子育て情報『「小学校でやっていけない」遊べない、母から離れない娘に、焦りを感じて。場面緘黙と知らなかった年長のころ』

2021年9月30日 06:15

「小学校でやっていけない」遊べない、母から離れない娘に、焦りを感じて。場面緘黙と知らなかった年長のころ

すると、

・話しかけられても、黙ってしまって返せない
・全く笑顔を見せないしつまらなそうな表情をしている
・みんなが遊びと共に場所を移動していてもついていけないでじっとしている

このような感じでコミュニケーションがとれないので、楽しく遊んでいる周りの子も次女に声をかけられなくなってしまうのでした。そんな次女を見て、私は「保育園ではできているのに…」「家ではあんなに明るいのに…」「うれしいなら少しくらい笑えばいいのに…」と思っていました。

この日は、朝から一日みんなで一緒に居て、ほかの子たちはどんどん仲良くなって遊んでいる中、次女は最後まで、誰とも一緒に遊ぶことがありませんでした。


焦りでいろいろ見えなくなってしまっていた

「小学校でやっていけない」遊べない、母から離れない娘に、焦りを感じて。場面緘黙と知らなかった年長のころの画像

Upload By まりまり

長女の運動会に出たとき、いつもはできているようなこともできずに動けなくなってしまった次女を見て、小学校入学に向けてとにかく焦っていた私。そんな中、さらにみんなとコミュニケーションが取れない状態の次女を見て、「アレ? おかしいな??」と思う前に「これじゃあ小学校でやっていけない! 何とかしなくちゃ!」という気持ちの方が勝ってしまっていたのでした…。

今思い返すと場面緘黙は「その子の性格」と周りが勘違いしてしまうことが多いように感じます。家族の前では普通に話せたり、他人の前でも少しは話せたり何かできたりすると、私のように一番身近にいる親でさえも、「ものすごく恥ずかしがり屋で引っ込み思案な子」で、「できるのにやらない」、そして「甘やかし過ぎてるかも」などと思ってしまいます。


本人は「話さない」ではなく「話せない」でとても困っているのに、なかなかその状態に周りが気づきにくいのが場面緘黙の難しいところだな、と思うのでした。執筆/まりまり

(監修:井上先生より)
場面緘黙のあるお子さんの場合、初めての場所や人、活動などに対して緊張や不安を抱きやすく、発話やほかの場面でできていたことも急にできなくなってしまうことはあります。親の立場から見ると、場面緘黙の症状は理解していたとしても、特に就学前のお子さんに対しては将来への不安や焦りの気持ちも強くなると思います。

周囲の人はこういった症状を誤解しやすく、本人の限界を超えた働きかけをしてしまうと、より症状が悪化してしまうリスクもあります。お話はできなくても、がんばって参加できていることを認めつつ、ゆっくりと慣れていく機会になればいいですね。

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