10周年を迎えた情熱大陸SPECIAL LIVE SUMMER TIME BONANZAが、7月30日に大阪/万博記念公園で開幕した。「情熱大陸 SPECIAL LIVE SUMMER TIME BONANZA’11」チケット情報トップバッターは、同フェス初参戦のナオト・インティライミ。オーガナイザーの葉加瀬太郎から「(その名前から)ハーフの人が来るのかと思ってた!」とMCで紹介され、会場を和ませつつ、4曲を熱演。同じく初出場の→Pia-no-jaC←も、ピアノとカホンというミニマル編成は、想像できない大音量のパフォーマンスでグイグイと引っ張っていく。ポップ色の強いアーティストの出演が多い中、異色な存在はSEAMO。ダンサー4人を従えて登場し、名刺代わりの1曲目に『ルパン・ザ・ファイヤー』を演奏し、アウェー環境を一気にホームグランドへ転化。葉加瀬のバイオリンとコラボした代表曲『マタアイマショウ』など充実のパフォーマンスで、あっという間の20分間となった。矢井田瞳、トータス松本の関西出身アーティストの人気もさすが。矢井田瞳は、関西弁のMCと葉加瀬とコラボした大ヒット曲『My Sweet Darlin’』で場内は最高潮にヒートアップ。トータスに至っては登場するだけで大歓声。『バンザイ~好きでよかった~』『ガッツだぜ!!』などのヒット曲を次々に演奏していく様子は、もはや大スターの貫禄だ。また、関西出身ではないが、馬場俊英も大阪で人気の高いアーティスト。1曲目に元阪神タイガース・矢野選手の入場曲だった『ボーイズ・オン・ザ・ラン』で観客のハートを掴み、ヒット曲『スタートライン~新しい風』では葉加瀬と共演を果たした。2007年以来、5年連続出演の藤井フミヤはもはや情熱大陸フェスの常連。ソロ以降は滅多にやらないチェッカーズ時代のヒット曲『Blue Moon Stone』を、この日は葉加瀬のたってのリクエストで披露。この日一番の盛り上がりは、ソロデビュー25周年の鈴木雅之。1曲目から葉加瀬が参加し、ナット・キング・コールの『LOVE』を日本語でカバー。野外なのに、夜のジャズクラブのようなムーディーな大人の雰囲気に会場を一変させる。4曲目の『TAXI』を1コーラス歌うと、姉の鈴木聖美も登場し、圧倒的な声量で場内は震撼。ラストはお約束の『ロンリー・チャップリン』。葉加瀬も参加し、歌とバイオリンの豪華競演を披露した。ラストは10周年を記念して葉加瀬が作曲し、フミヤが作詞した書き下ろし新曲『タイトルのない唄』。葉加瀬のバイオリン~フミヤの歌で始まり、出演者全員がリレー形式で1フレーズずつ歌い継いでいく様は、『WE ARE THE WORLD』を彷彿とさせる壮大なバラード。最後に全員でメロディを「ラララ」で合唱する感動のフィナーレで幕を閉じた。今後の情熱大陸 SPECIAL LIVE SUMMER TIME BONANZA’11は、8月6日(土)に東京/夢の島公園陸上競技場、8月27日(土)に北海道/札幌芸術の森 野外ステージにて開催。チケットは発売中。
2011年08月04日