2017年2月3日 11:00
発達障害、職場へどう告白する?私が作った「取扱説明書」とは
サイトから引用した一般的なアスペルガー症候群の説明に加え、自分が医師から言われた特性をそのまま箇条書きしただけの資料です。
これでは、いったい私が何に困っているのか、どういう手助けが欲しいのかさっぱりわかりませんよね。
障害者職業センターで作ることになった「ナビゲーションブック」とは
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10161014776
カミングアウトで失敗した会社を辞めてから通うことになったのが、障害者職業センターでした。
センターでは、訓練の最終目的として全員がナビゲーションブック作りに取り組みます。
ナビゲーションブックとは、
●障害特性や考え方
●行動の特徴
●それに対して自分はどう対処するのか
●そして企業側に配慮を求めたいこと
…を、まとめたものです。
ナビゲーションブックの作成とは、自己像と利用者像の部分が重なったところが本当の自分であり、その部分を本人自身が理解し、自分でまとめる作業を支援することと言えます。
(厚生労働省就労移行支援事業所のための発達障害のある人の就労支援マニュアル より)
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/cyousajigyou/sougoufukushi/dl/h24_seikabutsu-10b.pdf
発達障害はまだ社会では理解されにくい「新しい障害」であり、外から見ても分かりづらい障害なので、周囲の人に理解を求めるには言葉で説明するほか、資料としてまとめておくのが有効です。そのためには、「自己理解を深める」ことが大切です。
障害特性や仕事をしていく上での課題、対処方法を把握して整理することは、自己理解を深めることにつながり、周りの人や企業に自分のことを分かりやすく伝えるスキルとなります。
企業などに自分の障害や対処方法、配慮してほしいこと、自分のセールスポイントを説明するときに利用します。
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10612000832
どんな内容をまとめればいいの?
まず、作業上の特徴、対人面の特徴、思考や行動の特徴の3つに分けて作っていきます。