2017年3月21日 14:00
いつも大胆・無鉄砲なADHD息子が唯一慎重になるとき、それは…
ADHDの息子に、ケガを見せるとどうなるかと言うと…
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指を包丁で切ってしまったときなど、その場に居合わせた家族にケガの様子を一応報告するものですが、
我が家の高校生の息子は「痛い話は聞きたくない」とシャットアウトします。
人の心配くらいしておくれよ!と言いたくなるのですが、息子にその理由を聞いてみると、
自分なりに目の前の人の痛みを感じているからこそ、見たくない・聞きたくないという姿勢になると教えてくれました。
どうしてそんなに「痛い」に共感するの?その背景にはある事件が
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息子が人の痛みに敏感な理由は小学校1年生のときの事件にありました。
学童クラブで遊んでいたときに、引き戸を思いっきり開けて戸の間に手を挟み、薬指を切断する事故をしているのです。
幸い指は手術でつながりましたが、手術が開始されるまでの3時間近く痛みと闘い我慢をしていたことがツラい記憶となり、彼のトラウマになったようです。
過去の記憶がフラッシュバックする…戸の開け閉めに慎重になったADHD息子の苦難
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そのケガからは、注意欠陥がある息子でも戸の開け閉めは用心深くなりました。
戸の開け閉めをしている人を見ると、「大丈夫かな?」と心配してしまうそうです。私が立て付けの悪い戸を乱暴に開けたときも、「そっと開けて!」と注意してきます。
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誰かがケガをすると自分のケガの記憶と重なってしまいフラッシュバックが起こることもあるそうです。
夜にケガの映像が頭から消えなくなって、なかなか眠れなくなることもある、と話してくれたことがあります。
それまでは、痛い経験はその後の注意につながって、注意欠陥があるADHDの息子にとっていい結果になるのでは?と考えていました。でもあまりに大きいケガをしてしまうと、極度の心配性になって心の傷となるのですね…。
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