2023年8月5日 11:15
「療育に通って」3歳長男は入園から半年経っても教室から脱走、運動会の練習も不参加!?発達相談は3ヶ月待ちで…
臨床心理士の方によると、1時間長男の様子を見た感じではそこまで発達の遅れは感じなかったとのことでしたが、「失敗を恐れる完璧主義な部分やボディイメージが弱いように感じるので、心配な部分を伸ばすためにも療育に通うのはぜひお薦めしたい」と言われました。
最後に次の相談日の予約を取り帰宅しようとしたのですが、臨床心理士の方と遊んだのがすごく楽しかったのか、帰るのをぐずる長男をなんとか引っ張って帰宅するのでした。
臨床心理士の方に「そこまで発達の遅れは感じない」と言われたことでひと安心していた私たち夫婦ですが、その後、長男は知的発達症の診断を受けることになります。その話はまた別の機会に書かせていただければと思います。
執筆/プクティ
(監修:森先生より)
発達障害の症状の現れ方はさまざまです。軽度ですと特に見逃されがちですが、成長するにともなって求められる能力が上がっていったり、役割が増えるにつれて本人も周囲もつらくなってくることがあります。早期からの医療の関わりやトレーニングによって、将来の生きやすさが変わってきます。プクティさんのように早いうちに発達支援センターに相談できると素晴らしいですね。
「うちの子どもは本当に発達障害なのだろうか?」「どんな診断が出るのだろうか?」と、親としてはハラハラしてしまうかもしれません。ですが、診断にあまりこだわりすぎずに、頼る先を多く持っておくというつもりで相談してみるといいのではないでしょうか。
(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
知的発達症
知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。