臨床心理士の資格は国家資格ではなく、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会による民間資格です。
http://fjcbcp.or.jp/shitokusha/
出典「臨床心理士」資格取得者の推移|日本臨床心理士資格認定協会
臨床心理士の資格を取得するには、受験資格を満たしたうえで年に1度東京で10~12月にかけて行われる資格審査に合格しなければいけません。
受験資格は大きく3つの種類にわけることができます。
・日本臨床心理士資格認定協会によって指定された大学院を修了している者
(ただし、大学院によっては1年以上の心理臨床経験も必要になる場合があります)
・諸外国で上記と同等かそれ以上の教育をうけて、日本で2年以上の心理臨床経験がある者
・医師免許取得者で、取得後2年以上の心理臨床経験を有する者
試験は一次試験と二次試験があり、臨床心理査定、臨床心理面接、臨床心理的地域援助およびそれらの研究調査等に関する基礎的知識と技能について問われます。
一次試験は筆記で100問のマークシート型の試験(150分)と定められた字数内での論述型試験(90分)の2種類を1日で実地します。二次面接は2名の面接委員による口述での面接試験です。一次試験、二次試験ともに合格すると、臨床心理士として名乗ることができるようになります。
資格取得後も臨床心理士は、5年毎に資格の再認定を受けることが義務付けられています。
http://fjcbcp.or.jp/shinrishi/
参考臨床心理士になるには|日本臨床心理士資格認定協会
臨床心理士による相談の流れ
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28174007611
臨床心理士による療法は心理アセスメント→治療方法の選択→治療開始というおおまかな流れで行われることが多いです。
心理アセスメントとは、生活におけるクライエント独自の行動やふるまいを調べたり、さまざまな検査をしたりして、クライエントの状態を理解して判断することです。
たとえば観察法、質問紙法、投影法、作業検査法、面接法などの方法を用いて行われます。心理アセスメントの結果から、臨床心理士はクライエントにとってよりベストな療法を提示し、療法をすすめていきます。
臨床心理士による、発達障害に対する心理アセスメント
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11017018979
ここからは発達障害の子どもによく行われる心理アセスメントの紹介をします。