2023年5月30日 08:10
「体調不良は食事が原因になる!?」老化や病気を防ぎたいなら知っておきたい遅延型アレルギー検査とは
体調不良の一因として、遅延型アレルギーが関係していることがあると黒田先生は言います。
「一般的に知られるのは卵、牛乳、小麦などによる即時型アレルギーですが、栄養療法や予防医学をおこなうクリニックでは、遅延型アレルギーを検査することができます。即時型アレルギーが食べてすぐに症状が出るのに対し、遅延型アレルギーは6~24時間と遅れて症状が出るのが特徴です。
肌荒れや湿疹、疲れやだるさ、下痢や便秘、鼻炎、生理痛などハッキリとしない症状が多いため、食物アレルギーとは知らず原因食物を食べていることがほとんどです。
遅延型アレルギーによる症状は、ある特定の食物が腸内で正常に分解されずに炎症を起こすことでミトコンドリア機能が低下することから起きます」(黒田先生)。ミトコンドリア機能とはどんなものなのでしょうか。
「体の中には60兆くらいの細胞があって、その細胞の中にミトコンドリアというエネルギー産生器官があります。ミトコンドリアはATPというエネルギーを作って、私たちの行動や生命を維持し、支えてくれているのです。
しかし、加齢などミトコンドリア機能が低下すると活性酸素処理能力が低下し、体内に炎症が起きたり、疲れやすくなったり、消化不良になったりと生命活動も低下してしまいます」