2021年9月6日 10:00
骨盤底サポーター使用者の10%で骨盤臓器脱の症状が消失、60%の使用者で症状が軽減していることが判明
■骨盤底サポーターの構造と原理
今回、検証したアダム骨盤底サポーター(製造販売元 合同会社アダム医健)は下着の上から着用して前の部分をマジックテープで引き上げて留めることにより、肛門に接する細いストラップが臀部後部から膣口を閉じる方向に圧力を加え、膣口からの臓器脱出を防ぐ構造になっています。
装着時(前面)
装着時(背面)
膣の後方から前面に向かう力で膣口を閉鎖
■調査結果で解ったこと
(1) サポーター使用開始時に医療機関に掛かっていた方は利用者全体の約半数でした。これにより医療機関で医師や看護師等に製品を紹介される場合が多いことが推察されました。
(2) 使用開始前の状況は、「不快感」、「骨盤臓器脱」を上げた方がいずれも約65%で、その他「頻尿」、「尿もれ」、「残尿」という訴えがありました。
(3) 使用の動機は「ペッサリー治療が自分に合わなかった」という方がもっとも多く約35%でした。また「手術をしたくなかった」、「本で見た」、「ネットで調べた」という方がそれぞれ約25%でした(複数回答あり)。また、「医師に勧められた」、「手術できないと言われた」、「手術まで時間があるので、その間に使いたい」