コミックエッセイ:夫婦・子育ていまむかし

16人産んだって…凄すぎない? 出産育児しながら国を守ったマリア・テレジア【夫婦・子育ていまむかし Vol.32】

夫婦・子育ていまむかし

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江戸、明治、大正…と日本人はどんな子育てをしていたのでしょうか? 家族のあり方やライフスタイルが多様化している今、改めて日本の歴史を見直してみませんか! 不思議な公家のたぬ君と遊び女おこんのふたりが…

ウーマンエキサイトをご覧のみなさん、こんにちは。tomekkoです。

ここ何回か世界史に名を残した女性たちを見てきて『強い女性』への興味が俄然湧いてきました。腕力ではなく、強力なリーダーシップと政治的な手腕の見事さで、時に強かに、時にしなやかに数々の困難を切り抜けるという『強さ』。
特に女王や女帝は権力闘争という男社会の中で、男性の何倍ものハンデを追っているはずなのに、偉業を成し遂げるって凄すぎますよね。

というわけで、今回は女性統治者といえば必ず名前が筆頭に出てくるオーストリアの女帝マリア・テレジアのことを調べてみました。

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以前取り上げたフランス王妃、マリー・アントワネットの実母でもあるマリア・テレジア。男系相続が伝統のハプスブルク家出身の彼女は、正確にはオーストリア女王ではなく、オーストリア女大公、正確な肩書きは神聖ローマ皇后なのです。


ですが、皇后として国王を支えたというより、ガンガン前に出て国を統治していた「王」としての印象が強くないですか? 私が持っていたイメージは
・政治手腕のすごい人
・子だくさんなビッグマザー
・マリー・アントワネットを愛情深く心配する母

といったところでした。

さて、実態はどうなのでしょう?

権力も!プライベートの愛も!
両方を手にした強運の女王

マリア・テレジアは、この時代の神聖ローマ皇帝の長女という立場としてはかなり珍しい、奇跡のような幸せをつかんだ人です。

それは正式な夫になる人との『恋愛結婚』を許されたこと。
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マリアと比べると格下の立場だった9歳年上のフランツに、彼女はなんと6歳の時に恋をするのです! 男系相続を習わしとしているハプスブルク家において、後継に恵まれなかったところに長女マリアの結婚は政治的にもかなり重要な位置付けになっていて、フランツとの結婚をめぐっては周りからも反対がありました。ですが、父親であるカール6世がフランツを気に入ったこと、そしてまだ男子誕生に期待をしていたことなどから2人の結婚はやや強引に実現したのです。

権力者の家庭に生まれた女子といえば、本人の意志など関係なく政治で結婚が決められる時代。そんな中、マリア・テレジアはもうこの時点で超強運の持ち主なんです!

普通ならありえない王族の恋愛結婚。ゆえに?夫婦円満からの子だくさんの人生を送ることになりました。

子ども16人!って…凄すぎない?


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なんと、マリア・テレジアが夫フランツとの間にもうけた子女は5男11女。合計なんと16人!!ハプスブルク家が元々多産家系で、かつマリア本人も安産体質だったのでしょうが16人って…凄くないですか?
育てるのは乳母たちがやってくれるとしても、人生の半分は妊娠出産してるってことですよね…?!

(少子化対策って、やっぱり育てるリソースと経済的安定に尽きるんだな…ってことでいいでしょうか…?)

そしてこの夫婦は、格差婚による相続問題認識の甘さから周辺各国に侵略を狙われたり、国内からも揶揄されることがあっても、生涯を通じて良きパートナーだったようです。

でも、驚くのはまだ早いんですよ!
マリアは働き盛りのほとんどの期間を妊娠と出産をしていたにもかかわらず!

さらには、あくまで男系相続を守りたい父カール6世は、マリアに一切政治教育を施さなかったにもかかわらず!なんと…!
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