大人気マンガシリーズ、エトラちゃんは見た!さんの『お金を要求する家族の末路』を紹介します。両親は、主人公が学校から帰ってこなかったため、女性の家まで探しにきました。そして女性の家が豪邸だと知るやいなや「うちの娘を養子にしてみない?」ととんでもないことを言い出したのです。お金目当てだと感じた主人公は青ざめますが、女性は「本人がいいのであれば構いません」と言い…。≪HPはこちら≫前回のあらすじ出典:エトラちゃんは見た!お金を要求する家族の末路#11出典:エトラちゃんは見た!躊躇する主人公出典:エトラちゃんは見た!そして数ヶ月後…出典:エトラちゃんは見た!幸せな生活出典:エトラちゃんは見た!養子縁組をして1ヶ月が経過出典:エトラちゃんは見た!インターホンが鳴り…出典:エトラちゃんは見た!またもや両親がやってきた出典:エトラちゃんは見た!マンションに住むと言い…出典:エトラちゃんは見た!次回予告出典:エトラちゃんは見た!女性に迷惑がかかってしまうと思い躊躇する主人公に対し「大丈夫よ」と優しく声をかける女性。それから数ヶ月後、主人公と女性は養子縁組をして親子関係になりました。しかし1ヶ月が経ったころ、幸せに過ごしていた主人公のもとに両親がやってきて…!?イラスト:エトラちゃんは見た!※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。※こちらのお話は体験談をもとに作成しています。(CoordiSnap編集部)
2024年04月04日3月15日に開幕した『TBSドキュメンタリー映画祭』。3月22日(金)・23日(土)・24日(日) には大阪・名古屋・京都でも上映がスタートし、舞台挨拶も実施。ここでは、その舞台挨拶の一部をレポートとしてお届けする。<3月22日(金) 大阪 舞台挨拶>『家さえあれば ~貧困と居住支援~』【登壇者】監督:海老桂介ゲスト:田村裕(芸人)、坂本慎次(NPO法人生活支援機構ALL代表理事)生活困窮者への住宅支援を続ける坂本慎次を追った本作について、海老監督が「撮影期間は2年くらい。90分の撮影素材が120~130本くらいあり、途中で鬱になりそうになった」と冗談交じりに編集の苦労を語ると、ほぼ満席となった会場は笑いに包まれた。ナレーションを担当したのは『ホームレス中学生』という自叙伝を出したこともある麒麟の田村。「相方は声も良いが、僕はコンプレックスがあり最初は断ろうと思った。でも、映画のタイトルを聞いて僕がやらねばと思った」と当時の心境を明かした。自らの経験から「家がなくなる恐怖感。屋根や壁がない不安感。そして家に入ったときの安心感は気持ちとしてわかる」と語ると、本作の主人公でもある坂本は「孤独にさせないのが大切。正しい生活保護の知識を持った上で、今後も本当に困っている人たちに手をさしのべたい」と今後の活動継続に向けた決意を示した。『家さえあれば ~貧困と居住支援~』舞台挨拶より<3月23日(土) 名古屋 舞台挨拶>『私の家族』【登壇者】監督:久保田智子ゲスト:奥田初恵(名古屋市里親会こどもピース代表理事)2019年に特別養子縁組で新生児を家族に迎えた、元TBSアナウンサー・久保田智子監督自身の家族に迫る『私の家族』。舞台挨拶当日は満席だった。久保田監督をMCに、名古屋市里親会こどもピース代表理事の奥田初恵と養子縁組したお子さんを迎えている当事者としての話、家族の話を繰り広げた。久保田監督は「本作は『真実告知』、つまりルーツについて早い段階から話をするということを一つのテーマにしました。基本的にはどの養子縁組をした家庭でも早い段階から真実告知しようとされています」と話す。ただ現在は自身のお子さんに対して積極的に真実告知をしないようにしている。その理由は「『産みの母』という言葉への反応が、あまりそれを聞きたくないというリアクションに見えて、相談員の方と相談をして今は積極的に言うのはやめて、本人が聞きたくなったり会話の中でいえる時があれば言うようにしようとなった」と、一方的に真実告知をするのではなく、子どもの様子を見ながら伝える、伝えない、どう伝えるか選択をするという。特別養子縁組で家族となった12歳の長男がいる奥田は「私の場合は、長男は乳児院にいたので、誕生日などの節目の時には乳児院にいたんだよ、と段階的に話をしていって、こちらから言うというより、長男から出会ったときの話を聞いてくることが少しずつ増えてきて、私が答える形になっています」と自身の体験を伝えた。久保田監督は「おそらく奥田さんの家族の中では何を聞いても大丈夫だという子どもの信頼感が強くあるからこそ、そういった関係性になれているんだと思うんですね。私もそういう風に子どもを育てていくことができればいいなと思います」と奥田氏の経験から感じたことを話した。奥田は当事者同士が支え合うという活動をしており、特別養子縁組や里親に興味を持っている方からよく「血のつながりがないのにきちんと育てていけるか」という質問をされるという。奥田は「主人と結婚して家族になったということを考えると、そこに血縁がなくても家族が築けるので、子どもを迎えいれることもそれと同じように考えています」と自身がどう考えているかを話した。久保田監督は「不安が生じる理由は、見えないものに対する不安なのかなと思っています。自分で産んで育てるのであれば見えているのでなんとなく理解できるけど、血のつながりがない家族というのはあまり見えてこないのでどんどん不安になり、『血のつながりがないのに……』という質問に繋がっていくのかな」と質問の理由を解説。それに対し奥田も同意するようにうなづいていた。舞台挨拶の後は久保田監督のサイン会を実施。共感した多くの来場者一人ひとりと笑顔で交流している様子が印象的だった。久保田智子監督<3月23日(土) 京都 舞台挨拶>『サステナ・フォレスト~森の国の守り人(もりびと)たち~』【登壇者】監督:川上敬二郎ゲスト:山極壽一(総合地球環境学研究所 所長)“森の国”、日本の現在を、森の守り人たちが語る『サステナ・フォレスト~森の国の守り人(もりびと)たち~』の舞台挨拶には、川上敬二郎監督と、作品にも出演している山極壽一が登壇。実はこの日初めて本編を鑑賞した山極、「俺が出てきてびっくりしたよ」の登壇第一声で場内は笑い声に包まれ、柔らかい雰囲気の中トークがスタート。サステナブルな林業をテーマにした本作で、「道づくり」がひとつのキーワードになっていることに着目した山極。実際に新しい林業で一度過疎化した村が復活した場所では、“道が残っていた”ことが復旧の大きな理由になっていることを例に挙げた。そして「日本という“森の国”で守り人が少なくなる中、たくさんの人たちが頑張っていることを目の当たりにした」という川上監督の話を受けて「かつて男性の仕事だった林業に、技術の進化もあり、女性たちの進出が目立ってきているし、若い人たちが自然と付き合いながら、自然を再生させるということを楽しみながら林業に携わるようになってきているのも素晴らしいこと」と山極が続けた。『サステナ・フォレスト~森の国の守り(もりびと)たち~』舞台挨拶よりまた本作では“小さな林業”“自伐型林業”に着目し紹介していることを受け、「林業だけではなく、エネルギーなどほかの分野にも通じること、これから栄えるのは分散型の産業」とし、川上監督が劇中の山極のインタビューを引用し、「新しい発想と今のテクノロジー、そこに古くからの知恵を掛け合わせることの重要性」と結んだ。その後話題は“持続可能性を秘めた森と教育”へと繋がり、農業・林業、さらには教育まで及び、来るべき日本の未来を考える示唆に満ちたものとなった。<イベント情報>『TBSドキュメンタリー映画祭2024』3月15日(金) より東京、大阪、京都、名古屋、福岡、札幌で順次開催『TBSドキュメンタリー映画祭2024』キービジュアル東京:3月15日(金)~28日(木) ヒューマントラストシネマ渋谷大阪:3月22日(金)~4月4日(木) シネ・リーブル梅田愛知:3月22日(金)~4月4日(木) センチュリーシネマ京都:3月22日(金)~4月4日(木) アップリンク京都福岡:3月29日(金)~4月11日(木) キノシネマ天神札幌:3月30日(土)~4月11日(木) シアターキノ公式サイト:
2024年03月26日動物保護施設ではすぐに里親が決まる保護犬もいれば、なかなか家族と巡り合えない犬もいます。アメリカのテキサス州にある『オースティン・ペッツ・アライブ!』で暮らすベルーガくんは、後者でした。2022年に保護されたベルーガくんは高齢のため関節炎を患っており、視力や聴力にも加齢の影響が出ているとのこと。それが理由で養子縁組の機会に恵まれなかったといいます。10歳の犬の里親になった人は?2024年3月、そんなベルーガくんに待ちに待った運命の出会いが訪れます。ついに里親が決まったのです!里親になったのは75歳のジャネットさん。ジャネットさんは最近、2匹の高齢の愛犬たちを亡くしたのだそう。彼女は、家族を必要としているシニア犬を家に迎え入れる準備ができていました。ジャネットさんが求めていたのは元気いっぱいの若い犬ではなく、ゆったりとしたペースでともに生活ができる高齢犬。それはまさに、ベルーガくんが求めていた理想の家庭だったのです!こうしてベルーガくんはシェルターで700日間も過ごした後、ついに念願の家族を手に入れました。 この投稿をInstagramで見る Austin Pets Alive!(@austinpetsalive)がシェアした投稿 ジャネットさんはベルーガくんを、くっついたら離れないマジックテープを意味する『ベルクロ』と命名。なぜならベルクロくんが1日中、ジャネットさんにくっついて離れないからです。ゆったりとしたペースで庭を駆け回るジャネットさんとベルクロくんはとても楽しそう。ベルクロくんはついに自分に家族ができたことが分かっているのでしょう。『オースティン・ペッツ・アライブ!』が公開したこの動画には、70万件近い『いいね』が集まりました。・スローな全力疾走が愛おしい!・私には幼い子供と子犬が楽しんでいるように見える。・なんて優しい女性とかわいらしい犬なんだろう。お互いを見つけられてよかったね。・感動して涙が出た!ベルクロくん、永遠の家族と幸せに過ごすんだよ。ジャネットさんは「高齢の犬は若い犬と同じように、いやそれ以上に愛に応えてくれます。ベルクロが私を養子縁組しました。彼が私を選んだのよ」と語ったそうです。『オースティン・ペッツ・アライブ!』はジャネットさんとベルクロくんのストーリーが広まることで、健康上の問題を抱える犬や高齢犬の里親になる人が増えてほしいと願っているといいます。幸せそうなジャネットさんとベルクロくんの姿は、きっと多くの人たちにシニア犬と暮らす喜びを伝えてくれたことでしょう。[文・構成/grape編集部]
2024年03月25日今年で4回目となる『TBSドキュメンタリー映画祭』が3月15日(金) に開幕し、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷にて15日(金)・16日(土)・17日(日) に各作品の舞台挨拶が実施された。さまざまな作品の監督や出演者が登壇し、満席が続出した舞台挨拶の一部をレポートとしてお届けする。『私の家族』【登壇者】監督:久保田智子ゲスト:杉山文野(東京レインボープライド代表)2019年に特別養子縁組で新生児を家族に迎えた、元TBSアナウンサー久保田智子監督自身の家族に迫る『私の家族』。久保田監督は、「作り手としては取材対象に近づいて生の映像を撮りたいと思うけれど、一方で自分は取材される側でもあって……。そこには自分を守りたいという気持ちもありました。曝け出して大丈夫なのか?私の家族はどう思うのか?そんな葛藤がありました」と心境を吐露。不安な背中を押してくれたのは「せっかく作品として発表するのならば、社会に影響を与えられる方が良いのではないか?」という夫からの一言だったという。久保田監督は「この作品は家族が賛成してくれたからこそ出来た映画」と家族のサポートに感謝していた。久保田智子監督また久保田監督は、「特別養子縁組を選択する前は、家族とは子供を産んで育てることだと思っていました。それが自分に出来ないと思った時に、急にマイノリティーになる瞬間があると感じました。当たり前が出来ないと知った時に、どう生きたらいいのかわからない葛藤もありました。その意味でも選択肢があることは大切。一般的な当たり前から外れても選択肢さえあれば別の選択をすればいいと前向きに思えるから」と、特別養子縁組を経ての想いを口にしていた。舞台挨拶ゲストとして登場したのは、東京レインボープライドの代表で自身もトランスジェンダーの杉山文野。友人からの精子提供により、パートナーとふたりの子供を育てている杉山氏。本作を観て、「自分には子育ては出来ないと思っていたので、ゼロだと思っていた分、実際に子育てが出来るとそのふり幅分楽しんでいるところがあります。血の繋がりさえ気にしなければ、子育ては出来る」と実感したという。LGBTQ+当事者で実際に子育てをしている人もいるそうだが、「日本では法的なハードルがあり過ぎてその数は限られている。選択肢が増えることによって子育てへの様々な関わり方が生まれたら嬉しい」と時代の変化に期待していた。杉山文野舞台挨拶の最後に久保田監督は、「自分のありのままを受け入れるのは難しかったけれど、ありのままの自分を受け入れて生きるしかないと思うことが出来て、それを発信するところまで来たわけですから、作品が完成して上映に立ち会っていることが感慨深いです」と噛み締めるようにコメントした。『カラフルダイヤモンド~君と僕のドリーム~』【登壇者】監督:津村有紀ゲスト:古川流唯、内海太一、設楽賢、高垣博之、國村諒河、岡大和、小辻庵、関優樹、永遠、加藤青空名古屋を拠点に活動するBOYS AND MENの弟分、カラフルダイヤモンドの奮闘を追った『カラフルダイヤモンド~君と僕のドリーム~』。舞台挨拶には、津村有紀監督とカラフルダイヤモンドのメンバーから古川流唯、内海太一、設楽賢、高垣博之、國村諒河、岡大和、小辻庵、関優樹、永遠、加藤青空が登壇した。カラフルダイヤモンドチケット即完で迎えたこの日の舞台挨拶。古川は「凄く緊張していたけど、皆さんに笑顔で待っていただけて……。そして僕らカラフルダイヤモンドの歴史を見てもらえて嬉しいです!」と喜色満面。設楽も「場内に入った瞬間、皆さんの顔がいっぱいあって良かった。ドキュメンタリーということで堅苦しいイメージもあったかもしれないけれど、皆さんが笑顔で観てくれたのが嬉しいです。この作品を通して僕らの魅力が伝わったら!」と期待を寄せた。高垣は、「感動的なシーンもあったので、皆さんのお顔に涙の跡の線2本があったら嬉しい。ポップコーンを食べながらカラフルダイヤモンドを見ることはレア体験。2回目を見る人は、ポップコーンをマストで作品を見てほしいです!」とお勧め。岡は「上映初日という特別な空間を皆さんと一緒にいられるのが幸せです。ステージに立って良かった、ドキュメンタリー作品になって良かったと思えました!」と感激していた。グループにとって初の密着取材となった本作。これに小辻は「初の密着ということで緊張したけれど、メンバーそれぞれの顔がしっかりと映っていて、しかもメンバーの知らないところも知れたりして嬉しかった」と達成感を覚えたことを明かす。関は「真面目に語っているシーンは正直ド緊張しました。でも監督とどんどん打ち解けて、素の表情になっていきました。インドカレー屋さんのシーンでは、思わず素の姿になっています!」と見どころポイントも挙げていた。永遠は、「映画の経験もドキュメンタリーの撮影も初めてだったのでド緊張。それもあってか僕は素が出る前に撮影が終わりました。……この作品に映っている永遠は、永遠の中の永遠じゃないところが出ています。まさに永遠役の永遠でした」といまだ緊張しきり。加藤も「カメラや照明、そして何人もの大人に囲まれて、そんな中で椅子に座らされて質問されて……。緊張しないわけがない!カメラには映っていないけれど手はブルブルでした。ヤバかったです!」と大いに緊張していたことを明かしていた。劇中には、國村と内海が神妙な面持ちで本音を吐露するシーンも。内海は「お好み焼き屋さんで1時間語る予定が、大いに盛り上がって3時間くらいになった。お店の席に座った時は緊張していたけれど、本音をぶつけ合うことが出来ました」と回想。國村も「毎日会っているのに、最初は元彼に会ったみたいな気まずい雰囲気に(笑)。一緒に暮らしているのに、『最近元気?』とか聞いたりして。でも自分の中で思うところもあったので、今日はその話をするぞと挑んだ。あの瞬間に思いをぶつけることが出来て、本音トークが出来ました」と手応え。内海は「あの本音のぶつけ合いをきっかけに前に進めた気がする」と本作の撮影がグループとしてのターニングポイントだと実感していた。そんなメンバーたちの姿に、津村監督は「彼らはこちらが質問を投げかけなくても色々な話をしてくれて、それが自然とドキュメンタリーになった。グループとしてはもちろんの事、それぞれ個人としても考えが深くて、ご本人たちの哲学も滲み出しています。私は彼らよりも倍以上の年齢だけれど、彼らの考えや悩みが重なるところもあって勉強になりました」と影響を受けていた。津村有紀監督舞台挨拶の後には、カラフルダイヤモンドのメンバーたちが観客を見送る「ハイタッチ会」も実施。映画の感想や応援メッセージを伝えられたメンバーたちは、ますますまぶしい笑顔を見せていた。ハイタッチ会の模様第4回の開催となる今年の『TBSドキュメンタリー映画祭』では、人種や戦争、社会問題など現代を取り巻く重要なテーマに迫る「ソーシャル・セレクション」、家族の形や身体的な障害など多様な生き方や新たな価値観を描く「ライフ・セレクション」、五感を司る表現者たちやテーマを通し新たな感性に出会う「カルチャー・セレクション」と、3つのテーマに沿って選ばれた15作品を上映。そのほかの上映作品は以下の通り。<上映作品>『坂本龍一 WAR AND PEACE 教授が遺した言葉たち』『サステナ・フォレスト ~森の国の守り人(もりびと)たち~』『家さえあれば ~貧困と居住支援~』『102歳のことば~生活図画事件 最後の生き証人~』『リリアンの揺りかご』『方舟にのって~イエスの方舟45年目の真実~』『魚鱗癬と生きる ー遼くんが歩んだ28年ー』『劇場版 僕と時々もう1人の僕~トゥレット症と生きる~』『映画 情熱大陸 土井善晴』『最後のMR.BIG~日本への愛と伝承~』『ダメな奴~ラッパー紅桜 刑務所からの再起~』『旅する身体~ダンスカンパニー Mi-Mi-Bi~』『BORDER 戦場記者 × イスラム国』<イベント情報>『TBSドキュメンタリー映画祭2024』3月15日(金) より東京、大阪、京都、名古屋、福岡、札幌で順次開催『TBSドキュメンタリー映画祭2024』キービジュアル東京:3月15日(金)~28日(木) ヒューマントラストシネマ渋谷大阪:3月22日(金)~4月4日(木) シネ・リーブル梅田愛知:3月22日(金)~4月4日(木) センチュリーシネマ京都:3月22日(金)~4月4日(木) アップリンク京都福岡:3月29日(金)~4月11日(木) キノシネマ天神札幌:3月30日(土)~4月11日(木) シアターキノ公式サイト:
2024年03月18日テレビやSNSでは伝えきれない事実や声なき心の声を発信し続ける本気のドキュメンタリー作品に出会える場として2021年から開催されている「TBSドキュメンタリー映画祭」。その4回めの開催となる「TBSドキュメンタリー映画祭2024」が3月15日(金) から開催される。今回は「ソーシャル・セレクション」「ライフ・セレクション」「カルチャー・セレクション」といった3つのテーマを設けるという新機軸も打ち立てながら、日本の15作品と海外から2作品の珠玉のドキュメンタリーが全国6都市の会場で上映される。日頃からドキュメンタリー映画の魅力を発信していたLiLiCoが同映画祭のアンバサダーに就任したのは、昨年開催の「…2023」から。昨年の会見では感極まって思わず涙を見せ、今年ももちろんアンバサダーを連続登板する彼女に、その目から見た今年の作品の傾向や注目作についてアツく語ってもらった。見た目で判断することの愚かさを知るラッパー紅桜さんのドキュメンタリー昨年もアンバサダーを務めて、全作を観てきましたが、今年はまた色が違いますね。昨年の上映作では『魂の殺人』など、今でも心に住み着いてしまっている問題作が多数ありました。あれを観たときは、心がズタボロになってしまったほど。それと比較すると、今年の上映作は、かなりバラエティに富んでいるんですよね。社会派の作品はもちろんですが、エンターテインメント系もあったりするので、若い方にどんどん観てほしいなと思っているんです。『カラフルダイヤモンド~君と僕のドリーム~』や『ダメな奴~ラッパー紅桜 刑務所からの再起~』なんてエンタメ好きな方からしたら、表舞台に立つ人たちの本心を垣間見られる傑作だと思いますよ。J-WAVEで一緒にMCをしている俳優の稲葉友さんがラップ好きなんですが、この『ダメな奴…』のことを知ってすごく驚いていたんですよ。私は詳しく存じ上げなかったんですが、詳しい彼からすると紅桜さんはラッパーの間では雲の上の人。そんな人が人知れず4年間服役していて、出所した後から復活ライブまでを追った作品です。(c)TBS彼の奥さんがずっと待ってくださってたことや、仲間たちが待ってくれてることで、薬物に手を出したことを本気で反省し、本気で生きようする。それができる人なのに、間違った道に行っちゃうときがあるんだなって考えさせられました。紅桜さん、すごくピュアな人なのよね。しかも可愛い。ヒップホップになじみの薄い人たちからすると、ラッパーはなんかガラが悪いっていうイメージがあるんじゃないかと思うんですが、見た目で判断することの愚かさをこの作品で知ることができると思います。坂本龍一さんのドキュメンタリーは観る人をも動かしてくれるまた、坂本龍一さんの地雷撲滅活動を追った『坂本龍一 WAR AND PEACE 教授が遺した言葉たち』もあります。紅桜さんは自分を再生しようとしましたが、坂本龍一さんは音楽で世界のために何かをなそうとしている。同じミュージシャンを追っていても、こんなにも違ったドキュメンタリーになるんだ、って多様さをまざまざと知ることができますよね。(c)TBS坂本龍一さんって偉大すぎて、この作品を観るまではこんな気さくな人だとは思っていなかったんですよ。実は一度だけ直接お会いしたことがあるんですが、それもひと言交わしたくらいだったのね。審査員をしている報知映画賞で『Ryuichi Sakamoto:CODA』を選出したときだったんですが、「君がいろいろ言ってくれたんでしょ」っておっしゃって握手。もっと話しておけばよかった……。坂本さんは、活動のために直接ボリビアに足を運んで、現地の様子を自分の目で見ているんです。そこまでの活動を果たしてどれくらいの人が知っていたのかな。しかも、同じように平和活動をする若い子たちが彼を招き入れ、彼もまた若い子たちに思いを託していく。このバランスもすごくいいし、「良くない」と思ったらすぐに動く人。音楽家として大成している方だけど、そのネームバリューを自認した上で、他の活動にもアクティブなのってすごく素晴らしいですよね。私もウガンダの子どもたちの支援活動をしていますが、直接は行けないから経済的援助だけ。この作品を観たら、直接なにかできることをしようって思いましたし、観る人をも動かしてくれる素敵なドキュメンタリーだったんだと気づかされました。久保田智子さんとはハグして「大丈夫だよ」って励ましたい作品を撮った監督と喋りたいなって真っ先に思ったのは、『私の家族』の久保田智子さん。TBSのアナウンサーだった彼女が『王様のブランチ』に出演していた時期があったんですけど、その頃は静かな方ってイメージだったんですよ。そんな彼女が、自分の経験を基に監督した作品だから、もっと深堀りした話を聞いてみたいですね。(c)TBS彼女は20代の頃に自分が妊娠できないことを知って、特別養子縁組を選ばれました。びっくりしたのは、申し込んで数週間で(縁組成立の)連絡が来たっていうこと。私の知人にも特別養子縁組を希望している人がいるんだけど、何年も待ってるんですよ。アメリカだと養子縁組の件数は年間6万もあるのに、日本って年間でひと桁なんですって。日本のこの制度と条件がどうも理解しがたいくらいに遅れていることは気になっていたんですが、彼女に会ってそのへんのことを聞いてみたいし、血の繋がりの有無で引け目を感じていらっしゃるのか、作品の中でネガティブな発言が目立つことについても語り合いたいし、ハグしたい。15年ぐらい会ってないかもしれないけど、「大丈夫だよ」って励ましたい気分にさせられました。養子縁組については、いろいろと私の回りにエピソードがあるもんだから、この作品は昨年一番ハマった『魂の殺人』と並ぶブっ刺さった作品。そうそう、仙台で出演している番組で、3人組の女性に街頭インタビューをしたとき、そのうちのひとりが「ごめんね、子どもが小さいから迎えに行かなきゃ」って席を外したのね。そのあとで、残ったおふたりから、彼女は60歳のときに養子を迎え入れられたんだって聞いたんです。7年前ぐらいの話なんですが、日本も変わったなと思って、すごく嬉しかったんですよね。日本の人には家族や年齢に対して、なにか変えがたい思い込みみたいなものがあるように私はいつも思っているんですが、そこが変わるとずいぶんと生きやすい社会になるんじゃないかな、って。それがちょっとずつ変わってきていることを実感できたんですよ。『私の家族』もそれを後押しする作品になると思っています。私の料理に対する考え方を2度も変えてくれた土井善晴さん最後にひとつ、私のお気に入りの『映画 情熱大陸 土井善晴』のことも。TBSの『情熱大陸』で放映した、料理研究家・土井さんのドキュメンタリーを再編集したものです。ワタシってホームパーティーをよくやるから料理も好き、みたいなイメージがあるみたいなんだけど、実はすごく苦手なのね。自分の好きなものしか作れないし、日本に来たら、旨みとか、みりんとか、出汁とか……知らないものにぶち当たっちゃって。18歳までスウェーデンで一応ひと通り覚えたのに、日本での料理はめんどくさい!って思ってしまったんですよ。(c)MBS一度『プレバト』で、料理の盛り付け部門に出演したときの審査員が、土井さんだったんですが、「ちゃんとお客さんのことを考えてる」って言ってくれたのが嬉しくて。それがきっかけで、前よりちょっと料理することが苦じゃなくなったんですよ。「自信持っていいんだ、盛り付けはとりあえずできてるんだ」と思って。それが今よくやっているホームパーティーにつながったんです。この作品でも分かるとおり、土井さんはいつも家庭料理が楽しくなるようなレシピを紹介しているんですよね。ひとり分の味噌汁をパパっと作ったり、楽しく、しかもいい意味で適当に教えてくれる。この作品ですごく幸せな気持ちになったんですよ。私の料理に対する考えを、彼は2回も変えてくれたのよね。TBSドキュメンタリー映画祭も、今回で4回目。「本気の人間は面白い」っていうスローガンですが、どの作品も「こうあるべき」っていう価値観を分かりやすく見せてくれます。4回目だからこそ、観る側もそれを受け止めて変わらないといけない時期だと思います。世界幸福度ランキングでかなり低いところに日本がいるでしょ。思い込みと偏見がそうさせてるんじゃないかな、って思っているんです。だからこそ、これからの世の中を担う若い方たちに、これらのドキュメンタリーの面白さを体験してもらいたいんですよね。取材・文:よしひろまさみち撮影:源賀津己(c)TBS(c)MBSTBSドキュメンタリー映画祭2024東京会場:ヒューマントラストシネマ渋谷3月15日(金)~3月28日(木)大阪会場:シネ・リーブル梅田3月22日(金)~4月4日(木)名古屋会場:センチュリーシネマ3月22日(金)~4月4日(木)京都会場:アップリンク京都3月22日(金)~4月4日(木)福岡会場:キノシネマ天神3月29日(金)~4月11日(木)札幌会場:シアターキノ3月30日(土)~4月11日(木)公式サイト:公式X:
2024年03月14日<TBSドキュメンタリー映画祭2024>ライフ・セレクション上映作品『私の家族』監督・語り:久保田智子(c)TBS================久保田智子さんが監督を務めた映画『私の家族』は、久保田さん・夫の典昭さん・特別養子縁組で迎えた娘「はなちゃん」(仮名)という三人家族の軌跡、そして久保田さんの両親との関係性を再構築する対話を捉え、家族のあり方に真摯に向き合った作品です。当事者であり、取材者であり、監督でもある久保田さんに、この作品に込めた思いを聞きました。「原爆が落ちた日」のことばかり聞いていた自分職業柄、「人の話を聞く」のは得意な方だと思っていたという久保田さん。オーラル・ヒストリーを学び、重要なことに気づいたといいますーー映画『私の家族』には、久保田さんが結婚して築いた「家族」との会話はもちろん、ご実家のご家族との会話もたくさん出てきます。久保田智子さん(以下、久保田)じつは私の実家では、家族の会話があまりにも少なかったんです。長くそれを問題とも思っていませんでした。でも振り返ると、私自身、父母や妹、そのほかの人たちの話をきちんと聞いてきたつもりでしたが、相手の気持ちをわかっていなかったなと思うこともあり、人の話を聞く難しさを感じていました。「インタビュー」は自分にとって仕事でもあったので、夫の海外赴任に伴うニューヨーク滞在時に「オーラル・ヒストリーを学んでみよう」と思ったんです。オーラル・ヒストリーというのは簡単に説明すると、様々な出来事の体験者に聞き取りし、研究する学問です。==========【オーラル・ヒストリー】文字史料では明らかになりにくい対象や領域について、当事者やその関係者にインタビュー形式などの調査を行い、既存の口述史料の分析を行うことでアプローチする研究方法。==========ーー実際に学ばれてみて、「話を聞くこと」の意識が変わりましたか?久保田話を聞くこと自体の難しさはあるとしても、それでも私は職業的に得意なほうだろうと思ってたんですね。だけど本当はそうじゃないのかも……ということに気づかされました。私は戦争体験者に戦争の記憶を聞くインタビューを長く続けてきたのですが、語り手によって見ている景色が全然違ってくることがわかったんです。たとえば広島への原爆投下について私が持っていたイメージは、教科書的な知識から得たものにすぎないのに、それでわかった気がしていました。でも、それぞれの方の生活にどんな影響を与えたのかを丁寧に聞くと、その人ごとに違うストーリーがある。もっと言うと、原爆が落ちた当日のことだけでなく、それ以降にも大変な思いがあって、それを含めて「被爆した大変さ」です。それなのに自分はどうして原爆が投下された日のことばかりを聞いていたのか。それはメディアで表現しやすく、自分にとって印象的な日だからです。私は間違っていたと思いました。ーー大切なのは、思い込みやバイアスをなくして相手の話をそのまま聞く、ということでしょうか。久保田そうだったんです。ライフストーリーアプローチというのですが、1人の人間として誕生から現在までの人生を振り返ってもらうと、その人にとって「原爆が投下された日」は一つのコマでしかない。その日以外のところに、たくさんの思いが散らばっています。人の話って、こうやってじっくり、自分の思い込みを抑えながら聞くことで、やっと理解が深まるんだということを知りました。「どうしてそう思うのか」を一緒に探っていく<TBSドキュメンタリー映画祭2024>ライフ・セレクション上映作品『私の家族』監督・語り:久保田智子(c)TBSーーそのことに気づいてから、ご両親との会話は変わりましたか。久保田先にお話しした通り、私は家族と本音での会話がなかったと思っているんですが、オーラル・ヒストリーを学んで、本音の会話は対等な関係じゃないと難しいことに気づきました。上下関係があると下の人が上の人に気を遣ってしまうので、対等な会話はすごく難しいんですね。親が子どもに寄り添えば対等に話せるのですが……。ーー確かに子どもは力関係で大人に敵いません。そのままでは対等な関係になれませんよね。久保田そう、絶対になれません。だから大人がきちんと意識して、子どもが委縮せず対等に話せるようにする必要があります。そうして生まれるのが、会話……というか対話「ダイアローグ」です。そうでない会話はじつは独白「モノローグ」で、一方的なものになりかねません。世代的なものもあるかもしれません。昔は特に年功序列の社会で、学校教育でも先生が生徒に向けて一方的に話(モノローグ)を聞かせるのが普通でした。今では子どもの声に耳を傾けること、子どもの主体性を促すことが推奨されるようになってきていますが、私の親世代では一般的ではありませんでした。ーー「対話」というのは、具体的にはどのようにしたらできるのでしょうか?久保田オーラル・ヒストリーでは、「何を問いかけるか」を重視します。そして、まだ言語化されていない部分を共同作業で言葉にしていきます。具体的には「なぜそう思うんですか?」という質問を重ねます。たとえば「沖縄戦」というテーマについて、話すとしましょう。年号や結果どうなったかなど教科書的な知識で答えられる問いをするのではなく、「なぜ沖縄戦が起きたと思いますか?」と、シンプルな正解のない問いかけをします。すると、その人の答えから「どうしてそう思うのか」を一緒に探っていくことができます。そういう対話の深め方をしていくんです。これは親子関係でも同じです。子どもの動機や気持ちが知りたい場合には「どうしてそう思ったの?」と聞く。同じように、自分が子どもに何かを禁じたり、すすめたりする場合には、子どもの「なぜ」を解消するために理由をしっかり説明することが必要です。ーーなるほど。でも我が子に対して、毎回きちんと丁寧に対話できるかというと……多くの保護者が心配になるのではないでしょうか。久保田「なぜ?」に答えるのは、すごく大変だし、面倒くさいことですからね。「これはなんですか?」に「水です」と答えるのは簡単だけれど、「これをなぜ水だと思うんですか?」と問いかけられたら、面倒くさいじゃないですか(笑)。そんなやり取りをするのが面倒だから、お互いに勝手に判断することが出てくる。特に家族という親密な間柄だと、それまでの積み重ねもあって「この子はいつもこうだから」「またワガママ言ってるんだね」って済ませてしまうことがあります。こうした決めつけをしないようにすることが大切です。親子関係の悪循環をほどくかつては親子の会話が極端に少なかった、と久保田さん==========「父は子どもの頃、怖くて対話ができない人だと思っていた」「母は私にとってネガティブ思考が強い人。『そんなの無理じゃない?』とよく言われていた」という久保田さん。映画『私の家族』では、そんなご両親との“対話”も映し出しています。==========ーー久保田さんはなぜ、ご実家の家族と対話をやり直そうと思われたのでしょう?久保田うーん。いろいろあるんですけど、やっぱり私は親や家族が好きなんだと思います。そして、「わからない」と思う相手こそ、その背景に面白さがあると思うんです。予想通りのことを言う人より、思いもよらないことを言った人の背景を聞くほうが面白いんですよね。つまり、水を「これは水じゃないよ」と言う人。そこには「その人の事実」があるんです。「その事実がどうして生まれたのか」という部分に面白さがあります。私はうちの両親に対して「どうしてこんなにダメダメ、無理無理って言うんだろうな〜」と思っていて、そういう理解できない部分に好奇心が湧いたのかもしれません。ーー実際にご両親の話を聞くにあたって、どんなことを意識しましたか。久保田先ほど親子は上下関係があると言いましたが、子どもが成人して自立し親が年をとると、今度は親より子どものほうが力関係で上になることがあります。うちの場合も私が就職してから、「うちの子はテレビに出てるし偉いのかな」と親が思ったらしく、ずいぶん前から私のポジションが上になっているように感じていました。対等な会話をするためには、今度は大人になった子どもが親に寄り添う必要が出てくる。そうしないと親の本当の気持ちはわかりません。だから、こちらから寄り添うことを心がけました。ーーお母様が久保田さんに「あなたのほうがずっとしっかりしてる」とおっしゃる場面が印象的でした。このときはどう思われましたか?久保田「お母さんがしっかりしてないから、私がしっかりしなきゃって思ってたんだよ!」と思いました(笑)。実家で暮らしていた頃の私は、なんでも自分でしなきゃって気持ちが強かったんですね。進学する高校や大学を選ぶときも全く親に相談しなかったし、就職活動をしてアナウンサーになるのも内定が出るまで言いませんでした。親に頼れないことだというだけでなく、言ってもきっと応援してもらえないと思っていたからです。ーー希望を伝えても、「ダメダメ」「無理無理」と否定されるかもしれないと思われていたのでしょうか。久保田そう、それが怖かったんだと思います。頑張っている時にネガティブなことを言われたらつらいなあって。だから親に相談しないで1人で決めてきました。だけど、もしも親がきちんと話を聞いてくれて頼りになっていたら、私はこんなにしっかりしていなかったかもしれない。裏を返せば、私がなんでも自分でしっかりやろうとしてきたから、母は私と関わりづらいというか、必要とされていないと思ったのかもしれない、とも思いました。そうして親子で会話ができなくなって、すれ違いの溝が深まり、誤解されたまま関係性が崩れていく……という悪循環だったんでしょうね。初めて知った、母の本音プライベートな部分に深く踏み込んだ作品作りをするにあたって、「当事者」であり「取材者」である観点から悩んだことも……ーー映画の中でお母様は、自身が子ども時代に厳しくされてきた、褒められてこなかったから……と本音をおっしゃっていましたね。久保田それを聞いて、母から私へのネガティブな発言は、母にとっては「娘を守るための手段」だったんだと思いました。その方法を、良かったとは思いません。でも、母は別に私のことを本当にダメだと思っていたり、期待していなかったりしたわけじゃない。ここに気づけたのは大きかったです。「失敗した時につらいから、その前にやめといたほうがいい、心構えをしたほうがいい」というのは母が自分の育つ過程で得た「自分の守り方」で、同じことを私にもしていたわけです。こうして母を理解できたことで、今も似たようなことを言われますが、「ああ、なるほどね。そんなふうに思うんだ」と穏やかに受け止められるし、「でも、私はそう思わないよ」と素直に意見を言えます。ーーお父様は車の中で、そんなお母様への尊敬の気持ちも表していましたね。ご家族との関係性は大きく変わりましたか?久保田もちろん!今はすごくいい関係になりました。じゃないと、こんな映画出せません(笑)。よくOKしたなって思いましたもん、うちの親も。だけど不思議なもので、インタビューすると驚くほど話してくれるんです。昔は父も母も仕事や家事や子育てに追われていてそれどころじゃなかったけれど、今は語りたいことがあるんだなあって。もしかしたら話を聞かれてこなかった寂しさっていうのもあったのかもしれません。今、それをきちんと聞いてあげるのも、お互いにとって大切だなと思います。ーーそうした場面も含めて非常にプライベートな部分に踏み込んだ作品ですが、制作していて悩まされたところはどこでしょうか?久保田当事者でありながら取材者であるというのが、難しい部分だと思いました。当事者としては「これを出していいの?」と迷う部分も、取材者としては「あれもこれも出したい!」と思いますし、線引きが大変で……。その辺りは編集時に、信頼できるプロデューサーや手伝ってくださった方々に相談しながら、取捨選択しました。また、自分が当事者で取材者だと、なんとなく良い感じのことを言えるし、視聴者側から求められるだろう映像を撮ることも可能です。でも、そんなことをしたらノンフィクションではなくフィクションになって何も残りません。できるだけそうならないよう、映画のためでなく、普段から撮りためていたプライベートな映像を使うようにしました。ーーこのような形で映画化することに対するご家族の反応はどうだったんでしょうか?久保田夫も娘も応援してくれていて、父や母、妹の子どもである姪たちも賛成してくれました。家族の合意があったから公開することができました。ただ、娘が将来なんて言うかな?というのは、一つの懸念点です。成長に合わせて気持ちは変わりますから……。完成した映画はまだ見せていないのですが、家族みんなで一緒に見たいと思っています。ーーそれは素敵ですね。直接言ったことはないというお父様からお母様への思いも、とうとう伝わっちゃいますね。久保田映画の中で父が母への気持ちを話していることを伝えたら、うちの母は「あら、ばからし!」って言っていました(笑)。でも今、私たちの家族には、はなちゃんや姪たちもいて、みんな仲良くてとても幸せです。(取材・文=大西まお、撮影=尾藤能暢)久保田智子(くぼたともこ)1977年広島県生まれ。大学卒業後、2000年にTBSに入社。アナウンサーとして活躍後、2017年TBSを退社、夫とともにNYへ。コロンビア大学にてオーラルヒストリーを学び、修士号を取得。2019年、特別養子縁組で娘を迎える。2020年に帰国し復職後は報道局デジタル編集部に所属。監督を務めた初のドキュメンタリー映画『私の家族』が3月15日~公開。TBSドキュメンタリー映画祭20242024年3月15日(金)より東京、大阪、名古屋、京都、福岡、札幌の全国6都市で順次開催。第4回の開催となる映画祭では、人種や戦争、社会問題など現代を取り巻く重要なテーマを考える今だから見るべき作品を選んだ「ソーシャル・セレクション」、家族の形や身体的な障害など、多様な生き方や新たな価値観を見出せる作品を選んだ「ライフ・セレクション」、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚など、感覚を司る表現者たちやテーマを通して新たな感性に出会える作品を選んだ「カルチャー・セレクション」と、3つのテーマに沿って選出された15作品を一挙上映する。<TBSドキュメンタリー映画祭2024開催概要>★東京=会場:ヒューマントラストシネマ渋谷|日程: 3月15日(金)~3月28日(木)★大阪=会場:シネ・リーブル梅田 |日程: 3月22日(金)~4月 04日(木)★名古屋=会場:センチュリーシネマ|日程: 3月22日(金)~4月 04日(木)★京都=会場:アップリンク京都 |日程: 3月22日(金)~4月 04日(木)★福岡=会場:キノシネマ天神|日程: 3月29日(金)~4月11日(木)★札幌=会場:シアターキノ |日程: 3月30日(土)〜4月11日(木)公式サイト: 公式X:@TBSDOCS_eigasai久保田智子初監督作品『私の家族』<TBSドキュメンタリー映画祭2024>ライフ・セレクション上映作品『私の家族』監督・語り:久保田智子(c)TBSSTORY2019年に特別養子縁組で新生児の娘を家族に迎えた久保田は、2歳になった娘に対し、生みの母の存在や出自について伝える“真実告知”を行うことを決意する。さらに、自身の両親・家族の過去とも向き合い、さまざまな対話を重ねる中で、久保田がたどり着いた“真実”と伝え方とは……。
2024年03月08日<TBSドキュメンタリー映画祭2024>ライフ・セレクション上映作品『私の家族』監督・語り:久保田智子(c)TBS================20代のときに自身が不妊症で子どもを持つことが難しいとわかったという久保田智子さん。2019年に生後まもない女の子・はなちゃん(仮名)を特別養子縁組で迎え、家族になりました。久保田さんが監督を務めた映画『私の家族』は、久保田さん・夫の典昭さん・はなちゃんという三人家族の軌跡、そして久保田さんの両親との関係も含め、家族のあり方に真摯に向き合った作品です。当事者であり、取材者であり、監督でもある久保田さんに、この作品に込めた思いを聞きました。プロポーズされて「特別養子縁組を考えてる」と話したらドキュメンタリー番組がきっかけで、一気に「特別養子縁組」への理解が深まったという久保田さんーー久保田さんが初めて「特別養子縁組」を意識されたのはいつ頃ですか?久保田智子(以下、久保田)20代後半に、テレビで特別養子縁組のドキュメンタリーを見たことがきっかけだったように思います。もともと制度自体は知っていましたが、養子を迎えて幸せそうに暮らしているご家族の姿を見て「こういう選択肢が本当にあるんだ!」と。「制度」としてしか知らなかったものが、実際の映像を見ることによって解像度が上がって自分ごとになったんですね。ーーパートナーの「のりさん」とは結婚を決めた段階で「特別養子縁組」についても話し合っていたのですか。久保田夫にプロポーズされたとき、子どもができないことは伝えていました。同時に、私としては特別養子縁組を選択肢に入れたいと思っていることも話したんですけど、明るく「ああ、そうだね!いいと思う!一緒に考えていこう!」と(笑)。夫は何に関してもフラットで肯定的。「これもいいよね!」「あれもいいよね!」「その選択肢もありだね!」というタイプです。私は考えすぎて重苦しいタイプだから、夫婦ですごくバランスが取れていると思います(笑)。ただ、夫の仕事の都合でニューヨークへ行くことが決まっていたので、すぐなんらかのアクションを起こしたわけではありませんでした。ーーニューヨークから帰国して、すぐ行動に移されたのでしょうか。久保田はい。2018年12月に帰国し、「とりあえず話を聞きに行ってみよう」と、養親になるための説明会に夫婦2人で行きました。私は随分前から特別養子縁組制度を人生の選択肢に入れていたし、調べ物が得意なので、ある程度の知識を持っていましたが、夫はまだそこまででもなかったので、とりあえず説明を聞いたのがよかったです。ーーその時点では、久保田さんとのりさんとで知識量にかなり差があったんでしょうか?久保田そうです。私としては「ご縁があったら、すぐにでも迎えようよ!」という気持ちだったんですが、夫は「ちょっとだけ待って!きちんと調べて考えをまとめるから」と。彼は何事も軽やかに肯定的に受けとめるのですが、いざとなれば真剣に調べて考えます。今思えば、真摯な態度だったなと思います。2歳から伝えてきた「生みの母」の存在<TBSドキュメンタリー映画祭2024>ライフ・セレクション上映作品『私の家族』監督・語り:久保田智子(c)TBSーーその後、ご夫婦で意見が一致して、養親の登録まで進まれたのですね。久保田はい。養親の登録をするにあたって、特別養子縁組や子育ての研修を受けたのですが、これがとても良い内容でした。実は夫婦だけで話していると、「お互いがどこまで理解できているのか」がわかりづらいんです。でも、相談員さんが私たちにいろいろな質問をしてくれることで、夫婦双方の理解度や、気持ちがよくわかりました。ーーどのような質問をされるのでしょう?久保田たとえば「どうして子どもを育てたいのですか?」だったり、子育てについても赤ちゃんの育て方だけでなく「もしも反抗期に荒れたらどうしますか?」など先まで見据えたことを聞かれたりします。そういうひとつひとつが本当にためになることばかりで充実した研修なので、特別養子縁組を希望する人だけでなく、子育てする人みんなが受けられたらいいのにって思いました(笑)。ーー単に知識が得られるだけでなく、夫婦の相互理解も深まりそうですね!久保田そうなんです。夫婦2人だと話しづらいようなことも正直に話し合えたし、研修終了後にも2人でさらに深く掘り下げることができました。特別養子縁組をしたいけれど迷っているという方には、ぜひ一度説明会などに行ってみることをおすすめしますし、そのうえで率直に話をしてみてほしいと思います。==========養親登録を経て、2019年にご夫婦で赤ちゃんを迎えました。初めて産院へ会いに行ったとき、はなちゃんは生後5日め。病院で泊り研修の後、自宅で一緒に生活を始めました。==========ーーはなちゃんが2歳になった頃から久保田さんは、「生みの母」がいることを子どもに伝える「真実告知」をされています。久保田養子縁組についていつ伝えるかは家庭によるのですが、今は「子どもが自然に受け入れられるように」という考えから、多くの養親が幼いころから真実告知をしています。私が特に気をつけているのは、その伝え方です。特別なことではなく当たり前のこととして伝えたいので、生活の中でたとえば寝る前などに自然な流れでお話しています。産んでくれた人をどう表現するかについてはよく考えました。「ママが2人いるんだよ」と言うと、娘が戸惑うかも知れないと思ったんです。私は自分自身のことを母とは呼ばないので、産んでくれた人と言う意味を込めて「生みの母」という呼び方をすることにしました。伝え方や呼び方については夫とも共有し、混乱がないように気をつけています。ーー何年にもわたって、はなちゃんをはじめご自身の家族を撮影した映画『私の家族』の企画は、いつ頃スタートされたのでしょうか?久保田昨年のTBSドキュメンタリー映画祭への出品も考えていたのですが、なかなか内容がまとまらなくて構想に一年がかかりました。ーーどのシーンでも、はなちゃんの笑顔がとても自然でかわいらしいことが印象的でした。久保田じつは、この作品の映像の多くは、映画のために撮ったものではなく、私が日々ライフワークとしてスマホなどで撮ってきたプライベートなものなんです。血のつながりはありませんが、私たち家族は日々を積み重ねて絆を積み重ねる。毎日必ず動画や写真を撮り、アーカイブしてきました。基本はホームビデオだから、全員の表情や発言が自然だし、とてもリアルなのだと思います。「自分勝手」という表現は事実と異なる特別養子縁組は「可哀想なこと」ではなく「幸せなこと」だと知ってもらいたいーー『私の家族』では、はなちゃんとは直接関係のない方ですが、特別養子縁組で子どもを託した「生みの母」の女性が出演されていますよね。久保田これは『news23』の取材で撮った映像を使わせてもらいました。彼女は私が特別養子縁組で子どもを育てていると公表した後に、メールをくださった方なんです。彼女は養親について知りたいという気持ちがあり、私も「生みの母」についてもっと知りたいと思っていたので、3〜4年間メールのやりとりを重ね、番組の企画でやっとお会いすることができました。ーー「生みの母」という立場の女性、そして「養親」という立場の久保田さん。メールのやり取りと取材での対話を通して、どのようなことを考えられましたか?久保田もっとも考えさせられたのは、「生みの母」の声が可視化されていないことでした。それぞれの「生みの母」には、病気や経済的な問題など様々な事情があるにもかかわらず、「私は子どもを特別養子縁組に出しました」ということはなかなか言えません。だから「生みの母」の思いや状況は知られていません。なぜ言えないのかというと、周囲から責められかねないからです。すると、どういうことが起こるかというと、子どもを産んだのに育てないのは「自分勝手なんだ」「甘えがある」などとさらに誤解されてしまう。「自分勝手」と表現するなら相手の男性はどうなのかと思いますし、「甘え」などではなく本当に困難な状況があるのに……。そうして、さらに声があげられなくなるという悪循環です。ーー確かに「養親」以上に「生みの母」の話を聞く機会は非常に少ないと思います。久保田本来なら特別養子縁組を選択肢に入れることができたはずの人が、制度を知らないため、また周囲から責められるなどの理由で、困難な状況下で出産・子育てし、追い詰められているケースもあるのではないか……と思います。ですから、特別養子縁組をするしないに関係なく、多くのみなさんに当事者の声を聞いてほしいのです。ーーそれは本当に大切なことですね。子どもたちを守るためにも広く知られてほしいことです。久保田さんの映画制作の動機は、そうしたところにあったのでしょうか。久保田そうですね。特別養子縁組に関わる人たちの声を知ってもらいたい、という思いがすごくあります。そして、特別養子縁組という選択肢の側面も知ってもらえたら。子どもの幸せが第一ですが、産んだ人も新たな一歩を踏み出すきっかけになり、養親も子どもとの生活へと歩き出すことができる。特別養子縁組は、この三者を前向きに支えてくれる制度です。この制度の理解が広まることで、どうにもならない状況に追いやられている人に新しい選択肢が生まれるのではないかと思います。なにより、制度へのネガティブな誤解が訂正されることで、養育を委託された子どもが「自分は望まれて生まれ、望まれて新たな家族のところに来た」と思えます。「きちんとしたママ」って、何だったのかな?<TBSドキュメンタリー映画祭2024>ライフ・セレクション上映作品『私の家族』監督・語り:久保田智子(c)TBSーー最後に、久保田さんにとって「母」とはどういうものでしょうか。映画の中で「ママごっこをしてるような虚構感」と口にする場面がありましたが、じつは出産を経験した私も、子育てが始まった当初は同じように感じていたことがあって、共感しました。新生児期からはなちゃんを育てている久保田さんを見て、「全然変わらない、同じだ」とも思います。久保田ええ!そうなんですね?そうなんだ……。当時の私は、自分がはなちゃんを産んでいないことに、劣等感があったと思うんです。妊娠期間がなかったので、急に母になった戸惑いもあったのかもしれません。「きちんとしたママにならなきゃ!」「私は本当にママなのかな?」という気負いがありました。でも、その「ママ」って、何だったのかなと、今では思います。「母乳じゃなくて育児用ミルクでいいのかな」と悩んだこともあったけれど、そんなのどっちでもよかった。やさしく穏やかな「理想のママ像」があったけれど、人は必ずしもそういうふうではいられませんし、私もイライラしたり、ついつい叱りすぎてしまうこともあります。でも、試行錯誤しながらも、日々を積み重ねていく中で徐々に、自分たちらしい関係性でいいんだ、と思えるようになりました。ママはママですから。ーー「ママはママ」、間違いなくそうですよね。久保田今、娘は夫のことを「ダダ」でも「パパ」でもなく、名前で「のり」って呼んでいるんですけど、そのうち私のことも「ママ」ではなく「智子」って呼ぶのかもしれません(笑)。それはそれで私たちの家族像ですから、いいのかもしれないなって。お互いが生きていく上で大切にしあえて、ほどよく依存しあえて、手助けし合える……そういう関係性が家族だと私は思います。あえて言えば私は「ママ」という役割なんですが、役割分担もあるようなないようなもので、私の実家でもその役割は流動的に変わってきました。そう考えると、最近は「ママ」という像からも解放されつつあるのかもしれません。(取材・文=大西まお、撮影=尾藤能暢)久保田智子(くぼたともこ)1977年広島県生まれ。大学卒業後、2000年にTBSに入社。アナウンサーとして活躍後、2017年TBSを退社、夫とともにNYへ。コロンビア大学にてオーラルヒストリーを学び、修士号を取得。2019年、特別養子縁組で娘を迎える。2020年に帰国し復職後は報道局デジタル編集部に所属。監督を務めた初のドキュメンタリー映画『私の家族』が3月15日~公開。TBSドキュメンタリー映画祭20242024年3月15日(金)より東京、大阪、名古屋、京都、福岡、札幌の全国6都市で順次開催。第4回の開催となる映画祭では、人種や戦争、社会問題など現代を取り巻く重要なテーマを考える今だから見るべき作品を選んだ「ソーシャル・セレクション」、家族の形や身体的な障害など、多様な生き方や新たな価値観を見出せる作品を選んだ「ライフ・セレクション」、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚など、感覚を司る表現者たちやテーマを通して新たな感性に出会える作品を選んだ「カルチャー・セレクション」と、3つのテーマに沿って選出された15作品を一挙上映する。<TBSドキュメンタリー映画祭2024開催概要>★東京=会場:ヒューマントラストシネマ渋谷|日程: 3月15日(金)~3月28日(木)★大阪=会場:シネ・リーブル梅田 |日程: 3月22日(金)~4月 04日(木)★名古屋=会場:センチュリーシネマ|日程: 3月22日(金)~4月 04日(木)★京都=会場:アップリンク京都 |日程: 3月22日(金)~4月 04日(木)★福岡=会場:キノシネマ天神|日程: 3月29日(金)~4月11日(木)★札幌=会場:シアターキノ |日程: 3月30日(土)〜4月11日(木)公式サイト: 公式X:@TBSDOCS_eigasai久保田智子初監督作品『私の家族』<TBSドキュメンタリー映画祭2024>ライフ・セレクション上映作品『私の家族』監督・語り:久保田智子(c)TBSSTORY2019年に特別養子縁組で新生児の娘を家族に迎えた久保田は、2歳になった娘に対し、生みの母の存在や出自について伝える“真実告知”を行うことを決意する。さらに、自身の両親・家族の過去とも向き合い、さまざまな対話を重ねる中で、久保田がたどり着いた“真実”と伝え方とは……。
2024年03月07日妻子と母を捨てた放蕩息子のナオヤ。長い年月が過ぎ、ナオヤは自分が見捨てた母や元妻のアキからお金をせびります。縁を切ることを条件に住んでいる家を渡したアキと母。母はもうお金がないことをナオヤに伝え、ナオヤも専業主婦だった母にお金がないのも無理もないと納得してこの条件をのんだのでした。しかし、実はすべては母とアキの策略で、家はもとから引っ越すつもりでいたし、母もナオヤに伝えたよりも多いお金を持っていたのです。■前回のあらすじ本当はなにも譲りたくなかったけれど、跡取りとしてナオヤが家をどう維持するのか見てみたかったと話す母。実は、母はナオヤに伝えたよりもずっと多いお金を持っていたのです。養子縁組して間もないころ母が相続した土地が思わぬ価値に!義母はナオヤが知らない財産をたくさん持っていたのでした。さらには不労所得まで…。びっくりするほどのお金を、すべてナオヤではなくアキたちに譲りたいと言います。次回に続く 「裏切り夫から全て奪ってやった話」(全104話)は21時更新!
2024年03月06日『ゲイの決心』第1話。主人公・革(あらた)は同性パートナーである新(あらた)と一緒に、道ちゃんという女の子の里親として育児に奮闘中。ある日、家族で動物園へ遊びに行くのですが……。 楽しいはずのお出かけが一転… 同性カップルの革と新は、里親制度を介し道ちゃんという女の子の育児に奮闘していました。まだまだ社会からの理解が乏しく、同性カップルが家族を持つには楽な道ではなかったと言います。 数々の試練を乗り越え、得られたものの方がずっと大きいと感じる2人。初めての子育てに奮闘しながら幸せな日々を噛み締めるのでした。しかし、そんな2人の心を踏みにじるある事件が起こってしまうのでした。 ◇◇◇ 現在、日本の法律では同姓婚が認められておらず、婚姻届けを出すことができません。そのため、同性カップルが子どもを迎い入れるためには法律上夫婦であることが前提であり、親権を持ち子ども養育する「養子縁組」をすることがきません。しかし、養子縁組とは違い、親権を持たず一定期間預家庭内で養育する「里親制度」で子どもを持つ同性カップルが多いようです。 同性カップルは子どもを持つことができないということはありません。多様化する家族の形が進む現代、愛情があれば素敵な家庭を築くことができるのではないでしょうか。 著者:マンガ家・イラストレーター コハダさんさん
2024年02月11日皆さんは、子どもの言葉に感動した経験はありますか?今回は「両親を亡くし養子として育てられた少女」にまつわる物語とその感想を紹介します。イラスト:エトラちゃんは見た!正月の義実家で…事故で両親を亡くした幼い姪を養子に迎え、娘として育て始めた主人公と夫。数年後、そんな主人公一家が、正月を義実家ですごしていたときのことです。娘が生まれたばかりの義弟の息子を眺めていると…。義弟の嫁が「赤ちゃん可愛い?」と娘に聞きました。そして「他人の子より、お腹を痛めて産んだ子が1番可愛いんだよ」と教え始めたのです。主人公と夫はその発言に嫌な予感がして、止めようとしましたが…。心ない言葉出典:エトラちゃんは見た!幼い娘に向かって、心ない言葉をかけた義弟の嫁。家族は娘をかばって激怒しましたが…。娘は笑顔で「お空のパパとママもいるけど、今のパパとママは可愛いって毎日言ってくれるから寂しくない」と言ったのです。しっかり愛情を受けとってくれていた娘の一言に、主人公は涙するのでした。読者の感想養子にとった姪を我が子として育てるのは、幸せもありつつ不安もあったでしょう。そんななか、主人公と夫の愛情を素直に感じてくれていた娘の一言に涙が出ました。(30代/女性)娘がしっかり理解していて、主人公夫婦の愛情を受け止めているのが分かりますね。義弟の嫁の心無い言葉にはショックをうけました。(50代/女性)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。※実際に募集した感想をもとに記事化しています。※こちらのお話は体験談をもとに作成しています。(愛カツ編集部)
2024年02月07日■これまでのあらすじ恋人の太一と結婚が決まり、風花は結婚の準備中。しかし、そんな幸せなはずの時期に、太一が子どもの頃離婚し、最近冴子という女性と再婚したという義父に振り回されていた。ある日、義父が結婚祝いに風花たちを高級ホテルのレストランに招くが、お祝いの席で冴子は太一に「相続放棄をしてほしい」と言ってくる。受け入れる太一だったが、実は義父に82万円というお金を、風花に報告もせず渡していたことが発覚。それをキッカケにふたりは義父のお財布事情を疑い太一が義父の経営するゴルフ場を訪ねるが、そこには冴子がいて…。風花は、冴子にも義父とは別の思惑があるのではないかと勘繰るのだった。遺産相続の件といい、今回の養子縁組の件といい、わざわざ私と太一の目の前でお義父さんに大事な決断をさせようとする冴子さん。愛する冴子さんの頼みとはいえ、大事なひとり息子である太一との縁を気にしているお義父さんは、なかなか決断に踏み切れないでいるようです。冴子さんは優しそうな素振りをしながらも、ジワジワとお義父さんを追い詰めていきます。私たちの嫌な予感が当たっていないといいのですが…。次回に続く(全21話)毎日更新!※この漫画は実話を元に編集しています
2024年02月04日箱入り娘だったアキは身勝手な男・ナオヤの子を身ごもり結婚します。夫婦になってもナオヤはいつの間にか仕事を辞めて外に他の恋人を作り、3年後出て行ってしまいました。ナオヤに捨てられたアキと義母は手続きにより本物の親子となって幸せに暮らすことに。しかし5年後、帰ってきたナオヤが家に上がり込もうとします。アキたちに拒まれた彼は、分家を頼ろうとしますが、跡を継いだ分家の当主はナオヤに対して塩対応でした。■前回のあらすじ久しぶりに訪れた分家で、おばさんは丁寧に迎え入れてくれたのですが、おばさんの息子である現当主は「生活に困って戻ってきたのかい?」とナオヤを敬う態度は皆無。そしてナオヤは、アキと母親が養子縁組したことを聞かされます。親戚付き合いもちゃんとしていたアキたちこれまで取り繕ってきた外面も…外面だけを取り繕ってきたナオヤに対し、誠意をもって親戚付き合いしてきたアキとの差が出ました。分家のおじさんにハッキリと言われ、実家にも分家にも居所がないナオヤ。仕方なく退散し、今度はどこに向かうというのでしょう。次回に続く 「裏切り夫から全て奪ってやった話」(全104話)は21時更新!
2024年01月29日『TBSドキュメンタリー映画祭2024』が3月15日(金) より全国6都市で順次開催される。このたび、家族の形や身体的な障害など、多様な生き方や新たな価値観を見出せる作品を選んだ「ライフ・セレクション」全4作品の予告とポスタービジュアルが公開された。第4回の開催となる今回は、「ライフ・セレクション」に加え、人種や戦争、社会問題など現代を取り巻く重要なテーマを考える今だから見るべき作品を選んだ「ソーシャル・セレクション」、視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚など、感覚を司る表現者たちやテーマを通して新たな感性に出会える作品を選んだ「カルチャー・セレクション」と、3つのテーマに沿って選出された15作品が上映される。「ライフ・セレクション」の上映作品のひとつとしてラインナップされたのは、TBSの元アナウンサーとして知られる久保田智子の初監督作となる『私の家族』。2019年に特別養子縁組で新生児の娘を家族に迎えた久保田は、2歳になった娘に対し、生みの母の存在や出自について伝える“真実告知”を行うことを決意する。さらに、自身の両親・家族の過去とも向き合い、さまざまな対話を重ねる中で、久保田がたどり着いた“真実”と伝え方とは――。本作について、久保田は「自分の家族をさらけ出しすぎじゃない?そんな風に感じられてしまうかもしれません。正直私もここまで公開していいものかと、今も葛藤しています。それでも、伝えたいと思ったことがあります。私はいま、特別養子縁組という“当たり前”のスタートではない家族を築いています。だからこそ、一つ一つを丁寧に重ねていきたいと強く思っています。そのためには何が必要なのか、自分に問いながら制作をしました」と胸の内を明かしている。また、久保田が本作を制作する上で何よりも重視したのは、「家族と話そう」という強い思い。「長い時間一緒にいる家族は、ともすると後回しになったり、わざわざ聞かなくてもわかると思ってしまいやすいものです。でも、わかったつもりにならず、相手に寄り添って話をしてみると、自分では想像できなかった家族の真実が見えてきました。いま私は、やっと『私の家族』に向き合えたのだと感じています。この映画を通して、家族と丁寧に話してみようかな、と思ってもらえたとしたら監督として冥利に尽きます」と語っている。そのほかライフセレクションでは、『日の丸~寺山修司 40 年目の挑発~』『カリスマ~国葬・拳銃・宗教~』などで評価される若手注目株・佐井大紀監督が、80年代に世間を騒がせた集団「イエスの方舟」で現在も共同生活を送る人々に迫った『方舟にのって~イエスの方舟 45 年目の真実~』、皮膚が魚の鱗のように硬くなり剥がれ落ちていく指定難病「魚鱗癬(ぎょりんせん)」と向き合いながら、自立し成長していく男性の28年を追った『魚鱗癬と生きる ─遼くんが歩んだ28年─』(大村由紀子監督)、自分の意思に反して体が動いたり声が出たりするトゥレット症候群の人々の、さまざまな日常を映し出した『劇場版 僕と時々もう1人の僕~トゥレット症と生きる~』(柳瀬晴貴)も上映される。『私の家族』予告編『方舟にのって~イエスの方舟45年目の真実~』予告編『魚鱗癬と生きる ─遼くんが歩んだ28年─』予告編『劇場版 僕と時々もう1人の僕~トゥレット症と生きる~』予告編<イベント情報>『TBSドキュメンタリー映画祭2024』3月15日(金) より東京、大阪、京都、名古屋、福岡、札幌で順次開催『TBSドキュメンタリー映画祭2024』キービジュアル東京:3月15日(金)~28日(木) ヒューマントラストシネマ渋谷大阪:3月22日(金)~4月4日(木) シネ・リーブル梅田愛知:3月22日(金)~4月4日(木) センチュリーシネマ京都:3月22日(金)~4月4日(木) アップリンク京都福岡:3月29日(金)~4月11日(木) キノシネマ天神札幌:3月30日(土)~4月11日(木) シアターキノ公式サイト:
2024年01月25日義母と子どもとともに従順な妻のアキを捨てた夫から、すべてを奪い返すまでの逆転劇。交際中からアキを都合よく扱い、アキが妊娠すると雲隠れしたナオヤ。しかしナオヤの母は、アキの子どもを産みたいという気持ちを優しく受け入れてくれます。義母の助けを借り、アキはナオヤと結婚することに。流れのまま結婚したものの、ナオヤよりも義母と過ごす時間に幸せを感じるアキ。ナオヤとの間には溝があり、いつしかナオヤは勝手に仕事を辞めて遊び歩くようになります。ナオヤを見限る決心をしたアキですが、ナオヤは話し合いにも応じず家を出て行ってしまったのでした。涙にくれたアキでしたが、これからも義母といっしょに住む決意をします。そんなアキに、義母は養子縁組を持ち掛けます。■前回のあらすじ義母もまたアキを娘のように思っていると言います。自分が亡くなった後、ナオヤが遺産をすぐに使い果たしてしまうのを心配した義母は、アキと養子縁組をすることを提案します。こうして義母と親子になった義母と息子と暮らしていくため、アキの決意無事に手続きを終え、晴れて法律上の親子に。またうっかりネガティブ発言が出たアキですが、義母と息子のためにも変わりたいと思う様になりました。次回に続く 「裏切り夫から全て奪ってやった話」(全104話)は21時更新!
2024年01月17日皆さんは、子どもの言葉に涙を流した経験はありますか?今回は「娘の一言」にまつわる物語とその感想を紹介します。イラスト:エトラちゃんは見た!幼なじみ夫婦の娘を養子に幼なじみと兄が結婚して、家族ぐるみの付き合いをしていた主人公。しかし兄夫婦は、娘を出産したあとに事故で亡くなってしまいます。主人公は夫と相談して残された娘を養子として迎え入れることを決め、愛情を注いで育てました。そしてある年の正月、主人公は義実家での集まりに参加することに。すると義弟の妻が、娘に向かって「他人の子」と言い放ったのです。周りは激怒して、義弟の妻を責めるのですが…。娘の一言出典:エトラちゃんは見た!娘は笑顔で「他人の子じゃないよ」と言ったのです。主人公は娘の言葉に救われ、涙を流したのでした。読者の感想大切に育てたその愛情が、主人公たちから娘にきちんと伝わっていたのですね。血の繋がりは気にせず、幸せに暮らしてほしいと感じました。(30代/女性)「他人の子じゃないよ」という娘の純粋な言葉に感動しました。これからも主人公の愛情をしっかりと感じながら、すくすくと成長してほしいです。(20代/女性)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。※実際に募集した感想をもとに記事化しています。※こちらのお話は体験談をもとに作成しています。(愛カツ編集部)
2023年12月26日「ストーリー」と「手描き表現」で企業や起業家のブランディングや商品PRの悩みを解決する「お絵かきムービー」の提供と「お絵かきクリエイター」育成を行うクリエイターズアカデミー(運営:株式会社アクアフィールド及び一般社団法人国際じぶんストーリー協会:大阪府大阪市 代表:白 兆章[ハクノブアキ])は、当協会の認定お絵かきクリエイターの美波 晶子氏による絵本「こうのとりのゆりかご」が12月5日に出版されることをお知らせします。絵本:こうのとりのゆりかご〈販売ぺージより〉望まない妊娠や、育てられず困っているママと赤ちゃんを守る「こうのとりのゆりかご」活動と、特別養子縁組のおはなし。大切な赤ちゃんを授かったにもかかわらず、育てていけないと一人で悩む女性がいます。熊本にある慈恵病院「こうのとりのゆりかご」ではそんなお母さんの心身をケアし、尊い命を守る活動をしています。そして、赤ちゃんに恵まれなかった方へ「特別養子縁組」を通してバトンを渡していきます。どんな境遇に生まれたあかちゃんでも、多くの人に可愛がられ、愛された人生を歩むべきです ――『生まれてきてくれてありがとう、みんな、あなたを愛してる』。【書誌情報】書名 : 『こうのとりのゆりかご』(みらいの心をつくる絵本)著者 : 美波 晶子発売日 : 2023年12月5日(火)定価 : 1,650円(税込)単行本(ソフトカバー): 34ページISBN-10 : 4867341878ISBN-13 : 978-4867341872寸法 : 0.5×18.2×18.2cm発売 : Clover出版URL : 【著者プロフィール】著者写真認定お絵かきムービークリエイター:認定番号00168認定ストーリーアーティスト :認定番号026佐賀県生まれ、同在住短期大学卒業後、保育園・幼稚園・出版社勤務20年にわたる民間の子ども図書館活動で、多くの絵本に関わり、読み聞かせ、挿絵、絵本と子育てに関する執筆などを手がける。「こうのとりのゆりかご」の小さな命を守る活動、助けを求める女性の支援活動に感銘を受け、取組みが広く認知・理解されることを願い、国際じぶんストーリー協会クリエイターズアカデミーで、ストーリーや絵の構成などのノウハウを学ぶ。現在は、企業や個人起業家の商品・サービスを魅力的に発信するお絵かきムービーを数多く手がけるお絵かきクリエイターとして活躍中。【著者コメント】2017年に「こうのとりのゆりかご」という、育てられない赤ちゃんの命を守る活動をされている熊本の慈恵病院の前院長先生の講演を聴き、その志と行いの崇高さに感銘を受け、もっと認知と理解が広がるべきだと感じました。その講演の中で、相談があった妊婦の中で一番若い女性が小学生だったと聞きとても驚き、命の大切さや自分を大切にすることを、なるべく早い時期に知っておくべき、それには絵本がよいのではと考えました。お絵かきムービーの制作に必要な、見た人の心を動かし行動を生み出すためのストーリーラインと心理トリガーを取り入れたシナリオ制作、絵の効果的な構成などを今回の絵本制作にも活かしています。当時、慈恵病院の講演を聴いた後に考えていたストーリーは、悲しいシーンで始まっていましたが、希望のある物語へと姿を変え、多くの方の心に届くものになったと思います。■お絵かきムービーとは起業家、企業の悩みであるブランディングを「ストーリー」と「手描き表現」で解決する動画手法です。 2013年にYouTuberサムペッパー氏が初めてホワイトボードを使った『drow my life』という動画の手法を元に当社代表のハクノブアキが、ストーリーブランディングを組み合わせた『セールスいらずのお絵かきムービー』として確立しました。詳細: ■お絵かきクリエイターとは一般社団法人国際じぶんストーリー協会から認定を受け、クライアント様からのヒアリング、人を惹きつけるストーリーのシナリオ作成、イラスト動画作成、納品までを一貫して行うお絵かきムービーのプロフェッショナルです。◇商標登録について「お絵かきムービー」「お絵かきクリエイター」は、株式会社アクアフィールドの登録商標です。お絵かきムービー 特許庁登録番号6430649お絵かきクリエイター 特許庁登録番号6430650■株式会社アクアフィールド代表者名 :白 兆章(ハクノブアキ)会社所在地:大阪府大阪市中央区安土町2丁目3-13 大阪国際ビルディング3階◇お絵かきムービー制作依頼はこちらへ一般社団法人国際じぶんストーリー協会 ◇お絵かきクリエイターになりたい方はこちらへクリエイターズアカデミー 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年12月05日韓国で生まれ、養子縁組によりフランスで育った主人公が初めて母国に帰る物語『ソウルに帰る』から、韓国版ビジュアルポスターが6種解禁となった。今回解禁となった本作の6種ビジュアルポスターは、韓国でキム・ボラ監督『はちどり』(18)やグザヴィエ・ドラン監督『Mommy/マミー』(14)を配給した気鋭の映画会社として知られる「ATNINE FILM」が韓国公開時(5月3日)に手掛けたもの。どのデザインも、主人公フレディと同様、強烈かつ感覚的なイメージで、これまでにない新しい映画と評される『ソウルに帰る』のインパクトを伝えている。“WHO”・“WHERE”・“WHY”とそれぞれに名づけられた一連のビジュアルでは、本作を読み解くためのキーワードが隠されている。まず“WHO”バージョンのポスターは、反抗的なフレディの姿が視線を奪う中、「FREDDIE」という名前と共に「ヨンヒ」という韓国の名前が、養子縁組の書類番号、幼少期の生母と撮った写真と調和し、フレディのヒストリーを感じさせる。“WHERE”バージョンのポスターは、ソウル行きの飛行機のチケットと一緒にどこかに向かっているフレディの姿が切り取られており、ひょんなことからソウルにやってきた彼女の旅を追ってみたいと思わせる。“WHY”バージョンのポスターは、別ポスターでも使用された生物学的な父とのぎこちない記念写真と一緒に、誰かと会って涙を流すフレディの姿が切り取られ、フレディの言葉にならない思いを感じさせるものに。そのほかのポスターでは、メイキングスチールを大胆に生かし、ソウルの夜の街に溶け込むフレディの姿が切り取られており、どこかウォン・カーウァイ監督作品にも通じる本作の一面が強調されている。なお、今回来日が決まったダヴィ・シュー監督と主演のパク・ジミンは、特別先行上映となる8月10日(木)にトークイベントを実施。そして公開初日の8月11日(金)には2度の舞台挨拶も実施される。『ソウルに帰る』は8月11日(金・祝)よりBunamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ソウルに帰る 2023年8月11日、Bunamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国にて公開©AURORA FILMS/VANDERTASTIC/FRAKAS PRODUCRIONS/2022
2023年08月08日兄弟が多いと性格や能力など、比べられることもありますよね。中には、他の兄弟を侮辱し一番優秀な子を養子に欲しいと言ってくる親戚もいて……。今回は、登録者数90万人超えの大人気Youtubeチャンネル「エトラちゃんは見た!」で配信された創作漫画動画『“お前の子を1人うちにくれ”と兄が……』の中から、話の展開を予想していただく漫画クイズをお届けします!三男が養子になったのは……子どものいない伯父夫婦の養子となった三男ヒイラギ。その後本家を乗っ取り、伯父夫婦の生活を最低限に管理しながら、自分自身も幸せな結婚生活を送っていますが……。ここでクイズです!伯父夫婦を極限まで追い詰めたヒイラギ。なぜそこまでしたのでしょうか?ヒントは、伯父夫婦の兄弟たちへの態度です……。伯父夫婦は……正解は、自分たち兄弟をペットのように扱っていたから!気に入った子どもは自分たちのお飾りにし、そうでない兄弟は侮辱する伯父夫婦に、憎しみを抱いていたヒイラギ。そのため、自ら伯父夫婦の懐に入り込み、内側から崩壊させようとしていたのでした。こんなときどうする?伯父夫婦の態度を見たら、誰でもいい気分はしませんよね。今回のヒイラギは、一見クールに見えていましたが、誰よりも兄弟のことを考え、大事にしていました。子どもたちをペットのように扱う伯父夫婦……、あなたならこんなときどんな対処をしますか?(MOREDOOR編集部)(イラスト/@エトラちゃんは見た!)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。
2023年08月01日不妊が原因で、なかなか子どもを授かることができなかったら……。今回は大人気マンガシリーズ、はぐはぐ(@hughug_baby)さんの実話を描いた大人気漫画「授かるの3年かかりました」のワンシーンをご紹介します。長い道のり……はぐはぐさんは夫と大学時代に出会い、その後、結婚します。しかし子どもができず、不妊外来へ行くと、多嚢胞性卵巣症候群と判明。治療には高額な費用が必要と知り断念。症状改善のため、ダイエットやよもぎ蒸しをします。しかしその後、生理が来るものの、着床出血の可能性を諦めきれず……。このまま妊娠できない……?悩み込んでしまい……養子縁組を検索し……思うようにいかず……妊娠を希望してもなかなか子どもを授かることができない……。はぐはぐさんは養子縁組を検索し、児童相談所に電話をかけたのでした。この漫画に読者からは『妊活はゴールまでの期間が分からないので思い詰めてしまう気持ちがよく分かる。』『とにかくお気持ちはよくわかりますし、焦る気持ちもあるので、その点自分だけで抱え込まずにゆっくち落ち着いて、精神的なものも深く考えずにリラックスして欲しいです。』『本当にお子さんが欲しかったんですね。妊活は精神的に辛いですもんね。』など、はぐはぐさんの気持ちに共感し励ます声が多く寄せられました。挫けそうになる……不妊治療は高く、妊娠するために良いと聞いた生活を始めるも、なかなか子どもができないはぐはぐさん。先が見えない道のりに挫けそうになってしまいます……。妊娠を希望してもなかなか子どもを授かることができない……あなただったら、こんなときどう対処する?※この記事は実話を元に作成されていますが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修医:新見正則新見正則医院院長。1985年慶應義塾大学医学部卒業。98年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。最新刊『フローチャートコロナ後遺症漢方薬』はAmazonでベストセラーに。(MOREDOOR編集部)(イラスト/@hughug_baby)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。
2023年07月30日時代に先駆けて現在主流のデジタルシネマにフォーカスし、国内外の映画界の新たな才能を発掘してきた《SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2023》が、23日にクロージング・セレモニー(表彰式)を迎え、各賞が発表された。世界各国の秀作が顔を揃えることで知られる本映画祭のメイン・プログラム「国際コンペティション」部門の最高賞となる最優秀作品賞を受賞したのは、シリア映画『この苗が育つ頃に』。トルコ出身のレーゲル・アサド・カヤ監督が見事に栄冠に輝いた。『この苗が育つ頃に』レーゲル・アサド・カヤ監督トルコ出身のカヤ監督がシリアに移り、撮影監督や編集、俳優としても携わった本作は、さまざまな制限がかかる中、シリア北部のロジャヴァ地域の映画制作者たちのコラボレーションとして完成させたという。俳優には演技未経験のアマチュアを起用し、バイクでヨーグルト売りに街に出た父と娘が自宅のある村に戻るまでの1日を丹念に描写。シリアの田舎町で暮らす市井の人々の日常をシンプルに見つめる。その一方で、何気ない日々から希望や平和へのメッセージも込められた1作となっている。国の情勢が予断を許さない状況もあって来日が叶わなかったカヤ監督はビデオメッセージを寄せ「最優秀作品賞を受賞したこと、大変嬉しく思います。 映画祭の皆さんにお礼を申し上げます。また、日本の人々、素晴らしい観客の皆さんに感謝いたします」と謝意を述べると、続けて「シリアのクルディスタン地域ロジャヴァのコミュニティで、制作された戦争の物語が日本に届きました。私たちにとって最高の喜びです。カメラと物語を通して、私たちの声を世界に届けようとしています。自由で平等な世界を手に入れようと闘っています。この思いと目的のために、この賞を、戦争が終わった時の素晴らしい日に捧げたいと思います。また、自由と平等のために闘っている人々に捧げます。そして、戦争で命を失った世界中の子どもたちにも捧げたいです。このような賞をいただき、本当にありがとうございます。映画祭で、皆さんと私たちの思いを共有できたことを嬉しく思います。クルディスタン、シリアから、私たちの声を日本に送ることができました。受賞に関わらず、私たちにとって これが最も大切なことです。シリアのクルディスタン地域ロジャヴァより、日本の皆さんに思いと愛を送ります」と語った。本作について国際コンペティションの審査委員長を務めた映画プロデューサーの豊島雅郎氏は、くしくも今回賞を分け合うことになった4作品にまず審査は絞られ、その上でほかの審査員である映画プロデューサーの明石真弓氏、同じく映画プロデューサーのパトリス・ネザン氏ともにイチ押しの作品が実は『この苗が育つ頃に』だったと語り、満場一致での最高賞だったことを明かした。国際コンペティションの審査委員長の豊島雅郎氏続けて豊島氏は「通常の外国映画はセールス会社を介して映画祭にエントリーすることが通常。その中で、本作についてはカヤ監督本人が自らエントリーをしてきたと事務局から聞いている。また、このSKIPシティ映画祭から世界へメッセージを届けたいという監督の強い意志もあったと聞いています。この映画祭が見出した、これから世界に出ていくであろう作品であり、監督の才能であると思っています。まさにSKIPシティ映画祭がみつけた新しい才能として、みなさんとこの作品のこと、監督のことを応援できたらと思います。この作品をこの映画祭から世界に発信できることを誇りに思っています」とメッセージを寄せた。一方、もうひとつの主要賞である監督賞は『僕が見た夢』のパブロ・ソラルス監督が手にした。パブロ・ソラルス監督は2018年に本映画祭に『家(うち)に帰ろう』(※映画祭上映タイトルは『ザ・ラスト・スーツ』)が入選し観客賞を受賞。外国映画の監督として本映画祭に2度目のノミネートとなるのは20回の歴史で初めてのことで、『僕が見た夢』も開催前から注目を集めていた。パブロ・ソラルス監督の『僕が見た夢』(C)Marcelo Iaccarino主人公のフェリペを演じ、当時12歳だったルーカス・フェロとの脚本ワークショップから出発している本作は、ある少年が亡き父の過去をたどる物語。父と子のいろいろな思いが交錯し、その思いが伝わる感動作になっている。審査員の明石氏は本作について「シンプルなストーリーでありながら、演劇と映像を融合した形で描かれているユニークな作品でした。登場人物たちが発するリアルな言葉や感情をパブロ監督は丁寧にとらえている。そして、スクリーンからは真摯にこの作品やキャストと向き合ったパブロ監督の姿勢が滲み出ている。今後、わたし自身が作品を作る者としてすごく励みになりましたし、今後、どういった作品を(自分は)作っていくべきかの指針にもなりました」とパブロ監督の卓越した手腕に賞賛の声を寄せた。来日が叶わなかった監督に代わって壇上にあがったエルナン・オリヴェラ プロダクション・ディレクターは日本語で、「こんにちは、ありがとう」とまず挨拶すると、「監督は過去にこの映画祭に参加していて、この映画祭が自分の心の中の重要な位置をしめているので喜んでいると思います」と語ると、「役者たちとのコラボレーションはパブロ監督にとって大変な作業でした。その成果をとらえてくれて、評価していただいてとてもうれしく思っています」と喜びを語った。『僕が見た夢』エルナン・オリヴェラ プロダクション・ディレクターそれから、もうひとつの主要賞である審査員特別賞は、ハンガリー映画『シックス・ウィークス』が受賞した。2014年に法案が改正され、養子縁組が成立していても、出産をした日から6週間の間に実母が気持ちを変えた場合、子どもを取り戻すことが可能になった同国の法を背景にした本作は、養子縁組、女性のキャリア、望まぬ妊娠などに鋭く言及。卓球選手として将来が期待される高校生ゾフィを主人公にした物語は、気づいたときには中絶できない時期に妊娠が判明した彼女の不安、焦燥、孤独、そして決断をリアルに描き出す。『シックス・ウィークス』(ノエミ・ヴェロニカ・サコニー監督)(C)Sparks Ltd.本作について審査員のパトリス・ネザン氏は、「この作品は、リアルに根差した世界を描いている。監督はいま生きている世界をしっかりと把握していると思いました。我々は、主人公のゾフィを至近距離で感じ、彼女に思いを寄せることになる。ヒューマニズムの時間をシェアしてくれた監督に感謝したい」と評した。自身が現在妊娠中ということもあって来日が叶わなかったノエミ・ヴェロニカ・サコニー監督は、「私たちはとても感動し、名誉ある賞の受賞を本当に嬉しく思っております。 ありがとうございました。本作の制作は、私たちキャスト・スタッフ全員にとって、とても困難なものでした。プロデューサーを始め、すべてのスタッフにとって、この受賞は本当に嬉しいことです。なぜなら、すべてのスタッフがこの初長編作品に、たくさんの愛と労力を注いだからです。作品を観てくださった観客の皆さんの心に届いたということを聞きました。 とてもとても嬉しいです」と喜びいっぱいのコメントを寄せた。一方、国内作品を対象にした国内コンペティション部門では、長編部門の優秀作品賞を松本佳樹監督の『地球星人(エイリアン)は空想する』が、短編部門の優秀作品賞を池本陽海監督の『猟果』が受賞した。松本佳樹監督の『地球星人(エイリアン)は空想する』(C)世田谷センスマンズ池本陽海監督の『猟果』(C)池本陽海なお、審査委員長を務めた中野量太監督が松本佳樹監督の『地球星人(エイリアン)は空想する』について「僕には撮れない作品」と評し、総評でも「自分が嫉妬するような才能に多く出会った、僕自身が映画祭を通じて、最も刺激を受ける機会になった」と語ったように国内コンペティションも国際コンペティション同様にハイレベルの争うだったことがうかがえた。「国内コンペティション」審査委員長を務めた中野量太監督最後に本映画祭を少し振り返ると、今年は第20回という節目の開催。その20年という月日によって本映画祭が築き上げてきたことを実感する開催だったといっていいかもしれない。まず、コロナ禍が明けつつあり、ここ数年叶わないできた海外からのゲストが今回は多数来場。連日猛暑が続く中、会場では活発なQ&Aが行われ、本映画祭が従来から大切にしてきた国内と海外の映画人、そして地元ファンがつながる場がようやく復活した印象を受けた。また、当初から目玉企画として注目を集めていた“SKIPシティ同窓会”では、本映画祭をきっかけに大きな飛躍を果たした日本の気鋭監督たちが続々登場。それぞれの監督たちが語る入選時の話は、いまや若手クリエイターの登竜門と呼ばれる映画祭へと成長した本映画祭の歩みと歴史を振り返る機会になった。20回の着実な歩みを重ねてきた本映画祭だが、次の20年に向けてどのような歩みを進めていくのか?まずは新たな一歩になる来年の開催に期待したい。なお、スクリーンでの上映は本日23日の国際コンペティションのグランプリ上映をもって終了となるが、昨日22日からオンライン配信上映がスタート。オンライン配信での作品上映は26日(水)まで続くので、受賞作をはじめ見逃した作品があったら、こちらでチェックしてほしい。【受賞結果】<国際コンペティション>最優秀作品賞:『この苗が育つ頃に』監督:レーゲル・アサド・カヤ監督賞:『僕が見た夢』監督:パブロ・ソラルス審査員特別賞:『シックス・ウィークス』監督:ノエミ・ヴェロニカ・サコニー観客賞:『助産師たち』監督:レア・フェネール<国内コンペティション>SKIPシティアワード:『地球星人(エイリアン)は空想する』監督:松本佳樹優秀作品賞長編部門:『地球星人(エイリアン)は空想する』監督:松本佳樹優秀作品賞短編部門:『猟果』 監督:池本陽海スペシャル・メンション: 『ミミック』監督:高濱章裕観客賞長編部門:『ヒエロファニー』監督:マキタカズオミ観客賞短編部門:『勝手に死ぬな』監督:天野大地取材・写真・文:水上賢治《SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2023》7月26日(水) 23:00までオンライン配信※ 特設サイト() (Powered by シネマディスカバリーズ)にて(会員登録が必要)
2023年07月23日いくら親戚と言えども、自分の家族をバカにされたら頭にきますよね。中には、養子は優秀な子がいいと注文をつけてくる親戚もいて……。今回は、登録者数90万人超えの大人気Youtubeチャンネル「エトラちゃんは見た!」で配信された創作漫画動画『伯父夫婦に兄弟を奪われた話』の中から、話の展開を予想していただく漫画クイズをお届けします!伯父夫婦の養子となった三男ある日、子どものいない伯父夫婦から、兄弟の中で一人養子に来てくれと頼まれたカリンたち。はじめは次男のクロキが行く予定でしたが、三男ヒイラギの方が優秀と知り、養子をヒイラギに変え……。ここでクイズです!伯父夫婦の所有する土地や家屋を次々と売却させたヒイラギ。このあと一体どうなったでしょうか?ヒントは、伯父夫婦の描いていたものとは違う未来になりました……。復讐のため養子に……正解は、伯父夫婦の財産を掌握した!養子になった後、お見合い結婚をさせられたヒイラギ。しかし、妻が不貞を働くように仕向け、それを正当な理由として離婚したのでした。こんなときどうする?ヒイラギの言うことをいともあっさり聞くなんて、伯父夫婦はよほど信頼を置いていたのですね。今回のヒイラギは、適当なことを言って伯父夫婦をそそのかし、財産をすべて取り上げてしまいました。優秀な子を養子にしたがる伯父夫婦……、あなたならこんなときどんな対処をしますか?(MOREDOOR編集部)(イラスト/@エトラちゃんは見た!)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。
2023年07月13日「社会生活上の対応(性別により区分されている場所やスポーツ競技での対応)」が43.6%で最多。次いで「不正利用や医療面での懸念(不正な目的での性転換や異なる基準での性転換など)」が27.9%SNSとテクノロジーで社会課題の発見・解決をサポートするICTスタートアップのPolimill株式会社(ポリミル、本社:東京都港区、代表取締役:横田えり、以下Polimill社)は、手術無しに性転換が行えるようになった場合に何が心配か?を問うたイシュー(課題)の結果を公表しました。皆さまから切実で大切なコメントをたくさんいただきまして、6月30日に投票を終了いたしました。結果は当社で取り纏め、関係省庁に提出させていただきます。 ■投票詳細イシュー:手術要件が違憲判断へ?性転換手術をしなくても性を変更できるように何が心配?調査主体:社会課題に参加できるSNS Surfvote 調査方法:Surfvote上でアカウントを持つユーザーが投票調査対象:Surfvote上でアカウントを持つユーザー投票期間:2023年5月4日〜2023年6月30日有効票数:172票選択肢:社会的受容と偏見(トランスジェンダーなどの個人に対する偏見や差別、反発など)法律・制度面での混乱(結婚や養子縁組、年金や保険制度など)個人の精神的健康(法的性転換後に精神的な不安定さや後悔が生じることなど)不正利用や医療面での懸念(不正な目的での性転換や異なる基準での性転換など)社会生活上の対応(性別により区分されている場所やスポーツ競技での対応)私たちが多様性を認め合って受け入れる社会への道を歩んでいる証であり、何も心配なことはなその他わからない■投票結果・コメントの紹介社会的受容と偏見(トランスジェンダーなどの個人に対する偏見や差別、反発など)9.9%10代の子を持つ40代の男です。LGBTQへの問題については理解しているつもりですが、性自認ではダメなんです。ジェンダー女性の権利もありますが生来の女性の権利もあります。本当にジェンダーの方々の幸せを思うのであれば今回のLGBT理解推進法は厳選な議論を行ってお互いの納得のいく様にして行く必要があると考えます。中途半端な法を出してわいけない。気持ちが女性なのであれば身体も女性にするべきと思います。(賛同数22)法律・制度面での混乱(結婚や養子縁組、年金や保険制度など)8.1%結婚誰でもできるようになり、移民増加、背乗りが容易に。制度面から→ 他にも包括的性教育のきっかけにもなります。 「なぜ性転換手術を・・・」とか、 「性別は自分で決められるんだ」という古来から生物学的に自然であったものを不自然に。これを推進しているのが日本の道徳教育を真っ向から反対している包括的性教育。 道徳観の否定により社会は混乱します。 混乱のどさくさに共産主義へ 共産主義は古来からの私たちの価値観を否定している。 私は人権も発言の自由もない共産主義への一歩を踏み出したくないです。(賛同数25)個人の精神的健康(法的性転換後に精神的な不安定さや後悔が生じることなど)1.7%自分はこれが1番です。法的性転換後に「周りから差別的な目で見られるんじゃないか」「反発されるんじゃないか」と言ったような当事者の精神的負担が1番心配です。これを少しでも無くせるよう、早急に政府一眼となって国民全体の意識改革をコツコツ行っていくことが望ましいと思います。1番上の選択肢と迷いましたが、この回答にさせて頂きました。(賛同数23)不正利用や医療面での懸念(不正な目的での性転換や異なる基準での性転換など)27.9%法律は、性悪説に基づいて作るべき。 簡単に悪用できて、被害者が出るような穴だらけの法律は通してはいけません。(賛同数55)社会生活上の対応(性別により区分されている場所やスポーツ競技での対応)43.6%性別で区分されている場所は温泉だけでは無い。トイレや更衣室といった場所も同じである。そういった場所は服を脱ぐという行為が伴うため、盗撮やわいせつ犯罪などが起こりやすい場所である。いくら性自認が女性であっても、男性器を持っている以上、女性を暴行の上妊娠させることが可能である。手術要件を撤廃することは服を脱ぐ場所で女性が男性器を持った人物とスペースを共有することとなり、女性の安全が侵害される可能性が高い。(賛同数39)私たちが多様性を認め合って受け入れる社会への道を歩んでいる証であり、何も心配なことはない 4.1%コメントはありませんでした。その他 2.3%GID当事者にとって、手術を求めることが、「トランスジェンダー」と自分たちを区別するアイデンティティだから。 手術は私たちの誇り。 手術によってこそ、私たちは自分の「からだ」を手に入れることができた。 手術要件は私たちが求めて実現した要件。 特例法制定に関わった世代の声です。(賛同数43)わからない 2.3%一つには絞り切れないほど問題はあると思います。 でも周りを気にせず、自分が望んだ性別で生きてほしいです。(賛同数25)■Surfvoteとは?当社が提供するSNS「Surfvote」は社会にあるさまざまな課題を問題提起し、それについて誰もが簡単に意見を投票できるサービスです。Surfvoteでは「イシュー」と呼ばれる各テーマ(課題)に対して複数の選択肢から自分の意見を投票できます。また他のユーザーのコメントを見たり、評価(いいね)したりすることもできます。イシューは当社編集部だけでなく大学の先生やさまざまな分野の専門家にも執筆のご協力をいただき発行しています。投票結果はイシューの内容に応じて、適宜関係省庁や政治家へ提出し報告を行なっています。 ■Polimill株式会社Polimill株式会社は目的特化型SNS【Surfvote】を運営・提供するICTスタートアップ企業です。Surfvoteは社会課題に特化し、ユーザーがあらゆるテーマについて自分の意見を投票できるだけでなく、他のユーザーの意見を傾聴できるサービスです。地方公共団体版のSurfvoteも拡充中で自治体と連携し住民による住みやすい街づくりを促進します。あらゆる人がルール作りに参加し、価値観の変化やテクノロジーの進化に合わせた柔軟でスピーディーな制度改革ができるような社会を、SNSとテクノロジーで実現させます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年07月03日「ゴイゴイスー」のギャグで知られる、お笑いコンビ『ダイアン』の津田篤宏さんの妻である、りえさんが、2023年6月22日にブログを更新。『養子の話』と題し、津田さんの本名が津田ではないことを、つづっています。ダイアン津田の本名は『津田』じゃなかったりえさんは、自身と津田さんが、りえさんの母方の祖母の養子になっていると説明。津田さんの本名は、実は『石村』なのだそうです。2006年に結婚した当時は、祖母の養子になるという考えはなく、2人の苗字は『津田』になっていました。しかし、その後妊娠した子供が男の子だと分かると、りえさんの祖母が「石村性が誰もいなくなるから継いでほしい」と提案。話し合いの結果、夫婦で祖母の養子になることを決めたのだといいます。りえさんが『津田』を名乗っていたのは、結婚してから1年半の間だけだったそうです。2023年6月現在も、お笑いタレント『津田篤宏』として活動している津田さん。りえさんは、祖母の養子になることを決めた津田さんについて、こんなふうに思いをつづっていました。津田性じゃなくなる寂しさは少しあったかもしれませんがお仕事は津田で続けさしてもらってるので本名をいうことの方がいまだに少ないかもしれません祖母の希望を聞いてくれて養子になってくれて一緒に住んでくれて…感謝していますダイアン津田嫁オフィシャルブログ「ごいごいすー!!な毎日」ーより引用津田さん自身も、バラエティ番組などで養子になったことを明かしており、ファンの間ではよく知られたエピソード。ですが、りえさんの視点から見た『養子の話』には「素敵」「なんかいいですね」とのコメントが寄せられました。また、津田さんの本名を初めて知ったという人たちからは「意外だ」と、驚く声も上がっています。・養子の話はよく聞いていましたが、妻の視点から聞くと、またなんかいいですね。・本名は『津田』じゃないんだ!びっくりしました。・ダイアンのファンならもちろん本名のことは知っているけれど、りえさんの想いが素敵。夫婦になるということは、家族としてともに人生を歩んでいくために、さまざまなことを決断しなければなりません。養子のエピソードからも、普段から津田さんとりえさんが、お互いを尊重し合って過ごしていることが伝わってきますね。[文・構成/grape編集部]
2023年06月24日親戚や兄弟夫婦から、「子どもを一人養子に欲しい」という話をされたらどうしますか?中には、自分たちの見栄のために、養子にする子どもを選ぶような人もいて……。今回は、登録者数90万人超えの大人気Youtubeチャンネル「エトラちゃんは見た!」で配信された『伯父夫婦に兄弟を奪われた話』の中から、話の展開を予想していただく漫画クイズをお届けします!養子に行くと言い出し……子どものいない伯父夫婦から、兄弟の中から養子に一人くれと言われたカリンたち。はじめはクロキの予定でしたが、突然優秀なヒイラギにしたいと言い出したため、ヒイラギは承諾したのですが……。ここでクイズです!「ちょっと考えがある」といって養子になったヒイラギ。10年後一体何をしたでしょうか?ヒントは、優秀だからこそできたことかもしれません……。養子となった後……正解は、本家を崩壊させた!伯父夫婦が所有する土地や家屋を、うまく話をして手放させたヒイラギ。さらに伯父夫婦の決めた人と結婚もしましたが、愛のない結婚で妻が散財し、それを理由に離婚できたのでした。こんなときどうする?伯父夫婦を追い詰めるために、10年もかけるとは、かなり用意周到な計画ですよね。今回のヒイラギは、自分や兄弟をモノ扱いし、バカにした伯父夫婦に目にもの見せました。自分たちの見栄のために養子が欲しいという伯父夫婦……、あなたならこんなときどんな対処をしますか?(MOREDOOR編集部)(イラスト/@エトラちゃんは見た!)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。
2023年06月02日パニ子は37歳の専業主婦。夫・吉樹とは結婚7年目で、不妊治療を続けています。スカッと系人気YouTubeチャンネル『パニコレ』から、「不妊に悩む夫婦の目の前で倒れた女の子との絆」を紹介します。パニ子は37歳の専業主婦。夫・吉樹とは結婚7年目ですが、子どもはいません。 目の前で女の子が倒れて……2人は子どもが大好き。現在不妊治療3年目です。不妊治療はお金や体力・時間との勝負。その難しさにパニ子は時折ネガティブになってしまいますが、吉樹はいつも励ましてくれています。 ある日、2人が気分転換に近所の公園を散歩していると、突然、小学生くらいの女の子が目の前で倒れました。2人は応急処置をして救急車を呼び、病院まで付き添うことに。結局、女の子は軽い熱中症だとわかり一安心。 その後、女の子の母親が病院に現れましたが、パニ子たちにお礼を言うこともなく「倒れたんだって? あれだけ迷惑をかけるなって言ったでしょ!」と女の子を叱責しています。 パニ子たちは「そんなに叱らなくたっていいのに……」とモヤモヤした気持ちを抱えながら、病院を後にしました。 女の子が突如いなくなった翌日、公園の前を通りかかったパニ子は昨日の女の子と再会! ひまりという名前のこの女の子はきちんと昨日のお礼を言い、2人は買い物帰りに毎日のように公園で楽しい時間を過ごすように。ひまりとの時間は、不妊治療の困難さを忘れさせてくれる癒しの時間でした。 しかし1カ月後、突如としてひまりの姿が公園から消えました。パニ子は心配して待ち続けましたが、一向に現れる気配がありません。吉樹に相談すると心配してくれましたが、どうすることもできずにいました。 不妊治療を続けることさらに3年、2人は子どもを諦める決断をしました。そして、病院を出る際、「養子縁組制度」についてのポスターが目に入ったのです。 女の子と奇跡の再会。家族へ。養子縁組制度に関心を抱いた2人は、施設を訪問。そこでは、なんとひまりが生活していたのです! 3年ぶりに会ったひまりはパニ子夫婦のことを覚えていてくれて、感動の再会を果たしました。ひまりの母親が姿を消したという事情を知った2人は、ひまりを家族として迎える決断をしました。 ひまりの意見を聞いてみると「私、パ二子さんみたいな女性になりたい!きっとこの人たちの子どもは、すっごく幸せなんだろうな、羨ましいなって思っていたの」と。吉樹が「俺たちは親子になるべく出会っていたんだよ、迎えに来るのが遅くなっちゃってごめんな」と言い、3人でぎゅっと抱き合い、晴れて家族になりました。 3人の穏やかで楽しい暮らし今日はひまりの中学式。「ママ、もう時間だよ!早く出発しないと!」「私の忘れん坊は、パパ似だね! パパは保護者代表挨拶するんだから、しっかりしてよね!」と朝から準備に追われています。そんなドタバタの朝も、パニ子一家にとっては楽しい日常です。「さあ、卒業式へ行こう!」と、3人は笑顔で家を出発しました。これからも穏やかな日々が3人に続きますように……!著者:ライター パニコレ
2023年05月25日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第125回目は黒猫のブレイク(Blake)さま。謎に包まれた過去をもつ猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.125猫さまの話をもっと聞かせて!ブレイクさまは5歳の男性猫さま。ブレイクさまが語ります。僕はフランスの田舎にある、庭のある一軒家で生活しています。毎日、家の中と庭を行ったり来たり、時々休んで眠りに落ちて、起き上がっては遊び、そしてまた散歩に出かけます。カリカリはブッフェスタイルの食べ放題!夜はパテをいただきます。特別な日にはハムのかけらを飼い主からもらいます。これ、美味しいですよね。家の中で一番好きな場所は通りに面した窓際。ニャルソックしています。自分の縄張りに侵入者がいないかチェックしているうちに、そのまま眠ってしまったりもします。お気に入りのおもちゃはアルミホイルを丸めてボールにしたもの!性格は抱っこ好きで、甘え上手だと思います。一方でとても貪欲で、冒険好きな面もあります。チャームポイントは目元です。視線(目つき)がとても優しいと評判です。飼い主から見たブレイクさまとは。私は動物保護協会(SPA)からブレイクを引き取りました。彼はコルシカ島出身で、そこで養子縁組される可能性がないため、フランス本土に送られたそうです。それ以外のブレイクについての情報はあまり知りません。ブレイクが2歳のときに養子縁組して以来、私たちにとって最高に幸せな毎日を過ごしています。私は現在2匹の猫を飼っており、先住のラズールも5年前に保護協会から来た6歳の女性猫です。ラズールは怖がりで、ブレイクを受け入れるのに長い時間がかかりましたが、時間の経過とともに平和になりました。愛撫と抱擁に満ちたブレイクとの日常はとても楽しいものです。私の猫たちは私の人生をひっくり返しました。彼らは私たちに極上の優しさを与えていると思います。――ブレイクさまはなんとコルシカ島出身で、保護されてフランス本土にやってきたそうです。お姉さん猫のラズールさまも過去には辛いことがあったのかもしれません。でも明るい性格のブレイクがやってきて、時間はかかりましたがとても仲良くなり、今は幸せに生活していました。もちろん飼い主の幸福は言うに及びませんね。取材、文・松永学取材、文・Manabu Matsunaga
2023年04月15日Instagramにて自身の体験談マンガを発信されているこいあともまやさん。34歳のときに夫となる「すんさん」と出会い、35歳で結婚。年齢のことも考え、結婚を決めてからは妊活に励むことに。しかし、妊活は予想以上に過酷で……。現在は第一子をご出産し、息子さんを育てているこいあさんの妊活体験談をご紹介いたします。 2人の意見は交わらず…二度の流産のあと、こいあさんとすんさんの間では、自然と妊活についての話題が挙がることはなくなっていました。 そんな中、こいあさんの中で大きくなっていったのが「特別養子縁組」についての思い。すんさんにそのことを伝えてみたこいあさんですが、すんさんから返ってきたのは「気乗りしない」という返事でした。 そこで、こいあさんは特別養子縁組について詳しく書かれた1冊の本をすんさんに渡して、よく考えてみてもらうことに。 こいあさんとしては、家族になることに血のつながりは関係ないと考えていました。大切なのは血のつながりよりも「親が子に注ぐ愛情」だと思っていたからです。一方ですんさんは、「正しいとか間違いというわけでなく」と前置きをしながら、あくまで自分の感覚として「親子で壁にぶつかった際、血のつながりのことを考えてしまうかもしれない」ということを危惧していました。 同じ本を読み、お互いに考えた結果、2人の考えは交わることはなく……。そして、「2人の意見が一致しない以上、養子縁組を考えるのはやめよう」と、特別養子縁組については断念することにしたのです。 そのとき、すんさんがこいあさんにかけたのは「子どもがいても幸せだと思うけど、いなかったら幸せじゃないかと言えば、そうじゃない」という言葉。こいあさんの中で、焦りから「子ども」に対しての考えが前のめりになりすぎていたところがあったのかもしれません。そんなこいあさんを見て、すんさんとしては「これ以上傷つかないでほしい」という思いがあったのかもしれませんね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 こいあさんのマンガは、このほかにもInstagramなど更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター こいあ福岡県在中アラフォー。SNSで妊活やPMDDの体験談を発信してます。うちの猫動画と自作のシュール系ショートアニメにも挑戦中。人生ブレまくってます。
2023年03月21日Instagramにて自身の体験談マンガを発信されているこいあともまやさん。34歳のときに夫となる「すんさん」と出会い、35歳で結婚。年齢のことも考え、結婚を決めてからは妊活に励むことに。しかし、妊活は予想以上に過酷で……。現在は第一子をご出産し、息子さんを育てているこいあさんの妊活体験談をご紹介いたします。 養子縁組も考えてみたい一度の流産後、子宮頸がんの精密検査で「中等度異形成」がわかり経過観察となったこいあさん。 医師から「年齢のことも踏まえて妊娠を希望するなら急いだほうがいい」と言われ、妊活を再開すると、早々に赤ちゃんを授かることができました。しかし、結果的に再び流産となってしまいました。 つらい経験をし、すぐに次の妊活を考えることができずにいた2人。そんな中、こいあさんはあることを夫に提案します。 夫・すんさんから「(次にまた流産するかもと思うと)もう耐えられない」と、言われてしまったことで、2人の間では自然と妊活についての話題が挙がることはなくなっていました。 そんなとき、こいあさんは頭の中で以前からぼんやりとあった「特別養子縁組」がより鮮明になってきて……。子どもが欲しい思いは変わらない。ならばこういったかたちで子どもを迎えてもいいのではないか――。その思いをすんさんにぶつけると、すんさんから返ってきたのは「気乗りしない」という返事でした。しかし、「もう少し詳しく知りたい」と、拒否しているわけではない様子でもあります。 そこでこいあさんは1冊の本をすんさんに渡しました。こいあさんが特別養子縁組を学ぶ際に読んだ『産まなくても、育てられます』(講談社)という本だそうです。このとき、「養子縁組を考えるときに、お互い同じ知識を共有しないとフェアじゃないなと思った」という思いがあったこいあさん。一緒に学んで意見を擦り合わせていくというのは、この場合に限らずとても大事なことですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 こいあさんのマンガは、このほかにもInstagramなど更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター こいあ福岡県在中アラフォー。SNSで妊活やPMDDの体験談を発信してます。うちの猫動画と自作のシュール系ショートアニメにも挑戦中。人生ブレまくってます。
2023年03月20日子どもたちの自立支援団体で働くゲイの男性が、児童養護施設で育った20歳の青年と養子縁組を結ぶ姿を追ったドキュメンタリー『二十歳の息子』が、2月11日(土)より公開決定。その予告編が解禁となった。児童養護施設などの子どもたちの自立支援団体で働く網谷勇気は、様々なマイノリティのための団体を立ち上げ、講演会なども行っていた。ある日、彼は小さなアパートに引っ越し、1人の青年・渉を迎え入れる。渉は、勇気がこれまで支援してきた子どもたちのうちの1人だったが、あるとき、事件を起こし拘置所に入れられてしまう。身の置き場を失った渉に対し、勇気は養子縁組をすることで、自らが父親となって共に暮らすことを申し出たのだ。幼少期より児童養護施設に預けられ、両親の顔も知らずに育った渉と、それまで家族をつくることを想定していなかった勇気。照れくささと緊張をにじませながら、2人の新たな共同生活が始まった。複雑な生い立ちを抱え、多感な年頃である渉との関わり方に勇気が戸惑うなか、生まれて初めて帰るべき家を手に入れた渉は、アルバイト生活を送りながら自身の夢へと動きだしたのだが…。監督は、ゼロ年代に生きる若者の夢と挫折を描いたデビュー作『ドコニモイケナイ』(12)で第53回日本映画監督協会新人賞を受賞し、2作目の『春を告げる町』(19)では福島県広野町を舞台に震災の復興とは何かを問いかけた島田隆一。新たに始まった共同生活を1年にわたり記録した島田監督は、そこに生じるぎこちなさや軋轢、そして静かな心の交流を描き出している。被写体を見つめるカメラは親密でありながらも時に残酷なほど冷徹な眼差しを向け、感情の機微を丁寧にすくい上げる。また、極力説明を省くことにより、他者に対する想像力をかき立てる。それぞれに“普通”の家族や人生を選択してこなかった、あるいはできなかった歳の離れた2人の男性がゼロから新たな関係を作る。「生きなおし」の旅を始めた2人の姿は、人が人とどう繋がりをもつことができるのか、そんな困難な問いをしなやかに捉えている。この度、解禁された予告編では、「普通に育ってきた人たちはそのままでいいと思うんです」と自身とその周りの人々の環境の違いについて語る渉。「ゲイだって自覚したのは大体14歳くらいの時です。死ぬくらいならカミングアウトしてダメだったら死んでしまおうと思った」と言う勇気。2人の言葉から、彼らが世の中や社会に対して、違和感を感じながらこれまで生きてきたことが分かる。そして予告編の中盤では、「息子さんが運ばれている、と警察から電話がかかってきた」と勇気が語るシーンも挿入されており、2人の新生活に訪れる波乱を予感させている。『二十歳の息子』は2月11日(土)よりポレポレ東中野ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2023年01月16日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第96回目は黒猫のブレイズ・エベーヌ(Breiz-Ebène)さまとぶち猫ミックスのトーキョー(Tokyo)さま。ヒトと幸せに生活する猫さまたちの物語【フレンチ猫さま】vol.96猫さまの話をもっと聞かせて!ブレイズ・エベーヌさまは13歳、トーキョーさまは2歳。共に女性猫さまです。ブレイズ・エベーヌさまインタビューブルターニュで生まれ、いつも住んでいるパリと定期的に行くブルターニュで飼い主と一緒に暮らしています。私は、一緒に育ってきたこの家の3人の子どもたちに囲まれ、子猫のころから美しい人生を歩んできました。今までいろんなことを経験してきました。生後6か月のときに3週間迷子になりました。飼い主は家の周りの通りに広告を出し、悲みにあけ暮れた毎日だったようです。ある日、私を見つけた人が小さな黒猫ではないかと飼い主に尋ねてきました。はい、私も飼い主もこの瞬間は最高の幸せでした。今は家族に囲まれて、シンプルで落ち着いた生活を過ごせています。可能な限り庭で日光浴をするのが好きで、季節によっては飼い主が植物に水をやるときホースの水が噴き出したところで涼むのが好きです。水が流れている音を聞くと、すぐに現場に向かって走っていきます。飲むか、水の流れの下に立つ。水がかかってもへっちゃらなんです。トーキョーさま私は、ブレイズ・エベーヌとは違ってここの家に仮住まい中です。路上で4名の赤ちゃんを産んで弱っていたところを今の家の人に保護されました。子ども達はすでに里子に出てしまいましたが、私も恋をした誰かに養子縁組されるのです。元々、人間から離れて生まれ育ったので、人と接する方法がいまひとつわかっていませんでした。いつも自分自身を隠したいと思っていたのです。しかし、日が経つにつれ、自分の幸福のためにこそここにいることを理解でき始めました。最近はここの家の人にも少し慣れてきて温かい生活を発見しました。飼い主から見たブレイズ・エベーヌさまとトーキョーさまは?私たちは、すでに彼女らの前に生姜猫(茶トラ)2匹を飼っていました。私の両親の家で生まれたきょうだい猫です。この2匹の猫は私の最初の「赤ちゃん」で、たくさん抱きしめました。その後、私の夫との間に子どもが3人生まれました。私たちの2匹の生姜猫は、私たちの家族の真のメンバーでした。私たちには3人の子どもと2匹の猫がいて、すべてが私たちにとって完璧でした。時を経て2匹の猫は1年おきに老衰で亡くなり、とても悲しかったです。私の悲しみが大きすぎて猫を「置き換える」ことができなかったので、猫がいない生活が始まりました。再び猫を愛することができると自分に言い聞かせるのに4年間かかりました。それからブレイズ・エベーヌがやってきました。成長期に重度の喘息発作を起こした彼女は、小柄で軽いままでした。彼女がぜんそくの発作を起こさないように、優しくしなければならないし、彼女が眠っているとき、呼吸が良いかどうかも聞く必要があります。彼女は私たち全員に、優しさをもって人生に取り組むことを教えてくれました。トーキョーは、野良猫として生活していたので、非常に警戒心が強い猫です。外で生き残ることを可能にしたのは、確かにこの警戒心です。彼女は今、家族として私たちと一緒に暮らし、私たちを信頼しています。外の様子のすべてが順調であることを理解すると、すぐに彼女は戻ってきます。それ以外は、家で一日中遊びたがる幸せな猫です。彼女はよく私たちの足元に来て、遊ぶことができるようになるまで私たちを見守っています。彼女の視線は私たちを愛で溶かします。最初、彼女は私たちをとても怖がっていました。彼女は子どもたちの世話をしなければなりませんでした。子どもたちはとても遊び好きで、臆することなく私たちのところに来ましたが、反対にトーキョーは、私たちの目や手から遠く離れて自分自身を隠したいと思っていたようでした。冬の真っただなかに屋根を与え、豊かな食事を与えて安心させ、彼女が疲れることなく4名の小さな子どもたちを育てることができるようにしました。それがあって彼女は私たちを信頼してくれました。今彼女は確かに、私たちが信頼できる家族であり、ここがリラックスできる場所だと考え始めているようです。いつの日か養子縁組に選んでくれる人たちと一緒に幸せになることを願っています。――飼い主はパリ北部と郊外で苦しんでいる動物の世話をしているアニメゴー協会の里親ボランティアをしています。猫、犬、うさぎ、鳥…すべての動物は平等だと言います。絶えず里親を見つけるまでいろいろな動物に愛情を込めて接する素敵な女性でした。ここから旅立っていく猫さま達はきっと幸せが待っていることでしょう。取材、文・松永学取材、文・Manabu Matsunaga
2023年01月09日