子育て情報『AI時代を生き抜くために 「失敗力」を育てる6つの栄養素 子どもの頃の体験が、大人になってからのやる気にも影響』

2018年12月6日 10:00

AI時代を生き抜くために 「失敗力」を育てる6つの栄養素 子どもの頃の体験が、大人になってからのやる気にも影響

の関係〕(国立青少年教育振興機構)

個別の活動とそれによって得られるとされる力は一見関係がなさそうにも思えます。しかし、考えてみれば、多くの人とかかわることで異なる年齢の人とのコミュニケーション力も身につくでしょうし、視野が広がるので、経験したことのないことにもチャレンジしてみたくなるというのはうなずけます。
こうした体験を積み重ねていくことで、少しずつ自分に自信がついて、自尊心や自立心、主体性や協調性といった社会を生き抜くための基礎的な能力が養われることになるのです。
そして、いろいろなことにチャレンジしようという意欲や関心が高まった結果、最終学歴が高くなり、年収も高いという結果につながるのかもしれません。

しかし、残念なことに、体験の機会は年々減っているようです。同じ調査では、とくに自然体験や友だちとの遊びの経験が、若い人ほど少なくなっています。
身近に自然に触れる機会や安心して遊べる環境がなくなっているなか、子どもたちに体験活動をさせるのはなかなか難しいかもしれませんが、将来にこれほどまでにプラスの影響があるなら、できるだけ機会を作ってあげたいですね。


時期にあった体験が子どもを伸ばす

では、いつどんな体験をさせたら良いのでしょうか。

同じ調査で、小学校低学年まではとくに「友だちとの遊び」と「動植物とのかかわり」が、小学校高学年から中学生までは「地域活動」「家族行事」「家事手伝い」などが、7つの「体験の力」に関係しているという結果が出ています。

AI時代を生き抜くために 「失敗力」を育てる6つの栄養素 子どもの頃の体験が、大人になってからのやる気にも影響

「子どもの体験活動の実態に関する調査研究」報告書第2章 調査研究結果の概要10p年齢期別「体験の力」との関係が見られる体験

この結果は、発達脳科学と照らし合わせてみても合点がいきます。

というのも、このコーナーで以前ご紹介したように※2、脳は
(1)からだの脳(大脳辺縁系、脳幹)

(2)おりこうさん脳(大脳皮質、小脳)

(3)こころの脳(大脳皮質の前頭葉)

の順番で発達します。小学校低学年は、からだの脳が発達し、じょじょにおりこうさん脳が育ち始める時期です。そして、がんばり抜く力など非認知能力が育つ時期とも言われています。

また、この時期には遊びを通して五感を刺激する体験が大切だと言われていますから、動植物とのかかわりや友だちとのかかわりが大切という調査結果にも通じますね。
そして、小学校高学年から中学生までは、おりこうさん脳とこころの脳がじっくり育つ時期。

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