春の新生活に向けて、贈る機会が増えてくる「入学祝い」。そこで、贈る時期や「のし」の書き方など基本的なマナーをおさらいしましょう。
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小学生、中学生、高校生などお子さんの年齢による、お祝いの相場も気になりますよね。
年齢だけでなく、甥や姪、お孫さん、家族ぐるみのお付き合いをしているお宅のお子さんなど、贈る相手との関係によっても変わってくるのでご注意を。今回はそんな「入学祝い」について、詳しくご紹介します。
そもそも入学祝いに、贈るものや時期に決まりはある?
入学祝いとは、お子さんが小学校、中学校、高校、大学(短大)、専門学校などへ進学することを祝って現金や品物を贈ることです。
「どのくらいの親しさなら贈るべき?」と気になるかもしれませんが、一般的には「身内でお祝いするもの」なので、親族や特に親しい友人・知人でなければ贈らなくても大丈夫です。
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内容について、特に決まりはありません。品物を贈ることが多い出産祝いなどにくらべると現金を包むことも多い傾向ですが、品物でもOKです。
品物の場合は、ランドセルや学習机、学習用品など、進学に関係するものを贈るのが一般的です。
贈るタイミングは「進学が決まったらなるべく早めに」がキホン。
入学の1ヶ月前くらいがベストですが、遅くとも2~3週間前には贈るようにしましょう。
特に入学時に必要な品物(ランドセルや学習机など)を贈る場合はギリギリになると相手も困るので、気をつけてください。
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入学祝いの相場が知りたい!
入学祝いの相場はどのくらいなのでしょうか? あまり少ないと失礼だし、多すぎると相手の負担になってしまうかも……?と、気になりますよね。
入学祝いの相場は、お子さんの年齢やお子さんとの関係でちがってきます。
■祖父母の場合まずは「祖父母からお孫さんに贈る場合」の金額について、ギフト総合研究所がおこなったアンケート結果をもとに見てみましょう。小学校、中学校、高校、それ以上(大学、短大、専門学校など)の段階別に、多かった回答をご紹介します。
●小学校:2万円以上(56.3%)、1万円~2万円(25.2%)
●中学校:2万円以上(55.6%)、1万円~2万円(29.4%)
●高校:2万円以上(63.6%)
●それ以上(大学、専門など):2万円以上(70.2%)
参照:金額はいくらが妥当? 入園祝い・入学祝いの相場をチェック!|ギフトコンシェルジュ
このように、祖父母からお孫さんへのお祝いは総じて「2万円以上」が多くなっています。ただし、義務教育の小学校~中学校までは1万円~2万円ということも多いようです。
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高校以上になると、学費や場合によっては仕送りなど、何かとお金がかかることもあるためか「2万円以上」がぐっと増えてきます。
■親戚・友人・知人の場合親戚(甥や姪など)、友人、知人の場合はどうでしょうか?
金額の相場は、祖父母から孫への場合とくらべると全体に低くなっています。ギフト総合研究所がおこなったアンケート結果から、多かった回答を見てみましょう。
【親戚】
●小学校:1万円前後(5千円~2万円がほとんど)
●中学校:1万円~2万円(5千円~1万円、2万円以上も同じくらい多い)
●高校以上:1万円~2万円(2万円以上も多め)
【友人・知人】
●小学校:5千円~1万円(3千円~5千円も多め)
●中学校以上:5千円~1万円(1万円以上も多め)
参照:金額はいくらが妥当? 入園祝い・入学祝いの相場をチェック!|ギフトコンシェルジュ
このように多少のばらつきはあるものの、全体として親戚の場合は「1万円~2万円」、友人・知人の場合は「5千円~1万円」が相場だといえます。
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また、お子さんの年齢が上がると相場もやや上がります。たとえばきょうだいそろって進学する場合は「義務教育まで」と「それ以上」で5千円~1万円程度の差をつけるといいでしょう。
入学祝いの「のし」「祝儀袋」はどれが正解? 表の書き方は?
入学祝いに現金や品物を贈る場合、現金なら「祝儀袋」に入れ、品物なら「のし」をかけましょう。
どちらの場合も、水引は紅白の「蝶結び」を選んでください。蝶結びの水引は「何度繰り返してもいいお祝いごと」の意味があります。
いっぽう、同じ紅白でも結婚祝いなどで使う「結び切り」の水引には「二度と繰り返さないでほしい」という意味があるので、間違えないでくださいね。
「のし」の表は上部に「祝御入学」「入学御祝」「御入学御祝」などと書き、水引の下に贈る人の名前を書きます。
祝儀袋も表の書き方は「のし」と同じです。
包む金額によって、袋の「格」に気をつけましょう。
1万円未満ならあまり豪華な祝儀袋はアンバランスです。市販の祝儀袋の多くは金額の目安が書いてあるので参考にしてください。
5千円程度なら、水引が印刷された簡易なタイプでOKです。
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ランドセルや学習用品…現金以外を贈るならココに注意!
入学祝いとして現金以外の品物を贈るのも素敵です。よろこんでもらうためには、選び方に注意しましょう。たとえばこんなケースは避けたいものです。
●両家の祖父母からランドセルが届いた(2つもいらない!)
●入学祝いに高級万年筆をもらったが、中学生では使い道がない
●祖父母が学習机を贈ってくれたが、子ども部屋にサイズが合わなかった
とくにお孫さんへランドセルや学習用品などを贈る場合、同じものを贈るつもりの方がいないか事前に確認してください。
最近はランドセルの色やデザイン、機能などもさまざまなので、お子さん自身や保護者の希望もきいておくといいでしょう。
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入学祝いといえば昔は万年筆も定番でしたが、お子さんの年齢によってはただの記念品になってしまいますし、学校から卒業祝いで贈られることもあるのでご注意を。
最近は記念品よりも、実用的な学習用品などのほうがよろこばれる傾向があります。
ただし実用的といっても、学習のさまたげになるようなゲームやおもちゃの類は、入学祝いとしては不適切です。お子さんが欲しがっていたとしても、お誕生日などの機会にしたほうがいいでしょう。
迷ったら図書券や商品券もいいですし、大学や専門学校への進学なら入学式などで着るための「スーツ仕立券」もおすすめです。
基本のマナーをおさえて、うれしい入学を一緒にお祝いしよう
進学や入学というのは、お子さん本人はもちろん、ご家族にとっても大変よろこばしいイベントです。今回ご紹介した基本のマナーをおさえて、お祝いの気持ちをうまく伝えてくださいね。
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