子育て情報『「綿棒浣腸すると自力で排便できなくなる」は間違い!?助産師が教える乳幼児の便秘対策とは?』

2022年9月22日 17:30

「綿棒浣腸すると自力で排便できなくなる」は間違い!?助産師が教える乳幼児の便秘対策とは?

3日以上便秘が続く際には「たかが便秘」と思わずに、かかりつけの病院を受診しましょう。

便秘の対処法や受診するタイミングは?

おなかのマッサージや水分や食事量を増やしたり、乳製品など腸の動きを良くする食品を食べても、赤ちゃんの便秘は改善されないことがあります。直腸に便をため過ぎないように、排便のサイクルをつくることが大切です。

授乳や離乳食の後や、おならがあったり、いきみはじめたり、腸が動く音が聞こえたら、縦抱きにしたり座らせたりして腹圧をかけやすくします。 便を出しにくそうな場合は、おむつを外したり、おまるやトイレに支えて座らせたりするとすっきり出せることがあります。

2日以上出なかったり、おなかが張っている感じがあれば、綿棒浣腸で直腸にたまった便を出すようにしてあげましょう。よく言われている「綿棒浣腸が癖になって、自力で出せなくなってしまう」ということはないといわれています。むしろ、便が出ない状態が続き便秘が悪化してしまうと、下痢状の便が漏れ出てしまったり、自分が知らない間に失禁してしまうなど様々なトラブルが起こる可能性があります。
綿棒浣腸を行うなど自宅でできるケアを早めにしてあげることが大切です。

綿棒浣腸の方法

綿棒浣腸の方法は、ワセリンやベビーオイルなどを綿棒の綿の部分につけ、肛門に綿の部分を1〜2cm挿入し、肛門を外側に少し押し広げるように圧をかけながら円を描くようにゆっくりと数回綿棒を回します。

上記を試しても、排便が3日以上なく、授乳や食事後に吐いてしまう、おなかが張って苦しそうで機嫌が悪いなどあればかかりつけ医を受診ましょう。


まとめ

赤ちゃんの時期に便秘になっても、成長・発達と共に改善していくこともあります。3歳ぐらいまでには排便のリズムをつけておくことが大切といわれています。 色々工夫しても改善がみられない場合は、早めにかかりつけの小児科医に相談してみてもいいかと思います。

監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀
2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」

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