2020年9月14日 21:00
窒息死の原因にも?お家時間が増えた今こそ確認したい安全対策【睡眠編】
こんにちは、保育士の中田馨です。子どもを育てていると「あと少しでケガをしそうだったかも」という「ヒヤリ」と感じる場面に遭遇することがあると思います。この「ヒヤリ」とする感覚、実は大切にしてほしい感覚なのです。お家で過ごす時間が多くなった今、赤ちゃんにとって安全な環境についてもう一度確認してみましょう。
今回から保育園で実践している安全対策を紹介します。初回は睡眠時の安全対策についてです。
睡眠時に起きる可能性のある事故とは?
睡眠時に起きる可能性のある病気や事故には、乳幼児突然死症候群(SIDS)、窒息死などがあります。
乳幼児突然死症候群(SIDS)とは、それまでの健康状態および既往歴から、いつ起きるかが予測できない原因不明の病気です。
リスク因子として、うつぶせ寝、妊娠中の喫煙、赤ちゃんの周囲での喫煙、人工栄養、未熟児、肺炎などが考えられると言われ、1歳未満児に多く起こります。厚生労働省HP「平成28年人口動態調査」によると、平成28年の0歳児の死因の3位に乳幼児突然死症候群(SIDS)が入っています。
例えば、保育園では乳幼児突然死症候群(SIDS)や窒息死を防ぐために、お昼寝時は5分に1回の呼吸、顔色などの体調面のチェックをおこないます。また、うつぶせや横向きに寝ていたら、その都度あお向けに戻します。ですが、これはあくまで保育園だからこそできること。家庭で寝ているときに5分ごとに睡眠のチェックをするなんてことは、現実的ではありません。
寝ているときの赤ちゃんのチェックポイント
保育園のように5分に1回のチェックはできないにしても、赤ちゃんが寝ているときに、気づいたタイミングで体調面のチェックしましょう。顔色は良いか、呼吸は落ち着いているか、汗をかいていないか、うつぶせ寝をしていないかなどをチェックします。
顔色が悪かったり、呼吸が荒かったりなど気になることがあれば、声をかけて起こしてもいいでしょう。
汗をかいている場合は、タオルで汗を拭きとって着替えをし、寝具や室温の調整をしましょう。好んでうつ伏せになる子もいますが、うつぶせ寝をしているときはあお向け戻すようにします。あお向けにすると起きてしまうこともあるので、「せっかくぐっすり寝ているのに……」