ドイツの製薬企業・ベーリンガーインゲルハイムグループの日本法人、ベーリンガーインゲルハイム ジャパン株式会社は、28週間の治療後に、肝硬変を有するC型慢性肝炎患者で、最大71%がウイルス学的著効(薬効を示すこと)を達成したことが新たなデータで明らかにされた、と発表した。この結果は、ベーリンガーインゲルハイムが開発中の、インターフェロンを併用しない2つの直接作用型抗ウイルス剤を含む併用療法を受けた、C型慢性肝炎患者(ジェノタイプ1b型)において示されたもの。肝硬変は、肝細胞が破壊され消失して瘢痕(はんこん)組織となるものであり、発症すると肝機能が徐々に低下し、肝臓がんおよび肝移植のリスクが高くなる。インターフェロンによる副作用は重度になることもあり、その副作用には、心不全、敗血症、白血球減少症、失明などがある。インターフェロンは現行の治療選択肢のすべてで併用されており、その負担を軽減するためには、インターフェロンを併用しないで済む治療法が渇望されている。ジェノタイプ1型(ジェノタイプ1a型、ジェノタイプ1b型)はC型慢性肝炎の最も一般的なタイプで、インターフェロンを併用した治療レジメンでは最も治療困難なタイプでもあり、また、肝硬変患者は従来から治療への反応が不良で、特にインターフェロン治療では効果が認められなくなっている。今回の結果では、インターフェロンを併用しない28週間の治療後、最大でC型慢性肝炎患者(ジェノタイプ1b型)の71%がウイルス学的著効を達成した。今回のデータは、肝硬変を有するC型慢性肝炎患者という特定の患者集団に対してインターフェロンを併用しない治療法で、高いウイルス学的著効率が示された初めてのデータで、治療期間が大幅に短縮される可能性も示されている。この結果は世界で推定3,400万人の、肝硬変を発症する20%のC型慢性肝炎患者にとって意義あるものとなった。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月26日メルセデス・ベンツはこのほど、Bクラスを6年ぶりにフルモデルチェンジした「B 180 BlueEFFICIENCY」「B 180 BlueEFFICIENCY Sports」を発売した。数々の新装備に加え、5年タイプの低金利な残価設定型ローンを用意し、購入しやすくした。エクステリアは大型化されたフロントグリルやサイドのダイナミックなキャラクターラインなど、クラスを超えた存在感を感じさせるもので、同時にクラス最高水準の空力特性を誇る。また、衝撃吸収に優れた設計などにより、世界で最も厳しいユーロNCAPの衝突テストで最高評価の5つ星を獲得している。エンジンは新開発の1.6リットル直噴4気筒ターボで、最高出力は90kw(122馬力)。燃費性能に優れる7速デュアルクラッチトランスミッションやECOスタートストップ機能などにより、燃費は16.0km / リットル(JC08モード)と、従来モデルより19%も優れる。装備面では、コンパクトクラスで世界初となるレーダー型衝突警告システム「CPA」を標準装備する。同車には3年間走行距離無制限の無料修理などが受けられるメルセデス・ケアが適用され、その特典の一部を最大2年間延長することも可能。さらに、5年タイプの残価設定型ローン「2.90ウェルカムプラン」が用意されており、これらの組み合わせで5年間にわたって安心のカーライフを送れるとのこと。価格は「B 180 Blue EFFICIENCY」が299万円、「B 180 BlueEFFICIENCY Sports」が348万円。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月26日ポーラは、ポーラ最高峰エイジングケアブランド「B.A」より、スペシャルケアアイテム『B.A ザマスク』(60g、税込21,000円)を2011年10月14日に発売する。「B.A」は1985年の誕生以来、最先端のエイジングケア理論のもと常に進化し続け、2009年にはバイオアクティブ理論に肌の「糖化」に着目するという新たなアプローチが加わったクリームを発売、2010年にはスキンケアラインも一新した。『B.A ザマスク』の特長は、「泡のように膨らむ弾力感」。高機能成分でできたマスクの濃密泡が肌のすみずみまで密閉し、その後マスクの泡そのものが肌(角層)に入り込むという新次元に進化した「プレスインマスク」だ。スキンケアの最終ステップ(ローション、ミルク、クリームの後)に使用するため、マスクの前に使用したアイテムの成分も、さらに肌(角層)のすみずみまで押し込まれるように浸透。まるで新しく生まれ変わったようなつややかな透明感、ハリ・弾力感のある肌を実感できる。販売は全国のポーラレディ、ポーラザビューティ、全国有名百貨店ポーラコーナーにて。お問い合わせ先:ポーラお客さま相談室(フリーダイヤル)TEL:0120-117111プレスリリース提供元: 日経プレスリリース
2011年08月19日幼い頃に受けた集団予防接種で注射器を使い回しされたのが原因として、全国10地裁で国に損害賠償を求めて争われているB型肝炎訴訟。このほどの原告側との和解協議では、発症した場合に一時金を支給するにとどめられ、和解金を支払わない方針が国から示された。しかし、医療機関にかかることが少ないため実態が見えにくかった未発症者(キャリアー)の6割以上が、医療費の経済的負担を感じ、差別や偏見を経験するなどの被害を受けている人も多いようだ。これは、毎日新聞が実施したアンケート調査の結果として報じている。原告側は、薬害C型肝炎でのキャリアと同水準の1人1,200万円の和解金を求めているが、国側は接種から20年以上経過したキャリアーには損害賠償請求権がないと主張、「将来、肝炎などを発症する割合は相当程度低い」とも指摘している。原告の多くが定期的な血液検査や差別・偏見で悩むしかし、アンケートでは約9割が定期的な血液検査に通い、医療費の負担は「家計を圧迫して苦しい」といい、「家族に迷惑を掛けていると感じる」を合わせると64%に上るという。健康状態でも73%は「体調管理に気を使っている」と答え、常に不安を抱えた状態のようだ。さらに生活面の影響は深刻だ。差別・偏見を受けることが多く、差別が怖く家族以外には感染を知らせていないとか、家族にも言えないケースもあるという。「家族らに負い目を感じる」とした人は73%に達していて、発症者より割合が高く、また「夢を断念した」「性格が内向的になった」も20%以上いたとのことだ。保険加入困難、恋愛・結婚を断念…原告からのアンケートの自由記述欄に多かったのは、「生命保険の加入が難しい」「加入できても保険料の割り増しや条件付きの契約になってしまう」「保険に入れないので自分が死んだ時は家族の生活費を補償してほしい」など、保険での制約と要望だったという。また、つらいと感じるのは自身の健康問題に限らないようで、「親族が緊急に輸血を必要としても手助けできない。臓器提供の意思があってもできない」「48歳の若さで夫を亡くした母がショックでうつ病になり、家族がバラバラになってしまった」「友人の反応に過敏になり、パニック障害を発症した」「(子供に母子間感染させた女性からは)息子は交際相手に肝炎を告げるのが苦で恋愛も結婚もあきらめた」「子供が成長過程で発症し、母子心中まで考えた」「子供が偏見を受けず、充実した治療体制が確立されないと死んでも死にきれない」「『性交渉で感染したんでしょ?』と誤解されるのが悔しい」など、それぞれに深刻な悩みと戦っているようだ。専門家の意見は?専門家からは、「発症していなくても、感染したこと自体の被害を考慮すべき」との声が出ており、薬害問題に詳しい新潟医療福祉大の片平特任教授(保健学)は「発症の有無以前に『感染した』という事実が原告の人生に大きな影を及ぼしていることが推察される。和解協議は感染被害者の身体的・精神的・経済的・社会的被害を十分考慮に入れて進めるべきだ」と話している。こうして考えると、キャリアーへの何らかの対応は必須ではなかろうか。
2010年10月27日