昨年公開された『HiGH&LOW THE WORST』に登場した6人の幼なじみたちのその後を描く「6 from HiGH&LOW THE WORST」の第1話予告映像が公開された。「もし今日6人が集まったら…」「奇跡だな」と、楓士雄(川村壱馬)と司(吉野北人)のやりとりから始まる今回の予告映像。映画の映像もふり返りつつ、少し大人びた幼なじみたちの最新映像も初公開。楓士雄が飛び蹴りを繰り出す最新アクションシーンも挿入され、15秒と短い映像ながら初回放送に期待高まる仕上がりとなっている。本作は、映画撮影から2年後の撮影となり、久々の再会となったにも関わらず、川村さんは「(幼馴染を演じる5人とは)久々に会った感じが全然しなくて、逆にあの頃より仲良くなっている感じです!小中高いっしょに過ごしたっけ…?と思うほど」と話し、和気あいあいと撮影が行われていた様子。そして映画に引き続き、楓士雄と同じ鬼邪高校に通い、同じく希望ヶ丘団地出身の“相棒”高城司役の吉野北人(THE RAMPAGE fromEXILE TRIBE)、楓士雄と司を慕う“情報通”ジャム男役の福山康平、轟一派の芝マン役の龍(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)、辻役の鈴木昂秀(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)も本作に出演することが分かった。「6 from HiGH&LOW THE WORST」は11月19日より毎週木曜日24時59分~日本テレビにて放送。※関東ローカル(cinemacafe.net)
2020年11月13日映画『HiGH&LOW THE WORST』に登場した幼なじみたちのその後を描く新作スピンオフドラマ「6 from HiGH&LOW THE WORST」に森崎ウィンの参加が決定した。映画に引き続き、川村壱馬、中務裕太、小森隼、白洲迅、富田望生、矢野聖人らが出演し、幼い頃に交わした約束を胸に、“曲がったきゅうり”たちの揺れ動く気持ちを繊細に描き出す。『レディ・プレイヤー1』『蜜蜂と遠雷』などに出演する森崎さんが演じるのは、楓士雄(川村さん)のことを探し回る謎の男・坂田基晃。前作でのアクションが話題となった楓士雄との熱いバトルを予感させる場面写真も到着した。ほかにも、尾々地真也(中務さん)&正也(小森さん)のオロチ兄弟に深く関わっていく女子大生・市川真歩を、昨年デビューした見上愛。オロチ兄弟の母親役は美保純が演じることも決定。さらに、「DOBERMAN INFINITY」の「6 -Six-」「SO WHAT」が本作の挿入歌に起用されることも分かった。「6 -Six-」は12月リリースとなる10枚目のシングルで、本作のための書き下ろし楽曲だ。そして、初回放送直前の11月19日(木)19時より、幼なじみキャスト6人と一緒に第1話をオンラインで鑑賞する「オンライントークイベント」を開催。本日よりチケット販売もスタートした。「6 from HiGH&LOW THE WORST」は11月19日より毎週木曜日24時59分~日本テレビにて放送。※関東ローカル(cinemacafe.net)
2020年11月09日2019年に公開の映画『HiGH&LOW THE WORST』に登場した、希望ヶ丘団地・幼馴染6人のその後の世界を描く新作スピンオフドラマ『6 from HiGH&LOW THE WORST』が11月19日(木)より日本テレビにて全6話で放送される。この度、新しく『HiGH&LOW』の世界に加わる新キャストが発表。さらに本作の挿入歌が、DOBERMAN INFINITYの「6 –Six-」「SO WHAT」に決定した。出演は映画に引き続き、川村壱馬(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)、中務裕太・小森隼(ともにGENERATIONS from EXILE TRIBE)、白洲迅、富田望生、矢野聖人。監督を『HiGH&LOW』シリーズを手掛けている久保茂昭が務める。さらに、『クローズ』『WORST』の原作者・高橋ヒロシが、映画に引き続き本作も脚本を担当。バックボーンが見える、アツくて個性的で魅力的なキャラクターたちが、日本中の人々の心に届く熱く温かい友情物語を紡ぐ。そして、楓士雄(川村壱馬)のことを探し回る、”謎の男” 坂田基晃(さかた・もとあき)役には、映画『レディ・プレイヤー1』でハリウッドデビューし注目を集め、ドラマ・映画への出演のほか、今年歌手としてメジャーデビューも果たすなどマルチな活躍で勢いに乗る森崎ウィンが決定した。また、楓士雄との熱いバトルも感じさせる、ふたりが真正面から睨みあう場面写真もあわせて初公開。前作でもアクションが話題となった川村と、ハリウッド映画でも殺陣を披露した森崎のアクション対決に期待が集まる。また、絶大なパワーを持つ兄弟、尾々地真也(中務裕太)・正也(小森隼)の通称”オロチ兄弟”に深く関わっていく女子大生・市川真歩(いちかわ・まほ)役に、昨年デビュー直後から、ミュージックビデオやドラマ、映画に出演が続く新人女優・見上愛。その”オロチ兄弟”の母親役を美保純が演じる。DOBERMAN INFINITYの挿入歌「6 –Six-」は、前作から約1年後の12月2日リリースとなる、記念すべき10枚目のシングルで、本作のための書き下ろし。「ここが居場所だから」と幼馴染6人の気持ちに寄り添った、固い絆と仲間の大切さを表した歌詞となっている。さらに、本ドラマの初回放送直前の11月19日(木)19時より、オンライントークイベントの開催も決定した。※高橋ヒロシの「高」はハシゴダカが正式表記。【6 from HiGH&LOW THE WORST】 オンライントークイベント配信概要出演:川村壱馬、白洲迅、中務裕太、小森隼、富田望生、矢野聖人配信予定:2020年11月19日(木)18:30開場/19:00開演 ※20:15終了予定(約75分)チケット価格:2,200円(税込)チケット販売:2020年11月9日(月)8:00~2020年11月21日(土)23:59配信サイト:BARON STREAM※アーカイブ配信あり2020年11月20日(金)2:00~11月22日(日)23:59※11月22日(日)23:59を持ちまして視聴途中の場合も配信が終了となります旨ご注意ください。新作ドラマ『6 from HiGH&LOW THE WORST』11/19(木)放送開始・毎週木曜24:59~日本テレビにて放送※関東ローカル
2020年11月09日2019年、最終興収12.5億円の大ヒットを記録した『HiGH&LOW THE WORST』のその後の世界を描く新作スピンオフドラマ「6 from HiGH&LOW THE WORST」が、11月19日(木)より日本テレビにて放送決定。さらに『THE WORST』を含むシリーズ全7作が世界62の国と地域にてネット配信されることが決まった。「HiGH&LOW」シリーズ史上「いちばん泣けた!」との声が聞かれた『THE WORST』。その中でも、“希望が丘団地・幼馴染”の絆の物語とそのクライマックスに流れる数原龍友(GENERATIONS from EXILE TRIBE)のソロバラード「Nostalgie」は感動の渦を巻き起こした。今回のスピンオフドラマでは、同作に登場した希望が丘団地・幼馴染6人のその後が全6話で描かれる。出演は、映画に引き続き、勢いを感じさせる川村壱馬(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)、同作で銀幕デビューを果たした中務裕太・小森隼(ともにGENERATIONS from EXILE TRIBE)。さらに、いま映画・ドラマに引っ張りだこの白洲迅、富田望生、矢野聖人ら、映画公開当時より一層成長したキャスト陣と、「HiGH&LOW」シリーズを手掛け日本映画界に新たな旋風を巻き起こしている巨匠・久保茂昭監督が再集結。脚本は「クローズ」「WORST」の原作者・高橋ヒロシが担当し、日本中の人々の心に届く温かい友情物語を紡ぐ。加えて、『THE WORST』が9月20日(日)よりHuluとNetflixでの国内ネット配信が決定。Netflixでは世界62の国と地域に『HiGH&LOW』映画シリーズ全7作が配信される。企画プロデュースのEXILE HIROは、「2020年。『HiGH&LOW THE WORST』のその後の世界を描く、新作スピンオフドラマを高橋ヒロシ先生を筆頭に制作し、満を持して皆さんにお届けすることができます。新たな『HiGH&LOW THE WORST』の世界、そして作品の中で描かれる仲間との友情や絆を楽しみにしていただければと思います」とコメント。また、シリーズがNetflixを通じて国内のみならず全世界にも配信されることに「世界中の方がLDHのエンタテインメントに触れる機会があることにとてもワクワクしています」と期待を寄せている。新作ドラマ「6 from HiGH&LOW THE WORST」は11月9日(木)24時59分~日本テレビにて放送開始。※関東ローカル※高橋ヒロシの「高」は、正しくは「はしごだか」(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミングHiGH&LOW THE WORST 2019年10月4日より全国にて公開Ⓒ2019「HiGH&LOW」製作委員会
2020年09月18日コロナ太り対策にも!健康的なランチを宅配パワーサラダ専門店「HIGH FIVE SALAD」の運営・オフィスデリバリー事業などを展開する株式会社ハイファイブは、「パワーサラダ&エッグポット」を定期配送するサービスを10月からスタートすることを発表した。パワーサラダとは、たんぱく質が豊富に含まれた肉や魚、野菜・フルーツ・ナッツ・チーズなどが入った、栄養たっぷりでボリューム満点の主食となるサラダである。筋力アップのほか、免疫力向上や疲労回復、精神安定などの効果が期待されるたんぱく質を豊富に含んでいるので、若い女性を中心に注目を集めている新型コロナウイルス感染症拡大の影響で働き方が変化する中、同社は、健康的なランチを宅配で提供する新サービスを開始する。現代人に必要な栄要素をランチで摂取新サービスは、月曜から金曜日までの5日間、ランチとして日替わりの「パワーサラダ&エッグポット」と「ミックスナッツ」を届けるプラン。「パワーサラダ&エッグポット」は、5種類のメニューの中からランダムに届く。メニューは、『合鴨の燻製とハニーナッツのパワーサラダ&エッグポット』『生ハムとチーズのシーザーパワーサラダとエッグポット』『ローストポークとクリームチーズのパワーサラダとエッグポット』『プロテインパワーコブサラダとエッグポット』『焼きかぼちゃとキャロットラペのパワーサラダとエッグポット』となっている。サラダは、血糖値の急激な上昇を抑える効果があり、昼食に食べることで、眠くならずに午後の生産性を向上させる。ナッツは、ダイエット・メタボ・高血圧の予防にも効果があるとされており、美肌・老化防止効果・整腸作用なども期待できる。カルシウム・カリウム・マグネシウムなどの不足しがちなミネラルも豊富に含んでいる。今回は、10名限定で、通常は1週間定額10,590円(税込み/送料込み)となる料金を20%オフの8,472円で提供する。同社は、ブラッシュアップした商品ラインナップを、来春をめどに本格的に展開していく予定である。(画像はプレスリリースより)【参考】※プレスリリース株式会社ハイファイブ※「ハイファイブサラダ」紹介サイト
2020年09月16日映画『HiGH&LOW THE WORST』のDVD/Blu-rayの発売&レンタルが7月22日に決定した。同作はEXILE TRIBEによるエンタテインメントPJ『HiGH&LOW』シリーズと、高橋ヒロシ(※高は、はしごだか)による不良漫画『クローズ』『WORST』のクロスオーバー映画。『クローズ』『WORST』の舞台である戸亜留市と、『HiGH&LOW』鬼邪高校が交差した世界を構築する。『HiGH&LOW』シリーズからは札付きの不良が集まる“鬼邪高校(おやこうこう)”が、『クローズ』『WORST』シリーズからは“殺し屋軍団・鳳仙学園”が登場し、互いの仲間が襲撃された事件をキッカケに大激突するという内容の同作。鳳仙の頭・佐智雄役に志尊淳、鬼邪高の番長・村山役に山田裕貴、鬼邪高を揺るがす転入生・楓士雄役に川村壱馬(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)と豪華キャストが出演している。また、劇中歌にはEXILE THE SECOND、GENERATIONS from EXILE TRIBE、THE RAMPAGE from EXILE TRIBE他が起用されており、作品の世界観を彩っている。DVD・Blu-rayの豪華版(DVD 税抜6,800円、Blu-ray 税抜7,800円)には映画本編に加え、舞台挨拶や、2019年9月17日、18日に幕張メッセで開催された「HiGH&LOW THE WORST vs THE RAMPAGE from EXILE TRIBE」完成披露試写会&PREMIUM LIVE SHOWのダイジェスト映像を収録する。通常版(DVD 税抜3,800円、Blu-ray 税抜4,800円)には映画本編が収録される。先着特典として、EXILE TRIBE FAMILY OFFICIAL CD・DVD SHOP / LDH official mobile CD / DVD SHOPでは「オリジナル2Lカード(5枚セット)」、全国CD SHOPでは「オリジナルクリアファイル(A5サイズ)」(絵柄A)、ローソンHMVでは「オリジナルクリアファイル(A5サイズ)」(絵柄B)、Amazonオリジナル特典では「ビジュアルシート」(サイズ未定/ジャケットサイズ予定)を予定している。
2020年05月28日ヘルシーなサラダを自宅や職場で楽しもうデリバリーシェアリングのプラットフォーム運営事業を展開する株式会社エニキャリは、「美と健康 10salad」が、フードデリバリーサイト「エニキャリ(anyCarry)」に新規オープンしたことを発表した。「エニキャリ」は、フードデリバリー(食事の配達・出前)のシェアリングプラットフォームである。「美と健康10salad」は、渋谷区道玄坂にあるデリバリー専門のサラダ店である。同店では、美と健康を重視して厳選した10種類の野菜が入ったサラダやボウルを楽しむことができる。ドレッシングやトッピングも豊富「美と健康10salad」では、ヴィーガンの人でも安心して食べることができるヴィーガンサラダや、低温調理でしっとりとやわらかく仕上げた鶏むね肉のサラダなど、高タンパクで低カロリーな美味しいサラダを味わえる。ドレッシングは、和風・中華・イタリアン・オニオン・シーザーなど、好みに合わせて選択ができる。また、トッピングも生ハム・豚しゃぶ・鶏むね肉・アボカド・粉チーズ・フルーツグラノーラなど、種類が豊富である。今回、「エニキャリ」で新規オープンしたことにより、オフィスなどで野菜が不足しがちなランチに、ヘルシーなサラダを手軽に食べられるようになった。(画像はプレスリリースより)【参考】※プレスリリース株式会社エニキャリ※美と健康 10salad
2020年05月19日映画『HiGH&LOW』シリーズ4作品が、1日からYouTubeチャンネルにて期間限定無料配信されている(4月12日22:00まで)。『HiGH&LOW』とは、EXILEや三代目J SOUL BROTHERSらを擁するLDHのHIROがプロデュースを手掛ける、総合エンタテインメントプロジェクトだ。2015年に放送されたドラマ『HiGH&LOW〜THE STORY OF S.W.O.R.D.〜』を皮切りに、映画、ライブ、コミックス、アプリゲームなど、さまざまな企画が展開されている。足掛け6年にわたるこの壮大なプロジェクトが爆発的な人気を獲得したのは、2016年夏に公開された映画『HiGH&LOW THE MOVIE』がきっかけだった。ド派手な映像と豊富すぎるキャラクターの魅力に打たれ、さまざまなジャンルのオタクたちがこの作品をきっかけにLDHに注目するようになった。他作品や他ジャンルでもよく見られる光景だが、何かにハマっているオタクは“布教”に熱心になる。『HiGH&LOW』も例外ではなく、2016年以降「ハイローを観ろ」と周囲にささやかれた人は多いだろう。ただ先述の通り『HiGH&LOW』プロジェクトはなにしろ展開が豊富で、全部を追おうとするとなかなかに大変だ。ドラマの総集編的作品を除く、純粋な劇場版だけでもすでに計6本が公開されている。マーベル・シネマティック・ユニバースほどではないにせよ、ちょっと触れてみたいと思ったところで「何から観たらいいのかわからない」と困惑する人がいることも想像に難くない。そこにきて、今回の期間限定無料配信だ。配信されている4作品は、当の『THE MOVIE』とスピンオフ『HiGH&LOW THE RED RAIN』(2016年10月公開)、本編の続編である『HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY』(2017年8月公開)『HiGH&LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION』(2017年11月公開)。『RED RAIN』はスピンオフの位置付けではあるが、作中の時系列的に『THE MOVIE』と『END OF SKY』の間の出来事を描いており、実質的には本編のひとつと考えていいだろう。やや乱暴に言い切ってしまうと、この4作品を観れば「ハイロー第1章」を追える。つまり、「周りのオタクがハイローハイロー言うけどなんとなく手を出さないまま来た」という人にとっては、これ以上ない入門編になるものなのだ。新型コロナウイルスの影響により多くの人が外出自粛を余儀なくされている今、この4作品を無料配信するLDHは「乗り遅れ組も見捨てねぇ」手厚さにあふれている。以下では、ハイロー ファンの視点から、ネタバレを回避しながら各作品の見どころを紹介していこう。合わせて、ネット上で見かける機会の多い『HiGH&LOW』生まれの名台詞や名場面が、どの作品で登場するものなのか、あくまでごく一部だが紹介。「これが元ネタだったのか!」と確認しながら観るのも楽しいかもしれない。○『HiGH&LOW THE MOVIE』【通称】「ザム」【名台詞】「どうしちまったんだよ、琥珀さん!」「MUGENは仲間を見捨てねぇ」「無名街はよく燃えますね」「SWORDの祭りは達磨通せや」SWORD地区と呼ばれる場所をめぐり、ある思惑を持ってそこを手に入れんとする人たちと、それぞれの地元を仕切るチームがぶつかり合う。SWORDの一角である山王連合会を率いるコブラ(岩田剛典)の名台詞「どうしちまったんだよ、琥珀さん!」が放たれるのはこの作品だ。ちなみに、ときどきTwitterで流れている「走るアメ車のボンネットにふんぞり返った法被の男(林遣都)」が観られるのも本作である。前日譚となる深夜ドラマが2シーズン放送されており、そちらを観てから観賞したほうがもちろん物語の解像度は格段に上がる。しかし、何も知らない、いわゆる“ミリしら”状態で観るとそれはそれで「細かいことはわからないが人がいっぱいいて映像の景気が良い」という高揚を終始味わえる。クライマックスでは100人対500人の大バトルが繰り広げられるが、「撮影現場には600人どころか1,000人いた」という逸話が残されており、そうした過剰さがもたらす圧倒的な映像は一見の価値ありだ。当然、登場キャラクター数も半端ではなく、パンフレットに掲載されている人物だけで68人にのぼる。だが出番時間の長短はあれど、キャラ付けの濃厚さや演技力、あるいは純粋な存在感などさまざまな要素でもってそれぞれが印象を残し、本プロジェクトのキャッチコピーである「全員主役」に恥じない内容に仕上がっている。○『HiGH&LOW THE RED RAIN』【通称】「レッレ」【名台詞】「壁だと思え」「強く、生きろ」SWORD地区と浅からぬ因縁を持つ雨宮兄弟を主人公に据えたスピンオフ作品。明るい兄・雅貴(TAKAHIRO)とクールな弟・広斗(登坂広臣)という“最強の兄弟”が、消えた長兄・尊龍(斎藤工)を探す。先述の通り、スピンオフではあるが『ザム』と『ザム2』の間の雨宮兄弟の出来事を描き、これを観ないと以降の本編がつながっていかない。なので、後回しにしないことをおすすめする。というか『ザム』で雨宮兄弟の存在に触れた人は、この作品をスルーできなくなってしまう。何しろとにかく顔がいい。それが複雑な背景を持ち特別な絆で結ばれた兄弟で、「ゼロレンジコンバット」という特殊な格闘術を用いて戦うとくれば、初見であっても登場シーンでは「雨宮兄弟キターーー!」とテンション爆上がりにならざるを得ないのだ。本作は本編と監督・アクション監督が異なり、ロケ地もフィリピンがメインと、他作品と映像のトーンが一味違うのも魅力。アイスキャンディを用意して観よう。○『HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY』【通称】「ザム2」「EOS」「エンスカ」【名台詞】「つまり〜! それが〜! SWORD協定じゃ〜〜!」「神に感謝しろよ?」「琥珀さん、俺車ダメだわ」「隠蔽できるんだよ……!」狂気の暴君が率いるスカウト集団と、監獄から出てきたばかりの男たちによるチームがSWORD地区に現れ、街が再び狙われる。さらに『RED RAIN』で露わになった反社会組織の陰謀が進み、緊張が高まってゆく。「ザムはそんなにピンとこなかった」と言っていたオタクの中には、本作で新たに登場したキャラクター・ジェシーによって沼落ちした人も少なくない。EXILE/三代目 J SOUL BROTHERSのNAOTOが演じるジェシーは、監獄の武闘派集団を率いてSWORDをかき回す、神に感謝したくなるほど魅力あふれるキャラクターだ。クライマックス手前で口にする「お仕事ですからねぇ。make money〜」というセリフは、公開当時よくTwitter等で語られたが、実はこれはNAOTOによるアドリブだという。役者たちによるキャラクター解釈の深さと、そこから生まれるアドリブの豊富さは『HiGH&LOW』の魅力のひとつだ。なお、こちらもTwitterでgif動画がよく出回っているコブラvsジェシーの超絶アクションがあるのも本作。さらに、カーアクション、バイクアクションも近年の邦画では類を見ない大掛かりなものが展開されており、その派手さはシンプルに興奮させてくれる。そして何より、物語の鍵を握る"USB"の異様な存在感からも目が離せない。○『HiGH&LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION』【通称】「ザム3」「FM」【名台詞】「もう拳だけじゃ解決できねぇ」「まずそうなスムージーだな」「無名街爆破セレモニー」前作までで見えてきたSWORD地区をめぐる巨大な陰謀に、SWORDの面々たちが立ち向かう。言ってしまえば「ヤンキーたちの喧嘩」だったドラマシリーズおよび『THE MOVIE』から、シリーズを追うごとに広がっていった物語は、「SWORD第1世代の最終章」と銘打たれた本作でいったんの終結を見る(ただし久保茂昭監督は「第1世代の物語も、まだまだ終わりじゃないと僕は思ってます」と後に語っている)。予告編ではコブラが生コンクリートと思しきものを飲まされている拷問シーンが公開され、「生コン!?」と界隈をざわつかせた。のちに岩田自身が「あれはごま豆腐を使ってます」「おいしかったです」と撮影秘話を明らかにし、ファンが胸をなでおろす一幕も。「もう拳だけじゃ解決できねぇ」という名台詞が登場する本作は、その言葉通り、これまでの作品に比べればアクションシーンの見せ場は少ないと言えなくもない。とはいえ、雨宮兄弟のゼロレンジコンバットが炸裂したり、『EOS』から立ちはだかる敵役・源治(小林直己)のターミネーターぶりが健在だったりと、随所に見どころがある。シリーズを通じたキャラクターたちの成長や変化も“喧嘩の仕方”に現れており、一挙視聴するからこそ気づきやすい部分もあるだろう。なお、本作最大のパワーワード(?)といえば、「無名街爆破セレモニー」だ。未見の人にとっては意味がわからないばかりの言葉だが、何を表しているのか、これこそぜひ映像で観てほしい。○今後見るべきは…ここまでくれば、あとはライブ『HiGH&LOW THE LIVE』を観るもよし、スピンオフ映画『DTC -湯けむり純情篇- from HiGH&LOW』やドラマ新シリーズ『HiGH&LOW THE WORST EPISODE.O』を観るもよし、進む道は何にも縛られることなく自由である。今回の期間限定無料配信は「ご家庭で過ごす時間が多くなっている全国の皆さまに少しでも楽しんでもらえる時間を提供し、 日々の不安を拭い去ることに貢献したい」というLDHの思いによるものだ。コロナ禍が過ぎ去ったあかつきにまたLDHから新たな作品が生み出されること、それを観ることを今は楽しみにしたい。それまでしばらくは自宅でPARTY TIMEを過ごすのが良さそうだ。
2020年04月05日EXILEや、三代目 J SOUL BROTHERSらLDHのアーティストが出演する映画『HiGH&LOW』シリーズ、および『CINEMA FIGHTERS project』シリーズを、4月1日から動画共有サービスYouTubeにて、期間限定で無料公開することが決定。全6作品が配信される。現在、LDH公式YouTubeチャンネルなどで無料配信しているライブ動画などの公開が3月31日に終了するのに伴い、新たに映像コンテンツとして映画が配信されるこの企画。『HiGH&LOW』公式YouTubeチャンネルで配信される『HiGH&LOW』シリーズは、2016年に劇場公開された同シリーズの映画第1弾『HiGH&LOW THE MOVIE』をはじめ、EXILEのTAKAHIROと三代目 J SOUL BROTHERSの登坂広臣がダブル主演を務めたスピンオフ映画『HiGH&LOW THE RED RAIN』、そして『HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY』『HiGH&LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION』の全4作品だ。また、LDH公式YouTubeチャンネルでは、EXILE HIROが率いるLDHと俳優の別所哲也が代表を務める“ShortShorts”によるショートフィルムプロジェクト“CINEMA FIGHTERS project”シリーズから、2018年に劇場公開した第1弾作品『CINEMA FIGHTERS』と、2019年に劇場公開した第2弾作品『ウタモノガタリ -CINEMA FIGHTERS project-』の2作品が公開。6本の短編映画が1作品となったオムニバスで、EXILEのAKIRAやTAKAHIRO、岩田剛典、白濱亜嵐、三代目 J SOUL BROTHERSの山下健二郎など、多くのLDHアーティストが出演している。LDHでは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響に伴い、3月9日よりLDH公式YouTubeチャンネルで、EXILEや三代目 J SOUL BRTOHERS、GENERATIONS、E-girlsなど、LDH所属アーティストの過去のライブ映像コンテンツを、3月31日までの期間限定で無料公開してきた。さらに、3月19日にはLDHが展開する総合エンタテインメントスクール“EXPG STUDIO”のダンスレッスン映像や、ファンクラブ会員限定の有料動画配信サービス“LDH TV”の配信オリジナル番組、また3月21日からは、LDH所属アーティストのドキュメンタリー映像をそれぞれ無料公開。ライブが中止、および延期になっている現状や、外出を控え自宅で過ごす時間が多くなっている全国の人々に楽しんでもらえる時間を提供している。日々の不安を拭い去ることに少しでも貢献したいという思いから、これまでに90本の映像コンテンツを無料公開し、LDH公式YouTubeチャンネルでは総視聴が2,000万再生を超えるなど、多くの反響を呼んでる。配信期間は4月12日(日)までだ。■無料配信作品『HiGH&LOW THE MOVIE』『HiGH&LOW THE REDRAIN』『HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY』『HiGH&LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION』4月1日 10:00~4月12日(日)22:00まで無料配信※予定※予告なく変更となる可能性がございます。予めご了承くださいませ。『HiGH&LOW』公式YouTubeチャンネル( )■無料配信作品『CINEMA FIGHTERS』『ウタモノガタリ -CINEMA FIGHTERS project-』4月1日 10:00~4月12日(日)22:00まで無料配信※予定※予告なく変更となる可能性がございます。予めご了承くださいませ。LDH JAPAN公式YouTubeチャンネル( )
2020年03月30日新型コロナウイルスの感染拡大防止による不要不急の外出自粛要請などが行われている現状を受け、「HiGH&LOW」シリーズの映画4作品がHiGH&LOW公式YouTubeチャンネルにて期間限定で無料配信されることが決定した。映画・ドラマ・動画配信・コミック・SNS・LIVE・ゲームなど、あらゆるメディアを巻き込み、男たちの友情と熱き闘いを描き、ファンを熱狂させてきた「HiGH&LOW」シリーズ。今回、無料配信となるのは『HiGH&LOW THE MOVIE』『HiGH&LOW THE RED RAIN』『HiGH&LOW THE MOVIE 2/END OF SKY』『HiGH&LOW THE MOVIE 3/FINAL MISSION』の映画4作品となっている。「HiGH&LOW」シリーズ4作品は4月1日(水)10時~4月12日(日)22時(予定)、HiGH&LOW公式YouTubeチャンネルにて無料配信。※予告なく変更となる可能性がございます。予めご了承ください。(text:cinemacafe.net)■関連作品:HiGH&LOW THE MOVIE 2/END OF SKY 2017年8月19日より全国にて公開©; 「HiGH&LOW」製作委員会
2020年03月30日映画『HiGH&LOW THE WORST』(10月4日公開)の興行収入が10億円を突破したことが27日、明らかになった。同作はEXILE TRIBEによるエンタテインメントPJ『HiGH&LOW』シリーズと、高橋ヒロシ(※高は、はしごだか)による不良漫画『クローズ』『WORST』のクロスオーバー映画。『クローズ』『WORST』の舞台である戸亜留市と、『HiGH&LOW』鬼邪高校が交差した世界を構築する。公開から3日間で興行収入3億円を突破する好スタートを切った同作。作品満足度はシリーズ最大に高く、公開から着実に客足を伸ばし、26日までの興行収入は10億174万4956円、動員は70万977人に。「HiGH&LOW」シリーズ5作目の興収10億円となり、シリーズ累計興行収入は77億円、累計動員は520万人を突破するヒットシリーズとなった。26日には横浜アリーナにて「HiGH&LOW THE WORST」×「THE RAMPAGE from EXILE TRIBE」 大ヒット御礼応援上映会&PREMIUM LIVE SHOWも開催。横浜アリーナに集まった13,000名の観客が一同に応援する、史上初・特大の応援上映は大盛り上がりで、さらに約15,000名の観客がライブビューイングでも参加、総じて約28,000名が 参加する大イベントとなった。
2019年12月27日俳優の山田裕貴が25日、自身の公式Twitter、公式instagramにて、『HiGH&LOW』シリーズで演じてきた番長・村山良樹が映画『HiGH&LOW THE WORST』(公開中)にて鬼邪高校を卒業することを明らかにした。同作はEXILE TRIBEによるエンタテインメントPJ『HiGH&LOW』シリーズと、高橋ヒロシ(※高は、はしごだか)による不良漫画『クローズ』『WORST』のクロスオーバー映画。『クローズ』『WORST』の舞台である戸亜留市と、『HiGH&LOW』鬼邪高校が交差した世界を構築する。山田はSNSにて、「ありがとね」という村山(山田)直筆の退学届けの画像をアップ。「『HiGH&LOW THE WORST』定時制の村山、古屋、関は卒業最後に思いついた言葉は"ありがとね"でしたすべてのハイローファンの皆様そして鬼邪高校、クローズ、WORSTキャストのみな様、スタッフの皆様に向けて村山の言葉です最後かもしれないからぜひ劇場で村山より」と、ファンや共演者・スタッフへの感謝の思いと、村山良樹というキャラクター、さらには同じくTVドラマから鬼邪高・定時の仲間として、鬼邪高校の礎を築いてきた古屋(鈴木貴之)と関(一ノ瀬ワタル)への感謝を綴った。
2019年10月25日『HiGH&LOW THE WORST』(以下ハイロー)のポスターの真ん中に映っている志尊淳を見て、不覚にも一瞬、誰? と思ってしまうほど、凛々しいを通り越して凄みがあった。ついこの間、TBS系連ドラ『Heaven?〜ご苦楽レストラン〜』では、ふにゃ〜とした笑顔を浮かべていた人物、『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』では得意の子犬系男子として、春田と牧と黒澤の恋に参戦していく人物とはまるで別人……。人間を作っている成分が鉱物と植物くらい大差がある気がした。だがもともと志尊淳は戦隊もので注目された俳優だ。戦隊ものは仮面ライダーと並ぶ若手男性俳優の登竜門で、その中の一作『烈車戦隊トッキュウジャー』(14年)で志尊はリーダー役だった。その後、私が彼に注目したのは『探偵はBARにいる3』(17年)での回し蹴りの速度。甘めの顔立ちとそのアクションのキレのギャップにひれ伏したものだ。一見かわいいが獰猛なタスマニアデビルのように、優しげな顔で実は……みたいな役もやりつつ、知る人ぞ知る若手俳優だった志尊淳が幅広い層に注目されるようになったきっかけは、人間の多様性をテーマにしたNHKのドラマ『女子的生活』(18年)のトランスジェンダーの役に挑戦したこと。男性として生まれながら女性のような髪型や服装を好み、恋愛相手は女性という役で、見た目の美しさは精神性の強さだと思わせるような志尊淳の居方がドラマを爽やかなものにした。続いて、朝ドラこと連続テレビ小説『半分、青い。』(18年)ではヒロインの親友でゲイセクシャルの役をチャーミングに演じて、全国区の知名度を得た。トランスジェンダー、ゲイセクシャルと続いていたうえに、『Heaven?』や『おっさんずラブ』があったので、ぎりっと男ぽさ全開した『ハイロー』に驚いてしまったわけだ。その前に配信ドラマ『潤一』(19年)で、6人の女性と同時期に交流をもち、6人6様の女たちの心のスキマを埋めていく難役を魅力的に演じていたこともあったから、ハイローという女性の入るすきが1ミリもなさそうな男の世界でしっかり立っている姿が新鮮だった。というか、こっちのほうがいい! という気にさえなった(まあ、人それぞれと思います。まさに相手の望むようになる潤一みたいなものでしょう)。○スイートな顔立ちで一撃必殺『ハイロー』は不良たちの覇権争いを描くアクションもの。次々と現れるツワモノたちのなかで、志尊淳は幹部以外全員坊主頭という少林寺かと思うような鳳仙学園の番長・上田佐智雄役。鬼邪高校の花岡楓士雄(川村壱馬)とあるきっかけで知り合い、いい感じになったのもつかの間、ふたりには戦わなくてはならない宿命が……。部下を率いて前進してくる姿はまるでランウェイを歩くモデルのような華麗さ、高台に立つ神社から美しい夕日を並んで見ながら語り合う場面の麗しさ、その後の壮大なアクションシーン。とにかく出演者が多く、ともすればキャラクターが大渋滞になりそうなこの作品のなかで、志尊淳はするすると華麗にくぐり抜け、しっかり足跡を残していく。そしてやっぱり足技の鮮やかさは健在だった。登場人物たちのアクションの軌跡に鍛錬が見える人がいて、志尊淳の動きがまさにそれ。動きがだらっと流れず一秒一秒に強い意思が感じられるのは私の贔屓目ではないと思う。あんなにスイートな顔立ちで身体も華奢に見えるけれど、フェンシングの細い剣のように一撃必殺。横顔の鼻先から口元と顎のラインが完璧なのである。それを照明で飛ばすとふんわり、その印影に影が入るとハイローポスターみたいな強さが際立つ。口をきゅっと結ぶとたちまち強い男、開くとかわいい系。この落差を武器に、志尊淳はいくつもの役を演じていく。たぶん、『ハイロー』のポスターが最近のイメージと全然違うと思われるのは本人としてはしてやったりだろう。役者たるもの、違った役を演じたいだろうし、いい意味で観る人を裏切りたいだろうから、トランスジェンダーやゲイセクシャルの役がハマり役というだけではない、ボーダレスな性を演じるだけでない、あらゆることにボーダレスであることこそ、志尊淳の課題に違いない(と勝手に期待している)。○クセのある役から正統派まで志尊淳は現在、QUEENの名盤『オペラ座の夜(A Night At The Opera)』を使用した(当然QUEEN公認で)NODA・MAPの舞台『Q:A Night At The Kabuki』に出演している。野田秀樹の演出を受けることは舞台をやる俳優にとってとても大きなこと。志尊は参加することも貴重な野田のワークショップに呼ばれ、それによって松たか子、上川隆也、広瀬すずと並ぶメインキャストのひとりに選ばれた。『ロミオとジュリエット』を12世紀の日本に置き換え、いがみ合うのは源氏と平家になっていて、志尊の役は平の瑯壬生、つまりロミオだ。ジュリエットは広瀬すずで源の愁里愛。松と上川はロミオとジュリエットが死なずに済んだ後のふたりを演じる。志尊ロミオはじつにキラキラ颯爽としていて、広瀬ジュリエットと並んで絶世の美男美女であるがゆえに悲劇もいっそう際立った。こういう正統派な役もイケるのである。さすがヒーローもの出身。クセのある役から正統派まで対応可能な幅広さをまたまた見せつけた。思えばロミジュリは『ウエスト・サイド物語』の元になっていて、ハイローは『ウエストサイド』の進化系といってもいい。『鬼邪高潰すぞ』ならぬ『平家潰すぞ』という感じで平家と半目しあった結果、愁里愛との愛にもさらなる壁が立ちふさがってしまう悲劇が描かれる『Q』を見ていたら、ハイローでは、花岡楓士雄がジュリエットみたいなものと想像してしまい、また別の楽しみが沸いてきた。そういう気持ちでもう一回、ハイロー観に行こうかな。(C)2019「HiGH&LOW THE WORST」製作委員会(C)髙橋ヒロシ(秋田書店) HI-AX
2019年10月22日大人気アクションシリーズ『HiGH&LOW』と伝説的不良コミック「クローズ」「WORST」がコラボした『HiGH&LOW THE WORST』。この度、敵対し合うはずの「THE RAMPAGE from EXILE TRIBE」川村壱馬演じる鬼邪高・花岡と志尊淳演じる鳳仙・上田の2ショットが解禁となった。全国から札付きの不良が集まる“鬼邪高校”と、幹部以外全員スキンヘッドの殺し屋軍団“鳳仙学園”がある事件をきっかけにぶつかり合い、世紀の頂上決戦が繰り広げられる本作。川村さん演じる花岡楓士雄は、鬼邪高校の全日制のテッペンを目指す、天真爛漫で好奇心旺盛な快男児。誰とでもすぐ友達になり、周囲を自然と惹きつける不思議な魅力を持つキャラクター。それに対し、志尊さん演じる鳳仙学園の頭・上田佐智雄は、冷静沈着で、物静か。ストイックで責任感が強く、自分が本当にトップに値する人間なのか、心の中で自問自答を繰り返している。今回そんな正反対な性格の2人の場面カットが解禁。鬼邪高校と鳳仙学園の対立を率いる両トップ。お互いに敵対し合っているはずの2人がなぜ、夕日に照らされている街を見下ろしながら親しげに笑顔を浮かべているのか。劇中の展開が気になる新カットとなっている。『HiGH&LOW THE WORST』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:HiGH&LOW THE WORST 2019年10月4日より全国にて公開Ⓒ2019「HiGH&LOW」製作委員会
2019年10月21日人気バトルアクションシリーズ『HiGH&LOW』と、高橋ヒロシ(※高は、はしごだか)による不良漫画『クローズ』『WORST』のクロスオーバー映画『HiGH&LOW THE WORST』が、10月4日に公開された。『クローズ』『WORST』の舞台である戸亜留市と、『HiGH&LOW』の鬼邪高校が交差した世界を構築する同作。マイナビニュースでは今回特集企画を実施し、出演者・監督などに魅力を聞いていく。今回は、『クローズ』『WORST』でもおなじみの鳳仙学園で、志尊淳演じる上田佐智雄をトップに迎えた四天王・小田島有剣役の塩野瑛久にインタビュー。初登場のキャラクターながら、メガネ・金髪に加えゆらりとかもしだす異様な雰囲気が「やばすぎる」と話題を呼び、映画公開とともに注目度も急上昇。見た人の心を捉える小田島がどうやって生まれたのか、話を聞いた。○■鳳仙への憧れがあった――『HiGH&LOW THE WORST』出演のオファーを聞いた時は、どう思われたんですか?素直に嬉しかったです。しかも、まさか自分が鳳仙学園の幹部として制服をまとえるとは思っていなくて。役者をやる前から『クローズZERO』という映画への憧れが大きかったんです。中学生くらいの時に、『クローズZERO II』のエキストラをスキンヘッド限定で募集していると知って、本当にスキンヘッドにしようかなと思ったくらい(笑)。まだ俳優願望はなかった頃だけど、世界観への憧れがありました。――小田島有剣というキャラクターが本当に魅力的で。どうやって役作りをされたんでしょうか?人数が多い中でどうしていこうか、という思いや、ずっと「こういう感じの役をやってみたいな」という思いがあったので、振り切ってみました。監督も意外だったのか、「そういう感じで行くんだ」と驚かれていました。鳳仙学園の四天王の中でも参謀という役どころだったので、誰もが冷静で周囲に指示を出す立ち位置だと誰もが思っていそうだったので、裏切ってやりたいという意図はありました。――女子人気がすごくありそうなキャラクターになっていて。本当ですか? 全然意識はしていなかったですけど、僕自身こういうキャラクターが好きなんです。僕も若干女性の感覚を持ち合わせている部分はあるので、もしかしたらそこがうまくマッチしたのかもしれないですね。――『PRINCE OF LEGEND』で演じた久遠誠一郎も参謀タイプでしたが、参謀感を見込まれてたんでしょうか?たぶん、少し意図されてのキャスティングだったのか……「シュッとした感じを期待されてたのかな」とは思っていましたし、だからこそ「裏切りたい」と思っていました。「誠一郎のイメージがあったでしょう? しないよ?」という感じです(笑)。○■轟との熱い対決にはどんな気持ちが?――完成披露試写会などでも「小田島有剣を演じる塩野さんがやばい」とすごく話題になっていましたが、その盛り上がりはご自身でも感じてるんですか?すごくありがたいです。もっともっと広まって欲しいです(笑)。――特に鬼邪高全日の轟洋介(前田公輝)との対決が熱いと思ったのですが、小田島有剣としては、轟のことをどうとらえていたのでしょうか?たぶん1番いけすかなくて、1番目の敵に思っていると思います。戦い始めた時は、まだ強いかどうかもわからなくて、そんなに考えていなかったと思うけど、だんだん意識していった感覚でした。僕自身としては、『PRINCE OF LEGEND』に出演したときに轟の存在を知らなくて、久遠誠一郎のビジュアルに「轟と同じ雰囲気がある」と言われて驚いたんです。今回前田さんにお会いできて、しかもまさか戦うことになるなんて思わなかったので、密かに嬉しくなりました。――前田さんとは、そこについて何か話されたりはしたんですか?前田さんとも「ファンの方が見たら熱いかもしれないですね!」と話して。撮影では2人で長時間歩いて移動しなきゃいけない時もあったので、キャリーバッグを転がしながら、一緒にラーメンを食べました(笑)。――「まいど、殺し屋鳳仙だす」「やっておしまい」といったセリフも印象的でしたが、何か小田島有剣の出身地などの裏設定があったんですか?京都出身、というわけではないです(笑)。実は漫画の『WORST』に「まいど、殺し屋鳳仙だす」というセリフがあって、監督からの要望だったんです。ただ、「やっておしまい」はアドリブでしたし、あのシーン自体、僕のアドリブ祭りでした。最後もアドリブで、激しい戦いのせいでレンズがなくなったというお芝居をしていてました。「ちょっとレンズ外していいですか」と言って、外してもらいました。ぜひ注目してほしいです。――そうなんですね! 高橋先生からは何かご感想はありましたか?「かっこいい」「鳳仙の(月本)光政みがある」と言ってただきました。意識してたつもりはないし、キャラクターが全然違うのですが、「それがまたよかったわ」と。あとは打ち上げで会った際に「本当に別人だな」と言っていただきました。「柳楽優弥に似てる。顔が似ているわけじゃなくて、映画を観終えたとき、あいつも誰かわかんないくらい、役とのギャップがあった」と言っていただけて、嬉しかったです。○■川村壱馬の才能に惚れた――監督からも「鳳仙はまとまってた」という話を伺ったんですが、どんな雰囲気だったんですか?志尊くんをはじめとして、共演経験のある方が多くて。初主演舞台で小柳心くんとも共演しましたし、荒井敦史くんとは3回目で、点と点がつながった感覚でした。鳳仙は一枚岩という設定だしで、全員役者だし、全員ひねくれてる(笑)。「鬼邪高の方がかっこよく映るんでしょ? そんなの蹴散らしてやるわ! という気持ちがありました。――そのエピソード、『HiGH&LOW』が始まった当初の鬼邪高校みたいですね。「役者だけのチームでLDHの方がいないから、爪痕を残そう」と色々なことを試していたという。一緒なんですね! みんなで話し合って、志尊くんが「血のついたジャケットを羽織る」というアイディアを出してくれました。最初は監督にダメと言われていたけど、みんなで監督を囲んで「いいと思うんですけどね」と説得しました。そこになぜか川村壱馬もいて、「え~、あれ、俺も好きだったのに」とジャブを打ってきたりする(笑)。監督に1番いいプレッシャーをかけてくれて、OKになりました。――志尊さんは「みんなが自分を鳳仙の頭にしてくれた」ともおっしゃってました。頭がいての俺らなので、バックボーンも考えました。仁川(小柳)は喧嘩強いけど、スピードで負けたのかな? とか。佐智雄を頭にした理由も考えたりして。鳳仙の役者さんたちも、全員が頭を剃ってくるなんてすごいことですし、素敵でした。例えば、予告にも映っている、河原で向かい合うシーンは、佐智雄以外全員ポケットから手を出して、臨戦態勢なんです。これもみんなで考えて、志尊くんが撮影の場で全員に「すいません、本当に生意気かもしれないんですけど、ポケットから手を出してください」と指示を出したら、鳳仙のみなさんも「うわーっ!」と盛り上がって。役者バカばかりでした。――花岡楓士雄役の川村さんは、鬼邪高全日の立場でありながら鳳仙に入り浸っていたというお話もありましたが。ずっといました。鳳仙側にいなくてもずっと壱馬と話していたし、写真を見返してみたら 2人でボロボロの団地で座ってしゃべっているところを撮られていました(笑)。――『PRINCE OF LEGEND』で共演されたときから仲良しなんですか?そうですね。壱馬から懐いてくれたというのもあるのですが、僕は壱馬の芝居がすごく素敵だなと思って、けっこう惚れているんです。『PRINCE OF LEGEND』では撮影がそんなにかぶらなかったのですが、放送を見たときに「本当に、演技初めてかよ」と思うくらい衝撃が走りました。ナチュラルだけど、ちゃんと表現もしていて、今回改めて見て「やっぱ壱馬いいわ~!」と思いました。年下でこんな好きになること、なかなかないですね。才能に惚れました。――ご本人には、そういう言葉は。あまり言っていないです(笑)。言えるんですけど、多分俺が直接言うよりも誰かが言った方が嬉しいんじゃないかな。伝えておいてください(笑)。――ちなみに、撮影に没頭されている時以外はどうやって過ごされているんですか?家にずっといます。アニメが大好きなので、引きこもるタイプです(笑)。今は絶賛『ハイキュー!!』を見返しているところです。あとは『鬼滅の刃』『彼方のアストラ』『Dr.STONE』『炎炎ノ消防隊』をチェックしてます。友達はあんまりいないですね……あ、でも片寄(涼太)くんとごはんに行きました。――片寄さんは『HiGH&LOW THE WORST』を観られたんでしょうか?すごく忙しそうだから、まだ見ていないとは思います。たまたまタイミングがあってごはんにいけたけど、仕事の話ばかりしちゃいますね。2人で「いつも仕事の話するね」と言ってます。――それでは、最後にメッセージをお願いします。『HiGH&LOW THE WORST』にはすごくエンターテインメントが詰まっていて、でも中身もしっかりしていて。盛り沢山な部分もあるけど、まとまってもいます。最後までアドリブがあるので、ぜひ注目してください。楽しみにしてて下さい。女性の方にも、男性の方にもオススメの作品で、青春の一作になると期待しております!■塩野瑛久1995年1月3日生まれ、東京都出身。男劇団 青山表参道Xのメンバー。主な出演作に『星屑リベンジャーズ』(18)、『PRINCE OF LEGEND』(19)、W主演ドラマ『Re:フォロワー』(テレビ朝日系 毎週土曜深夜2:30~放送中)など。舞台『里見八犬伝』(10月~12月なかのZERO大ホール、明治座 他)に出演予定。映画『いのちスケッチ』が11月15より順次全国公開予定。
2019年10月12日ドラマ、映画、ゲームと様々なメディア展開をみせる『HiGH&LOW』シリーズと、7500万部を突破した不良漫画の金字塔『クローズ』『WORST』の奇跡のコラボレーション、それが『HiGH&LOW THE WORST』だ。『HiGH&LOW』からは、“漆黒の凶悪高校”「鬼邪高校」、『クローズ』『WORST』からは、“殺し屋軍団”「鳳仙学園」が衝突する。不良たちの“てっぺん”はふたつもいらない、この戦いの結末に注目が集まっている。しかし、本作は希望ヶ丘団地というマンモス団地の中でも通称「絶望団地」と呼ばれる、廃墟の地で育った幼馴染たち6人の友情の物語も重要な位置を締めている。その中で、「オロチ兄弟」と呼ばれる無敵のケンカ兄弟ふたりを、GENERATIONSの中務裕太と小森隼が演じる。なお、彼らは演技初挑戦。当初の反応は対照的であったという。「最初はどちらかといえば不安の方が大きかったです。『HiGH&LOW THE WORST』が自分の俳優デビュー作になるということに対して、“今の自分は、どのくらい(俳優として)表現できるのか”と、プレッシャーがありました」(小森)「僕は逆に、すごくワクワクしたのを覚えています。そうそう、クランクインの前日も隼と一緒だったんですけど、「また明日」って言ったら、隼はすご?く憂鬱そうな顔をしていましたね(笑)」(中務)また、『クローズ』、『WORST』の作者である、漫画家の高橋ヒロシ氏は、かねてからGENERATIONSのライブへ行ったことをSNSに投稿するなど、親交が深いことでも知られている。当然漫画についても「全巻読んでます!」と熱く語るふたり。「やっぱり『クローズ』の主人公、坊屋春道はかっこいいですよね。憧れます」(中務)「髙橋先生の漫画は、男の憧れる男が描かれているじゃないですか。主人公だけじゃなくて、“脇役”にも光があたっている。すべてのキャラクターに愛を持っているんだと思います」(小森)『HiGH&LOW THE WORST』には、『クローズ』から、人気キャラクターのパルコが登場する。パルコもまた、小森の語る、光のあたった“脇役”のひとりである。「これはヤバイですよ!このシーンに僕たちも関わることができたのは、誇らしいです」(小森)「塚本高史さんがパルコを演じていらっしゃるんですが、完全にパルコそのものでしたね」(中務)演技初挑戦のふたりだが、“今後やってみたい役”への回答もまた正反対であった。「高校生や、お父さんの役がやりたいですね。“ありふれた人”だけど、お父さんの経験はないし、高校時代は過ぎ去ってしまって二度と体験できないので。たとえば、(佐野)玲於のやっていた『虹色デイズ』みたいな、恋と友情のある青春モノがいいですね」(小森)「僕は犯罪者、たとえばストーカーとか、変な役がやってみたいです。それか、ジャッキー・チェンみたいな武術系がいいですね」(中務)正反対のふたりだが、映画に対しては同じ想いをもっているようだ。「この作品は“青春”の物語なんです。それは男だけのものではないし、ケンカだけの話でもない。それぞれのキャラクターが全員“映え”ているので、初登場のキャラクターもたくさんいますが、きっとこの映画を見終わる頃には、誰かのことを好きになっているはず」(小森)「隼の言う通り、拳で語り合うだけじゃない、皆が“守りたいもの”を持っているので、それぞれに感情移入して、一人ひとりのことを観ていただけると、より楽しめると思うので、一度だけじゃなく、キャラクターの数を超えるくらい観てほしいです(笑)」(中務)「『クローズ』、『WORST』のファン、『HiGH&LOW』シリーズのファン、僕らGENERATIONSのファン、どの入口でもいいので、何も先入観を持たずに、ぜひ映画館に来て欲しいですね」(小森)『HiGH&LOW THE WORST』全国公開中撮影/高橋那月、取材・文/藤谷千明※高橋ヒロシの「高」は「はしごだか」が正式表記
2019年10月09日10月4日から公開中の映画『HiGH&LOW THE WORST』は、累計観客動員450万人・興行収入65億円を突破し、様々なメディア展開をみせる『HiGH&LOW』シリーズと、7500万部を突破した不良漫画の金字塔・高橋ヒロシ『クローズ』『WORST』の奇跡のクロスオーバー作品だ。『HiGH&LOW』から登場するのは、札付きの不良が集う“漆黒の凶悪高校”鬼邪高校。そこで番長を張っているのが、山田裕貴演じる村山良樹だ。ドラマシリーズ1から登場していたキャラクターが、シーズン2、劇場版と、時を重ねるにつれて、大きな変化を遂げてきた。それはまるで、山田本人ともシンクロするように。そんな彼に、『HiGH&LOW』シリーズに参加した4年間についてこう語る。「鬼邪高というチームで、SWORD(『HiGH&LOW』シリーズの舞台である地区)の“てっぺん”を目指したいというか、“鬼邪高校が1番いいよね”って言われなきゃいけないと思っていました。だって、ドラマが始まった時、山王連合会には岩ちゃん(岩田剛典)、White Rascalsには黒木啓司さん、RUDE BOYSの窪田(正孝)くん、達磨一家には林(遣都)くん、そこで鬼邪高には山田裕貴ってなると、“誰?”って思われると感じていたし、当初から“絶対に爪痕を残さなければならない”という想いがありました。そこからスタートして、当然僕らだけの力ではないですけど、『クローズ』『WORST』の世界とコラボも実現しました」かねてから『クローズ』『WORST』の愛読者だったという山田。そして、漫画の前日譚を描き、大ヒットした映画『クローズZERO』への憧れは強かったそうだ。「その時僕は俳優ですらなかった。でも「出たい」と思っていたんです、相当ですよね(笑)。『クローズZERO』は今を代表する諸先輩方が一堂に会するような作品で。この映画を観て育った自分が、また同じ世界で戦えるというのは……、びっくらこいた!ですよ(笑)」そして、本作の観客も、かつての自分のように、この映画を観て熱くなってほしいという。「僕はあの時の芹沢多摩雄のような存在、圧倒的なカリスマ性を持ったキングでいなければならない。そういう僕らを観て、あの頃の僕らのように熱くなってくれたら本望ですね」撮影/高橋那月、取材・文/藤谷千明『HiGH&LOW THE WORST』全国公開中※高橋ヒロシの「高」はハシゴダカが正式表記。
2019年10月08日一大プロジェクト・HiGH&LOWの最新映画が、『クローズ』『WORST』とのクロスオーバーで誕生!男たちの熱い魅力満載の今作『HiGH&LOW THE WORST』を120%楽しむため、『WORST』に登場する鳳仙学園と希望ヶ丘団地の出演者インタビューをお届けします!鳳仙学園不良漫画の金字塔『WORST』に登場する鳳仙学園が、今作で鬼邪高校とバトルを繰り広げる。そのリーダーを務めるのが、上田佐智雄(志尊淳)。幹部以外全員スキンヘッドというチームを従え、鉄の結束力で他校を圧倒する!――志尊さんは『WORST』から飛び出した、鳳仙学園のリーダー役。原作はご存じでしたか?志尊淳:大ファンです!中学生の時に『WORST』のシリーズの『クローズ』にすごくハマっていました。それがこうして映画でできることになってすごく嬉しかったですし、同時にただ喧嘩しているだけの物語ではないと僕はずっと感じていたので、なぜそこに至ったのか、どんな想いで拳を交えているのか、そういう部分も含めて作っていけたのが楽しかったですね。――鳳仙は、“鉄の結束軍団”ともいわれるチームです。結束力を高めるために、出演者のみなさんと何かしたことはありますか?志尊:僕らは地方で撮影することが多かったので、泊まりの時はみんなでごはんを食べたりしていました。すごく仲が良くて、空き時間もずっとコミュニケーションをとっていたんですけど、話すのは基本的に芝居のこと。この作品にとって、チームで同じ方向を向いていることがいいアプローチになるとみんなわかっていたので、思っていることを共有していきました。それに僕らが相談したことが芝居に反映されることもあったので、生意気ながら意見を言うなら、それ相応に考えて答えを出さないといけないという気持ちもあったんです。――この作品で特筆すべきは、やはり圧巻のアクションシーンだと思います。もともと総合格闘技をやっていたとのことで、それが演技にも活かされたのでしょうか?志尊:アクションと格闘技では、やり方が違うんですよね。たとえば格闘技をやっていると、どれだけロスなく最短距離でパンチを当てられるかを意識するんですけど、それをアクションでやると、手元の動きが小さくて見えなくなってしまう。だから逆に、振りかぶって打つようにするとか、クセを直していくことが必要でした。ただ、リーチの距離感や拳をかわす瞬発力は、格闘技をやっていてよかったなって思います。――鳳仙vs鬼邪高の河原での対決も、大迫力でした!志尊:あれは100人対100人だったかな?アクション部さんがカメラを持って走っていたりして、撮影が壮大なんです。久保茂昭監督はHiGH&LOWシリーズをずっとやられていますし、MVも撮られている方なので、画がものすごくきれい。あんなにかっこよく撮っていただけるなんて感激しました。あと、あの現場では、お昼にカレーを差し入れしたのもいい思い出です。出演者だけでなく、スタッフさんとかも含めて300食くらい。みんな「ごちそうさまでしたー!」って喜んでくれて、すごく嬉しかったです。希望ヶ丘団地オロチ兄弟鬼邪高校・全日の花岡楓士雄(川村壱馬)の幼馴染み。メンバーは喧嘩上等で荒っぽい性格の尾々地真也(右・中務裕太)、尾々地正也(左・小森隼)の通称“オロチ兄弟”を含む、誠司(白洲迅)、マドカ(富田望生)、新太(矢野聖人)の6人。――お二人は今作が映画初出演となりますが、シリーズへの参加が決まった時はどう思いましたか?中務裕太:僕はHiGH&LOWシリーズのファンだったので、ずっとHIROさんに「出たい」と直談判していたんです。夢が叶っただけでなく、出演させていただく作品が高橋ヒロシ(※高は「はしごだか」)先生とのコラボと聞いて、ガッツポーズしました。小森隼:HiGH&LOWは事務所が力を入れてやっている大きなプロジェクトでもありますし、高橋先生にはGENERATIONSのライブに来ていただいたり、一緒にお食事をさせていただいたり、普段から交流があったこともあって、気持ち的には前のめりでした。ただ、演技自体がほぼ初めてだったので、不安も大きかったです。――そんな中、同じグループのメンバーが兄弟役というのは心強かったのでしょうか?小森:(白濱)亜嵐くんでも(佐野)玲於でも、(関口)メンディーさんでもなく、演技経験がほぼない二人でチャレンジするというのは、かなり不安でした(笑)。――お二人の普段の関係性は?小森:今日の僕のテーマは笑わないってことだったんですけど…。この二人が揃ったら無理ですね。中務:速攻ふざけちゃいます。小森:さっき撮影で隣に立たれただけでも笑っちゃいました(笑)。中務:そんな関係です。小森:裕太くんはGENERATIONSの中でも一緒にいる時間がとくに長いメンバー。昨日も二人でごはんに行ってました。中務:買い物に行ったりもします。小森:それこそ映画の撮影期間中は、本当に毎日一緒にいましたね。中務:いましたね(笑)。小森:朝7時から二人でアクションの稽古に行って、昼から夕方までGENERATIONSの仕事をして、夕方以降はまた二人で演技レッスンやリハに行って。まぁ、一緒にいましたよ(笑)。この距離の近さが、兄弟を演じるにあたってよかったのかもしれないです。『HiGH&LOW THE WORST』監督・久保茂昭アクション監督・大内貴仁脚本・高橋ヒロシ平沼紀久、増本庄一郎、渡辺啓出演・川村壱馬志尊淳/中務裕太小森隼/吉野北人前田公輝/山田裕貴一ノ瀬ワタル10月4日より全国ロードショー。©2019「HiGH&LOW THE WORST」製作委員会©高橋ヒロシ(秋田書店)HI‐AXしそん・じゅん1995年3月5日生まれ、東京都出身。2018年NHK連続テレビ小説『半分、青い。』に出演。10月8日より、NODA・MAPの舞台『Q:A Night At The Kabuki』に出演。ジャケット¥160,000パンツ¥51,000プルオーバー¥45,000シューズ¥46,000(以上エンポリオ アルマーニ/ジョルジオ アルマーニ ジャパン TEL:03・6274・7070)なかつか・ゆうた1993年1月7日生まれ、大阪府出身。「GENERATIONS from EXILE TRIBE」パフォーマー。AbemaTV『GENERATIONS高校TV』やラジオ『GENERATIONSのGENETALK』に出演中。こもり・はやと1995年6月13日生まれ、三重県出身。「GENERATIONS from EXILE TRIBE」パフォーマー。TOKYO FM『鈴木おさむと小森隼の相談フライデー』でパーソナリティを務める。※『anan』2019年10月9日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)スタイリスト・手塚陽介(志尊さん)ヘア&メイク・仲田須加(志尊さん)取材、文・菅野綾子保手濱奈美(by anan編集部)
2019年10月07日「HiGH&LOW」の鬼邪高校と不良コミックの金字塔「クローズ」「WORST」の鳳仙学園が登場し、両校がぶつかり合う世紀の頂上決戦が描かれる映画『HiGH&LOW THE WORST』が先日公開を迎えた。この度、この2つと並ぶ勢力を持った新チーム「牙斗螺」(キドラ)の存在が明らかになった。今回解禁された新チーム「牙斗螺」は、青髪の優斗と金髪の秀斗の「金平兄弟」を中心に、南と大橋が加わり結成。廃墟と化した希望ヶ丘団地を拠点にしながら、SWORD地区以外でも蔓延するドラッグ「レッドラム」を各所で売買し、金のためには手段も選ばない凶悪集団だ。狂気に満ちた表情で鎖を巻いた鉄パイプを振り回す気性の荒い金平兄弟の青髪の兄・優斗を演じるのは、「第21回ジュノンスーパーボーイコンテスト」でグランプリを受賞し、『曇天に笑う』などに出演する市川知宏。その弟で終始病んだ瞳で相手をにらみ続ける金髪の秀斗は、『桐島、部活やめるってよ』『娚の一生』の落合モトキが。また赤髪、片眉無し、目の下にはクマと、特徴的なビジュアルの南は、放送中の「騎士竜戦隊リュウソウジャー」に出演する前田瑞貴。ゲッソリと痩せた頬にうつろな目で不気味な表情を浮かべる大橋は、夏の月9ドラマ「監察医 朝顔」にも出演した高野光希が演じている。そして、グループの中心にいる金平兄弟の優斗は、過去に鬼邪高校定時制の番長・村山良樹(山田裕貴)と衝突した過去も。再び顔を合わせるなんてことになれば…。さらに、「牙斗螺」のメンバーには希望ヶ丘団地で花岡楓士雄(川村壱馬)らの幼なじみとして共に育ってきた前川新太(矢野聖人)の姿も確認することができる。『HiGH&LOW THE WORST』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:HiGH&LOW THE WORST 2019年10月4日より全国にて公開Ⓒ2019「HiGH&LOW」製作委員会
2019年10月07日映画『HiGH&LOW THE WORST』(公開中)の新チームが7日、明らかになった。同作はEXILE TRIBEによるエンタテインメントPJ『HiGH&LOW』シリーズと、高橋ヒロシ(※高は、はしごだか)による不良漫画『クローズ』『WORST』のクロスオーバー映画。『クローズ』『WORST』の舞台である戸亜留市と、『HiGH&LOW』鬼邪高校が交差した世界を構築する。この度明らかになったのは、青髪の優斗(市川知宏)と金髪の秀斗(落合モトキ)の「金平兄弟」を中心に、南(前田瑞貴)と大橋(高野光希)も加わって結成されたチーム・牙斗螺(キドラ)。これまでも『HiGH&LOW』には、巨大な反社会的組織「九龍」や悪名高きスカウト集団「DOUBT」など、いくつかの敵対勢力が登場していたが、今作で新たに加わった牙斗螺は、廃墟と化した希望ヶ丘団地を拠点にしながら、SWORD地区以外でも蔓延するドラッグ「レッドラム」を各所で売買し、金のためには手段も選ばない凶悪集団だ。そのグループの中心にいる「金平兄弟」の兄・優斗は、過去に鬼邪高校定時制の番長・村山良樹(山田裕貴)とも衝突したことがあり、再び顔を合わせることがあれば一触即発な空気も醸し出している。また、牙斗螺のメンバーには、希望ヶ丘団地で花岡楓士雄(川村壱馬)らの幼馴染として共に育ってきた前川新太(矢野聖人)の姿も。かつては団地の仲間たち=花岡楓士雄(川村壱馬)、桐原誠司(白洲迅)、尾々地真也(中務裕太)、尾々地正也(小森隼)、石井マドカ(富田望生)と一緒に笑顔で街を駆け回っていた新太だが、牙斗螺のメンバーとして悪に手を染めている点も注目となっている。
2019年10月07日「ぴあ」調査による2019年10月4日、5日公開のぴあ映画初日満足度ランキングは、人気シリーズ最新作『HiGH&LOW THE WORST』が第1位になった。劇場には「前売り券を買って公開を待ちわびていた」と話す作品ファンが集結し、「やっぱりこれがHiGH&LOWだよね!っていう要素がつまっていて大満足!」と熱い声があがった。本作は、高橋ヒロシの伝説的な不良コミックス『クローズ』と『WORST』とのクロスオーバー作品で、映画化にあたり高橋ヒロシが脚本を手がけ、HiGH&LOWシリーズの“鬼邪高校”と、『クローズ』『WORST』シリーズの“鳳仙学園”の頂上決戦の行方が描かれる。観客からは「コラボすると聞いて正直、どうなのかな?って思ったけど、やっぱりこれがHiGH&LOWだよね!っていう要素がつまっていて大満足!」「男の熱い友情を感じた!」「両校のぶつかり合いがいい。アクションシーンに迫力と派手さがあってとても満足」「セットがすごい! 絶望団地のおどろおどろしい雰囲気とか、鳳仙学園、鈴蘭高校の再現度が高い」など熱いコメントが続出。中には「映画の見どころは、カメラワークと音の使い方。カメラワークはどこから撮ってるんだというくらいすごい。音は主に登場曲がすごくて、キャラが登場するときや喧嘩が始まるときにイメージの曲が流れて非常に盛り上がるので、注目ポイント!」と話す人もいた。また、「今までのHiGH&LOWとは違って、新しい時代の幕開けのように感じた。これからがもっと楽しみになった」と次回作を熱望する声もあった。【ぴあ映画初日満足度ランキング】1位『HiGH&LOW THE WORST』93.4点2位『牙狼〈GARO〉-月虹ノ旅人-』92.8点3位『ジョーカー』90.7点4位『毒戦 BELIEVER』88.5点5位『ジョン・ウィック:パラベラム』88.2点6位『蜜蜂と遠雷』86.8点7位『“樹木希林”を生きる』86.3点7位『ヒキタさん! ご懐妊ですよ』86.3点9位『BLACKFOX』84.9点10位『典座 -TENZO-』82.3点(本ランキングは、10/4(金)、5(土)に公開された新作映画12本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)※高橋ヒロシの「高」は、はしごだかが正式表記
2019年10月07日好評公開中の『HiGH&LOW THE WORST』は累計観客動員450万人・興行収入65億円を突破し、さまざまなメディア展開をみせる『HiGH&LOW』シリーズと、7500万部を突破した不良漫画の金字塔・高橋ヒロシ『クローズ』『WORST』の奇跡のクロスオーバーとして注目を集めている。『HiGH&LOW』からは、札付きの不良が集う“漆黒の凶悪高校”「鬼邪高校」、『クローズ』『WORST』からは、絶対的な統率力を持つ“殺し屋軍団”「鳳仙学園」が登場。ふたつの不良高校が激突するバトルシーンのアクションはファンならずとも必見だ。川村壱馬(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)が演じるのは、鬼邪高校の転校生・花岡楓士雄。ケンカは強いが、ちょっとヌケたところもある、仲間を大切にする熱い男だ。かつてとある事情で鬼邪高校を後にしたが、再び“テッペン”争いに身を投じていく。彼を中心にして、この物語は進んでいく。川村は、所属するLDHの手掛ける『HiGH&LOW』シリーズはもちろんのこと、『クローズ』『WORST』の世界にもずっと憧れを持っていたと語る。「もちろん、『クローズ』『WORST』は全巻家にあります!僕が楓士雄を演じる際にイメージしていたのは、『クローズ』の主人公・坊屋春道と『WORST』の主人公・月島花なんですよ。自分の中では、『HiGH&LOW』の新キャラでありながら、高橋ヒロシ先生の漫画の登場人物ということを意識していました」『クローズ』『WORST』の生みの親である、高橋ヒロシ氏は脚本にも参加。楓士雄を演じる際にも、アドバイスをもらったという。それは“カッコ悪いのに、カッコいい”ということ。「高橋ヒロシ先生からも、“ダサい部分もかっこ悪い部分も出していけば、カッコよくなる”という言葉をいただいたので、それだけは守っていました。高橋先生の言葉のおかげで、役作りの取り組み方がすごく変わりました」そして『クローズ』といえば、07年に公開され大ヒットした、映画『クローズZERO』の存在も忘れてはいけない。当時小学生だった川村は、リアルタイムで映画に衝撃を受け、ある“夢”を持つようになったのだ。「地元の友だちとかにも「自分、将来絶対『クローズ』に出るから!」と豪語して(笑)。それが、クロスオーバー作品という形で叶っちゃった。それは本当に嬉しいことですよね」しかし、その分重圧もあったという。特に『HiGH&LOW』シリーズの中でも、山田裕貴演じる、鬼邪高校の番長・村山良樹の存在には、大きなプレッシャーを感じていたそうだ。「この作品は『クローズ』『WORST』とのクロスオーバー作品。このタイミングで鬼邪高校にスポットがあたることになりました。『HiGH&LOW』シリーズのファンの方々からは、“どうして村山が主人公じゃないの?”というご意見も出てきていたことは知っていました。だからというわけではありませんが、僕も村山良樹はレジェンドだと感じていますし、村山を演じる裕貴さんに対しても、生半可な気持ちでは演じられないと思っていました。でも、正直プレッシャーよりは「絶対やってやる!」という気持ちの方が大きかったです。『HiGH&LOW』に出ることも夢でしたし、『クローズ』『WORST』の世界の登場人物になることも夢でした。こんなに嬉しいことはないです」『HiGH&LOW』シリーズ、『クローズ』、『WORST』、双方のファンを納得させるであろう、川村演じる花岡楓士雄の魅力を是非劇場で体感してほしい。『HiGH&LOW THE WORST』、今後の展望も語ってくれた。「まだ出てきていない、『クローズ』『WORST』世界の学校もあるじゃないですか。もしかしたら、ここから世界が広がっていくかもしれないし、色々なことが実現したらいいなと思っています。そして、楓士雄としては、いつか村山と決着をつけたいですね(笑)」※高橋ヒロシの「高」は「はしごだか」が正式表記『HiGH&LOW THE WORST』全国公開中撮影/奥田耕平、取材・文/藤谷千明
2019年10月07日映画『HiGH&LOW THE WORST』(10月4日公開)が公開から3日間で興行収入3億円を突破したことが7日、明らかになった。同作はEXILE TRIBEによるエンタテインメントPJ『HiGH&LOW』シリーズと、高橋ヒロシ(※高は、はしごだか)による不良漫画『クローズ』『WORST』のクロスオーバー映画。『クローズ』『WORST』の舞台である戸亜留市と、『HiGH&LOW』鬼邪高校が交差した世界を構築する。ぴあ映画初日満足度ランキングでは、大ヒット作品『ジョーカー』を凌いで93.4点と高評価で第1位を獲得。10月6日までの累計(※先行上映分込み)で、動員19万6,798人、興収3億1,009万6,300円、シリーズ累計動員は470万人、興収は70億円を突破している。これまでの『HiGH&LOW』シリーズファンのみならず、『クローズ』『WORST』ファンや新たな客層も広がり、男性の来場者も急増。SNSでは「血沸き肉躍る真の男のためのアクションエンターテイメント不良ムービー。はっきり言って最高オブ最高」「まっすぐ成長できなかったきゅうりの表現は胸に刺さった。アクションも凄いし、音楽とマッチし、より興奮した」「減点方式にしても高得点を叩き出してるよ! 面白さしかないし、アクションのアイデア底なしかよ⁉って興奮しました!」「5点満点中1億点でした!!! 今年最高の映画になりそうです!」と男女問わず熱い支持を受けている。○3日間の動員・興行収入10月4日:動員5万6,553人/興収 7,497万円10月5日:動員6万1,110人/興収 8,259万7,500円10月6日:動員6万352人/興収 8,112万2,100円
2019年10月07日人気バトルアクションシリーズ『HiGH&LOW』と、高橋ヒロシ(※高は、はしごだか)による不良漫画『クローズ』『WORST』のクロスオーバー映画『HiGH&LOW THE WORST』が、10月4日より公開中だ。『クローズ』『WORST』の舞台である戸亜留市と、『HiGH&LOW』の鬼邪高校が交差した世界を構築する同作。マイナビニュースでは今回特集企画を実施し、出演者・監督などに魅力を聞いていく。今回は、メガホンをとった久保茂昭監督にインタビュー。LDHのアーティストのMVを数多く監督し、「HiGH&LOW」シリーズにも関わり続けている久保監督だが、シリーズでも初のクロスオーバー作品に、プレッシャーと喜びを感じていたという。おなじみのキャストに加え、新キャストも多数出演していた同作について、話を聞いた。○■『クローズ』『WORST』世界観を勉強させてもらっていた――今回の『HiGH&LOW THE WORST』は、『HiGH&LOW』シリーズとマンガ『クローズ』『WORST』とのクロスオーバー作品です。2016年に『HiGH&LOW THE MOVIE』が話題になった際にも、映画『クローズZERO』も含めて、高橋ヒロシさんの作品からの影響を指摘する声はかなりありました。やはり『HiGH&LOW』においてこの影響はもともと強かった、と考えていいんでしょうか?『HiGH&LOW』では、ドラマシーズン1に向けてHIROさんと話し合っている段階から、高橋ヒロシ先生の『クローズ』や『WORST』における仲間との絆だったり、ビジュアルイメージも含めた佇まいの部分だったりを、リスペクトしながら参考にさせてもらっていました。高橋先生の世界観を勉強させてもらって、それを『HiGH&LOW』に落とし込んでいたんです。――つまり今作はオマージュ元とのコラボになるわけですよね。緊張感がすごかったのでは……。プレッシャーでしかなかったですね……。『HiGH&LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION』(以下『FM』)の編集をしている頃に「こういう企画があるんですよ」とHIROさんから聞いたんですが、そのときはオファーを受けたわけでもなかったので「そうなんですね~(大変そうだなぁ)」という感じで、ちょっと冗談かと思っていたくらいでした。その後、いざ正式にお話をいただいたときは、やらせていただける嬉しさを、プレッシャーが上回りましたね。『HiGH&LOW』はHIROさんや平沼さん、LDHのみんな、俳優のみんなと一緒に作り上げたんだという“オリジナル感”が自分の中にあるんです。そこに、『クローズ』という巨大な存在、しかもすでに映画版が3本あるものがクロスオーバーするというのは、大変なことですよね。もちろん我々はすごくリスペクトしていますが、やはり原作ファンの方々というのは強い味方でありつつ、厳しい目を持っています。僕だけじゃなく、鳳仙を演じた役者の方たちも同じようにプレッシャーを感じていたと思います。現場でも志尊(淳/上田佐智雄役)くんと「批判覚悟で臨もう」という話をしていました。――2つの世界観をクロスオーバーさせるにあたって、映像面でこれまでのシリーズと大きく変えた部分というのはあるんでしょうか?『クローズ』は三池崇史監督が素晴らしい映画を2本撮っているので、むしろそこにはない世界感を出そうと考えて、原作マンガでの鳳仙をすごく勉強しました。鳳仙という学校の持つ空気感を出すために、『HiGH&LOW』ではまず使ってこなかった色味やトーンを取り入れていこう、というところには気をつけていました。――『ザム』のとき……あ、すみません。これは非公式の略称でした。そういうのは全部わかるんで、大丈夫ですよ(笑)。――失礼しました。監督の過去のインタビューによると、もともとは『THE MOVIE』の内容までが、ドラマのシーズン1で描かれる予定だったんですよね?そうなんです。最初にホン(脚本)ができたときは、『THE MOVIE』までの話をシーズン1の全10話で撮るというとんでもないものでした(笑)。今だから言っていいと思いますが、最初に読んだ脚本では、1話30分の中で5ラウンドも10ラウンドも戦いがあったんですよ。「ノリさん(脚本家・平沼紀久さん)、これどうすんの?」「どうしようねぇ」って話してましたね。結局、いろんな人の手を借りて、それをうまくドラマシリーズ2本と映画1本に分散できました。だから、『HiGH&LOW THE MOVIE 2 /END OF SKY』(以下『EOS』)『FM』を撮っているときが“シーズン2”という感覚でしたね。MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のようにいうと“フェイズ2”です。――では、今回の『THE WORST』はフェイズ3にあたるわけですね。新しい世代が登場して新しい物語を築いていく、フェイズ3が始まった感覚はすごくありますね。○■正解は役者が持っていることも――『HiGH&LOW』では、役者の方々がそれぞれに久保監督や脚本の平沼さんと相談を重ねながらキャラクターをつくっていく、というお話を聞くことが多いですが、今回の新キャストの方々とは、どんなやりとりがありましたか?(川村)壱馬や(吉野)北人とは、ホンができた時点から1カ月以上かけて一緒にリハーサルをやりました。できるだけ会う回数を増やしてリハーサルを重ねて、みんなでキャラクターを作り上げていったんです。『HiGH&LOW』には、アクションテストというものがあるんですよ。アクション監督の大内(貴仁)さんや僕が立ち会って、役者1人につき2時間ずつくらいレッスンをして、どんなパンチや蹴りが得意なのか、どういう身体の動かし方が特徴なのかを見極めるための時間です。役者はみんなゼーゼー言いながら帰るので、彼らにとってはテストというより拷問みたいなものなんですけど(笑)。そこでパンチや蹴りのひとつひとつに関してみっちりレッスンした上で、「この人はこういう動きが得意だから、こういうアクションに落とし込んでいこう」と決めていく。志尊くんにもこれをやってもらったんですが、アクション練習に入った瞬間、彼が持っている優しい雰囲気やフェミニンな感じがバッと消えたんですね。さっきも言ったように、鳳仙のトップをやるということに対して彼は相当なやりがいとプレッシャーを感じていたけれど、その雰囲気の劇的な変化を見たとき、「この子は全部を背負ってやるつもりなんだな」ということがよくわかりました。――志尊さんは、かわいらしかったり女性的だったりする役が多いですが、バラエティ番組などで見ていると、ご本人は結構“男”っぽい部分があるんだな、と思っていました。今回の(上田)佐智雄の役は、思っていた以上にハマっているように感じました。彼は芝居に対してもストイックで、本当に男らしくてかっこいい人ですよ。現場でも、鳳仙のメンバーでちょっと気が緩んでるような人がいると「監督、俺ちょっと言っていいっすか?」みたいな感じでね。鳳仙は、その特徴である「一枚岩」という部分を志尊君と四天王が最初からすごく意識していて、彼らを中心にみんなで話し合って作り上げていました。だから僕としては、彼らから質問があったときに助言する程度でした。逆に鬼邪高は、「戦国時代」とうたっているように全員がバラバラのところから始まっています。各キャラクターについて個人個人とは話していましたが、チームとしては特にこちらからどうしてほしいということは言わなかったですね。自分たちで鬼邪高の全日というものをつくりあげてほしかったので。撮影前から「『HiGH&LOW』では、自分たちでやり方を見いださないと成立しないんだよ」ということは全員に言っていました。「(山田)裕貴も(前田)公輝もそうやって自分たちの鬼邪高ってものをつくってきて、今に至ってるんだ」と。――ドラマシーズン1の頃、SWORDのほかのチームに比べて役者としての知名度に差があると感じていた鬼邪高定時の面々が、山田さん、鈴木さん、一ノ瀬さんを中心に「負けたくない」「もっといいチームにしていこう」という話をいつもしていた、というエピソードはよく知られています。今回の全日や鳳仙でも、そういう動きがあったのでしょうか?どちらかというと、その雰囲気は鳳仙のほうにありましたね。現場でもスタッフの間で「この鳳仙のまとまり方は、昔の鬼邪高みたいだね」とよく話していました。一方鬼邪高はバラバラなんだけど、それはそれでいいかな、と。そのバラバラなところに、楓士雄というマイペースでつかめないキャラクターが入ってきて、みんなが翻弄されるわけですから。また壱馬自身が本当にマイペースで、休憩時間に鳳仙のほうにちょこちょこ行っちゃったりするんですよ。普通、物語で敵同士だと、現場でもそういうふうに過ごして空気をつくるじゃないですか。だから鳳仙の子たちも「それはちょっと違うだろ」みたいな感じでとまどってましたね(笑)。そこを壱馬は、本当に素でいっちゃう。楓士雄そのまんまなんですよね。「どうしようかな」と思いましたけど、それは楓士雄らしくて良いから、カメラが回っていないところでも彼にはそのペースで過ごしてもらいました。鬼邪高がまとまらないといけないところでは、公輝に「鳳仙を見て考えてみて」と伝えました。やっぱり全日の轟ですから。公輝が少しずつ人を集めてまとめあげていって、そこに最後に壱馬が加わって、という感じでしたね。――轟は久しぶりの登場でしたが、まとっている雰囲気が『THE MOVIE』の頃とは少し変わっているように見えました。今回、ドラマの前に映画を撮ったんですが、そこで公輝と話したときに、轟の感情の流れをすごく整理してきていたんですよ。「轟も時間がたっていろいろなものを見てきたわけだから、それを踏まえて、これまでならしないような仕草・行動もするようになっていると思う」というふうに自然に話してくれて。本当に彼が自分でつくりあげたキャラクターなんだな、と改めて感じました。映画の中で1箇所、轟の内心の解釈について、僕と公輝の意見が割れたところがあったんです。最終的に「監督に任せる」と言ってくれたので、僕の考えているほうで撮り始めたら、轟が崩れだしてしまった。カットをかけて公輝に「どうした?」と聞いたら「ちょっとわかんなくなっちゃいました」と言うので、「わかった、俺が言ったことは全部忘れていい」と。それでもう一度撮ったら、いつもの轟に戻って、ちゃんと成立した。「余計なこと言ってごめんな」と思いましたね。監督だけど、僕が正解を持っているとは限らない。そういったシーンがたくさん出てくるのが『HiGH&LOW』だと思ってます。――今回の作品で、新世代の物語が始まったわけですよね。『FM』公開の際に、平沼さんがインタビューで「SWORD第1世代にとっての“青春の終わり”の物語」というようなことをおっしゃっていました。監督としても、あれだけ世界観が広がった第1世代の物語を、『EOS』と『FM』の2本でやりきった、という感覚はあったんでしょうか?僕の個人的な感じでは、まだ全然終わってないというイメージですね。まだまだ続けたいし、可能性がいっぱいある。『THE MOVIE』本編は決して終わりじゃないし、そういうつもりで撮っているスタッフは誰もいないと思います。第1世代の物語も、まだまだ終わりじゃないと僕は思ってます。■久保茂昭1973年生まれ、東京都出身。EXILE、三代目 J SOUL BROTHERS、E-girlsをはじめ、安室奈美恵、倖田來未、YUIなどのMVを多数手がける映像ディレクター。VMAJにおいて“年間最優秀ビデオ賞”を2010年「ふたつの唇」、12年「Rising Sun」、13年「24karats TRIBE OF GOLD」、14年「EXILE PRIDE~こんな世界を愛するため~」、15年「Eeny,meeny,miny,moe!」で受賞。邦楽に関しては5年連続受賞となり、異例の快挙となる。15年ドラマ「HiGH&LOW~THE STORY OF S.W.O.R.D.~」を皮切りに、同シリーズの映画公開作品を担当。
2019年10月05日さまざまメディアミックス展開によってその世界を広げる『HiGH&LOW』と、大人気漫画『クローズ』『WORST』がクロスオーバーしたアクション『HiGH&LOW THE WORST』が本日より公開。『HiGH&LOW』シリーズの久保茂昭が監督を務め、川村壱馬、志尊淳、山田裕貴といった、方々から注目を集める若手俳優が一堂に会した作品だ。累計7500万部を突破する『クローズ』『WORST』は、高橋ヒロシによる不良漫画の金字塔。本作では、『HiGH&LOW』の世界に登場する通称“漆黒の凶悪高校”である鬼邪高校と、『クローズ』『WORST』でお馴染みの、幹部以外が全員スキンヘッドの最強軍団・鳳仙学園が衝突し、彼らが激しくぶつかり合う様が描かれる。『HiGH&LOW』シリーズお馴染みの鬼邪高校定時制の番長・村山役に山田、鳳仙学園のトップ・上田佐智雄役に志尊、そして鬼邪高校全日制の覇権を狙う転入生・花岡楓士雄役には、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのボーカルの川村が大抜擢されている。その他、鬼邪高校定時制組には一ノ瀬ワタル、鈴木貴之、清原翔、全日制に前田公輝ら馴染みのメンツが出演。さらに吉野北人、佐藤流司、神尾楓珠らが新たな全日制の生徒役として登場する。そして、最強軍団・鳳仙学園には、塩野瑛久、葵揚、小柳心、荒井敦史といった期待の俳優陣が登場し、学園トップを演じる志尊の脇を固める。さらには、白洲迅、富田望生、矢野聖人、箭内夢菜らも登場。彼らが本作のキーとも言える、重要な役どころを担っているのだ。企画プロデュースを『HiGH&LOW』シリーズのEXILE HIROが、監督&アクション監督も同シリーズの久保&大内貴仁のタッグが務め、最上級のアクション映像がお目見えとなる。脚本は高橋と『HiGH&LOW』の脚本チームとが共同で作成し、『クローズ』『WORST』の戸亜留市と、『HiGH&LOW』のSWORD地区という、両シリーズの主な舞台となった街が交差した世界を構築。ド派手なアクション、仲間同士の熱い友情、そして何より若い俳優たちから繰り出される圧倒的な熱量は、ぜひとも大きなスクリーンで体感して欲しい。『HiGH&LOW THE WORST』本日より公開※原作者の高橋ヒロシの高は、正式にははしごだか。
2019年10月04日●憧れのキャラクターは…雨宮兄弟とスモーキー人気バトルアクションシリーズ『HiGH&LOW』と、高橋ヒロシ(※高は、はしごだか)による不良漫画『クローズ』『WORST』のクロスオーバー映画『HiGH&LOW THE WORST』が、10月4日より公開される。『クローズ』『WORST』の舞台である戸亜留市と、『HiGH&LOW』の鬼邪高校が交差した世界を構築する同作。マイナビニュースでは特集企画を実施し、出演者・監督などに魅力を聞いていく。今回は、鬼邪高校・全日制の花岡楓士雄を演じた川村壱馬と、高城司を演じた吉野北人にインタビュー。ともにTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEのヴォーカルとして活躍する2人が、鬼邪高のテッペンを目指す親友を演じた。鬼邪高校全日制の暴れまわるキャストを代表し、2人の思いや普段とのギャップについて話を聞いた。○■屋上にいがちな吉野?――お二人は『HiGH&LOW THE WORST』からシリーズに参加となりますが、これまで「HiGH&LOW」に抱いていた思いや、イメージなどを教えてください。川村:規模感がすごいと思っていました。喧嘩のシーンやストーリーも良いんですけど、それすらも飛び越えるエンタテインメント性があって、新しい刺激もありましたし、男らしいテイストにも憧れてましたね。吉野:男なら誰しもが憧れる作品と言いますか。自分のキャラ的に合うかな、という心配もあったんですけど、いつか出られたらいいなと思っていました。アクションシーンも多いんですけど、戦う理由がちゃんとあって、熱くなる作品だったので、今回高橋先生とのコラボ作品で出演できて、不思議な気持ちと嬉しい気持ちでいっぱいでした。――憧れのキャラクターや、ライバル視しているキャラクターはいますか?川村:プライベート込みで、雨宮兄弟(TAKAHIRO、登坂広臣)かもしれないですね。お二方とも、プライベートで会うことも多いので。ライバルというよりも、好きです。吉野:僕はスモーキー(窪田正孝)がめちゃめちゃ好きです。ちょっと儚い感じでかっこよくて、演技も好きで、ファンです(笑)。――今回楓士雄、司というキャラクターを演じた手応えはいかがでしたか?川村:楓士雄というキャラクターから学ぶことが多いと思いました。演じ終わって俯瞰で見てみると、楓士雄の明るさやみんなから愛されるところ、仲間を大事にするやり方とか、川村壱馬としてインスピレーションを受けていたと感じました。苦労したのは、楓士雄のバカさを表すところかな(笑)。でも本当に大事なことはわかっている芯のある人間で、ただのバカじゃない。難しかったけれど、監督とも相談させていただきながらキャラクターを作っていくことができました。吉野:この規模感で、こんなに大勢のキャストさんの中で演じるのは初めてでした。初出演だった『PRINCE OF LEGEND』はどちらかというとLDHのメンバーを中心に作り上げた感覚でしたが、今回は役者の方がより多かったので、すごく刺激を受けましたし、良い経験をさせていただきました。高城司という役を演じさせてもらって、表現の勉強にもなりました。――どんなところに苦労されたんですか?吉野:弱々しく見えないように、ということは心がけていました。顔的に、決して怖くないんです。なので、表情や言葉の重み出し方にこだわりました。普段はそんなキャラじゃないので(笑)。――『PRINCE OF LEGEND』でも『HiGH&LOW THE WORST』でも、吉野さんは学校の屋上にいるシーンが多かったのかなと思いました。よく言われます(笑)。たまたまだと思うんですけど、屋上って特別感がありますよね。『PRINCE〜』で演じた天堂光輝は「磨けば光る原石集団の圧倒的センター」というキャッチコピーでしたし、僕の中では「1番かっこいい人が屋上にいる」というイメージがあるので、「1番輝く」という気持ちでいました。そして『HiGH&LOW THE WORST』では、「1番強い」という気持ちで。大体ソファで上を見がちだったので、ドローンで撮影されていました。●プロデューサー・HIROからもらったアドバイスとは?――撮影では、どんな指示やアドバイスがあったんですか?川村:印象的だったのは、「アクションのときも感情を乗せなければいけない」ということ。ただ順番に技を繰り出すんじゃなくて、「こいつを絶対ぶっ倒してやる」という気持ちを強めていかないといけないなと。アドバイスをいただいてから「もっとできる」と気がつきました。吉野:HIROさんから「ゴリゴリにしていけ」と言われました。撮影の1カ月前、去年の9~10月くらいに言われたので、1から頑張りました。身体が細いので! 「世界観に合わせる」ということだと思って、毎日ジムに行って、ご飯をたくさん食べました。川村:(武知)海青とかにも、いろいろ聞いてたもんね。吉野:海青とかRIKUさんとか陣さんとか、もう日替わりで、ジムに行くメンバーのところに行ってました! 胸や背中、脇あたりをひたすらトレーニングしました。川村:僕も撮影の時はトレーニングをしていたんですが、今ほど痩せていなかったので、必要な分だけ、という感じでした。でも、(吉野は)本当に頑張ってましたね。触ってみても明らかに胸筋がぷくっとなってて、びっくりしました。吉野:ちょっともう、あそこまでは頑張れないです(笑)。――普段はTHE RAMPAGEのメンバーとして活動されているお二人が一緒に作品に出て、お互いにキャラクターと重なると思ったところや違うところを教えてください。川村:司ほど、クールって感じでもないよね。吉野:全然違う!川村:司は思い詰めちゃうけど、抱え込みすぎもしないし。感情の起伏はありながらも、外から見える雰囲気はクールに保っているキャラクターだったので、意識しながら演じているんだなと思いました。吉野:楓士雄と壱馬の共通点は、芯が強いところかな。やることはやるし、やらないことはやらない。川村:まさしく!吉野:目的がしっかりして、まっすぐ突き進むのは共通点。逆に、楓士雄はちょっとバカなんですけど、壱馬はすごく賢いです。川村:(笑)吉野:そんなに、はしゃがないですし、クールなところは真逆かもしれない。でも、意外とプライベートでは、たま~にはしゃいでる。家に遊びに行くと、ゲームではしゃいでいたり。川村:たしかに(笑)。叫んでるよね。○■なぞなぞで盛り上がる不良たち――「この2人だからできた」と思ったシーンはありましたか?川村:雨の中で戦うシーン(ドラマ『HiGH&LOW THE WORST EPISODE.O』)では、本当に驚くほど息がぴったりでした。もう、沼に近いくらい足元がぐちゃぐちゃで、台本にないアクションでも、阿吽の呼吸で絵になってました。倒れそうになりながら、それでもカットがかからなくてアドリブでずっと続けていたんです。実際にドラマでも、その部分が使われていました。吉野:「阿吽の呼吸だ! これがまさに!!」と思いました。――逆に、鬼邪高校の他の共演者の方々とは撮影中どのように接していたんですか?川村:鬼邪高の全日制メンバーは、みんなで座って円になって、なぞなぞをやってました(笑)。吉野:みんなで一生懸命考えた!川村:佐藤流司さんや前田公輝さんがなぞなぞを出してくれて、マジになって考えてました。吉野:泰志さん(佐藤)とか、たくさんレパートリーを知ってるんですよ。急に初まって、それが拡散されて。川村:全日メンバーはみんな参加してたよね。吉野:10人くらいいたかな? 公輝さんも壱馬も強かった。あとはジャム男(福山康平)。川村:ジャム男、絶妙だったよね。吉野:僕は最後の最後までずっと考えてました。――山田裕貴さんは、鬼邪高と鳳仙学園の戦いを見て「すごくかっこよくて、強そうに見えた」「この鬼邪高、強そうだな。鳳仙学園とやれるな」と思ったと発言されていたんですが、何かお話はされていたんでしょうか?川村:たくさんお話しました。先日も、(一ノ瀬)ワタルさんと3人で食事に行ったんですけど、24時近くまで、もつ鍋屋さんで熱く語り合いました。今回、楓士雄は『クローズ』『WORST』の色が濃いキャラクターではあったんですが、鬼邪高にスポットが当たる作品で、なぜ新しいキャラクターが……という声もありましたし、プレッシャーもあって、「生半可な気持ちではできない」という中で演じていたんです。そこに関しても、お話させていただいて。裕貴さんとインタビューを受けさせていただいている時も、「大丈夫」と言っていただいて、本当に素敵な方です。■川村壱馬1997年1月7日生まれ、大阪府出身。「THE RAMPAGE from EXILE TRIBE」ヴォーカル。主な映画出演作に『PRINCE OF LEGEND』(19)などがある。■吉野北人1997年3月6日生まれ、宮崎県出身。「THE RAMPAGE from EXILE TRIBE」ヴォーカル。主な映画出演作に『PRINCE OF LEGEND』(19)などがある。
2019年10月03日映画『HiGH&LOW THE WORST』(10月4日公開)に出演する佐藤流司、うえきやサトシのスペシャルトレーラーが30日、公開された。同作はEXILE TRIBEによるエンタテインメントPJ『HiGH&LOW』シリーズと、高橋ヒロシ(※高は、はしごだか)による不良漫画『クローズ』『WORST』のクロスオーバー映画。『クローズ』『WORST』の舞台である戸亜留市と、『HiGH&LOW』鬼邪高校が交差した世界を構築する。今回の映像では、「鬼邪高のみなさん、大量転入じゃ!」と、スピードに秀でた泰志(佐藤流司)と、パワープレイを得意とする清史(うえきやサトシ)を筆頭とする泰・清一派が、別の高校からさらなる高みを目指し、2人揃って鬼邪高に転入。彼らのテーマ曲であるDOBERMAN INFINITY「まだ足りねぇ」のごとく、狂気の笑みを浮かべ、戦い飢え殺気に満ちた泰志と清史が、轟一派、司一派、中・中一派、多数の派閥が存在する群雄割拠の中で、鬼邪高制覇と、鳳仙学園との世紀の頂上決戦に挑んでいくバトルシーン満載の映像に。最後には、鬼邪高のテッペンに成り上がろうとライバル心をむき出しにする泰志と清史が、楓士雄(川村壱馬)の前に登場する。泰志を演じるのは、ミュージカル『刀剣乱舞』加州清光役で大人気の佐藤流司。2.5次元舞台をはじめ幅広く活躍する佐藤は空手や殺陣を得意としており、その高い身体能力で、泰志のド派手なアクションを見事に演じ切っている。そして泰志の相棒・清史を演じるのは、秋元康がプロデュースする演劇集団「劇団4ドル50セント」に所属するうえきやサトシ。TVドラマ『HiGH&LOW THE WORST EPISODE.O』放送スタート時から、その熱演ぶりと金髪のモヒカンというインパクトのあるビジュアルで「くせが強い!」と話題となっていた。また『クローズ』『WORST』の原作者・高橋ヒロシ描き下ろしの泰志と清史のイラストキャラビジュアルもお披露目された。イラストでも泰志の鋭い眼差しと清史の狂気に満ちた表情は健在で、異様な存在感を放る。高橋は"ヤス・キヨ"コンビについて、「敵に回すとやっかいな野郎たちだが、味方にしたらこれほど頼りになるコンビもいないだろう」と評している。(C)髙橋ヒロシ(秋田書店)
2019年09月30日EXILE TRIBEによるエンタテインメントPJ「HiGH&LOW」シリーズの総集編『HiGH&LOW THE BEST BOUT』が、10月から日本テレビにて放送されることが24日、明らかになった。累計観客動員450万人・興行収入65億円突破、男たちの友情と熱き闘いをメディアミックスで描く「HiGH&LOW」シリーズ。 同シリーズと「クローズ」「WORST」(原作:高橋ヒロシ ※高ははしごだか)との最新コラボ映画『HiGH&LOW THE WORST』の公開を10月4日に 控え、HiGH&LOWの過去のアクションシーン&ベストファイトを凝縮したシリーズ総集編『HiGH&LOW THE BEST BOUT』(全8話)を放送。初回・2話目は10月2日25時9分〜25時39分、第3話以降は24時59分〜25時29分の放送を予定している。Hulu・dTVでの放送直後の見逃し配信も決定し、また日本テレビ系列各局の放送日・時間の詳細は、今後明らかになる。総集編に盛り込まれるアクション映像は、ドラマ『HiGH&LOW SEASON1』(2015年)、『HiGH&LOW SEASON2』(2016年)、映画 『HiGH&LOW THE MOVIE』(2016年)、 『HiGH&LOW THE RED RAIN』(2016年)、 『HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY』(2017年) 、『HiGH&LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION』(2017年)のシリーズ6作品。いずれも日本の映画・ドラマ史上最大級のスケールで作られたアクション映像が、初解禁となる未公開シーンを盛り込んで蘇る。毎話、各チーム同士や個人の厳選されたベストファイトが放送され、 第1話は山王連合会のミュージックビデオにも使われ、シリーズ初期に映像のスケールから世の中に衝撃を与えた、“山王連合会VSスクラッパーズ“と、最新作『HiGH&LOW THE WORST』に登場する鬼邪高校の番長・村山(山田裕貴)と山王連合会の総長・コブラ(岩田剛典)との壮絶な激戦が話題を呼んだ、“山王連合会VS鬼邪高校“の2部構成を予定している。
2019年09月24日映画『HiGH&LOW THE WORST』(10月4日公開)のスペシャルイベント 【HiGH&LOW THE WORST】VS【THE RAMPAGE from EXILE TRIBE】完成披露試写会&PREMIUM LIVE SHOW が17日、18日に千葉・幕張メッセで行われた。同作はEXILE TRIBEによるエンタテインメントPJ『HiGH&LOW』シリーズと、高橋ヒロシ(※高は、はしごだか)による不良漫画『クローズ』『WORST』のクロスオーバー映画。『クローズ』『WORST』の舞台である戸亜留市と、『HiGH&LOW』鬼邪高校が交差した世界を構築する。現在、ドラマ『HiGH&LOW THE WORST EPISODE.O』(日本テレビ 毎週水曜24:59~)が放送されている。2日間合わせて32,000人、ライブビューイング(18日のみの実施)は、全国291館18,000人と、総勢50,000人を動員した同イベント。THE RAMPAGE from EXILE TRIBEによる圧巻のパフォーマンスに会場は熱狂し、サプライズで17日は山田裕貴と一ノ瀬ワタル、18日には同作のエンディングバラードを歌う数原龍友(GENERATIONS from EXILE TRIBE)も登場し、会場をさらに盛り上げた。本編試写終了後、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのライブパフォーマンスがスタート。鬼邪高校全日制のテッペンを目指す花岡楓士雄を演じた川村壱馬の「Are You Ready?」のあおりとともに、今作の為に書き下ろされた劇中歌「SWAG&PRIDE」から始まったライブは、客席総立ちで、熱気あるパフォーマンスに耳を傾けるフラッグを振る。同じく今作の出演者で司一派・司を演じる吉野北人も、役柄そのままにクールな中にも熱の入った歌声で、5万人の観客を一瞬にして『HiGH&LOW THE WORST』の世界に引きこんだ。その後も歓声鳴りやまぬ中、立て続けに「HARD HIT」、「Fandango」、「LA FIESTA」、「100degrees」とTHE RAMPAGEの人気曲が続き、会場はさらに大盛り上がり。今回初披露となった劇中のバトルソング「FIRED UP」、シリーズを彩ってきた「FIND AWAY」「Unbreakable」に加え、その後も山王連合会、鬼邪高校、White Rascals、RUDE BOYS、達磨一家のテーマ曲に合わせて、出演者である龍や鈴木昂秀をはじめとするパフォーマーたちが、オリジナルのダンスを披露した。○17日・18日ともサプライズが17日には、鬼邪高校・定時制の番長・村山良樹(山田裕貴)と村山を支える関虎太郎(一ノ瀬ワタル)がサプライズ登場。山田は「じゃじゃーん‼ 鬼邪高校の番長・村山良樹だー! ハイアンドロー‼」と会場を盛り上げ、「やだー、関ちゃーん、めっちゃ盛り上がってんじゃん!」と振ると、一ノ瀬も「やべーすね」と、劇中宛らのやりとりに会場は熱狂。さらに山田は「ハイローのライブは村山通せや!」と、林遣都に許可をもらってオマージュしたという今作の決め台詞をさらにアレンジし、「キャー‼‼」という黄色い歓声が会場中に響き渡る。DJブースからは鬼邪高校全日制のテッペンを目指す花岡楓士雄(川村壱馬)、司一派・高城司(吉野北人)、轟一派の芝マン(龍)、辻(鈴木昂秀)と出演者たちが続々登場した。川村が「おう、村山!」と山田を呼ぶと、山田は「ちょっと待って、ちょっと待ってお兄さん、村山さん、な!」とつっこむ一幕も。吉野が「村っち、俺らと一緒にステージを盛り上げてくれませんか?」とかわいくお願いすると、会場からは悲鳴が上がり、大興奮した一ノ瀬は吉野に「お前、かわいい顔してんな」、川村に「楓士雄、お前はカッコいいよ、鬼邪高校を頼むな」、鈴木に「辻! 轟と一緒にこれから鬼邪高校頼むな」と次々と声を掛ける。しかしネタが尽きたのか、龍には「芝マン、なんでもねーや」とという言葉で、龍からは「おい!」とツッコミが。さらに山田が「あれ? 眼鏡くん……轟ちゃん(前田公輝)はどこ?」と聞くと、龍は「家で本を読んでいます」と劇中の設定さながらに回答し、山田は「なんかこうやって揃うのいいな」と嬉しそうに。会場全員で「行くぞ! てめぇーら!!!」と名言をコールし、鬼邪高校のテーマ曲「JUMP AROUND」のTHE RAMPAGE特別バージョンを披露した。ライブラストには、川村の「行くぞ! てめぇーら!!!」コールとともに、劇中歌「SWAG&PRIDE」が再び披露された。ライブ終了後には、アンコールに応えて出てきた面々だったが、18日の山田の誕生日をサプライズでお祝いすることに。会場全体でバースデーソングを大合唱すると、山田は「やばいね、めちゃくちゃ嬉しい。こんな愛あるみなさん、本当にすごいよ、ありがとうございます! 29歳になりました」と感無量な様子で、THE RAMPAGEのメンバーと記念撮影を行った。18日の公演では、ライブ後に山王連合会のケン(岩谷翔吾)とヒカル(山本彰吾)が登場し、作中の2人のキャラクターさながらにコミカルなやりとりで盛り上がる。山王では影が薄いと悩んでいた2人は、鬼邪高を意識してると互いに指摘し会うも、最後は「あのセリフ、2人だけで言っちゃう?」と鬼邪高の名言に乗り気な様子に。そこへ現れた川村と吉野がツッコミを入れるも、最後は会場全体で「行くぞ! てめぇーら!」と大絶叫。17日に続き、「JUMP AROUND」でヒートアップした。熱気渦巻く会場に、作中の「希望が丘団地」の特別映像が流れ、さらにGENERATIONSのボーカル・数原龍友がサプライズで登場。突然の数原の登場に会場中が驚きを隠せず、悲鳴にも似た歓声がこだました。数原は今作のエンディングバラードとして起用されている自身初のソロ楽曲「Nostalgie」を披露し、「希望が丘団地」の友情物語を彩るバラードを歌い上げた。カーテンコールにも再登場した数原は、「『HiGH&LOW THE WORST』のエンディングバラードを歌えて光栄です。最高の映画になっていると思います。GENERATIONSからも中務、小森も出演させて頂いていますし、色々なところに発見があると思いますので、ぜひ何回もご覧いただければ」と語り、大盛況の中でライブは幕を閉じた。
2019年09月19日●轟へのラブコールが轟いていた人気バトルアクションシリーズ『HiGH&LOW』と、高橋ヒロシ(※高は、はしごだか)による不良漫画『クローズ』『WORST』のクロスオーバー映画『HiGH&LOW THE WORST』が、10月4日より公開される。『クローズ』『WORST』の舞台である戸亜留市と、『HiGH&LOW』の鬼邪高校が交差した世界を構築する同作。マイナビニュースでは特集企画を実施し、出演者・監督などに魅力を聞いていく。今回は、鬼邪高校・定時制の村山良樹を演じた山田裕貴と、全日制の轟洋介を演じた前田公輝にインタビュー。5つのチームがしのぎを削るSWORD地区の「O」を担う鬼邪高には全国から札付きの不良が集まり、別名“漆黒の凶悪高校”とも呼ばれている。ドラマシリーズの第1話から登場し、同作の人気を引っ張ってきた1人である山田と、久しぶりの登場ながらファンからのラブコールが多かった前田。鬼邪高を代表する2人に、同作への思いを聞いた。○■映画を観て熱くなってほしい――今回、『クローズ』『WORST』とのコラボ作品『HiGH&LOW THE WORST』出演にあたって、どんな思いで臨まれましたか?前田公輝(以下、前田):僕はドラマのシーズン2(16年)と映画1本だけの撮影だったので、ずっと出たくて待っていた感じです。その間に裕貴くんが村山という存在をすごく大きなものにしていたので、次に自分が出るとしたらどう絡むんだろうと思ってました。今回の映画の台本を最初に開いたとき、しっかり2人で対峙するシーンがあったので、嬉しかったです。山田裕貴(以下、山田):いろいろ楽しみだったし、撮影も楽しかったです。やっぱり『クローズ』『WORST』とのコラボっていうのは大きかったですね。僕は映画の『クローズZERO』を観て血を滾らせてた男の子だったので。前田:僕もそうですね。世代が一緒ですらね。山田:ね。だから『HiGH&LOW THE WORST』がそういう作品になってほしいです。今の男の子たちが、映画観て映画館出た後に、普段だったら「暑いな〜」って言うところを「あっちぃな」って言っちゃう感じの映画になればいいな、って。前田:僕も『クローズZERO』観た後、腰パンになったし言葉が少なくなった(笑)。なんか「魂で会話しようぜ」「言わなくてもわかるっしょ」みたいな感じに……。今回の映画にもそういう男のロマンのようなものが詰まっているから、観た人がインスパイアされてくれたらいいよね。山田:まぁ実際に喧嘩するのはかっこわるいから、慎みを持ってね。男の子は特に熱くなりそうじゃない? 鬼邪高ファンは男の子が多いと聞いてるので。前田:あ、そうなの? やっぱり制服着てるから投影しやすいのかな。SWORDだとそこは違うもんね。ちょっと自分とは遠い話になっちゃうから。――それこそ『FINAL MISSION(THE MOVIE3)』では巨悪と戦って国の悪事を阻止するという、壮大な戦いが展開されたわけですが、今作ではそこから一気に転じて、一種の学園モノともいえるような作品になっています。どちらにも出ている山田さんは、その違いをどう感じましたか?山田:より深く、人間ドラマが描かれているんじゃないですかね。全日の戦国時代の関係性だったり、僕にとってはやっぱり外せない轟との関係だったり。一方で、「ここはこうやって回収してくれるのね」みたいに、今までの映画とつながっているアクションもあったり。舞台がキュッと絞られたことによって、いろいろなことが描かれてますよね。前田:それと今回の映画では鳳仙学園という、学園モノで最も我々が影響を受けた学校がでてきて、しかも鳳仙の「一枚岩」という戦闘スタイルがそのまま出てくる。一方の鬼邪高は個々で力をつけていった奴らが集まっているわけで、学校と学校の対決だけど毛色が全然違うという対比があります。山田:もう固まりきってる鳳仙と、まだまとまりきってない鬼邪高っていう。前田:学校にフォーカスを当てたことで、今まで見えてなかった部分を細かく描けてると思うので、それは観ていて楽しんでもらえるかなという気はします。先に放送されたドラマでもそこを掘り下げてますし。――ドラマで久しぶりに轟が登場したとき、テンションが上がりました。山田:でも俺、そんな久しぶりっていうイメージないんだけどなぁ。俺が村山ちゃんだから、意識しすぎちゃってるのかな。前田:そう言われて、僕はなんて返したらいいの?(笑) でも本当に、SNSで届いてたんです。「轟は出ないんですか?」って。山田:轟だけに……轟いてたの?前田:轟いてた……みたいなんですよ。なんでこんなこと(轟ギャグ)言わされてるのかわかんないけど……。ほかの現場で撮影していても、僕の名前やその現場での役の名前じゃなくて「轟ー!」って声をかけてくれる人が多かったんです。自分としても印象深い役だったので、こんなにも「轟いてる」(山田のほうを見る)ことは、すごくうれしかったです。●村山の遠回しなアドバイスに、轟の気持ちは?――前田さんからすれば、『END OF SKY(THE MOVIE2)』『FINAL MISSION(THE MOVIE3)』を経た定時の方々と相まみえたわけですが、そこに何か変化は感じましたか?前田:逆に、変わらないでいてくれたから僕もそのまま入りこめた感じです。ドラマを観てもらうと時系列がわかると思うんですが、ドラマの途中で『END OF SKY』があるんですよね。一緒の時間軸で進んでいる状態だったので、「轟はこの状況をどう思っているんだろう」と考えるのがすごく楽しかったです。それと、定時の3人はもともとプライベートですごく仲良しで、だからこそより全日と定時の距離感ができる。以前に裕貴くんが「轟と相対するといい感じになる」って言ってくれたんですけど、本当にそうで、相対したときの違和感がすごく気持ち良かったです。山田:勝手に、すごくいい空気なんだよな〜って思っちゃってます。アンバランスさがいいんだよね。ぴったりハマっちゃうとつまらないけど、いい具合に距離感がある。前田:そうそう。普通はいっぱい戦ってくると相手のことが予測できるようになっていくと思うんですけど、村山と轟は間逆だから、意外とちぐはぐなままの感じがある。そこがすごく気持ち良かったりします。それは多分、裕貴くんが長年かけて村山に厚みをつけてくれたからこそ感じられた気持ち悪さ・気持ち良さなんだろうな、って思いました。山田:めっちゃいいこと言ってくれましたね。前田:裕貴くんが、長年、厚みを……山田:もういいよ!前田:何回も言って文字に残しておこうと思って。――ちゃんと書いておきます。一方の山田さんは、『END OF SKY』『FINAL MISSION』の裏側で進行している鬼邪高の変化というのを自分の中でどう整理されていましたか?山田:後輩を見る目として、「ちょっと大人になったんだな」というのを村山は感じていたと思うんですよ。もともとは「轟ちゃんが鬼邪高をまとめてくれるんだったら、俺は出ていってもいいな」と考えていたと思います。でもドラマ版で、轟ちゃんがちょっと強さを履き違えていたり、「まだわかっていないな」っていう部分があったりするのを感じて、「そういうことじゃないだろ」ってまだ教えないといけないのかな、と思ってましたね。前田:村山さんってすっごいしゃべるじゃないですか。でも轟からしたらすっごい遠回しで、マジでわかりづらいんですよ。いや、僕が本当にしゃべらない役だから「轟が何言ってんだ」「轟こそしゃべれよ」って話なんですけど。でもそれは村山にとっての愛情なんだろうな、と思います。山田:「自分で気づけよ」っていうね。前田:だから轟は、やればやるほど頭痛いんですよ。山田:俺はすっごい楽しい(笑)。ほんとゴメンっておもってる。前田:いいよね、そっちはおちょくれるから。こっちはもう……! どんな気持ちでお前の言葉を聞いてると思ってんだ……! っていう。山田:その、「もう……!」ってなってる轟がすごい素敵なんですよ。轟が悩んでるからこそ、僕は余裕でいられる。その対比が出て、一緒にやってると気持ち良いんですよね。○■「大人になったんだな」と思った――今回加わった新メンバーについては、いかがでしたか? 川村壱馬さんにインタビューをしたとき、「今までの鬼邪高という像がすごくあるから、そこに入っていくことはプレッシャーがあった」とおっしゃっていました。受け入れる側としては、どうだったんでしょうか。前田:全日の中にいた感覚として、演じるみんなの人柄のバランスがすごく良かったですね。僕はある程度みんなのことを知りたいというか、「役者としてどういう人生を生きてきたのか」みたいなことを聞きたいタイプなので、結構ご飯会を開いていたんです。そのときに、「ちょうど定時の3人の色が、新メンバーの人柄に散らばってるみたいだな」と感じて。キャスティングの段階から鬼邪高の色というのをきちんと考えてくださってるんだな、と思いました。実際の年齢は結構離れてるんですけど、単純に楽しかったです。僕が年上だからみんな気を使ってくれてたのかもしれないですけど……。山田:すごい楽しそうにしてたもんね。前田:それと、轟は気づいていないけど、楓士雄(川村壱馬)というキャラクターは村山に近いんです。村山は轟とは180度違う考えを持っていて、だからこそ届かない。楓士雄もそういうところがあって、なおかつあんまり臆することもなく、突拍子もないことを言うから、轟としては面倒を見たいというかほっとけないところもあるんですよね。山田:映画の、2人のシーンすごいいいよね。俺、あの場所をたまたま通りかかって2人の姿を見てフッと笑って立ち去る、っていうのやりたかったもん。前田:「たまたま遭遇する」はハイローあるあるだからね。山田:俺は受け入れる・受け入れないというよりは、撮影している中で、「あ、俺大人になったんだな」ってちょっと思ったんですよ。自分も、村山も。俺自身が「もう来年30だしな」って思っていて、その目がちょうどよく村山にリンクした。別に自分がここにいなくちゃいけない存在だと思ってるわけじゃないですけど、「もう俺いなくてもいいか」って。全日がバッと並んだ瞬間がすごくかっこよくて、すげぇ強そうに見えたんです。前田:それ、言ってくれてるよね。山田:「ここに俺がいたら邪魔だな」ってめっちゃ思ったんです。「この鬼邪高、強そうだな。鳳仙とやれるな」って。だから「あぁ、俺らはちゃんと大人にならなきゃ」と思いました。鬼邪高鬼邪高って言ってちゃダメだし、俳優としてもハイローハイローって言ってすがってちゃダメだなと思い始めました。それは実は『FINAL MISSION』のスモーキーを見てから思ってたんですけど。前田:あれ、衝撃だったもんね。すごかった。山田:「最っ高の人生だった」って俺も言いたいな、って。今回の撮影の中で感じたものは大きかったですね。■山田裕貴1990年9月18日生まれ、愛知県出身。主な映画出演作に『あゝ、荒野』(17年)、『万引き家族』、主演映画『あの頃、君を追いかけた』(18年)などがある。TVドラマでは『ホリデイラブ』『健康で文化的な最低限度の生活』(18年)、『特捜9 season2』(19年)など。NHK朝の連続テレビ小説『なつぞら』(19年)にも出演中。舞台『終わりのない』が10月29日より上演、映画『嘘八百京町ロワイヤル』が2020年1月公開予定。■前田公輝1991年4月3日生まれ、神奈川県出身。6歳より子役として活躍し、『天才てれびくんMAX』(03~06年)に出演。『ひぐらしのなく頃に』(08年)にて映画初主演。『ガキ☆ロック』(14年)、『ホテルコパン』(16年)、『女の機嫌の直し方』(19年)、また日中合作映画『在乎你(邦題:逢いたい)』(19年)などに出演。TVドラマでは『アルジャーノンに花束を』『デスノート』(15年)、ドラマ初出演『ダマシバナシ』(15年)、『探偵が早すぎる』(18年)、『向かいのバズる家族』(19年)、『火村英生の推理2019』(19年)など。
2019年09月18日