子育て情報『「綿棒浣腸すると自力で排便できなくなる」は間違い!?助産師が教える乳幼児の便秘対策とは?』

2022年9月22日 17:30

「綿棒浣腸すると自力で排便できなくなる」は間違い!?助産師が教える乳幼児の便秘対策とは?

助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが乳幼児の便秘対策について教えてくれました。赤ちゃんの便秘に悩んでいるというママやパパも多いですよね。実はNGな便秘対策をしてしまっていることもあるかも……!?

赤ちゃんの便秘については、悩んでいるママは多いかと思います。便秘の改善のために色々やっているけど実はNGなことについてお話ししていきます。

赤ちゃんの便秘は離乳食期から始まることが多い?

今、日本の子ども(3歳〜8歳)の約20%(5人に1人)が慢性便秘といわれていて、子どもの便秘が深刻な問題として注目されています。これは、赤ちゃん時代から始まっていることが多いそうです。便秘は、特に離乳食が始まるころに多くなります。

離乳食が始まって固形物を食べるようになると、だんだん固形に近いうんちになっていきます。
このころには、腸にうんちをためられるように機能が発達してきます。しかし、硬い便が続いて、排便時に肛門が痛かったという思いをすると、排便が怖くなったり、いきむのをしなくなったりして、便秘につながっていくのです。

赤ちゃんの便秘とは?

生まれたばかりの赤ちゃんは、うんちを腸にためる機能が未発達なので、母乳や育児用ミルクを飲むたびに腸の働きの反射でうんちが出ます。生後1カ月ころから、大腸に少しずつためられるようになり、排便回数も少しずつ減っていくといわれていますが、個人差が大きいです。

赤ちゃんに多い便秘は、食事量や水分の不足が原因の大腸性便秘よりも、おしりの出口付近でうまく出せずにたまってしまう直腸性便秘が多いといわれています。便が長時間たまると、硬くなって出しづらくなったり、臭いがきつくなることがあります。

母乳や育児用ミルクを飲んだり、離乳食を食べて大腸が動いてうんちを押し出そうとしても、出口付近の直腸に硬い便があると押し出せずに、不快や痛みを感じて不機嫌になったり泣いてしまうこともあります。

排便は1日1回が良いですが、自然に排便が出る状態で、3日に1回ぐらいまでならあまり気にしなくてよいといわれています。
しかし、3日に1回の排便が1カ月以上続いたり、臭いうんちが続いたり、排便するときに長時間(3分以上)苦しそうにいきんで出すようであれば注意が必要です。便秘がひどくなると排便するときに肛門が切れて出血してしまうことなどもあります。

関連記事
新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.