【寝たきりの原因】筋肉やせをセルフチェック「ふくらはぎ輪っかテスト」
高齢になると、食べる量があまり減っていなくても除脂肪体重(体重から脂肪量を引いた重さ)の割合が減少していることがある。除脂肪体重の主要な成分は、骨格筋、結合組織、細胞内液、骨だ。
「除脂肪体重の割合が減少しているということは、つまり、筋肉量が減り、骨がスカスカになり、細胞内液が減って肌が老化するわけです。これに栄養障害や摂食障害、ダイエットなどが加わると、除脂肪体重はさらに大きく減少します。
そして、年をとると食べ物がうまくのみ込めない嚥下障害なども起こります。食べ物を食べる・のみ込むのにも筋力が必要なのです」
なるほど、筋肉量を増やす=筋肉やせにならない、ということがいかに重要か、が理解できる。
■65歳以上の人の15%が筋肉やせに該当するという
そこでぜひ紹介したいのが、「ふくらはぎ輪っかテスト」で「筋肉やせ度」をチェックすることだ。「やせたほうが健康によい、と信じている人が多いですが、年をとってからやせるのは危険です。
高齢者がやせる=筋力低下だからです。筋肉が減ると、歩いたり立ち上がったりする日常生活の動作が難しくなり転倒しやすくもなります。65歳くらい以上の方の15%が筋肉やせに該当すると考えられているのです。