アスペルガー症候群の恋愛・結婚|知っておきたい恋愛のキホンや当事者体験談をご紹介します!
アスペルガー症候群とは?
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アスペルガー症候群とは発達障害の一つです。主な症状としては、「コミュニケーションの障害」「対人関係の障害」「限定された物事へのこだわり・興味」の大きく3つが挙げられます。対人関係の中でも特に複雑といえる恋愛や結婚に関して、その症状・特性ゆえに難しく感じたり悩みを持ったりしている人は少なくありません。
アスペルガー症候群は、世界保健機関(WHO)の『ICD-10』(『国際疾病分類』第10版)や、アメリカ精神医学会の『DSM-Ⅳ-TR』(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第4版テキスト改訂版)という診断基準における疾患名です。2013年に発行された『DSM-5』においては「自閉症スペクトラム障害(ASD)」という別の診断名に統合されたため、最近は自閉症スペクトラム(ASD)という名称で呼ばれることが増えています。
ただし、恋愛や結婚について考えたり経験したりする思春期のお子さんや成人の方の中には、すでにアスペルガー症候群という診断名のある人も多いと考えられます。そこで今回は、アスペルガー症候群という診断名に統一して解説していきます。
アスペルガー症候群の人が恋愛で困ることって?
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アスペルガー症候群の人には大きく分けて3つの特徴がある、とご紹介しましたが、その特徴は具体的にどのような場面で困り感をもたらすのでしょうか。
アスペルガー症候群の人は、会話そのものは問題なくできる場合がほとんどです。しかし、言葉をそのままの意味で受け取ってしまう傾向があるため、人の言葉を勘違いしやすく、傷つきやすいと言われています。具体的には以下のようなことが困りごととして考えられます。
■相手の気持ちを察することが難しい
人と人との会話においては、必ずしも目的や要求がすべて言葉に表れるとは限りません。また、コミュニケーションは言葉だけでなく相手の表情や目線を読み取ることも求められます。アスペルガー症候群の人は言葉の裏や行間を読むことや、言葉ではないあいまいなコミュニケーションを取ることが難しいと感じる時があります。