ファッションディレクター野尻美穂氏とSHIPSによるプロジェクト『Wai+(ワイ)』の2024 Spring&Summer COLLECTIONのWeb Catalogが( が2/13(火)公開。また、2/23(金) AM10:00より、SHIPS 公式オンラインショップにて野尻氏着用のWeb LOOK BOOKが公開予定。〈Concept〉シーズン毎のファッションを自分らしく、自由に楽しむために。ファッションディレクター・野尻美穂氏がSHIPSのフィルターを通し表現するプロジェクト"Wai+"。〈アイテム詳細〉・ジャケット¥28,930 (inc.tax)オーバーサイズながらも腰丈の仕様なので、バランスが取りやすい。ボタンレスのカフスとアウトポケットのデザインでカジュアル遣いにもお勧め。同素材のコンビネゾン合わせてフォーマルなシーンにも活躍。・コンビネゾン¥20,900 (inc.tax)シンプルながらも股下や腰回りのシルエットバランス、背面のギャザーに拘った一着。同素材のジャケットと合わせてフォーマルなシーンにも活躍。・ブルゾン¥29,480 (inc.tax)スポーティになりがちなブルゾンを光沢感のある素材を使用し、上品な印象に。裾やフードのドローコードで調節が可能。・パンツ¥19,910 (inc.tax)タックの入った立体感のあるデザイン。ウエストにはゴムを使用し、ストレスなく着られる。・トップス¥16,940サイドの紐は調節可能。トレンドの肌見せスタイルがさりげなく取り入れやすいデザイン。・シャツブラウス¥17,930 (inc.tax)Wai+が得意とするシャツ。今シーズンは取り外し可能な合皮の紐が付いたデザイン。袖はリブ仕様なので、カジュアルにシャツスタイルを楽しめる一着。・カーディガン¥15,400 (inc.tax)ワッフル素材の短丈カーディガン。合皮素材のパイピングを取り入れたデザイン。・レースニット¥15,400 (inc.tax)トレンドのシアーレースニットは、ややシャリ感がありロンTのような感覚でレイヤードも楽しめる。・ニットベスト¥12,980 (inc.tax)レイヤードのしやすさとトレンド感のある短丈に拘ったニットベスト。背面はボタンを施した仕様。〈公開スケジュール〉●2/13(火)Wai+ 2024 Spring&Summer Web Catalogを公開。( )●2/17(土)野尻氏のYouTube チャンネル ( )にて公開される動画では、インフルエンサー5名がWai+の新作を着用しご紹介。●2/23(金) AM10:00より、野尻氏着用のWeb LOOK BOOKが公開。( )●2/28(水)SHIPS YouTubeチャンネル ( )にて公開される動画では、野尻氏がSHIPS 渋谷店にてWai+の新作や、気になる商品をご紹介。〈Profile〉野尻美穂セレクトショッププレスを経て、2016年に独立後、ファションディレクターとして活動をスタート。ブランドディレクションのほか、スタイリング、アドバイザー、媒体出演など、幅広く行う。Instagram:@miho_cocoa ( )〈販売スケジュール〉●SHIPS公式オンラインショップにて先行予約販売開始中(SHIPS公式オンラインショップURL: )●2/23(金)より全国のSHIPS WOMEN取扱店舗にて販売開始〈商品に関するお問合せ〉シップス インフォメーションセンター0120-444-099 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年02月13日長野県の「野尻湖テラス観光リフト」が、2022年7月16日(土)から8月28日(日)まで営業されます。標高1,100mの“空中散歩”楽しむ「野尻湖観光リフト」「野尻湖テラス観光リフト」は、長野県北部の斑尾山にある高原リゾートホテル「ホテルタングラム」と、標高1,100mに位置する展望テラス「野尻湖テラス」を繋ぐフード付きリフト。片道10分の空中散歩をしながら、美しい夏の景色を楽しむことができます。雄大な山々&ゆり畑を望むテラス「野尻湖テラス」では、心地よい空気の中、野尻湖や北信五岳などの絶景を一望することが可能。7月下旬から8月上旬にかけてはテラス周辺にカラフルなゆり畑が広がるため、愛犬と散歩をしながら鑑賞するのもおすすめです。また周辺施設では、パターゴルフやテニス、釣り、全長約500mの斜面のコースを颯爽と滑りおりる「スーパーボブスレー」など様々なアクティビティを用意。家族や友人、恋人と、開放的な大自然を満喫することができます。【詳細】野尻湖テラス観光リフト営業期間:2022年7月16日(土)~8月28日(日)営業時間:9:00~16:00(下り最終16:30)住所:長野県上水内郡信濃町古海 3575-8料金:大人 1,200円、小学生以下 1,000円※片道・往復同料金※ペット乗車 500円(中型犬までケージに入れて乗車可能。無料ケージレンタルあり。)
2022年07月22日長野県の「野尻湖テラス観光リフト」が、2022年7月16日(土)から8月28日(日)まで営業する。標高1,100mの“空中散歩”楽しむ「野尻湖観光リフト」「野尻湖テラス観光リフト」は、長野県北部の斑尾山にある高原リゾートホテル「ホテルタングラム」と、標高1,100mに位置する展望テラス「野尻湖テラス」を繋ぐフード付きリフト。片道10分の空中散歩をしながら、美しい夏の景色を楽しむことができる。雄大な山々&ゆり畑を望むテラス「野尻湖テラス」では、心地よい空気の中、野尻湖や北信五岳などの絶景を一望することが可能。7月下旬から8月上旬にかけてはテラス周辺にカラフルなゆり畑が広がるため、愛犬と散歩をしながら鑑賞するのもおすすめだ。また周辺施設では、パターゴルフやテニス、釣り、全長約500mの斜面のコースを颯爽と滑りおりる「スーパーボブスレー」など様々なアクティビティを用意。家族や友人、恋人と、開放的な大自然を満喫することができる。【詳細】野尻湖テラス観光リフト営業期間:2022年7月16日(土)~8月28日(日)営業時間:9:00~16:00(下り最終16:30)住所:長野県上水内郡信濃町古海 3575-8料金:大人 1,200円、小学生以下 1,000円※片道・往復同料金※ペット乗車 500円(中型犬までケージに入れて乗車可能。無料ケージレンタルあり。)
2022年07月14日○「水金地火木土天海冥」が「水金地火木土天海」に「水金地火木土天海冥」。小学生のころ、こんな呪文のような言葉を覚えた人は多いだろう。太陽系の惑星を、太陽から近い順に、その頭の文字を取って並べたものだ。世代によっては、「海」と「冥」が入れ替わった「水金地火木土天冥海」と覚えた人もいるだろう。この中から「冥」の文字が消えたのは2006年8月のことだった。このとき開催された国際天文学連合(IAU)の総会において、惑星(Planet)の条件が決定され、それに照らすと、冥王星はその条件を満たしていないと見なされたことから、1つ位の低い「準惑星」に分類されたのだ。この決定は大きな波紋を呼び、現在でもまだくすぶり続けている。そんな地球人の喧騒を尻目に、ただひたすらに冥王星に向けて飛び続けていた探査機があった。冥王星が惑星ではなくなったこの年の1月、地球を旅立った「ニュー・ホライズンズ」だ。○太陽系第9番惑星を探せ冥王星が発見されたのは今から85年前の、1930年2月18日のことだった。水星や火星など、地球に近い惑星は紀元前からその存在が知られており、また地球から遠く離れた天王星は18世紀に、その次に遠い海王星も19世紀には発見されていた。冥王星が、20世紀になってようやく発見された理由は、地球と最も近づくときでさえ43億kmも離れており、なおかつ地球の月よりも小さな天体で、どんなに高性能な望遠鏡で見ても小さな点のようにしか見えないからだった。しかし、海王星よりもさらに外側に未知の惑星があるのではないかということは、19世紀の中ごろから考えられていた。1846年、天王星の軌道運動を観測していたフランスの天文学者ユルバン・ルヴェリエは、その軌道が計算と合わないことに気が付いた。ルヴェリエはそこから、天王星の外側に未知の星があり、それが軌道運動に影響を与えているのではと考えた。そしてルヴェリエの計算結果をもとに、ドイツの天文学者ヨハン・ガレが1846年9月23日に新しい惑星を発見し、それは後に海王星と名付けられた。ところが、海王星の影響を考慮しても天王星の軌道運動は計算と合わなかった。そればかりか、海王星の軌道運動もまた計算と合わないことがわかった。そこから海王星のさらに外側にも惑星があるのではと考えられたのである。世界中の天文学者は、こぞってこの未知の太陽系第9番惑星の探索を始めた。しかし約50年間、その試みはほとんど空振りに終わった。○冥王星の発見1894年、米国の天文学者パーシヴァル・ローウェルは、私財を投じてローウェル天文台を建設した。彼は大富豪でもあったのだ。そして1906年、彼が「惑星X」と名付けた太陽系第9番惑星の、大掛かりな探索プロジェクトが始まった。しかしめぼしい発見がないまま、ローウェルは1916年にこの世を去る。その後、彼が大富豪であったことが災いし、遺産を巡って長い裁判が続いた。ローウェル天文台もその遺産の中に含まれていたことから、惑星Xの探索は10年にもわたって中断されることになった。1925年になり、ローウェル天文台に新しく13インチの広域観測用の天体望遠鏡が設置された。これでより惑星Xの探索がしやすくなった。そして1929年、当時の天文台長ヴェスト・スライファーは惑星Xの探索を、クライド・トンボーという人物に任せることにした。当時、トンボーはまだ22歳だった。さらに家計の事情から大学には行けず、自作の天体望遠鏡で観測していたアマチュアの天文学者だった。しかし、彼のつけた観測記録は専門家も驚くほど正確なもので、その能力を買われての抜擢だった。トンボーらは天体望遠鏡を使い、空のある領域を日にちを空けて写真に撮り続け、その写真をブリンク・コンパレーターという装置を使って見比べることで、位置が変わっている天体がないかを探すという方法で惑星Xの探索を行った。撮影する領域の選定にはローウェルなどが計算した結果が使われた。しかし、空には無数の星がある上に、惑星Xははるか遠くにあるため小さな点にしか見えないことから、それは気の遠くなるような作業だった。1930年に入り、トンボーはふたご座のある領域を観測していた。同年2月18日、トンボーは1月23日と1月29日に撮影された写真の間で、動いている天体と思われるものを見つけた。その移動量は小さく、海王星の外を回る天体に間違いなかった。1月20日に撮影された写真にも、同じように移動している天体が写っている。さらに別のカメラで撮影した写真にも確かに写っていることが確認できた。トンボーはさらに確認を行ったのち、1930年3月13日にハーバード大学天文台へと報告され、惑星Xが見つかったことが公表された。その後、その天体には「Pluto」という名前が与えられた。これは当時11歳だったヴェネチア・バーニーという少女によって提案されたもので、ローマ神話に登場する冥界を司る神の名前だ。太陽系の中で最も遠い星に名付けられる名前としてはうってつけで、また頭のPLという2文字は、パーシヴァル・ローウェル(Percival Lowell)の頭文字にも掛かっていた。日本では文学者にして天文民俗学者でもあった野尻抱影によって、「冥王星」という和名が考案された。冥王星は見つかったが、その大きさは予想よりもはるかに小さく、天王星や海王星の軌道運動に影響を与えているとは考えられなかった。トンボーらはさらに別の、より大きな天体があるのではと考えて探索を続けたが、ついに見つからなかった。実は、天王星や海王星の軌道運動が計算と合わないという問題は、単に計算ミスだったのだ。当時はまだ天王星や海王星の質量が正確にわかっていたわけではなく、誤った数値をもとに計算していたために、実際の観測との誤差が生まれてしまったのである。トンボーらが、ローウェルなどが残した計算結果をもとに冥王星を発見することに成功したのは、単なる偶然に過ぎなかった。こうしたことから、冥王星はローウェルが提唱した「惑星X」ではないと結論付けられた。さらにその後、惑星Xという存在があることすら否定されている。○太陽系第9番惑星が消えた日冥王星は惑星Xではなかったが、冥王星は太陽系の第9番惑星として君臨し続けた。しかし、どんな姿をした星なのかは長い間誰にもわからなかった。冥王星は地球に最も近づくときでさえ43億kmと非常に遠く、地上にあるどんな望遠鏡を使っても小さな点にしか見えない。1990年に打ち上げられた「ハッブル」宇宙望遠鏡を使っても、表面がまだら模様の、ぼんやりとした姿にしか見えなかった。そればかりか、こうした冥王星をつぶさに観測しようという努力は、皮肉なことに、冥王星の惑星としての地位を脅かすことになった。たとえば冥王星の発見直後の時点で、その軌道が大きな楕円形をしており、時期によっては海王星よりも太陽に近づくときがあることがわかった。世代によって「水金地火木土天冥海」と覚えた人と、「水金地火木土天海冥」と覚えた人とがいるのはそのためだ。また、他の惑星が太陽の赤道上にほぼきれいに整列しているのに対して、冥王星だけは17度ほど傾いていることもわかった。このことから、冥王星は惑星と呼ぶにはふさわしくないのでは、とする人もいた。また、1978年に衛星「カロン」が発見され、その運動などから冥王星の質量と直径が推測されたものの、それは地球の月の約3分の2ほどという非常に小さなものだった。さらに追い討ちをかけるようなことが起きた。1992年以降になると、ハッブル宇宙望遠鏡をはじめとする観測技術の向上により、冥王星に似た星が次々と発見されることになったのだ。つまり、もし冥王星を惑星とするなら、それら似た星すらも惑星に加えなければならないという事態が生まれることになった。その候補数は50以上にものぼった。こうした事情から、2006年8月にチェコのプラハで開かれた国際天文学連合(IAU)の総会において、天文学者らによって「太陽系の惑星」の定義が新しく作られることになった。その結果、惑星となる星は、次の3つの定義を満たす必要があるという決議が採択された。太陽の周りを回っていること十分大きな質量を持つために自己重力が固体としての力よりも勝る結果、ほぼ球状であることその軌道の周辺で群を抜いて大きく、近くから他の小さな天体を排除していること冥王星はこのうちの3.の条件に当てはまらず、したがって惑星ではないということになった。またそれと同時に、1.と2.の条件を満たし、他の天体の衛星でもない天体を「準惑星」と呼ぶことも決議され、冥王星をはじめ、2003年に発見された冥王星によく似た「エリス」や、当時まで最大の小惑星として知られていた「ケレス」は、この準惑星に分類されることになった。さらにその後「マケマケ」と「ハウメア」が登録され、2015年7月現在、準惑星は5つとなっている。この決定に対しては、とくに米国の天文学者を中心に大きな批判が起きた。というのも、水星から海王星までの惑星は有史以前から知られていたか、あるいは米国以外の天文学者が発見したものばかりで、冥王星は米国人が発見した唯一の惑星として、大きな誇りとなっていた。そしてさらに間の悪いことに、この決定の約7か月前、冥王星を目指し、NASAの"惑星"探査機「ニュー・ホライズンズ」が打ち上げられていた。(続く)
2015年08月03日2015年7月16日。史上初の冥王星(めいおうせい)探査機ニューホライズンズが、冥王星に接近、横を通り抜けます。地球の5分の1しかなく、太陽の40倍も遠くにあるこの小さな天体の素顔が、明かになる瞬間でございます。それに先立ちまして、いままでに分かっている冥王星のあれこれを、サクっとチェックしておきましょー。○1. 冥王星が発見されたのは20世紀の1930年。米国が初めて発見した「惑星」発見したのは、米国のクライド・トンボーさん。米国アリゾナ州にある「私設」研究所であるローウェル天文台のスタッフでした。米国が「惑星」を発見したのは初めて。米国民はお祭り騒ぎになったそうでございます。また、天文台の創設者パーシバル・ローウェル(Percival Lowell:この時には故人)の夢をかなえた発見でもありました。ちなみに、古代から知られていた5惑星に加え、天王星は18世紀に英国が、海王星は19世紀に英仏の科学者が予測してドイツがそれぞれ発見していました。また、最初の小惑星ケレスは19世紀にイタリアが発見しています。20世紀の大国米国のプライドをくすぐる発見だったのですねー。○2. オリジナル名の「プルート(Plute)」は、11歳の女の子の発案発見された「惑星」の名前はすぐには決まりませんでした。ニュースをおばあちゃんから聞いたイギリスの11歳の天文ファンの女の子ヴェネチア・バーニーちゃんが、ローマ神話の地獄の神様、プルートにしてはどうかと発案。それを周囲の大人がローウェル天文台に伝えたところ。いたく評判になり、採用されました。PLuteの最初の2文字がPercival Lowellのイニシャルになっているのもポイントだったそうでございます。ちなみにバーニーちゃんのおばあちゃんのお兄さんのマダンは、火星の衛星フォボスとダイモスの名前の提案者だそうです。へー。○3. ディズニーのキャラの名前、そしてあの元素の名前にも。ディズニーのミッキーマウスは1930年に愛犬が登場します。その名前がプルートで、これはもちろん新発見の「惑星」にちなんだものですな。ところで、プルートは、犬のキャラのグーフィーの愛犬になることも…また、プルートは、1940年に発見された新元素の名前にもなっています。それが原子番号94番プルトニウムですな。ちなみに、天王星ウラヌスは、原子番号92番ウラニウム。海王星ネプチューンは同じく93番ネプツニウムの名前の由来になっています。そのほかに、水星の英語名マーキュリーは水銀のことですね。○4. 冥王星という名前これは、日本の野尻抱影さんという文筆家があてたそうです。天王星、海王星が、ウラヌス、ネプチューンという神様なのに「王」という名前を与えていますから、それにうまくならわせたものですね。ただ、冥(めい)の字が難しいものですから、子供の図鑑などでは「めい王星」とかかれていて、まるでヤギかヒツジの王様みたいと思ったりされたのでした。○5. 長らく、太陽系最果ての天体だったが、1979年~1999年は海王星が最果てとなった。冥王星は、平均すると太陽から地球の40倍離れた軌道をまわっています。30倍の海王星より3割も太陽から離れているわけですね。ところが、冥王星の距離は、最大太陽から29.5倍~59倍も変化するのでございます。最接近時には海王星よりも太陽に近づくわけで、最果ての天体の座を海王星にゆずっていました。米国のボイジャー探査機は1989年に海王星の探査をしたのですが、その瞬間は「太陽系最果ての天体」を探査したことになったわけです。○6. 海王星とは接近しない軌道海王星と冥王星が、太陽からの距離で交差するってことは、ぶつかる心配があるんじゃね? という話になります。が、これはうまいこと避けられるのでございます。というのは、冥王星が海王星軌道との交差点にさしかかるころには、海王星はその近所にいないのですね。公転の周期が3:2になっているためです。「赤い惑星」さんの説明がわかりやすいですよ。○7. とても暗い星、見つけたのは写真とアニメの技術冥王星の明るさは13~14等級程度です。これは、肉眼で見える一番暗い星の1000分の1というレベル。望遠鏡だと光を集めるレンズの直径が25cm以上は必要です。そんな暗い星を見つける決め手になったのは、写真とアニメの技術。2枚の写真を交互に見比べ、変化を調べる、つまりは2コマの動画にする機械(ブリンク・コンパレータ)が活躍したのだそうです。アニメのキャラの名前の由来の星は、アニメの技術によって発見されたのでございますー。○8. だんだん小さくなる冥王星冥王星は当初、地球と同じくらいの重さがあり、大きさもそう変わらないと考えられていました。ところが、調べるために見積りが小さくなり。いまでは、地球の5分の1の大きさ(月が4分の1なので、月より小さい)、重さは地球の500分の1であることがわかっています。なんでかというと、冥王星が予想以上に白くて、大きさの割に目立っていた(明るかった)のですな。化粧をしているとでもいいましょうか。しかも、冥王星には冥王星の半分ほどの大きさの衛星カロンがあり、カロンと冥王星をあわせた明るさを単体の明るさと見積もっていたためでもあります。遠目では、なかなか本当のことが分かるのは難しいものです。見積もるたびに小さくなるので、このままだと冥王星は1984年には消滅するというジョークがあったそうでございます。○9. 冥王星は5つの月がある。冥王星は、小さいくせに5つも月を従えています。1978年に発見されたカロンのほかに、21世紀になってからニクスとヒドラ、ケルベロス、ステュクスが発見されています。望遠鏡で見ても、表面の様子などはほぼなにもわからないわけでして、探査機ニューホライズンズによる詳細な情報が楽しみですねー!○10. 2006年に、惑星でなくなる。新しい発見は、時に過去の栄光をなかったことにするわけです。1990年代の終わりごろから、冥王星なみの遠いところに、小惑星が発見されるようになりました。かねてからそのあたりからやってくる彗星が多いことから予想されていたことでございました。2001年に発見されたイクシオンは、冥王星と同じような軌道をまわっていて、冥王星の半分ほどの大きさであることが判明しました。いうならば第二冥王星というようなものですね。それからセドナ、クアオアなど冥王星とほとんど同じくらいの大きさの天体が次々と発見されました。冥王星を小惑星の分類にすべきって話も出たのですな。決め手となったのは、2003UB313のエリスで、冥王星の1.5倍ほど遠くを回る天体で、大きさは冥王星よりチョイ大きいくらいとわかったんですねー。これを第10惑星とする発表もあったのですが、じゃあ、チョイ小さいクアオアとかどうする? という話になったのですね? この絵を見るとウームと思いますよ。そこで、2006年までに天文学者が教義し、惑星ってなに? という定義を考えることになります。日本からは国立天文台の渡部潤一さんが参加しています。最終的には国際総会にて「投票」が行われ、冥王星は惑星とせずに、ドワーフ・プラネット(後に準惑星)というカテゴリーに入れることが決まったのです。つまり、冥王星は「惑星」ではなくなったのでございますねー。もっとも自然のことを「人間が投票」で決めるってのはどうなのよーという話もあります。まあ、生物の種も危うくなっているってはなしも前に書きましたし、自然はパチっとはわからんもんです。いずれにせよ、新しい発見が、冥王星の見方を変えたわけでございまして、7月に冥王星に接近する探査機ニューホライズンズが何を教えてくれるのか、楽しみなわけでございますー。著者プロフィール東明六郎(しののめろくろう)科学系キュレーター。あっちの話題と、こっちの情報をくっつけて、おもしろくする業界の人。天文、宇宙系を主なフィールドとする。天文ニュースがあると、突然忙しくなり、生き生きする。年齢不詳で、アイドルのコンサートにも行くミーハーだが、まさかのあんな科学者とも知り合い。安く買える新書を愛し、一度本や資料を読むと、どこに何が書いてあったか覚えるのが特技。だが、細かい内容はその場で忘れる。
2015年05月27日