)の諮問機関である「政府税制調査会」が開いた総会で、自動車の走行距離に応じた課税、いわゆる“走行距離課税”などの検討を開始した。「読売新聞」によると、総会では電気自動車(EV)の本格的な普及を見据え、自動車に関する税制などを議論。その際、出席した委員は「電動車が普及しても自動車関連諸税がこのままだと財源が十分確保できない。走行距離に応じた課税などを検討すべきだ」と指摘。さらに、別の委員も「EVは政策的に普及させるために多額のお金がかかっている上、重いので道路への負担が大きい。エンジンがないからといって安い課税水準でいいのか疑問だ」と述べたという。「現在ハイブリッド車の普及もあり、ガソリン税などの燃料課税は減収が続いています。今年度は3.2兆円で、’07年度と比較して約1兆円も減る見込みです。また、EV車はガソリン税のような燃料に対する課税がありません。そこで、走行距離課税によって財源を確保する狙いがあるとみられています」(全国紙記者)「走行距離課税で税収を」という考えのいっぽうで、“若者の深刻な車離れ”が叫ばれて久しい。’21年度版の「運転免許統計」によれば10代、20代の運転免許保有者数は約1087万人。約1742万人だった’01年度版と比べると、20年間で実に655万人も減っているのだ。またファブリカコミュニケーションズが今年8月に発表した調査結果によると、調査を行った300名のうち、車を持っている人は153名。そして「車を持っていない理由」でいちばん多かったのは「維持費が高い」で49.3%、次いで「購入費用が高い」が38.3%と続いたという。経済的な理由で自動車を持たないと選択する人が相次ぐなか、走れば走るほど税金が課される走行距離課税が浮上――。ネットでは政府に対して、厳しい声がこう上がっている。《若者の車離れとか言うくせに、車持ちにくい社会にしてるのは国》《走行距離課税とか作るんなら絶対に“若者の車離れ“とか言うなよ、お前らが離しよるだけやけんな》《マジで走行距離課税とか意味不明やん 若者の車離れとか散々言うくせに結局ああ言うことするから車に乗りたいと思う人が減っていくんでしょう》11月2日、経団連の「モビリティ委員会」との懇談会で「モビリティは『新しい資本主義』の中軸とならねばならない分野だ」と話した岸田首相。ネットの声に対して、どう考えるだろうか?
2022年11月03日多くの人が直面する親の介護問題。時間だけではなく、お金までかかったらたまったものではない。親の介護のコツは親のお金で行うこと。専門家が解説するーー。「“人生100年時代”といわれています。親の介護期間が長くなれば、そのぶん介護費用の負担も増加します。子どもが親の介護で苦しまないためにも、原則“親の介護は親のお金を使う”と決めておくことです。そうすれば、介護破綻を防ぐことにつながります」こう語るのは、『親の介護で自滅しない選択』(日本経済新聞出版)の著者で、介護・暮らしジャーナリストの太田差惠子さん。「2021年度 生命保険に関する全国実態調査」(生命保険文化センター)によると、在宅介護にかかる自己負担額は、月平均で4万8,000円。施設介護の場合だと、月平均12万2,000円もかかるという。また、同調査における介護期間の平均は5年1カ月。全体の17.6%の人が「10年以上」介護をしているというから、長期化のリスクにも備えなければならない。「親の介護費用を過度に負担したことで、子どもの教育費などにも影響を及ぼし、夫婦関係がギクシャクしてしまうケースも少なくありません」(太田さん・以下同)そこで太田さんに、世話をする子どもが損をせずに、親のお金で介護費を確保するための5ステップを指南してもらった。【1】親の財産を把握する「介護費用というのは、“いくらかかるかではなく、いくらかけられるか”が大事。そのためには、親の懐ろ事情を事前に知っておくことがとても重要となってきます」(太田さん・以下同)そもそも、親がどれだけお金を持っているか。ほとんどの子どもは知らないという。「親の年金額、預貯金、株、不動産、どのような保険に加入しているか、さらに借金の有無などを知っておくことで、どんな介護ができるか見えてきます」別居している子どもの場合、親が住民税課税世帯か非課税世帯なのかさえ、把握していないケースが多いそうだ。「もし非課税世帯であれば、医療費や介護費などの負担が軽減されます。ぜひ、親が元気なうちに財産の状況を聞いておきたいですね」しかし、普段からコミュニケーションが取れている親子なら聞きやすいが、そうでない親子も多い。子どもから突然お金のことを聞かれたら、怒りだしたり、戸惑ったりする親もいるだろう。「保険の話をきっかけにするのが有効です。たとえば、“私、〇〇という保険に入ったんだけど、お父さん(お母さん)はどんな保険に入っているの?”と聞いてみる。自分の情報を開示しながら、話を切り出せば、会話がスムーズになります。話の流れで、徐々に年金や預貯金の話に広げていく」また、親の確定申告を代わりにやることで、通帳や保険内容などをチェックすることもできる。もちろん、親に介護のことが心配だからと伝えて、ダイレクトに聞いてみるのも手だ。月々の年金額も含めた親の懐ろ事情が把握できたら、月にどれだけ介護に対してお金を使えるか、見えてくる。【2】代理人カードを作る要介護状態になれば、親は気軽に銀行に行けなくなるだろう。買い物や公共料金の支払いなど、日々の細かい支払いを肩代わりしているうちに、大きな負担になってしまうことも。「年金が振り込まれる親の口座のキャッシュカードをもう1枚作りましょう。これは本人以外の親族でもお金を引き出せる『代理人カード』と呼ばれるもので、多くの金融機関が対応しています。ただし、口座名義人が申請して作るものなので、親と相談したうえで、親が元気なうちに金融機関に同行して作っておきましょう」親のために使うお金は、親の口座から引き出したもので払おう。【3】「預かり金」の活用を検討する親からまとまったお金を預けてもらう方法もある。「たとえば、親の定期預金500万円を解約して、将来介護費用として使用するための“預かり金”として、新たに子ども名義の口座を作ります。その際、親子間で“覚書”を交わす。預かり金であれば、贈与税はかかりません。介護が始まったら、その口座から費用を出金する。親が亡くなった時点で残金があれば、そのお金は相続財産となります」相続や税金のトラブルを防ぐためにも、介護にかかった費用の明細と領収書は必ず残しておこう。【4】任意後見人契約を検討する本人に代わって財産管理や介護契約などを行うことができる「成年後見制度」というものがある。「この制度は、裁判所が後見人を選任する『法定後見』と、本人(親)が成年後見人を指名して契約する『任意後見』に分類されます。後者の『任意後見』は本人の意思によって決めることができるので、親が子どもを指名できます」親が元気なうちに、任意後見契約を結んでおけば、将来的に認知症になってからの財産管理や契約などをスムーズに行える。一方、「法定後見」の場合は、親の判断能力が低下したときに、成年後見人が必要と感じた親族らが申し立てを行って、裁判所が後見人を選任する。「必ずしも配偶者や子どもが後見人になれるわけではなく、面識のない弁護士や司法書士といった第三者がなるケースが多いようです」親の口座から介護費用を引き出したい場合でも、第三者の後見人にいちいちお願いして判断を仰がないといけなくなるという……。【5】地域包括支援センターに事前に話を聞く最後は、親が要介護になっても慌てないための情報収集!「はじめて介護をすることになると、不安や疑問、わからないことだらけです。各自治体には高齢者とその家族が気軽に無料で相談できる『地域包括支援センター』を設置しています。事前に親の住む地域にあるセンターに連絡して、親が要介護になったら“どんな介護サービスを利用できるか”“費用の軽減制度は?”など、介護に関するさまざまな情報をリサーチしておく。そうするといざ介護となっても慌てずに準備できます」長期化する介護期間を乗り切るためにも、親の介護は親のお金で賄う時代なのである。
2022年05月20日親子の関わりわが子が生まれてから親は、そのそだちのなかで、一所懸命にわが子に付き合い、あるときは涙し、あるときは安堵し、またあるときは心から笑い合ってきた。最初は、なにもかも手をかけ、どうしてなかなか自分でできないのかを悩みながら、徐々に手をかけることがすくなくなってきたことに、安心と寂しさを抱え、相変わらずできたことを褒めるよりも、できないことに口を挟み、次第にゆっくりと距離を置かれていく。親だからこそ、わが子の痛みや戸惑いを感知し、親だからこそ、それを未然に防ぎたいと思う。だからこそ、関係者へのまなざしが厳しくなる。自分が関われない状況において、それを他者に委ねるとき、われわれは、どれほどの信頼をもって、相手に託せるのだろう。幻想に近い期待は、現実の中で感謝となることもあれば、失望にも変化する。それがわが子の力不足という理解より、それをなぜ支え励ましてくれなかったのかと、委ねた方に思いが募る。自分が関われないだけに、わが子への思いが大きくなる。そこには関われない申し訳なさからの自責の念も隠れている。かといって、常にそばで関わり続けるべきかといえば、それもまったく現実的ではない。わが子への申し訳なさは、ついつい委ねた他者へ感情的になる。そんな微妙な揺れのなかにいる親の気持ちを知ってか知らずか、わが子は、わが子なりに成長していく。できないことから目が離せない親の言動が、子どもにとっては痛みと重荷になり、徐々に子どもも感情的になり衝突するか、距離を置こうとする。そこにまた、親は、追い打ちをかける。発達が気になる親子の関わりこれは、発達が気になる子の親に特徴的なことがらではなく、おそらく大なり小なり、多くの親子の関わり合いとも言えるだろう。唯一異なることとしたら、最近になって、長くこうした親子関係に付き合い、最近は子どもよりも親への関わりに重心移動してきた僕は、発達が気になる子を育てる親だからこその一所懸命さにある思いがあると感じてきた。発達が気になるわが子に対して、多くの親は僕は1歳半健診前後にすでに「うちの子、どこか他の子と違う」、「そだちが遅い」などの心配を抱えていることが少なくない、なにかしらの気づきがあると理解している。ただ、心配を抱えるイコール受診相談、そして診断という流れには、なかなかならず、多くの親は、今後のそだちのなかで、あるいは保育教育の場のなかで大きく変化するだろうと思っている、あるいは期待している。だから、健診や保育現場での関係者からのそだちに関わる心配な指摘に対して、同意しつつも反発、否定したい思いもある。しかし、自分自身も心配であったがゆえに、年長になったことをきっかけに、あるいは就学を前に、という節目節目で、医療福祉機関への相談を決意する。そこで診断されたことに、多くの親は、実は納得する部分もあるが、それ以上に大きなショックを受ける。一般に子どもにある障害を受容していく過程には、衝撃・拒否・悲嘆・抑うつ・受容といったD.ドローターの段階説と、成長発達の節目ごとに親が一喜一憂するというS.オルシャンスキーの慢性的悲哀説などが代表的である。いずれにしても、わが子に診断がつくということは、大きな衝撃であり、しばしそれは受け入れがたく、時に怒り悲嘆となり、気持ちは沈む。そこから再び立ち上がり、可能な限りの関わりで、思いを整理しようとする。しかし、それは、診断がなくなることでなく、全体としてわが子を受け止める道程である。故に、階段をどんどん上がっていくことよりは、節目節目で一喜一憂を繰り返す。どの時点にいても、最初の衝撃は消えることない思いとして親の心に留め置かれ、まさにそこから別の人生に歩みを変えたと思われるくらいである。多くの親が「この子を残して死ねない」と口にするが、そこには「この子と共に生き続ける」という覚悟も、診察室で強く感じる。そこには、わが子という別人格に対する親の思いというよりは、自分の一部としてのわが子という思いがあるように思われ、わが子の診断を受け止めることは、自らの生き方を大きく変えるほどの覚悟と表裏一体のようにも見える。この子を残して死ねないということは、この子を私は護り続ける、護り切るという大きな思いでもある。だから、子どもが成長していくなかで、多くの他者が介在していくことに、親は戸惑い、相手を厳しく査定し、評価する。発達が気になる子の親の思い子どもの親への思い成長していく子どもにとって、当初親は大きな守り神で、大きな支えであった。そだちのなかで、子どもはこの支えからしばし離れ、自分だけの力を試そうとしたり、別の支えを探そうとする。ごく自然に友人ができ、親以外の大人との関係性のなかで、ものの見方、考え方が変化していく。こうした他者の視点を取り入ることで、子どもは成長変化し、沢山のそだちの選択肢を手に入れる。それが時に親とぶつかる場合もあり、守り神は護り人となり、一番頼りになる人へと子どもにとって変わっていく。ほどほどに役立つ存在となり、そのすきまを、多くの他者が埋めていく。子どもにとって、成長していくなかで、支えは親から他者へとひろがっていく。発達が気になる子の親への思い発達が気になるということは、時に他者との関係性づくりが不器用で、信頼先の他者がなかなか登場しない、つくりにくいという場合もある。あるいは、親が、その思いから長く守り神であり続けてしまい、そこから離れる、自分の力を試そうとする時期がなかなか訪れにくくなることもある。もっとも、他者が、その方を護れず結果孤立させたり、傷つかせたりしてしまうことも少なくない。多様性をいくらうたっても、個々の許容範囲には、一定の制限がある。子どもにとっては、その許容範囲は決して広くはない。どこまでを許容してよいかは、風土や環境が決めている。それを構成する大人たちの文化がある。実際はまだ、そこには多様性という言葉で収まる社会ではないような気がする。だから、子どもたちもさることながら、そこに棲む親は、守り神で居続けないと護りきれないという思いを抱く。そこに、適度な分離というそだちに必要な舞台は、準備されにくい。親に孤立無援から抜け出してもらう過干渉、過保護という言葉は、社会が周囲がほどほどに干渉、保護していれば、徐々に消退していくと思っている。それでも過ぎた関わりを親がしなければならないのは、社会が、他者が、その人にとって、ほどほどの護りを示していないと判断されているからに他ならない。「親が先に死にます。その後、誰がこの子を守ってくれるというのですか」診察室でまだ幼いわが子を前に、若い親が口にする言葉に、親の孤立無援感を痛感する。国からも、地域からも、大切にされているという実感がない、と僕は感じてしまう。それでも、子どもが親から離れることで手に入れる自由に、僕はそだちの意味を思う。自由は快適ではないが、自分である程度のことを決めることの歓びは、その人にそだちにとって意味がある。生きにくさを感じることも、大切な経験であり、そこからすこしでも工夫と他者の応援を糧に、さらに自由に生きてほしい。痛みある自由を生きるわが子に、孤立無援のなか、いいようのない申し訳なさを感じつつある親に対しても、わが子のそだちから、ほんのすこし自由になってほしい。子どもたちは、親に対して護ってもらいたいという思いだけでなく、親に対して役立つ存在でもありたいと思っている。親を支える側にも立ちたいと思っている。それが、そだちである。そこから得る、子どもたちの夢や希望を親は信じ、わが子のこれからへの不安と、自身にある寂しさを抱え、距離をおいていく。子どもは未来に向かい、親は子どもを見守り続けながらも、自身の新しい未来を手に入れてほしい。
2021年11月12日小学生になり、自分でできる事がグッと増えた娘。今までは親の手助けを必要としていた事でも、自分の力だけでできるようになってきました。しかし私からすれば、つい最近まで赤ちゃんだった娘。成長を喜ぶ反面、気持ちが追いつけないというか、単純に「寂しい!」「もっといろいろ構いたい!」一人っ子だから余計にそう感じるのでしょうか…。たとえば最近の事。今まで小学校へ向かう一本道の手前の角まで送っていたんですが、最近は家から見送るように言われます。寂しい…手をつないで幼稚園バスまで送迎していた頃が懐かしいです。そして夜も…見方を変えたら育児も大分楽になったなーと思うんですが、たまに、あとどれくらい手をつないで歩いてくれるかなとか、甘えてきてくれるのかな、と寂しくなることも。子離れできない親になりそうで、今から怖いです(笑)
2021年09月29日いつまでも幼いと思っていたアリッサもそろそろお父さんを避けるお年頃になりました。子どもの成長はうれしいのですが、パパンはなんだか複雑な心境なのです。毎日お風呂に入れていたことを昨日のように思い出します。最近はアリッサとお風呂に入ることもなくなりました。添い寝しないと寝れないくせに、パパンじゃダメみたいなのです。子どもの成長はうれしいのですが、なんだか寂しい。パパンもそろそろ子離れの準備をしないといけないのかも?でもね…都合のいい時だけパパっ子になってベタベタ。やめて〜!気持ちの整理をしている時にパパンに優しくしないで〜!それ以上、優しくされたら私…。こんな感じで、未だ子離れできないパパンなのです。
2021年08月27日■前回のあらすじ他のママたちのように、子どもの親離れを喜べない優子。アルバムを見ていると、娘とのかけがえのない時間をちゃんと大切にできたのかと考えてしまいます。 >>1話目を見る 最近何かと杏里のことで落ち込んでしまう。そんな私の様子を見た夫が、久しぶりに私の実家に遊びに行こうと誘ってくれました。母に、「杏里の親離れ」と「娘の成長を素直に喜べない気持ち」について正直に話してみると、笑われてしまい…。私は、ふと自分の成長を母が昔、どんな目線で見ていたのか聞いてみたくなり、質問を投げかけました。すると…。次回に続く(全6話)毎日20時更新!※この漫画は実話をべースにしたフィクションです原案・ウーマンエキサイト編集部/脚本・ 古口春菜 /イラスト・ ぐっちぃ
2021年08月20日■前回のあらすじ娘が甘えん坊で、たまには1人の時間がほしいと思っていた優子。しかし娘が小学校に上がると、「恥ずかしいから」とスーパーで手をつながなくなり…。 >>1話目を見る いつでも「ママ大好き」と言っていた娘の杏里が、小学校入学後、親離れするように。しかし私は、娘の成長を喜ぶべきなのに、なかなか受け入れられずにいました。そんな中、杏里はまたお友達に影響を受けたようで…杏里から急に飛び出した、「一人で寝る」宣言。ここでも、私は杏里の成長についていけず、寂しい気持ちに。 夫と晩酌を交わしながら思い出すのは、つらいけど楽しかったエピソード。一緒に寝るだけのなんてことない日常に、幸せがいっぱいあったんだなぁと、当たり前のことに気付かされました。いつの間にこんなに大きくなっちゃったんだろう? その夜、布団からはみ出る杏里の足を見て、私はうっかり涙ぐんでしまいました…。次回に続く(全6話)毎日20時更新!※この漫画は実話をべースにしたフィクションです原案・ウーマンエキサイト編集部/脚本・ 古口春菜 /イラスト・ ぐっちぃ
2021年08月17日私は優子、42歳の会社員。夫の孝介と小学1年生の娘・杏里と3人で暮らしています。 私たちは、夫が33歳、私が30歳のときに結婚したのですが、なかなか子どもに恵まれず、不妊治療のおかげで妊娠にたどり着きました。そんな甘えん坊で、ママ大好きな杏里が小学校に入り、以前とは違った成長が見えるようになってきました。子どもの成長は親としてうれしいはずなのですが…ショックでした。いつも「ママ、ママ」と自然に手をつないできた杏里。いつも汗でベタベタだけど、小さくてかわいい手…。 数ヵ月前までは、まとわりついてくる杏里と離れて一人の時間が欲しいとさえ思っていたのに、もう杏里はあのときの杏里ではなくなってしまったんだ。急にこれまでの日々が失われてしまったように感じて、私は、胸にぽっかり穴が開いてしまったようでした。しかしこの杏里のプチ親離れは、次第に加速していき…。次回に続く(全6話)毎日20時更新!※この漫画は実話をべースにしたフィクションです原案・ウーマンエキサイト編集部/脚本・ 古口春菜 /イラスト・ ぐっちぃ
2021年08月16日夫に子どもを預けて、たまには一人でゆっくりおでかけしたいですよね。でも、家に帰ると子どもがあざを作っていたり、ひざをすりむいていたり…。理由を聞くと「大したことないよ。目を離した隙にちょっと…」と苦笑いする夫。でも、笑ってすませられることではないこともあります。東京消防庁発表の 「救急搬送データからみる日常生活事故の実態」 によると、5歳以下の子どもが事故に合う場所は約7割が家の中。つまり、ほとんどの場合は親と一緒の時に起こっており、そのうち約10人に1人の割合で入院が必要な中等症以上となっています。どうして、親がそばにいながら、子どもの事故は起こってしまうのでしょうか? その理由を紐解いていきましょう。■子どもの事故、実は「親の脳タイプ」が原因になっていることも?一般的には、切り替えがうまく、複数の異なる作業を同時進行できるのがマルチタスク悩。一方、「今、目の前のこと」を最重要と捉えて打ち込む傾向がある方は、シングルタスク悩といわれ、他の作業を同時進行で進めることは苦手なようです。どちらの悩タイプなのか、見分け方としては「1日1回以上はやり忘れがある」かどうかで判断します。例えば、ゴミ当番なのに出し忘れた、頼まれた買い物をし忘れた、郵送物を出し忘れたなど些細なことで構いません。やり忘れて落ち込むことが1日1回以上あり、それが続く人は、シングルタスク悩の傾向が強いといえるでしょう。家事育児は、さまざまなことを同時進行で進めないといけないことが多いため、マルチタスクだといえます。小さいお子さんのいるご家庭なら、夕方はまるで戦争のような忙しさ。たとえば、子どもをあやしながら夕食の下ごしらえをして、早めに子どもと一緒にお風呂に入った後は、子どもの支度をしつつ自分も身支度を整え、夫の帰宅に合わせて夕食の仕上げをし、食器を洗いつつ洗濯機を回し、子どもを寝かしつけながら翌朝の朝ごはんのメニューを考え…。こういった家事育児をこなしつつ、子どもに危険が及ばないよう常に目配りをする必要があります。そのほかにも、入浴後、必ずお風呂のふたが閉まっているか確認している、料理の後、使った包丁はすぐしまっている、包装ビニールはふた付きのゴミ箱にすぐ捨てているという方がどれくらいいるでしょうか。これらはすべて、子どもが重篤なケガをする原因となるものばかりです。目の前のことをこなすだけが家事育児ではありません。それをする(もしくは、しない)ことで、その後どういったことが起こるかを想像しながら同時進行で進めるマルチタスク処理能力が求められます。子育てでは、「まさか◯◯するとは思わなかった」「ちょっと目を離しただけなんだ」という言い訳は通用しません。自分がどちらの悩タイプの傾向があるのかをまずは把握することが大切です。■コロナ禍で子どもの事故が起こりやすくなっている?まだまだ収まる兆しの見えない新型コロナウイルスの流行が、子どもの事故を誘発する可能性があります。毎日出社していたのがリモートワークに変わり、慣れないオンライン会議を重ね、家族がすぐそばにいる環境で仕事をするなど、まったく新しい形態で働くことが求められている方は多いでしょう。しかし、シングルタスク脳タイプは、仕事とプライベートを切り離すのが難しく、頭の切り替えができない人が多いようです。また、いつもとは違うルーティンで仕事をするのも向いていません。たとえば、別室で仕事をしていても、家族の気配に気が散ったり、子どもの声が気になってオンライン会議に集中できないなどで、いつもより仕事の効率が落ちて焦ってしまうケースは少なくないようです。一方、家で仕事をするようになってお互いに気をつかう反面、大人が常にいる安心感もあるでしょう。そのため夫婦間で、「すぐ戻ってくるから買い物の間、子どもを見てて」「今日の保育園のお迎えをお願いできる?」とついつい頼みごとも多くなります。互いに「わかった」と安請け合いしがちですが、マルチタスク脳と違い、シングルタスク脳は集中しがちです。目の前の仕事で頭がいっぱいになり、子どものことをきれいさっぱり忘れてしまうことがあります。実際、仕事に集中するあまり娘さんの保育園のお迎えを忘れてしまい、夜8時頃、保育園からかかってきた電話で初めて思い出した、というケースもあります。このように、シングルタスク脳の方は、仕事をこなしながら子どもに目を配ることが苦手で、仕事に集中すると子どもの存在を頭から消してしまうため、「ちょっと目を離した隙に…」「そんなことをするとは思わなかった」という事故が起きてしまうのです。コロナ禍によるリモートワークの増加で、これまでは「シングルタスク脳のうっかり」ですんでいたことが、子どもの事故につながりやすくなっているといえます。■安心して子育てをするための事故防止と対策では、シングルタスク脳は子育てができないかと、いうとそうではありません。マルチタスクをこなすのは苦手であることを自覚し、対策を立てれば事故を予防することができます。シングルタスク脳の傾向がある方は、うっかりを防ぐために以下の2つを意識することが重要です。・時間を短いスパンで意識すること・育児のルーティンを習慣化することシングルタスク脳は、仕事に集中しすぎる傾向にあるため、短いスパンで時間管理をしたり、子どもに関わる用事を思い出す必要があります。そこで、スマホや時計のタイマー機能を上手に活用して、音や振動で子ども関連の用事を思い出すようにするといいでしょう。また、子どもに関することを、いつものルーティンと結びつけて習慣化することも大切です。例えば、子どもを保育園へ連れて行く時に忘れ物が多いようなら、出かける時にいつも持ち歩くスマホや家の鍵と子どもの荷物を一緒に置いておくといいでしょう。また、パソコンや掛け時計など、必ず定期的に見るところに、子ども関連で忘れてはいけないことをメモして貼っておくのもおすすめです。例えば、脱衣所の時計の横に「お風呂のふたは閉めた?」と張り紙をしておけば、必ずふたを閉めるようになり、目を離した隙に子どもがお風呂でおぼれる心配もなくなります。自分は、シングルタスク脳タイプとマルチタスク脳、どちらのタイプなのかを見極め、シングルタスク脳の傾向が強い方はぜひ上記の対策を試してみてください。続けていくことでコロナ禍の新しい生活様式や、子育てが習慣化し、「うっかり事故」を予防できるでしょう。 エキサイトお悩み相談室で佐藤先生に相談する
2021年01月30日あなたの親は、あなたをどんな風に育てましたか?親が無意識に子どもに求めた生き方を、私たちは時として「呪い」として深く刻み込んでいます。そのひとつが「あなたならできる」という期待の言葉。でも、できるという期待は裏側に「できない私はダメ」というプレッシャーが含まれています。その言葉の呪い、どうやって解いていけばよいのでしょうか。文・おおしまりえ【おおしまりえの恋愛道場】vol. 83「あなたならできる」親からの呪いを抜け出すために知りたいこと「あなたならできる」親からそんな言葉をかけられた経験はありませんか。現在放送中のテレビドラマ『私の家政婦ナギサさん』が話題になっていますが、人気の秘密のひとつが、母親から主人公にかけられた言葉の呪いだといわれています。あなたならできるというフレーズには、一見すると相手への信頼とポジティブな期待を感じますが、当人からするとそうでもないことも…。例えばここ一番に「あなたならできる」と言われたら、頑張ろうという前向きな気持ちになるものですが、日常的に「あなたならできる」を刷り込まれていると、逆にできない自分を激しく責めてしまうことになります。そして悲しいことに、親の声がけのほとんどは後者であることが多いのです。親からの信頼と見せかけた過剰な期待は、子どもからすると良くないプレッシャーにしかなりません。では親からの呪いの言葉で自分が染まりきっている方はどうしていけば良いのでしょう。大切なのは「できる
2020年08月20日■前回のあらすじ母の日にプレゼントするために洋服作りに励む娘・麻由。そこに母から電話がかかってきて…【母娘 both sides STORY】※この漫画は実話をべースにしたフィクションです脚本・前原雅子/イラスト・ 小夏ゆり
2020年08月09日■前回のあらすじ上京後、母から頻繁に届くLINEや荷物。その気持ちが重たくなってきた娘・麻由は…【娘side STORY】離れて暮らしてから、はじめての母の日が近づいてきて→次回(8/9UP!)に続きます※この漫画は実話をべースにしたフィクションです脚本・前原雅子/イラスト・ 小夏ゆり
2020年08月08日■前回のあらすじ母娘2人暮らしから、娘・麻由は東京に進学して、母の元から離れることに…【母娘 both sides STORY】寂しさが大きくなる母と、新しい生活で忙しい娘のすれ違いは…→次回(8/8UP!)に続きます※この漫画は実話をべースにしたフィクションです脚本・前原雅子/イラスト・ 小夏ゆり
2020年08月07日■前回のあらすじ「手に職をつけて母を助けたい」その想いで東京で進学することに決めたけれど…【娘side STORY】最初は東京への進学に反対されたけれど…お互い寂しい…を言えなかったけれど…→次回(8/7UP!)に続きます※この漫画は実話をべースにしたフィクションです脚本・前原雅子/イラスト・ 小夏ゆり
2020年08月06日■前回のあらすじ小さいころに両親が離婚し、寂しかった子ども時代。そして中学になると口うるさいお母さんとケンカが多くなり…【娘side STORY】ついにお母さんに叩かれた翌日…→次回(8/6UP!)に続きます※この漫画は実話をべースにしたフィクションです脚本・前原雅子/イラスト・ 小夏ゆり
2020年08月05日Amazon Prime Videoによる恋愛リアリティ番組「バチェラー・ジャパン」の口コミが、連日のようにSNSを賑わせている。“若者の恋愛離れ”が進んでいると言われる今、なぜ恋愛リアリティ番組がバズるのか。著書『恋愛しない若者たち』などで知られ、“草食系男子”の言葉を世に広めたトレンドマーケター・牛窪恵さんに話を聞いた。■現実ではありえないマッチングだからこそ物語として楽しめる「婚活世代と言われる20代後半~30代の人々は、恋愛に憧れていないわけではないんです。むしろ2004年の『セカチュー(世界の中心で、愛を叫ぶ)』ブームなどを経験し、“現実にはありえない純愛を物語として楽しみたい”という願望を強く持っている世代なんです」そんな婚活世代にとって、『バチェラー・ジャパン』の何が刺さるのか。牛窪さんはこう語る。「『バチェラー・ジャパン』は、実社会では非常に珍しい“ミスマッチ(格差)”な男女が短期間で恋愛をするという点で、現代の純愛物語と言えるんです。シーズン3は特に参加女性のバラエティーが豊か。看護師やぶどう農家の女性が会社経営者の王子様的な男性と出会って、リムジンやヘリコプターでデートをして、突然結婚するという“普通ではありえない非日常的な展開”が繰り広げられます。そんな自分の身に起こらないことだからこそ、“ちょっとだけ覗いてみたい”という願望を満たしてくれるんです」■恋愛リアリティ番組は「テレビで観て感情移入」から「スマホで見下ろし観戦」するものへ『バチェラー』が日本に上陸する前も、『あいのり』や『テラスハウス』などの恋愛リアリティ番組は地上波で人気を集めていた。視聴環境がテレビからスマホへと変わったことで、視聴者の楽しみ方はどのように変化したのか。牛窪さんはこう語る。「地上波で放送されていた恋愛リアリティ番組は、放送時間に合わせて視聴者がテレビ画面の前で待機して観るもの。視聴者は“見たい”という強い動機を持っているので、参加者に感情移入をしやすい状況です。一方でAmazon Prime Videoのようなビデオ・オン・デマンドの番組は視聴者が自分にとって都合のいい時間にスマホを手に持ち、文字通り上から目線で観られます。テレビと違い、競技場でみんなが戦っているのを観戦するような、第三者的な感覚と言えます」■バチェラーに見る恋愛感の変遷と現代の婚活観恋愛リアリティ番組の歴史は、男女の恋愛観の変遷をも浮き彫りにする。牛窪さんは過去のヒット番組と『バチェラー・ジャパン』の比較から、男女のパワーバランスの変化を見出す。「1975年から1984年まで放送されていた『ラブアタック!』や1987年から1994年まで放送されていた『ねるとん紅鯨団』は、“男性が女性を巡って競い合う”という当時の世相を反映したような構成でした。女性がトロフィー的存在である一方で、男性側には“トライすることがカッコいい”というような強い男性像を求める風潮があったわけです。ですが、バブル崩壊後の1999年から2009年まで放送された『あいのり』や2012年から2014年にテレビ放映された『テラスハウス』では、男女が共同生活を送って恋愛を育んでいくように。つまり、男女の関係が対等になっていくんです。そして2017年に配信が始まった『バチェラー・ジャパン』では、女性が競い合って結婚を勝ち取る。一見すると男性が結婚相手を選んでいるように見えますが、裏を返せば受け身。視聴している男性の視聴者からは“こういう風に女の子から来てくれたらいいな……”という声を聞きます。そんな“女性が積極的に選ぶ”という展開が、今の恋愛離れ世代の男子にもマッチしているのです」“恋愛離れ”が叫ばれる時代だからこそのヒットの理由があるようだ。
2019年10月18日親に言われたり、されたりして傷ついたエピソードを、20~30代女性の集まるアンアン総研メンバー200人にリサーチしました。親の立場になってみれば、わからなくもないセリフもありますが、多くは「酷い」のひと言につきます。これから親になるみなさん、既に親となっている方も、ぜひとも反面教師にしてくださいね!文・田中亜子【アンアン総研リサーチ】いまも忘れない! 親の非情な言葉「いろいろありましたが、一番呪いになっているのは『こんなに美人な私から(母はかつてモデル)、こんなデブでブスな子どもが生まれるとは思わなかった』です」(30歳・公務員)「兄と弟がいるのですが、お手伝いは私にしか頼まず、私がなんで私にばかり頼むのと聞いたら、『女の子でしょ!』と言われたこと。何かにつけて女の子なんだからと兄弟と扱いが違っていた」(32歳・主婦)「親の立場に立てば理解できる話ですが、中学生の時に将来なりたい夢を話したら『あんたには才能がないからムリだよ。普通の会社に働いて暮らしなさい』みたいに言われたこと。自分にもし子どもができたら、もう少しうまく伝えてあげたいなと思います」(31歳・自営業)「勉強して現役で国立大学に合格することができたのですが、それを親に報告したら『今からでもいいから医学部医学科を受け直さないか?』と言われ、大人になってからも『医者になっていたらよかったのに』と言われます。確かに医者になっていたら給与は格段に上だったんでしょうけど、言われるたびにもやもやします」(32歳・専門職)「『バカばっかり産んで』っと泣きながら自分のお腹を叩く母親。子ども達はすごい学歴でもないので本気の発言だったのだろうが、忘れられない」(34歳・会社員)どれも怒りが湧いてしまうきっかけがあって出た言葉だと仮定して、親もひとりの人間。頭に血がのぼり、理性を失ってしまうこともあるのかも。それでも、子どもの前では、いつも笑顔であり続けたいものです。信じられない! 親の最低な行動「門限を破ってしまい、母親からかかと落としされた」(32歳・会社員)「揉めるとすぐ暴力に結びつける父。でも、初めて私が父を倒してからは、父の暴力はなくなった」(34歳・公務員)「夏休み、友達に会えないように、服を全部捨てられたり、携帯を取り上げられたり、電話線を切られた」(31歳・自由業)「父親と大喧嘩した後日、家の鍵が知らない間に変わってて家に入れなかった」(27歳・会社員)「何かで怒らせたらしく。自分の誕生日会前日の夜に買いに行ったジュースを、帰り道の途中でその場に全部捨てられた。いまだに忘れられません」(30歳・会社員)「子どものころ、肺炎で入院しているとき、お見舞いに来てくれた両親が「車を見てくる」という嘘をついて帰ったこと。話の途中で、そういったので私は病院のベットでずっと待っていた。看護婦さんに帰ったことを知らされて嘘をつかれたことを知った。素直に言えばいいのに、なんで嘘をつくのか疑問で悲しかった」(30歳・自営業)思春期になり、反抗的な態度をとる子どもに、親はつい手を出してしまうかもしれませんが、いかなる理由があっても、暴力はいけません。別の方法を模索して親子関係を少しでも良好に保ちたいですね。最後に、自分の親ではない大人から傷つけられたエピソードもご紹介します。「両親は共働きだったので、私はかぎっ子でした。けっこう頻繁に周りの親たちから、『さみしい思いしてない? かわいそうに』などと言われていて、それが普通と思っていた自分は、その生活を楽しんでいたのですが、あまりにも周りが言うものだから、“私ってさみしい子なの?”“私ってかわいそうなの?”と思うようになりました。例えかわいそうと思っても、それがしあわせな子もいるのだから、周りはとやかく言うことはないと思いました。私は、働く母を尊敬してるし、それが誇り。私が親になって、鍵っ子ちゃんがいても“お母さんかっこいいね!”って言いたいです」(33歳・専門職)これは独身の方や子どものいない人にも刺さるお話ではないでしょうか。何気ない言葉が子どもを傷つけることもあります。言葉の持つ影響力を考え、相手の立場になる想像力を働かせて、軽はずみな言葉かけは慎みたいものですね。©Esther Moreno Martinez / EyeEm/Gettyimages©ljubaphoto/Gettyimages
2019年08月18日塾で勉強方法を習ってから季節は移り変わり、時は12月。家庭崩壊もどうにか乗り越え、自宅での学習(適性検査・作文)も概ねクリアすることができました。で、夏休みに通った塾の短期集中コース。冬休みの分(主に面接練習と模擬試験)も先生に誓った通り行く事にしたのですが、ちょっとここで問題が発生しましてね。夏休みの時は夜の講義だったので送り迎えは全て僕が行いました。でも冬休みは何と全て平日の昼間…その時間帯は僕も嫁さんも仕事中なのです。自宅から塾までは少し距離があるのですが、タクシーで行かせるわけにもいかないので自転車で自力で通って貰うことにしました。ルートを覚えないと危ないので事前に日曜日にコース確認&練習です。だがしかし。自転車が恐ろしく下手(;´Д`)普段あまり自転車に乗る機会がなかったですからね。6年生になってもヨタヨタ運転…これは先が心配。。。と、そこで。長女が何処かに視線を送ったと思うと、そこから一目散に移動していきました。え、さっきまであんなにヨタヨタ運転だったのに一体どうした!? その後理由を聞く間もなく塾に到着。とりあえずルートは確認できたし本人も多分大丈夫と言うので帰宅することにしました。ただ、この日は朝から天気が悪くて時折パラついていたんですよね。それがここにきて本降りになってきたので、急きょ近くのコンビニに避難することに。そこで…。そこで長女が口にしたのは先程の不思議な動きの真意。そうか…そうだよね、僕もそうだったかな。年ごろになったら段々と親とは一緒にいたくなくなるものかな。僕も子どもの頃同じような気持ちになったことがあるから分かる気がする。ましてやそんな姿を同級生に見られたらちょっと恥ずかしい、そう思ってしまうものかもしれませんね。ちょっぴり寂しいけど、これも成長。今回の受験勉強にしてもそうだけど、色々と成長したなぁと思います。そんな姿を親として喜んであげないといけませんよね…。まぁ内心は悲しくて仕方なかったわけだが( ノД`)そんな素振りは見せたくないので、普通の素振りをして帰宅しましたけどね。あ、そうそう。別の日に僕の仕事が昼で終わった日があったんですよね。んで、送り迎えをしてあげたら喜ぶだろうなぁと思ってまだ自宅にいた長女に電話をしたのですが。返事はまさかの『友達と一緒に行くから別にいい』との事。…。…むむ、友達。…むむむ。思わず道中のコンビニに車を停めて様子を伺ってしまったのは内緒です。全くバカな親ですまん( ノД`)これは未だに本人には言ってないので、もうなかったことにしようと思っています(-_-;)もうこれ以降は同じようなことをしていませんけどね。長女が親離れをすると同時に、僕も子離れを意識しなくてはいけません。そんな感じのほろ苦い出来事も受験勉強の後期におこっていたのでした。そして月日は更に流れ、年が明けてお正月が終わり…いよいよ運命の日が訪れてしまいました。長女が人生で一番緊張したという日の模様は次回です!ここまで読んで頂きありがとうございました。
2019年06月12日ウーマンエキサイトで人気連載中のモチコさんの記事 「『あの子、嫌い』という子どもの発言…親はどこまで口出していいの?」 には、ある日突然、娘ちゃんが幼稚園のお友だちのことを「嫌い」と言い出してしまったエピソードについて書かれていました。保育園や幼稚園は集団生活の始まりの場所です。小さな子ども同士だから、けんかやトラブルが起きることは当然だと思います。だけど、いきなり「嫌い」という強い言葉が出てくると大人はびっくりしてしまいますよね。そこで今回のアンケートでは、子どもの発言に悩んだことがあるかどうか。また、子どもの発言に関するエピソードについて聞いてみました。■子どもの発言に悩んだことあるが、約8割!子どもの発言に悩んだことがあるかアンケートを実施したところ、一番多い回答が「とてもある」48%、そして「たまにある」33%と続きました。上位の回答を合わせると、約8割の人が悩みを抱えているという結果に。「少しだけある」も合わせると、今回のアンケートでは87%もの人が、子どもの発言を気にしていることがわかります。Q1.子どもの発言にどう答えるか悩んだことはありますか?とてもある 48%たまにある 33%少しだけある 6%ほとんどない 7%その他 6%集団生活はお友だちと遊んだり、家庭ではできないことを経験できたりなど、たくさんのメリットがあります。しかし、家庭という小さな集団で生活してきた子どもにとっては、個人差はあるといえストレスを感じることもあるでしょう。お友だちとのけんかだったり、自分の思うようにできないことへの憤りだったり…。それらが子どものなかで積もることによって、大人がドキッとするような発言につながっていることもあるかもしれません。では、保護者の方は、子どものどんな発言に悩んでいるのでしょうか? 具体的なエピソードを見てみましょう。■「あの子、嫌い!」友だちへの拒絶に悩む親たち集団生活が始まると子どもにも人間関係ができ、そうなると「合う」「合わない」といった相性の問題からも避けては通れないのだと思います。大人であれば、「必要以上に関わらないようにする」などといった対策を自分で取ることができます。また、「嫌い」などの強い言葉を本人に言うこともないでしょう。でも、子どもはまだ発達の途中ということもあり、お友だちとの距離感を見誤ってしまうこともしばしばあるようで…。「3歳の息子の話です。遊ぶ女の子とはケンカが絶えず、会うと必ず揉めます。家でたまに『●●ちゃん嫌い!』とか『●●ちゃんにはコレ貸さないよ〜』と言うので、何とも言えずどうしたものかと思います。女の子に拒否されてしまう息子を見ると親としても悲しくなるので、息子がそう言うのもわからんでもない。ただ、仲良く遊べるときもあるのですが…」「年少のときから仲の良い双子の友だちがいるのですが、その子たちが、娘とケンカすると『キライ!』『もう遊ばない!』『嫌な子!』と言われることが。うちの娘は悲しそうな顔で何も言わず、泣くことを我慢していました。ケンカの原因はうちの娘にも悪い部分もあるので、『次から気をつけようね』という言葉がけしかできませんでした」「このあいだまで、『○○ちゃん大好き!』って言っていたのに、最近は『○○ちゃんはもう飽きた!』って言うんです。嫌い怖いもそうですが『飽きた!』はさすがに良くないし、お友だちに直接言わないように言いましたが、伝わってない様子…」仲良く遊んでいたのにちょっとしたことでタイミングが合わなくなったり、相手の拒否が強すぎてもめたり…。そんなとき、まだそんなに語彙の多くない子どもは「嫌い」という言葉で自分の感情をなんとか表そうとしているのかもしれません。「うちは小学4年生になりますが、同じように、『●●ちゃん嫌い!』と言ったり、芸能人も『この人嫌い』」とハッキリ言っちゃうので、わざわざ嫌いな人言わんでエエよと伝えてます。あまり聞きたくないですよねぇ。でも翌日に遊んで、『やっぱそんな嫌いじゃないわ』なんてケロッと言ってて、同じだなぁと思いました!」汚い言葉や気持ちよくない言葉を子どもが使ったときに、その言葉が相手を傷つけることは伝えていきたいところです。でもモチコさんのエピソードと同じように「嫌い」と言っていても、すぐまた一緒に遊んでいたというコメントも寄せられました。あまり深刻にならなくてもいいのかもしれませんが、でも、もしかしたら、なにか困りごとのサインという場合もあるかもしれない…。考え出すと止まりません!そして、本当にお友だち同士で問題が起こっている場合であっても、どこまで親が口を出していいのかも悩ましいところです。■子どもがだれかと比較するのは親が原因!?大人が不安に感じる子どもの発言は「嫌い」という言葉以外にもあります。たとえば、できる子とできない子を比べたり、友だちを「悪い子」だと断定したり…。小学生くらいのお子さんになってくると、あえて相手を傷つけるような言葉を使うこともあるようで、みなさん悩まれている様子…。どのように子どもの発言と向き合っていくのがいいのでしょうか。「幼稚園のとき『●●ちゃんはあれができなかった』『●●くんが怒られた』というマイナスな発言を聞くようになりました。きっとそこまでには何か理由があると思うけど、何だかモヤモヤ。でも考えたら親である私が『このあいだはこれできたのに、何でできなかったの?』など、他人や過去のことと比べる言葉をたくさん使っていたからだと気付きました。それからはなるべく褒めることを優先するようにしています。『いろんな子に優しくできると、すてきだよね!』など、なるべく具体的に」「わが家の息子は甘えん坊。できることも『ママ~お願い』とかわいく頼んで来ることもしばしば…。そこでまわりの大人が『4歳でしょ? できないの?』など言ってたら、ある日『●●くん、5歳なのにおしゃべりできないんだよ?』と…。成長のスピードはそれぞれだと言うことをわかりやすく伝えましたが、ドキッとさせられた発言でした」ご紹介したエピソードは、子どもの発言から、叱り方など親の側の普段の発言について考えさせられたというパターンです。子どもを注意するとき、ついつい「あの子はこんなこともうできているよ」とできる子を引き合いに出してしまったり、「昨日はちゃんとできたでしょ!」と過去と比較してしまったり…。子どもは良いことも悪いことも、どんどん吸収していきます。それこそ、小さい子どもは善悪の判断もあいまいで、覚えた言葉をただ使いたいだけという側面すらあるかもしれません。だから大人のほうこそ、普段の言い方を気をつけなければ…とあらためて感じました。「ある日、息子が『●●君な、悪い子やねん』と、その子のことを家で話し始めました。『だってな、みんなが座ってるときに立ってるし、並ばなアカンときに並んでないねん』と。少し返答に迷いましたが『じゃあ、息子はなにもかも全部カンペキにできる? 先生に注意されたりしない?』と聞くと、『あ、ホンマや、僕と一緒や!』と妙に納得した顔をしていました。このときは『みんな同じなんだよ』と教えてみました」「できることとできないことがあるのはみんな同じ」であり、「得意不得意は人それぞれ」…。大人になった今だからそう思えますが、成長途中の子どもにとっては、いろいろ経験して学ぶことのひとつなのだと思います。■子どもにとっての味方でいるために。親ができることは?ただ、家庭内で思ったことをなんでも言えるのは、子どもにとって悪いことではないような気がします。小学生、中学生と成長をしていって、もっと困ったことに直面したとき、相談をしてもらえないほうが親はつらいのではないでしょうか。ただ、「嫌い」という言葉はあまり聞いていて気持ちがよくない言葉。だから「どうにかしたい」と思うのもわかります。親はそのとき、どんな対応ができるのでしょうか?▼子どもなりの思いを聞く。嫌いは苦手野菜と一緒?「子どもには子どもなりの思いがあっての発言だと思うので、母親としては一旦は受け止めたいとおもいます。家の中でだけは、本音で話させてあげたいので」「うちも『嫌い』って言うときありました! とりあえず子どもの気持ちを肯定してあげます。そのあと話の前後の繋がりで相手目線からのお話をし、その子のいいところを聞いてます。嫌いじゃなくて苦手って言えるように誘導したり…小さいころは、苦手野菜と同じような感覚かなと」「まずは親の主観を挟まず、しっかり聞いてあげるように心がけてます。同じトラブルが数回あったとき、はじめて、対処方法を一緒に考えたり、先生に相談したりするようにしてます。子どもは、幼いうちは気まぐれで大人が思うほど、深刻な問題は少ないように思います。8年育児をしてきて、いまだからこそ、そう思います。幼少期は、小さなことで、いちいち振り回されてました」苦手野菜と同じような感覚の「嫌い」。これは、少し気がラクになりますね! まずは、子どもの主張に耳をかたむけることが、基本であって一番大切なことなのかも。▼子どもの言葉に親ができる具体策はある?子どもの発言に対しての具体的な対応案もいろいろと寄せられました。「いろんなところから仕入れてくる言葉のなかでも、相手に対して攻撃的な言葉は、やはりドキッとします。年長になった娘に、きちんと意味が説明できるように、私が昔に使っていた分厚い辞書を手元に置くようにしました。本が好きな娘には良かったようです。なぜなぜにも答えられ、親も助かっています。きちんと意味をわかって言葉を使える、相手にどんな風に届くのかを想像できるような大人に育って欲しいです」「習いごと先に苦手な子がいたようです。行きたがらないので『●●くんが苦手なの?』って聞いたら、『うん』と言ったので、曜日を変更しました。苦手な子がいるからといって、習い事まで嫌になるのは私もどうなのかなぁと思ったので」子どもの性格や普段の親子関係から、家庭にあった対応ができるのは理想的だなと思いました。習いごとなど、時間や曜日を変更することが可能な場合は、一度離れてみるという手もありますよね。子どもはたくさんの言葉をテレビやお友だちからインプットして、使ってみようとしますよね。だから、家庭ではできるだけ気持ちいいポジティブな言葉を使ってみると、子どももどんどん使ってみるような気がします。逆に、自身が子どものころ頭ごなしに「そういうことは言っちゃダメ」と注意され、傷ついたというエピソードもありました。「私が幼稚園のころ、母に『(私が)イヤって言ってることやるから、●●ちゃん嫌い』と話をしました。しかし母は私に『そういうこと言っちゃダメ!』とひと言。私は『そうなの? そうしたら先生にお話してみたらどうかな? でもお友だちに嫌いなんて言ったら悲しむよ』などの言葉が返ってくると思っていたのですが、まさかの返し。母は私の味方ではないのかとトラウマになってしまいました。自分の子どもには、同じ思いをさせないようにしたいと心から思いました」自分が子どものころに親から受けた対応って、けっこう覚えているものなんですよね…。それに納得がいっていなければなおさらです。家族に弱いところを見せられたり、愚痴が言えたりするのは、きっと家庭が安全地帯になっている証拠の気がします。まずは自分の気持ちを吐露できる場を作れていたことで親としての第一関門は突破できたと思えると、少し気持ちも落ち着きそう。子どもの意見にはしっかり耳を傾けつつ、必要なときにはアドバイスをし、基本的には見守ってあげられる…。こんな親を目指したいところだけれど、でもこれらは、大人同士のつきあいだって簡単なことじゃないですよね。「あの子、嫌い」は、子どもが家庭から外に踏み出していくなかで出会うチャレンジの1つかもしれません。人付き合いは一生続いていく課題でもあり、力にもなる。だから親子で一緒に、成長していかれるといいですね。Q1. 子どもの発言にどう答えるか悩んだことはありますか?回答数:206Q2. 子どもの発言についてエピソードやご意見を教えてください回答数:46アンケート集計期間:2019/3/21~4/18
2019年06月03日いつか訪れる親離れ・子離れをユニークな切り口で描き、親の視線からも楽しめる世代を超えたハートウォームなコメディ映画『Adventures in Public School』(原題)が、『リアム16歳、はじめての学校』の邦題で4月27日(土)より日本公開決定。併せて、日本版ポスタービジュアルが到着した。シングルマザーのクレアと仲良く暮らしてきた16歳のリアム。有名大学に入って、ホーキング博士のような天文学者になることを夢見るリアムは、小さい頃から学校には行かず、毎日クレアから英才教育を受けていた。一緒に遊ぶ友達はおらず、母が唯一の親友。しかし、友達がいないことに寂しさを感じるようになっていたある日、高卒認定試験を受けるためにはじめて足を踏み入れた公立高校で、義足の美少女アナスタシアを見かけたリアムは人生ではじめて恋に落ちる――。本作は学校には通わず、母親でありいちばんの親友・クレアの自宅教育を受けて育った16歳の青年リアムが、学園生活、友人、恋…と、様々な“はじめて”を体験していく物語。脚本・監督を手掛けたのは、『ウォークラフト』『デッドプール』などにも出演し俳優としても活動中のカイル・ライドアウト。母・クレア役には、『ジュラシック・ワールド』『猿の惑星』『アントマン』シリーズのジュディ・グリア。息子・リアム役は、Netflixオリジナル映画『Alex Strangelove』で見事に主役の座を射止めた期待の新人ダニエル・ドエニーが演じている。ほかにも、人気コメディアンのラッセル・ピーターズ、人気海外ドラマ「GALACTICA/ギャラクティカ」「Hawaii Five-0」のグレース・パクらも出演している。公開日決定と併せて到着した日本版ポスタービジュアルには、自宅教育を受けているカットが使用されており、クレアとリアムの楽しそうな様子が伝わってくる。『リアム16歳、はじめての学校』は4月27日(土)より新宿シネマカリテほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)■関連作品:リアム16歳、はじめての学校 2019年4月27日より新宿シネマカリテほか全国にて順次公開© 2017 SCHOOLED FILMS INC., ALL RIGHTS RESERVED
2019年01月16日数年前から「毒親」という言葉を目にする機会が多くなりましたよね。「毒親」とは文字通り、子どもにとって毒になる親のこと。いわゆる、虐待する親などを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、子ども対して精神的にプレッシャーをかけたり、暴言を吐いたり、気分で振り回したりするのも「毒親」のようです。■あなたの家は大丈夫?家族の問題は、他の家と比べるのが難しいので、傍から見れば「毒親」でも、当の子どもは「これが普通」と思い、気づかないまま大人になるケースも多いもの。また、大人になってからも「毒親」に支配され続けるパターンもあり、そういう女性は恋愛や結婚をするうえで支障が出るという話も……。そんな「毒親」にまつわる本をご紹介しますね。あなたの両親は、毒親ではないでしょうか?■毒親の娘は自己肯定感が低くなる?『母がしんどい』(KADOKAWA)まず「毒親」の本と言えば、漫画家の田房永子さん。「毒親」関連の著書が多く、自身が親になってからも、子どもに対する自分の行動に苦しみます。そんな田房さんの代表作は『母がしんどい』(KADOKAWA)です。かわいい絵柄のコミックエッセイで読みやすいのですが、内容は壮絶。幼少期から社会になるまでの、母親の数々のエピソードが書かれています。個人的に強烈だったのは「ブラジャーを買ってくれない」(要は娘が年頃になることを認めない)というお話。「アルバイトや学校行事を邪魔され、参加できない」「娘の友達と仲良くなろうとする」などもびっくり。でも田房さんは、母親を嫌うなんて自分がいけないんだ、と罪悪感を持ってしまい親から離れられないのです。「バカ」「ブタ」といった暴言を吐かれても自分を責め、自己肯定感が低くなった彼女……。自己肯定感が低い人は「自分には人から愛される価値などない」と思い込む傾向があって、相手の好意を信じられなかったり、素直に愛情表現できなかったりしがち。だから恋愛下手な人が多いと言われています。また、親から認められる異性と結婚しなければ、という強烈なプレッシャーにさらされるようです。自分の親ももしかして?と思っている人にとってこの本は、何らかの気づきを与えてくれるかもしれません。■母娘は女同士だからこそ難しい『「毒親」の正体精神科医の診察室から』(新潮新書)2冊目は、精神科医・水島広子さんの著書『「毒親」の正体精神科医の診察室から』(新潮新書)。全8章で構成され、毒親の実態を論理的に説いている本です。症例も豊富で、「毒親」の被害にあっている当事者のケアだけでなく、親サイドの原因も分析。そして「毒親」に育てられた子どもの心のケア方法、問題の手放し方などにも言及しています。第6章の「こじれる母娘問題の『女』について」では、母と娘がまさに「女VS.女」の構図になっていることを解説。ここを読んで、娘の結婚には、少なからず母親が影響を与えていることがわかりました。「毒親」の存在に心を痛めている人は必読。「毒親」とは何かを学ぶのにもおすすめです。■恋愛下手な理由がわかるかも両親が「毒親」とまではいかないまでも、自分の恋愛観や結婚観に親が影響を及ぼしている、と感じる人はぜひ一読を!あなたの恋愛や婚活がスムーズに進まない理由が見つかるかもしれません。
2018年12月11日「ステージの横から見ていたときに、背筋の伸びた前川(清)さんのお姿がとてもきれいだなと思いました。スタイルが全然変わっていませんよね」こう語るのは、今年3月、前川清が座長を務めるステージでスペシャルゲストとして招かれた松居直美(50)。来年の「50周年記念前川清特別公演」(’19年1月24日~2月4日、明治座にて)にもゲストとして出演することが決まっている。「前川さんはすごく温かくて本当に優しい方。3月の公演で私、初日にバタンって大きく転んでしまったんです。そのあと一緒に食事をしたときに『50年の間でステージで転んだことはありましたか?』って前川さんに聞いたら、『転んだことあったかな……』と考えて、『転ばないよ、俺、動かないもん』って(笑)」(松居・以下同)今年芸能生活36年とベテランの松居。聞くと、息子さんは22歳になるのだとか。’03年に離婚してからは女手一つで担ってきた子育てを、こう振り返る。「息子が小学校4年から6年まで不登校だったので、デビューしたことよりもそれが人生の中で大きな経験だったと思います。子どももつらかったかもしれないけど、そのおかげでいい道を通れたな、と」松居のブログには、時折息子さんの後ろ姿の写真が。現在は一人暮らしをしているそう。「子どもが親離れした寂しさに押しつぶされないように、自分を充実させなきゃと思って。お菓子や点心の料理教室に通い始めて、今もそれが楽しみですね」ブログで反響が大きいのが、自身の更年期について気負いなくつづる記事。症状や通院の様子、食生活について詳しく、正直に語っている。更年期の差しかかり時期には、ある趣味との出合いが支えになった。「夜中に目が覚めるようになったころにテレビをつけたら西口プロレス(お笑い格闘技集団)が出ていて、笑っちゃって。夜中に眠れなくて不安だった自分が、笑えたことにすごく安心したんです。それからですね。人生で初めて、追っかけというものになりました(笑)」今は、13歳の愛犬・豆と平穏な日々を重ねる。今後の目標を聞くと間髪を入れずに答えが。「再婚ですね、間違いなく。今は、王子様を待っている状態です。シンデレラになりたいんですけどね。行く準備はできています。再婚したときには、ぜひまた取材してください(笑)」
2018年11月26日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「子どもの不登校。親は見守るしかないのでしょうか」という、トコさん(44歳・派遣社員)に、心屋塾認定講師の平川裕勝さんからアドバイスをいただきました。■トコさんのお悩み高校生の娘が不登校で悩んでいます。中学のときから不登校で、高校は私立に進みました。不登校にとても理解のある高校なので、このタイミングで、なんとか変わってほしいと思っています。本人も変わりたいと思ってはいるようですが、うまく前に進めていない状況です。見守るしかないのでしょうか?※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾認定講師の平川裕勝さんよりこんにちは。心屋塾認定講師の平川 裕勝です。トコさん、ご質問ありがとうございます。娘さんがご理解のある学校に通えるようになり、よかったですね。早速ですが、トコさんは「娘さんが学校に行かないこと」のどんな点が問題だと思われていますか?「学校に行かないと、高校を卒業できない」「このまま社会生活ができないと、将来困る」そういった娘さんへのご心配ももちろんあると思います。しかし、トコさん自身の心にも、「不登校の娘の母親だと、周りから何か言われたり、よくない噂をされたりするのではないか」「娘さんの悩みを解決できない母親はダメだ」といった気持ちはありませんか?この問題を解決するヒントは、娘さんにではなく、「娘さんが不登校だとさまざまな問題が起こる」と思っているトコさん自身の心にあるのかもしれません。トコさんが今抱いている不安、恐怖、失望感などが、娘さんを通して現実にあらわれてしまっている可能性があるのです。なぜ、そのような不安や恐怖を抱いてしまうのか。それは、トコさんが小さい頃の経験に由来している可能性が考えられます。幼い頃、本当は自由にしたかったのに、周りに合わせることを優先して自分を抑え込んでいたことはありませんか? 周りと同じようにしなければ、お利口さんにしておかなければと我慢して、自分を抑圧して過ごしたことはありませんか? 自分の自由よりも、周りに合わせ、人からほめられる生き方をするのが正しい…そんなふうに思ってはいなかったでしょうか?そうした思いをしながら育つと、自然に「周りからはみ出してはいけない」「他人に認められるように行動すべき」といったルールを心の中に持ってしまう傾向があるようです。そのルールに照らし合わせているからこそ、学校に行かない、つまり周りと違う状況にある娘さんのことを見て「このままでは大変なことになる」と思ってしまうのではないでしょうか。ひどく問題視し、不安や恐怖も感じ、さらには「こんな娘になったのは、親の私がダメだからだ」と自分まで責めてしまっているのかもしれません。そんな気持ちになったときには、ぜひこんな魔法の言葉をつぶやいてみてください。「娘(お名前)が学校に行かなくてもいい」「人と同じでなくても、この子も私も大丈夫」娘さんにとって、トコさんはかけがえのないお母さんです。世間と比べるより、まずは「私の子どもだから、どうあっても大丈夫」と信じてあげませんか。「学校に行かない」という選択も認め、受け入れてあげてみてください。そのためには、「トコさんの人生は自分のもの」「娘さんの人生は娘さん自身のものだ」と理解すること。そのうえでトコさん自身も、今まで周りに気をつかってできなかったこと、自由にやってみたいことに取り組み、自分の人生を充実させて過ごしてみてください。そのうちに、きっと娘さんも自信を持って、自分の人生を生きられるようになっていくと思います。お2人の幸せを心から願っています。 ・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年08月28日前回 は、夫のことなどまるでかまわず、子どもを連れて実家に入りびたるあずささんのケースをご紹介しました。初めての妊娠・出産・育児では、誰もが不安になって当然です。つわりがひどい時や、暗中模索状態の子育て中には、誰かに頼りたくなるのも分かります。そんな時、実家は心強い味方です。最も気がねなく助けを求められる存在ですし、特に母親は、娘のことを熟知している。望む時に、望む形のサポートを、サッと提供してくれる実家や母親…「ママ1年生」になったばかりの娘がすがりたくなってしまうのは、確かに当然でしょう。まず、実家の親側にも問題があることを理解しておきましょう。「娘」はすでに結婚をして「妻」になっているということを忘れてはなりません。受け入れすぎてしまう親に、そのまま甘えてしまうのは妻失格です。結婚というのはパートナーとともに、新しく自分の家庭を築いていくという約束です。その約束をした以上、自分の都合だけ考えて「娘」の立場に固執し、「妻」としての立場や役割を放棄するのはルール違反。自分の都合や利益しか見えなくなり、相手に対する思いやりが持てなくなる。これはモンスター化の始まりです。こうした話をすると、「でも、夫に頼れないんだもの。実家に頼るしかないじゃない」「夫が頼りないから実家に頼っているのに、それで文句を言われても…あなたのせいよ、って感じです」と反論されることがあります。「夫に頼れないから、実家に頼るしかない」と考える妻。「娘が大変な時には、助けてやりたい」と思う妻の実家。どちらにも悪気などないのです。けれども、注意していないと、この「妻・実家協力体制」が夫婦仲を崩壊させる恐れがあるのです。あなたもそんなリスクを抱えていませんか?■「夫放置系モンスター 実家帰り」度チェックここでは、あなたの「夫放置系モンスター 実家帰り」度をチェックしてみましょう。以下の質問で、〇はいくつありますか?1. 一人っ子もしくは末っ子で、親から愛され、甘やかされて育った。2. 母親とは「友だち親子」のような関係で、行動をともにし、あらゆることを相談してきた。3. 母親は専業主婦、あるいは時間の融通がきく仕事をしており、なにかあればすぐにかけつけてくれる。4. わが子は実家にとって、待望の初孫だ。5. 結婚後も経済的に実家に頼ったことが何度かある。6. 夫が、夫として父親として頼りにならず、「最後の砦(とりで)は実家」という安心感が常にある。7. 子どもが生まれたら子どもが最優先、夫は2番目だ。8. 自分は難しい状況に直面すると、「できるまで自分でやる」よりも「できる人にやってもらう」タイプだと思う。9. 不安を感じやすく、すぐ誰かにLINEや電話をしてしまう。10. 夫婦間で問題が生じたら、話し合わず、面倒ごとを回避するスタイルを取ることが多い。■あなたの「夫放置系モンスター 実家帰り」度は何レベル? 「モンスターワイフ」判定結果「夫放置系モンスター 実家帰り」度をチェックする質問に、あなたはいくつ〇がありましたか? 下の判定結果と照らし合わせて、自分のモンスターワイフ度を確認しましょう。○の数が3個以上6個未満は、実家帰り度「C」(夫婦間でイヤなことがあると、すぐに「実家に帰りたーい」と思っていませんか?)○の数が6個以上8個未満は、実家帰り度「B」(何かにつけて実家に頼りたがるあなたに、夫は不満を感じ始めています)○の数が8個以上は、実家帰り度「A」(精神的にはすでに「実家帰り」モンスター。実際に実家に帰ってしまうのも、もはや時間の問題かも)■セックスレスの原因にも「子離れできない両親、親離れできない妻」夫が仕事ばかりで、ほとんど家にいない。家にはいるけれど、いつもダラダラ。子どもが生まれても、父親としての自覚がまるで感じられない。妻に言われなければ、なにひとつできない夫。いざなにかやらせてみても、まったく使えない。ダメ出しばかりしなければならず、余計に疲れる…。夫がこんな状態では、妻の言い分も理解できます。けれど、考えてみてください。「あなたになんて頼れないから、もういい。もっと頼りになる実家にお世話になるわ」妻にそう切り捨てられた夫は、どんな反応をするでしょうか。「これはマズい! 夫として、父親として、もっとしっかりしなければ!」そうあせって一念発起、良き家庭人になろうと努力を始めてくれる夫は、残念ながらごく少数派でしょう。大抵の男性は、「あんたなんて役に立たない」という態度を取られた時点で、プライドを傷つけられ、そっぽを向いてしまいます。夫が頼りないのもいけませんが、妻が夫を頼りにしなければ、夫はいつまでたっても頼れる夫にはならないのです。「自分たちの家庭をともに築いていこう」という夫婦間の決意が固いものであれば、初めて直面する状況を前に困難が続いても、一緒に乗り越えてゆけます。そうするなかで夫は頼りがいのある夫へ、父親へと成長していくのです。ところが、最近ではひとりっ子が増加し、「一卵性母娘」などと呼ばれる母娘まで登場。結婚後でさえ「夫と妻」の関係よりも、「母と娘」の関係の方が強いケースが増えてきました。これがエスカレートすると問題が生じ始めます。母親がいつまでも娘の絶対的なピンチヒッターとして権威を振るい続けると…娘自身の、妻として母としての成長が妨げられるだけでなく、娘の夫まで、夫として父親として成長してゆく機会を奪われてしまうのです。それだけではありません。夫婦間への実家の介入は、多くの夫婦がただでさえ陥りやすい「産後セックスレス」のリスクを一層高めてしまいます。子ども中心で生活が回ってゆくなか、家庭に両親、あるいは義両親の影までチラついていたら…エロティックな雰囲気になどなりようもないことは、容易に想像がつくでしょう。「ママ」や「パパ」、「お義父さん」「お義母さん」のいる空間で、夫婦は「男」と「女」にはなりづらいのです。では、頼りになる実家との線引き、頼りない夫との関係は、どうしたらいいのでしょうか?■「実家も使いよう?」夫婦時間をもつために甘えるのは◎新米ママにとって、実家は強い味方。頼り方さえ間違えなければ、「実家の有効活用」によって、夫婦仲を良くしてゆくことだってできるのです。例えば、子どもを半日実家にお願いしてランチに出かけ、夫婦でゆったりとした時間を過ごす。おばあちゃんと孫が散歩に出かけてくれている間に、夫へお願いしたいことを落ち着いて丁寧に指示する。子育てでボロボロになっているから、おじいちゃん・おばあちゃんが孫と遊んでくれている間に、美容院やエステに行ってリフレッシュ。こんな実家への「頼り方」だってあるのです。モンスター化してしまう妻。それは、自分がラクをするためだけに、夫のことなどまるでかえりみず、夫婦でともに成長していこうという気持ちもなく実家に依存する妻たちなのです。その後、あずささんと大輝さんは結局、離婚しました。妻にとって夫はお荷物でしかなく、夫にとって妻は金食い虫でしかない…。せっかくご縁があって結婚し、そのうえ子宝にまで恵まれた男女の、あまりにも悲惨な結末です。妊娠・出産・育児により、心身ともに疲弊した妻に忍び寄る「実家帰り」モンスター。あなたはこのモンスターに、心を乗っ取られてはいけません。
2018年08月19日夫の愛が冷めてゆく…それは、妻にモンスターワイフの影が見えるから…。時代の変化にともない、家族のあり方も変わっていきます。どのような形の家庭を築くかは、各夫婦の選択に委ねられるべき問題です。それぞれの夫婦が、カスタマイズした家庭を形作ってゆけばいいでしょう。けれども、どんな家族の形を模索するにせよ、絶対に忘れてはならないことがあります。それは、夫婦は互いに協力するものであるということ。「そんなの当然」と思うのは頭の中だけで、実際には非協力的な夫婦たちのトラブルがあふれています。友だちとのトラブルなら距離を置けばいい話ですが、夫婦間は距離を置くと冷え切ってしまいます。結婚前や、結婚後しばらくの間は、夫婦間の協力が「当然」のこととして認識されているかもしれません。ところが、それから月日がたち、子どもも生まれて、家事に育児に忙殺されるようになったら…?環境が変われば、「夫婦間の協力」という意識はすっ飛んでしまいます。相互協力という夫婦関係の基本中の基本を忘れてしまった妻はモンスター化まっしぐら。そして夫婦仲は、破綻の一途をたどることに。今回ご紹介するのは、そんな夫婦間で協力しようという姿勢を完全に忘れてしまったモンスターワイフです。■「あんたなんか夫でも父親でもない!」妻の暴言が止まらない「夫放置系モンスター 実家帰り」代表:あずさ(仮名)32歳の場合あずさは、お気に入りのピンクのブランケットにくるまり、大好きなホットココアを飲みながら、海外ドラマに夢中になっていた。至福の時間。ところが…。「…ただいま!」息子を起こさないようにつけていたヘッドフォン越しに、突然耳に入ってきた雑音に振り返る。そこには、夫の大輝が不機嫌な顔で突っ立っていた。「え、なに?」あずさも負けず劣らず不機嫌な声で応える。「ただいまって、何度言わせるんだよ」あーあ、せっかくいいところだったのに。「ただいま」に対して、すぐ「おかえり」が返って来なかっただけですねるなんて、まるで子どもね。まだ3歳の息子・恵太のほうが、よっぽど物わかりがいい…。あずさは大きなため息をついた。「腹減った。メシは?」「え? もう10時半よ。会社で食べて来たんじゃないの? 最近ずっと、会社で出前をとっていたじゃない」まゆをひそめるあずさに、大輝の口調がますますイラ立ちを増す。「食ってるヒマ、なかったんだよ。冷蔵庫に何かあるだろ?」「ないわよ。お夕飯は恵太と実家で食べて来たんだもん」「またかよ…。じゃあ、なにか簡単なものでいいから作っといてくれよ。先に風呂入ってくるから」「お風呂わいてないわよ。私たち、実家で入ってきちゃったから。恵太がおじいちゃんと入りたいって…」「いい加減にしろよ!」ついに大輝が怒鳴り声を上げた。「家事もせず実家に入りびたって、俺から生活費だけ巻き上げて。おまえ、この家でまともに生活していないじゃないか。こんなの詐欺だよ、詐欺!」「はぁ!?」夫に怒鳴られても、あずさは一歩も引かなかった。夫の言い分が、彼女にはさっぱり理解できない。詐欺ってなに? 私は仕事ばかりの夫なんかに頼らず、実家のサポートを得て頑張っている。大輝は、給料がたいしたことないくせに家事を手伝うこともない。うちの実家のおかげで食費や生活必需品にかかるお金が浮いている。夫は私と私の実家に感謝すべきなのだ。それなのに詐欺とはなんだ。許せない。あずさは夫以上の剣幕(けんまく)で怒鳴り返した。「詐欺はどっちよ!? ロクに家にいないあんたなんか夫でも父親でもないわ!」■夫を放置…「始まりは長めの“里帰り出産”」あずさは、4歳年上の大輝と5年前に結婚した。小さな出版社に務める夫の大輝は、常に忙しい。朝は早く、夜は遅い。休日出勤もしょっちゅうだ。それでも結婚後、待望の第一子妊娠が分かった時、あずさは幸せでいっぱいだった。ところがその後、ひどいつわりにおそわれる。食べられないし、動けない。そんな窮地を救ってくれたのが、実家の母。電車で1時間かかる距離を毎日通い、面倒を見てくれた。夫の出張中には、泊まり込んで世話を焼いてくれた時もある。それ以降、つわりがおさまってからも、あずさはなにかと実家を頼るようになった。彼女の両親のほうも、一人娘が嫁いでからも自分たちと過ごしてくれることを喜んでいた。そして、あずさは妊娠7カ月になる前に、里帰りすることを決めたのだ。「ずいぶん早くないか?」大輝の顔がくもった。「もうすぐ繁忙期も終わるし、子どもが生まれる前にさ、少しはあずさと2人でゆっくり過ごそうと思って…」「でも、健診とかは、ママに車で送ってもらって、付き添ってもらえるほうがラクなんだもん。ママとお医者さんと相談して、もう決めてきたから」あずさは聞く耳を持たず、大輝は渋々あずさを送り出した。産後の1カ月を実家で過ごしたら帰って来る、という妻の言葉を信じて。ところが、あずさが大輝と住む家へ戻って来たのは、産後4カ月を過ぎてから。母子ともに健康だったが、あずさはなにかと理由をつけて、実家に居座わる。「恵太は俺たちの子どもだろ。週末だけ、あずさの実家で恵太の顔を『見せてもらいに行く』みたいな生活は、もう嫌だ。あずさも恵太も健康なのに、4カ月も帰って来ないなんて、いくらなんでも長過ぎるよ」大輝にそうつめ寄られて、あずさはむくれ顔でようやく帰って来た。こうして始まった「家族水入らず」の生活だったが、初めから難航した。■「育児ノイローゼが引き金に」親離れ子離れできない妻初めての、ひとりぼっちの育児。あずさは初日からパニックになった。夜遅く疲れ果てて仕事から帰る大輝を待ち構えるのは、ゾンビのような顔をして泣きぐずるあずさ。それが、毎晩のように続いた。玄関で靴もまだ脱いでいない大輝を相手に、あずさの口からは泣き言と愚痴の嵐。「どうしたら恵太が泣きやむか分からない」「疲れて死にそうだ」「大輝はいいわよ、どんなに忙しくたって、ランチとトイレくらいは、行きたい時に行けるでしょ」…。ようやく妻から解放されたと思ったら、今度は息子が泣き始めて、眠ろうにも眠れない。「このままでは共倒れになる」と大輝が危機感を覚え始めていたある日、あずさが「ママに手伝いに来てもらう」と言い出した。「また実家かよ」と大輝はむかつく。けれど、背に腹は代えられない。赤ん坊を抱えて、夫婦共倒れではどうにもならない。大輝は仕方なく、これを受け入れるしかなかった。しかし、これが間違いだった。義母は泊まりがけで、娘と孫の面倒を見始めたのだ。初めは、大輝の出張中だけだった。ところが次第に大輝が家にいる時でさえ、あずさは「ママ、泊まっていったらいいじゃない」「もう遅くなっちゃったから」「こんなに雨が降ってる中、帰るの大変でしょ」と、母親を引きとめるようになったのだ。確かに、義母のおかげで助かっている。だから、あずさのこんな主張を否定することなど、大輝にはできない。だが…大輝は居心地の悪さに押しつぶされそうだった。会社では、ひたすら忙しく働く。やっと家で過ごせる時間ができても、そこはすでに妻・息子・義母、そして時には義父という「定番メンバー」に占拠されていて、自分の居場所などない。それに…息子の夜泣きがひどい時などは、あやし上手の義母の存在は本当に有り難い。けれど、たとえ息子がぐっすりと眠っている夜でも、義母がいてはセックスなど望めない。というより、義母がいる時のあずさはすっかり「娘」に戻っていて、自分の「妻」という感じがしない。ついさっきまで「ママ、ママ」と義母にべったり甘えていた妻に、大輝はベッドの中で手を伸ばす気になれなかった。あずさの妊娠が分かってからこれまで、一度もセックスしていない。そろそろなんとかしないと、俺たちまずいんじゃないのか? 大輝はあせっていた。■夫婦崩壊「妻の実家から徒歩1分に引っ越し」で決定的にそんなある日。大輝が帰宅すると、あずさがいつになく明るい顔で出迎え、ニコニコしながら言う。「実家から歩いて1分のところにね、新築のアパートができるんだって! 大家さんがパパの知り合いで、私たちのことを話したら、1階の庭付きの角部屋を特別に確保してくれるって言うの。しかも家賃まで特別割引き!」「実家から歩いて1分」という言葉に大輝は初め「冗談じゃない」と思った。けれど…案外、悪い話ではないかもしれない。歩いて1分の距離となれば、さすがに義母が泊まっていくことはなくなるだろう。そうすれば少なくとも義母が帰ってからは、家族の時間、夫婦の時間を持てるはずだ。それに庭付きのアパート、家賃も割引きというのもオイシイ。恵太が元気に動き回るようになって、もう少し大きなアパートに引っ越さなければならない、庭付きの物件があれば最高だ、とちょうど夫婦で話していたところだったのだ。大輝はさまざまな条件を天秤(てんびん)にかけたが、最終的にはあずさの熱意に負けて、このアパートを借りることに。ところが、これが致命的な決定打となって、家庭は完全に崩壊した。確かに義母が泊まりに来ることはなくなる。なぜなら、あずさが恵太を連れて、完全に実家に入りびたるようになったからだ。大輝が家賃を払う新しいアパートにあずさと恵太が帰ってくるのは、恵太のおもちゃを取りに来る時と、寝る時だけという状態に。そんなアパートは掃除もろくにされておらず、あちこちホコリがたまっている。食事もすべて実家ですませてくるので、あずさが最後に自宅のキッチンに立ったのは、もういつのことだか分からない。「最近ランチに出かけそびれることが多いから、弁当を作ってくれないか」という大輝のリクエストも、あずさは当然のように完全スルー。週末の昼食でさえ、「私と恵太は実家で食べるの。大輝も来たければ来てもいいわよ」などと言われる始末…。そして最近では、夫婦が自宅で顔を合わせれば十中八九ケンカになるような状態が続いているのだ。夫が仕事で忙しいことを理由に、実家に頼りきりになったあずささん。自分と息子さえ快適に過ごせれば、夫のことなどお構いなし、というモンスターっぷりです。彼女はなぜ、モンスターワイフになってしまったのでしょうか? 後編でチェックテストとともに見ていきましょう。
2018年08月18日