成田凌と清原果耶がW主演で初共演する『まともじゃないのは君も一緒』が、11月より公開されることになった。成田凌は、映画『スマホを落としただけなのに』で2019年・第42回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、昨年は自身の初主演作となった『カツベン!』ほか、『愛がなんだ』『チワワちゃん』『翔んで埼玉』『さよならくちびる』『人間失格 太宰治と3人の女たち』などに出演。その演技力が評価され、第11回TAMA映画賞最優秀新進男優賞、第32回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎新人賞をはじめ、第44回報知映画賞、第41回ヨコハマ映画祭、第93回キネマ旬報ベスト・テン、第74回毎日映画コンクールなど数々の賞レースを席巻、いま最も注目と期待が集まる俳優のひとり。本作では、数学一筋、世間知らずで人とのコミュニケーションが苦手だけれど、実は“普通”に結婚願望のある予備校講師・大野康臣を演じる。一方の清原果耶は、ドラマ初主演となった「透明なゆりかご」で東京ドラマアウォード2019主演女優賞を受賞、2019年は『愛唄 約束のナクヒト』『デイアンドナイト』『いちごの唄』に出演し、その圧倒的な存在感と演技力が評価され、第32回日刊スポーツ映画大賞・新人賞を受賞、さらに日本映画テレビプロデューサー協会が選定する2020年エランドール賞新人賞を受賞するなど、18歳にして実力派女優としての地位を確立。2020年最も注目度の高い女優のひとり。本作では、恋愛経験はないが、恋愛雑学だけは豊富な大野の教え子・秋本香住を演じる。「これはなに映画といったらいいのか。恋愛映画、コメディ映画、学園もの? 予備校もの? いやー、難しいです。観ていただいた方に委ねようと思います」と成田さん。「世の中の『普通』というものに馴染めない予備校講師、大野と『普通』を教えてくれる予備校生の香住、この2人のあったかい、いや、あったかい? つめたい? なんだかわからないけど愛おしいふたりの空気を吸ってみてください」と笑顔でコメント。清原さんは、「私が演じた香住は、毒っ気が強いけど、とてもピュアな女の子。監督から今までに見たことのない清原さんを見たい! と言われ、その言葉に手を引っ張ってもらいながら初めてご一緒させて頂いた成田さんと駆け抜けた日々でした」とふり返り、「不器用な2人が紡ぐ奮闘記、自分だけの『普通』を選択する、願いにも似た暖かさを感じて頂ければ嬉しいです」と期待を込める。監督は、2011年、長編劇場映画デビュー作となった『婚前特急』で、第3回TAMA映画賞最優秀新進監督賞受賞、第33回ヨコハマ映画祭新人監督賞、第21回日本映画プロフェッショナル大賞新人監督賞などを受賞し一躍注目を集めた前田弘二。また、脚本は、2014年公開『そこのみにて光輝く』で、キネマ旬報ベストテン脚本賞、ヨコハマ映画祭脚本賞を受賞し注目を集めた高田亮。『婚前特急』『わたしのハワイの歩きかた』などでタッグを組んできた監督・脚本コンビが今回は、作品全体を優しい雰囲気で包みながらも、日常の中での人と人のコミュニケーションのすれ違いや距離感のズレ、不器用さを、毒気とコミカルさを交えたオリジナルストーリーで描く。話題の2人の初共演に、前田監督は「全編を通して繰り広げられる、噛み合わない掛け合いの応酬に潜んだ感情の機微を一つ一つ丁寧に見事に演じ、二人の作り出した空気感がとっても可笑しく、愛おしく、時にクレイジーで、その魅力は想像を遥かに超えました」と手応えを覗かせている。あらすじ予備校講師・大野は、独身・彼女なし。ずっと1人で大好きな数学の世界で生きてきた。いまの生活に不満はないが、このままずっと1人なのかと不安になることもある。自分だって普通に結婚したい。ただ、普通が何か分からない。女の子とデートをしてもなんだかピントがずれているような空気は感じているが、どうしていいのかは分からない大野。教え子の香住はそんな大野を“普通じゃない”と指摘してくれる唯一の相手。大野は香住に「どうしたら普通になれる?普通を教えてほしい」と頼み込むのだが…。『まともじゃないのは君も一緒』は11月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2020年02月18日女優の清原果耶が、1年を通して優秀な活躍をした俳優や映画・ドラマ等を表彰する「2020年第44回エランドール賞」の新人賞を受賞し6日、都内ホテルで行われた授賞式に出席した。1月30日に18歳の誕生日を迎えた清原は「これまでは撮影が22時までしかできないという縛りがあったんですど、それがなくなるので、これからまたお芝居と向き合い、どこかの誰かに少しでも届くような作品を作っていきたいなと心から思います」と、労働基準法上の変化を紹介しながら抱負をコメント。お祝いゲストには、朝ドラ『なつぞら』で兄役を演じた岡田将生が駆けつけ、“兄妹”で熱いハグをかわした。岡田は「岡田としてではなく、(『なつぞら』の)咲太郎という役として、お兄ちゃんとしてこの受賞がうれしくて、この場にこさせてもらいました」と感慨深げ。続けて、「(清原を役名の)千遥と言いたいんですけど、撮影中は制作側の『会えたときに気持ちをもっと募ってほしい』という演出もあって、会いたくて会いたくてお芝居をさせてもらいました。そんな中、清原さんの芝居に本当にびっくりしまして。役を自分に落とし込む作業がすごく丁寧て、知的に役を作り込まれていて、目が離せませんでした。この清原さんのお芝居を、すてきな作品とめぐりあって、いろんな方々に届けてほしいなと思っています」とエールを送った。○「2020年第44回エランドール賞」受賞者●新人賞神木隆之介、安藤サクラ、横浜流星、清原果耶、吉沢亮、橋本環奈●プロデューサー賞映画『翔んで埼玉』若松央樹(フジテレビ)、古郡真也(FILM)NHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』清水拓哉(NHK)、家冨未央(同)、大越大士(テイクファイブ)●プロデューサー奨励賞映画『蜜蜂と遠雷』石黒裕亮(東宝)TBS系ドラマ『凪のお暇』中井芳彦(TBS)●特別賞映画『新聞記者』製作チーム●アクターズセミナー受賞者片桐美穂、佐伯大地、ついひじ杏奈、内藤聖羽、仁科あい、吉川一勝
2020年02月06日元モーニング娘。でタレントの市井紗耶香が6日、オフィシャルブログを通じ、芸能事務所・アルカンシェルとの業務委託契約について「円満合意解約致しました」と明かした。市井は、「契約満了のお知らせ」と題し、「この度、市井紗耶香マネジメント株式会社エスダブルと株式会社アルカンシェルは芸能活動に関する業務委託契約を円満合意解約致しました」と報告。「短い期間でしたが株式会社アルカンシェル代表中野社長、アルカンシェルスタッフ皆様には大変お世話になり、感謝申し上げます」と謝意を示し、「今後もより一層のご愛顧をいただけますよう、どうぞ宜しくお願いいたします」と呼び掛けた。一方、アルカンシェルの代表でタレント・NAOMIこと中野尚美氏は市井の発表前にブログを更新。「(株)エスダブル所属の市井紗耶香と弊社は約3ヶ月にて『芸能活動についての業務提携契約』の合意契約解除を致しました。つきましては今年の1月中旬頃から弊社より『契約解除』を(株)エスダブル及び市井紗耶香に申し入れし2月5日付けにて合意契約解除に至りました」と契約解除であることを強調した。さらに、「約3ヶ月という短い間の『業務提携』でした」と振り返り、「短い契約期間でしたので語らずともご理解頂けると存じます」と意味深。「この件について弊社も反省しつつ今後は更に前をよく見て、前向きに良き道を選び又、新しい気持ちで精一杯、邁進して参ります」と決意を新たにし、「このBlogにてご報告とさせて頂きます。重ねて事務所への問い合わせ等はご遠慮願います」と結んでいる。
2020年02月06日NHK連続テレビ小説「なつぞら」やドラマ「透明なゆりかご」「俺の話は長い」などで注目を集める清原果耶が映画初主演。『デイアンドナイト』『新聞記者』の藤井道人監督・脚本で、野中ともその「宇宙でいちばんあかるい屋根」を映画化することが、本日1月30日、18歳を迎えた清原さんの誕生日に発表された。原作は、その表現力で多くのファンを魅了する作家・野中ともそによる同名大人気小説。平穏でも悩みはあって、時々息苦しくなる14歳の主人公・つばめは、満天の星が輝くある夜、ド派手な身なりで底意地の悪い、キックボードに乗った(!?)あやしい老婆“星ばあ”と出会う。いつしか2人はお互いの心のどこかに空いた穴を埋め合うように距離を縮めていく。つばめの前に起こる事件、そして最後に明かされる星ばあの正体とは…?ひと夏の大切な何かを探す2人のキュートで、愛おしい、感動のファンタジードラマ。主人公の女子中学生・大石つばめ役を演じるのは、「なつぞら」「俺の話は長い」ほか多数のTVドラマ、藤井監督×山田孝之プロデュースの『デイアンドナイト』をはじめとする映画、そしてCM・雑誌と幅広く活躍し、いま最も期待される若手女優・清原果耶。本作が映画初主演となり、実父と血の繋がりのない母との間に子どもが産まれることで感じる疎外感、実母への想いを胸の内に抱えながら、幼なじみに抱く恋心や、星ばあとの出会いから成長していくひと夏の少女の姿を、等身大かつ圧巻の演技力で表現する。「今の清原果耶を切り取ることは誰もができることではない、とてもラッキーな機会を戴けた」と語る藤井監督が、彼女の魅力を最大限に引き出し、かつてない作品世界を完成させている。また、謎の老婆・星ばあ、つばめが恋する大学生、つばめの両親、実の母親と清原さんを取り巻くキャスト陣にも豪華な面々が集結しているらしく、その発表にも期待が高まる。藤井道人監督×清原果耶が再タッグ「素晴らしい演技を見せてくれた」清原果耶現場の雰囲気に突き動かされ続けた色濃い撮影でした。まだ完成したものを観ていないので、どうなっているのだろうとふつふつ考える日々ですが撮影中に私自身がつばめちゃんから貰った希望や勇気が、映画を観て下さる皆様にも伝わると良いなと思います。是非お楽しみにしていて下さい。藤井道人監督『デイアンドナイト』で素晴らしい演技を見せてくれた清原果耶さんと再び映画を撮れたこと、そして、清原さんの初主演映画を監督出来たことをとても光栄に思っています。本作は、大人になったすべての人たちへ捧げる物語です。心温まる、素敵な映画が出来ました。是非、お楽しみに!原作:野中ともそ最初に映画化のお話をいただいた時から長い長い時を経て、敬愛する藤井監督のもと、遂に撮影が始動したと聞いた時は胸が高鳴りました。同時にこの突拍子もない物語が本当に映像となりえるのか、わずかな不安がよぎったのも覚えています。けれどごく短いラッシュを見せていただいた瞬間に不安は綺麗に拭われました。まっすぐまなざしに揺れる感情が透けるような清原さんの佇まいに、ああ、つばめがいる!と。そして星ばあも亨くんも両親も皆、画面からはみ出るくらいに彼らの人生を生きている…!驚きと感謝をもって、今は一観客として公開を心待ちにしているところです。四月に装いをあらたに再文庫化される原作もお手にとっていただければ幸せです。前田浩子プロデューサータイトルに惹かれて手にした原作のページをめくった途端少女時代にタイムスリップしました。星空の下に連なる屋根、失くしたものを求める想いのイメージが躍り出し、時間をかけて藤井監督と企画を温めて参りました。そして、清原果耶さんがその圧倒的な存在感で主人公つばめを生きてくれて、本作は誕生しました。どこか懐かしい、それでいてこれまでに見たことのない景色をお届けします。ご期待ください!『宇宙でいちばんあかるい屋根』は2020年秋、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2020年01月30日いま若手といわれる女優のなかで、活躍に期待が寄せられる1人に清原果耶(17)がいる。彼女を表現する代表的なワードは“透明感”。NHK連続テレビ小説『なつぞら』ではヒロインなつ(広瀬すず)の妹・千遥役として登場。事前のキャスト発表がなく、衝撃的な登場となったのは記憶に新しい。「オンエアを見た人から『びっくりした。果耶ちゃんだったんだね』というコメントをもらったりしました」(清原・以下同)そして放送中の『螢草菜々の剣』(NHK-BSプレミアム・毎週金曜20時~)では時代劇初主演を務める。武士の娘で、奉公先で献身的に勤める女中・菜々役だ。「菜々も私も目標に向かって少しずつでも前へ進もうとする部分が似ているかもしれません。姫か武士かと聞かれたら私は武士タイプかなと思います。全力を尽くして、嘘のない芝居をしたいという思いは強くあるので、そういう真っすぐな部分に通じるものがありました」デビューは13歳で出演した“朝ドラ”(『あさが来た』)。初々しい存在感で覚えている人も多いだろう。「あれから4年。あっという間でした。楽しいという感覚を失わずにずっとここまできているので、引き続き楽しみながら新しいことに挑戦して、いろんな景色が見られたらいいなと思います」『螢草菜々の剣』のエンディングでは歌声も披露している彼女。「歌うことは好きなので、また機会があれば挑戦したいです」目まぐるしく成長していく姿はまぶしいほど透き通っていた。
2019年08月04日元モーニング娘。でタレントの市井紗耶香(35)が来月の参院選に立憲民主党から比例代表候補として出馬することを、一部スポーツ紙が報じた。記事によると市井が子どもの安心・安全に高い関心を持っていると同党関係者の耳に入り、そこからトントン拍子で話が進んだのだとのこと。市井は声をあげたくてもあげられない母親たちと国会の橋渡し役を目指しており、近く出馬会見を行うという。また一部全国紙によると党内手続きを経て近く発表すると、複数の党幹部が明らかにしたというのだ。「立憲民主はすでに参院選比例の候補としてアカペラグループ・RAG FAIR元メンバーの奥村政佳氏(41)、元格闘家の須藤元気氏(41)、筆談ホステスとして知られる斉藤里恵氏(35)の擁立を決定。さらにモー娘。人気全盛時代のメンバーだった市井さんを擁立し、票の積み上げを狙っているようです」(永田町関係者)しかし市井出馬のニュースに対し、有権者であるネットユーザーからは厳しい声が続々。《2歳の子のお母さんはもっとするべきことがあるんじゃないですか?》《止めておいた方が良いと思う。彼女にとっても党にとっても》《きちんとした政治を学んだ人に出馬してほしい》「早朝から市井さんのツイッターには批判が殺到。耐えきれなかったのか、そういった類いのコメントを削除していました。SPEEDメンバーだった自民党の今井絵理子参院議員(35)同様、“若い頃から芸能活動に全力を注いできたのに、どれだけ政治的な活動ができるのか”と疑問の声が上がっているようです。知名度は抜群ですが、これだけ批判があるとすれば当選できるかは微妙かもしれません」(前出・永田町関係者)
2019年06月25日寺島しのぶ、足立梨花、清原果耶、中村ゆり、倉科カナ、伊藤歩という原作キャラクターの再現性を重視した実力派女優たちが集う、「連続ドラマW 湊かなえ ポイズンドーター・ホーリーマザー」から特報映像とポスターが解禁となった。本作は人気作家・湊かなえが、人間の情念をえぐり取るように母と娘、姉と妹、友達、男と女の複雑な関係を描き、直木賞候補作となった短編集を連続ドラマ化。登場人物それぞれが犯してしまう過ちは、角度を変えれば成功あるいは幸福にも見えてくる。“人生も人間も、ある一面だけで判断することはできない”ことが、このドラマの最大のテーマとなっている。そんな本作のポスターが完成。寺島さんら6名の主演女優の写真に入っている“タイトル”と“役名”はそれぞれの直筆。“タイトル”には「ポイズンドーター」「ホーリーマザー」など、各話を象徴するキーワードともいえる気になる言葉が並んでいる。加えて、“ポイズンワールド”が垣間見られる特報映像も公開。映像中に流れるのは、子どものころに聞いたことのあるような、懐かしくも、どこか怖さと“中毒性”のあるメロディー。これはドラマオリジナルソングの「だいじな子」。本作の世界観を表現するためにエンディングテーマとして作曲され、ドラマ本編のエンディングでは、各話に登場する“毒(ポイズン)”を抱えた女性たち6名が歌いつなぐ仕掛けも。今回の特報でも、彼女たちの不穏な歌声を耳にすることができる。各話主演女優以外にも、話題性豊かなキャスト陣が並んだ本作。第1話「ポイズンドーター」には注目の若手女優・山田杏奈、「M-1グランプリ」2017年王者でもあるお笑い芸人・村田秀亮(とろサーモン)、ドラマ初出演の元NHKアナウンサーの登坂淳一らが出演。第3話「罪深き女」では、高橋優斗(HiHi Jets/ジャニーズJr.)が殺人犯役で鮮烈な演技を見せるなど、全話でメインキャスト総勢37名という豪華競演が実現。さらに、ある物語の登場人物が、別の物語でも鍵を握る人物として登場するなど、この“ポイズンワールド”の中には様々な仕掛けが隠されているという。「連続ドラマW湊かなえポイズンドーター・ホーリーマザー」は7月6日22時より毎週土曜WOWOWプライムにて放送(全6話)。※第1話無料放送(text:cinemacafe.net)
2019年05月28日谷崎由依さんの『藁(わら)の王』は、小説好きな人なら、読んで多くの読者と語り合いたくなるような長編だ。語り手は、著作は1冊あるものの、書けなくなった作家であり、大学で文芸創作を教えている〈わたし〉。同僚や学生たちとの交流をきっかけに、書くことや読むことの意味をあらためて考え始め、創作の深い森へと分け入っていく。「私も大学で教える前は、主人公と同じように小説を書いたり翻訳したり、家に引きこもる毎日でした。ところが否応なく人や社会と接する生活に変わったら、思うことが増えて…。そのときどきの雑感のようなものをとりあえず残しておこうと、少し文学的な表現でメモを取りました。あとで読み返してみると、思った以上に、自分にとって大切なことが書かれていて、いっそこれを小説にするべきなのではないかと。その感覚が出発点ですね」谷崎さん自身と主人公の人物像とは、あえて近いままにした。「私小説ではないけれど、作者=語り手という読まれ方をしても構わないと思ったんですよね。当時、テジュ・コールの『オープン・シティ』(新潮社)など、自分の経験を、何重ものフィクションのオブラートに包まずに生のリアリティで世界を描き出す作品に出合い、そこに可能性を感じたということもあります。なのでこの小説では、意図的に主人公の職業を変えず、別の名前をつけたりもせず、フィクションに見せかける努力を放棄しました。とはいえ、学生たちのことはそのまま書けないので、エピソードを加工したりつなぎ合わせたり、虚構に落とし込んでいます」モチーフになっているのは、森だ。「私も院生たちのリクエストで、授業でフレイザーの『金枝篇』を読んだことがあるんです。その作中に出てくる森の王と金枝の伝説、敷地内に木々が多い大学という場所、言の葉や想念の森など、いくつもの森のイメージが重なって、物語が立ち上がってくる感じがありました」〈幸せになるために、小説を書いてはいけないんでしょうか〉〈先生なら、わかりますよね〉等々、学生たちがぶつけてくる率直な問いかけや詰問に、〈わたし〉はたじろぎ、ふさわしい言葉を探そうともがく。それは同時に、〈わたし〉が長い間彼方に押しやっていた記憶をふいに蘇らせるものでもあった。なかでも、教え子の袴田マリリと魚住エメルの近すぎる関係によって、〈わたし〉は己の学生時代へと引き戻される。さらに、週末婚状態の夫との不安定な関係もあり、〈わたし〉は自分自身を見つめ直さざるを得なくなる。表題作の他、3つの短編を収録。「短編は、ふと浮かんだ言葉やイメージから書き始めることが多いですね。『鏡の家の針』は子どもの目線で書いてみようという試みがあったし、『枯草熱』や『蜥蜴』は身体性や、感覚を積み重ねて書くことで何かを浮かび上がらせたいと思いました。小説執筆における私なりの冒険が、それぞれに何か入っています」たにざき・ゆい作家、翻訳家、近畿大学准教授。2007年、「舞い落ちる村」で文學界新人賞を受賞し、作家デビュー。’19年3月に、『鏡のなかのアジア』で芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。『藁の王』表題作に描かれる、カフカの『掟の門』の話やサリンジャーの印象深いエピソード、リルケが遺した箴言など、文学トリビアも楽しい。新潮社1800円※『anan』2019年4月17日号より。写真・土佐麻理子(谷崎さん)インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2019年04月14日アイドルグループ・=LOVEの姉妹グループ、≠ME(ノットイコールミー)のお披露目記者会見が24日、都内で行われ、同グループのプロデューサーを務めるHKT48の指原莉乃が出席した中、≠MEのメンバー11人が初めてお披露目された。この日発表された≠MEは、代々木アニメーション学院×指原莉乃がプロデュースするアイドルグループ・=LOVEの姉妹グループ。昨年末から今年1月にかけて開催されたオーディションで12人が選ばれ、この日は学業のため1人が欠席したものの、11人のメンバーが報道陣に初めてお披露目された。≠MEのメンバーに選ばれた冨田菜々風は「指原さんのように国民の誰もが知っているアイドルとして活躍できるように、みんなとヨボヨボになるまで一生懸命頑張っていきたいと思います」と意欲を見せ、谷崎早耶は「新たなアイドルの歴史を作れるようにメンバーで頑張っていきますので応援よろしくお願いします」と初々しくアピール。そんな彼女たちを横で見守っていた指原は「メンバーの自己紹介を聞いて、『始まるんだな』という気持ちになりました」と笑顔を見せ、「合コンの安い女みたいなことはしません! 私が自信を持って送り出せます。パッと見た時に洗礼された感じがありますよ。シュッとしたグループになればいいなと思っています」と期待を寄せた。今年でHKT48を卒業する指原。卒業しても「みんなのプロデュースをしたいと思います」とプロデュース業には意欲的で、「今はすごく楽しくて、グループでの活動の時間を大切にしています」とHKT48での時間を楽しんでいるという。また、篠田麻里子の結婚の質問が飛ぶと「さっきちょうどLINEしていました」と連絡しあったそうで、自身の結婚については「今のところ、すぐにとは思わないですが、素敵な人がいれば。現状、秋元康さんから禁止されていませんが、お付き合いとなると話が違ってくるので、ちゃんとした人をご報告できるように頑張ります」と回答していた。
2019年02月25日現在公開中の映画『愛唄 -約束のナクヒト-』の公開記念舞台あいさつが26日、都内で行われ、横浜流星、清原果耶、飯島寛騎、川村泰祐監督、主題歌を担当したNo titleのあんべ、ほのか、ポチが出席した。GReeeeNの楽曲「キセキ」の誕生までを描いた映画『キセキ -あの日のソビト-』(2017年公開)。それに続く第2弾となる本作は、「キセキ」と双璧をなすGReeeeNの名曲「愛唄」に込めた思いを映像化し、恋に出逢った若者の成長により生まれた「愛唄」という奇跡を描く。前日に公開初日を迎えたこの日は、"公開記念"と称して舞台あいさつ。上映後ということでお気に入りのシーンについて聞かれた清原は「トオル(横浜)の実家でお母さんと一緒に食卓を囲んでいるシーンがあるんですけど、お母さんが心に響く言葉をトオルにかけているところがすごく印象深かったです」とあげ、隣にいた横浜もそれにうなずいて「さっき越谷で舞台あいさつがあったんですけど、好きなシーンをあげた時にそこを挙げました」と清原の意見と一致した。また、映画のタイトルにちなみ、「あなたにとっての愛◯◯は?」という質問に、「愛東映」と回答した飯島は「僕のデビュー作が『仮面ライダーエグゼイド』で、今回も東映さんということでご縁があるなと。今後も自分としては東映さんから扱われたいし、皆さんの声に応えたいと思って『愛東映』にしました」と話すと、特撮ドラマ『烈車戦隊トッキュウジャー』に出演した横浜は「僕は彼よりも前に東映さんにはお世話になってますから、東映さんへの思いは強いです!」と飯島に負けじと"東映愛"を強調するも、「僕は愛緑(GReeeeN)。『キセキ -あの日のソビト-』にも出させてもらって、初めて買ったCDがGReeeeNさんのアルバムなんです。こんなにもGReeeeNさんを愛しているのは僕だけかな。本当に愛してやまないですよ」と話していた。舞台あいさつの後半には、GReeeeNとともに主題歌「約束×No title」を担当した青森県出身の現役高校生バンド、No titleの3人が登場し、主題歌を熱唱。それを目の前で聴いた清原は「以前、ほのかさんと対談させてもらってから、No titleを聴くようになりました。今日こうして生で演奏していただいて嬉しいです。感極まっています」と感動した様子。横浜も「自分の中でも大切な曲を今回生披露していただいて心が動かされました」と絶賛し、「果耶ちゃんの言葉が詰まる意味が分かりました。素敵な演奏を本当にありがとうございます」と3人のメンバーに感謝していた。
2019年01月27日●山田孝之の涙にも気づかない集中力12歳の時に受けた「アミューズオーディションフェス2014」で3万2,214人の中からグランプリを受賞し、芸能界入り。清原果耶は、女優デビュー作となったNHK連続テレビ小説『あさが来た』をはじめ、映画『3月のライオン』など、オーディションを経て数々の大役に巡り会ってきた。オーディションという限られた時間と空間の中で、清原と対面したスタッフたちはなぜ彼女に引きつけられたのか。1月26日公開の映画『デイアンドナイト』では、『3月のライオン』と同じく約500人規模の候補者の中からヒロインに抜てきされた。初の全面プロデュースに挑んだ山田孝之は、オーディションでの清原の演技に胸を打たれ、涙を流したという。「人間の善と悪」という重いテーマを軸に、愛する人の命を奪われた者たちが、自らの善悪に葛藤する姿を描く『デイアンドナイト』。家族を殺された主人公・明石を阿部進之介が演じ、清原は孤独な少女・奈々として対峙する。完全オリジナル作品であるため、目安となるものは何もない。撮影を終えた今、内なる情熱を注ぎ込んだ奈々をどのように捉えているのか。彼女の言葉に耳を傾けていると、16歳という年齢を忘れてしまう。俳優・女優のターニングポイントに焦点を当てるインタビュー連載「役者の岐路」の第4回は、清原果耶の魅力に迫る。○■演じる役を落とし込む努力――オーディションで出演が決まったそうですね。劇中の1シーンの台本を頂いて、オーディションに臨みました。会場には藤井(道人)監督、阿部(進之介)さん、山田(孝之)さんがいらっしゃって、数人のグループでの合同オーディション。計2回あって、1人ずつお芝居をしていく形式でした。――山田さんは清原さんの演技に心打たれて、涙を流されたと聞きました。私はそのことについて全く知らなくて、山田さんが「泣いてしまった」とおっしゃっているインタビュー記事を読んで知り、『デイアンドナイト』の取材でご一緒させていただいた時にもおっしゃっていて。オーディションは芝居に集中しているので、全く気に留めていませんでした(笑)。――山田さんが涙を流していたのは目の前で?そうみたいです。後から知って、ビックリしました(笑)。――オーディションの課題がそういう断片的なシーンの場合は、どのような準備をされるんですか?頂いた台本がたとえ1ページでも、それを読み込んで、自分が演じる役を落とし込む努力をします。ただ、奈々の場合はそれが全く通用しませんでした。奈々という人物をどこから解いていけばいいのかつかめなくて。もちろん、オーディションの時は自分なりのビジョンや工夫があって演じますが、奈々は現場に入っても何が正解なのかつかめないままお芝居をしていたので、日々、現場で感じたことをぶつけていました。藤井監督も、「奈々のキャラクター難しいよね」とおっしゃっていましたが、現場に入ってからは私なりに演じた奈々を監督をはじめキャストの皆さまが受け止めてくださいました。●野田洋次郎の提供曲で痛感した恐怖と悔恨――中でも、共演シーンが最も多かったのが主演の阿部進之介さんでしたね。奈々がこのように難しい役だったので、正直、撮影中は自分のことでいっぱいいっぱいだったんです。周りのことが見えてなかったかもしれない中で、阿部さんに私が思う奈々をお芝居を通してぶつけた時にすごく温かく拾ってくださって。休憩中にお話をする時でも、「奈々と明石」の距離感を保ってくださいました。藤井監督も、「清原さんが思う奈々を演じてくださって大丈夫です。僕はそれを見て、何かあったら言います」と支えてくださるような方で、すごくお芝居がしやすい環境を作っていただきました。――そして、今回は主題歌「気まぐれ雲」の担当という大役もありました。ブログには心境がとても丁寧につづられていました。はじめは実感が全く湧かなくて、歌や音楽が大好きなので素直にうれしかったです。自分が出演した作品で主題歌まで担当させていただけることなんて、そうそうありません。でも、レコーディング当日、そして終わってからいろいろと……全く声が出ていなかったことや「自分がこうやって歌いたい」という世界観の中でしか動けていないことに気づいて、自分の無力さを痛感しました。「映画主題歌を担当する」という責任の重さもありますが、私自身が音楽や歌が好きでずっと今まで生きてきて、そういう自分の世界観が通用しないことの悔しさもあって。今まで大切にしてきたものが、途端に怖くなったりすることへの恐怖。それがレコーディングを終えた自分に降り掛かってきて……でも、今はそういった経験がとても貴重だったという実感が勝っていて、その機会をいただいたことに感謝しています。――レコーディングの時、作詞・作曲・プロデュースの野田洋次郎さんやプロデューサーである山田孝之さんから声を掛けられて、記憶に残っている言葉はありますか?山田さんは無言で見守っていてくださって、野田さんは「力を抜いて歌ってください」ぐらいしか言われなくて(笑)。レコーディング中に私が「ダメだな……」と内にこもってしまいそうになった時に山田さんがフラッと私のところまで来てくださって、「最近組んだバンドで歌ってるんですけど、僕も歌いたいように歌えないこともある。でも、100%じゃなくてもいいということに最近気づきました」と。私のことを思っておっしゃってくださっていることは重々承知の上で、負けず嫌いなので「悔しいです」ということは伝えさせていただいて。その悔しさが大切であることもおっしゃっていただきました。――これから同じような機会があったら、どうしますか?もちろん、挑戦します。怖いですが、怖がっていても仕方がない。そういった機会をいただけるのは本当に貴重なことなので、その時の私の全力を注ぎたいと思います。○■「負けず嫌い」の源は「楽しい」――清原さんはオーディションでデビューし、朝ドラをはじめ、その後も大役をオーディションで勝ち取って来た方です。その柱、秘訣となるものは何だと思いますか?私の柱……お芝居が好きな心だと思います。私は、どのような役でも楽しんだり追求できる根性があって、そういう姿勢を保つ努力は惜しみません。そして、それが良い作品へとつながるように。お芝居が好き。それが私の主軸だと思います。――それは、デビューしてから経験を重ねるにつれて実感してきたことですか?いろいろな経験をさせていただく中で、ずっと変わっていない部分だと思います。「楽しい」という気持ちがベースにないと何事も展開していかない性格で、私は演じることが心の底から好きだからどんな壁にぶち当たっても頑張ろうと思えるし、「負けず嫌いの心を持っていよう」と思うこともできる。役によってハードルを乗り越えた達成感だったり、充実感はありますが、言葉として表現できる「感情」はなくて。達成感や充実感が身についていればいいと思います。●朝ドラ『あさが来た』大抜てきデビューの本音――その最初のハードルが朝ドラでしたね。プレッシャーや責任感を感じる余裕すらありませんでした。「セリフを覚えないと!」「次はどんなシーン?」という思いでずっと撮影していて。すべてを終えて、「乗り切れたんだ。よかった……」とようやく思えたというか。今振り返ると、気負ってしまって空回りするより、それで良かったんじゃないかなと思います。たくさんのことを学ばせていただいて、「お芝居が好き」という自分を見つけられた大切な作品です。――今日お会いしてあらためて思いました。ブログの文面もそうですが、言葉選びが巧みというか。16歳とは思えません(笑)。どこで養われたんですか? 読書?本当ですか(笑)? 本はたまにしか読みません。国語は好きです。言葉であれば……『愛唄-約束のナクヒト-』(1月25日公開)という映画で詩を書く女の子を演じさせていただいて、それがきっかけで詩集を読むようになりました。言葉は簡単なようで、いろいろな意味を含んでしまう難しいもの。映画を通して学んだことが、もしかしたら無意識に自分の言葉選びにも影響しているのかもしれません。――出会う作品ごとにさまざまなことを吸収できる職業。役者の醍醐味ですね。「吸収できたらいいな」「成長できたらいいな」という思いで、作品に参加させていただいています。――そういう期待を込めて臨んでいらっしゃるんですね。期待というか、願いに近いかもしれません(笑)。――それでは最後に。葛藤しながらも演じた『デイアンドナイト』が教えてくれたことは何ですか?役者1人で作品は成立しません。相手役の方がいらっしゃって、そこで受け取ることをいかに嘘がなく、リアルに表現できるか。奈々は自分が透けて見えるような役で自分ともリンクするところがあって、それを一番近く、濃く感じたような作品でした。これまでにはない、貴重な体験です。■プロフィール清原果耶2002年1月30日生まれ。大阪府出身。2014年、12歳で受けた「アミューズオーディションフェス2014」で3万2,214人の中からグランプリを受賞し、芸能界デビュー。2015年から2018年まで『nicola』、2018年から『Seventeen』の専属モデルを務めている。2015年にNHK連続テレビ小説『あさが来た』で女優デビューを飾り、『精霊の守り人』(NHK)、『セトウツミ』(テレビ東京)、『透明なゆりかご』(NHK)など数々のドラマに出演。『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』でスクリーンデビューし、『3月のライオン 前編/後編』(17)、『ちはやふる-結び-』(18)に出演するなど、映画界でも活躍している。
2019年01月24日女優の清原果耶が16日、インフルエンザのため、16日と17日に出演を予定していたイベントを欠席すると自身のブログを通じて報告した。清原は、「体調が優れなかったため病院に行ったところ、インフルエンザと診断を受けました」「本日の『愛唄 ー約束のナクヒトー』親子試写会と明日の『デイアンドナイト』女子中高生試写会を欠席することになってしまいました」と出演2作のイベントを欠席するに至った経緯を説明。「楽しみにしてくださっていた皆様、そして関係者の皆様にはご迷惑をお掛けしてしまい申し訳ありません」と詫び、「私自身も 前々からとても楽しみにしていたので舞台挨拶に参加出来ないことに悔しさとショックが募りますが今はひとまず1日でも早く元気になれるようにしっかり休みたいと思います」と正直な思いをつづった。「私は欠席してしまいますが、どちらの試写会も予定通り開催されます。皆様に映画を観て頂けることを嬉しく思います。ご感想などもお寄せくださると励みになります…宜しければ…」と呼びかけ、ブログを「体調が回復致しましたら、またご報告させて頂きます」と結んでいる。
2019年01月16日阿部進之介が主演する、山田孝之初の全面プロデュース映画『デイアンドナイト』の主題歌を、本作のヒロインを務める清原果耶が歌唱することが決定。併せて本予告映像も到着した。■主題歌決定! 清原果耶×野田洋次郎のコラボ今回山田孝之プロデューサーが、この映画を締めくくるにふさわしい主題歌の制作を「RADWIMPS」野田洋次郎にオファーし、歌い手はどうすべきか、2人は話し合いを重ね「ボーカルは映画のヒロインはどうか」という野田さんの提案から、清原さんの起用が決定。清原さんは劇中の役柄である“大野奈々名義”で主題歌「気まぐれ雲」を歌唱。そして、野田さんが作詞・作曲・プロデュースを担当する。■歌詞に込めた思いとは…主題歌制作のオファーを受けたことについて野田さんは、「最後に流れる曲なので、映画を観た人が、何度も何度もこの映画を自分の中で反芻できる曲であってほしい、一生懸命生きている登場人物たちの姿が蘇ってきてほしいと思いました」と語り、「人生が思う通りにいっていない人たちの物語なので、“切実な願い”みたいなものを、ありのままに書きたいと思いましたし、ただ悲しいだけの曲ではない、強さが欲しいと思いました」と歌詞やメロディーへ込めた思いを明かしている。■主題歌担当に不安や恐怖も――一方、初めて主題歌を歌うことになった清原さんは、「とても驚きました。私自身、音楽に支えられ、沢山の影響を受けて生きてきたので、そんな大切で揺るぎない存在に今回お仕事として関わるということに感じたことのない不安や少しの恐怖すら覚えました」と言いつつ、「私がこの作品を愛し温めてきたことに嘘は無いという想いを握りしめ、こんなに素敵な機会を与えてくださった山田さんや野田さんはじめスタッフの皆さんに感謝し、私が出せる全力を尽くしたい、と挑戦させて頂きました」とコメント。そして「歌詞を頂いてから毎日ノートに歌詞を書き出しました。大野奈々として歌う。それ以前に歌は自分の経験や個性が色付いてしまうものだと思うので、野田さんが紡いでくださったこの歌詞を自分の言葉として歌えるようにと考えて、そういったことも取り入れながら練習しました」といった告白も。また、レコーディング直後には「なんとか無事に終わって良かったです」と安堵の表情を浮かべた清原さん。女優とのコラボレーションは初めてとなった野田さんも「ホッとしています。本当にやれてよかったです。良い歌が録れて満足です」と話していたそうだ。■山田孝之プロデューサーコメント・野田洋次郎さんに主題歌を依頼された想いDAY AND NIGHTの物語は奈々で終わります。しかし奈々の人生はこれからも続きます。これを表現するため、洋次郎に「奈々の気持ちになって歌詞を書いてほしい」と伝えました。彼はミュージシャンとしてはもちろん、芝居をする人間としても一流の表現者です。彼にお願いすれば奈々の気持ちと寄り添い、奈々の言葉として歌詞を書いてくれると思いました。・大野奈々として、清原果耶さんをボーカルに抜擢されたきっかけ(主題歌の作詞・作曲を野田洋次郎さんに依頼した際に、)洋次郎から「ヒロインの子に歌ってもらうのはどう?」と、素晴らしい提案をもらいました。これ以外に無いと思いました。■本予告到着さらに今回、本作の本予告も到着。映像では、児童養護施設で生活する少女・奈々(清原さん)が、明石幸次(阿部さん)に「彼女いんの?」と問うシーンからスタート。血まみれの女性が横たわる衝撃的な場面や、殴りかかる場面など、物語の世界観が少し覗ける映像となっている。『デイアンドナイト』は2019年1月26日(土)より全国にて公開。※1月19日(土)より秋田県先行(cinemacafe.net)■関連作品:デイアンドナイト 2019年1月26日より全国にて公開 ※1月19日秋田県先行公開©「デイアンドナイト」製作委員会
2018年12月06日現在放送中のドラマ「透明なゆりかご」(NHK)で主演を務めている清原果耶(16)。清原にとって同作は初主演作となるが、Twitterでは《主演の清原果耶さんの透明感がすごい》《清原果耶さんの演技は繊細で優しいのにとても力強くて……特に目力が凄い》と絶賛の声が上がっている。「清原さんは大型オーディションでグランプリを受賞し、15年には朝の連続テレビ小説『あさが来た』で女優デビューを果たしました。以降も映画『3月のライオン』や『ちはやふる -結び-』といった話題作に出演。雑誌『Seventeen』のモデルを務めていることからも、同じ経歴を持つ広瀬すずさん(20)や永野芽郁さん(18)に続く“次期朝ドラヒロイン”になるのではないかと注目されています」(テレビ局関係者)産婦人科を舞台にした同作では、捨て子や死産といったテーマを取り扱っている。清原は看護師見習い・アオイを演じるが、表現力の問われる難役だ。「重いテーマに向き合うことで、学ばなければならないことがたくさんあります。しかし清原さんはまだ16歳にもかかわらず、“学びこそ女優としての成長の糧”と捉えているようです。共演者の水川あさみさん(35)は、その女優魂と度胸を大絶賛しています」(前出・テレビ局関係者)山田孝之(34)はその表現力に惚れ込み、来年1月に公開される自身がプロデュースを務める映画「デイアンドナイト」に清原を起用。一部スポーツ紙によると、山田は「台本を渡して短い時間なのに、役を理解してくれた」と清原を大絶賛しているという。これからの活躍に期待したい!
2018年08月14日俳優・山田孝之が一切出演せず、プロデューサーとして裏方に徹する映画『デイアンドナイト』。この度、追加キャストとして安藤政信、清原果耶、田中哲司、小西真奈美らの出演が決定。併せてポスタービジュアルと特報映像が到着した。■あらすじ父が自殺し、実家へ帰った明石幸次(阿部進之介)。父は大手企業の不正を内部告発したことで死に追いやられ、家族もまた、崩壊寸前であった。そんな明石に児童養護施設のオーナーを務める男、北村(安藤政信)が手を差し伸べる。孤児を父親同然に養う傍ら、「子どもたちを生かすためなら犯罪をも厭わない」という道徳観を持ち、正義と犯罪を共存させる北村に魅せられていく明石と、そんな明石を案じる児童養護施設で生活する少女・奈々(清原果耶)。しかし明石は次第に復讐心に駆られ、善悪の境を見失っていく――。数々の映画やドラマへの出演、俳優だけでなく様々な活動を展開中の山田さん。一切出演せずに裏方へ徹した初の全面プロデュースに挑戦する本作は、山田さんとは旧知の仲である俳優・阿部進之介を主演に迎え、完全オリジナル作品で「人間の善と悪」を問いかける物語を描く。家族のいのちが奪われ、自らの善悪に翻弄される者たちの物語は、混沌とした現代で強く生きることの厳しさをも描き出す。■安藤政信、昼と夜の顔を持つ重要人物に父を亡くし、実家に戻った阿部さん演じる明石幸次に救いの手を差しのべる児童養護施設勤務の北村健一役には、『スティルライフオブメモリーズ』『劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』『きらきら眼鏡』と続々と出演作の公開が続く安藤政信。今作では昼と夜の顔を持ち、正義と犯罪を共存させながら主人公・明石幸次に不確実な善悪の境界線を突きつける重要な役どころとなっている。かねてより山田さんとは深い信頼関係にあった安藤さん。「孝之が初めて挑戦する作品に俺を誘ってくれた事藤井さんの若く、才能溢れてる監督に会えた事幸せです」とコメントを寄せている。■いま注目の女優・清原果耶も参加! 「私自身と重なる部分が…」北村がオーナーを務める児童養護施設で、物心つく前から生活をしている少女・大野奈々役には、オーディションで選ばれた清原果耶。『3月のライオン』『ちはやふる -結び-』に出演し、主演作「透明なゆりかご」が放送中と、いま注目を集めている彼女。「オーディション当時、初めはなかなか掴めなかった」と話す清原さんだが、「彼女の揺らめきが私自身と重なる部分があり、彼女の理解者でありたいという想いがどんどん膨らんでいったのを覚えています。思うがままに、時には荒削りに演じた奈々を受け止めてくださった阿部さん、山田さん、藤井監督をはじめキャスト・スタッフの皆さんには感謝でいっぱいです」と当時をふり返った。■田中哲司、「とても心地良く素敵な現場」明石の父を死に追い込むきっかけとなる大手企業の社員・三宅良平役には、名バイプレイヤー田中哲司。明石家と相対する傍ら、自らの家族を支える良き夫であり父である三宅の存在が、作品テーマをより強固に体現する。撮影に参加してみて、田中さんは「どの日の撮影現場も思い出深く、ケータリングで振る舞われる、きりたんぽや、じゅん菜を美味しく頂きながらも、どこか胸の中にチリチリした焦燥感の様なものがあり、それは、この現場のせいか、脚本のせいか、役のせいなのかは分からないですが。そういうのもひっくるめて、とても心地良く素敵な現場でした」とふり返り、「秋田の、気候とか自然、寒さだったり、風だったり、雨とか雪、そして人々、土地のスケールが確実に演技と共鳴して映画に刻まれてると思います」とコメントしている。■脇を固めるのも実力派俳優たち!さらには、北村の犯罪行為に手を貸す寡黙な女性役に小西真奈美。児童養護施設で働くスタッフ役に佐津川愛美。幸次の両親役に渡辺裕之と室井滋。そのほか、深水元基、藤本涼、笠松将、池端レイナ、山中崇、淵上泰史が脇を固める。■「役者とは誇れる仕事だと再確認」山田孝之プロデューサーよりコメント俳優として生きていて自信を失ってしまったとき、不安から救い出してくれるのは自分の芝居ではなく、それに対する評価でもなく、仲間たちの芝居だった。この世に実在しない状況や感情を、自分の記憶を捻じ曲げ、ありもしなかった気持ちを爆発させ、実在するかのように生きる。その姿は実に美しく、実に哀れだ。阿部進之介、安藤政信、田中哲司、皆さんの芝居を一番近くで客観的に見ていて、何度も涙を堪えた。でもそれは悲しいからではなく、役と真っ直ぐ向き合い、本当にその瞬間を生きている姿を見た感動からだ。そして今回初めてお会いした清原果耶という役者。オーデションで会ったその日から、僕はほとんど彼女の素顔を見ていない。彼女はずっと「奈々」だった。僕が生み出したとても複雑な役にも関わらず、清原果耶は「奈々」と一つになり、全てを翻弄させた。デイアンドナイトで皆さんの芝居を見て、役者とは誇れる仕事だと再確認することができた。役者として、役者を守る者として、これからも強く生きようと思う。■特報公開!併せて公開された特報映像では、ほぼ声は入らず「家族を殺された。あなたなら、どうしますか」と問いかけるコピーとともに、安藤さんが涙するシーンや何かを見つめる清原さんなどが映し出されている。『デイアンドナイト』は2019年1月26日(土)より全国にて公開。※1月19日(土)秋田県先行公開(cinemacafe.net)
2018年08月02日元宝塚歌劇団雪組トップスター、早霧せいなの退団後初となる主演ミュージカル『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』が5月19日、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで開幕した。恋か仕事か…。いつの世も男女を悩ます命題を、とびきりハッピーで勢いのある楽曲と共に綴る。1981年に米ブロードウェーで初演、トニー賞4冠に輝いた傑作ラブ・コメディーだ。脚本は『タイタニック』のピーター・ストーン、作曲・作詞は『キャバレー』『シカゴ』のジョン・カンダー&フレッド・エッブ、日本版の上演台本・演出・訳詞を板垣恭一が務める。ミュージカル「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」チケット情報その年に最も輝いた女性に贈られる賞「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」を受賞した人気ニュースキャスターの主人公テス・ハーディング(早霧せいな)。しかし、テスの心は晴れない。なぜなら、授賞式直前に新婚の夫サム・クレッグ(相葉裕樹)と口論を繰り広げたから。「私のこと憎めばいい」と憤るものの……。自分の名前をコールされ、喝采と栄光の舞台へとひとり突き進むテス。その背を見送りながら、物語はテスとサムが出会った8か月前へと遡る。時代を動かすキャリアウーマンと、社会を斜めに読む風刺漫画家の男。そんな住む世界が違う、言わばロミオ&ジュリエット的な逆境型の恋愛模様が主軸なだけに、電撃的な一目惚れに始まる“憧れのシチュエーション”がてんこ盛り。かと思えば、じつは離婚歴があるふたり。「女だけど男」なんてナンバーがあるほど男勝りな早霧テスは、「男なんて金輪際いらない」とケンカでの捨て台詞にも説得力がこもる。一方の相葉サムは「一人寝の夜にも慣れたけど…」とソロ曲『戻らない時間』で自嘲気味にケンカ後の虚しさを吐露したり。ファンタジーとリアルさの甘辛加減が絶妙で。現実の厳しさを知りつつも、どこか漫画のようなハッピーエンドも諦めきれない。そんな大人心の隙を付いてくる、味わい深いロマンチック劇に仕上がっている。泣いて笑って猪突猛進なヒロインを表情豊かに好演し、魅力全開の早霧せいな。男役で培った技も存分に生かしつつ、話が進むにつれてどんどん可愛く見えてくるのも持ち前の美貌と演技力があればこそ。夫役の相葉裕樹は弱さと優しさをフル稼働し“2度目の恋”に向き合う男心を繊細に演じる。『レ・ミゼラブル』などの大作で鍛えた伸びのある歌声でも聴かせた。共演者も手練れ揃い。序盤から女子力高めなニュースキャスター役で、キレのある笑いを量産する原田優一。敏腕秘書役の今井朋彦は、その苛立ちが相葉サムへの嫉妬心からなのかも気になるところ。含みを持たせた表情で煙に巻きつつ、春風ひとみ演じる辛口家政婦役とのデュエット『こりゃダメだ』では、リズミカルな歌声を響かせる。また、樹里咲穂演じる専業主婦が早霧テスとの掛け合いで歌う『となりの芝は青い』も共感を呼びそうなナンバーだ。さらに恋の指南役、異国のバレエダンサー役には本業もバレエダンサーの宮尾俊太郎。ダンサーとしての技術や容姿は完璧なのにカタコトという設定がハマり、自他ともに認めるユーモア精神を遺憾なく発揮している。取材・文:石橋法子
2018年05月21日元宝塚歌劇団・雪組トップスター早霧せいなが、退団後初主演そして初の女性役をつとめるミュージカル『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』の公開稽古が行われた。作品は1981年にブロードウェイで上演され、トニー賞4冠に輝いたミュージカルコメディだ。早霧演じるテスにひと目惚れして、のちに結婚する夫サムを相葉裕樹が、テスの運命を変える男アレクセイを宮尾俊太郎(Kバレエ カンパニー)が演じる。主人公のテスはバリバリのキャリアウーマン。サムと運命的な出会いを果して結婚するが、テスは仕事まっしぐらで早くも離婚危機に陥ってしまう。猪突猛進なテスに振り回される夫。「サムは庶民代表。共感してもらえるんじゃないかな」(相葉)この日披露されたのは3曲。仕事と家庭を両立し女性たちの憧れの的であるテスだが、1曲目の『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』ではケンカ中の夫のサムへの恨みを込め熱唱。勝気なテスに対して、2曲目の楽曲『戻らない時間』ではサムがテスとすれ違う切なさを囁く。対照的なふたりの様子が披露された。3曲目『女だけど男』は、サムの仕事仲間たちが登場。敵対していたテスを受け入れる賑やかな楽曲で、早霧演じるテスは「男には負けない!私は女だけど男!」と男たちの中心に立つ。使用される楽曲は1980年代に発表されたものが中心で、どれも華やか。作詞作曲はジョン・カンダー&フレッド・エッブによるもので、これまでに『シカゴ』『キャバレー』『蜘蛛女のキス』など数多くのミュージカルで耳に残る楽曲を生み出し多くの人を魅了してきた。「楽しいナンバーが多い。全曲堪能できるお客様がうらやましい」(早霧)と歌う姿も楽しそうだ。ダンスシーンも多く「こんなに歌いながら踊るなんて」(宮尾)と本人は驚いた様子だが、“バレエ王子”宮尾の踊りも堪能できる。早霧は宝塚退団後、初めて女性役を演じるが「男でも女でも、自分と違う人であることは同じ」と、性別にこだわらずひとりの人間として役作りに挑む。見どころは「ひとりの男性と出会い、仕事と家庭の両立をはかりながら、どうテスが変わっていくのか」(早霧)。30年近く前の作品だが、仕事に人生を注ぐ女性の増えた現代により強く共感できるパワフルなミュージカルだ。公演は5月19日(土)から27日(日)まで大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ、6月1日(金)から10日(日)まで東京・TBS赤坂ACTシアターで上演される。取材・文:河野桃子
2018年05月09日谷崎潤一郎の小説を原案に映画化するプロジェクト「TANIZAKI TRIBUTE」。3作品のうち先日、渋川清彦と戸次重幸がW主演する『神と人との間』の予告編が公開されたが、この度、片山萌美、淵上泰史、でんでんらが出演する『富美子の足』の予告編とポスタービジュアルが公開された。■TANIZAKI TRIBUTEとは…世界でも高い人気を誇る、言わずとしれた近代日本文学の大文豪・谷崎潤一郎。これまで数多くの作品が映画化されてきたが、今回「TANIZAKI TRIBUTE」では、『神と人との間』(内田英治監督)、『富美子の足』(ウエダアツシ監督)、『悪魔』(藤井道人監督)と、年齢もキャリアも異なる3人の映画監督が描きたい作品を選び、それらの作品を原案に現代劇として甦らせる。富豪の老人・塚越は、デリヘルで見つけた富美子を愛人にし、彼女の美しい足を偏愛し、悦びを感じる日々を送っている。塚越はフィギュア作家の甥の野田に、富美子の足の等身大のフィギュアを作るように依頼。しかし、野田の作ったフィギュアに満足しない塚越は業を煮やし、「富美子の足を理解するために舐めてみろ!」と命令するのだが…というストーリー。■キャストに片山萌美、淵上泰史、でんでんその中のひとつ「富美子の足」は、大正8年、谷崎氏が33歳頃の作品。芸者遊びに精を出し、さらに芸者の富美子を妾にし身の回りの世話をさせ、彼女の美しい足に戯れることに悦びを感じる日々を送る塚越老人を主人公に描く物語だ。今回はその原作を、『桜ノ雨』のウエダ監督がさらに現代劇に昇華。富美子の足に強い偏愛を示す塚越をでんでんが演じるほか、グラビアでも注目を集める女優・片山萌美が富美子を、『ダブルミンツ』「恋がヘタでも生きてます」の淵上泰史が野田を演じる。さらに追加キャストとして、塚越の親友・角次郎役を田村泰二郎、富美子の母・喜代子役を武藤令子、塚越の娘・初子役を山田真歩、そして喜代子を世話するボランティア・田中役を福山翔大が演じることも決定した。■「舐めろ」!? 女の足が男たちを狂わせる…衝撃の予告編公開された予告編では、富美子の足に惚れ込む異常な塚越の姿が垣間見える。野田に富美子の足のフィギュアを作らせるも、出来栄えに納得しない塚越は、「舐めろ!」と強く命令。拒否する野田だったが、その足の美しさが野田の心を急速に変えていき、足を舐めるシーンも登場。また富美子も、塚越が自分の財産をすべて相続すると言ったものの、なかなか他界する気配がないことにイライラが募り、野田への暴力をもっても精神的に不安定になる一方。「私の足は呪われている」と富美子自身が語るように、周りの男たちの人生を次々狂わせていく様子が分かる予告編となっている。『富美子の足』は2018年2月10日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開。『神と人との間』は2018年1月27日(土)、『悪魔』は2018年公開。(cinemacafe.net)
2017年12月11日近代日本文学の大文豪・谷崎潤一郎の作品を原案に映画化する「TANIZAKI TRIBUTE」の3作品のうち、渋川清彦と戸次重幸がW主演する『神と人との間』の予告編とポスタービジュアルが到着した。『グレイトフルデッド』『下衆の愛』の内田英治監督と、『リュウグウノツカイ』『桜ノ雨』のウエダアツシ監督、そしてメジャー映画からインディーズ 映画、テレビドラマまで数多くの作品を手がける俊英・藤井道人監督の3人が、谷崎潤一郎氏の短編作品の中から自分たちの描きたい作品を選び、それらの作品を原案に3本の現代劇として甦らせるという本プロジェクト。今回予告編が解禁された『神と人との間』を手掛けたのは内田監督。原作は、谷崎氏が実生活で親友である佐藤春夫に、自分の妻・千代を譲る「細君譲渡事件」の大スキャンダルをモデルにしたといわれる作品。出演者には、映画業界の監督やプロデューサーが「最も使いたい」と声を揃える渋川清彦と、演劇ユニット「TEAM NACS」のメンバー・戸次重幸がW主演で名を連ね、町医者の穂積(渋川清彦)と、親友で漫画家の添田(戸次重幸)、そしてふたりに思いを寄せられる朝子(内田慈)の3人の歪んだ三角関係が描かれる。町医者の穂積と、親友で漫画家の添田はともに熱帯魚屋で働く朝子に惚れている。ある日穂積は添田に朝子を譲り、ふたりは結婚する。その瞬間、添田は愛人を作り朝子を虐待し、そのうえ穂積と朝子が不倫をするようにけしかけたりとサディスト化するのだった。かつての親友に馬鹿にされ挑発されながらも一心に朝子を想い続ける穂積。しかしある事件をきっかけにその純愛は憎悪へと変貌する…。映像では、添田が穂積に朝子が好きだと告げるシーンからスタート。添田と朝子は結婚するものの、添田は愛人を作り、朝子を虐待、そのうえ穂積と朝子が不倫をするようにけしかける。かつての親友に馬鹿にされ、挑発されながらも一心に朝子を思い続ける穂積。しかし、ある事件をきっかけに純愛が憎悪へと変貌…それを予感させるシーンが所々にインサートされ、これから3人の関係がどうなっていくのか気になる仕上がりとなっている。また、本作は10月25日(水)より開幕する「第30回東京国際映画祭」の日本映画スプラッシュ部門への出品が正式決定。来年の劇場公開に先駆け、ワールドプレミアが行われる。「TANIZAKI TRIBUTE」では、『神と人との間』のほかにも、片山萌美と淵上泰史らを迎えウエダ監督が『富美子の足』を。吉村界人、大野いと、前田公輝らを迎え藤井監督が『悪魔』を手掛ける。『神と人との間』は2018年1月27日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開。『富美子の足』『悪魔』は2018年、全国にて順次公開予定。(cinemacafe.net)
2017年10月23日映画『3月のライオン』から神木隆之介と清原果耶が、一般の人は聞いたことがないが特定の業界では話題の超ホットワードを徹底調査する業界リサーチバラエティー「沸騰ワード10」の3月17日(金)今夜放送回に、ゲストとして登場する。番組では東京都の大島が登場。日本とは思えない“赤タレ”や“バームクーヘン”と呼ばれる場所など火山の島ならでは景色を紹介。超絶景温泉露天風呂も登場して地球のダイナミックさを体感できる大島を“沸騰島”として紹介するほか、今回はパン業界に注目。ランチパックの超熱狂的マニアに密着するほか、滋賀で大人気のまるい食パン、福島発のくりーむボックスなど、これから流行しそうなパンの話題が続々登場。さらに伝説の家政婦「シマさん」も再び登場、ヨーグルトと味噌を使っていったい何ができるのか?こちらもお楽しみに。出演はMCに「バナナマン」の設楽統と日テレアナウンサーの郡司恭子。「バナナマン」の日村勇紀をはじめ「Every Little Thing」の伊藤一朗、「メイプル超合金」カズレーザー、横澤夏子ほか。また神木さんと清原さんのほか、出川哲朗もゲストで登場。神木さんが主演を務め清原さんらが共演する映画『3月のライオン』前篇は3月18日(土)から全国公開。羽海野チカ原作の人気コミックを、連載10年を迎える年に前後編で映画化する本作。中学生でプロ棋士としてデビューした桐山零は、東京の下町にひとりで暮らしている。幼い頃に交通事故で両親と妹を失い、父の友人である棋士の幸田に引き取られたが、ある事情から幸田家を出るしかなかったからだ。深い孤独を抱えてすがりつくように将棋を指し続けていたある日、零は近隣の町に住む川本家の3姉妹と出会い、彼女たちとのにぎやかな食卓に居場所を見出していく。いま、様々な人生を背負った棋士たちが、頭脳と肉体と精神の全てを賭けて挑む、想像を絶する戦いが零を待ち受ける――!桐山零を神木さんが演じ、棋士の幸田に豊川悦司、川本家の3姉妹に倉科カナ、清原果耶、新津ちせ、ライバル棋士となる二海堂晴信に染谷将太、義理の姉・香子に有村架純、そのほか佐々木蔵之介、伊藤英明、加瀬亮らが共演する。『3月のライオン』は前篇の公開に続き、後篇が4月22日(土)より全国にて連続公開。「沸騰ワード10」は3月17日(金)19時~日本テレビ系で放送。(笠緒)■関連作品:3月のライオン前編 2017年3月18日より全国にて公開(C) 2017 映画「3月のライオン」製作委員会
2017年03月17日*画像はイメージです:月13日、滋賀県彦根市で開催された農産物PRイベント「ふれあいフェスティバル」で「おにぎりの早食い競争」に参加した男性がおにぎりを喉に詰まらせて救急搬送され、3日後に死亡したことがわかりました。主催者側は喉に詰まらせないようにお茶を用意するなど、参加者に対する安全配慮義務は怠っていなかったと認識をしているようですが、本当にそれだけで安全配慮義務を果たしたといえるのでしょうか。また、今回のような事故の場合、遺族は主催者を訴えることができるのでしょうか。そこで、今回の事故について桜丘法律事務所の大窪和久弁護士に見解を伺いました。*取材協力弁護士:大窪和久(桜丘法律事務所所属。2003年に弁護士登録を行い、桜丘法律事務所で研鑽をした後、11年間、弁護士過疎地域とよばれる場所で仕事を継続。特に離婚、婚約破棄、不倫等の案件を多く取り扱ってきた経験を活かし、スムーズで有利な解決を目指す。) ■今回の事故について責任の所在はどうなる?まず、今回のような早食い競争における事故の場合、主催者側にはどのような責任が発生するのでしょうか?「早食い競争の主催者が参加者に対し、安全配慮義務をしっかりと果たしていないということであれば、主催者側が法的責任を負うことになるでしょう」(大窪弁護士)主催者の安全配慮義務とは、具体的にはどのような内容を指しますか。今回の事故では、主催者は喉に詰まらないようにお茶を用意したということですが…。「安全配慮義務とは、事故を予見して回避する注意をする義務のことです。早食いについては、喉に食物を詰まらせて呼吸困難になる事故が過去にも発生しており、事故の危険が高いものと言えます。主催者側がそうした事故発生のリスクを把握し、事故を防止するために必要な措置をしっかりと講じていたかどうかが問題となります。今回の場合であれば、お茶を用意するといったこともそうですが、その他にも参加者に対して危険性の告知や、食べ方のルール、早食いで食べる食べ物の種類など、早食いを行う上で事故がおきないよう、さまざまな面で安全性に配慮していたかどうかが重要となります。」(大窪弁護士)確かに今回の事故を考えると、お茶を用意するだけでなく、喉に詰まりづらい食材を選ぶなど他の視点からも安全性についての配慮はできたのかもしれません。事故が起きないようにどれだけ安全性に配慮できていたのかという点が重要なのですね。 ■遺族はどこに損害賠償請求ができる?今回の事故を受けて遺族は損害賠償など、主催者であるJA東びわ湖に請求することができるのでしょうか?「主催者であるJA東びわ湖が安全配慮義務を果たしていないということであれば、損害賠償請求を行うことは可能ですただし、参加者側の側に過失がある場合(例えば、主催者側がつくったルールに反する危険な食べ方をしていた場合など)には、主催者側に安全配慮義務違反があったとしても損害賠償額は減額されるのではないかと思われます。」(大窪弁護士)大窪先生の見解を伺う限り、喉が詰まらないようお茶を用意していたというだけでは、主催者側が安全性配慮義務は果たしていると主張するのは厳しいのではないかと感じます。早食いの食材や食べ方のルールなど、もう少し安全面に配慮していればこのような事故は防げたのかもしれません。いずれにせよ、今回の事故だけでなく「早食い競争」は過去にも死亡者が出ており、事故発生のリスクが非常に高いものだということが今回改めて浮き彫りとなりました。たとえ安全配慮義務を十分に果たしていたとしても、「早食い競争」自体が危険であるということを、主催者側が認識する必要があったのだと思います。 取材協力弁護士:大窪和久(桜丘法律事務所所属。2003年に弁護士登録を行い、桜丘法律事務所で研鑽をした後、11年間、いわゆる弁護士過疎地域とよばれる場所で仕事を継続。地方では特に離婚、婚約破棄、不倫等の案件を多く取り扱ってきた。これまでの経験を活かし、スムーズで有利な解決を目指す。)取材・文:伊藤あきら(フリーライター、AFP、クラシックカメラアンドアンティークカンパニー株式会社代表取締役。同志社大学卒業後、日本生命相互会社、HIPHOPダンサー、税理士法人を経て、現職。会社経営の傍ら、フリーライターとしても活動している。オフィシャルサイト「いとうノート」)【画像】イメージです*Hungry Works / PIXTA(ピクスタ)
2016年11月29日下着メーカー、トリンプ・インターナショナル・ジャパンの25代目となるイメージガールに、モデルの松山亜耶と静麻波が起用され、26日、都内で行われた発表会でお披露目された。同社が、1993年より毎年選出しているトリンプ・イメージガール。今年は4月から3カ月にわたって一般公募し、150名の応募者の中から審査の結果、大阪府大阪市出身で現役モデルの松山亜耶、群馬県前橋市出身で現在は歯科衛生士をしながらモデルとしても活躍している静麻波に決定した。この日はイメージガールに選ばれた松山と静がお披露目され、下着姿で登場。松山は「受賞を聞いた時は本当に嬉しかったです。長年続く企業のイメージガールに選ばれて、トリンプのPRを頑張っていきたいと思いました」と決意を新たにし、静も「トリンプの広告は菜々緒さんや篠原涼子さんのイメージがあって、それにあこがれて応募しました。決まった時は嬉しかったのと、これからもっと頑張っていかないといけないという気持ちが強くなりました」と意欲を見せた。将来的な目標として現役モデルでもある松山は「ずっとモデルとして活動していきたいと思います。目標は長谷川潤さんのような格好良い女性になりたいですね」とコメント。一方の静は、今年の3月に歯科衛生士の資格を取得し、4月からは歯科衛生士としても働いているが「まだ将来は決めていないんですが、今は両立しながらやっているので、今後考えていきたいと思います。将来的にはモデルと女優のお仕事を両立している菜々緒さんのようになれたらと思っています」と話していた。
2016年10月26日今年大劇場公演『るろうに剣心』をヒットさせ、『ローマの休日』でも好演を見せた宝塚歌劇団雪組トップスター・早霧せいなが、久々のオリジナル作品二本立てに臨む。宝塚歌劇団雪組 チケット情報『私立探偵ケイレブ・ハント』は20世紀半ばのロサンゼルスを舞台に、探偵仲間との友情や大人の恋愛をベテラン演出家・正塚晴彦が描くミュージカル。「(舞台の)盆が回り場面がずっとつながっていくような中で展開します。アメリカのドラマをイメージするようなお洒落な探偵ものです」。男役のさり気ない格好良さが際立つ正塚作品ならではの舞台。「台詞の交わし方などもお洒落。特に私はいろんな職業の人と絡むので楽しいです」と、芝居巧者が揃った雪組生と充実の稽古に励んでいる。早霧が演じるのは、正塚が彼女そのものをイメージしたという探偵事務所のリーダー格、ケイレブ・ハント。「危険を顧みず突き進んでいくところはかなり私に近いです(笑)。でもそういう役こそ“慣れない”ように気を付けています」。望海風斗や彩風咲奈が扮する探偵と共にある事件に立ち向かっていくが、「3人とも自己主張が激しい探偵です! でもケンカにはならず、コミカルにときにシリアスに進み面白いですよ」。さらにケイレブは戦争経験というバックボーンも持つ。「会話の中だけでその部分が描かれるので難しい。戦争を経験した想いや深みがあるうえでそこに存在している、というものを醸し出したいです」トップコンビを組む咲妃みゆとは、今回初めて最初から恋人同士という関係。「新鮮です。これまで彼女が演じてきた役柄と違って、ココ・シャネルがバーンと登場するような印象の役。芯のある女性でお互い意見をぶつけ合うのでお客様も新鮮だと思います。ふたりの関係が最終的にどうなるのかも楽しんで」と笑顔を見せる。数々の名曲で彩るショーグルーヴ『Greatest HITS!』は、早霧がサンタクロースに扮するクリスマスメドレーがあるのも見どころ。「100キロマラソンも走っちゃいそうな快活なサンタを目指します!」と笑わせる。クリスマスより早い時期の宝塚大劇場公演、クリスマスシーズンの東京宝塚劇場公演で曲目が変わるのも注目だ。「シックな部分コミカルな部分と、緩急のあるショーなので飽きさせないと思います」。ショーでのエネルギッシュな早霧を楽しみにしている観客は多いだけに盛り上がるだろう。雪組トップスターとなって2年が経った。「作品を創る過程は山あり谷ありで大変だけど、お客様の前に立つとその苦しみや悩みが吹き飛びます。一作ごとにますます感謝の気持ちは膨らんでいますし、だからこそ次の作品も絶対期待を裏切りたくないです」。「皆と共に妥協せず諦めず、信じることをやり続ける」と、舞台人としての信念を語った早霧の輝きは増すばかりだ。公演は兵庫・宝塚大劇場にて10月7日(金)から11月7日(月)まで上演。チケット発売中。東京宝塚劇場公演は11月25日(金)から12月25日(日)まで。10月23日(日)より一般発売開始。取材・文:小野寺亜紀
2016年09月28日トップスター・早霧せいな率いる宝塚歌劇雪組の勢いが止まらない。『ルパン三世』『るろうに剣心』といった人気漫画の舞台化から、日本物の名作となった『星逢一夜』まで常に100%を超える観客動員を記録。注目を集める大劇場公演4作目『私立探偵ケイレブ・ハント』『Greatest HITS!』の制作発表会が、7月19日に宝塚バウホールで行われた。宝塚歌劇雪組 宝塚大劇場公演『私立探偵ケイレブ・ハント』/『Greatest HITS!』チケット情報出演者からは主演の早霧せいな、雪組トップ娘役・咲妃みゆ、男役スター・望海風斗が出席。3人揃っての粋なダンスや、恋人同士の役柄に扮したトップコンビのデュエットナンバーなどが披露された。現在『ローマの休日』に出演中の早霧は、「ローマから(芝居の舞台となる)アメリカへ無事に行けているのだろうかと自問自答した」と言って笑わせながら、「曲が自分の中でしっくりきて私を助けてくれました」と話す。咲妃はそんな早霧のダンスシーンに、「煌びやかに登場するのを舞台袖で拝見してワクワクしました!」と。望海も「ふたりと一緒に踊りながら、『この呼吸が懐かしい。早く一緒に作品を作りたい』という気持ちになりました」と、声を弾ませる。ミュージカル『私立探偵―』はベテラン演出家・正塚晴彦の新作。正塚は早霧について「稽古での計算などを一切捨てて、舞台で“生きている”かのように演じる感覚が強い人」と話し、探偵仲間(望海風斗・彩風咲奈)と共に調査案件に立ち向かうケイレブ・ハント役をあてがった。早霧はこれまで敵対することが多かった望海との新たな関係に、「ふたりだからこそ描ける友情をお見せしたい」と笑顔。正塚は「事件解決だけでなく各々の私生活や想いも描いた人間ドラマ。シリアス一辺倒の探偵ものではなく、笑いも取り入れる」と言い、軽妙なやりとりでも魅了しそう。また恋人イヴォンヌ(咲妃)との大人の恋愛について、早霧は「温かいものがお客様に届けばいいなと思っています」と話す。結婚へ踏み出す前の繊細な男心にも注目だ。『Greatest HITS!』は心躍る名曲で綴るショー。「世界中で歌われている歌を集めて、雪組とお客様が心を通わせられる楽しいショーを作りたい」と作・演出の稲葉太地。「早霧の魅力は昔から元気なところで、久しぶりに稽古場で会ったらさらに振り幅、リアクションが大きくなっていた!」と語り、早霧がサンタクロースに扮するシーンも用意。12月25日の東京公演千秋楽に向けて、クリスマスソングで盛り上がる。早霧は「サンタにプレゼントをお願いしたときの気持ちを思い出し、子どもの心をお客様にお届けしたい」と意気込む。また咲妃にはドラマ的な要素が入るシーン、望海にはひと場面リアルな感情を歌で表現するシーンがあることも稲葉から発表され、雪組生の得意な分野を存分に活かしたショーを予感させた。公演は、10月7日(金)から11月7日(月)まで兵庫・宝塚大劇場にて上演。チケットは9月3日(土)10:00より一般発売開始。取材・文:小野寺亜紀
2016年07月25日トップスター早霧せいな、トップ娘役 咲妃みゆを中心とした宝塚歌劇団雪組が、名作映画『ローマの休日』をミュージカル化。大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演される。宝塚歌劇雪組公演 タカラヅカ・シネマティック「ローマの休日」チケット情報名優グレゴリー・ペックとオードリー・ヘプバーンによる、映画史に残る不朽の名作。イタリアのローマを舞台に、新聞記者ジョーとヨーロッパ各国を訪問中の某小国の王女アンとの束の間の恋を描いた物語で、早霧は「映画を観て、タカラヅカでやるのにピッタリなラブストーリーだなと思った」と語る。そして自身が演じるジョーは、映画とは異なるイメージになるという。「映画では渋い大人の男の印象ですが、宝塚版では、若くて野心家の新聞記者を作ろうとしています。スクープを撮って名声を手に入れて、早くローマからアメリカに帰りたいという欲望を強く持っているジョーが、アン王女に出会うことで純粋で素直だった頃の自分が現れる。お客様にジョーの変化を感じとっていただけるように演じたいと思っています」。『ルパン三世』や『るろうに剣心』をはじめ、原作がある作品にはこれまでにも何度も出演してきているが、映画のイメージが強い本作に手強さも感じている。「私の場合、原作がある作品に挑むときは、原作は最初に一度見るだけで、あとは舞台の台本を読んで自分がイメージするキャラクターを作り上げていきます。そこから、見返したいところだけを見返して、取り入れられそうな要素を取り入れるんです。ただ今回の作品は、皆さんの中に映画の印象が強くあると思いますので、そこが難しいところだと思っています。あまりイメージに引っ張られ過ぎず、自分なりのジョーを作り込んでいきたいです」。宝塚大劇場公演は基本的に芝居とショーの2本立てだが、今回は芝居だけの1本物。その1本で何を伝えたいかを一番大切にしていると話す。「1本物の場合、お芝居だけでお客様の心を動かさないといけないので、その作品で何を伝えたいかをよりしっかりと念頭に置いて作っています。『ローマの休日』では、ジョーとアンとの繋がりから、ジョーが見失っていたものを見つけたり、新しい自分に気付いたり、人が持っている素直な部分などを感じていただいて、少しでもお客様にほっこりして帰っていただきたいですね」。6月14日(火)から19日(日)まで愛知・中日劇場、6月25日(土)から7月10日(日)東京・赤坂ACTシアター、7月30日(土)から8月15日(月)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演。チケットは発売中。取材・文:黒石悦子
2016年06月16日NHK連続ドラマ小説『あさが来た』のふゆ役で注目を浴びた女優の清原果耶が、TBS連続ドラマ『毒島ゆり子のせきらら日記』(毎週水曜24:10~)にゲスト出演することがこのほど、明らかになった。「アミューズオーディションフェス2014」で3万人を超える応募の中から頂点に輝き、芸能界デビューを果たした清原は、『あさが来た』のほか、NHK大河ファンタジー『精霊の守り人』にも出演。民放連続ドラマは、今回が初出演となる。清原が演じるのは、新井浩文演じる小津翔太の娘・小津絵美。先日クランクインし、ひょんな事から前田敦子演じる主人公・毒島ゆり子と出会うシーンが撮影された。今後、ゆり子と舌戦を繰り広げるシーンも予定されているという。清原は「今回演じる絵美は、正義感の強い女の子というイメージです。お父さんのことが大好きな女の子の役なので、そのお父さんの前に現れるゆり子を圧倒できるような演技がしたいです」と意気込んでおり、「民放の連続ドラマが初めてなので、私のことを知らなかった方にも観ていただけると思うと、とても楽しみです」と期待。前田は「さわやかでかわいかったです」と清原の印象を語り、「私も14歳でデビューしたのですが、あんなにしっかりと演技できていなかったと思います」と太鼓判を押している。(C)TBS
2016年04月22日いよいよ20日に放送開始した前田敦子主演ドラマ「毒島ゆり子のせきらら日記」。この度、本作に連続テレビ小説「あさがきた」のふゆ役で注目を集めた清原果耶のゲスト出演が決定。なお清原さんは、今回が初の民放連ドラ出演となった。新聞社に勤める毒島ゆり子(前田敦子)は、常に複数の男と関係を持つことを厭わない女。そんなゆり子は念願だった政治部への異動を告げられ、しかも与党・誠心党の幹事長・黒田田助(片岡鶴太郎)の番記者という、異例の大抜擢を遂げる。そんな中、ライバル社、共和新聞の小津翔太(新井浩文)に出会い、惹かれていくが、彼は既婚者だった。ゆり子には自分に課したルールがある。二股、三股を掛ける時は必ず相手に伝えることと、不倫はしないこと…。自分を戒めるゆり子だったが――。キャストには、毒島ゆり子役の前田さんをはじめ、ゆり子と恋に落ちるエリート政治記者役に新井浩文、ゆり子の長年の恋人役に渡辺大知、そのほか片岡鶴太郎、山崎銀之丞、橋爪淳などが顔を揃えている。本作が目標とするのは“深夜の昼ドラ”。今の若い女性たちが持つまさに“せきらら”な恋愛観や仕事の悩みをリアルに描き、一人の魅力的な男性と出会い、恋に落ち、壮絶な最後を迎えるまでを描くドロドロエンターテインメントだ。今回ゲスト出演することが決定したのは、連続テレビ小説「あさが来た」のふゆ役で注目を浴び、「アミューズオーディションフェス2014」で3万人を超える応募の中から頂点に輝き、「精霊の守り人」にも出演する今注目の女優・清原さん。今回彼女が演じるのは、新井さん演じる小津翔太の娘・小津絵美役。今回の出演決定に清原さんは「演じる絵美は、正義感の強い女の子というイメージです。お父さんのことが大好きな女の子の役なので、そのお父さんの前に現れるゆり子を圧倒できるような演技がしたいです」と意気込みを語り、「民放の連続ドラマが初めてなので、私のことを知らなかった方にも観て頂けると思うと、とても楽しみです」とコメントを寄せている。先日クランクインした清原さん。ひょんな事からゆり子と出会うシーンが撮影され、清原さんと対面した前田さんは、「さわやかでかわいかったです。私も14歳でデビューしたのですが、あんなにしっかりと演技できていなかったと思います」とコメントし、太鼓判を押していた。今後はゆり子と舌戦を繰り広げるシーンも予定されているという本作。ますます本作の放送が楽しみだ。「毒島ゆり子のせきらら日記」は4月20日(水)24時10分~TBSにて放送開始。(cinemacafe.net)
2016年04月22日注目のイットガールが登場する連載。今回のゲストは、NHKの朝ドラ『あさが来た』に出演し、モデルとしても活躍中の清原果耶さん。まだ芸能活動を始めて1年しか経たないというから驚き。「撮影現場では怒られることも多いけど、今はそれがうれしい。ヘコむんですけど、『次は怒られないようにやるぞ!』と俄然やる気が出るんです」。さっぱりとした性格ゆえに、モデル仲間には、“イケメン”と言われるとか。「性格はたぶん強いので(笑)、フィジカル面も鍛えたい。役のためにやった殺陣(たて)や乗馬の稽古が楽しかったので、また習ってみたいです!」◇きよはら・かや2002年生まれ。三井のリフォームやアステラス製薬のCMに出演。3月19日から全4回放送のドラマ『精霊の守り人』(NHK総合)では主人公の少女期を演じる。◇おてんばでカワイイラプンツェルが好き!「グッズを集めています。水筒やカップは毎日使っているお気に入り!」◇ミニチュアダックスの愛犬「ちる」と「ここ」。「仕事の疲れも癒してくれます。暴れるから写真がうまく撮れません(笑)」◇ドラマの撮影で行った熱海の景色に感動。「この景色、生で見てほしいです!プライベートでまた行きたいな」※『anan』2016年3月16日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子
2016年03月09日今、宝塚歌劇団雪組が一本立ての大劇場公演『るろうに剣心』の稽古に励んでいる。緋村剣心を演じる雪組トップスター・早霧せいな。和月伸宏氏の大ヒットコミック「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」の初ミュージカル化に向け、「ひとつのことに集中してしまう性分」で剣心一色の日々を送っている。宝塚歌劇雪組『るろうに剣心』チケット情報「剣心はお茶目な部分と人斬り抜刀斎と恐れられていたクールな部分とがあり、そのバランスをどうとるか試行錯誤中。やはり原作に忠実でいたい、というのが一番の目標です」。脚本・演出の小池修一郎は妥協を許さない。「久しぶりに小池先生とご一緒して、こんなに転んだりジャンプしたり、稽古場で実演して下さる先生だったかなと驚きました(笑)。先生の熱い思いが伝わってくるので私も負けていられません! 今回初めて曲のカウントに合わせての立ち回りや歌舞伎調の立ち回りにも挑戦。小道具とはいえ先の尖ったものを向け合うので、気が抜けず、神経を張っています」。明治初期の東京下町、流浪人となった緋村剣心の前に様々な人物が現れる。今作では新選組隊士・加納惣三郎(望海風斗)というキャラクターが新たに書き加えられた。「惣三郎が登場することで幕末の部分が広がりました。明治になると彼は政治面でもボス的な存在で、剣心と神谷 薫との仲を裂く黒い設定になっています」。恋愛でも絡むタカラヅカ的な役どころが加わり、アニメや実写映画版とも違うものに。「剣心が歌っているのだから、もうそこで別ものだとふっきれました(笑)。ただ、アニメだとカット割りができる。原作では剣心の丸い大きな目が、(つり上がって)ギンッとなるのを舞台でどう見せるか。一瞬後ろを向いて目にテープを張るわけにもいかないですし」と豪快に笑う。昨年ルパン三世を好演した早霧だけに勝算はある。「漫画が原作の作品を演じることが多かったので、そのときの勘を信じてやっていきたい。やはり大切なのは内面です」。制作発表会で原作者を感服させたビジュアルに加え、彼女の根底にある明るさと芝居心で大作を成功へと導くはずだ。「『るろうに剣心』では“悪”のキャラクターもみんな信念があり、過去の自分と闘っている。その筆頭に剣心がいて、身近な仲間とのささやかな幸せや笑顔を求めて生きています。そういう剣心の生き様をきちんとお見せしたい」。過去のトラウマと笑顔…。観客の胸を焦がす新たなヒーローが誕生する。公演は宝塚大劇場にて2月5日(金)から3月14日(月)まで上演。チケットは発売中。東京宝塚劇場公演は4月1日(金)から5月8日(日)まで。2月28日(日)より一般発売が開始される。取材・文:小野寺亜紀
2016年01月27日前作のトップお披露目公演ではルパン三世を演じ、演技力の高さを示した早霧せいな。7月17日(金)より兵庫・宝塚大劇場にて開幕する和物ミュージカル『星逢一夜(ほしあいひとよ)』でも、ひと筋縄ではいかない役柄に挑戦している。宝塚歌劇雪組 チケット情報「役作りをするときは毎回悩みますし、簡単に掴める役なんてありませんが、今回は久しぶりに“ガツン”ときています(笑)。10歳から32歳までを演じます。子どもの気持ちに戻るのは難しいですが、子どもの頃の心情を自ら演じながら成長できるという意味では演じやすさもあります。ただ、場面が変わるごとに江戸に移ったり、10歳年を取ったりと状況が変わるので、お客様に見せていない10年間で何があったのか、その間を埋める作業が難しいと感じています。私が演じる天野晴興(あまのはるおき)は、自分の気持ちを押し殺して生きている青年。でもお客様には隠している思いが伝わらなければいけないので、その難しさを感じています」。時代は江戸中期、徳川吉宗の治世。ある藩で起きた叛乱を背景に、藩主の子息である晴興と、咲妃(さきひ)みゆ演じる身分なき娘・泉(せん)との恋を、望海風斗(のぞみふうと)演じる源太との友情も絡めながら、烈しく哀切に描いた物語が繊細な心情を紡ぎ出していく。「どの役を演じるときも、一番その人の気持ちを理解しているのは演出の先生よりも自分だと思って演じているのですが、今回は本当に可哀そうな人物で、きっと誰にも理解されないと思うので、いつも以上に“誰よりも私が理解してやる”って思っています(笑)。それをお客様に共感していただけるように、演出の上田(久美子)先生とも相談しながら、いかに繊細な気持ちの揺れ動きを伝えられるかを探っています。緻密に、心情的な部分で魅せていきたいです」。そして第二部のショー『La Esmeralda(ラ エスメラルダ)』は、ヨーロッパ・ラテンの世界観。第一部とはガラリと異なる熱い雰囲気で、夏にピッタリのステージを展開する。「肌を黒く塗るだけでもテンションが上がります。活気ある場面が多いので、お芝居とショーのバランスを楽しんでいただきたいと思います」と意気込む。芝居巧者であり、熱血さも持つトップスターの早霧。色合いの異なる二作だが、その魅力をたっぷりと堪能できるステージになりそうだ。公演は宝塚大劇場にて7月17日(金)から8月17日(月)まで上演。東京宝塚劇場公演は9月4日(金)から10月11日(日)まで。東京公演は8月2日(日)より一般発売を開始。取材・文/黒石悦子
2015年07月10日