ストレス解消には休養、睡眠、あと1つは? 精神科医直伝「即できるストレス対策」
また食事中は、私たちにストレスを感じさせるストレッサーの存在を一瞬、忘れることができます。食事を楽しむ3つのプロセスである「作る・五感で愛でる・コミュニケーションを促す」を楽しみましょう。
朝に温かいスープを飲むのもおすすめ
ーー具体的な食事を挙げると、古賀先生は朝に温かいスープを飲むことをすすめています。
古賀先生食事のなかでも、とくに朝に温かいスープを飲むことは、身体の働きを無理なく活性化すること、そして脳の機能を整えて仕事や学業を前向きに行えるようにすることが、複数の実験によって示唆されています。
ある実験(※)では、朝に温かいコーンポタージュスープを飲むことによって、足先の温度が上昇しました。カラダの深部体温が上昇することによって覚醒度が上がり、快活に朝をスタートできます。
また温かいスープを飲むことにより、消化器官の活動が活発になることで副交感神経が優位となり、ストレスが和らぎます。さらに、私の行った実験では、朝に温かいスープを飲むことによって、脳波に「α(アルファ)波」が多くみられました。
これは脳の活動が円滑になり、ストレスが少なく、しっかりと目が覚め、かつ仕事や学業へのスタンバイができたことを意味します。