子育て情報『発達障害の息子が迎えた卒園式。そこで話した「夢」に、思わず涙』

2017年3月23日 14:00

発達障害の息子が迎えた卒園式。そこで話した「夢」に、思わず涙

感覚過敏で泥を触れず、ぬかるみに足が入ってしまうだけで大泣きしていた息子も、あっという間に泥まみれになって帰ってくるようになりました。

この幼稚園では、年長の後半になるまで「お勉強」や「早期教育」のようなものは一切しないのも特徴で、息子にとっては良い環境だったのかもしれません。

幼稚園に入ってから、靴は3ヵ月に1回は買い替えなければならないほどドロドロになって帰ってきました。ちょっと疲れた日は、砂に埋もれて空を眺めるのだそうです。紺色の制服が真っ白になって帰ってくる日は、大抵空を眺めていた日です。

真っ白になってしまった制服も、泥まみれで穴があいてしまった靴も、見るたびに私は幸せでした。

発達障害の息子が迎えた卒園式。そこで話した「夢」に、思わず涙の画像

Upload By モビゾウ


適度な負荷の大切さ。
発表会が息子を成長させてくれた。

発達障害の息子が迎えた卒園式。そこで話した「夢」に、思わず涙の画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28144079697

息子の幼稚園は、各行事に力を入れていることで有名でもあります。1つの行事のために、1ヵ月以上前から子どもたちは練習に練習を重ねます。特に年長さんの行事は大人から見ていてもすごいレベルです。「うちの息子は年長に上がる前に挫折するかも…」と私はいつもドキドキしていたものです。

そんな心配をよそに、先生方は「ほんのちょっと頑張れば乗り越えられるぐらいの負荷を与えてみる」ということに気を配ってくださいました。「苦行に近いような負荷を与えてしまうと、子どもの自信にはつながらない。
これならちょっと頑張ればできるかも、ということをやらせるようにしている」とのことでした。

息子は何度も「もう無理~」と言ったそうですが、そのたびに先生方は息子にカレンダーを見せてくださったそうです。「あと何日だね」と言うと、息子は「頑張る~」と起き上がったそうです。それでも身体が疲れてどうしようもないときは、職員室のベッドで眠っていたそうです。

決して特別扱いはせず、けれども適度な配慮をして頂けたと思います。

そして最後の発表会で、息子は笠地蔵のおじいさん役をやらせて頂きました。それまで本人の負担を少しでも軽くするように、劇ではなるべく大勢でめだたない役をしていました。しかし、この最後の発表会は、セリフも多く出番も多い、主役をやらせて頂いたのです。
これは息子にとって大きな自信になったと思います。

関連記事
新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.