全国7カ所11公演に渡る「FTISLAND AUTUMN TOUR 2018 -Pretty Girl-」ツアーが9月28日、日本武道館でファイナルを迎えました。今まで以上に激しく、楽しく、ステージ上も客席もひとつになって大盛り上がり!トリプルアンコールまで飛び出した熱狂ライブの模様をレポートします。写真・ヤマダマサヒロ 文・尹 秀姫【ペンになってもいいですか!?】vol. 79トロピカル・ロック・サウンドが特徴的な新曲「Pretty Girl」をタイトルに掲げた今回のツアー最終日。以前は360度を客席に囲まれた円形ステージでのライブでしたが、今回はメインステージの左右に2階見切れ席へと続く花道が伸びる仕様。さらに、テントを思わせるドーム型のステージ装飾が、夏の夜のキャンプを思わせます。星空の映像が流れると、「Summer Night’s Dream」がスタート。初めからステージの端から端まで駆け抜けるホンギにつられて、会場も1曲めからヒートアップ。「Let it go!」「AQUA」と熱く激しい曲が続くと、武道館を埋めたPrimadonna(FTISLANDのファンの名称)たちも拳を振り上げ、コーラスも完璧!このツアーでは毎回、パンツまでびしょびしょになるほど走り回っているというホンギ。「今日も絶対パンツが濡れるまで走るから!」と力強く宣言し、「Time to」へ。FTISLANDにしては珍しい炎の特効に熱気をあおられ、ホンギがまたも跳ねる! ラストはフロントマン全員がひとつになり、速弾き合戦の一幕も。その勢いのまま、続く曲は「BE FREE」。自由になれという歌詞のとおり、開放感にあふれたこの曲では、観客も思うままに拳を振り上げていました。イ・ホンギ/メインボーカル。韓国のヒット曲で、ライブでは必ず歌う「バレ」は、今回はホンギの指定で、出だしを歌うジェジンがオペラバージョンを披露。本職の人もびっくりするほどの豊かな声量と歌唱法で場内の拍手をかっさらうと、それに負けじとなぜかスンヒョンも自分のパートをオペラ風に歌い出し、今度は大爆笑。それを見ていたホンギが客席に向かって指揮者のように手を振りかざすと、客席にいたみんなも歌い出し、大合唱に! 続く「チョッケッソ(I wish)」も原曲よりゆったりめにアレンジされ、しっとりバージョンで披露。「ちょっとオアシスに行ってみよう」というホンギの言葉ではじまった「A light in the forest」まで、体を休めつつも盛り上がりに欠けることのないセットリストに感服。イ・ジェジン/ベース&ボーカル。ジェジンが作曲した「Nowhere」については、ホンギが歌詞の深さに言及。タイトルも「NO/WHERE(どこでもない)」でもあり、「NOW/HERE(今、ここ)」でもある二面性のある曲だと紹介し、1番では「ずっと自分の隣にいる君が嫌い」と歌っておきながら、2番では「そんな君がいなくてさびしい」となるから、感情を込めるのが難しかったと語ってくれました。そんな「Nowhere」はジョンフンの長いギターソロからスタート。しかしイントロが終わると、途端にホンギのボーカルが爆発。切ないバラードでありながら音数が多く華やかな印象もあり、FTISLANDのバンドとしてのレベルの高さを伺わせる1曲でした。チェ・ジョンフン/ギター&キーボード。いよいよライブも残り少なくなり、ホンギが「最後まで走っていくぞ!」と駆け出して「Paparazzi」がスタート。会場全体も最後まで楽しむぞという気迫で、今まで以上に盛り上がりを見せます。「Shinin’ On」では会場にいるほとんどの人がタオルを振り回し、ジャジーな雰囲気のある「Champagne」でも全員が両手を振り下ろし、他では味わえない一体感が生まれました。続いてはホンギが「フニ(ギターのジョンフンの愛称)バカ」コールを客席に要請すると、ジョンフンは「ひどいよ!」と苦笑いしつつ、「PUPPY」へ。犬の鳴き声を真似た冒頭のコールも客席全員が本気で吠え、武道館の熱気は最高潮に。ソン・スンヒョン/ギター&ボーカル。最後のMCではホンギがちょっと真面目な話をと前置きしつつ、「今回は初めて行ったところまで満席にしてくれてありがとうございます」とファンへの感謝とともに、みんなが気になっていたあの話題へ。「僕たちはまだ(軍隊には)呼ばれていないので、来年もまたライブをしに日本に来れると思います。(兵役の)1年半は、待ってる人にとってはそんなに長くないと思う。自分たちはつらいけど(笑)。僕たちがいない間、後輩のライブを観に行ってもいいよ。でも、好きになっちゃダメ! 一番は自分たちじゃなきゃイヤだから。みなさん、変わらずまた遊びに来てくれると思っています」。ジョンフンも「来年もたくさんライブできるように応援してください!」と語り、来年もまた日本でのライブが観られそうという期待をもたせてくれました。チェ・ミンファン/ドラムス。本編ラストは月をバックにした「Hold the moon」と、今回のツアータイトルにもなっている新曲「Pretty Girl」。「Pretty Girl」と歌ったら「Pretty Boy」と合いの手を入れて欲しいというホンギの指示で、武道館は再び大合唱に包まれて本編は終了。アンコール1曲めは、雨が降り注ぐ音をジョンフンのキーボードがかき消すと、ホンギの艶っぽく歌い出す「Fade Out」。途中、AOAのユナが歌うパートは、韓国語にもかかわらず客席のPrimadonnaたちが完璧に歌うと、ホンギもニッコリ。続く「Stay what you are」は手拍子でスタートすると、疾走感のあるメロディのままに拳が前後に一斉に揺れ、その様子はまさに圧巻のひとこと!ここで、ホンギが「自分の口で言うよりも、用意したものを見て欲しい」というと、ステージ後方のモニターには、12月に発売されるホンギのソロアルバム「Cheers」のMVと、ソロコンサートの告知が。「僕はクリスマスの日が一番好きなんだけど、クリスマスの日に休みだったことが一度もない(笑)。今年はみなさんといい思い出を作ろうと思うので、ぜひ遊びに来てください」としっかり告知。でも、MVが流れたことについては「この動画めっちゃ恥ずかしい!」とのたうちまわっていました。それもそのはず、今回のMVではホンギが初めてダンスを披露! ホンギが講師を務めた「PRODUCE 48」のダンス講師May J Leeも踊っている他、アルバムには他の講師陣も参加しているそう。アンコールが終わっても鳴り止まない拍手を受けて、ダブルアンコールに突入。「何の曲がいいかな?」とメンバー全員がステージ上で相談をはじめるも、客席からは「全部!」の声が。「全部? 最初からってこと? 最初からやるとお金が2倍かかります」(スンヒョン)というとぼけたやりとりの後、ホンギが「もうちょっとみんなの声が聴きたいから、あの曲やろう、Pから始まる曲!」と言い、「Paradise」を全員で大合唱。しかしこれでは終わらず、さらにトリプルアンコールで「We are…」まで。欲張りなファンと、その要望に応えるFTISLANDの相性の良さで、最高潮に盛り上がったツアーファイナルとなりました。
2018年10月10日FNCエンターテインメント所属アーティストが一堂に集う冬の風物詩『FNC KINGDOM』が今年も開催!今年のFNC KINGDOMは、“MIDNIGHT CIRCUS” をコンセプトに、会場外に設置されたフォトブースからステージセット、さらには来場者に配布されるオリジナルペンライトまで見事にサーカスっぽくデコレーションされ、雰囲気満点。開催から5年目を迎えた今回はアーティスト同士のコラボステージが増え、見どころたっぷりのイベントとなりました。 12月16、17日に幕張メッセで開催された2017 FNC KINGDOM IN JAPAN-MIDNIGHT CIRCUS-の2日目をレポートします!文・尹 秀姫 写真・ヤマダマサヒロ【ペンになってもいいですか!?】vol. 47FNCアーティストによる音楽の祭典、今年も開幕FNC KINGDOMの開幕を宣言したのはFNCが誇る4バンドのドラムステージ。FTISLANDのミンファン、CNBLUEのミンヒョク、N.Flyingのジェヒョン、そしてHONEYSTのスンソクが集うなか、FTISLANDのホンギとCNBLUEのヨンファが開会を宣言します。まずはAOAのジミン、N.Flyingのスンヒョプ、SF9のジュホが登場。ジミンがかつてラッパーバトル番組『Unpretty Rapstar』で披露した「T4SA」と、マーク・ロンソンの「Uptown Funk」の2曲で会場を熱く盛り上げる!左から、SF9のジュホ、AOAのジミン、N.Flyingのスンヒョプ続いては早くも前日にトリを務めたCNBLUEが登場。「Get Away」で一気にCNBLUEの世界観に引きずり込むと、「Just please」「Tatto」と一気に加速。この日はMCも少なめで、CNBLUEファン以外の人にもアツさが伝わるステージでした。CNBLUEのステージCNBLUEのジョンヒョンCNBLUEのヨンファとSF912月13日にファースト・アルバム『Sensational Feeling Nine』をリリースしたばかりのSF9は、1枚めのシングル「Fanfare-Japanese ver.-」をはじめ、全5曲を披露。昨年のFNC KINGDOMが初参加だった彼らも今年は2年目。去年は先輩たちに「ステージをただ楽しめ!」と励まされたというけれど、今年もその言葉どおりイベントを満喫していた模様。SF9はコラボステージも多く参加しており、フィヨンとダウォンはFTISLANDのミンファン、N.Flyingのジェヒョンとフェスンとともに嵐の「Love so sweet」を披露したり、ヨンビン、ロウン、テヤン、チャニはヨンファのソロステージでバックダンサーとして参加したりと大忙しでした。SF9のステージコラボステージと言えば、今年のイベントはなんといってもホンギとヨンファの2人が魅せたスペシャルステージが白眉。かつて2人が出演したドラマ「美男ですね」で演じたキャラクター・ジェルミ(ホンギ)とシヌ(ヨンファ)になりきり、作中で組んでいたバンド “A.N.JELL” の曲「Promise」と「Still」を熱唱!左・FTISLANDのホンギ、右・CNBLUEのヨンファしかし、「このステージを観るために今日来た人はいる?」という問いかけに多くの手が挙がったのを見て大興奮! ヨンファも「僕たちA.N.JELLで、東京ドームやれますよ!」と言いはじめるけれど、「おれたち、曲が3曲しかないのにどうするんだよ!」。するとヨンファが「いろんなアレンジでやればいいんですよ。アコースティックバージョン、ジャズバージョン、ロックバージョン……」と言い、ホンギの無茶振りに答えて即興でそれぞれのバージョンの歌までうたい、観客の爆笑を誘います。今までのFNC KINGDOMではあまり接点のなかった2人がこんなふうに楽しくかけ合いをしている姿に、思わず胸がいっぱいに。AOAは代表曲「Like a Cat」を含めた4曲を披露。今年はチョアの脱退で波乱の1年を送った彼女たち。MCでも「今年はいろいろ大変でした」と振り返っていたけれど、続けて「必ず戻ってくるので忘れずに待っていてください」と決意をにじませました。AOAのステージAOAユナとSF9インソン昨年に続き2度目の出場となるHONEYSTはエド・シーランの「Galaway Girl」カバーと「Someone to love」の2曲を披露。今年5月にデビューしたばかりとあって、初々しいステージが印象的でした。HONEYSTのステージN.Flyingはボーカルにユ・フェスンを迎えて初めてのKINGDOMとあって、まずはファンにご挨拶。もともと演奏テクには定評のある彼らですが、そこにフェスンのはつらつとした明るさが加わり、ライブの楽しさがより際立つように。ファンの反応も熱く、これからが楽しみになりました。N.Flyingのステージそしてこの日のイベントを締めくくったのは、やはりFTISLAND。ジョンフンの切ないピアノ・ソロからスタートした「Wind」と、立て続けに歌った「I want」では今まで以上に凄みを増したホンギのボーカル力が爆発。聴かせる2曲が続いた後には一転、「Champagne」「The Night」で会場が一体となり、ライブの激しさと楽しさを感じさせてくれます。MCでは、この日が誕生日だというベースのジェジンを会場全員で祝福。「誕生日当日にライブがあるのはこの10年で初めて」と言うジェジンに対して、ホンギが「前にタイでジェジンの誕生日にライブやったよ」とあっさりくつがえし、困惑する場面も。FTISLANDのステージFTISLANDのジョンフン、SF9FTILANDのミンファン、N.FlyingとSF9のステージ続く「未体験Future」はN.Flyingのフェスンとのコラボ。2人が花道からセンターステージに駆けていく姿は新旧FNCボーカルの勢いを象徴しているかのよう。最後の「Paradise」まで全9曲を力いっぱいやりきったFTISLANDの楽しいライブで本編が終了しました。FTISLANDのホンギ、N.Flyingのフェスン最後には今日の出演者全員がステージに上がり、楽しいイベントが閉幕。「また来年会いましょう!」というヨンファの言葉のとおり、また来年が待ち遠しいイベントになりました。Information
2017年12月27日『監視者たち』『ソウォン/願い』『力道山』のソル・ギョングが主演を務め、共演に『ワン・デイ 悲しみが消えるまで』『無頼漢 渇いた罪』のキム・ナムギルが出演する映画『殺人者の記憶法』が、来年1月27日(土)より日本公開されることが決定した。アルツハイマーになった元連続殺人犯の男ビョンス。接触事故で偶然出会った男テジュから異様な雰囲気を感じたビョンスは、彼も殺人犯であることを直感する。警察にそれを告げるが、実はテジュこそが警察の人間であり、誰もビョンスの話を信じない。ビョンスは自らテジュを捕らえようとするが、アルツハイマーによる記憶の喪失とも彼自身闘わなければならなかった。そうしてまた始まった連続殺人事件…これはやつの仕業なのか――?本作は、韓国のベストセラー作家キム・ヨンハの小説「殺人者の記憶法」を映画化したもの。アルツハイマーになった元連続殺人犯が、新しい殺人犯の登場によって忘れていた過去の殺人の習慣が蘇って繰り広げられるクライム・アクションだ。監督は『サスペクト 哀しき容疑者』『セブンデイズ』の迫力のあるアクションシーンやスタイリッシュな映像で注目されるウォン・シニョンが務めた。そして主演を務めるのは、青龍映画賞、大鐘賞など数々の映画賞を獲得してきた名優ソル・ギョング。カメレオン俳優でも知られる彼が今回本作で演じるのは、アルツハイマーにかかった元連続殺人犯。撮影には大幅な減量をし挑戦している。また、ソル・ギョング演じる主人公のかつての殺人の記憶を呼び起こす謎の男を、『無頼漢 渇いた罪』でカンヌ国際映画祭に初参加したキム・ナムギルが演じる。さらにほかにも、人気ガールズグループ「AOA」のメンバーで『江南ブルース』などにも出演、女優としても注目が集まるソリョンが主人公の愛娘役、『暗殺』『ベテラン』『国際市場で逢いましょう』など数々の大ヒット作品に出演してきたベテラン俳優オ・ダルスが派出所の所長役を演じている。『殺人者の記憶法』は2018年1月27日(土)よりシネマート新宿ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2017年08月24日