子育て情報『臨床心理士とは?役割と資格、支援を受けられる場所、発達障害・不安障害の相談・療法・検査まとめ』

2017年3月10日 19:50

臨床心理士とは?役割と資格、支援を受けられる場所、発達障害・不安障害の相談・療法・検査まとめ

発達障害の子どもにはよく以下の3種類のアプローチで心理アセスメントが行われます。

臨床心理士が子どものことを身近で見ている保護者にいくつか質問をしたり、話し合ったりすることで手掛かりを見つける方法です。保護者が子育てをしているなかで、感じている問題や子ども自身の今までの生活の様子・病歴・家族関係などさまざまなことを聞かれることがあります。

他にも、成育歴を聞かれることもあり、出生状況や出産時の子どもの状態といったことから食事・衣服の着脱・排泄・睡眠などの生活習慣がどれくらい身に付いているのかということを質問されることもあります。

知能検査・発達検査・スクリーニング検査は、子どもの問題に応じていくつかの検査を使い分けて行われます。それぞれの検査について説明します。

◇知能検査
知能検査ではおもにIQ(知能指数)の値を指標とすることが多いです。従来は、精神年齢と生活年齢をもとにもとめる比例IQを用いることが多かったですが、最近では、同年代の平均との隔たりをもとにもとめる偏差IQが中心になってきています。


知能検査を行う目的は認知発達の水準を科学的・客観的に評価することで、その人の得意分野、不得意分野を分析することです。知能検査の結果からわかる子どもの得意、不得意分野から療法の方向性を決定するために使われます。

代表的な知能検査に以下のようなものがあります。・ウェクスラー式知能検査
・田中ビネー知能検査
・K-ABC心理・教育アセスメントバッテリー
・DN-CAS 認知評価システム

◇発達検査
発達検査では日常生活や対人関係などにおける子どもの発達基準を数値で表したDQ(発達指数)を算出します。子どもが成長していくには、発達段階に適したアプローチが必要になります。そのため、発達段階を客観的に知るための手段として発達検査は使われます。

ただし、発達指数の値だけで子どもの発達状態を判断をすることはありません。あくまでものさしの一つであり、発達検査から分かる能力のバランスや日常生活の様子などを総合して子どもの発達状態を把握します。


代表的な発達検査には以下のようなものがあります。
・新版K式発達検査
・乳幼児精神発達診断法

◇スクリーニング検査
発達障害に関するスクリーニング検査は、どの精密検査を行うべきかの判断や潜在的な発達遅滞や発達障害の可能性を検査するために行われます。

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