2020年2月6日 11:00
百日咳や風疹のワクチンは打ち直し推奨…米国は大人も保険適用
「世界全体の患者数は年間1,600万人。感染力も強く、流行するリスクはつねにあります」
ワクチンの効果は4〜12年で下がるといわれている。
「米国では成人にも接種が推奨されています」
■帯状疱疹
原因となるウイルスに初感染すると、全身に発疹が出る水ぼうそうになります。成人は子どもよりも重症化しやすく、髄膜炎や肺炎などを引き起こすこともある」
1度かかった大人は感染しないと思っている人は多いが……。
「ウイルスはずっと神経に潜んでいて、体内の抗体が減ると、再び暴れだし、激しい痛みをともなう帯状疱疹を引き起こします。抗ウイルス薬で治療しますが、痛みを抑えるのは難しい」
50代以上に多く、80歳までに3人に1人が経験するとされるが、ワクチンで予防できる。
「米国では有効なワクチンが開発されて、接種希望者が急増。品薄状態にまでなっています」
■ジフテリア
「鼻や耳などから感染した細菌の毒素が全身に回ると、心筋炎を発症することがあります。
毎年の罹患者数は多くないですが、死亡率は約10%と、感染すると命に関わります」
年齢が上がると、ジフテリアに対する免疫力は下がりやすく、感染研の報告では40歳を境に、予防に十分な量の抗体を持つ人の割合を示す抗体保有率が低下する。