2021年9月7日 17:30
相変わらずレチナつけるのを嫌がる娘。夫婦で団結してサポートすることに
「口唇口蓋裂ちゃん、育ててます」151話は、退院後の最初の外来のお話です。体重の変化や創部を確認したあと、閉鎖床の調整や口内の撮影などさまざまな診察を終えたのですが、どれも問題なかったほか、創部の異常などもなくホッとしました。そして、診察の最後に先生から退院後の様子を聞かれたのですが……。
レチナについて、先生から鋭い質問が…!
鼻の形を維持するために大切なレチナ(※1)。
前回の手術後、レチナをなかなか日常的につけることができなかったせいで、口蓋手術のときに鼻の形があまりにも崩れてしまっていたほか、鼻腔にも大きなできものができていたので、それを取り除く処置もおこないました。
今回の手術後からはレチナをつける習慣を取り入れるため、当初は退院後の初外来の日までレチナを鼻に縫い付けておく予定でしたが、退院直前になってレチナを縫い止めていた糸が外れてしまいました。
さらに、その日のうちに擦れて創部が赤く腫れたりするなどのトラブルが重なり、今度こそはと心を鬼にしてレチナをつけるよう、夫婦で取り組んでたのですが……。
相変わらず激しく抵抗して嫌がる娘に2人して苦戦しっぱなしで、安定してレチナをつけられていませんでした……。
(※1)レチナ:鼻の形を維持する目的で使用するシリコン製の装具
以前に同じ口唇口蓋裂児の親御さんと話したとき(口唇手術後に再会したお母さん)からは2歳をすぎたあたりで自分でつけてくれるようになったと聞いていたので、それを期待したのですが……。
どれだけお願いしても、無理やりつけてもすぐ外してなげたり、つけてもずっと機嫌が悪く1日ぐずったり。さらには、風邪を引いてつけられなくなったりと、親子ともにレチナによる疲弊。
先生からは修正手術など大きく影響が出でてくるので、本人を説得してレチナをしっかりつけるようにと念を押されていることもあり、今回ばかりは多少泣かれてつらくても娘のためなんとかしてレチナをつけなければならない!
そのためにはどうしたらいいか夫と相談して考えた結果……。
本人が起きているうちは特別難しいので、娘が寝たあとに夫と連携してレチナを素早くつけることで、夜の間だけはつけられるようになりました。