2016年1月4日 04:15|ウーマンエキサイト

「3つのH」で子どもの能力が伸びる&幸せになれる(「幸せ力」の育て方 Vol.15)


五十の文字を覚えるよりも、百の「何だろ?」を育てたい

「そもそも『頭がいい』とは、文字が書けるかどうかではありませんよね。
大切なのは、文字で表現したくなるような内面の育ちです」

その通りですね。
では、豊かな心と知性を育むには、どうすればいいのでしょうか。

「第一には、絵本の読み聞かせ習慣。小学生になった子どもには読書を勧め、親子で図書館通いをするといいですね。

第二に、家族の団らん。何でも話せる雰囲気をつくり、親子で会話をたくさんしてください。

第三に、遊びを通して、楽しい経験を一緒に共有すること。
遊ぶことと遊ばせることとは違います。何かをさせることは強制することと同じ。そうではなく一緒に楽しんでください」

ただし、ひとりで何かに熱中する時間も大切ですから、お子さんが夢中になっているときには、そっと見守ってあげることがいいそうです。

これまでご紹介したことを意識して子育てをしていけば、将来、学校の授業や教材からはもちろん、遊びや家族との時間の中からも、さまざまな学びを得る力が育っていることでしょう。

「子育てに『もう遅い』はありません」と内田先生は言います。
今からでもいいのです。
お子さんが伸び伸びと能力を伸ばし、自分の力で幸せになることができるよう見守りながら、お子さんと一緒の時間を楽しんでください。

(佐々木月子)

今回取材に協力してくださったのは
内田 伸子先生
内田伸子先生
十文字学園女子大学特任教授・お茶の水女子大学名誉教授・学術博士。

専門は発達心理学、認知心理学、保育学。国立教育政策研究所「幼児の論理的思考の発達調査プロジェクト会議」(主査)、最高裁「裁判員制度の有識者会議」(委員)、文化庁国語審議会委員なども務めるほか、NHK Eテレの「おかあさんといっしょ」の番組開発やコメンテーター、ベネッセの子どもチャレンジの監修、しまじろうパペットの開発、創造力知育玩具「エポンテ」(シャチハタ)の開発なども担当。著書は、『発達心理学―ことばの獲得と教育』(岩波書店)、『よくわかる乳幼児心理学』(ミネルヴァ書房)、『子育てに「もう遅い」はありません』(冨山房インターナショナル)など多数。

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