■これまでのあらすじ自分は家族思いだと主張する清一は、昔からプレゼントのセンスがズレていた。そうした感覚のズレに薄々気付いていたものの、静香は交際半年で清一からプロポーズされ結婚。そのプロポーズもフラッシュモブで、静香は断れない状況だった。ズレが決定的になったのは、新婚旅行先を選んだとき。清一は見当はずれな南米周遊を勝手に計画し、それについて静香が意見すると怒鳴り散らして感謝を強要してきた。結婚早々、離婚するわけにもいかず、静香は清一の地雷を踏まないように気をつけてきたのだが…。【妻SideStory】清一がプレゼントしてくれるものは、どれも私の趣味とはかけ離れたもの。私のためを思って買ってきたといつも言いますが、夫が私の喜ぶものを買ってきたことは一度もありません。そもそも、そのお金はどこから出しているのか…。でも、感謝しないと怒り心頭で手に負えなくなります。育児中も睡眠時間が欲しいと思っているところに、飲んで帰ったお詫びにとブレスレッドを買ってきた清一。私が夫の期待したとおりに喜ばないと大声で罵られ、長時間説教されることもあり…、もう疲れました…。次回に続く(全14話)毎日更新!※この漫画は実話を元に編集しています
2024年05月04日■これまでのあらすじ家族思いな夫だと自負している清一は、飲み会で帰りが遅くなった夜に、妻・静香にお詫びのブレスレッドを買って帰る。ところが、育児中の静香はプレゼントよりも睡眠時間が欲しいと不満顔。人の気遣いに感謝できない妻を、清一は冷たくてひねくれた態度だと思っている。喜ばせようと思って南米周遊の新婚旅行を計画したときも、静香は反応が薄かった。そして、家族のための高級車をサプライズ購入したら、またしても妻は喜ぶどころか激怒。清一が静香への怒りから罵りの言葉をぶつけると、妻は子ども連れて友人宅へ出ていった。妻の癒しになるならと、清一は新たにアクアリウムなどを買い揃えるが、またしても妻が怒りを爆発させ!?【妻SideStory】清一からプロポーズされたとき、フラッシュモブで断れない状況だったというのもありますが、この人以上に私を好いてくれる人はいないと思ったんです。感覚にズレがあることに薄々気づいていたのに、愛される方が幸せになれると思い込もうとしてしまった。でも、新婚旅行先を決めるときに決定的なことが起こりました。急に声を荒げた清一を…怖いと思いました。感謝を強要する清一の言動をおかしいと思いつつも、また怒鳴られるのは嫌なので地雷を踏まないように気をつけていました。だって、結婚早々、離婚するわけにはいかないですものね…。次回に続く(全14話)毎日更新!※この漫画は実話を元に編集しています
2024年05月03日■これまでのあらすじ自分は家族思いだと思っている清一。飲み会で帰りが遅くなった夜に、妻・静香へお詫びのブレスレッドを買って帰るが、育児中の静香はプレゼントよりも睡眠時間が欲しいと怒りを露わに。人の気遣いに感謝できない妻のひねくれた態度に、清一は怒りを覚える。思えば、静香を喜ばせるために計画した南米周遊の新婚旅行も感謝がなかった。そして今度は、家族のために車を買うことを反対され、それでも高級車をサプライズ購入したところ、妻の怒りが爆発!なぜ自分が怒られないといけないのかわからない清一もまた、静香への怒りから罵りの言葉をぶつけてしまう。すると、数日後、静香は息子を連れて友だちのところへ出ていく言い出す。家族のために買ったキャンプ用品なのに、静香は届く前からため息をついていました。どうしてこんなにも俺の気持ちが妻に伝わらないんでしょうか?そんなときに出会ったのが、色鮮やかな熱帯魚です。これだ! これならイライラしている静香も癒されるはず!さらにもうひとつ、出会ってしまった金運アップたぬき。お金の心配ばかりしている静香にぴったりだと思ったんです。それなのに、またしても感謝より先に文句を口にする妻。それどころか、「何様なんだ!」とキレられて…!?次回に続く(全14話)毎日更新!※この漫画は実話を元に編集しています
2024年05月02日■これまでのあらすじ家族思いな夫だと自負している清一は、飲み会で帰りが遅くなったある日、妻・静香にお詫びのブレスレッドを買って帰る。ところが、育児中の静香はプレゼントよりも睡眠時間が欲しいと不満顔。せっかくの気遣いを喜ぶどころか感謝すらしない妻のひねくれた態度に、清一は怒りを覚える。新婚旅行を計画したときも、静香を喜ばせるための南米周遊プランだったのに反応が薄かった。そして、1歳になった息子とキャンプを楽しむため、静香に反対された高級車を内緒でサプライズ購入。しかし、これにも妻は共有財産を勝手に使ったと不満を爆発させ…!?家族のために買った車なのに、なんで俺が説教されないといけないんだ?静香は俺がやることを全否定しないと気が済まないようで、何から何まで文句を言ってきます。俺の方が稼ぎだっていいんだから、共有財産がどうだとか口出ししてくるな!俺がもらってやらなければ、こんなひねくれた性格の女は貰い手もいないだろうに!そこまで言っても、静香は車を手放せと譲りませんでした。クーリングオフできないことを知ると、買い取り業者を探すと言い出して、もう意地になっているとしか思えません。挙句の果てには、キャンプの予約を入れていた連休中、息子を連れて友人の家に行くと言い出して…。次回に続く(全14話)毎日更新!※この漫画は実話を元に編集しています
2024年05月01日■これまでのあらすじ自分は家族思いだと思っている清一。ある夜、飲み会で帰りが遅くなったため、育児に追われている妻・静香にお詫びのブレスレッドを買って帰るが、静香はプレゼントよりも睡眠時間が欲しいと怒りを露わに。せっかくの気遣いに感謝もお礼の言葉もない妻に、清一は怒りが沸く。新婚旅行を計画したときも、静香を喜ばせるための南米周遊プランだったのに反応が薄かった。そして、息子が1歳になり、一度は妻に購入を反対されるも、清一は高級車をサプライズで購入して!?妻は人に感謝できない、お礼を言えない人間なんです。俺がどれだけ家族のことを考えてこの車を選んだのか、何も知らないくせに文句しか言わないんですから、人としてどうかしていますよね?「乗らないから返してきて」なんて、よくそんなひどいことを言えるものです。俺は絶対に手放さないからな!まぁ、ひねくれ者の静香でも、車があればそのうち便利さに気づくでしょう。次回に続く(全14話)毎日更新!※この漫画は実話を元に編集しています
2024年04月30日■これまでのあらすじ家族思いな夫だと自負している清一は、飲み会で帰りが遅くなったある日、幼い子を育てている妻・静香にお詫びのブレスレッドを買って帰る。ところが、静香はプレゼントよりも睡眠時間が欲しいと不満爆発。せっかくの気遣いを喜ぶどころか感謝すらしない妻に、清一は怒りが沸く。新婚旅行を計画したときも、静香の行きたがっていたマチュピチュで旅行プランを用意したのに反応が薄かった。そして、息子が一歳になり、妻が「電車移動が大変」と言うので清一はサプライズを準備するが…。小さな子どもがいるのですから、車はあった方が何かと便利です。買い出しはもちろん、万が一のときの急な移動にも使えるし、SUVなら家族でキャンプにも行けますよね!ちょっと高いけど、俺が頑張って働けばいいんだし、サプライズで買ってあげようと思ったんです。妻に内緒で週末ごとにさまざまな車を試乗して回るのは大変でしたが、家族のための車です。こだわって探し続けること2ヶ月、とうとう運命の1台に出会えました。静香のやつ、これを見たらきっと喜ぶぞ!次回に続く(全14話)毎日更新!※この漫画は実話を元に編集しています
2024年04月29日■これまでのあらすじ家族思いなことを同僚にアピールするくらいに自己評価が高い清一。ある日、飲み会で遅くなった清一に、幼い子を育てている妻・静香から帰宅催促の怒りメッセージが送られてくる。そこでお詫びにブレスレッドを買って帰るが、静香はプレゼントよりも睡眠時間が欲しいと不機嫌さを募らせる。せっかくの気遣いを喜ぶどころか感謝すらしないひねくれた態度の妻に、清一は怒りが沸く。思い返せば、新婚旅行を計画したときも静香の態度は失礼で…。最初にマチュピチュに興味を示したのは静香です。俺は静香を喜ばせようとして、新婚旅行に南米周遊を選んだんです。ホテルもレストランも徹底的に調べ上げ、こだわりのところをチョイス。それなのに、なんで「勝手に決めた」と不満をぶつけられないといけないんだ!?滞在中も静香はテンションの下がることばかり言って、あまりいい思い出がありません。そして、息子が一歳になり、静香が「電車移動が大変」と言い出しました。それを聞いて、俺はいよいよこの時が来たと思いました。愛する妻と息子のためにサプライズを計画することにしたのですが…。次回に続く(全14話)毎日更新!※この漫画は実話を元に編集しています
2024年04月28日■これまでのあらすじ清一は家族思いなことを同僚との飲み会でもアピールするくらいに自己評価が高い。しかし、実際は飲み会で遅くなれば、幼い子を育てている妻・静香からは帰宅催促の怒りメッセージが送られている状況だった。そこでお詫びにブレスレッドを買って帰るが、静香は喜ぶどころか不機嫌顔。せっかくの気遣いに感謝すらしない妻に怒りが沸く清一。妻は思い通りに物事が運ばないと、すぐに機嫌が悪くなります。人にしてもらったことに感謝もしない、失礼な性格なんです。そんな態度だから友人もいません。妻と付き合えるのは俺ぐらいなものでしょう。こんなひねくれた妻でも、俺は静香をそれなりに愛しています。でも、思い返せば、新婚旅行のときもひどかった。静香がマチュピチュに行きたいというから、この俺が最高のプランを立ててあげたのに…。次回に続く(全14話)毎日更新!※この漫画は実話を元に編集しています
2024年04月27日せっかく買ってあげたブレスレットですよ? ふつうは俺の気遣いに喜ぶところでしょう?それなのに、妻には思いやりというものがないんです。子どもが生まれてからずっとイライラして、俺に当たってばっかり。仕事が早く終わったから飲みに行った。思ったより遅くなったからフォローした。それの何がいけなんですか? こんなに家族思いの夫、いないと思うんですよね。次回に続く(全14話)毎日更新!※この漫画は実話を元に編集しています
2024年04月26日CEPON株式会社(所在地:茨城県つくば市)の代表取締役である鷲田 るみは、中学3年生で起業し、2022年4月から大学に進学。大学進学を機に、代表としての活動を本格的に開始いたしました。知っているようで知らない日本の魅力を日本人に伝えようと、2021年3月31日に書籍を出版。2022年9月には東京都府中市にて講演会を予定しております。茨城県教育委員会小泉教育長へ寄贈→県内全ての高校図書館へ■CEPON株式会社の活動代表の鷲田 るみが、幼少期からの海外旅行経験と近所にあったモンゴルのアンテナショップでのJr.スタッフ経験により日本の魅力を世界に伝えたいという夢を抱き設立。2019年1月、クラウドファンディングで「つくば市の中学生社長が世界に日本を発信!まずは自分で日本文化体験したい!」のプロジェクトを実施し、目標金額を達成しました。その後、知っているようで知らない日本の魅力を日本人に伝えようと、2021年3月31日に書籍『JK、外国人の彼氏から#本日の日本を気づかされる。』を出版。出版には、鷲田 るみの母が代表を務める「株式会社RION」が携わりました。2021年5月には、茨城県内の全ての県立高校等、私立高校等に書籍を寄贈。2021年9月には、地元つくば市の全小・中・義務教育学校にも書籍を寄贈いたしました。書籍『JK、外国人の彼氏から#本日の日本を気づかされる。』■講演会概要(予定)講演会名:「起業は大人だけのものじゃない!夢をカタチにする中高生(仮)」開催日時:2022年9月4日(日) 14:00~16:00開催場所:府中市市民活動センター プラッツ(東京都府中市宮町一丁目100番地 ル・シーニュ5・6階)<講演内容>中高生を主なターゲットとして、起業は大人だけのものじゃない、というテーマで企画中。<目的>・青少年(小・中・高・大学生)を対象とし、起業を通して、市民活動や地域へ関心を持つことの面白さを提供する。・活動を始めるきっかけやヒントを提供する。・地域への関心の醸成と主体的に行動を起こすノウハウを学ぶ。<講座対象>課題解決のため、自分の夢の実現のため、起業をしてみたい、起業に興味がある小・中・高・大学生■書籍概要タイトル: 『JK、外国人の彼氏から#本日の日本を気づかされる。』発行日 : 2021年3月31日仕様 : A5版/115ページ/モノクロ・一部カラー/並製本内容 : 主人公・るみはJK(女子高校生)。るみが外国人彼氏・ルイとの交流を通し、日本文化や日本の魅力に気づく様子をコミック&エッセイで紹介する。定価 : 本体1,100円(税込価格)企画 : CEPON株式会社出版 : 株式会社RION作 : 鷲田 るみ、鷲田 美加絵 : 中林 まどかURL : 『JK、外国人の彼氏から#本日の日本を気づかされる。』の「お互い様」マンガ(1)『JK、外国人の彼氏から#本日の日本を気づかされる。』の「お互い様」マンガ(2)■今後の展望書籍にもあるように“日本人のおもてなしの心”“精神性”を、本の販売や講演会などを通して広く伝えていきたいと考えています。代表自身が中学生で、周りの人たちの協力のもと、起業したり本を作れたように、人脈やお金がないところからでも、自分がやりたいと思ったことは実現できる、ということを自身の体験を通して中高生の皆さんやこれから何かを始めようとする方々にお伝えしていきたいです。今後、大学で学んだ経営学やマーケティングの知識、インターンなどの体験を自分の事業に反映させていけるよう努めてまいります。■CEPON株式会社 代表取締役 鷲田 るみ プロフィール茨城県つくば市生まれ育ち、取手市在住。東京大学文科二類1年。中学3年で「日本のファンを世界中に増やしたい」と夢を抱き起業。世界中から人が集まる東京オリンピックを日本の良さを知っていただく大チャンスと考えてJKによるPR活動を考えていたところだったが、コロナ影響で断念。方向転換し、まずは知っているようで知らない日本の魅力を日本人に伝えようと、2021年3月31日本書籍を出版。2022年4月に学校推薦型選抜にて東大経済学部に進学し、JK起業家→JD起業家として本格始動。■株式会社RION 代表取締役 鷲田 美加 プロフィールCEPON株式会社 代表取締役 鷲田 るみの母。夫婦で世界一周した元バックパッカー。40ケ国滞在経験を通して日本の良さに気づき、帰国後2児を育てながら子育て支援NPO代表→起業。人と人とのつながりの中で子どもを育み、成長しあえる暮らしと子育て&働き方を提案。■会社概要【CEPON株式会社】商号 : CEPON株式会社代表者 : 鷲田 るみ所在地 : 〒305-0021 茨城県つくば市古来896-1設立 : 2019年2月5日事業内容: 商品開発、情報発信、イベント運営URL : 【株式会社RION】商号 : 株式会社RION代表者 : 鷲田 美加所在地 : 〒305-0021 茨城県つくば市古来896-1設立 : 2020年1月22日事業内容: 教育事業、ビジネスコンサルティング、プロモーション制作URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年04月25日【ママからのご相談】外遊びが大好きな3歳の男の子のママをしています。わたしが公園へ行くときにいつも持っていくカバンは、斜めがけのナイロンバック。長年愛用しているものです。しかし、最近子育てママたちの間であるメーカーのリュックサックが流行しているようで、とても気になっています。とてもおしゃれに見えるし、かわいいのです。しかも動き回る子どもと遊ぶのに、両手の空くリュックは便利そう。前から欲しいなと思っていますが、同じものを持っているママの多さに“かぶりまくる”のが嫌だと思ってしまうのです。ただ、抱っこ紐が流行したのと同じように、機能性がいかに優れているかで考えたら、多くのママが選ぶのも当然で悩む必要はないのではないかとも思います。くだらない悩みかもしれませんが、アドバイスをお願いします。●A. ファッションとしてとらえるか、機能重視の装備と考えるかご相談ありがとうございます。ママライターのあしださきです。「子育て中のママでもおしゃれを楽しみたい」という気持ちがあっても、結局は“いつでも子どもありきのファッション ”というジレンマに陥ってしまうのがツラいところですね。公園でブランコに乗るのにヒールの靴は無理だし、抱っこしていると繊細な素材のニットなどにはすぐに毛玉ができてしまう……。例を挙げたらキリがないです。筆者は20代前半から10年ほどモデル業界に身を置いていた経験があり、当時はファッションや流行について考える機会が多かったです。子育てをしている今は、いかにして“子どもありきでもおしゃれを楽しめるか”がテーマで、髪型やアクセサリー、服やバッグ、靴なども“無理なく、かつ自分らしいもの”を選ぶようにしています。外出するとき、“気持ちが上向きになる ”ように自分が好きなもの、着ていて気持ちがいいものが1番です。機能性はたしかにとても重要ですよね。しかし、ファッションとは区別して考える必要がある、というのが今回のご相談に対する私のアドバイスの主体になる考え方です。では、具体的にどう考えて決めたらよいのでしょう。それには2つのポイントがあります。●(1)新しいものを自分が取り入れるときに、他人を考慮には入れない横山滋氏が著書『模倣の社会学』でこのように述べています。『一般に模倣というものは評価されないから、誰でも模倣であることを隠そうとする』公園のママたちが皆、同じメーカーのリュックを背負っている光景は私も最近目にしています。ファッションという括りでこの光景を見るととても異様で、相談者様の悩む気持ちがとてもよくわかるのですが、当のご本人たちはこれを果たして“模倣”と考えているのかというと、疑問が出てきますね。「便利だから選んで使う 」という機能重視の装備品という感覚が大きいのではないかと思います。他者を考慮に入れずに、自分の利便性を優先していいという考え方です。これによって、公園での多くのママたちとかぶりまくる憂鬱を一蹴できないものでしょうか。●(2)ファッションと機能性はリンクしない哲学者の鷲田清一氏は著書『てつがくを着て、まちを歩こう―ファッション考現学』でこのように述べています。『みんなとほとんど同じだけどちょっとだけ違うのがいい―ファッションの真ん中にいるのはこういう集団である』流行の真ん中にいる人の心理というものはこういうものであるということで、“同じように見えても他者との差別化は各々工夫している ”ということもいえます。もしご相談者様が両手の空くリュックに魅力を感じているのであれば、その機能性だけを重視して大多数の人が持っている某メーカーのものではないリュックを購入してみるという選択ができますね。しかし、ファッションアイテムとしてそのメーカーのリュックのデザインや素材、全体のバランスが気に入っているとしたら、同じメーカーで作っているもので今まであまり見かけたことがない色や柄、異素材のものを探して購入する選択肢があるのではないかと思います。自分が主体的に他者との差別化を工夫することで、流行のなかにうまく溶け込む方法です。これで、納得してそのアイテムを使うことができるのではないでしょうか。----------いかがでしたか?このように考えると、少しシンプルに自分の選択肢が決まってくるかもしれません。身につけるものなどの小さな変化が日常生活にときめきや潤いを与えてくれるものです。ファッションのステキなところはそんなところにあると、筆者は思っております。気持ち新たに、秋のお出かけがより楽しいものとなりますように。【参考文献】・『模倣の社会学』横山滋・著・『てつがくを着て、まちを歩こう―ファッション考現学』鷲田清一・著●ライター/あしださき(元モデル)
2016年10月10日東京を拠点に活躍するクリエイターをピックアップし、彼らクリエーションやそのルーツを掘り下げる連載「ファッションの“未来”たちに聞く」。第1回目となる今回は、5月25日から伊勢丹新宿店本館2階のコンセンプトショップ「TOKYO解放区」にてポップアップを行っている「ケイスケ ヨシダ(KEISUKEYOSHIDA)」のデザイナー吉田圭佑を取り上げる。1/2はこちらから。ーーそれは既存のハイブランドに対する反骨精神の現れ?いや、それは違いますね。僕自身ハイブランドは大好きで、それこそエディ・スリマンやラフ・シモンズに憧れて、デザイナーになったと言える部分もあるんです。でも、ディオール オムがすごく流行っていたときに、僕は恥ずかしくて着ることができなかった。僕にはかっこよすぎて…。エディが作るカッコイイ服を、カッコイイモデルたちが着て、その世界には入り込めない自分がいて。ランウェイ上での完璧な世界との距離をすごく感じていました。そこを埋めるためにも僕のブランドでは彼らのようなモデルを使う必要があったし、単に“カッコイイ”だけではない、初めてランウェイに出る瞬間の“恥じらい”のようなものも含めて提示したかったんです。ーー”さらけ出す”って勇気がいることですよね。昔だと斜に構えた態度の裏返しだったりするんですが、今はストレートに正直に”さらけ出す”ってことがカッコイイというか、それを時代が求めているようにも感じます。僕はいじめられっこにもイケてる部分があると思っているんです。なんでいじめられるかっていうとどこか人と違うから。どこか極端だから。裏を返せば唯一無二な存在ですよね、それってどこか”最強”なのかもしれないなって思っています。ケイスケ ヨシダというブランドにもしかしたら影響を与えているかもしれない中学の同級生の子がいるんですけど、いわゆるガリ勉って感じの子で、全くイケてなかったんですよ。でも、中三くらいの時に、彼が突然金髪にして登校してきたんですよ。お洒落したいけど怒られるのが怖いという、僕らみたいなほんのり茶髪にしていた勢からするとそれは、なんかカッコよくて。その日、学年中の生徒が彼を見に来るんですよ。結局、彼は先生から怒られて、次の日は黒髪に戻るんですけど、その一日の彼はめちゃくちゃ注目を浴びていました。それって、すごくファッションで人が変わった瞬間みたいなものを見た気がしたんですよね。人がカッコよくなる瞬間って、感情の迷いを振り切って越えた瞬間にあるのかもしれませんね。3月に発表した16-17FWは、そんな彼が金髪にした瞬間みたいな感覚も入っていました。来シーズンはもっと踏み込んで、ここ2シーズンのテーマだった「背伸び」をすることによって隠してきた、心の中の柔らかい部分に向き合っていきたいですね。ブランドのステップとしては、客層を広げたいなと思っています。着る服としての共感(共有)の幅を広げることで、もっと多くのひとに見てもらいたいし着てもらいたい。一着一着のアイテムの精度の向上も意識していきたいです。いまはスタイリングでの表現の印象が強いですが、一着一着のアイテムに感情を落とし込んでいきたいです。KEISUKE YOSHIDA 16SS コレクションーー5月25日から開催中の伊勢丹新宿店のTOKYO解放区でのポップアップは”制服”がテーマになっていますが、“制服”にはどんな考えを持っていますか?これは哲学者の鷲田清一さんもおっしゃっていることなのですが、制服って「ファッションと出会うきっかけ」であると思っています。制服を着崩すということが、お洒落に出会う瞬間というか。制服の規則の中で、ネクタイの結び目を太くしたり、シャツのボタンを2個開けて着てみたり。僕は中高一貫だったので、中学生のときに買ってもらったジャケットを高校3年まで着ました。身長は30cmくらい伸びてる訳です。途中で買い替えればよかったんでしょうけど、丈も短くなって前も留まらなくなって、でも当時だと「やべぇ、これディオール オムじゃん」みたいな(笑)。制服には、大人の装いにはない、独特の若さがあると感じています。だからこそ僕は“制服”に魅せられてしまうんでしょうね。ーープレッシャーはありますか?またどのようなポップアップになりそうでしょうか。プレッシャーというよりも、もともとがメンズブランドなので、どうしようかなっていうのはありました。今回は、別注で新しくカプセルコレクションを作ったような感覚があります。そこに16SSの中から制服をイメージしたアイテムを混ぜて展開しています。自分の中で“夏休み”というテーマも設けました。中学生の頃の男子生徒を思い出して欲しいのですが、中一の頃はスラックスにナイキのスニーカーを合わせたり、バッグのショルダーを長くしてみたりして着崩すんですけど、高学年になると足元はローファーで、ボタンもネクタイもきっちりして真面目に着るようになるじゃないですか。今回はレディースなんですがそんな、かっちり着るような清楚な制服の着こなしのイメージ。でもどこかに夏の開放感を意識しながらデザインしています。レースやシルクを使ったワンピースなども並ぶ予定で、僕なりにいつものケイスケヨシダより少し大人な女性像を意識して作りました。今時点のケイスケヨシダの支持層より、もう少し上の世代の方にも手に取っていただけるように工夫したつもりです。ーー最後に5年後、10年後、この先のヴィジョンは?今は僕自身の手の届く範囲だけでのクリエーションなんです。つまり、僕自身が売場や展示会でお客さんと話すことによってメッセージやファッションが届くイメージです。今後は、それにプラスで僕のまったく手の届かない売場でも広がっていくようなデザインに発展させていきたいです。それに、今の僕のコレクションはいわゆる“モード”を前振りにした表現ですが、次は“モード”の中に落とし込んでいきたいなって。純粋なモードがやりたいなって思っています。僕が高校生の頃に憧れていた“モードの世界”に、改めて向き合ってみたいですね。人は装うことで自身の隙や弱さを覆い隠しているが、吉田はそこに揺さぶりを掛ける。それはあたかも本当に心を通わせた恋人だけにさらけ出せるような内面や感情のダイレクトな露出であり、私たちはそれを共有/共感してもらえた時に心から安らぎ、満たされたような心地になる。その心地を“纏うこと”で体験できるのが、吉田のコレクションであり、それは間違いなく今の”エモーショナルな時代”を映す鏡である。5月25日からはじまった伊勢丹新宿店TOKYO解放区でのポップアップ「The drama~TOKYO制服~」は、解き放たれたファッションというよりも、ファッションこそがあなたの本当の美しさを解放する、そんな服たちで彩られるはずだ。【イベント情報】The drama~TOKYO制服~<第1弾>会期:5月25日から6月7日会場:伊勢丹新宿店 本館2F=センターパーク/TOKYO解放区※5月28日14時~17時で「ミスiDによるThe dramaが始まる」を開催。講談社主催のオーディション『ミスiD』より、水野しず、門米ゆうか、弓ライカ、来夢が生けるマネキンとしてTOKYO解放区に登場<第2弾>会期:6月15日から21日会場:ジェイアール京都伊勢丹5F 特設会場<第3弾>会場:7月27日から8月2日会場:銀座三越3F ル プレイス プロモーションスペース
2016年05月27日“ファッション”とは、一体何を指し示す言葉なのか。この答えは十人十色、いや、百人百様だろう。これまでの“ファッション”これからの“ファッション”の世界に生きる人達に、“ファッションって何だろう?”とシンプルな問いを投げ掛けてみたい。初回、この問いに答えるのは、デザイナー山縣良和。1980年鳥取県に生まれ、2005年にはセントラル・セント・マーチンズ美術大学ファッションデザイン学科ウィメンズウエアコースを首席で卒業。ジョン・ガリアーノのアシスタントを務めた後帰国し、2007年4月自身のブランド「リトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)」を立ち上げた。2013年には坂部三樹郎と共に「絶命展」をプロデュース。デザイナーとしての活動の他、ファッション表現を学ぶ場として「ここの学校」を主宰している。ファッションの包含する範囲の広さを示すような、特異なクリエーションを行うデザイナーの1人。ランウエイや雑誌の中にあるファッションの華やかな一面ではない、新たなファッションの在り方をみせる山縣にとってのファッションとは、何だろうか。――初めて“ファッション”という存在を意識したのはいつ?初めは、自分を着飾るというところから興味を持ちました。中学生の頃です。異性が気になるような感覚と同じで、少しずつファッションを意識し初めました。ファッションについて深く考えるようになったのは、鷲田清一さんの本を読んだ時です。こんなにファッションは深いんだと感じて、これだったら自分が一生仕事に出来るかもと思いました。そこからどんどんのめり込んでいったんです。――ファッションには、日常的に身に着けられる洋服(リアルクローズ)と、クリエーションとしての洋服があり、そこには乖離があります。そのバランスをどうとられますか。バランスよく設定するのは苦手で、ここ何年かはクリエーションに特化した部分で勝負してきました。でも、徐々に自分なりの両立の仕方ができるのでは、と思い始めているのが今。リアルな部分での服にも挑戦していきたいと思っています。――なにかリアルクローズを作りはじめるきっかけがあったのでしょうか。2012年に「七福神」というショーをしました。時間も掛けましたし、精神的にもすごく集中してつくったショーで、出来るのに出してこなかったもやもやした自分を出し切りました。そのショーのお陰で、いろんな人間関係が生まれ、自分の中でも視点が広がったり、納得がいった部分がありました。だから、今ならもう少し精神的にもバランスをとってリアルな服づくりができるかなと。――山縣さんが手掛けるのは、世の中の人が思うファッション像に疑問を投げ掛けるようなクリエーションです。そのような問いを続けるのはなぜでしょう。世間で無しでしょと言われているものに対して、本当にそうなのかと考えてしまう。そういう部分を表現したい欲求があるし、題材にしたくなる。それが、自分の物づくりのエネルギーにもなっています。――その、エネルギーはどこからくるのですか。最初は自分のコンプレックスで、劣等感やバカにされたくないという思いだったと思います。それは最初のスイッチで、軽いアクセル。そこからは、のめり込んだら止まらないという僕の特徴なのか、どんどんファッションの深さと特異性に引き込まれました。そこからはファッションなめんなよ!みたいな気持ちが出てきたり(笑)。ファッションってこれだけ素敵なんだとすごく言いたくなって、それがエネルギーになっていますね。2/2に続く。
2014年03月14日2010年代に入り、『ぱいすら女子』(大根篤徳、グランドメディア)や『びしょびじょ』(サトウテツオ、マイウェイ出版)など、特定のシチュエーションを表現した妄想フェティッシュギリギリアート的女子写真集が多く出版されている。その中でファッションとフェティシズムの境界線に立つ写真集がある。昨年7月に刊行された須崎祐次による『コスプレイ メイドイン ジャパン(COSPLAY made in Japan)』がそれ。海兵、メイド、バスガイド、花魁、侍、天使、ドラキュラ、アリス、赤ずきんちゃん、猫、ガリバー旅行記などを妄想ディフォルメしたコスチュームを着た女の子達の扇情的なポージングが並ぶ。カットやページネーションはアート写真集のような構成。更にコスチュームデザインを衣装デザイナーのセリカ(Serika)が担当し、オートクチュールとして一点物を制作というこだわりを見せている。コスプレとはコンテンポラリーアートか、ただのエロカワなのか、それとも形而上学的行為なのか、巻末の哲学者鷲田清一による解説が結論へと導く。同書はアマゾンでキンドルなどの電子書籍バージョンも販売している。須崎は『スイート女子(sweet joshi)』『ボンボンロリータ(bon bon lolita)』など、少女以上大人未満の女の子達の作品を撮ってきた。いずれもネットで話題となった。
2013年02月20日