2017年2月17日 11:00
仮病じゃないの?子どもの体調不良の訴え、親はどう捉えるべきか
「どうしてそんなことばかり言うのだろう」、いつもつらい訴えを聞かされる私は参ってきていたのです。
娘への見方が変わった、看護師さんのある言葉
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10132112124
娘が通っていた保育所には保健室があり、ベテランの看護師さんが勤務していました。
保育所には自閉症のお姉さんと一緒に子どものお迎えに来るお母さんがいたのですが、その看護師さんは一言も発しないその子にいつも「今日も会えたね」って満面の笑顔でハグしていたのです。その様子を見て「この人なら相談にのってくれるかもしれない」と思った私は、ある日思い切って一人で保健室に相談に行きました。
「娘がしょっちゅうお腹が痛いとか心臓が痛いとか言うんですけど、なんだか納得できないっていうか…、どう接したらいいのかわからないんです。」
そう相談した私に先生は言いました。
「お母さん、りさちゃんが『痛い』といったときは本当に痛いんです。たとえ身体に病気がなかったとしてもです。
『痛いんやねぇ。
しんどいねぇ。』と共感してあげて、痛いところをやさしくなでてあげてください。それだけでずいぶん楽になるはずですよ」
「病気じゃなくても本当に痛い」看護師さんのこの言葉は、私の目を覚まさせてくれた言葉でした。
身体の痛みは、心の痛み
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先生のアドバイスのおかげで、その後は娘の「痛み」にもだんだん寄り添えるようになってきました。
だけど、小学校に入学してから月曜日が来るたびに「しんどい」「お腹痛い」と訴える娘を見ると、また「本当は仮病じゃないの?」という思いがムクムクと湧いてきてしまいました。学校に「今日は休ませます」と電話したらウソみたいに元気になるのですから。
だけど、看護師さんの話が頭に残っていたこと、そして私自身が神経症になったとき原因不明の熱が出続け、通勤電車でパニック発作に苦しんだ経験から「そうだ、この子は本当につらいんだ。心がつらいから体もつらくなるんだ」と、次第に心にストンと落ちるようになりました。
不登校になるとき、子どもは意外と自分では「学校に行きたくない」