質問:日帰り入院とは何ですか?日帰りであっても、医師の診断で「入院」となったものを「日帰り入院」といいます。「通院」とは、医師による治療が必要なため、外来や往診によって治療を受けることをいいますが、たとえ日帰りであっても、病院が診療報酬上「入院」として取り扱った場合、それは「入院」となります。日帰り入院は、「入院日と退院日が同一」の入院のことで、入院基本料(病室の利用など)の支払いが必要となります。
2016年05月26日歯が溶ける「う蝕」「酸蝕歯」に歯肉の一部が急に腫れる「妊娠性エプーリス」、口腔衛生の悪化で生じる「歯肉炎」など、妊娠時にはさまざまな歯のトラブルが起こりうる。特に、歯周病菌が原因で起こる「歯周病」を抱えていると、早産のリスクが約7倍にもなるとされている。「妊娠前にちゃんと治療しておきたかった……」という人もいるだろうが、実際、妊娠中でも歯の治療は可能だ。そこで今回、歯科医師の倉治ななえ先生に妊婦が受けられる歯の治療はどんなものなのかうかがった。○レントゲンも麻酔もOKまず、どんな治療が受けられるのか聞いたところ、「大概の治療は全部できます」とのこと。ただし、歯科治療は安定期(妊娠5~9カ月頃)に実施することを推奨しているため、妊娠が分かった段階で歯科検診を受け、治療が必要となれば安定期に入ってからということになる。歯の治療に関して、妊婦からは「レントゲンを撮ると胎児に影響があるのでは? 」「麻酔注射をしても大丈夫? 」「鎮痛剤や抗生物質は服用できる? 」などの質問があるという。倉治先生によると、これらは全て妊娠中もOKとされている治療であり、抜歯も問題ないとのこと。レントゲン撮影に関していうと、実際に放射線(X線)を照射するのはおなかから離れた歯だけであり、放射線の保護用に鉛のエプロンを着用するため、おなかの胎児が被爆する量は限りなくゼロに近い。麻酔に関しても、全身麻酔ではなく局所麻酔であるため、麻酔薬は歯の周辺に停滞するのみ。抗生物質の投与は、原則として治療の効果が危険性よりも高いと判断された場合に限り、産婦人科医も推奨している抗生物質に限定し、最小限の投与量で処方・治療される。○妊娠中に子どもの歯は形成される妊娠中も歯科治療ができることが分かっていても、実際に身重の身体で治療を受けることに不安を感じる人もいるだろう。そんなニーズに応えるべく、全国には妊婦も安心して治療を受けられる歯科医院が多数ある。2010年4月にマタニティ歯科外来を日本で初めて開設した日本歯科大学附属病院では、歯科医師も含め全スタッフが女性であり、リラックスして治療ができるように個室を設けている。なお、妊娠中の治療で歯科疾患が見つかった場合は保険対象の診療になるが、歯科疾患が見つからなかったもののクリーニングを希望する場合は自費となる。また、乳歯の形成は胎生期7週目から始まる。そのため、子どもの歯を守るためには、妊娠中から母親自身も口腔管理をし、生活習慣を整える必要がある。「お子さんの歯を診ていると、妊娠中にお母さんがどんな状態だったのか分かるんですよ。妊娠7週目くらいからお子さんに歯の芽ができ始め、その後、成長が歯に"刻印"されます。お子さんの歯にエナメル形成不全があれば、その時にお母さんが体調を崩していたということです。永久歯の石灰化は出生後に始まりますが、乳歯はお母さんのおなかの中で形成されます。そう考えると、妊娠中もお子さんの歯を守る対策が必要です」(倉治先生)。○行政を活用するのも手とは言え、自分の周囲でマタニティ期の治療を扱う歯科医院がどこにあるか分からないという人もいるだろう。そんな時には相談してみよう。例えば東京都大田区では、妊娠届を提出すると「母子健康手帳」と「母と子の保健バック」が手渡される。このバッグの中には妊婦歯科健康診査受診票も入っており、同受診票を区が指定する医療機関に持って行くと、無料で歯科検診が1回受けられるようになっている。ここまでのサポートではなくとも、行政では妊婦向けの歯科衛生指導や歯の健康相談にものってくれるところもある。一度、自分の市町村ではどのようなサービスが受けられるか調べてみると、いざという時にも安心できるだろう。※写真はイメージで本文とは関係ありません○記事監修: 倉治ななえ歯学博士。日本歯科大学附属病院臨床教授、日本フィンランドむし歯予防研究会副会長、日本アンチエイジング歯科学会理事(認定医)、東京都大田区学校保健会副会長。「クラジ歯科」(現在院長)と「テクノポートデンタルクリニック」を開設。著書として『魔法の口もと美人スティック』(学研パブリッシング)、『むし歯・歯周病の最新知識と予防法』(日東書院)など。また、「Drななえの予防歯科」を通じて、はじめての歯磨きから予防歯科まで、歯のケア情報を発信している。
2016年03月11日アラフォー世代になると、足の爪がすべてキレイに整っている人はほとんどいません。特に「巻き爪」で苦しんでいる人は10人に1人とも言われます。その痛さは経験した人にしかわからないほど! しかも、いったん痛みが出るとなかなか治りにくく、矯正などをしても再発してしまうことが少なくありません。巻き爪を治すのってやはり難しいのでしょうか?「多くの方は、巻き爪の原因は “爪そのもの” にあると思っています。でも、実は原因のほとんどは爪ではなく “足” にあるんですよ! それを無視して爪への対処療法をするだけでは再発するのも当然なんです」と教えてくださるのは、「足のクリニック 表参道」の院長、桑原靖先生。今回は、正しい巻き爪の知識と、再発しにくい治療法を伺いました。「なぜ巻き爪になったの?」本当の原因とは・・・?そもそも巻き爪(陥入爪) とは、爪が内側へ弯曲し、巻き込んでいる状態のこと。周囲の皮膚に爪が食い込み、痛みや炎症・膿みなどを伴うこともあります。その結果、靴が履けない、上手く歩けない、爪が切れない、何もしなくても痛い…などの悩みを抱えることに。放っておくと傷口から菌が進入し、感染を起こすこともあるほどです。「巻き爪になる原因はいろいろありますが、第一には爪が受ける圧力が弱すぎる場合。爪は元々内側に巻きやすい性質があるのですが、立ったり歩いている時に圧がかかることで地面と平行の形を維持しています。ですから、体重をかけないでいると曲がっていくのはあたりまえ。長期間寝たきりになった途端、巻き爪になるなんていうのもよくある話です。また、爪にかかる圧力が均等でない場合によく起こります。つまり、足が変形している外反母趾や、足のアーチが落ちて扁平足になっている方は、痛い、痛くないは別としてほとんどと言っていいほど巻き爪になっていますね」(桑原先生)外反母趾などのトラブルがある人で、今はまだ痛みがなくても、爪の端を押すと痛む、先が細い靴を履いた時だけ痛いなどの場合、見えない部分に爪が食い込んでいることがあります。これはもちろん、放っておくと徐々に巻き爪が悪化する可能性大! また、足の指の先端の骨(末節骨)の形態異常や爪下外骨腫という良性腫瘍により、骨の形が変形してしまうなど、爪が原因ではない場合が本当に多いのだそう。巻き爪は遺伝だとか、そもそもなりやすい爪の形があると思っている人も多いものですが、違いましたね! ちょっとビックリです。巻き爪はれっきとした病気。原因にあった治療法を!ただ、先天的に巻き爪になりやすい人も確かにいるようです。それは、爪の幅が広い人、爪が大きい人など。オーバーサイズネイルと呼ばれる爪で、そもそも皮膚に爪が食い込みやすい形です。「巻き爪の原因は一概には言えないため、まずは原因を見極めることが大切です。爪の医療に詳しいドクターなら、その方の爪の形、歩き方・立ち方の癖などを総合的に見て、原因を特定することができるはずです。巻き爪はれっきとした病気です。原因を特定できないまま、やみくもに矯正などの対処療法をしても完治は望めないと思いましょう」(桑原先生)もちろん、単純に爪が原因だった場合、桑原先生のクリニックでは巻き爪専用のワイヤー矯正治療を行います。「VHO巻き爪矯正ワイヤー」と呼ばれるもので、従来のワイヤー治療に比べ、爪が短くても装着することができ、付けていても邪魔にならないのが特徴。ワイヤー挿入の際、痛みが少ないのもメリットです。 「膿んで痛みがある人は、初回は爪を切っておしまい、ということもありますね。正しく爪を切ってあげるだけで痛くなくなることも多いもの。再発予防のために正しい切り方の指導もします。また、外反母趾が原因でも、軽い巻き爪なら、きちんとした機能性インソールを入れてもらうことで改善されることもあるんです。クリニックの治療用インソールでなくとも、市販のインソールで治る人もいます。もちろん、小さすぎる靴、大きすぎる靴、つま先がきつい靴などは足に負担をかけ、巻き爪を助長してしまいますから、靴そのものにも気をつけてもらいます。こういった指導でも治らない、再発してしまう方には、根本治療の『NaOH』療法をオススメしています。痛みも少なく、歩いて帰っていただけますよ!」(桑原先生)さて、『NaOH』とはどんなものでしょう?再発しにくい、巻き爪の新治療!『NaOH』とは?桑原先生のクリニック「足のクリニック 表参道」で行っている『NaOH』は、日本ではまだあまり行われていませんが、アメリカなどではポピュラーな手術です。「手術と聞くと『え〜、巻き爪で手術までするの?』と思うかもしれませんが、1カ所5〜10分で終わり、手術直後に歩いて帰れる治療方法です。その日の入浴も可能なんですよ。手術は、巻いている爪の端を根元まで切除し、その部位から爪が伸びてこないように薬品を塗るというもの。NaOHとは、爪になる細胞を焼くための薬品の名前です。爪になる前の細胞を取ってしまうため、そこからはもう爪が生えてきません。なので、多少は爪の形が細長くなります」(桑原先生)施術する際には局所麻酔をし、十分に効果が現れてから実施するため、痛みを感じない方がほとんど。術後に痛み止めの処方をすることもあります。手術時間は合計20分程度。完治までの期間が短く、通院日数が少なくて済むのもメリットです。手術は健康保険が適用になり、料金は3割負担で10,000円程度。なお術前に別途血液検査が必要なこともあります。巻き爪で長い間悩んでいた人、さまざまな治療をしたけれど効果がなかったという方は、このNaOH手術を選択肢のひとつにしてみてはいかが? 今年の夏こそ、自信を持ってサンダルが履けるようになりましょう!桑原 靖 先生 プロフィール「足のクリニック 表参道」院長。足病学、足病外科、形成外科など。日本には足(くるぶしから下)を専門的に診療する医療機関がほとんどないことに疑問を持ち、2013年、足の痛みや変形に特化したクリニックをオープン。足に対する専門的な診療を提供することに日々力を注ぐ。「足のクリニック 表参道」
2016年01月21日今や2人に1人ががんになるといわれる時代。がん治療では、信頼できる医師のもと最善の治療法を選択することになる。日本のがん治療では、手術や放射線治療、化学療法といった標準治療が一般的だが、自分の細胞でがんを治療する方法もあることをご存じだろうか。今回は、"がんの最先端治療"といわれる免疫細胞治療について、瀬田クリニックグループ 統括院長の後藤重則医師にお聞きした。○がん細胞は細胞分裂のコピーミスで起こる!人間の体は毎日、新しい細胞が生まれるとともに古くなったものが死滅している。入れ替わる細胞の数は1日に約8,000億個。新しい細胞は生まれつき持っている細胞情報(DNA)をコピーして作られるが、細胞分裂の過程でコピーミスが起こると異常細胞ができてしまう。その異常細胞の1つが「がん細胞」だ。がん細胞は健康な人の体内でも1日に数千個発生しているといわれているが、免疫細胞の働きによって排除されている。「免疫力を高めてがんを防ぐ」などといわれるのは、こういった理由からだ。では、日頃からどんなことに気をつけて生活をすれば、免疫力を高められるのだろうか。「免疫力を高めるためには、栄養バランスの整った食事、運動や睡眠など規則正しい生活を意識することが大切です。喫煙やストレスは免疫力を下げ、がんのリスクを高めるので注意しましょう」と後藤医師。○がんの最先端治療「免疫細胞治療」とはがんの標準治療は、手術、化学療法、放射線治療の3つが代表的だ。患者のがん細胞の性質や進行度、再発リスクなどによって、医師は適切な治療法を提案する。一方、患者の体内にある免疫細胞を体外で強化したうえで再び体に戻し、がん細胞を攻撃するのが「免疫細胞治療」。つまり、"自分の細胞でがんを治す"という治療法だ。自分の細胞を使うため大きな副作用がないことがメリットの1つで、QOL(生活の質)を下げない全身的な治療法として注目されている。後藤医師が統括院長を務める瀬田クリニックグループは、1999年に国内初のがん免疫細胞治療専門医療機関として東京に開院。現在は全国4カ所(東京・神奈川・大阪・福岡)で展開するとともに、同クリニックと同様の免疫細胞治療が受診できる連携医療機関も全国で44カ所存在する(2015年12月時点)。免疫細胞治療は現在のところ、その多くは自由診療として行われている。○免疫細胞治療の種類免疫細胞治療では、一部(HIV抗体陽性の人、臓器・同種骨髄移植を受けた人など)を除くほぼすべてのがん種が治療対象になる。また、早期から再発・転移を伴う状況まで病期にも関わらず治療可能だが、外来通院での治療になるため、無理なく通院できる程度の健康状態が必要としている。瀬田クリニックで行っている免疫細胞治療は次の5つだ(瀬田クリニックホームページより)。■樹状細胞ワクチン療法樹状細胞は、がん細胞を直接攻撃するT細胞にがんの目印(がん抗原)を伝え、攻撃の指示を与える免疫細胞。樹状細胞ワクチン療法では、樹状細胞に体外でがん抗原を取り込ませてから(教育してから)体内へ戻し、T細胞にがんを攻撃するよう指示させる。■アルファ・ベータT細胞療法がんに対する攻撃力が最も強い細胞のひとつであるT細胞を全般的に活性化し、増殖させてから体内へ戻す治療法。T細胞の多くが「アルファ・ベータT細胞」という種類のため、この名前がついている。がん細胞の目印が分からないとき、がん細胞が目印を隠している場合に、早期がんから進行したケースまで幅広く適用。また、免疫の働きにブレーキがかかっている患者のブレーキを外す働きもあり、化学療法や放射線治療の効果が増すことも期待されている。■ガンマ・デルタT細胞療法がん細胞を攻撃する力を持つ免疫細胞(リンパ球)のうち「ガンマ・デルタT細胞」を用いた治療法。ガンマ・デルタT細胞には、細菌やウイルスなどに感染した細胞やがん化をはじめた細胞の変化を素早く感知して攻撃をしかけるといった特徴がある。抗体医薬を使っている場合や、骨腫瘍・骨転移などの治療にゾレドロン酸を使っている場合、併用することで相乗効果を期待できる。■NK細胞療法NK(ナチュラルキラー)細胞は、末梢血中のリンパ球の10~20%を占め、極めて強い細胞殺傷能力を持った細胞の一種。体の中を常時パトロールし、がん細胞やウイルス感染細胞などの異常な細胞をいち早く発見して攻撃する役割を持つ。NK細胞療法では、患者のNK細胞を体外に取り出し、高度に安全管理された環境下で大幅に増殖・活性化して体内に投与する(治療開始前の患者の免疫状態等により、NK細胞の増殖度合いは異なる)。■CTL療法T細胞を活性化・増殖させる際に、患者のがん細胞を使ってT細胞を増殖させ、そのがんのみを攻撃する細胞傷害性T細胞(CTL)を増やしてから、体内に戻す治療法。腹水や胸水などから、患者のがん細胞が入手できる場合に治療が可能。○標準治療と併用が可能これらの免疫細胞治療は、標準治療と併用できる点も重要だ。例えば、手術、放射線治療、抗がん剤などはがん細胞を大きく減らしたり、腫瘍を小さくしたりすることが可能だが、再発のもととなる隠れたがん細胞が残る可能性もある。一方、免疫細胞治療は、サイズの大きながんを縮小させる力は弱いものの、こうした隠れたがん細胞を探し出して攻撃する力を持っており、標準治療と併用することで再発リスクを下げたり、他の標準治療の効果を底上げしたりすることが期待できる。新しい治療法であるため、現状では高齢者よりも、インターネットなどで自ら情報を探すことに長(た)けている若い人に認知される傾向があるとのこと。「若い患者さんは、ご自分でいろいろと調べてから来院されます。また、ご高齢の患者さんの場合、お子さんやお孫さんが調べて連れて来られるケースも多いですね」。なお瀬田クリニックでは、次のような場合に免疫細胞治療を提案している。1. 手術などを行ったが再発の心配があり、体に負担をかけずそのリスクを下げたい場合2. 放射線治療や抗がん剤と併用して、プラスαの効果が期待できそうな場合3. いろいろな治療を試したが、標準的な治療方法が他にないと言われた場合「免疫細胞治療は、体への負担が少ないので、例えば仕事や趣味、食事など、これまでどおりの生活をしながらがんの治療が行えます。多くの人がさまざまながんの治療法があることを知って、ご自分のライフスタイルに合った治療法を選べるとよいですね」。以前と比べて「がんは治る病気」といわれることも多くなったが、やはり自分や家族、友人ががんを患った場合、まず感じるのは恐怖だろう。事前に治療法について知っておけば、いざ治療が必要になったときも、信頼できる医師や病院、治療法を見つける手がかりになる。健康に気をつけてがんを防げることが一番だが、もしものときに備えて、がん治療に関する知識を持っておくとよいだろう。※画像と本文は関係ありません○記事監修: 後藤重則(ごとう・しげのり)瀬田クリニックグループ統括院長1981年新潟大学医学部卒業1985年県立がんセンター新潟病院1989年新潟大学医学部助手、同年医学博士号取得1991年帝京大学生物工学研究センター講師、帝京大学医学部講師1995年医療法人社団弘生会霞ヶ関ビル診療所1999年瀬田クリニック(現・瀬田クリニック東京)、2001年より同院長2008年東京医科大学内科学兼任講師2009年より医療法人社団滉志会理事長
2015年12月24日世界初となる二日酔い治療専門病院が、オーストラリアに開業した。シドニーにあるこの病院では、30分から1時間で最悪な二日酔いも治せる治療を受けられるそうで、治療費は140豪ドル(約1万2,000円)からとなっている。一方でこのアイデアをよく思っていない意見も出ており、豪公衆衛生協会は「このことは人々の不適切なアルコールの消費を促すものであり、政府は十分に注意を払うべきだと思います」とコメントしている。(C)BANG Media International
2015年12月16日新潟大学は6月18日、糖尿病治療で使われるインスリンなどの血糖降下薬による低血糖脳症に対し、新たな動物モデルを作成し、用いることで低血糖脳症の治療薬を発見したと発表した。同成果は新潟大学脳研究所神経内科の下畑享良 准教授を中心とする研究グループによるもので、6月18日の国際科学誌「PLOS ONE」に掲載された。低血糖脳症は、糖尿病の治療でインスリン注射や内服の血糖降下薬を用い血糖値を下げたときに、薬が効きすぎることで起きる。糖は脳にとってのエネルギー源であるため、低血糖脳症は重度の脳障害や認知症の原因となる。近年、その数が増えていることが問題となっているが、ブドウ糖注射を除くと治療薬がなく、治療薬の開発が望まれているが、良い動物モデルがないという課題があった。従来の動物モデルは低血糖におる脳のダメージによって呼吸が止まるため、人工呼吸器を使用していたが、難易度が高いという問題があった。今回の研究では、脳波をモニターしながら脳の傷害をチェックする方法を用いることで、人工呼吸器を使用しないで済む動物モデルを確立した。また、このモデルを用いることで、低血糖の治療として行うブドウ糖注射のあとに、脳内にアルデヒドのひとつである4HNEという物質が蓄積し、神経細胞を傷害すること、その障害の程度は低血糖の時間が長いほど高度になることを発見。アルデヒドを分解する酵素を刺激する薬剤「ALDH2 アゴニスト」をブドウ糖と一緒に注射したところ、脳内のアルデヒドが減少し、神経細胞の障害も抑制されることを確認した。このアルデヒド分解酵素刺激薬が実用化されれば、低血糖脳症患者の一部の予後を改善する可能性がある。同研究グループは今後、今回開発した動物モデルを用いて、さらに低血糖脳症の治療薬候補の同定を進め、最も効果が期待される治療薬を用いた治療の実用化を目指すとしている。
2015年06月18日横浜市は19日、2015年10月から、小児医療費助成制度の通院助成について、対象年齢を「小学1年生」から「小学3年生」までに拡大すると発表した。同制度は、横浜市内に住所があり健康保険に加入している子供が、病気やけがで医療機関に受診した際、年齢に応じて保険診療の一部負担金を助成するもの。通院助成の対象年齢は現在、0歳から小学1年生までとなっているが、10月から小学3年生までに拡大する。市は7月中旬以降に、小学2年生および小学3年生の子供の保護者に対し、通知書や申請書などを送付する予定としている。なお、1歳以上の子供が同制度を受ける場合は保護者の所得制限がある。また、入院の差額ベッド代や文書料、健康診断など、保険給付とならないものは助成対象外となるほか、他の医療費助成(ひとり親家庭等医療費助成など)や生活保護を受けている場合も助成対象外となる。
2015年05月19日結婚、出産の高齢化が進み、不妊治療を望むカップルが増えています。そこでネックになるのが、高額な治療費。子どもを授かるまで治療を続けたくても、治療費が捻出できず諦めるケースも多いようです。ですが、一定の要件に当てはまれば、「特定不妊治療」という国の助成制度を利用することができます。○平成26年度に変更になった「特定不妊治療」不妊治療には、いくつかのステージがあります。まずは排卵日を予測して自然妊娠を目指す「タイミング法」。次にチューブで精子を子宮に送る「人工授精」となり、最後のステップとして、体外で受精させた受精卵を子宮へ戻す「体外受精」「顕微授精」があります。タイミング法は数千円、人工授精で1万円~2万円程度ですが、体外受精になると、1回30万円~50万円程度の負担になり、資金面で治療の継続が難しくなってきます。治療の負担を軽くするために使えるのが、体外受精と顕微授精を対象にした「特定不妊治療」という国の助成制度ですが、助成を受けるにはいくつかの条件があります。対象者は、特定不妊治療以外の方法で妊娠の見込みが無い、または極めて少ないという医師の診断を受けた夫婦で、戸籍上の夫婦に限られます。また、夫婦合算の所得が730万円以内という所得制限が設けられています。助成制度を実施するのは、各都道府県、指定都市、中核市なので、利用の際は、住所地の自治体に申請をします。また、特定不妊治療ができるのは、各自治体が指定した指定医療機関に限られるので、事前に確認をしておきましょう。この特定不妊治療、平成26年度から制度が変更され、少々ややこしくなっているので注意が必要です。従来は年齢に関係なく、初年度3回、通算5年度で最大10回まで助成が受けられましたが、平成26年度以降、39歳までの女性は通算最大6回までと回数が減りました。40歳以上の女性は、平成27年度までに申請すれば、従来通り通算10回の助成が受けられるのですが、平成28年度以降の申請では、40歳~42歳が通算3回まで、43歳以上になると、制度の対象外となります。年齢が上がると体外受精や顕微授精の成功率が下がり、妊娠、出産のリスクが高まることから、このような見直しがなされたようです。助成額は、A~Fまでの治療ステージによって変わり、治療1回につき最大7万5,000円~25万円です。特定不妊治療は国の制度のため、どの都道府県でも同様の助成となりますが、自治体ごとに、独自の不妊治療支援を実施している場合もあります。例えば、東京都港区では年30万円・通算5年間の助成制度があります。独自の助成制度の有無で、東京都港区の場合では費用負担が150万円も変わってきます。不妊治療に本格的に取り組みたいという夫婦は、各自治体の助成制度について、調べてみるとよいでしょう。※画像は本文と関係ありません。○著者プロフィール武田明日香エフピーウーマン所属ファイナンシャル・プランナー南山大学経済学部卒業後、大手印刷会社に入社。2010年に、法人営業の仕事をしながら自己啓発のためにファイナンシャルプランナーの資格を取得。「女性がライフステージで選択を迫られたときに、諦めではなく自ら選択できるための支援がしたい」という想いから、2013年にファイナンシャルプランナーに転身。日本テレビ「ZIP!」やTBSテレビ「あなたの損を取り戻せ 差がつく!トラベル!」、「Saita」「andGIRL」等の雑誌、「webR25」「わたしのマネー術」等のウェブサイトなど幅広いメディアを通じ、お金とキャリアの両面から女性が豊かな人生を送るための知識を伝えている。お金の知識が身につく初心者向けマネーセミナー受付中(受講料無料)
2015年03月10日今や国民病といえるがんの診断と治療技術は、日進月歩で進歩しています。最近のがん治療は通院(外来)で行われることが増えてきました。そのため、入院治療主体の従来型のがん保険では、治療実態と乖離(かいり)し、十分な保障が得られない可能性があります。そこで、最近のがん治療や最新のがん保険について考えてみました。国民の約2人に1人はがんにかかる!?がんは国民病といっていいほど、身近な病気になりました。一生涯のうちにがんと診断される人の割合は、男性58.0%、女性43.1%。約2人に1人ががんにかかるのです。そして、がんは昭和56年(1981年)から日本人の死因第1位を占めています。平成25年のがんによる死亡者数は36万5,000人で、全死亡者のうち28.6%でした。がんは30年以上にわたって死因の第1位を占めていますが、医療技術の進歩によって徐々に治る病気になりつつあります。ただ、治療は長期にわたることもあり、公的医療保険が適用される治療だけを受けても、毎月の医療費負担は家計の重荷になります。もし、高額な先進医療の技術を受けることになると、経済的なダメージはさらに大きくなります。また、がんにかかると、通院のために職場の配置転換や離職を余儀なくされることもあり、収入減や収入途絶が追い打ちをかけます。こういった経済的ダメージへの備えとしてがん保険があるわけですが、最近、保障内容に変革が起きています。それは、治療方法が変わってきたからです。では、最近のがん治療はどう変わったのでしょうか。がん治療は「集学的治療」が主流以前のがん治療は、「入院して手術」が主流でした。現在でも、手術はがん治療の有効な治療法ですが、最近はこれに、放射線治療や抗がん剤治療を効果的に組み合わせる治療法が主流となっています。これを「集学的治療」といいます。放射線治療や抗がん剤治療は通院だけで行われることもあり、手術も技術の進歩で日帰りや短期間の入院ですむケースがあります。こういった治療法の進歩で、がん治療は入院から通院にシフトしているのです。下表は、がんの受療率の年次推移ですが、平成17年を境に、通院治療の方が増えています。ところが、入院・手術を前提とした従来型のがん保険では、通院だけの治療では受け取れる給付金はがん診断給付金くらいで、通院については十分な保障が得られるとは言い難いのです。そこで、最近のがん治療に合わせた保障内容を盛り込んだ新しいがん保険が登場してきています。このタイプをここでは新型がん保険と呼ぶことにします。大きく、「通院重視型」と「一時金重視型」に分かれる新型がん保険の傾向をみてみると、通院だけでも給付金が支払われる「通院重視型」と、診断給付金・治療給付金などまとまったお金の給付を重視した「一時金重視型」に大別されます。通院重視型は、文字通り、手術・放射線治療・抗がん剤治療などの治療を受けるために通院すれば、日数分の給付金が支払われます。入院の有無にかかわらず、がんの治療のために通院すれば給付されるのが通院重視型の新型がん保険の特長です(経口投与による治療は対象外になる等、保障内容は保険商品により異なります)。もちろん、入院治療でも給付金は支払われます。一時金重視型は、診断給付金や治療給付金としてまとまったお金を受け取って、自由に治療費、あるいは生活費の補填等にあてられるタイプの保険です。どちらのタイプがいいかは、その人の考え方によります。入院・通院のどちらの治療を受けても日数分の給付金を受け取りたい人は通院重視型、まとまったお金をもらって治療費などにかかる費用を賄う方がいいと考える人は一時金重視型がいいでしょう。新型がん保険を検討する際は、がん診断給付金の内容もチェックしてください。診断給付金はがんと診断されると支払われるがん保険がほとんどで、入院を伴わなくても受け取れます。ただ、最初のがん診断時に1回のみしか受け取れないがん保険と、複数回(2年に1回が限度の商品が多い)受け取れるがん保険があります。がんは再発や転移が心配な病気なので、複数回の方が安心でしょう。ただ、保障が手厚い分、保険料は高くなるので、1回のみしか受け取れないがん保険でもいいと割り切ることも必要かもしれません。先進医療の保障は、どちらのタイプのがん保険にもセットされているか、特約でつけられるようになっています。がんに関する先進医療の技術料は高額なものがあるので、今や必須の保障といっていいでしょう。通算限度額は1,000万円、2,000万円などがあり、2,000万円が主流になりつつあります。これは、1,000万円か2,000万円あればよいでしょう。ただし、現在ご加入の医療保険に先進医療の保障がセットされていたら、がん保険にはなくてもいいでしょう。医療保険の先進医療でがんの先進医療もカバーしているので、両方につけると重複してしまうからです。なお、公的医療保険適用、自由診療(海外では治療に使われているが、日本国内では承認がおりていない抗がん剤を使用する治療などのこと。治療費が公的医療保険対象部分も含めて全額自己負担になる)のどちらの治療を受けても、先進医療の治療費を含めてかかった治療費の全額が支払われるがん保険もあります。5年以上前にがん保険に加入した人は、保障内容は従来型のがん保険のケースが多いので、この機会に見直しをしましょう。コラム執筆者プロフィール 小川 千尋(おがわ ちひろ)ファイナンシャルプランナー/子育て・教育資金アドバイザー/終活カウンセラー/整理収納アドバイザー1994年AFP資格取得。独立系ファイナンシャルプランナーとして、主にマネー誌、一般誌、新聞などのマネー記事の編集・執筆・監修、セミナー講師などで活動。オールアバウト「生命保険」ガイドも務めている。コラム監修者プロフィール 柳澤 美由紀(やなぎさわ みゆき)CFP(R)/1級ファイナンシャルプランニング技能士関西大学社会学部卒。大学時代に心理学を学び、リクルートグループに入社。求人広告制作業務に携わった後、1997年ファイナンシャルプランナー(FP)に転身する。相談件数は800件以上。家計の見直し、保険相談、資産づくり(お金を増やす仕組みづくり)が得意で、ライフプランシミュレーションや実行支援も行っている。家計アイデア工房 代表※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2014年12月09日美容外科ガーデンクリニック 池袋院は、切らずに20分で治療が終わる、最新ワキガ・多汗症治療『ビューホット』を、11月より開始いたしました。ガーデンクリニック『ビューホット』 ■『ビューホット』サービス開始背景従来、ワキガ・多汗症を改善する治療法はメスを使用する手術が主流であることから、傷跡が残ったり、一定期間のダウンタイムが必要という問題がありました。また、薬物療法やボトックス法という治療法は効果が永続的でなく、定期的な通院・施術が必要であるため、「手術はしたくない、定期的な通院をせずにワキガ・多汗症を治したい…」という声が多くありました。この声を受け、ガーデンクリニックは、皮膚を切らずに片脇10分・合計20分で治療が終わる最新ワキガ・多汗症治療『ビューホット』を11月より開始いたしました。■『ビューホット』について<極細針で切らない治療法>『ビューホット』は、高周波を発生させる多数の極細針でワキガ・多汗症の原因である汗腺だけを効果的に破壊する最新の治療法です。カートリッジに内蔵されている極細の針を、深さを変えながら汗腺がある層まで到達させ、熱を発する高周波により臭いの元となるアポクリン汗腺、汗の元となるエクリン腺の二つを同時に破壊します。<局所麻酔で痛みにも安心>また、当院では局所麻酔を用いた「完全無痛」の状態で治療を行うため、痛みに不安がある方でも安心して治療いただけます。ダウンタイムもほとんどなく、翌日からシャワーも可能ですぐに日常生活にお戻りいただけます。従来のワキガ・多汗症治療では効果が出なかった方や、気になっているが手術までは踏み出せない方にとって画期的な治療法です。■『ビューホット』治療メニュー<特徴>・高周波を発生させる極細針を装着したカートリッジによる切らない治療法・局所麻酔を用い、冷却システムで冷やしながら行う痛くない治療法・片脇10分・両脇で20分程度の治療時間・治療1~2回で改善率98%の効果が立証済み・圧迫固定なし、翌日からシャワー可能の短いダウンタイム<価格>通常料金:385,000円(税込) → モニター価格:330,000円(税込)※その他各種治療も行っております。詳しくはお問い合わせください。【クリニック概要】美容外科 ガーデンクリニックTEL : 0120-008-219URL : ・池袋院:東京都 豊島区南池袋2丁目26-6 島倉ビル 4階・品川院:東京都 港区高輪4丁目24-58 サマセット品川東京 2階・横浜院:神奈川県 横浜市西区北幸2丁目10-40 横浜西口TYビル 3階・名古屋院:愛知県 名古屋市中区栄3丁目27-18 ブラザー栄ビル 6階・大阪院:大阪府 大阪市北区梅田1丁目11-4 大阪駅前第4ビル 6階・福岡院:福岡県 福岡市中央区大名1丁目15-35 大名247ビル 5階※『ビューホット』の施術は、池袋院のみでご提供致します。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2014年11月11日チューリッヒ・ライフ・インシュアランス・カンパニー・リミテッド(以下チューリッヒ生命)はこのたび、11月5日より「終身ガン治療保険プレミアム(正式名称:無解約払戻金型終身ガン治療保険(抗がん剤等保障))」および「終身ガン治療保険プレミアム」の一部特約の保障範囲をガン、急性心筋梗塞、脳卒中に拡大したパッケージ商品「3大疾病保険プレミアム」を発売すると発表した。ただし、インターネット申込みおよび通信販売については、12月1日より販売を開始するという。近年、ガンの治療においては、医療技術の進歩に伴い抗がん剤や放射線等の治療を通院により行うケースが増えている。そこで、同社は、抗がん剤・ホルモン剤治療および放射線治療に対する保障を主契約とし、その他のガンの治療や療養に対応した保障を特約として、顧客のニーズに応じて自由な設計が可能な、保障が一生涯続くタイプのガン保険「終身ガン治療保険プレミアム」を開発した。シンプルな主契約にプラスして選択できる8種類の特約は、ガンと診断されたら受け取れる給付金やガンの治療を直接の目的とした入院、手術、通院に対応する保障といった、一般的なガン保険で主流となっている保障に加え、さらに、緩和ケアやガンと診断された後、ストレスによって引き起こされる精神疾患等のストレス性疾病をサポートする新たな保障を用意した。また、「終身ガン治療保険プレミアム」は「3大疾病特約」を付加することにより、保障範囲を3大疾病(ガン、急性心筋梗塞、脳卒中)に拡大することが可能。なお、「終身ガン治療保険プレミアム」に3大疾病特約を付加した商品は「3大疾病保険プレミアム」として販売する。○【特長1】通院治療に焦点をあてた主契約。8種類の特約で自分に合ったガン保険に1-1.ガン治療の主流である抗がん剤治療・ホルモン剤治療の保障を主契約にガン(悪性新生物・上皮内新生物)の治療を目的とした通院または入院により公的医療保険制度の給付対象となる所定の抗がん剤またはホルモン剤の投与・処方を受けた場合、投与・処方を受けた月ごとに、抗がん剤・ホルモン剤治療給付金が支払われる。給付金は、月額10万円~60万円まで、5万円単位で設定できる。なお、給付の回数は無制限で、一生涯続く1-2.必要な保障を特約で組み合わせて、自分らしいガン保険を自由に設計できる商品内容従来のガン保険において一般的な、ガンの治療を目的とした入院や手術に対する保障を主契約とせず、現在のガン治療において通院治療の割合が増えている抗がん剤治療や、放射線治療に対応する保障を主契約とし、診断時の給付金や入院、手術、通院、先進医療、緩和ケアなどに対応する全8種類の保障を、顧客のニーズに合わせて特約として付加することが可能。これからガン保険に加入する人だけでなく、すでにガン保険に加入している人についても、現在加入中のガン保険の保障を活かしながら不足している保障を追加可能な商品内容となっている○【特長2】ガンと診断後のストレスや心のケアにも対応した保障とサービスを提供2-1.特約の付加で、ガン患者のストレスによる疾病にも対応<ガン診断後ストレス性疾病特約>ガン患者の人々は、ガン告知直後に強いショックを受け、そして病気に対する不安や落ち込み等のストレスを感じることがわかっている。2003年に厚生労働省の「がんの社会学」に関する合同研究班が調査した、ガン体験者の悩みや負担等に関する実態調査報告書概要版「がんと向き合った7885人の声」によると、ガンに罹患した人の48.6%が「不安などの心の問題」による悩みを抱えており、近年、ガン患者の人々のストレスや心のケアを行う体制の強化が推進されている。そこで、「終身ガン治療保険プレミアム」では、ガン患者の方々のストレスのケアをサポートするための保障を用意した。「ガン診断後ストレス性疾病特約」では、ガンと診断された後5年以内に、同社が定める所定のストレス性疾病を発病した場合、ガン診断後ストレス性疾病給付金を支払う(保険期間通算1回のみ)。給付金は、加入時に5万円または10万円から選ぶことができる■同社の定めるストレス性疾病ストレス性疾病:統合失調症、統合失調症型障害および妄想性障害/気分[感情]障害/神経症性障害/更年期障害/摂食障害/ストレス関連障害および身体表現性障害/非器質性睡眠障害/胃潰瘍/十二指腸潰瘍/潰瘍性大腸炎/過敏性腸症候群2-2.ストレスや心のケアをサポートする付帯サービス「ガン専用メンタルケアサービス」「終身ガン治療保険プレミアム」および「3大疾病保険プレミアム」の契約者および被保険者は、付帯サービスとして、臨床心理士等の資格を有するカウンセラーに相談ができる「ガン専用メンタルケアサービス」を利用できる。電話によるカウンセリングは回数無制限、全国47都道府県210施設から選ぶことができる対面カウンセリングは年5回まで無料で利用できる○【特長3】3大疾病特約の付加で、保障範囲をガン、急性心筋梗塞、脳卒中へ拡大可能3-1.3大疾病(ガン、急性心筋梗塞、脳卒中)を保障する「3大疾病保険プレミアム」「終身ガン治療保険プレミアム」は、「3大疾病特約」を付加することで、「ガン診断特約」「ガン入院特約」「ガン手術特約」「ガン通院特約(Z01)」「ガン先進医療特約(Z02)」「悪性新生物保険料払込免除特約」の保障範囲をガンのみから3大疾病(ガン、急性心筋梗塞、脳卒中)に拡大することができるかねてより販売をしていた終身ガン保険「My終身ガン保険」は、「終身ガン治療保険プレミアム」の発売をもって販売を終了するという。
2014年10月30日不妊治療もしたけれど…最終的に下した「産まない」選択不妊治療でもっとも難しいのは、なかなか授からない場合に“やめどき”を決めることかもしれません。この記事を読んでいる人の中にも、今まさに悩んでいる人もいることでしょう。今回は、不妊治療をやめ、「産まない選択」をした女性の体験談を聞きました。●仕事がおもしろくなり、執着がなくなったAさんのケースAさんは38歳で離婚。前夫は家庭を築くというより自由に生きたいタイプで、子どもを持つことにも乗り気ではなく、その意識の違いが離婚の原因の1つにもなったそう。「40歳で再婚し、すぐにタイミング療法(*1)で子づくりを始めたものの授からず、1年経った時点で人工授精(*2)に変更。それでも授からず、体外受精(*3)も試しました。でもやっぱりダメで、不妊治療をストップしたのは44歳の時でした。治療をやめてもいいと思えたのは、仕事がうまくいくようになったからです。子どもが欲しくてたまらなかった時期って、今思えば仕事に行き詰まっていた時期だったんです。そんなつもりはなかったけど、心のどこかで、妊娠を、人生を変えるきっかけにしたかったのかもしれない。年齢的に出産がいよいよ厳しくなる時期と、仕事が充実しだした時期が重なったのは、私にとってラッキーだったかもしれません。『子どもがいなくても人生を楽しめる、無理しなくていい』って、自然に思えるようになりました」また、Aさんは治療をやめて精神的に楽になった、と言います。「治療中は、期待と失望の繰り返しがつらかったし、不妊治療のことしか考えられなくなっていました。検査薬をたくさん買い込んで、生理予定日が近づくとトイレのたびにチェックしたりして。でも不思議なもので、治療から離れた今は、もう執着していません。急な出張があっても思い切り仕事ができるので、これはこれでいいかなと思っています」●夫婦で旅行を楽しむことが生きがいのBさんのケースBさん夫婦は、旅行が趣味。結婚前から2人で毎年旅行に出かけていたそうです。「でも、37歳から不妊治療を始めて、そんな経済的余裕はなくなりました。有名なクリニックに通って何度も体外受精をしたので、治療代がかなり負担になっていましたから。精神的にも旅行を楽しめなくなっていましたね。このお金で体外受精ができるとか考えていましたし、妊娠しているかもしれないと思うと、温泉は良くないかもとか、この食べ物は大丈夫なのかとか、気になってしまって…」Aさん同様、不妊治療中は、そのことしか考えられなくなってしまったという人は多いようです。「治療をやめたのは43歳の時です。たまには旅行にでも、と誘ってくれた夫に『もし妊娠してたらどうするの!』と怒鳴ったところ、『そんな怖い顔をしているお母さんのところに、赤ちゃんも来たくないよ』って言われたんです。その時はひどい夫だと思って大泣きしましたが、その後、夫婦で何度か話し合って、治療をやめました。今はまた、夫婦で旅行を楽しんでいて、老後は海外移住もいいかなって話してるんです。子どもや孫の心配がないぶん、身軽にどこへでも行けますからね」●ペットと生活しながら“ゆる妊活”を続けるCさんのケース完全に不妊治療をやめる人がいる一方で、「治療はやめても完全に諦めたわけではない」というCさんのような人もいます。「タイミング療法、人工授精、体外受精、冷えとり、漢方薬、サプリメントなど、さまざまな不妊治療を行ってきたのですが、残念ながら授かりませんでした。私は、ズルズル続けるのはつらいと思っていたし、『治療をやめたとたんに授かった』という話もありますから、最初から42歳までって決めていたんです。ただ、まだ可能性があるかもとは思っていて、卵子に良いというサプリメント療法だけ続けています。あとは、体を冷やさないように気をつけているくらい。赤ちゃんが授からなかったとしても、美容や健康のためにいいので、気は楽ですね」子どもへの思いもありながら本格的な治療をやめるのは、勇気がいる決断だったのでは?「治療をやめたのと同時に犬を2頭飼い始めたので、この子たちが癒やしになってくれている部分は大きいです。もちろん子どもとは違うけれど、夫婦2人だけよりはだいぶ違いますね。子どもは、できたらうれしいけど、できなくても大丈夫だと思えます」今回、3人の女性にお話をうかがって、「子どもがいる、いないが女性の幸せを左右するのではない」と改めて気づかされました。不妊治療をしていると「子どもを授かる」ことだけに意識がいきがちですが、授かってから子育ての大変さ、子を持つことの責任という壁にぶつかって悩む女性も多いでしょう。子ども以外の生きがいや楽しみを持つのは、子どもを授かっても授からなくても、大事なことなのかもしれません。(*1)タイミング療法:エコーで排卵時期を測定し、タイミングを合わせて性交する方法。軽微な排卵誘発剤を処方されることもある(*2)人工授精:精子を排卵時期に合わせて女性の膣内に戻す方法(*3)体外受精:卵子を体内から取り出し、シャーレで精子と受精させて体内に戻す方法<取材・文/島田彩子>
2014年10月13日乳がんは、女性14人のうち1人がかかるといわれている、女性にとって身近な病気です。乳がんの罹患率は、30歳代から増加し始め、50歳前後にピークを迎えます。一般的に30~40歳代は子育て期。学費負担が50歳代まで続く家庭も少なくありません。お金がかかる時期にがんにかかったとしても治療に専念できるように、今から備えておきたいものです。乳がんを体験した子育て中の女性、がんサバイバーママへの取材等をもとに、がん治療に役立つがん保険について紹介します。乳房再生手術も保険診療に!乳がんの治療は切除手術が基本です。がん病巣部分を手術で取り出し、再発予防のために放射線治療や抗がん剤治療、ホルモン療法を行うのが一般的になっています。手術や放射線治療等を受ける1年目には大きな出費があり、2~5年目は再発予防のためのホルモン剤の治療と定期検診が行われます(ただし、ステージや治療方法等により、治療費が高額にかかる期間は異なります)。1年目の医療費が高額になる要因の1つに、「乳房再生手術」があります。がんの治療費は大半が保険診療ですが、乳房再生手術の一部(人工乳房を使用した場合)で健康保険等が使えませんでした。ところが、2013年7月にインプラント(シリコンジェルのラウンド型人工乳房)が、2014年1月には自然な形のバストを再建できる最新タイプの人工乳房(アナトミカル型/しずく型)が保険適用となりました。自由診療であったときは、乳がんの乳房全摘+乳房再建の手術費用で150~200万円程度かかったケースもあったのですが、保険診療の対象となったことで、高額療養費制度の適用となったのです。1ヶ月の自己負担限度額は「80,100円+(医療費-267,000円)×1%」(※下記の表参照所得区分:【一般】70歳未満)と、乳がん患者の負担はかなり抑えられるようになりました。乳がん患者にとって朗報ですね。ただ、手術の患者負担が軽減したとはいえ、乳がんの場合、1年目は術後に放射線治療や抗がん剤治療等の再発予防のための治療費が高めになっているケースが多く、退院後の通院費負担も相応の覚悟が必要です。抗がん剤治療を受ける場合、かつらを使うこともあり、医療費以外の支出も増える可能性があります。乳房再建手術が保険適用になったとしても、1年目の負担は50万円近くかかってしまうケースは多いといえます。そのため、入院だけに備えるものではなく、通院治療にも対応できるがん保険を選ぶ必要があるといえます。高額療養費制度の自己負担限度額(70歳未満 2013年度)がん診断給付金と通院保障に注目するがん保険選びで重要なのは、「がん診断給付金」です。所定の状態になった場合に100万円、200万円等の所定の一時金が支払われるものです。がん保険によって、どんなときに給付が受けられるか、再発した場合に対応しているか等の内容が異なりますので、がん保険を選ぶ場合は、がん診断給付金の内容は必ずチェックしたいものです。がん診断給付金の内容をチェックする際のポイントは、次の3点です。入院の有無支払い回数支払い条件(複数回払いの場合)1.入院の有無がん診断給付金には、(A) がんと診断されたら、入院の有無を問わず給付が受けられるもの(B) がんと診断され、入院した場合に給付が受けられるものの2種類があります。(B) は(A) よりも保険料は安く設定されているものが多いです。乳がんの場合、手術のために入院するケースが多く、(B) のがん保険でも十分だというがんサバイバーママが多かったです。ただ、入院の有無を問わず給付される(A) のがん保険を選択したほうがより安心です。2. 支払い回数支払い回数に関しては、(C) 1回の支払い(D) 複数回払い(給付から一定期間を経過していて、かつ、がんと診断された場合は再度給付金を支払う。※入院が条件の保険会社もあるので注意が必要です)の2種類があります。保険料が安く設定されているがん保険は、(C) であることが多いです。ただ、がんは再発・転移する可能性の高いものなので、(D) を選択するほうが長い目でみると安心です。複数回払いの給付金の支払い条件は各保険会社により異なります。がん保険に加入する前には、3. の支払条件に関しても確認しておきましょう。(3) 支払い条件(複数回払いの場合)複数回払いのがん診断給付金の場合、「2年に1度」や「3年に1度」を限度にする等の支払い条件が決まっています。最近では、「1年に1度」になっている保険商品も登場しています。先進医療で、切除せずに乳がんを治療する方法もがんサバイバーママの多くが「これからの時代、付けておいたほうが安心だと思う」という特約(オプション)に、「先進医療特約(がん先進医療特約)」があります。先進医療(がん治療に特化した先進医療)の中には、「切らずに乳がんを治療する」粒子線治療や経皮的乳がんラジオ波焼灼療法(初期の乳がん)があります。先進医療の場合、技術料が全額患者負担です。たとえば、鹿児島にあるメディポリスがん粒子線治療研究センターで乳がんの粒子線治療を受けた場合、288万3,000円の費用がかかります。経済的な手当てがないと、治療に踏み込めないケースも多く、保険で備えておくのが賢明だというのです。先進医療とは、保険診療の対象ではないものの、厚生労働省が高度な先進技術であることを認め、保険給付の対象にするか否かを検討している医療技術のことです。技術料は全額自己負担となるので、この技術料と同額を保障するのが先進医療特約です。この特約は、医療保険に付加できます。がん先進医療特約は、先進医療のうち、がんに特化した技術に対してのみ保障するというもので、がん保険に付帯する場合はこちらになります。いずれの場合も、月払保険料は100円前後です。ご加入の医療保険に先進医療特約が付帯されていない場合は、がん先進医療特約の付帯されたがん保険を選択するのが賢明ですよ。コラム監修者プロフィール 柳澤 美由紀(やなぎさわ みゆき)CFP(R)/1級ファイナンシャルプランニング技能士関西大学社会学部卒。大学時代に心理学を学び、リクルートグループに入社。求人広告制作業務に携わった後、1997年ファイナンシャルプランナー(FP)に転身する。相談件数は800件以上。家計の見直し、保険相談、資産づくり(お金を増やす仕組みづくり)が得意で、ライフプランシミュレーションや実行支援も行っている。家計アイデア工房 代表※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2014年02月27日メスもいらない熱治療美容スキン治療の世界的市場リーダーであるSolta Medical, Inc.から、全く新しい、シワ取り治療法Thermage Total Tip 3.0を発表した。同社は美容医療の拡大に向けて、患者に対して安心安全で効果的なソリューションを提供し、肌のリサーフェシングと若返り、ニキビ減らし、ボディーコントゥアリング、肌の引き締め用の美容エネルギー機器および最新の脂肪吸引技術を最適化するツール、付属品を開発している。Thermageと呼ばれる治療法は、非侵襲の高周波処置を利用して、しわを取り除き、なめらかでハリのある肌を取り戻すというもの。メスや注射などを一切使わず、治療部位に高周波による熱処理を行うことで、目元のシワや顎、首のたるみに効果的な治療を施すことが出来る。肌質を選ばず安全にまた、Thermageは均一で大容量の熱を施すために、顔面治療に効果的で、1回の治療でも目に見える違いを感じやすいという特性を持っている。Total Tipは2度程度の大量の熱量を安全に照射し、一時的にセルライト(堆積脂肪)の出現を減らす高周波技術を使うことで、肌のなめらかさを取り戻すというもの。この治療法は、患者への治療を通して10年の技術的改善が行われ、より持続的な結果をもたらすよう開発された。2002年以来、100万回を超えるThermage治療が、80カ国余りで行われ、あらゆる年齢層、肌質、治療部位を選ばずに患者に施され、これまで前例を見ないほどに顕著な治療結果があったと多くの医師に受け入れられている。的確な高周波エネルギーによって即効性のある結果を経験することができる上に、全てのスキンタイプに対して安全であるというこの治療法は日本でも数多くのクリニックで取り入れられている。元の記事を読む
2013年05月15日医学の進歩により、不治の病から治る病気となりつつある「がん(悪性新生物)」。普段の生活を大切にしながら、通院中心で治療する人が増えています。がん治療の大半は保険診療です。この場合、高額療養費制度が使えるので、1ヵ月あたりに負担する医療費が青天井に上がることはありません。しかし他の疾病に比べると高額な治療が多く、健康保険を使っても1ヵ月あたり数万円~高額療養費制度の自己負担限度額いっぱいまでかかることも少なくないのが現状です。がんにかかり、通院治療を選択した場合に役に立つ「がん保険(特約)」はどれなのか。がん保険を選ぶ際のポイントについて紹介します。1. がん診断給付金にこだわるがん保険(特約)選びで最も重要なのは、「がん診断給付(一時)金」です。入院期間にかかわらず、100万円、200万円といった所定の一時金が支払われるので、治療当初の出費(治療費や所得補てん等)に対応できます。がん保険に加入していない人の中に、「生命保険にがん特約を付けているから大丈夫」と言う人がいます。しかし、そのがん特約ががんによる入院を保障するだけのものの場合や、がんの治療のために入院した場合は保障のがん入院給付金が支払われますが、入院しないで治す場合は対象になりません。あなたのがん特約にがん診断給付金が付いているかどうか、保険会社等に問い合わせて確認しておきましょう。最近では「がん診断特約」「がん診断治療特約」等の名称で、医療保険にがん診断給付金の保障を付けることができる保険商品が増えています。こちらの場合も、これからお伝えするがん診断給付金のチェックポイントと同じ要領で、内容を精査してみてください。がん保険に関しては、がん診断給付金が付いているのが一般的です。でも、その内容は保険商品により異なり、それによって保険料も変わってきます。ポイントは「入院の有無」「支払い回数」「支払いペース(○年に1回を限度等)」です。がん診断給付金には、「(A)がんと診断されたら入院の有無を問わず給付が受けられるもの」と「(B)がんと診断され、入院した場合に給付が受けられるもの」の2種類があります。入院はできるかぎりしたくないと思うのであれば、(A)を選ぶべきです。ただ、(B)は入院のしばりがある分、保険料は安くなる傾向があります。(B)の場合でも、自分の入っているがん保険がどちらのタイプなのかを知っておけば、診断を受けた際に少しだけ入院する治療プランを医師に相談することで、対処ができることが多いようです。覚えておくと便利ですね。支払い回数に関しては、「(C)1回の支払いで保障が消滅してしまうもの」と「(D)複数回支払われるもの」の2種類があります。当然のことながら、(C)タイプのがん保険の方が保険料は抑えられます。ただ、がんは再発する可能性の高いものなので、(D)を選択するのが長い目でみると安心です。(D)複数回払いのがん診断給付金の場合、「2年に1回」や「3年に1回」を限度にする等の支払いペースが決まっています。治療期間は治療法やがんの部位、がん発見時のステージ等により異なりますが、1年~1年半かかることはざらで、一生抗がん剤治療を続けなければいけないケースもあるそうです。最近のがん保険には、(C)1回払いと(D)複数回払いを組み合わせてひとつの保険にしたものもあります。あなたにとって安心なものはどれか、家計と相談して決めてください。2. がん通院給付金には、大きく2つの種類があるがん通院給付金には、2つの種類があります。ひとつは、がん治療のために入院し、退院後に通院した場合に通院日数に応じた給付金を支払うものです。通院のみで治す場合は給付が受けられません。例えば今から10年以上前に契約したがん保険に付いている通院保障はおおむねこのタイプです。現在取り扱われているがん保険の通院保障についてもこのタイプが多いので注意が必要です。もうひとつは入院の有無にかかわらず、所定のがん治療を受けた場合に通院給付金を支払うものです。一部のがん保険に導入されていて、外来化学療法(通院による抗がん剤治療)にも役に立つと注目度の高い保障となっています。ただ、すべてのがん通院が対象になっているわけではありません。対象になる治療はどんなものなのかを確認した上で契約してください。ちなみに、医療保険に付帯されている通院給付金は前者のタイプです。入院給付金が支払われる入院をした後に退院し、同じ疾病・ケガを治す目的で通院した場合に給付が受けられます。これからがん保険に入るなら、入院を伴わないがん通院に対応するものを選びたいですね。3. 付けておきたいプラスαの保障とはその他、がん保険に付加しておくと便利な特約は「がん先進医療特約」です。がん先進医療特約は、健康保険が適用にならない先進医療のうち、陽子線治療や重粒子線治療等のがん治療(技術料)を実損払いするものです。先進医療の中には患者負担が300万円を超えるものもあります。医療保険に先進医療特約を付加できない場合は、がん保険に付けておきましょう。月払保険料は100円程度です。ただし、医療保険に先進医療特約が付いている場合は、重複加入となります。その分、無駄な保険料を払うことになるのでどちらか一方を選択しましょう。10年以上前に発売されていたがん保険は、がん入院に特化していたり、がん診断給付金等の保障が65歳を境に半減したり、初期がんである上皮内新生物が保障の対象外になっていたりする等、現在取り扱われているがん保険に比べて保障内容が見劣りするケースが多いです。一方、昔のがん保険は貯蓄性のあるタイプもあり、そうした商品は高齢時の解約返戻金に期待できる場合も。判断に迷うかもしれませんが、働き盛りのがん治療にしっかり備えたいなら、新しいがん保険に切り替えるのが賢明です。特に貯蓄の少ない方は、若いうちに検討するのもいいかもしれません。コラム監修者プロフィール 柳澤 美由紀(やなぎさわ みゆき)CFP(R)/1級ファイナンシャルプランニング技能士関西大学社会学部卒。大学時代に心理学を学び、リクルートグループに入社。求人広告制作業務に携わった後、1997年ファイナンシャルプランナー(FP)に転身する。相談件数は800件以上。家計の見直し、保険相談、資産づくり(お金を増やす仕組みづくり)が得意で、ライフプランシミュレーションや実行支援も行っている。家計アイデア工房 代表※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2013年04月04日オリックス生命は、6月2日よりがんの保障を充実させるために「がん診断治療給付金特約」および「がん通院特約」の販売を開始する。「がん診断治療給付金特約」とは、初めてがんと診断されたとき、またはがんの治療を目的として入院したときにがん診断治療給付金を受け取れる特約で、医療保険の「キュア」や「キュアレディ」に付加できる。「がん通院特約」とは、がんの治療を目的として通院したときにがん通院給付金が受け取れる特約で、「キュア」「キュアレディ」以外に「新がん保険ビリーブ」に付加できる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月08日経済的理由で治療中断38%景気に明るい兆しが見えず、失業率の上昇や派遣切りなどが問題視されている一方で、患者が治療費を払うことが困難となり、治療を途中でやめるケースが増えていると報告されます。鳥取県保険医協会が、全国保険医団体連合会の呼びかけに応じて、医師・歯科医467人を対象に115人から回答を得た実態調査で、下記のような調査結果が報告されています。毎日.jpによると「患者の経済的理由で治療を中断した」と答えた医師数は44人(38・3%)▽「なかった」が32人(27・8%)▽「わからない」が39人(33・9%)だった。と、回答した医師のうち38%にあたる44人が「患者の経済的理由で治療を中断した」と答えています。中断した患者の病気は高血圧12人▽糖尿病11人▽高脂血症7人▽虫歯7人▽前立腺肥大3人など。が挙げられており、通院をしいられる慢性的な病気が多く報告されています。調査結果では、治療を継続する上での費用がかさみ途中で治療を断念する様子が伺えます。命に関わるケースが存在する場合もあり、治療費の補助を行政が行うなど、なんらかの形で対処が必要と指摘されます。
2010年11月09日通院による治療費も保障損保ジャパンひまわり生命保険は11月、通院による治療費も保障するがん保険を発売する。入院を伴わない通院治療を制限なく保障するのは、生命保険業界初となる。新しく販売されるのは、「勇気のお守り」で、販売開始は11月2日。初の「がん外来治療給付金」を創設がんの治療は入院から通院に大きくシフトしており、がん保険において通院保障の充実を求める声が多い。損保ジャパンひまわり生命保険では、こういった実態を調査したうえで「勇気のお守り」を開発した。「勇気のお守り」では、生命保険業界初の「がん外来治療給付金」を創設しており、「がん先進医療特約」をはじめとするオプションが用意されている。さらに、医療保険『健康のお守り』用に「がん外来治療給付金」「がん診断給付金」を特約化している。同社は、がん治療に立ち向かう勇気を守りたいとしている。
2010年10月02日損保ジャパンひまわり生命は、通院による治療費を制限なく保障する「がん保険」を、11月より販売するという。日本経済新聞が報じている。通院治療が増えている実態に合わせた「がん保険」がん保険は通常、手術や入院費用を補償するのが一般的で、入院を伴わない通院治療に対し制限なく保障するのは初めてとのこと。これは、医療技術の進歩によって、がんによる入院期間が短くなり、通院治療をする患者数が増えている実態に合わせたとのことだ。従来のがん保険には、通院治療費を保障するものもあるが、一定期間の入院が条件だったり、抗がん剤を使う通院治療に限定するなど条件に制約があったが、同社の保険にはこうした制限がなく、通院日数に応じて保険給付金が支払われるという。ちなみに、30歳の男性で、診断時給付金:100万円、通院給付金:1万円/日 の契約では、保険料月額が3千円台とのこと。同社では、年間10万件の契約を目指すとしている。
2010年10月02日