子どもの吸収力はすさまじく、とくに好きなことになれば難しい単語もすぐに覚えてしまいます。そんな成長過程を見られるのはうれしいけれど、質問されても答えられなくて困ってしまうことも。興味がないことを大人になってから覚えるのは大変。かといって、何も知らないと子どもに愛想をつかされてしまっうかもしれないし…。子どもの趣味や興味関心に合わせるために、ママたちはどのような工夫をしているのでしょうか?■マニアサイトでちんぷんかんぷん「うちの子は電車マニア。見たり乗ったりするだけでなく、車両の特徴や型式なども覚えるのが大好きです。電車を見ると『あれは◎◎という型式だよ』なんて教えてくれるのですが、私はまったく区別がつかず…。こんなことが続いたからか、電車の話をしてくれなくなりました。そこでネットで調べたら、鉄道マニア向けの専門的なサイトばかりでちんぷんかんぷん。そんな話をママ友にしたら、鉄道会社のキッズ用サイトが便利だと教えてくれました。そこには型式ごとに写真と簡単な解説が書かれ、子ども向けだけあって、とてもわかりやすい! まずは最寄り駅の沿線の情報を覚えてから、鉄道マニアが開設する初心者向けのサイトも見るようにしました。基礎がわかると、専門用語も理解しやすかったです」(34歳・4歳児のママ)とくに男の子は、電車などの乗りものが大好きですよね。これにつきあうには、鉄道各社のキッズ向けサイトは役立ちそう。基本的な情報がメインですが、何も知らないよりは子どもと話しやすくなるでしょう。また、サイトには塗り絵やペーパークラフトのPDFが公開されていることもあります。こうした別の角度から子どもとコミュニケーションするのもいいかもしれませんね。■人気アニメは登場人物に要注意!「職場の先輩ママから『ポケモンは危険』と聞かされていました。数年前でも数百ものポケモンがいて、さらに増え続けているから覚えるのが大変よと…。しかし娘が『Pokémon GO(ポケモンGO)』の登場によって、ついにハマってしまったんです。私はポケモン世代ではないので、知っているのはピカチュウくらい。そこで後輩に聞いてみたら、『ポケモンいえるかな』の歌詞にポケモンの名前が登場するから覚えやすいと教わりました。でも名前は覚えたものの、顔と名前が一致しない…。結局、私も「ポケモンGO」をはじめました。やってみると結構おもしろくて私もハマり、ついにはアニメまで見るように。いまでは300くらいのポケモンを覚えたかな。自分も一緒に体験したほうが楽しめて、子どもにもよりつきあいやすくなりました」(39歳・小学1年生のママ)たくさんのキャラクターが登場するアニメやゲームは、最初からチェックしていないと一気に覚えることはとても大変。ひたすら記憶した受験生時代を思い出しそうになりますが…。それなら、「好き」になるように努力する! こうすれば共通の話題が増えて、子どもと楽しく過ごすことができそうです。■子どもが専門家になってしまったら…「うちの子は動物が大好きなので、誕生日に図鑑をプレゼント。すると、メジャーなものだけでなく、掲載されている動物すべてを覚えてしまって。その記憶力は誇らしいけれど、『うさぎは、げっ歯目(げっしもく)なんだよ』なんて専門的なことまで披露されると、もうついていけません。仕事もあって勉強する時間もない…。そこで、子どもに教わるようにしたんです。たとえば、『げっ歯目についてママも知りたいな』と聞くと、うれしそうに説明してくれます。ママが知らないなんてあきれられるかと思ったけど、自分で知識を広げようとしてくれるのでよかったみたい」(33歳・3歳児のママ)いつもはママに教わるばかりだけど、自分の得意分野では「先生」になって教えられる。これは、子どもにとってうれしいことかもしれませんね。「ママはわからないから」と逃げるのではなく、積極的に教えてもらいましょう!子どもがさまざまなことに興味を示し、そこから「好き」といえる存在に出会えるなんて、とてもうれしいこと。電車でもアニメでも、この時期に知る喜びを実感できたら、将来にもきっと役立ちます。ママも一緒に覚えることで、その応援をしていけたらいいですね。
2017年05月06日子どもがやけどしそうになり「ひやっ」とした経験はないでしょうか。予期しないタイミングで起きてしまう乳幼児のやけどは、家の中だけで起こる事故ではありません。その危険性は屋外でも同じです。今回は乳幼児がやけどしやすいシーンについて、事例を交え具体的に紹介します。とくに、気温の高くなる季節特有の事例は、注意が必要です。■乳幼児のやけど事故は、こうして起きていた!東京くらしWEBのヒヤリ・ハット調査 「乳幼児のやけど事故防止ガイド」 によると、屋内での乳幼児のやけど事故で多いのは、「熱いみそ汁をこぼした」、「湯のみ茶碗を倒した」といった熱い食べ物、飲み物が原因になっていました。また料理で火を使ったり、調理家電が多くあったりするキッチンは、危険がたくさんあります。湯気が出ることで小さい子も興味を示しやすい炊飯器の蒸気、調理中の熱いフライパンなど。思わず手が出てしまう子どもにヒヤっとした経験がある人は多いのでは。やけどの怖さがわからない子どもだからこそ、親が目を光らせていなければならないようです。また調理中の油、熱いコーヒーなど、ママの不注意も、子どものやけど事故につながってしまう場合もあります。■寒い季節ならではのやけど事故寒い季節の電化製品は、やけどの原因になることを注意しているママも多いことでしょう。それでも「うっかり」やけども多くあります。例えば、湯たんぽ。寒くてつい湯たんぽに体をつけたまま眠ってしまうと、低温やけどの危険性があります。湯たんぽを使う場合には、子どもが多少動いても触れないところに置くか、眠る前に布団を温めるために使うのみにとどめるなど対策しましょう。また「ヒーターに接触して」「ストーブに触って」やけどしてしまうことを認識しているママは多いことでしょう。でも子どもはついつい触ってしまうもの。安全ガードなど子どもが触れないような対策を検討することも大切です。■油断は禁物。屋外のやけど事故とは?やけどは屋内で起こるものと思いがちですが、東京くらしWEBのヒヤリ・ハット調査 「乳幼児のやけどの危険」 を見ると、乳幼児のやけどの危険性は家の中だけでなく、屋外でも起こりえることがわかります。屋外でのやけど事故といえば、以前から注意喚起がされてきた「花火」が圧倒的に多くなります。しかし盲点となっている場所でのやけどのケースも報告されています。こんなところでやけど? ~意外な場所・製品でのやけど事例~・日差しで熱せられた公園の金属製の滑り台で指先をやけどした。(3歳 女児)・車の下に入ったボールを取りにもぐった際にマフラーに触れてやけどした。(5歳 男児)出典:東京くらしWEBのヒヤリ・ハット調査 「乳幼児のやけど事故防止ガイド」 夏場の直射日光により暑くなっていたすべり台、マンションの駐車場によくある金属製の機械式駐車場、車の下といった思わぬところでやけどを負う可能性も。駐車場で座ろうとしたとき、車の下に転がってしまったボールをとろうとしてマフラー(車の後ろにある金属パイプ)にさわってしまったときなど、子どもがよくありがちな行動も、気温や直射日光が引き金となって事故が起きてしまうことが。■乳幼児のやけどは重症化の危険も!東京くらしWEBのヒヤリ・ハット調査がおこなったアンケートによると、やけど事故を経験した子どものうち20.3%が病院を受診(入院も含む)していることがわかっています。乳幼児は大人と違って皮膚が薄く、体の体表面積も多くありません。そのため大人であれば重症化しないやけども、深刻化してしまう可能性があります。万が一やけどをしてしまったときの応急処置方法については、ぜひ親は知識として持っておくことをおすすめします。屋内に限らず、屋外でもやけどの危険性があることが今回の事例で明らかになりました。具体的なイメージとしてもっておくことで、やけど事故を未然に防ぐことができるかもしれません。<参考サイト>東京くらしWEB ヒヤリ・ハット調査 「乳幼児のやけどの危険」
2017年04月25日「おかあさんといっしょ」インタビュー後編では、うたのおにいさん・おねえさんや人形劇の舞台裏などに迫ります。どんな人が「おにいさん」になるの!? だいすけおにいさんの素顔も含め、ママを代表して取材しました! 前編同様、NHKエデュケーショナル こども幼児部 統括部長・古屋光昭さんと、シニアプロデューサー・平岡ジュンコさん、NHK制作局青少年・教育番組部 チーフプロデューサー・山田淳さんに伺います。■うたのおにいさん・おねえさんは、とにかくハード!古屋「うたのおにいさんとおねえさんは、芸能人ではありません。昔は芸能人の方もいらしたけれど、今は“芸能人になるんじゃないですよ”っていうのをオーディションでも言い切っています。基本的には、普通の人が当たり前のことを、当たり前にできる感覚、常識を持ち続けられる人。でも、やることはプロの技を求めるんですけどね」山田「本当に激務ですよ、希有な人たちです。風邪も引けないですしね」古屋「スタジオ収録が年間約200回、そこにコンサートや歌の録音…。とくにスタジオ収録は同じ作業の繰り返しになるので、“あなたたちにとっては200回のうちの1回かもしれないけれど、収録に来た子にとっては1分の1なんだから、常に新鮮な気持ちで”っていうのはお願いしていますね。だいすけおにいさんは歴代最長の9年間だから、2000回近く収録したかもしれません」■だいすけおにいさんの素顔と、卒業発表で届いた温かな声――だいすけおにいさんの人気はすごいですよね。絶対いい人だって、ママ達はみんな思っています(笑)。古屋「彼はテレビのまま、本当にいい人ですよ! そういう裏表のない人たちを代々選んできたんです。おにいさん・おねえさんだけで番組ができているわけではなくて、まわりに収録をサポートする制作スタッフや子どものお世話をする“子ども係”の人、技術の人がいるおかげっていうことを、最初に何度も何度も伝えています」山田「出演者っていうよりはスタッフの一員に近いです。子どもたちをスタジオに誘導する時も、おにいさんとおねえさんが連れて行きますから。彼らはスタジオで待っているわけじゃなくて、自分から出向くんです」古屋「今回の卒業は、やり切ったからということで本人から申し出があって。発表のときには、視聴者のみなさんの書き込みが本当に温かかったですね」山田「だいすけおにいさんには、“お世話になりました”っていう気持ちが大きいみたいです。“子育てを手伝ってくれてありがとう”って」――毎朝、顔を合わせていましたからね(笑)。古屋「子どもにとっても、お母さんにとっても身近な存在ですよね。それぞれの代、みんな自分のおにいさん、おねえさんがベストって思っている…」平岡「だいすけおにいさんへの書き込みを見ると、改めて、育児って不安なんだなって思いました。一緒の時間を過ごすって大きいことなんだなって」古屋「親御さんも一番いろいろ悩む時期ですからね。おにいさんとおねえさんはそういう時を共有するので、親御さんにとってすごく近しい存在なんだと思います。」――子どもと一対一の育児になりがちな中で、一緒にいてくれる存在という意識が大きいですね。古屋「『芸能人じゃない』というのは、そういう良さがあると思うんですよね」山田「やっぱり自分の個性を売るっていうのが芸能人としては重要。でも、この番組で欲しいのはそういう面じゃないんです」古屋「そうそう。芸能人のオーラみたいなものよりも、信用や信頼、本人の心持ちといったことが重要なんです。よく、うたのおにいさんとおねえさんは信号無視できないとか言われていますが、無茶を言っているのではなく、そもそも交通違反なので子どもにそんな姿を見せられない、そこを納得してもらっています。上から押さえつけて禁止、というのとは違うんです」――なるほど。そもそも、そこを納得できない人には務まらないということですね。古屋「そうですね。新しいゆういちろうおにいさんも、非常に良い人ですよ」 ■「パント!」が短時間で子どもを惹き付ける理由古屋「1981年の “ハイ、ポーズ”から、身体表現のコーナーが始まりました。集団でやる体操に対して、こちらは個のもの。“体操と身体表現”は“動と静”という関係だったんです。最初はヨガや太極拳で、そのあとが新体操やダンス…。現在のパントマイムは、ダンスのように動きが決まっていなくて、おねえさんと子どもで自由な動きができることができないかな?という考えから企画しました。大きな動きは決まっているけど、その通りにやらなきゃいけないわけじゃない。見えない物を表現するという脳の発達と、体の動きを結び付けるコーナーにしたかったんです」――以前の「ゴッチャ!」が元気なイメージだったので、正直おもしろいのかな?とも思いましたが、息子が真剣に観ている姿に驚きました。古屋「パントマイムって、本来はステージで30分くらいかけてやるものなんです。例えばロボットだったら、実演の前にロボットの話などの前振りをして、子どもの中にロボットをイメージさせる。普通は脳と心が温まってからやるものなのでなんですが、番組はそれができないので、最初に実物を見せることで少しでも掘り起こしてから始めています」■大人の常識が通用しない「パント!」の開発古屋「開発の際には、たくさんの園でテストしました。同じ3歳でも生まれた月でできることが全然違うし、そもそも3歳は経験量にも相当バラつきがある。なので、どこまでのラインなら理解できるのかっていうのがすごく難しかったんです。風船を持つ動作はできても、“風船になってみよう”って言うと“え?”って感じで。大人だと風船の動きから考えて動くとか解釈するけど、3歳児は物の立場になって動くってことはできない。風船を持つことはできる、でも、自分が風船になって飛ぶところまで発展させちゃうとついていけないっていうことが、実際に子ども達を見るとわかるんです」■カメラワークにこだわる! 人形劇と一般的なドラマの決定的な違いとは?古屋「人形劇の初代『ブーフーウー』(60年)は、オープニングにネジを巻くシーンがあって、小さな人形たちが動いているというイメージでした。でも、だんだんとキャラクターたちが一緒にエンディングで踊るようになり、子どもたちも慣れてきたこともあって、今のイメージになりました。――通常のドラマとの違いはありますか?古屋「一番の違いは、幼児に理解しやすい画面構成(カット割り)にしていることですね。ドラマでは2つの映像を繋いで、何かそこに意味を持たせるといった手法もあるけれど、そういうことはやってない。大人向けのものだと、カメラも固定じゃないんですよ。だけど人形劇は、基本的にカメラ位置は変わらないんです」――劇場で観ているのと同じ感覚ということですね。山田「そう、人形“劇”なんです」古屋「それは2歳研の時に、カメラ位置が変わる、つまり視点が変わるということに、子どもはついていけないことがわかったんです。あとは、全身のほうがキャラクターがかわいく見えるということもあって、基本的に引きのサイズで撮影しています。人間じゃないから、いくらアップになっても表情があるわけじゃないので。時々アップは入るけれど、同じ位置からのアップだけですね」――人形劇が守り続けていることはありますか?古屋「今放送している『ガラピコぷ~』は12代目ですが、人形劇がテーマとしてずっと扱っているのは“他者を知る”ということ。“自分と違う、だけど自分と同じ”という普遍的なことを伝え続けています。それは多様性とか、個性を認めるっていうことだと思うけど、人形劇のテーマはほとんどそれです。それが時代によって設定やセットが変わったりしている。今回は宇宙が舞台で、ロボットが出てくるけど、普遍的なテーマは変わっていないと思います。」■「おかあさんといっしょ」は、飽きずに食べられる白いごはん古屋「番組制作のすべてにおいて言えるのは、いいものを丁寧に真摯に作っていくということ。僕が入社したときに先輩から言われた例え話ですが、“100万円あったら、1万円でできるアニメを100本作るのではなくて、1本100万円かけて何度も見ていられるいいものを作りなさい”と。開発に半年~1年かかっても、いいものができれば長年使っていけますからね。何かの記録ではなくて、記憶に残る番組なんだと思っています。逆に言うと注意しなければならないのは、飽きてしまうとダメなんです。作る側も日常になっていくので、飽きが来ないように毎回新鮮な気持ちでやっていかないと、だんだん崩れてしまう。あとは、“子どものもの=こういうもの”っていう既成概念から離れること。新しいことを入れても飲み込んでくれる、非常に懐の深い番組なんです」山田「本当にそうですね。この番組だからこそ、やったことのないコーナーにもどんどんチャレンジできますから」古屋「相手に伝えたいことがあるときには、相手を知ることが一番大事。まだ理解力の育っていない子どもにも最大限伝わるよう努力すべきだし、どうしたら伝わるか工夫するべきだと思います。でも、なんだかんだいってこの番組の制作は楽しいです。毎回の収録もそうだし、コンサートもそうだけど、自分が作ったものを喜んでくれている姿を間近に見られるのは、やっぱり嬉しいです」――お話を聞いて、もっと感謝して観なくちゃいけないなって思いました(笑)。古屋「いやいや、正座して見るような番組ではないですから(笑) 『おかあさんといっしょ』は日常に横たわっているもの。飽きずに食べられる“白いごはん”だと思って、これからも観続けてくださいね」
2017年04月25日ママと子どもが日々、お世話になっている「おかあさんといっしょ」(NHK Eテレ)。今回は、長年番組制作に携わってきたNHKエデュケーショナル こども幼児部 統括部長・古屋光昭さんと、シニアプロデューサー・平岡ジュンコさん、NHK制作局青少年・教育番組部 チーフプロデューサー・山田淳さんのインタビューを前後編に分けてお届けします。前編では、毎日観ていても気付かない、子どもを惹き付けるためのワザとヒミツに迫ります! つい毎日見てしまう、その理由には仕掛けがあったんです。それだけでなく、番組の歴史から、一般の子どもが参加する収録の様子まで、たっぷりとお話を聞きました。■あくまで主体は母親だった! 「おかあさんといっしょ」誕生のヒミツ 古屋「『おかあさんといっしょ』の放送開始は1959年10月。よく日本初の幼児番組かと聞かれますが、そうではありません。初めは週に1回の放送で、情操や情緒を意識した“幼児のためのミュージカル・バラエティ”ではありましたが、『きょうの料理』などと同じく母親向けの実用番組という位置づけでした。その後、週に5日の帯番組になり、ラジオ『うたのおばさん』のテレビ版として放送されていた『うたのえほん』と1966年に統合されたことで、歌・体操・人形劇という形になりました。ちなみに『うたのおばさん』の流れもあり、初めはうたのおねえさんしかいなくて、うたのおにいさんは1971年に初めて登場したんですよ」『おかあさんといっしょ』や『にほんごであそぼ』などは在宅向け、『ノージーのひらめき工房』『ピタゴラスイッチ』などは幼稚園保育所向けと分かれており、実は幼稚園保育所向けの番組のほうが1956年から放送が始まっており、歴史は古いのだとか。■58年も番組が続いた理由は、止めなかったから!?古屋「70年代になると民放でも幼児番組がものすごく増えましたが、80年代で軒並み姿を消していきました。でも、NHKは止めなかった。90年に幼児番組を“幼児ゾーン”としてまとめて放送することにしたのがよかったのだと思います。そして、うたのおにいさん、おねえさんの速水けんたろう&茂森あゆみコンビがとても人気だったこと、さらに99年の『だんご3兄弟』のヒットもあり、そのあたりから、視聴者の感覚もだいぶ変わってきましたね。それまではテレビ番組に限らず、子どものもの=子どもだまし=粗悪品みたいに言われることもありましたが、80年代以降で大人文化と子ども文化の境目が薄れ始め、大人も子どものものを抵抗なく受け入れるようになります。逆に大人のものよりクオリティが高かったり、丁寧に作られていたりする。子どもの方が余分な情報や付加価値なしに見るので、子どもをよい意味で“だます”方が難しいんです」■2歳児を徹底研究&セグメント形式を採用 迷いの70年代からの脱却!古屋「話は戻りますが、70年代は迷いの10年だったようです。幼稚園に行く子が増えたことで、家には小さな子どもしかいなくなり、4歳~6歳がターゲットだった『おかあさんといっしょ』と社会状況がズレてきてしまったんですよね。そんな中、1979年に『2歳児テレビ番組研究会(2歳研)』が発足しました。実はこれ、アメリカの幼児番組『セサミストリート』の影響を大きく受けているんです。日本では英語番組という認識が強いけれど、もともとは子ども番組として専門家が対象年齢や子どもの能力を研究して作り込んでいるんです。2歳研では、『セサミ』と同じように発達心理学・教育心理学・教育工学などの専門家たちを含めて、2歳児を徹底的に研究したそうです」――具体的には番組にどのように生かされたのですか?古屋「まず、ひとつの番組が複数のコーナーに分かれている「セグメント形式」を取り入れました。2歳研によって幼児が集中して見ていられる時間は2~3分だとわかったので、それをひとつのコーナーの目処にすることにしたんです。また、幼児は数ヶ月の差で発達段階が全然違うのですが、対象年齢が異なるコーナーを作れば、どこかのコーナーが楽しめます。セグメントのメリットは、ダメだったらそのコーナーをリニューアルすればいいっていう取捨選択ができることにもあります。素材の反復再利用もできますしね」――たしかに再利用はありますね! 映像のサイドにラインが入っている(アナログ画面サイズ)っていう…。平岡「名作アニメや良い作り手が手がけた素晴らしい作品など、これは作り直せないなっていうのがあるんです。だから“両側がありませんけど、すみません!”って(笑)」古屋「ADさんが “この曲、小さい頃に観ていました!”とか言ってます。20年使ってるものもありますからね。でも、子どもにとってはそんな曲も初めて聞く”新曲“ですから」――親の立場からすると、懐かしい曲が流れると嬉しくなります。山田「そうですよね! あとは、激しいコーナーの後には静かなコーナー、実写の後にはアニメを放送するなど、内容の強弱にも気をつけています。せっかくのセグメントなのに、同じような内容が続いては意味がないですからね」■一分アニメの背景は白!情報量を最小限にする工夫古屋「歌の後は人形劇…というように、コーナーは月曜日~金曜日で基本的に同じ順にしています。そのほうが子どもたちも安心できるし、毎日の視聴習慣ということで変えないようにしているんです。番組を通して言えるのは、色や音などで情報量をものすごく整理しているということ。どうすれば画面に目が行くかとか、物語に集中できるかとか、子どもの情報処理能力を考えて作っています。たとえば『ともだち8にん』(一分アニメ)は、バックが白。普通のアニメは背景にもたくさん絵が描き込んであるけど、それでは情報量が多すぎる。キャラクターを見てほしいので、あえてお話で扱うものだけを描くようにしています。一分アニメは『こんなこいるかな』(86年)と同様に、幼児の実生活での事例をたくさん拾って、そのネタをもとにストーリーを組み立てていったんです。3歳は世界の真ん中に自分がいて、人の立場で考えるってことはできない時期。一緒にいても、ひとり遊びを個々にしていることが多く、協力することが難しいのです。そんな子どもたちを観て、発想して、題材にしています」■歯磨きは上手にできなくていい! 決してお手本ではない生活習慣ロケ古屋「『はみがきじょうずかな』や『パジャマでおじゃま』などの生活習慣ロケも、2歳研の頃に始まりました。あのコーナーは、会話もなく、ただ歯を磨くだけという映像を、音楽(スキャット)に乗せることでテレビのコーナーに仕立てたことがすごいと思います」山田「歯磨きの様子をただ撮影しただけでは退屈なコーナーになってしまう。音楽の尺に合わせてテンポよく見せる演出が、一見何気なく見えますが発明ですね」古屋「コーナーの目的は、自分と同じような子どもがやっているのを見てモチベーションを上げてもらうこと。うまく出来た姿を見せるのではなくて、がんばっているところを見せているんです。だから、テレビでお手本を紹介するコーナーではないんです。」――“みんながやってるから、僕もやる!”という感覚は、幼稚園や保育園での友達関係と一緒ですね。古屋「そうですね。一度はコーナーをやめたんですが、 “子どもが歯を磨かなくなったので、またやってください”という声があって復活しました」■親のほうが必死!? 子どもたちの収録の様子とは?古屋「『おかあさんといっしょ』は、一般のお子さんが出ているということが一番の特色かもしれません。子どもが番組に出ているのは、テレビを観ている子どもに親近感をもってもらうためなんです。自分と同じくらいの年代の子どもがやっていることに興味を示す年齢なので、“おもしろそう”とか“やってみたいな”という感情を持ってもらうことを目的にしています」――体操に参加せず、端のほうに立っているだけの子もいますよね。親としては“いろいろな子がいてもいいんだ”と安心します。古屋「参加する子どもは、ありのままの姿でいればいいと思っています。親御さんはせっかくテレビに映るのにって思うけど、怒るのは逆効果なんです。」山田「『おかあさんといっしょ』に限らず、収録中にある子どもがずっと無表情のことは良くあります。でも終わった後に“どうだった?”って聞くと、みんな“楽しかった”って答えるんです」古屋「子どもはどこにいても、本当は楽しんでるんだと思うんですよね。収録に来たけれどもお母さんから離れられずにヒザの上で観ているのも楽しいし、体操を後ろのほうで観ている子はそれが心地よかったりする。それはそれでいいじゃないかって思うのですが、親御さんにとってはなかなか難しいですよね。どうすれば収録に参加した子どもの集中力が途切れないか、どうやって一連の収録を楽しませるか、スムーズに事を運ぶかっていうのは、いろんな工夫やノウハウを組み合わせてやっています。それはうたのおにいさん・おねえさんの中にも引き継がれているし、“子ども係”という子どものお世話をする人たちや、われわれ制作の中にも代々受け継がれてきているんです。集合場所から移動して、収録が終わってまた同じところに戻ってくるまでに約1時間。それを1日3回やることもあって、本当に驚異的だと言われます。幼稚園単位ではなく、初めて会った知らないもの同士ですからね。以前イタリアの制作会社の人たちが来た時に、「こんなに聞き分けが良くて、この子たちは子役じゃないの!?イタリアじゃありえない!!」って、すごく驚いていましたよ」後編では3月末をもって卒業しただいすけおにいさんのお話も登場…!
2017年04月25日子どもが遊ぶときには、元気いっぱい動きながら、いろいろなことを学んでもらえたらうれしいですよね。そんなファミリーには、「プレーパーク」がおすすめ。プレーパークには、さまざまな体験や交流をすることで、社会性などを身につけられるというメリットがあります。子どもと一緒に、のびのびと遊びに出かけませんか?■プレーパークってどんなところ?プレーパークは子どもたちが自分の責任で自由に遊べる場所。発祥は、ヨーロッパといわれています。公園のように遊具などもありますが、その多くは子どもたちやボランティアによる手作りです。また、木に登ったり、たき火をしたりできる場所が多く、禁止事項が少ないのが特徴。いつもは「あぶない」「気をつけて」と言いがちな行為も、ここなら許しちゃいましょう。もちろん、大声で叫んでもOKです。どうやって遊ぶかは、子どもたちが考えます。ふだんはできない体験をすることで、子どもたちも大喜び。はじめて会う子と共同作業をすることになるので、コミュニケーション能力も養えそうです。自由といっても、大人のプレーリーダー(プレーワーカー)が見守ってくれるので安心。ここでは、少しくらいの擦り傷には目をつぶって、子どもが好きなように遊ばせてあげましょう。泥だらけになることも考えられるので、下着や靴を含めて着替えはフルセットで用意したほうがいいかもしれません。■首都圏のプレーパーク おすすめ4選!このようなプレーパークは地方だけでなく、都会でも増えつつあるようです。そのなかでもおすすめのスポットを紹介します。●世田谷プレーパーク「プレーパークせたがや」が運営する、プレーパークの草分け的な存在。世田谷公園内にあるので、都心からもアクセスしやすいです。園内には、廃材などを使った遊具やハウスがあります。工具も用意されているので、木を切ったりして工作したりすることも可能。たき火で、焼き芋を楽しんだりと、ワイルドな1日を過ごすことができます。世田谷にはほかにも、羽根木公園、駒沢(駒沢緑泉公園脇)、烏山(北烏山もぐら公園内)にもプレーパークが。羽根木公園では、赤ちゃんとそのファミリーが楽しめる「そらまめハウス」も開設、地域の人の交流の場としても機能しています。●横浜市 環境創造局 プレイパーク横浜市には、約20ケ所のプレーパークがあります。場所ごとにイベントが行われ、ベーゴマ大会などが開催されることも。そのなかのひとつ、「片倉うさぎ山プレイパーク」は、斜面をいかしたすべり台が人気。夏には水を流したウォーターすべり台に変身し、子どもたちがいきいきと遊ぶ姿が見られます。毎月第1水曜日の午前中には「子育てカフェ」を開催。0~1歳児のママたちが交流する場で、日々の悩みを相談しあうこともあるそうです。●わんぱく天国墨田区の押上公園で開催されるプレーパークで、東京スカイツリーを眺めることができるロケーション。ロープのつり橋などがあるアスレチック遊具のほか、丘にはトンネルもあるので冒険気分も味わえそう。ここの特徴としては、木工室があること。作ったものは持ち帰ることができるので、夏休みの自由研究の作品づくりにも役立つかもしれません。さらに、竹馬やボールも貸し出していて、一日飽きることなく遊べます。●どろんこの国東京都日野市にあるプレーパークで、地元の有志が運営しています。大人だけでなく、泥んこの国を卒業した中高生たちが遊びに来ることもあり、幅広い世代と接せられるのが魅力です。高さ約6mを誇る巨大ブランコや、川を越えるターザンロープなど、体を思い切り動かして遊べる遊具が人気。ほかにも、べっこうあめづくりやお釜で炊飯するなど、アウトドア調理も楽しめます。子どもたちが遊んでいるあいだ、ママたちは「どろんこカフェ」でひとやすみ。自然の中でコーヒーを飲みながら、日々の疲れを癒やしましょう。子どもを自由に遊ばせるとなると、ケガをしないか、服を汚さないかなど、いろいろなことが心配になります。でも、こうした経験をすることで学ぶことが多いのも事実。たまには好きなようにさせてあげることも、子どもの発育には必要なことかもしれません。プレーパークは、施設によって営業日時や参加条件が異なります。最寄りの施設を見つけたら、出かける前に問い合わせるなどして確認しておきましょう。※2017年4月18日時点の情報です。詳細はWEBサイトなどで確認してください<参考サイト>・ プレーパークせたがや 世田谷プレーパーク、羽根木プレーパーク、駒沢はらっぱプレーパーク、烏山プレーパーク・ 横浜市 環境創造局 プレイパーク つるみプレイパーク、片倉うさぎ山プレイパークなど・ わんぱく天国 ・ どろんこの国
2017年04月23日子どもの暮らしを彩るモノ・コトづくりに愛をもって携わる達人に、その舞台裏を余すところなく語っていただく本連載。3回目は、いま話題沸騰中の小学生向け雑誌『小学8年生』の編集長に、子どもの好奇心を刺激する紙面づくりのあれこれを教えていただきました。<お話をうかがった達人さん>齋藤 慎さん 株式会社 小学館 児童学習局 学習雑誌編集室『小学8年生』編集長。46才の2児のパパ。<学年別学習誌(『小学〇年生』シリーズ)の歩み>1922年の小学館創設と同時に『小学五年生』『小学六年生』創刊。その後も学年ごとに『小学〇年生』を発刊し、1925年に全学年が出そろう。その後は長い間、多くの子どもたちに支持されるも近年の少子化などの影響により、現在は『小学一年生』以外が休刊に。これを受け、2~6年生を主な対象とした『小学8年生』を創刊。大好評を博している。『小学8年生』 ■小学「8」年生…? インパクトあるタイトルに込められた想いとは?小学館とともに90年以上の歴史を歩んできた学年別学習誌ですが、近年の少子化などの影響を受け、残念ながら『小学一年生』を残すのみとなってしまいました。小学館の原点でもあり社業の柱でもあった学年別学習誌を、ここで絶やしてはいけないという使命感と、今まで読んでくれていた子どもたちに何らかの形で発信し続けたいとの想いが『小学8年生』創刊につながりました。休刊になった2~6年生の子の受け皿になる雑誌であるには、学年の枠をとっぱらう必要がありました。じゃあ、タイトルはどうする? と考えたときに、誰ともなく出てきたのが「∞(無限大)」だったんです。子どもの可能性を示唆する意味でも「∞(無限大)」はしっくりきたんですが、読ませ方が難しい。そこで、「∞」マークを縦にして、デジタル数字にしました。さらに、デジタル数字は白抜きにして、子どもが自分の学年の数字に塗りつぶせるようにしています。デジタル数字の8はどんな数字にもなるから小学生全学年に対応していますよ、という意味で『小学8(はち)年生」と読ませますが、じつはその裏には「∞(無限大)」の意味も含まれているんです。■パラパラ読みが学習につながる? 『小学8年生』の目指す「潜在学習」とは学年別学習誌は、各学年の学習をよりわかりやすく伝え、サポートするコンテンツが主でしたが、学年の枠をとっぱらった『小学8年生』ではいわゆる学年別の勉強の域にとらわれない、授業でいえば総合学習に近い内容を中心にしています。第1号は「学校」をテーマに、校長先生のお仕事やかけっこで早く走れるヒント、学校にある備品の値段、黒板アートまで学校にまつわることをメインに構成しました。子どもたちが一日の大半を過ごす学校ですが、身近なだけに案外知らないことも多かったようで好評をいただきました。なかでも「校長先生への道」は子どもたちに人気でしたね。付録も学校にちなんで「手作りチョーク」と「黒板ノート」。私たちは「チャレンジ付録」と呼んでいて、完成品ではなく、必ず子どもたちが手を加えるものであることを念頭に企画しています。子どもが手先を動かす作業、完成したときの達成感、そのなかで生まれる家族との会話。そういう、ちょっとしたことが広い意味での子どもの学習や成長につながってくれたらいいなと思っているんです。あとは、第1号でいえばアメリカのトランプ大統領の漫画や北方領土問題といった時事的なトピックスも組み込んでいますが、それは受験対策を明らかに意識した内容というわけではなく、あくまでパラパラっと読むことで、ニュースを見たときに「あ、これ読んだことある」と子どもに思ってもらえることを狙っています。というのも、私たちの紙面づくりでは「潜在学習」に重きを置いているからです。潜在学習とは、平たくいうと、明確な目的意識のある行動ではなく、なんとなく行動していたことであっても経験値は積んでいて、その人の学習や成長につながる、という考え方です。付録をつくる過程で経験したり感じたりすることも、紙面をパラパラっとめくってなんとなく見知ったことも、無意識下でストックされていきます。そして、どこかのタイミングでそのストックが花開く時がやってくるんです。だから、「勉強になるから読まなきゃ」とか、「よりよい教育のために」読ませたいというモチベーションはまったく必要ないし、むしろ邪魔です(笑)。楽しく読んでもらえれば、それでいいのです。いずれ、子どもたちに「あ、これ『小学8年生』にも書いてあった!」と思い出してもらえるような、無意識下のストックを増やすことが、『小学8年生』が目指すところです。そうすれば「花開く時」の数が増えますからね。そのためには子どもたちに「面白そう!」と思ってもらえることが前提ですから、いろんなコンテンツを、いろんな切り口で提案していきたいと考えています。■子どもが相手だからこそ「うそはつかない」紙面づくりを生まれたときからインターネットやスマホ、SNSが当たり前のようにある現代の子は、ソフト面だけ見ると私たちが子どもの頃とは違う時代を生きているように思えますが、日常生活で意識せずとも経験を積んでストックを増やしていって、興味があることには夢中になれる。 そんな、子どもならではの本質的な部分は、じつは変わっていないんじゃないかなと、20年近く児童向け学習誌に携わってきたなかで感じています。そして、好きなこと、興味があることを広げるヒントを出してあげるのは大人の役割であるのも、昔から変わらないことです。『小学8年生』が、子どもの好きや興味を引き出すきっかけになったり、楽しく読んでいるうちに意識せずともストックが増えたり。そんなツールのひとつになったらつくり手冥利に尽きます。また、子どもが読むものだからこそ、うそや間違いがあってはいけないと思っています。編集の基本ではありますが、事実ベースで、きちんと裏付けのあるコンテンツづくりが大前提で、そのうえで子どもへの伝わりやすさも常に意識しています。それは『小学一年生』をはじめとする学年別学習誌を作る上で、90年以上受け継いできたDNAでもあります。というと、何だか堅苦しく聞こえそうですが、つくり手である私たちも楽しみながら紙面をつくっているんですよ。そりゃ、雑誌をつくる過程では大変なことが山ほどありますが(笑)、どうしたら子どもに楽しんでもらえるかな、とあれこれアイディアを出し合っている時間は、大人である私たちにとっても有意義で、楽しいんです。ちなみに第2号の付録は「消しゴムはんこ入門キット」なんですが、予告ページに載っている消しゴムはんこの見本作品、じつは私がつくっています(笑)。実際に自分でやってみると、面白くって。こういうつくり手の想いは、きっと紙面を通して子どもたちにも伝わると思うんです。だから私たちもめいっぱい楽しみます。子どもにうそはつけないですからね(笑)。<齋藤編集長が教える、次号の見どころ!>4月27日頃発売予定の『小学8年生』第2号は、「はんこ」をテーマに様々な記事を展開します。付録の「消しゴムはんこ入門キット」には、一般のものより掘りやすい消しゴムと、プラスチック製のオリジナルヘラ「楽ちんほりほりツール」をご用意しました。私も実際につくってみましたが、細部まで掘りやすいし、刃物ではないので安心して楽しめました。また、「びっくりかけ算ポスター」も一押しです。ゴールデンウィーク中の、おじいちゃん、おばあちゃんとのコミュニケーションにも、ぜひご活用ください!『小学8年生』第2号の詳細はこちらから。 文:コミヤカホル
2017年03月23日子どもの暮らしを彩るモノ・コトづくりに愛をもって携わる達人に、その舞台裏を余すところなく語っていただく本連載。前回に続き、子どもの「あそび」にかかわる事業を展開するボーネルンドの「あそび道具」に精通したプロに、子どもの成長におけるあそび道具の役割やその大切さをお聞きしました。<お話をうかがった達人さん>新居紀子さん 株式会社ボーネルンド 商品部次長。入社以降一貫して商品部を担当。海外のメーカーとのやりとり、品質管理、商品開発なども手掛ける。13歳、5歳、4歳の男の子のママ。<ボーネルンドってどんな企業?>1977年創業。あそび場づくりから玩具の輸入・開発・販売など、子どもの「あそび」にまつわる事業を展開。全国に89ある店舗には約3,000点ものあそび道具やベビー用品など幅広い商品が並ぶ(2017年現在)。ショップにはあそびのプロが常駐し、さまざまなあそびの提案も行う。ボーネルンド ■子どもの発想力、思考力をはぐくむ「あそび道具」ってどんなもの?ボーネルンドは、創業以来子どもの「あそび」に向き合ってきました。デンマークをはじめとするヨーロッパの子育てやあそびの文化に触れ、日本にもその文化を取り入れるべくあそび場づくりに着手したのが、そもそものはじまりです。あそびの環境を整えるなかで、保育園や幼稚園、児童館などから「遊具だけでなく、あそびの道具も、子どもにとっていいものをそろえたい」との声が聞かれるようになりました。そこで、遊具と同様に「多様なあそびができる優れた道具」をポイントに、デンマークをはじめとするあそび先進国のあそび道具の輸入をスタートしました。私たちが考える「多様なあそびができる優れた道具」とは、子どもたちの「やりたい!」を引き出せて、ひとつの道具でも工夫次第であそびが広げられるものです。あそびを通して考える力をはぐくみ、子どもならではの自由な発想力をさまたげない。これは私たちがあそび場づくりで大切にしていることと同じです。たとえば赤ちゃんのあそび道具であっても、ただあやすものではなくて、赤ちゃんが自分で興味をもって、自然と手を伸ばしたくなる工夫があるかどうか。そんなことをしっかり見極めながら、世界中からすぐれたあそび道具をセレクトしています。あそび場づくりの達人へのインタビューは ※こちらから。 ■「やりたがり」「知りたがり」をどれだけ伸ばせるかが、やわらかい思考力をはぐくむカギ子どもはみんな、「やりたがり」で「知りたがり」です。いろんなことに興味を持って、実際にやってみる。そうした経験を積み重ねて、成長していきます。どうしたらたくさんの経験をさせてあげられて、子どもに本来そなわる思考力や発想力を伸ばしてあげられるかは、周りの大人の関わり方や環境、道具によっても変わると考えています。じつは、私たちが提供しているあそび道具は、遊び方がわかりにくいと言われることも多くて(笑)。それは、あえてあそびが限定されないよう、広い振れ幅のあるものを選んでいるからなんです。たとえば、「カラーステップ」というあそび道具。ぱっと見だけでは、どうやって遊ぶの? と首をかしげちゃいますよね。これは、いちばん低い棒を1とすると、2番目に低い棒はその倍、3番目の棒は3倍、そしていちばん高い棒は5倍の比率になっているブロックです。カラフルな積み木のように見えるので、子どもを自然とあそびに引き込んでくれる優れたデザインです。手のひらで握った感触や重みで、「1」の棒は「5」の棒より「小さい」「短い」「軽い」と、五感の体験をとおして学んでいくことができます。 実際に積んでみると、5種類に色分けされていることで、「2」の棒は「1」の棒が2つ分と、視覚からもわかりやすく量を認識することができます。 この経験がゆくゆくは足し算や引き算の理解を助けてくれるのです。 また、付属の木製フレームを使って「大きさ順」「色ごと」に並べる遊びや、「右から2番目の列の、前から3つめの棒の色はなに?」と、位置感覚をやしなう遊び方もできます。 このような自由度が高いあそび道具を、たくさんではなくていいので成長に応じてバランスよく取りそろえてあげることも、子どものやわらかい思考力をはぐくむ一助になるのではないかなと、私たちは思っています。ちなみに、ショップにはあそびのプロのインストラクターがいて、いろんな遊び方のご提案もしています。迷われたら、お気軽に声をかけてみてくださいね。■「男の子」「女の子」と分ける必要なし! ルールもゴールもない自由なあそびを私たちが、ママ・パパにお伝えしたいのが、「あそびは自由」ということです。たとえば、男の子はブロックやミニカー、女の子はお人形…というイメージがなんとなくあると思います。でも、乳幼児期のあそびに性別は関係ありません。お人形遊びは、情緒の発達を助けたり、小さい子への接し方を自然に学べますし、ブロックは遊びながら空間認識力やモノを構成していく力をやしなえます。これらは、男女問わず伸ばしてあげたい力です。だから、あそび道具も性別は気にせず、子どもが自分から遊びたいと思えるもの、興味を持ちそうなものを選んであげてほしいな、と思います。最近ボーネルンドで男女問わず人気のアイテムが、正方形や三角形などさまざまな形のピースを自由にくっつけて遊ぶ新感覚のブロック「マグ・フォーマー」です。 マグ・フォーマーの面白さは、直感で作品がつくれるところ。子どもって、手を動かしながら頭のなかではもう次のアイディアが浮かんでいたりします。つくりながら、ここはやり直したいな、と思ったら、すぐにはずせて、またすぐにくっつけられる。頭のなかで描いていることに手元が追いつく、そのスピード感が好評なんです。ピースの色が片面ずつ違うので、配色を考えながら遊んでいる子も多いですよ。また、ご両親はもちろん、おじいちゃんおばあちゃんも楽しんでくださっているとの話も聞きます。性別や世代も超えて遊べて、図形への理解も深められる。まさに「多様なあそびができる道具」なんです。こういったブロック遊びも含めて、この道具ではこれをつくる、こういうあそびをするもの、といったルールはありません。子どもが迷ったり困ったりしている姿を見ると、つい、こういうのをつくってみたら? と大人が見本を示すことがあるかもしれません。私も3人の子を育てるなかで、先回りしたくなるシーンがよくあります。でも、子どもにとっては自分で試行錯誤する課程がとても大切。とくに、あそびは自由なものですから、ルールやゴール、答えを設定せずに見守ってあげられるのが理想です。これがなかなか難しいのですが(笑)、私も「先回りしない!」と自分自身に言い聞かせながら、子どもとの日々を過ごしています。■将来、子どもたちに求められる「力」も、あそびのなかではぐくまれるいま、日本の子どもの教育環境が変わりつつあります。これまでは、先生の話を聞いて知識を得るスタイルの授業がほとんどでしたが、ディスカッションやプレゼンテーションなどを授業に取り入れる学校も増えてきました。自らが考え、インプットだけでなくアウトプットができる子を育てよう、という流れです。実際2020年の大学入試からは、マーク式だけでなく記述式のテストの導入も検討されています。つまり、これからの子どもたちには、行動力や発想力、応用力、問題解決力、そしてコミュニケーション力といった、ペーパーテストだけでははかれない力がより求められるようになってきます。これらの力は幼いころにあそびを通して身に着けていけるものです。あそび道具は、あくまでも子どもたちの豊かなあそび体験の一助となるツールのひとつ。それをどう使って、どう体験につなげていくかを広く伝えていくことで、子どもはもちろん、ママ・パパの子育てを少しでもお手伝いできれば、と思っています。<新居さんレコメンド!>語彙が増え、会話を楽しめるようになってくる4歳くらいからのお子さんにおすすめなのが、「テルミー・ザ・ピクチャー」です。これは、子どもたちが対面となって、ひとりが見本カードを見ながら、どこに、どんな人物や動物がいるかを言葉で伝え、もうひとりがそのヒントを聞きながらボードにマグネットを配置していく、いわゆる絵を使った伝言ゲームのようなものです。対話をしながらコミュニケーション力をはぐくむ新しいタイプのあそび道具として、私も注目しています。文:コミヤカホル
2017年03月14日ハロー!裏方さん~子どもの笑顔をつくる達人たち~子どもの暮らしを彩るモノ・コトづくりに愛をもって携わる達人に、その舞台裏を余すところなく語っていただく本連載。1回目は子どもの「あそび」にかかわる事業を展開する企業、ボーネルンドにおじゃましました。<お話をうかがった達人さん>林 耕介さん 株式会社ボーネルンド 企画部デザイン室部長。あそび場の企画・設計・デザイン、設計デザインチームのマネジメントを行う。6歳と2歳の男の子のパパ。<ボーネルンドってどんな企業?>1977年創業。あそび場の環境づくりからはじまり、あそび道具の輸入・開発・販売、親子の室内遊び場キドキドの開発・運営など、子どもの「あそび」を豊かにする事業を展開。これまでに手掛けた施設は35,000件以上。ショップは全国に89店舗(2017現在)。ボーネルンド ■自発的な「あそび」を通して、こころと頭、からだの成長のサポートをしたい子どもの健やかな成長に欠かせないことはなんでしょう。食べること、寝ること。そして「あそび」であると、私たちは考えています。あそびにはさまざまな要素がつまっています。たとえば、砂で山をつくるとき。ある程度までは積み上げられるけど、途中で崩れてしまう。では、水を使うとどうなる? 子どもは上手に山をつくろうといろいろ試したり、工夫したりしますよね。このように、子どもはあそびを通して、こころと頭、からだを使ってあらゆることを学んでいます。そんなあそびを、子どもたちが安心して、自由にできる環境を整えるのが私たちの仕事です。私たちがもうひとつ、大切にしていることがあります。それが、「あそび」とは受け身ではなく、子ども自らが「やりたい!」と思えるものであること。テレビゲームやビデオ鑑賞といったいわゆる「娯楽」は、一時的な楽しさであり、受動的なものだと考えています。一方の「あそび」は、子どもが普段から能動的に行い、どんどん蓄積されていくものです。先の砂遊びの例でいえば、失敗をもとに、崩れない高さにしたり、水の量を調整したり。そうやって遊ぶごとに高度になり、経験として蓄積されていくものを「あそび」、ととらえています。現代の子どもたちは、社会環境の変化から、自由にのびのびと遊ぶことが少なくなっていると感じています。公園一つとっても、その数自体は減っていないのですが、維持費や安全性の問題から遊具が撤去されたり、地域の繋がりが希薄になったりといった理由からあそびを楽しむための要素が失われています。子どもが遊びたいと思っても、相手がおらず遊具もない閑散とした場所ばかりになっているのです。だからこそこころ・頭・からだを使う本物のあそびをもっと体験してほしくて、あそび場づくりに注力しています。■北欧のすすんだ子育て環境を、日本にもボーネルンドというと、玩具ショップのイメージがあるかもしれませんが、じつは屋外の「あそび場」づくりからはじまっているんです。今から40年ほど前、仕事でデンマークを訪れていた創業者は、安全性が高く、カラフルな遊具が設置されているデンマークの公園を見て、当時の日本との落差に気づきました。デンマークでは当時から、「未来を担う子どもたちを社会全体で育てよう、そのために重要なのはあそびだ」という価値観が共有されていました。そのためあそびを研究することもすすんでいました。例えば公園の遊具の色は子どもたちのクレヨンで減っている色、つまり子どもたちが認識しやすい色を使うなどです。そんな北欧のあそびの文化が日本の子どもたちにも必要だ、との想いからボーネルンドが設立され、あそび場づくりがスタートします。2002年には福岡県・北九州市で室内のあそび場「KID-O-KID(キドキド)」をつくったのを皮切りに、屋外だけでなく屋内にもあそび場づくりのフィールドが広がり、これまで35,000件以上のあそび場づくりに携わってきました。想いがかたちになった、福島県での取り組み近年の取り組みのなかでとくに印象に残っているのが、2011年に福島県・郡山市につくった「ペップキッズこおりやま」です。東日本大震災後、福島の子どもたちは原発事故の影響で外で遊べない状況が続いていました。「遊ばないとお腹も減らず、夜も眠くなりにくい。このままでは子どもを健やかに育てるのは難しい。なんとか遊び場を作ってほしい。」そんな現地の方々の強い要望をいただいたのです。被災地の子どもたちの力になりたい。そんな想いでボーネルンドがもつノウハウのすべてを結集させ、外でできるはずだった砂遊びや水遊びなども含め、あらゆるあそびが室内でできる施設をつくったんです。ちょうど冬場のオープンだったので、室内でも湿った砂場に裸足で立っていると、かなり足元はひんやりするんです。そんななか、子どもたちが夢中で(長い時間)遊んでくれているのを目の当たりにしたときは、遊びたくても遊べない時間/現状を過ごしている子どもたちの声なき声を聞いたようで、こみあげるものがありました。 ■ガラスに絵の具、塗ったことある? 子どもの「自由」を引き出す、こだわりのあそび場づくりあそび場づくりでは、安全な設備で、安心して遊べることはもちろん、子ども相手だからと妥協しない、そして子どもの自由な発想をさまたげないことを念頭においています。たとえば、あそび場の壁に描いてある動物などのモチーフには、あえて性格や感情、年齢を想起させるようなキャラ付けをしていません。ある子のあそびでは友だちとして、別の子にとっては戦う相手として動物が登場する。そんなふうに、子どもが自由に想像できる余地を残しているんです。また、大阪府にある天王寺公園を大幅にリニューアルした「プレイヴィル天王寺公園」では、子どもたちが普段の生活の中でなかなか体験できないあそびを提案しよう! をテーマに新しい試みにもチャレンジしました。そのひとつが「表現あそび」です。室内施設には、ガラス一面に絵具やクレヨンで絵を描けるゾーンや、子どものからだの輪郭をなぞった等身大塗り絵を楽しんだり、様々なものづくりを行うワークショップスペースを設けました。もちろん、なにを、どんなふうに描いてもつくってもOK。子どもひとりひとりが、自由に表現していい場です。どれも普段はなかなかできない、むしろ家でされたら困るなあと思うようなことだったりします(笑)。だからこそ、面白い。大人のほうが夢中になっていることもありますよ。あそびのきっかけになる種はまいても、子どもの自由な発想、考える力はじゃましない。子どもが相手だからこそ妥協せず、とことんこだわったあそび環境づくりを目指しています。■やっぱり、ママ・パパにはかなわない!ボーネルンドはあそびの専門家集団です。日本はもちろん、海外の子どもの文化にも実際に触れ、各国の玩具メーカー、教育者や医療従事者、そして実際に遊びに来る子どもたちの反応、親の声など、全方位で情報を集めて、よりよいあそび環境づくりにつなげています。それでも、やっぱりママ・パパにはかなわないなあと思うこともあります。子どもだけでももちろんとても楽しそうですが、特に乳幼児期の子どもたちはあそびに親が加わった瞬間、子どもの表情がいっそう明るくなるのを何度も見てきました。ママ・パパが童心にかえって遊んでくれるのって、子どもにとってはすごくうれしいんでしょうね。ときには親も一緒になってめいっぱい遊ぶ。それが子どもたちの笑顔を最大限に引き出す一押しになるんだなと、実感しています。子どもが“のびのびと、自由に、とことん遊ぶ”ことができれば、それがいちばん!きっと子どもはますます生き生きとし、自ら成長していきます。 じつはやりたいこと、提案したいあそびはまだたくさんあるんです。ママ・パパの声を聞きながら、子どもがよりあそびにのめりこめるあそび環境、“やってみたい”を引き出すあそび環境をつくっていきたいと思っています。毎日が子どもとの真剣勝負です。<林さんレコメンド!>小さい子がいるママには、室内のあそび場「トット・ガーデン」が一押しです。乳幼児期ならではの、こころ・頭・からだを使うあそびをたっぷり集めました。周囲を気にすることなく、親子でのびのび過ごせるような環境をつくりました。子どもはもちろん、ママにとってもほっと一息つけるような場になるとうれしいです。トット・ガーデンについてもっと知りたい方はこちらから。 取材/文:コミヤカホル
2017年03月03日寒い冬の休日は、レジャーもいいけれど、おうちにこもってまったり過ごしたい方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、この時期のおこもりタイムにぴったりな、おうちにいながら子どもと楽しめる3つの遊びをご提案します。■子どもも簡単にできる編みもの「指編み」冬の室内遊びにぴったりなのが、編み物。指だけでできる「指編み」なら、小学校に入る前のお子さんでも楽しむことができます。基本の指編みの方法がこちら。1. 親指に2~3回毛糸を巻き付けたら、人差し指の甲側、中指の手のひら側…と、交互に毛糸をわたしていきます。2. 小指まできたら小指の周囲を一周して、薬指の手のひら側、中指の甲側…と8の字になるように毛糸をわたします。3. 人差し指まできたら毛糸を4本の指を一周するようにひと巻し、人差し指と親指の間に毛糸をたらしておきます。4. その後、小指から順番に輪っかの部分をはずして後ろに回し、人差し指まできたら再度4本の指の周囲に毛糸をまき、輪っかをはずして後ろに回す…を繰り返していきます。小さい子なら、太めの毛糸を使い、ややゆったりめに巻いていくと編みやすいでしょう。編み上がった作品は、ママが髪留めやブローチなど、普段身につけられるものにアレンジしてあげると、子どもは大喜び間違いなしです。■ちくちくするだけ、羊毛フェルトで作品づくり近年大人気の羊毛フェルトは、ふわふわの羊毛を針でちくちくするだけのシンプルな作業なので、小学生低学年くらいの子から楽しめます。材料は、羊毛と専用の針、下に敷く発泡スチロールのみ。100円ショップなどでセットになったものを購入すると、手軽にはじめられます。かんたんなのはボール状ですが、手元が心配な子には、クッキー型などを利用するとよいかもしれません。クッキー型を使う場合は、できるだけ垂直に、まんべんなく針を刺すようにアドバイスしてあげるとよいでしょう。つくったモチーフは、ストラップやアクセサリーにしてもいいですし、糸でつなげれば冬らしいガーランドに早変わり。慣れてきたら、親子でマスコットづくりにチャレンジしてみても楽しそうです。■いくつ覚えられる? 百人一首お正月らしさを味わいたいなら、日本の伝統的な遊び、百人一首にチャレンジしてみてはいかがでしょう。学校によっては授業時間に百人一首を習うところがありますので、長期休暇を利用して慣れ親しんでおくと、授業もより意欲的に取り組めるかもしれません。遊び方はさまざまありますが、最初はかるたのように、ひらがなで書かれている下の句の札(取り札)を数枚並べて、上の句と合うものを探すところからはじめるとよいでしょう。たくさんの句を覚えてきたら、札の数を増やしていくとゲーム性が高まります。とはいえ、百首もある句をすべて覚えるのは、大人でも大変だったりします。ゲームで早く札を取ることに重点を置く場合は、一枚札(最初の字が他とかぶらない句。む・す・め・ふ・さ・ほ・せ、の7枚)、二枚札(最初の字ではじまる句が2首しかない句。う・し・つ・も・ゆ、の10枚)などから覚えるようにするのが、早覚えのひとつのテクニックです。百人一首の無料アプリもたくさんありますので、活用してもよいかもしれません。長期休暇中、子どもがちょっと時間を持て余しているときや、子どもと一緒に夢中になりたいときにぴったりな3つの遊びをご紹介しました。この冬の遊びに、取り入れてみてくださいね。
2017年01月06日はじめまして、イラストレーターで2児のママにわゆりです。本日からわが家のドタバタ育児をイラストで連載をさせて頂くことになりました。よろしくお願いします。メンズかーちゃんってどんな連載?っと気になってくださったみなさんも、そうでない方もまずはこちらをご覧ください。5年前に長男をぽこーんと出産。はじめての育児、はじめての男の子…はじめてづくしの中、男の子という生き物にそれはそれは振り回されたのであります。男の子って思った以上に動きがはやい!興味が出たら突っ走る! でもなんか憎めない! そう! たとえれば動物園でおなじみのおさるさんみたいなんです。そんなドタバタな毎日の中、わたしは2人目を妊娠しました。長男2歳半の時でした。2人目だから大丈夫と油断していたのですが、つわりのひどさにノックアウト…本当にひどいもので、体調が良い日はほぼありませんでした。それでも、長男はいつも通りやんちゃで私めがけてダイブしてきます。わたしは必死でお腹を守りました。そんな時、ふと思ったこと……長男の時と全く違うつわり…続く体調不良。性別が違うとつわりも違うということをどこかで聞いたような気がする……こ、これはもしかして…!! 待望の女の子かも!!! そして、わたしは淡い期待を胸に、健診へ行きました。妄想が膨らむ女の子育児、「どんな服着せようかな」「花柄かな?」「恐竜Tシャツは着ないのかしら」「友達親子も悪くないかも」。胸がどきどき、わたしもついに\女の子育児デビュー/結果は!!!!えぇ、ばっちり映ってました。男の子の象徴がばっちりと!私の期待はあっさり砕け散るのでした。しかし、男の子でも女の子でも、自分の産んだ子はかわいいもの。私は男の子を育てる運命だったんだ! (と言い聞かせてみる。)できる、やればできるんだ!こうして私は男児2人の“メンズかーちゃん”になったのでした。あれから2年、長男5歳、次男2歳、立派なやんちゃ坊主に成長し、毎日ドタバタと珍事件が起こります。そんなわが家の毎日を、連載していきますのでどうぞお付き合い下さい!「メンズかーちゃん~うちのやんちゃで愛しいおさるさんの物語~」は隔週木曜日更新です。
2016年12月08日小学生になると、子ども同士で遊ぶ約束をして帰ってくることがあります。でも「待ち合わせ」は、じつは難易度が高いお約束。ママも、子どもも安心できる、家庭での「待ち合わせルール」を作りましょう。■子どもにとって冒険と希望に満ちた「待ち合わせ」友だちと待ち合わせをするということは、子どもにとってちょっぴり大人になったみたいで、うれしさいっぱい。学校などで、ご機嫌で約束してきちゃいます。しかし、子どもが小さいうちは、待ち合わせの内容自体がきちんと決められていなかったり、時間や待ち合わせ場所もいい加減だったりして、友だちと会えないということが起こりがち。そうすると、ひとり遊びをすることになったり、友だちに迷惑をかけてしまったりと、危険が伴ってきます。待ちぼうけすることも、子どもにとっては貴重な体験のひとつになるかもしれませんが、現代では、外で長い時間ひとりで過ごすことは、やはり避けたい事態です。待ち合わせをする前のお約束と、待ち合わせしたときのお約束を決めるルールについて紹介します。■待ち合わせをするために子どもと約束すること低学年のうちは、子ども同士で待ち合わせをさせないというご家庭は多いかもしれません。その場合には、子どもにも「子ども同士で待ち合わせはしてはダメ」ということをきちんと伝えておきましょう。しかし、適正な時期を親がみながら、待ち合わせして遊ぶことを許可する場合には、事前に次のことを子どもと確認しあいましょう。(1)遊び相手の親と確認してから遊ぶ待ち合わせ場所、時間などをお互いの親同士で確認できるので、とくに子どもが小さいうちは、連絡先がわかっていると安心です。子どもには、約束する前に「帰ってから遊べるか、ママに聞いてから電話するね」とお友だちに伝えるように言っておきましょう。子どもは、習い事などの予定が入っているのを忘れて約束してきちゃうことも多くあります。そのためにも子どもが仲良くしているお友だちは、家庭でも把握しておくことが大切。学校のイベントなどで会ったときに、あいさつをして、「〇〇ちゃんと学校以外でも遊びたいと言っているので、もしよろしかったら連絡先を交換させていただけませんか?」と連絡先を聞いておきましょう。小学生になると保護者同士で顔を合わせる機会も少なく、働いている人とのコンタクトは難しいこともあります。確認が取れない場合は、ほかの日に改めさせるのが無難です。万が一何かあったときに責任問題になってしまうので慎重に対応しましょう。(2)待ち合わせの場所を決める遊び相手によって、待ち合わせする場所を事前に決めておきましょう。待ち合わせ場所は、次のようなところを選んであげましょう。・お互いの家からなるべく同じくらいの距離・お互いに確実にわかる場所・人目につく安全な場所なるべく具体的に設定するのがポイント。「学校の前」だと門が複数ある場合もあるので、「学校の正門の前」というようにピンポイントで決めさせることが大切です。■子ども同士で約束をしてきたら4つのポイントを確認事前に親に確認することをルールにしていても、「遊ぼう!」といわれたら、待ち合わせをしてきちゃうこともあります。そんな場合には、親が子どもと次の4つをしっかり確認しましょう。<待ち合わせの確認ポイント>(1)待ち合わせの場所と時間(2)相手の名前(3)待ち合わせ後の遊ぶ場所(4)帰る時間子どもが待ち合わせの場所に向かう前に、相手の親に電話してもう一度、<待ち合わせの確認ポイント>をお互いに確認しあいましょう。■待ち合わせ場所で会えなかったら待ち合わせ場所にひとりで行かせるときは、何かあったときにすぐに連絡できるよう携帯電話や連絡先のメモを持たせ、念のため防犯ブザーも携帯させましょう。低学年の子が初めて遊ぶ相手の場合は、できれば親も待ち合わせ場所に行って相手の顔を確認しましょう。一緒に行かれない場合は、万が一相手と会えなかった場合のルールを決めておきましょう。たとえば、「3時になってもお友だちが来なければ、家に帰ってきてね」といったふうに。もし、子どもが会えなくて家に戻ってきた場合や、待ち合わせ場所に相手の子がなかなか来ない場合には、途中で事件や事故に巻き込まれた可能性もあります。相手の親に電話で確認する、もし家の場所を知っているのであれば、行ってみるなどしてみましょう。■放課後遊び場事業って?海外では大きい子でも、子ども同士が外で遊ぶときは必ず大人がついていくといいますが、日本はまだそこまで徹底している家庭は多くはありません。ですが、不審者情報や連れ去り事件などの報道を見ると不安になってしまうものです。最近は、各自治体が学校や児童館などで「放課後児童クラブ」(放課後児童健全育成事業)(注)を行っているところがあります。学童保育の子どもだけでなく、すべての子どもが自由に参加できる事業で、運営スタッフによる管理のもと専用ルームや校庭、体育館などで放課後遊ぶことができます。地域によって内容は異なりますが、映画会や昔遊び、工作ワークショップといったイベントを定期的に開催しているところが多いようです。学校の中で行われるこうした事業は安心して子どもだけで参加させられるので、 大人が家にいない日など子ども同士で遊ぶときは活用するとよいでしょう。子どもがしっかり待ち合わせできるようになれば、安全性も少しは高まります。待ち合わせのルールをしっかり確認して安全に待ち合わせできるように教えておくことで、人との約束を守ることの大切さもしっかり伝えられるでしょう。(注)「放課後児童クラブ」(放課後児童健全育成事業)とは文部科学省と厚生労働省が実施する「放課後子ども総合プラン」の中の一事業です。学校と地域でつくる「 学びの未来 」
2016年12月08日一冊の絵本を真ん中に、抱っこしたり寄り添ったり…。互いのぬくもりを感じながら、ママと子がしあわせを分かち合う、読み聞かせの時間。このひとときをもっと幸福に過ごせたら最高ですよね。ほかの家庭ではどのように過ごしているのか、先輩ママたちのひと工夫を聞いてみました!■読んで聞かせて、こころ穏やか!想像力や創造力が育まれる、注意力や集中力が身につく、スキンシップで絆が深まる、ママの優しい声で精神が安定する…などなど、誰にでも気軽にできる絵本の読み聞かせは、究極かつ最高の幼児教育かもしれません。もちろん、ママにだってメリットがいっぱい! 読んであげることで脳が活性化するのはもちろん、感情のコントロールにも役立つのだそうです。先輩ママの声を紹介します。「ひとり遊びができるようになると、毎日一緒にいるのにスキンシップは激減。唯一べったりできるのが読み聞かせで、そのときは子どももうれしそう。ずいぶん大きくなったなとか、まだまだかわいいところがあるなとか…。腕の中の我が子に愛しさがあふれ、『もっと大切にしてあげなくちゃ』という、やさしく穏やかな気持ちになります」(40代前半)絵本の時間を楽しんでいれば、子どもに対するイライラやガミガミも激減!? ストレスフルな暮らしの中でも、やさしく穏やかな、天使のこころを取り戻せるみたいです。■物語をとことん味わって!絵本を読んでもらったときの情景、やさしいママの声、そのとき感じたぬくもりなど、絵本にまつわる記憶は、こころの奥底で永遠に生きるもの。つらいときや悲しいとき、ふいにそれらがよみがえってきて自身を癒し、勇気や活力をくれるのだそう。先輩ママたちは、どのように読み聞かせをしているのでしょうか。「ダンボールで仕切った一角を絵本の小部屋と呼び、読み聞かせはそのスペース内で。狭い空間で身を寄せ合っていると集中できるみたい。何だか秘密のことをしているみたいでワクワクドキドキ。完全に、絵本の世界に入っちゃいます」(30代後半)「自分が読んでいると、字を追うことに集中して子どもの反応に無頓着になってしまうから、読み聞かせ係はパパ。それを子どもとふたり、楽しみます。一緒に笑ったり驚いたり、意見を言い合ったり…。ママと子どもというよりは、共感し合う親友のような感覚に」(30代前半)子どもをひざにのせ、ゆっくりとページをめくるシンプルなスタイルもいいけれど、せっかくのラブラブ母子時間、シチュエーションをいろいろ工夫しても楽しそうですね。■「読み終わった後」の親子時間も楽しもう!また、読み聞かせの記憶をより鮮明にするのが、実体験。読んで終わりではなく、そこからさらなる広がりを工夫することで、ママとの思い出が、より楽しく豊かになるのです。「我が家の読み聞かせは、読み終わったあとが本番。物語の舞台のような森へ探険に出かけたり、主人公が挑戦していたお菓子を作ってみたり…。子どもとふたり、絵本の世界を再現するのにハマり中」(20代後半)「読んだ絵本を脚本にして、ごっこ遊び。うちの子はとても几帳面なので、セリフは一言一句正確に言いたい派。そのため、読み聞かせの最中は超真剣。話の流れや言葉を完璧に覚えるべく、食い入るように集中している」(30代後半)絵本がもたらす効果は計り知れないもの。とことん追究&味わいつくすつもりで本に向き合うと、その一冊から、多くのよろこびを共有できるはずです。
2016年10月28日子どものうちに、自転車に乗れるようにしてあげたい。でも、いつごろからはじめたらいいのか、迷っているママは少なくないはず。どのタイミングでどのような自転車を買いあたえればいいのか…。自転車トレーニングについて、先輩ママにあれこれ聞いてみました。■早すぎても遅すぎてもダメ?年中さんごろになると「我が子もそろそろ…」と自転車デビューを考えはじめるケースが多いようです。一方、スタートが早すぎたり遅すぎたりすると、つまずきやすくなってしまうこともあるのだとか。「カラダが大きかったので、年少からチャレンジしました。でも、勢いあまって転倒してしまって…。それがよっぽど怖かったらしく、その後の数年間、まったく乗ろうとしませんでした」(30代前半)「うっかりしていて、自転車を買いあたえるのが遅れた我が家。周囲にはすでに、補助輪なしの子が…。そんななかでヨタヨタと練習するのがイヤだったらしく、しばらくは乗るのを渋っていました」(30代後半)「5歳くらいになると、お友だちが自転車に乗りはじめるので、本人もその気になりやすい。何に対しても飽きっぽい子だったけれど、ひとりだけ乗れないのは悔しいらしく、毎日必死で練習していました」(30代後半)集中する、バランスをとる、体重をのせてこぐ、コントロールする…。自転車を乗りこなすためには、さまざまな要素が必要です。心身ともにしっかりしてくる5歳くらいがデビュー適齢期のようです。「道路に飛び出さないか、転んでケガをしないか…。子どもが自転車に乗りはじめたら、一瞬たりとも目を離すわけにはいかないもの。思いのほか時間をとられるので、購入する際は覚悟が必要!」(30代前半)誕生日やクリスマスのプレゼントとして、自転車を贈る家庭も多いことでしょう。ただ、自転車を買うということは、親がつきっきりで面倒を見るということ。しっかり乗りこなせるようになるには、子どもの意志はもちろん、親の気合も大切といえます。■成功のカギはイメージ!子どももママも、やる気満々!「自転車も買って、いざチャレンジ!」と気合十分に取りくんでも、そこからは個人差があります。あっという間に乗りこなせちゃう子、なかなかうまくいかない子と、さまざまなパターンがあるようです。「補助輪つきの自転車にいきなりチャレンジしたら、まともにペダルをこげずに挫折。いくら言ってもカラカラと反対に回してしまい、お手あげ状態でした。我が家では誰も自転車に乗らないし、小さいころ、ペダル系の乗り物にまったく乗せたことがなかったことを思い出しました。結局、手押しの三輪車からやりなおすことに…」(40代前半)「小学生のきょうだいたちが毎日ガンガン乗りまわしているので、見よう見まねで即、成功。5歳を待たずして補助輪なし走行を達成しました」(30代後半)「足を使って動かす、ペダルのない子ども用二輪車はおすすめ。2歳くらいからこれに乗っていたら、カラダの使い方を自然とマスターしたらしく、補助輪なしで自転車に乗れました」(30代前半)難なくデビューを飾るには、多少なりともこいだ経験があって、誰かがスムーズに乗りこなす姿を見て学習していることがカギのようです。これらがあると「自転車に乗っている自分」を想像しやすく、そのイメージが成功へと導いてくれるのです。■ジャストサイズではじめよう!初めて購入する自転車。どうせなら長く使えるものをと、ちょっと大きめサイズで考えているママも少なくないはず。でも、先輩ママいわく、大は小を兼ねないのだとか…。「ちょっとでも大きいと乗りこなせず挫折しやすいので、最初は、ジャストサイズのものを選んだほうがいいです。すぐに小さくなってしまうから、色や形などにこだわらず、安いのがいちばん!」(40代前半)転んだりぶつかったりするので、高価な新品では思う存分練習できないとの声も。初めての自転車は、誰かのお下がりくらいがちょうどいいみたいです。うまくいってもいかなくても、お子さんの自転車デビューは、振りかえれば家族のいい思い出になるというもの。まずは、お子さんの気持ちを確認してみるといいかもしれませんね。
2016年10月08日「もう、何回言ったらわかるの?」という言葉、つい口にしてしまっていませんか。でもそれ、子どもの理解力がないのではなく、ママの教え方がイマイチなのかも…!? そこで今回は、じゃんけんやパズルなどの遊びや時計の読み方などを子どもにわかりやすく教えるコツを紹介します。■パズルはスモールステップからはじめようパズルを教えるポイントは「できた!」という喜びを実感させること。最初はピースが大きく、数も少なく、絵も単純なものから始めるとよいでしょう。あと1ピースという状態で子どもにバトンタッチし、「できた!」という達成感を味あわせるところからスタート。そこから徐々に隣り合う2ピースを残してみたり、点在する3ピースに挑戦させたりしながら、「じゃあ全部ひとりでやってみよう!」「もう少し難しいパズルやってみる?」とレベルアップしていくると、自然にチャレンジを促せます。子どもの好きなキャラクターや乗りもののパズルでやる気をアップさせたり、子どもが集中しやすい時間帯を選んで遊ばせるなどの工夫も効果的。決してママが横からプレッシャーをかけることなく、あくまでも楽しい雰囲気づくりを忘れないようにしてくださいね。■時計は長針がキモ!短い針と長い針。その組み合わせが子どもにとっては難解な時計。とくに、長針が「1なのに5分」「6なのに30分」というあたりが混乱の原因になるようです。そこで、まずは短針の読み方からマスターさせるようにしましょう。短針なら1~12時までと数字どおりシンプルなので、子どもにもわかりやすいようです。次に長針です。長針は、できればメモリのすべてに1~60を書き込み、何分を指しているのかを目で確かめられると理解が進みます。そして、長針が1周するのに60分かかるという概念が理解できれば、数字が5分ごとのメモリであることも掴みやすくなります。とはいえ時計は一人で行動し始める小学校1年生でよめればよいという考え方もあり、あまり早いうちから躍起になって教えなくても大丈夫。子どもが興味を持ったタイミングをうまくキャッチして教えてあげたいですね。■じゃんけんは基本からしっかり教えよう意外とつまづきやすいのが「形のつくり方」。まずは子どもの手をとり、グー・チョキ・パーの指使いを教えてあげましょう。3つの形を作れるようになったら、ママがお手本を見せながら「グー・チョキ・パー」と声をかけ、真似をさせます。できるようになったら「パー」「グー」「グー」「チョキ」などランダムに声をかけ、それに応じて出せるように促します。3種類を自在に出せるようになったら、ここで初めてルールを教えます。グーを基点に教えるとシンプルでわかりやすいです。子どもにグーを出させ、ママがチョキを出して二本の指の間でグーを挟みます。「ママのチョキ、○○ちゃんのグーで折れちゃった。だからママの負け」「ママのパー、○○ちゃんのグーをパクっとしちゃうよ。だからママの勝ち」「ママのグーと○○ちゃんのグー、一緒だね。だからあいこ」といった具合で教えてみてください。グー=石、チョキ=はさみ、パー=紙として教えてもいいですね。ルールがわかるようになったら、次は実践。ときどき後出しをうまく使って子どもを勝たせ、「すごい! 強い」と接待してあげると「もっと!」とノッてきやすいですよ。子どもにわかりやすく教えるというのは難しいもの。とくにわが子となると、期待が大きくなりすぎてイライラしてしまう場面も…。でも、そんなときこそ教え方を工夫して、楽しみながら取りくんでみてくださいね。
2016年10月05日毎日なんとなく過ごしてしまい、子どもとゆっくり向き合えていない気がする…。そう感じているママも多いのではないでしょうか。そんなときは、月に1回「わが子の日」を作るといいかもしれません。いったいそれはどんな日で、どう過ごしたらいいのか? 先輩ママたちに聞きました!■わが子に全力を注ぐ一日「わが子の日」は読んで字のごとく、愛する子どものために時間と費やす日。ふだんはじっくり相手してあげられない罪悪感やマンネリを払拭するためのイベントです。先輩ママたちが「わが子の日」を導入したきっかけを教えてもらいました。「仕事を再開したら、当然ながら子どもとの時間が激減。そのおわびに…」(30代後半)「いつも一緒にいるのに、ついついダラダラ。適当になりがちな毎日にハリが欲しくて、子どものためというよりも、自分に気合いを入れるためにスタート」(40代前半)「わが子は双子。いついかなるときも2人まとめてが基本で、個別に関わることはほとんどなし。ある日ふと、たまには1人ずつ関わるのも新鮮かな、と」(40代後半)月に一度の「○○くんの日」、2カ月に1回は「××ちゃんデー」と、その呼び名や頻度は家庭によってまちまち。しかし共通するのは、家事も仕事もすべて後回し、全精力を傾けて子どもと向き合う一日ということです。「やりたいことを一つ挙げてもらい、それを家族で実行。とんでもない内容も、甘んじて受け入れます」(30代後半)「モノより思い出の日。何かを買い与えるのではなく、子どもの夢を、一緒に実現してあげるのです」(40代後半)とはいえ、わが子の言いなりになって、一方的に尽くす日ではないのだそう。子ども主導ではあるけれど、言うなれば、親と子のチャレンジの日。オトナも"子ども目線"になって、ともに非日常を経験する「冒険の日」なのだそうです。 ■「わが子の日」には何をするの?そんな「わが子の日」、各家庭の「冒険」の中身を覗いてみましょう。「小1の息子に希望を聞いたら『玄関に布団を敷いて、ママと2人きりで寝てみたい!』とのこと。何じゃそりゃと思ったけれど、いざやってみたら新鮮! そわそわ落ち着かず寝不足だったけど」(40代前半)「年長の娘とカレー作り。買いものから調理に至るまで、リーダーは娘。当然、入れるのは子どもの好きな食材のみで、アメやチョコレートなどもイン。包丁や火を使うときはフォローするものの、あとはほぼお任せ」(30代前半)「ママと家で2人きりというのが、年中の息子のリクエスト。夫と娘には終日外出してもらい、絵本を読んだり散歩をしたり、一緒に昼寝をしたり…。久々、ゆっくり食べるお昼ごはん、抱きついたりすり寄ってきたり…。息子のはしゃぎっぷりに、『いつも我慢してるんだなぁ』と、涙が出そうになりました」(30代前半)子どものリクエストはなかなか斬新。想定外の発想に振り回されてスリリングだったり、子どもの本音に触れて胸がキュンとしたり…。母子ともども、感動的な一日を過ごせるようです。■母子関係、どう変わる?「わが子の日」を行うことで、子どもは信頼を深め、ママは意外な感性に驚き…。「親子」という枠を超え、互いの心に、尊敬の念が生まれるかもしれません。自分のために一生懸命になってくれる親を子どもは誇らしく思い、大はしゃぎのわが子を、親は心から愛しく感じるはず。また、子どもが愛されている自信を得るからか、「聞き分けがよくなった」「何でも自分でやるようになった」など、自立心が強まったという声も。イラッとしたときなどは、「わが子の日」のことを思い出すようにすると、怒りを静めることもできるのだそうですよ。
2016年09月12日かわいくて、種類も豊富な赤ちゃんのおもちゃ。お店に行くと、つい目移りしてしまいますよね。そのうえ、「子どもの成長に必要かも」「知育おもちゃがないと発育に影響するのでは…!?」と思ってしまうと、あれもこれも欲しくなります。しかし、赤ちゃんのおもちゃは月齢や年齢を考えてつくられているため、なかには使える期間がとっても短いものもあります。また、赤ちゃんにも好みがあるため、せっかく買ったのに我が子が全然遊ばない…という可能性も。「人気だから」「話題になっているから」という理由で、とりあえず買うのは避けた方がいいでしょう。おもちゃは場所をとるため、収納しきれないという悩ましい事態も起こってしまいます。そこで、普段の生活からヒントを得られる、おもちゃ選びのポイントを紹介します。■スキンシップで我が子の好みをチェック初めて赤ちゃんと一緒に遊ぶときは、おもちゃを使うよりも、スキンシップが多いのではないでしょうか。そこで、赤ちゃんがどんな行動がすきなのかをよくチェックしてみましょう。「立っちさせるとうれしそう!」「足をバタバタさせるのが好きみたい」そんな子には、お風呂で足をバタバタできるスイマーバや、ジャンパルーのように自分で地面を蹴って動かせるものがいいかもしれません。スイマーバはお風呂グッズだと誤解されがちですが、プレスイミングを目的とした「スポーツ知育用具」。使い方をしっかり守ってくださいね。「いつもママの服や髪を引っ張って大変!」ママを困らせる行動も赤ちゃんの好みを探れるチャンスです。ひっぱれるおもちゃがたくさんついたベビージムのようなアイテムがいいでしょう。大きなおもちゃは価格もグンと上がりますから、赤ちゃんの行動やしぐさを観察して、好みを探ってみることをおすすめします。■児童館のおもちゃで遊ばせて反応を見るスキンシップはしてみたものの、やはり大きな買いものは悩む…という方は、まずいろいろ遊ばせてみるのがいいでしょう。児童館などで赤ちゃんの好みを確実に知るのが何より手っ取り早いし、無駄にならなくていいですよね。児童館には、はやりのおもちゃというよりは、知育系のものが置いてあることが多いです。メリーやベビージムが置いてあるところもあります。また、保育士さんや保健師さんがいるところもありますから、相談にも乗ってもらえて、育児の悩みや疑問も解消できればママにとってもうれしいですよね。■絵本を買う前に、図書館に行ってみようおもちゃと同じように、絵本も何を選ぶか迷ってしまいますよね。種類は多いし、意外と値段も安くない…。オススメは、図書館で借りて赤ちゃんと一緒に読んでみることです。お子さんが気に入ったものを購入するといいでしょう。赤ちゃんは同じ本を何度も読みたがるので、一度読んだものでも大丈夫ですよ。ママがいいと思って買っても、赤ちゃんが遊んでくれないとがっかりしてしまいます。日ごろの様子をチェックしたり、自治体のサービスを活用したりして、お子さんがよろこんでくれるおもちゃを購入できるといいですね。
2016年08月28日「秘密基地」という言葉を聞くだけで、とてもワクワクしませんか。小さいころにつくって遊んだ方もいることでしょう。秘密基地づくりは男の子だけではありません。女の子の場合は秘密基地というより秘密の場所という方がしっくりくるかもしれませんね。いまも昔も子どもたちにはとても大切な遊びのひとつ。子どもの発達にもおすすめの秘密基地遊びについてご紹介します。■秘密基地をどのように作って、どんな風に遊ぶの?大人が介入してこない子どもだけ(自分だけ)の場所。自分の想像力を働かせて創造していく世界。それこそが秘密基地の魅力です。ひと昔前とはちがい、現在は外で気軽に秘密基地をつくれる環境にありません。子どもが外につくりたいと言ったら、自宅の庭やベランダのちょっとしたスペースに簡易テントを置いてみるといいですよ。あとは子どもにおまかせ。好きなものを運びだして完成させます。ベランダの場合は、必ずテントのなかだけで遊ばせるようにしてください。秘密基地は室内でもつくれます。できるだけ変な場所というのがポイント。たとえば、廊下の突きあたりや、和室の隅など、なるべく家族が使わない場所を確保してあげましょう。そのわずかなスペースに段ボール箱で囲いをつくったり、椅子を並べてシーツで覆ったり、簡易テントを張ったりすれば、秘密基地のできあがりです。遊び方は子どもの自由。子どもはきっと好きなものを何でも持ちこむと思います。もしかすると、秘密基地でおやつを食べたいと言うかもしれません。それも楽しみのひとつとして、できるかぎり希望をかなえてあげてくださいね。■秘密基地遊びのメリットとは秘密基地遊びをするには、想像力と創造力を働かせなければなりません。どんなスペースにするか、何をするための基地なのか考えることで想像力を育みます。そして、理想の秘密基地にするためには創造力が必要です。イメージした秘密基地を実現化するためには何が必要かを考え、自分で用意します。それが見当たらない場合は自分でつくるしかありません。また、友だちと一緒に遊ぶ場合は、役割分担も必要になってきます。協調性も問われるでしょう。秘密基地づくりは、子どもにとてもよい影響を与える遊びのひとつといえます。■親は安全を見守り、サポートに徹する子どもが秘密基地や秘密の場所をつくりたいと言った場合、親はサポートに徹しましょう。まず、どこにどれくらいの広さでつくりたいのかを聞いて、必要なものは一緒にそろえてあげると危険がないかどうかチェックできます。ベランダには台になるようなものを置かない、つくらせないこと。また、子どもを自由に遊ばせるときは、最初に安全面をしっかり確認することが何よりも大切です。子どもの成長に合わせて安全に遊ぶルールを親子で決めてください。その後は、そっと見守るようにしましょう。子どもが秘密基地に食べものや飲みものを持ちこむこともあるでしょう。室内やテントを汚してほしくないなら、こぼさないように注意するよりも、ちらからない、こぼれないようなものを渡すといいですよ。スナック菓子よりも、小さなおにぎりやミニパン、コップの代わりに水筒やフタつきのカップにするなど、のびのび遊べるようママも工夫してくださいね。秘密基地は、年齢問わずとても楽しい遊びです。子どもによってスケールやつくり方もちがうはず。とまどっているようなら、最初は親が声をかけて手伝うのもいいでしょう。お子さんにとって、楽しい思い出になるといいですね。
2016年08月19日子どもたちの夏休みも後半戦。まだまだ遊び足りないお子さんにも、夏休みの宿題が終わっていないお子さんにもおすすめのレジャーのひとつが「工場見学」です。そこでつくっているものの試食・試飲ができたり、自由研究の題材にもなったりと大人気。自由研究の題材にもなるため、人気が高まりつつあります。でも、工場見学の予約は、ネットなどから2~3ヶ月以上前から受付を開始していて、8月末まで満席というところが多いのが現状です。そこで、小学生のお子さんがいるファミリーにおすすめの工場を紹介します。■思い立った日にいける! 予約不要のラスク工場「ガドーフェスタハラダ 本社工場」主力製品であるガトーラスク「グーテ・デ・ロワ」の製造工程が見学できます。大量のラスクが次々とベルトコンベアで流れてくる様子は圧巻! 直売店もあり、ここでしか扱っていない限定商品も。夏休みの思い出に、会社の方やママ友に配ってもよろこばれることまちがいなしです。ガトーフェスタ ハラダ 本社工場 公式サイト 所在地:群馬県高崎市新町1207参加費:無料予約 :9名以下のグループは予約不要実施日:月~金(祝日含む)10:00~17:00■試食も楽しみ! 大自然に囲まれたお菓子の工場シャトレーゼ 白州工場南アルプス・白州の名水を使用した、お菓子やアイスクリームの製造工程が自由に見学できます。ガイドつきのコースもありますが、こちらは予約が必要です。お目当ては試食用のアイス。数種類あり、好きなものを好きなだけ食べられます。混雑時には入場規制の可能性もあるので、ゆっくり楽しみたい人は、オープン直後か、閉館1時間前ごろを狙って行くのがおすすめ。中央自動車道の小淵沢ICから車で約15分。限定ジャムやスイーツなどを購入できるお土産ショップも充実しているため、避暑をかねたドライブ観光の、たちよりスポットとしても人気です。シャトレーゼ 白州工場 公式サイト 所在地:山梨県北杜市白州町白須大原8383-1参加費:無料予約 :自由見学は予約不要実施日:工場営業日は公式サイトを要確認 9:00~16:00(最終受付15:00)■自宅から一番近い場所が探せる! 清掃工場夏休みの社会科自由研究として人気が高い清掃工場見学。どうして分別が必要なの? リサイクルってどうするの? そんな素朴な疑問も、清掃工場を見学することでリアルに学べ、「ものを大切にしよう」という意識も高まります。清掃工場は都内各所にあります。以下サイトURLからイベントカレンダーを確認して、ご自宅から最寄りの清掃工場を選択すれば、より身近な気分で見学ができますよ。東京二十三区清掃工場 公式サイト 所在地:東京都各区参加費:無料予約 :要予約(希望日の2日前までに、見学希望の清掃工場へ電話申込み)ほかにも、明太子の試食し放題の明太子テーマパーク「大洗めんたいパーク」も、館内にある明太子工場が予約不要で見学できます。夏休みもあとわずか。楽しい工場見学で家族のステキな思い出を残してくださいね。 ・かねふく 大洗めんたいパーク
2016年08月18日最近、読書嫌いの子どもが増えているといわれています。みなさんのなかにも、あまり読書が好きではない方もいらっしゃるかもしれません。読書は子どもにとって学力だけでなく、成長する上でいい影響を与えます。子どもに読書する習慣を身につけてほしいママも多いでしょう。私自身の体験談から子どもが読書好きになる3つのポイントをご紹介します。寝る前の15分、子どもと一緒に読書しよう子どもは「本を読め」と強制しても、なかなか読んでくれません。「本を読むことは大切なのよ」と言っても説得力がありません。そんなときは一緒にベッドに入って本を読みましょう。読み聞かせではなく、親子それぞれが自分の好きな本を読むのです。ふだん仕事で子どもとゆったりとした時間がとれなくても、寝る前の15分だけなら可能なのではないでしょうか。いままで読書する習慣がなかったママは、最初は雑誌や短編小説などでかまいません。大切なのは、子どもと読書の時間を共有すること。寝る前のひととき、一緒に読書をすることで有意義に過ごせます。いい親子関係を築くためにもおすすめです。本は子ども自身に選ばせて個人的には子どもに課題図書を薦めるのはおすすめしません。私の場合、『人間失格』や『金閣寺』が学校推薦図書でしたが、読むのに苦労しました。純文学は、とっつきづらくてハードルが高いものです。読書を習慣にしてほしいなら、図書館で紹介されている人気図書が読みやすくておすすめです。学校によっては、図書室だよりなどの広報紙で新刊や人気の本を紹介しているので参考にしてみては。子どもがよく読んでいる本というのもポイントです。小学生なら、ハリー・ポッターやダレン・シャンが人気のようです。よくわからないときは、図鑑や子ども向けの小説からスタートするのもいいですね。私は森絵都さんの本を読み続けていました。親が自分の好きな本や課題図書などを押しつけてしまうと、読書が嫌になってしまうこともあります。自分が読む本は自分で選ばせる。親は子どもがおもしろい本に出会うためのサポートをしましょう。読書の後は一緒に感想を語りあおう親子それぞれ好きな本をベッドで一緒に読む。そのあと、読んだ本の感想を語りあってみてください。報われない恋をした人魚姫の行動は正しいのか。恩返ししていたはずの鶴は、なぜ姿を見られて飛び立ったのか。子どもの意見を受け入れ、自分の意見を伝え、一緒に考えてみましょう。話の筋を説明する構成力や、自分の意見を伝えることで、主体性、コミュニケーション能力なども養われるでしょう。子どもの気持ちや考え方に触れるためにも、意見を交わすきっかけづくりは大切です。インプットしたあとにアウトプットするのもひとつの方法。日ごろから気持ちを伝えあう習慣があれば、学校生活がうまくいかなかったときや進路で迷ったときなどでも、親に相談しやすい雰囲気が作れるはずです。親子で楽しい読書ライフを世の中には、あまるほど興味深い本があります。ぜひ好きな本を見つけてください。好きな本を横に並んで読み、語らう。親子にとって、とても大切な時間になるはず。忙しい毎日でも、少しだけ読書の時間を取りましょう。短時間でも毎日続けるよう心がければ、いつしか積極的に本を読む子どもになります。・子どもが読みたい本を選ぶ・ママも子どもと一緒に読書する・読んだ本の感想を語りあうぜひこの3つを実践してみてください。子どもと一緒に読書ライフを楽しんでくださいね。
2016年08月14日夏まっさかり。強い日差しのもとでは、思うように外遊びもできませんよね。室内で子どもをどう遊ばせたらいいか、悩めるママは少なくないはずです。家事があるからつきっきりはムリ、テレビやDVDは最終手段としてとっておきたい…。おうち遊びのマンネリ化から脱却するにはどうしたらいいか、先輩ママに調査しました。■まずは発想の転換を!日差しが強く気温も高い日は、外遊びをお休みして、おうちにこもる人もいることでしょう。でも、おもちゃも絵本もマンネリ状態。何をさせたらいいのかわからないまま、テレビや動画などのデジタル頼みでいつのまにか一日が終了…。家のなかでダラダラしてしまうと、ついついおやつを食べ過ぎてごはんを残してしまったり、しっかり動けずなかなか眠くならなかったり。ママのみならず、子どもにも負担がかかってしまいます。こんな調子で日々を過ごしていたら、ママも子どももイライラがつのり、険悪ムードになってしまいそうです。暑い日は、「外で遊べない」のではなく「おうちで遊べる」貴重なとき。まずは発想の転換をして、ママの気持ちを前向きにするといいでしょう。そうやって気持ちが変わると、何もないと思っていたおうちのなかも、見え方が変わってくるはずです。■おうちだからできることをしようママたちが理想とする充実のおうち遊びは、家を汚したり壊したりしないこと、夜しっかり眠れるようそこそこ体力を使う遊びであること、ママがべったりつきそわなくても楽しめること。これらの条件をふまえ、先輩ママたちが編みだしたのが次の4つです。・思う存分! おうちで落書き壁や床などスペースのある場所に紙を敷きつめ、自由に落書き! シールをベタベタ貼ったりするのもありです。・楽しく冒険! 宝探しゲーム家のあちこちにお菓子などの宝物を隠し、それを探させるゲームです。子どもにもわかる、宝の地図を用意しましょう。・空き箱で街をつくろういらなくなった空き箱を切ったり貼ったりしながらいくつも家をつくり、最終的に街にする遊び。ママの家、パパの家、自分の家…と、想像をふくらませましょう。広いスペースを確保できるなら、ダンボールでつくるのもありです。・ビリビリ&プチプチ三昧いらなくなった紙や梱包用の緩衝材などをたくさん集めて、思いきり破いたりつぶしたり。ビニールプールのなかでやらせると、後片づけが楽ちんです。道具を用意したり、物を片づけてスペースを確保したり、何をやるにもそれなりの準備が必要ですが、それも楽しんでしまうのがコツです。子どもたちが驚き、よろこぶ顔を想像しながら取りくんでいると、ママもいつの間にかワクワク! やりはじめると次から次へとアイデアが湧いてきて、とことん凝りたくなっちゃうかもしれません。おうち遊びを通じて、子どもはもちろん、ママのクリエイティブな才能が開花する…ということもあるかもしれませんね。
2016年08月09日夏休みに入り、週末にはあちこちで花火大会が開催されるようになりました。子どもとおそろいの浴衣を着て、家族そろってお出かけしたいですよね。そこで今回は、子連れで楽しむ花火大会の準備や、おすすめスポットなどを紹介します。■ショッピングモールの屋上がねらい目花火大会には、たくさんの人が集まります。そこで問題になるのが「迷子」。すぐ近くの屋台なら大丈夫…と思っていても、子どもだけで行動すると人ごみに流されて戻ってこられなくなりがちです。携帯電話を持たせていても、混雑した会場では電話が通じないことも多々あります。そのため、子どもだけで行動させず、移動するときには必ず手をつなぐことが鉄則です。せっかくの花火大会ですから、会場周辺でお祭り気分を味わったり、より迫力のある花火を楽しんだりしたい気持ちはわかります。しかし、大人よりも子どもの数が多い場合は、あえて会場に近づかないほうがいいかもしれません。花火は空高く打ちあがり、夜空に大輪の花を咲かせます。少し離れた場所でもじゅうぶん見える場合が多いです。最近では、会場から離れたショッピングモールの屋上を開放し、そこから花火が見られるケースも増えています。私も会場から4~5km離れた屋上から見物したことがありますが、花火はじゅうぶん楽しめました。仕掛け花火などの低い場所で行う花火は見られませんが、人がそれほど多くなく、ゆったりした気持ちで楽しめるのでおすすめです。子どもが飽きたら店内へ移動できるし、トイレの数もたくさんあって安心できます。■必要なのはレジャーシートだけではない!それでもやっぱり現地で見たい! という場合は、入念な下調べが必要です。とはいえ、見やすい場所は人気のため、朝早くから場所取りをしなくてはなりません。子どもと一緒に一日中会場にいるのは現実的ではないので、有料席を設けているなら利用したほうがいいでしょう。それでも、そこまで移動するにはたくさん歩きます。子どもに浴衣を着せる場合でも、スニーカーを持っていきましょう。人ごみでなかなか進まないと、予想以上に足が疲れてしまうものです。とくに、慣れない下駄では足が痛くなりやすく、ぐずるかもしれません。ママやパパの負担を軽くするためにも、こうした準備が必要です。トイレは非常に混雑していて、1時間以上待つことも珍しくありません。やっとの思いでなかに入れても紙がない、そして手を洗う場所もない…ということも。トイレを見つけたらとにかく行っておくこと、そして、ティッシュとウエットティッシュも忘れずに用意しておきましょう。■まだ間に合う! 花火大会情報近所の花火大会はもう終わってしまった…。そんな人のために、8月に開催される、東京近郊の花火大会をピックアップしました。準備万端で出かけてみませんか?・映画のまち調布“夏”花火2016開催日時:2016年8月21日(日) 18:50~19:50(予定)場所:東京都調布市多摩川河川敷電通大グランドの近くで、大スターマインやキャラクター花火などが打ちあげられます。見どころは、音楽と花火がコラボレーションする「ハナビリュージョン」。映画音楽とともに打ちあげられることもあり、一味ちがった花火を楽しめます。音楽は聞こえにくくなるけれど、川崎市側のほうが比較的場所を取りやすいそうです。・東武動物公園 花火イリュージョン2016夏開催日時:2016年8月6日(土)、13日(土)、20日(土)、27日(土) 19:30~19:50場所:東武動物公園音楽にあわせて花火を打ちあげる、ショーのような演出が人気。今年は35周年を記念して、特別プログラムを予定しているそう。東武動物公園では、動物園と遊園地、そしてプールまで楽しめるので、1日で夏の思い出をたくさんつくることができそうです。・納涼花火開催日時:8月22日(月) 19:00~19:20場所:神奈川県藤沢市片瀬海岸西浜江の島や海をバックに花火が打ちあげられ、絶景とともに楽しめるのが魅力です。小田急・片瀬江ノ島、江ノ島電鉄・江ノ島、湘南モノレール・湘南江の島の各駅からのアクセスも抜群。日中は海水浴や江の島観光を満喫し、最後に花火で締めるのがおすすめです。こうして事前に情報を収集しておけば、子連れでも花火大会を楽しむことはできるでしょう。ママにとっては大変なことも多いけれど、一緒に行ってくれるのは子どもが小さいうちだけ。子どもたちはもちろん、パパやママにとっても忘れられない思い出になるといいですね。
2016年08月05日小中学生の子どもにとって、夏休みは楽しいだけではなく宿題に頭を悩ませることもあるかもしれません。中でも自由研究は、毎年何にしようか考えるだけでも大変ですよね。私たちが子どもだった頃とでは、自由研究の内容もだいぶ変わっています。どんな自由研究があるのでしょうか。取りかかる期間は短期〜長期までさまざま夏休みの自由研究といっても、長期間にわたり観察が必要なものから、1日で終わってしまうものまで期間は様々です。低学年でもできてすぐに終わるものとしては、普段作れないものを作ってみるというのがいいでしょう。例えばスライムやスノードーム、スーパーボールなどは、家にある身近なもので作ることができます。作る過程を記録すれば立派な自由研究になりますし、作った後もオモチャとして遊ぶことができるという経験は心に残りますね。時間をかけてじっくり行うものとしては、生き物の観察や自分の住んでいる街の歴史を調べるなどがあります。紙芝居や、歴史の人物のカルタを作ってみるなど、興味のあるものを題材にして身近にあるもので自分で作ってみるというのもよいですね。多彩な自由研究キットも参考に今は自由研究が役立つ一式が揃ったキットも数多く販売されていて、ユニークなものも多いです。お店で眺めるだけでもヒントになるかもしれないですし、困ったらそのまま購入して使用するのもいいですね。・飼育キット生き物の観察というとアリの観察というイメージがある方も多いかと思います。アリの飼育ができるキットも販売されていますが、飼育できる生き物は他にもさまざまです。ダンゴムシを飼う迷路状の家や、カブトエビやシーモンキーなどを孵化させるところからできるキットもあります。「自分で育てると途中で死なせてしまうのではないか・・」という心配のある方は、こういったキットを利用するといいでしょう。飼育を成功させるための付属品や説明書がついているので、自信をもって取り組むことができますよ。変わったものでは、バクテリア培養プレートなどもあります。・工作キットペットボトルを利用してロケットなどを作るキットが人気です。実際に遠くまで飛ばすことのできるタイプもあるので、作った後も楽しめます。お掃除ロボットを作るキットもあります。掃除効果はほとんど期待できませんが、自分で作ったものが面白い動きをするのを楽しむ子が多いようです。木材がセットになっていて、棚やラックなどを作成するキットもあります。自分で切る必要がないため失敗せずに作ることができます。マイクとイヤホンがついている本格的な集音器もあり、本格的に作りたいという子どもにはオススメです。・その他の面白キットその他、面白いキットはたくさんあります。例えば化石を発掘するというもの。レプリカの化石とはなりますが、ノミを使って化石を傷つけないように採取するのは本格的で大人もはまりそうです!コップについた指紋を採取するというものもあります。刑事ドラマなどでよく見るシーンを自分でやってみるというのは、記憶に残る体験になりそうですね。3Dのものも多くあります。実際に3Dの写真を撮るものや、撮った写真を専用の眼鏡で見ると立体的に見えるものなどさまざまです。物が立体に見える仕組みも合わせて学べるものがあるので、興味を持って取り組むことができるでしょう。自由研究を何にするか考えるのが憂鬱になることもあるかもしれません。しかし何かに取り組んでみると、思わぬ興味が沸いてきて色々調べたくなるということもあるかもしれないですね。せっかく取り組むのであれば楽しめるものを選びたいですね。是非親も一緒に楽しんで取り組み、夏休みの思い出の1つとして自由研究を行ってみてくださいね。
2016年08月05日現代では、電気のあるくらしが当たり前。暑くなればクーラーや扇風機で涼をとり、風呂上がりに冷凍庫で冷やしたアイスクリームを食べるなど、夏でも快適なくらしを実現しています。しかし、数十年前にはクーラーはもちろん、冷蔵庫もありませんでした。そのためか、電気の大切さを知らない子どもたちがいても不思議ではない現状。昔のくらしを子どもたちに教え、電気の大切さを伝えるのもいいかもしれません。■昔の人は夏、どのようにくらしていたの?昔の人たちは、電気がなくても暑い夏を乗りきるために、さまざまな工夫を凝らしていました。クーラーなんてもちろんありませんから、軒先によしずを置き、室内に日差しが入ることを防止。庭にはふろの残り湯などで打ち水をして、涼しくなる工夫をしていました。ときには氷を置いて、外からの風を冷やすことも。現代で実際にやってみても、クーラーほどの効果は得られませんが、それをあえて実践することで、いかに自分たちの生活が電気に頼っているかを知ることができます。昔といまでは気温がちがうといわれますし、毎日このような生活ではつらいものです。でも、1日だけなら非日常感を味わえます。楽しみながら挑戦できるでしょう。私たちの親世代、つまり子どもにとっての祖父母が子どものころは、このような生活が当たり前でした。こうした経験をしておくと、夏休みに帰省したときに祖父母との話のネタにもなります。■日本の夏は和装で!昔の夏の雰囲気を味わうなら、ファッションにもこだわりたいところ。男の子には甚平、女の子には浴衣を用意してあげましょう。お祭りや花火大会のときにしか着られない和装ができるので、子どもはイベントのような感覚で昔のくらし体験を楽しむことができます。甚平はゆったりとしたつくりで通気性が高く、熱がこもりにくい特徴があります。麻なら吸水性も優れているので、さらに快適に過ごせるでしょう。浴衣も締めつけが少なく、風通しがよいのが魅力です。着崩れが気になりますが、家のなかなら気にしなくてOK! おてんばな女の子なら、女子用の甚平を着せてもキュートです。夜は窓をあけて、風通しのよい状態でおやすみなさい。虫よけスプレーや蚊取りマットなどは使わず、蚊取り線香や蚊帳で風情を味わいたいものです。■夏野菜でクールダウンキュウリやナスなどの夏野菜には、体を冷やす作用があるといわれています。こうした食材を取りいれることも、夏を涼しく過ごす秘けつです。氷水を入れた木桶やボウルで野菜を冷やし、そのまま豪快に丸かじり! 野菜本来の味を楽しめますし、イベント性があって子どもたちも野菜に親しみやすくなりそうです。こうした体験はエコになるだけでなく、災害などで電気が使えなくなってしまったときの知恵を授けることにもつながります。子どもが大きくなってしまうと「面倒くさい」と嫌がられるので、小さいうちにぜひ体験を!
2016年07月29日長い夏休みが始まりました。長期間、園や学校に行かない生活は、普段と違ったことをするチャンスといえるでしょう。お出かけも楽しみな季節ですが、時には家でゆっくりと親子クッキングをするのはいかがでしょうか。どんなお手伝いをさせたらよいのか、気を付ける点はどんなことかを知って是非チャレンジしてみましょう。まずはできることから始めよう料理のお手伝いといっても、年齢やその子の手先のレベルによってできることは様々です。しかし「この子にはまだできないから」と決めつけるのではなく、些細な事からで構わないのでやる気がある子にはどんどん挑戦させてあげましょう。簡単にできるものは「丸める」「混ぜる」「こねる」「卵を割る」などがあります。特に丸める・こねるは遊びに似ているため子どもがとても好きな作業です。まずは大人が手本を見せて、子どもが行う時には手を添えて教えてあげましょう。粉類をまぶす場合は、ポリ袋に粉と材料を入れて口を閉じれば簡単に、しかも手を汚さずに混ぜることができます。1つできたらたくさん褒めてあげ、徐々にレベルアップしていくと子どもに自信がつきますね。年齢別のお手伝い内容とはお手伝いをさせる内容は年齢だけで決められるものではありませんが、ある程度の目安を知っておきましょう。2~3歳は真似をしたがる時期です。手でできる「洗う」「(炊飯器などの)スイッチを押す」「パンに具を乗せる」などをやらせてみましょう。その際、必ず最初に手を洗ってから行うことを教えます。毎回教えることで自然と習慣になります。4~6歳は手先も器用になるので、調理器具を使ったお手伝いも取り入れてみましょう。包丁がまだ早いと思えばピーラーを使うなど、工夫するといいですね。IHも含めた火の扱いはまだ行わない方が無難でしょう。その代わり、火の危険性をしっかりと教えます。他にも、生肉は食べない、生のものを触ったら必ず手を洗う、など、理解力が増す時期に基本的なことを徐々に教えていくと良いでしょう。小学生になったら、当然親の監視のもととなりますが料理を最初から最後までやり遂げるところを目標としましょう。火を使わず、電子レンジやホットプレートなどを使用すると安全にできますね。学年があがってくれば、徐々に「焼く」「茹でる」「揚げる」などの調理にも挑戦しましょう。包丁の使い方を覚えましょう包丁を使い始める年齢については、早い子では3歳という子も、小学校にあがってからという子もいます。器用さや性別などを考慮して判断しましょう。始めに使い方をしっかりと教える必要があります。まずは正しい姿勢と持ち方。おへその中央がまな板の中心になるように、踏み台などを使用してセッティングします。持つ際は柄の真ん中を利き手でしっかりと握ります。左手(利き手と反対の手)はネコの手が基本です。力加減は、子どもの後ろから手を添えて一緒に切ってみるといいですね。最初は柔らかいものから挑戦し、固いものを切る時はしっかりとつかんで切ることを教えましょう。また、意外と忘れがちなのが包丁の置き方です。まな板と平行に、刃を人と反対側に向けて遠い位置に置くということをしっかりと教えましょう。適当に置く習慣がついてしまうと、いざという時に落ちてケガをする可能性があります。使い方と一緒に、始めにしっかりと教えましょう。 私の息子は年中になってからとても手伝いをしたがるようになり、最近は必ず卵を割る・混ぜるを行います。たったそれだけでも食事をする際は「僕が作ったご飯おいしいね」と喜んで食べます。一緒に料理を体験して得た達成感や満足感は、食の大切さを実感することにもつながるでしょう。是非たくさん時間がとれる夏休みに、親子でクッキングを楽しんでみてください。
2016年07月28日夏休み中の子どもたちも多いことでしょう。ママとしては、子どもとどう過ごすかは悩ましくもありますよね。そんなときこそ、子どもと一緒に“つくる”ことを楽しんでください。今回は、プラバンアクセサリーづくりをご紹介します。女の子にはパッチン留め、男の子にはネームプレートがおすすめです。ちょっとしたプレゼントにもよろこんでもらえますよ。ママのほうがハマッてしまうかもしれません。■材料のほとんどは100円ショップでそろう!プラバンといえば、トースターでつくるキーホルダーだけではありません。プラバンが立派なアクセサリーになるほど進化しています。しかも、材料のほとんどが100円ショップで購入できます。用意する材料は、プラバン、油性のマーカー(白)、パステル、紙やすり、レジン、パッチン留め、グル―ガン。着色は色えんぴつなどでもできますが、おすすめはパステルという画材。パステルを使うと色あいがとてもやわらかくなります。■ヘアアクセサリーのつくり方プラバンはアイテムによって収縮の比率が異なります。約5cmの正方形の試作品をつくって収縮の比率を確認してみるといいでしょう。だいたい1/3~1/4に縮むと思ってください。では、パッチン留めのヘアアクセサリーをつくってみましょう。適当なサイズのプラバンにヤスリをかけて細かく傷をつけます。油性のマーカーで好きな絵の輪郭を描いたら、パステルで着色。輪郭に沿って切りぬきます。オーブントースターの網の上にアルミホイルを裏向きにして敷き、絵を描いたほうを下にしてのせください。800Wで50秒ぐらいを目安に加熱してください。火力調節がない場合は「トースト」が適しています。プラバンはあっという間に縮みます。縮み具合を目で確認して、取りだすタイミングを見つけましょう。取りだしたら、すぐ厚い本と本の間などに挟んで平らにします。表側にレジンを塗って乾かします(裏にフェルトを貼るとクオリティがアップします)。グルーガンでパッチン留めに接着すればできあがりです。絵の縁取りは黒いマーカーではなく、白などの淡い色を使うと優しい仕上がりに。着色に使うパステルは粉を固めた棒状のもので、布手袋をして指先も使って色を塗るとうまくいきますよ。■プラバンつくりの注意点ハサミやオーブントースターなどを使うので、安全面に配慮してください。プラバンは紙よりも硬いのでママがカットするなど、子どもの成長に合わせてサポートするといいですね。また、カットした部分でけがをしないように気をつけましょう。子どもが描いた絵やママのオリジナルイラストなど、好きなモチーフでたくさんつくってみてください。ママ自身のアクセサリーなら、ラインストーンをつけてもすてきです。子どもと何かをつくるときは、できばえよりも、楽しむことがいちばんです。子どもも自分らしいものができれば大よろこびするはず。達成感を味わった子どもの笑顔は、ママを幸せな気持ちにしてくれるでしょう。暑さや雨で外遊びができないときなどに、試してみてくださいね。
2016年07月26日日に日に気温が高くなり、外での水遊びが心地いい季節がやってきました。「早く水遊びがしたい!」という子どもとママたちへ、いますぐ東京都内で水遊びができる無料の公園を紹介します。■まるで巨大な滝壺みたい! 虹がでる水のカーテンを歩こう・総合レクリエーション公園(江戸川区)大小10の公園や広場が集まる広大なスポット。水遊びできるのは「虹の広場」です。壁泉と呼ばれる回廊は上から水が流れおちて、水のカーテンのようです。流れおちる水の内側を歩くと、巨大な滝壺にいるような気分に浸れます。天気のいい日は、光が水にあたって虹が発生することも。公園にはアスレチックや小学生以下の子どもが無料でポニーに乗れる「なぎさポニーランド」もあります。交通アクセス東京メトロ東西線「西葛西駅」から徒歩約7分■白い砂浜で水遊び&砂遊び! 長いローラースライダーも人気・大森ふるさとの浜辺公園(大田区)約400mにわたる人工の白い砂浜がある公園です。河口につくられているため、波が少なくておだやか。遊泳は禁止されていますが、水遊びや潮干狩りを楽しめます。足洗い場があるため、汚れた足をきれいに流して帰れるのもうれしいところ。橋を渡ったところにある、ふるさとの広場には、長さ30mのすべり台・ローラースライダーがあり、子どもたちに大人気! 幼児向けの遊具もありますよ。近くにある「大森 海苔のふるさと館」の3階展望室では、眺望を楽しみながらお弁当を食べられます。日ざしの強い日や急な雨のときも安心です。交通アクセス京浜急行線「大森町駅」から徒歩約12分■流れる滝を歩いてみよう! 水上アスレチックにもトライ ・平和の森公園(大田区)大森ふるさとの浜辺公園のとなり。東京ドームの2倍以上の広さをもつ公園で、環状七号線をはさんで南北にわかれています。水遊びは北部の平和の広場へ。カスケードと呼ばれる流れる滝は、なだらかな階段状のせせらぎ。安全のため、素足ではなくサンダルなどをはいて遊びましょう。ほかにも釣りができる池や水生植物園があります。公園の南側には人気のフィールドアスレチックも(小中学生100円、高校生以上360円)。池のコースがあるので、着替えを持って行ってくださいね。近くには無料の幼児用アスレチックもありますよ。交通アクセス京浜急行線「平和島駅」から徒歩約10分■駅近なのに緑あふれる渓谷美! 風流な景観に癒やされる・音無親水公園(北区)王子駅のすぐ前にかかる音無橋の真下にあり、川の流れを人工的に整備してつくられた公園です。このあたりは江戸時代から渓谷の名所で、浮世絵にも数多く描かれていました。いまも江戸情緒を感じさせる木の橋やあづま屋、水車などがあり、風流な景観は「日本の都市公園100選」にも選ばれているほど。その名のとおり水に親しむ憩いの公園で、遊具はありません。せせらぎの深さは20cmほどのため、小さなお子さんも安心して遊べます。ベンチや木かげなど休憩できる場所も多く、お弁当を広げたり、着がえたりなど、スペースには困りません。交通アクセスJR京浜東北線・東京メトロ南北線「王子駅」より徒歩約2分東京にも無料で水遊びできる広い公園があります。浅瀬で楽しめるから、子どもの水遊びデビューも安心です。お弁当やレジャーシートを持って、近場の水遊びスポットにおでかけしましょう。
2016年07月18日■ハンドメイドクラフトで楽しむミッフィー世界中で大人気のミッフィー。絵本「うさこちゃん」シリーズでもお馴染みですよね。お子さんに読み聞かせで、毎日のように親しんでいるママも多いのではないでしょうか? そんなミッフィーを、ふせんを使った切り絵で楽しむ方法が、6月末に発売された「ふせんで作るミッフィーの切り絵あそび」(双葉社)で紹介されています。■ミッフィーの仲間たちも登場ミッフィーといえば、シンプルなシルエットが印象的ですよね。本書では、ふせん1枚で作る、簡単なシルエット切り絵から、2枚以上の色違いのふせんを組み合わせて作るセットアップ切り絵など、さまざまな手法を使った切り絵が登場しています。もちろんミッフィーだけでなく、作者ブルーナさんお馴染みの動物たちに加え、くまのボリスや、ぶたのポピーさんなど、ミッフィーの仲間たちも登場。たくさん作って飾れば、可愛らしいインテリアに!著者のKilligraphさんによると、タント紙を使ったミッフィー切り絵(写真下)は、より絵本に近い世界観を表現できるそうです。■インテリアとして、オリジナルの楽しみ方も!切り絵を応用した、クラフトも紹介。ジオラマカード(写真下)は、そのまま飾れるだけでなく、折りたためばカードとして贈ることもできるんです。さらに、ミッフィーのお家の形をしたスタンドアップカード(写真左下)は、家を開くと切り絵が立ち上がる仕組みに! こちらもメッセージを添えて贈るカードとしても重宝しそうです。また一見、難しそうに見えますが、ガーランド(写真右下)は最も簡単だそう。お部屋のポイントにもなりそうですね。 ■型紙付きなので、初心者でも安心ハサミやカッターを使用するので、お子さんだけで楽しむなら、小学生や中学生におすすめですが、ママが作ってあげれば、小さなお子さんも喜んでくれるはず。しかも本書で紹介されている切り絵は、すべて型紙が付いているので、初心者でも手軽に始められますよ。7月9日(土)には三省堂書店池袋本店で、著者Killigraphさんによるワークショップも開催されるので、興味がある方は親子でお出かけしてみてはいかがでしょうか?『ふせんで作るミッフィーの切り絵あそび』発売記念 ワークショップ イベント詳細ページ 日時 2016年7月9日(土)(1) 13:00~14:00(開場12:45)(2) 14:15~15:15(開場14:10)会場 三省堂書店池袋本店 書籍館4階 イベントスペース 「Reading Together」
2016年07月07日子どものオモチャには高価なものも多いですが、安価で入手できればそれに越したことはないですよね。実は100円ショップにも、3~6歳前後の小さな子ども向けのオモチャや遊び道具はいっぱいあります。中でも特にコスパの高いおすすめのアイテムを紹介します。■おままごとグッズ最近の100円ショップのオモチャコーナーでは、野菜、果物、包丁、フライパン、食器などのおままごと用グッズを多数見かけます。野菜や果物などの食材は、たいてい真ん中にマジックテープが付いていて、オモチャの包丁で半分にカットすることもできます。デパートや専門店で売られているままごとセットはかなり値が張りますが、100円ならたくさんのアイテムをそろえて、壮大なおままごと遊びが楽しめます。■ブロックプラスチックのカラフルなブロックは、数種類のサイズを1袋に詰め合わせたものが売られています。シンプルな造りで、あまり複雑な形のものは作れないのですが、小さな子どもにとってはかえって遊びやすいようです。もうすぐ4歳になる私の息子は、1万円以上するレゴブロックのセットも持っているのにちっとも使わず、100円ブロックを愛用しています。まずは1袋買ってみて、子どもの反応がよければ、4~5袋まとめ買いして豪勢に遊ばせてあげましょう。■紙粘土3歳を過ぎて手先が器用になってきたら、紙粘土もおすすめです。遊ぶときの台になる粘土板もセットで購入するといいでしょう。たださわったりこねたりして感触を楽しむだけでも、小さな子どもにとってはダイナミックな遊びです。慣れてきたら、おだんごやパン、動物など好きな形を作って遊べるようになるので、想像力も広がりそうです。 ■シャボン玉小さな子どもはとにかくシャボン玉が大好き。100円ショップで1セット買えば、数回にわたってたっぷり楽しめます。一般的に、シャボン玉を自分で吹いて遊べるようになるのは3歳頃から。子どもにシャボン玉をさせるときは、誤飲しないよう注意しながら、必ず大人といっしょに遊ぶようにしましょう。■お絵かきボード描いて消せるミニサイズのお絵かきボードは、手を汚さず、ゴミも出さずに繰り返し使える優秀アイテム。お出かけのときに持ち歩くのにもピッタリです。外出時、レストランでの待ち時間などに、さっと出して遊ばせると、お絵かき好きな子なら、しばらくおとなしくしていてくれます。100円ショップには、上記のほかにも、ミニカーや魚釣りゲーム、水鉄砲など、子どもが目を輝かせてほしがりそうなものがたくさんあります。しかし、これらの複雑な造りのオモチャ類は、使い方によっては壊れやすいかもしれません。もちろん「100円なんだから壊れても惜しくない」という考え方もアリですが、我が家では、壊れた100円オモチャを息子が捨てさせてくれず、後でジャマになって困りました。個人的には、壊れにくいシンプルな造りのオモチャと、シャボン玉、お絵かき帳、シールのような消耗品は100円ショップで、それ以外はオモチャ屋さんで買うことをおすすめします。
2016年07月02日ジメジメした梅雨の時期は雨で、夏になれば猛暑で、外で遊ぶ時間が中々取れなくなります。しかし動きたい盛りの子どもは思いっきり体を動かしたいですよね。お出かけをしなくても家で体を動かしてストレス発散したり楽しくなったりする遊びをご紹介します。想像力をかきたてる!段ボールを活用大きい段ボール箱にチラシや新聞紙をちぎった物をたくさん入れお風呂にしましょう。ちぎった紙を水やシャンプーに見立てて頭からかけたり、底にオモチャなどを隠して探したり、片づける際には箱を清掃車に見立てたりなど、子どもの想像力をかきたてます。紙をちぎる作業も子どもは大好き。手を器用に使うことにもなりますので、準備も一緒に行うと楽しめますね。段ボールをガムテープなどで立体にし、積み木にするのもおすすめです。大きな積み木は、高く積み上げるにつれて腕や体全身を使うので体力を使います。紙を貼ってお絵描きをすればオリジナルの積み木が出来上がりますね。風船でバランス力や筋力アップ風船を使ってバランス力を養えます。段ボールや厚紙で、風船が乗るくらいの穴をあけたお皿状のものに持ち手をつけます。穴に風船を乗せて、落とさないように歩きましょう。目印を設けてスタートから目印を回りゴールする、という道筋を作り親子や兄弟・友達などと競争するのもいいですね。歩く際は少し膝を曲げて腰を落とす体勢にするとバランスをとるのが難しくなり効果があがります。他にも、座った状態で両足を上げ膝の間に風船を挟みます。足を浮かせた状態で手を使ってくるっと一周してみると、バランスを取りながら脚の筋力も鍛えることができます。簡単にできたら大きい風船に変えてみるなど、その子の体型や年齢に合わせて対応しましょう。身近なものを活用しよう家にあるものをいつもと違う使い方をすると、少しだけ非日常を感じることができて子どもも飽きずに遊べます。タオルの端と端をもって引っ張り合いをするのも楽しいですよ。親子で行う場合は、親がハンデをつける(何本かの指だけ、利き手じゃない手で、など)と子どももやる気がでますよ。洗濯かごなどを使ってボール投げをするのも楽しいですね。ちょうどよい柔らかいボールがなければ、ペットボトルのフタなどを使用してもいいでしょう。室内で思いっきり投げても危なくないものを使いましょう。かごまでの距離を変えたり、親がかごを持ってゆっくり動かしたりすることで難易度を上げることができます。外に出られないからとDVDを見たり、お絵描きをしたりと静かな遊びばかりでは体がなまってしまいます。少しの工夫で、家でも体を使うことができますね。体を作ることは走り回ることだけではありません。外に行けない時は、室内だからこそできる体作りを行ってみましょう。
2016年06月30日これから長い雨の季節、梅雨がやってきます。大人でも気分が落ちこむことが多い梅雨の時期、子どもたちも外遊びができずグズグズ気味に。そこで今回は、エキサイトお悩み相談室の 岡本れい子(おかもとれいこ)先生 に、「梅雨を10倍楽しめる、子どもとのベストな過ごし方」を教えてもらいました。■梅雨を楽しむ! 雨の日の『外』遊び・長靴を履いて、水たまりジャブジャブ子どもは大きくなっても、水たまりのなかを歩きたがる習性があるようです。大きな水たまりを歩くと起こる波や、ピチャンと水がはねる感覚がおもしろかったりするのですね。「周りに人がいないか確認してからジャンプだよ!」と、小さなころから声かけすることで、人に迷惑をかけないように気をつけるというしつけもできます。・“雨の日に使うもの”で特別感を出す小さな子ども(主に未就学児)の場合は、頭に耳がついているカエルのレインコートや、頭の先がくちばしになっているようなヒヨコのレインコートなどでかわいさを演出してみましょう。傘にキャラクターの絵と耳がついていたり、動物の顔と耳がついていたりするものも喜びますよ。小学校2年生くらいになると「恥ずかしい」と思う子どもが増えてくるので、幼いころは、“雨の日に使うもの”で特別感を出すと、雨の日が楽しみになるメリットがあります。ただし、子どもは傘をふりまわしたり、ひっくりかえして遊んだりするので、“雨の日に使うもの”の危険性も留意しておくことが必要です。・傘袋の再利用で風船遊びを雨の日に出かけた際は、店舗の傘袋を捨てずに持ちかえってみましょう。使用後の傘袋を膨らませて、長細い風船をつくります。できあがった長細い風船は、チャンバラごっこやスターウォーズの真似ごとなど、子どものありあまっている体力を発散させるのに最適です。ビニールなので、お友だちやママに当たっても危険は少なく、子どもも楽しく遊べます。きつく結んでも空気が抜けてしまったり、穴が開きやすかったりという難点がありますが、雨の日だからこそできる遊びのひとつです。ただし、遊ぶ場所には注意が必要です。■梅雨を楽しむ! 雨の日の『室内』遊び・ビニール袋で楽器を作るシャカシャカ遊び子どもは工作が好きですよね。小学生以上になれば、ラキューやレゴ、プラモデルなどでも楽しめますが、未就学児の場合は粘土を使う、絵を描くのが精一杯ということも。そこで、ビニール袋に新聞や広告の細切りをたくさん入れて、シャカシャカ楽器をつくってみましょう。ハサミを使える子は細く切ってから、使えない年齢の子はビリビリに破いてからビニール袋に入れます。子どものストレス発散になるうえ、“音がなる”ということにとても喜びを感じるようです。もし、ご自宅に少し大きめのビーズなどあれば、ペットボトルに入れてキャップを締めるだけで、かわいい楽器の完成です。色を塗ったり、折り紙などを貼ったりしても楽しいですよ。・風船を使ってバレーボール子どもはもちろんのこと、親も楽しんでできる遊びです。ご兄弟がいればより楽しいかもしれませんが、ママと子どもの1対1でもいろいろなパターンで遊べます。風船を使うのでマンションでも下に響きませんし、テレビやガラスに当たっても割れる心配もありません。ただし、子どもが滑ってケガをしないよう、裸足にならせたり、周囲に物を置かないよう気をつけたりといった配慮は必要です。・親子でじっくり向きあえる時間を楽しむ雨だからこそ、子どもとふたり、DVD鑑賞や読みきかせ、カルタ、迷路などでじっくり向きあえる時間をつくりましょう。たとえば、図書館で昆虫や動物の本を借りて読んだあと、BBC放送のネイチャービデオを親子で見るのもおすすめです。子どもは弱肉強食の世界や、動物の赤ちゃんに対して興味を持ちます。そういったジャンルであれば、親も楽しく見ることができます。子どもとふたりで「わぁ、すごいね~。かわいいね!」など、感情の共有をしてみましょう。雨の日だからこそ、気をつけておきたいこと雨の日の楽しさだけではなく、命に関わることをきちんと教えておきましょう。たとえば、雷がなったとき、木の下での雨宿りはとても危険であるということ雨が降っているとき、または降ったあとの川には絶対に近づいてはいけない雨風が強いときは、看板の下や工事中のビルの下をなるべく通らない雨の日はイライラしている人が多いので、傘のしずくを人につけたりしないように注意することなど、その都度きちんと教えこんでいってあげてください。■ママの疲れを癒やすには?とにかく自分にご褒美を与えましょう。おいしいお酒をゆっくり飲むもよし、バブルバスに入ったりマッサージに行ったりするもよし。人としゃべることも大切ですので、親しい友人とお茶をするのもいいでしょう。「そんな時間がない!」という場合もあるかもしれませんが、そんなときは、子どもの小さいころの写真を見ると、心が落ちつき癒やし効果がありますよ。ジメジメした梅雨の長雨も、子どもとじっくり向きあえる大切な時間に変換したら、あっという間に梅雨が明けてしまいそう。子どもと一緒に“雨の日の思い出”をたくさんつくってくださいね。●取材協力:エキサイトお悩み相談室 岡本れい子(おかもとれいこ)先生
2016年06月09日こどもと見つけた小さな発見日誌
育児に遅れと混乱が生じてる !!
ムスメちゃんとオコメちゃん