子育て情報『こだわり、パニック、身につけたルールが原因で逮捕?自閉症息子「警察は怖い」の背景と、母としてできること』

2020年3月13日 07:00

こだわり、パニック、身につけたルールが原因で逮捕?自閉症息子「警察は怖い」の背景と、母としてできること

「座席は詰めて座りましょう」と学校で教えられてきたルールを遵守して、女性の横に間をあけずに座りました。空席はたくさんあるというのに、見知らぬ男性がすぐ横に座ってきたので、当然、女性は恐怖におののきました。

こだわり、パニック、身につけたルールが原因で逮捕?自閉症息子「警察は怖い」の背景と、母としてできることの画像

Upload By 立石美津子

毛玉を取りたいというこだわりがある人、教えられてきたルールの応用ができない人…これらのことで注意されたら混乱し、また警察を怖がることにつながってしまうかもしれません。


オウム返しで誤認逮捕の可能性も…?

発達障害の人が逮捕されたとき、誘導尋問にかかりやすいと聞いたことがあります。

逮捕された場合…

刑事「君がやったんだね?」
本人「君がやったんだね」

のように完璧なオウム返しをすれば、「あれ、おかしな日本語だな、もしかしてこの人は自閉症かな」と知識がある刑事はわかるかもしれません。また、大人になってもこの状態だったら、おそらく療育手帳を幼児期から持っているでしょう。これで障害者であることが証明されます。

けれども、知的障害が軽度で手帳を持っておらず、刑事の言葉の後半部分、更に「ね」を省略して「やったんだ」とオウム返したり、刑事から「君がやったんだね」と詰め寄られ、条件反射で「やりました」と反応したりしたら?もしかして、誤認逮捕されるかもしれません。


日本の福祉は自己申告制です。親が我が子の障害に気付いて積極的に動くことで取得できます。療育手帳が取れなくても受給者証などを取って福祉とつながり、発達の凸凹があることを第三者に知らせておくことが大切だと思いました。

https://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/prdl/jsrd/norma/n357/n357004.html?fbclid=IwAR01cNTkLK-2BxSCtNl05m79g9iEaIyOetfdK0vRPAArpedmJ_beFxJM0RQ%EF%BC%89
参考:罪を犯した知的・発達障害者への弁護活動を通して思うこと|「ノーマライゼーション障害者の福祉」2011年4月号


李下に冠を正さず

警察官も痴漢と間違われないように“李下に冠を正さず”で、電車に乗るときは、手を上にしたり、自分の胸の辺りで組んでいたりするという話がありました。「疑われるようなことはあえてするな!」ということです。

「毛玉を取るのは自分とお母さんのニットだけにしよう」

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