子育て情報『親なきあと、障害のある子はどう暮らす?お金は足りる?行政書士・渡部伸先生×立石美津子さん対談【前編】』

2018年1月10日 11:55

親なきあと、障害のある子はどう暮らす?お金は足りる?行政書士・渡部伸先生×立石美津子さん対談【前編】

障害年金の等級が2級だと年金は毎月約6.5万円。つまり、合計して1か月あたり20万円弱の収入となります。

立石
一般就労でなく、就労移行支援事業所や就労継続支援B型の場合はどうなりますか。

渡部
就労継続支援A型の事業所で月67,795 円、B型の事業所で月15,033円(平成27年度)が平均値です。就労移行支援の場合は訓練なので、原則として支払われません。

立石
就労継続支援の事業所だと賃金はぐっと低くなりますね。生活も厳しくなりそうです…。

http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12200000-Shakaiengokyokushougaihokenfukushibu/0000151206.pdf
平成27 年度工賃(賃金)の実績について | 厚生労働省


福祉サービスなどを活用し、出ていくお金を抑えることが大切

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渡部
収入はある程度限られますから、「出ていくお金」をいかに抑えるか、ということが大事なんですよ。


立石
というと?

渡部
例えば、グループホームへの支払いについては、過度な負担にならないような仕組みがされています。国からの助成金は全国統一で1万円、それに加えて独自の助成金を出している自治体もあります。東京都の場合は、合計最大2万4千円の補助があります。

障害者手帳があると受けられるサービスや助成などを活用して、出ていくお金をなるべく抑えることが大切になります。交通機関の乗車料金や携帯電話料金の割引、上下水道の基本料金の免除のほか、医療費の助成もあります。税金についても住民税の非課税や控除、所得税の控除がされますね。手帳がなくても、ヘルパー派遣など、必要だと判断されたサービスについて支援を受けることができます。立石
限りある財産や収入だから、行政からの助成や支援をきちんと受けられるように整えて、生活に困ることがないようにしないといけないんですね。


http://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/service/hutan1.html
参考:障害者の利用者負担|厚生労働省

https://www.nta.go.jp/shiraberu/ippanjoho/pamph/koho/kurashi/html/03_2.htm
参考:障害者と税 | 国税庁


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