子育て情報『「発達障害は治る!?」ネットの情報に翻弄された私の、2つの失敗』

2017年3月30日 14:00

「発達障害は治る!?」ネットの情報に翻弄された私の、2つの失敗

という触れ込みに惹かれてしまうのは私だけではなかったようで、中には新幹線や飛行機に乗って相談に訪れる人も後を絶たないそうです。

ところが相談に伺ってみると、その塾の目標は「子どもを支援級に入れないこと」でした。

私は当時、まだ小学校就学後のことまで考えてはいませんでした。その目標が果たして本当に適切かどうか、まだ分かっていなかったのです。

その塾が何を目指しているのか、発達障害児がどう育っていくことを望んでいるのかという点について意見が合致しない場合は、私は入塾はやめたほうがいいと思いました。結果的に、入塾はお断りしました。

「発達障害児向け」「発達障害が治る」という文言だけに飛びついてしまい、実態をきちんと把握していなかった失敗例です。

「発達障害は治る!?」ネットの情報に翻弄された私の、2つの失敗の画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28174008919

他にも、「これは発達障害児の発達に良い」「前頭前野の発達を促す」という言葉に、私は飛びついてしまいました。


そんな私を突き動かしたのが、「乗馬は発達障害の発達に良い」「カヌーは発達障害児の発達に良い」という情報でした。

私は息子を連れて、発達障害児を対象とした乗馬教室とカヌー教室に出かけました。その教室では他に参加する子どもたちもみんな同じように特性がある子どもたちだったため、息子だけが浮いてしまうこともないだろう…という期待もありました。

ところが…。

感覚が過敏な息子は、馬の臭いと大きさと肌触りにパニックです。泣いて泣いて暴れて暴れて、止まらなくなってしまいました。

そんな息子を横目に、他のお子さんたちは悠々と馬に乗っています。

カヌーはカヌーで、救命胴衣の感触にパニックになり大泣き。
さらに、前日雨が降って川岸がぬかるんでいたのが嫌だったようで、足に泥がつくたびに大泣き。

ここまで来て、こんなに息子を泣かせて、自分はいったい何がやりたかったんだろう…。私は帰りの車でため息しか出ませんでした。

この教室以後、息子は馬が怖くなってしまい、今でも馬に近づけません。


大切なのは、「発達障害児向け」ではなく「息子向け」だった

「発達障害は治る!?」ネットの情報に翻弄された私の、2つの失敗の画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10206001383

数え切れないほどの失敗を繰り返して、私が学んだのは、大切なのは「発達障害児向け」

関連記事
新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.