子育て情報『マンガで『発達障害』を改めて考える!知っておきたい「親なきあと対策」「インクルーシブ教育」など、この秋読みたい5冊を紹介』

2022年11月10日 06:15

マンガで『発達障害』を改めて考える!知っておきたい「親なきあと対策」「インクルーシブ教育」など、この秋読みたい5冊を紹介

「もういいよ」などと怒られることも多く、周囲には理解されづらい症状でもあります。

本書では、まだまだ認知度が低いAPD/LiDに焦点を当て、第1章ではAPD/LiDの症状について、第2章では、APD/LiDのある当事者が感じている日常生活での困りごと、場面ごとの対処法について、マンガで分かりやすく紹介されています。当事者ができる工夫もあれば、周囲の協力や工夫が必要になる場面もあります。どうすればストレスのないコミュニケーションがとれるか、どのように症状や必要な配慮を説明すればいいか、お互いに安心してコミュニケーションが取れる環境を作っていくためのヒントが得られるのではないでしょうか。

APD/LiDの症状がある人は、日常会話だけでなく、面接や仕事などでも困難に直面することがあります。対処法を知らないと、気づかないうちに実力を発揮できない環境に置かれていたり、自己肯定感が低下したり、二次障害を引き起こしたりする可能性もあります。音の聞き取りづらさに悩んでいる方は、この本とともに、自分の症状や困りごとに向き合ってみてはいかがでしょうか。


子どもたちが安心して過ごせる学校環境について考えるーー『教室マルトリートメント』

近年では、教師による体罰、ハラスメントなどは違法行為とみなされるようになり、連帯責任や厳しい校則など、学校での行き過ぎた指導は良くないという認識も広まってきています。
しかし、違法行為とまではいかなくても、子どもたちが委縮してしまったり、教師への不信感を募らせてしまうような「不適切な指導」はまだまだ当たり前のように行われているのではないでしょうか?そのような教室での「不適切なかかわり」を本書では「教室マルトリートメント」として取り上げています。

マルトリートメントとは「不適切な養育、避けたい関わり方」を意味する言葉であり、WHOでは、日本における児童虐待よりも広い概念として定義されています。本書では家庭内だけでなく教室でも、ほめるべきときにほめない、いじめや差別的発言を放置する、子どもが自信をなくすほど強く叱責する、子どもの人格を否定するような発言をするなど、ネグレクトや心理的虐待に類似するような不適切な関わりが行われており、それらは実際に子どもにトラウマを植えつけているケースもあるにもかかわらず、体罰などに比べて見過ごされやすいことを指摘しています。

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