2022年12月26日 06:15
「家に帰りたくない!」ASD息子の「病院大好き」は良いことばかりではなく…息子の特性と母の困りを振り返って
Upload By 寺島ヒロ
診察室に行かないときは、しばらくすると大好きな白衣の先生が待合室まで呼びに来てくれるので、手持ちの遊びから気がそれ、診察に進むことができましたが、問題は帰らないときです。
正直、こちらは打つ手がなく、「お母さんお腹すいたからごはん食べよう!」などと、理由をつくっては引きずるようにして帰っていました。
ごはんを理由に帰ったときは、ごはんを食べ終えると「お腹いっぱい?じゃ帰ろうか!」と言われることもしばしばあり、どっちが家なんじゃ!と、おかしかったです。
自分の「陣地」じゃなくなった?プレイスペースからの卒業
今に病院に住むと言い出すんじゃないか?と思うほど病院が好きだったタケルですが、10歳の誕生日を境に喘息の発作を起こすことが減り、病院に行く頻度も下がりました。そうすると、たまに病院に行っても帰りしぶるような様子も見られなくなりました。
しばらく行かなかったことで、自分の「陣地」ではなくなったのかもしれませんね。
優しかった先生方のことと共に、今では良い思い出です。
執筆/寺島ヒロ
(監修:藤井先生より)
病院の先生や看護師さんとのやりとりを通じて、タケルさんの居場所になっていたのですね。
喘息発作が落ち着くと共に、少しずつ病院からも卒業された様子で、タケルさんの居場所が病院以外にも広がって、世界が広がったのかもしれませんね。マシンガントークは、好きなことを人に伝えるという点では良いところで、状況に応じず話しすぎるという点では好ましくない点なのかもしれません。好きなことを人に伝えられたという、良い点に注目されたことで、病院がタケルさんの好きな場所になったのですね。
「えっ、まさか盗撮!?」ママ友の義妹のスマホに息子の写真が大量に!→理由を聞いて唖然