2016年10月6日 11:00
「他の家に生まれたかった…」息子と夫の関係が悪化したとき気づいた、親子関係で1番大事なこと
息子と一緒にいる時間が短い夫にとって、声かけを学ぶことは、それほど急を要することではなかったのかもしれません。
知らぬ間に追い詰められていった息子は、とうとう…
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ある日のことでした。夫は息子の何かにまたひどく腹を立て、激しく怒鳴りつけました。息子はオタオタと慌てふためき、私の後ろに隠れ、目に涙をいっぱいためてこう言ったのです。
「こんな風に毎日毎日お父さんに怒られる僕は、小学校に入っても毎日毎日先生に叱られるんだ。僕はもっと優しいお父さんがいる家族の元に、生まれてきたかった」
このとき私は初めて、夫が息子を怒鳴り散らすことに対して、危機感を感じたのでした。
私が思っていたよりもずっと、息子は傷ついていたのです。このままでは息子の自己肯定感は下がっていく一方だ、どうしたらいいんだろう…と。
なぜ、夫に「いい父親」を求めていたのだろう
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夫の存在は私にとっては本当に支えでしたし、娘にとってもいい父親でした。でも、どうしても息子に対するきつい態度は治りませんでした。
私はこのとき悟りました。「親子にも相性がある」のだと。
これ以上、夫を変えることに時間を使っていたら、そのうち息子と夫の関係は取り返しのつかないものになってしまうと思いました。相性が悪い者同士は、物理的に引き離して、なるべく接する時間を少なくするしかないのです。
私はずっと「発達障害児の育児に協力的な夫」であることを求めていました。けれども、一番大切なことは、夫を理想的な父親に仕立て上げることよりも、息子の心を守ってやることだと気付いたのでした。
私は夫に、息子にはなるべく関わらないようにお願いしました。
優先順位を夫から息子へ変えたら…
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その後、息子の情緒は明らかに安定しています。息子と夫を引き離したことで、結果的に私と娘の情緒も安定することになりました。
どうしても子どもと相性が悪くて、相手が全く変わる様子を見せないのであれば、物理的に引き離すというのも一つの手だと思います。一緒にいることに拘る必要はありません。
大切なのは、子どもの心の安定です。
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