2023年3月6日 06:15
小学校入学、登校初日に行方不明になった発達障害娘、翌日に母流産…。七転八倒しながら身につけた私が前に進む術
と言われました。
いろいろと言いたいことはありましたが私は「まだ引っ越してきて2週間ほどなので。」とだけ伝えました。そのとき私は心身共に疲れ果てていて、娘が無事に帰ってきただけで充分だったのです。
翌日病院で
翌日は予約していた産科の受診日でした。
そのとき、医師から胎児の心音が聞こえないと言われました。
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この時期の流産は『止めることができない流産』なので、行動などが原因にはなりません。
それでもショックは大きいものです。
私はその後、流産手術(子宮内容除去手術)を受けました。
引っ越し、娘の迷子、流産、手術...本当にいろいろなことが重なった時期でした。
「仕方がないこと」だってある
手術後の安静期間、私はしばらく悶々としていました。
「入学前からもっと学校と打ち合わせをしておけば良かった?」
「そもそも引っ越し先を不動産屋任せにせずに、わが子に合った環境を第一に考えた地域を自分で探すべきだったのか?」
そしてその後、娘は『療育の空白期間』に突入します。
私のように、引っ越しや親の体調、きょうだい児の世話、祖父母の介護などで身動きが取れなかったり、周りに助けを求めることができない状況になってしまう人も少なくはないでしょう。
でもそれは「仕方がないこと」なんだと私は思うのです。
経験値爆上がり
私も娘も身をもって経験しなければ分からないタイプです。
私が23年間で七転八倒しながら身につけたのは、決して模範的な子育ての方法などではなく、
『ベストを目指すんじゃなくてベターを選ぶ』とか、『“受け入れる”と“受け流す”の塩梅』だとか、「あのときは仕方なかったよね」と割り切る図太さだったんじゃないかと思っています。
まぁ、身につけたといっても常にうまく対応できているかというとそうでもなく、いまだに子どもがらみの問題や困難に直面しては心が乱れ「どうしたものか」としょっちゅう悩んだりしていますが。ガス抜きや時薬(ときぐすり)を用いながら前へ進むしかない子育て。
おかげで私の『経験値』は着実に上がっています(笑)。
執筆/荒木まち子
(監修:新美先生より)
長年のご経験を振り返っての体験談をお聞かせ下さいましてありがとうございます。
小学校入学という節目の引っ越しは本当に忙しく大変だったことと思います。準備の期間もほとんどなく、引っ越しでそれまでの関係性がなくなってしまい、どこに相談したらよいのかも分からない、お子さんのこれまでを知っている人がほとんどいない中で、小学校入学という大きな環境変化が重なり本当に大変としかいいようがないです。