2021年2月27日 22:20
意外と知らない!湯冷ましって?水道水・ミネラルウォーターはいつから?
湯冷ましなど水分の取り方
離乳食が始まる前の赤ちゃんは、母乳や育児用ミルクを飲んでいますので、基本的に湯冷ましなどの水分補給は必要ないとされています。湯冷ましを取り入れるとすれば、離乳食がスタートしてからでも遅くはありません。
赤ちゃんに湯冷ましを取り入れるときは、冷えすぎたものを与えるのではなく、少し温かみが残る「ひと肌」程度の温度が理想的。あまり飲みすぎると、湯冷ましだけでおなかがいっぱいになって、母乳や離乳食を食べなくなることもあるので、1回につき10~30ml程度を目安にして与えてみましょう。
湯冷ましを飲み慣れていない子は、飲み慣れるまではのどに引っかかりやすいです。例えば哺乳びんで与える場合は、赤ちゃんは育児用ミルクがお口の中にやってくるつもりで飲んでいるはず。それが、ミルクではなく湯冷ましだと初めての味や食感にビックリしてのどに引っ掛け、ケホケホと咳き込む子がほとんどです。
赤ちゃんが飲むときの体の傾きや、哺乳びんの傾き加減を調整しつつ、ゆっくり少量ずつ飲ませるように心がけてください。
乳幼児が水分補給するときにおすすめな飲み物
乳幼児が水分補給をするときに、大切な視点としては、カロリーや甘みのないものを選ぶことです。その視点から、湯冷ましはOKです。麦茶は生後1カ月ごろを目安に飲ませることができます。ベビー用に販売されている麦茶は、苦味が抑えられているので飲みやすいです。大人用でももちろん構いませんが、飲ませる場合は2~3倍の量の湯冷ましで薄めてから与えましょう。
お茶でも、ほうじ茶や番茶にはカフェインが少し含まれているので生後8~9カ月ごろを目安にスタート。ウーロン茶やブレンド茶はカフェインが多めなので、1歳を過ぎても△な飲み物です。
カフェインは多く摂取することで、めまいや動悸、下痢、嘔吐などの症状が出ることがありますので、乳幼児の摂取には十分に気をつけてあげてください。
それぞれの飲み物の特徴を知ることで、赤ちゃんにとって何を選べばよいかが、判断できるのではないかと思います。参考にしてみてくださいね。
著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。