2023年5月6日 17:20
「魔法にかかってるみたい…」被害者なのに?自分を苦しめてきた相手を心配する息子<小学生トラブル>
という鈴木先生からの提案を、ソウに説明することに。
「レクトくんはソウに“執着”してるんだって」
「執着?」
小学生のソウには、馴染みのない言葉です。
「執着ってね、ひとつのことに心をとらわれて、そこから離れられないことなんだって。レクトくんはソウが気になって仕方ないんだと思う」
「え!! なんかレクト、魔法にかかっているみたいでかわいそうだね」
思いもよらない話に驚き、レクトを案ずるソウ。
「でもその魔法は悪い魔法だから、解いてあげないとだね。それで、鈴木先生が引き離してくれるから、ソウは自分からレクトくんに関わるようなことはしないでね」
ソウを気遣いつつも、ふたりを引き離すため、お母さんはソウに「レクトと関わらないように」と言い聞かせるのでした。
レクトの執着心により、トラブルに発展してしまった今回の出来事。何かに対する執着は、多かれ少なかれ、大人にもあるのではないでしょうか。
大人であれば、ある程度自分をコントロールし、自制できる部分がありますよね。しかし、レクトはまだ小学生です。
わが子を第一に考え、学校側と協力したソウの家庭。一方、複雑な家庭環境がありそうなレクト。さまざまな要因から、レクトは精神状態が不安定になってしまい、友だちを苦しめてしまったように思います。子どもにとって、安心できる家庭や居場所があることがどれだけ大切か、考えされられますね。
著者:マンガ家・イラストレーター 愛すべき宇宙人
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