子育て情報『子どもの便秘の原因は?よく使われる薬や家庭での対処法【医師QA】』

2023年11月24日 14:15

子どもの便秘の原因は?よく使われる薬や家庭での対処法【医師QA】


子どもの便秘(便秘症)とは?症状のチェックポイント、なりやすい年齢はある?

便秘とは、便が長い時間出ないか、出にくいことを言います。便秘のために、治療が必要な状態を「便秘症」と言い、便秘症が1~2ヶ月以上続いた場合を「慢性便秘症」と言います。

どのような症状で、どのくらい便が出ないと「便秘」なのでしょうか。

・週に3回より少なかったり、5日以上出ない日が続く
・毎日出ていても、出す時に痛がって泣いたり、肛門が切れて血が出る
・小さいコロコロの便や、軟らかい便が少しずつ、1日に何回も出る

上記のような症状や状態が見られる場合、便秘と考えられます。

子どもの便秘症状が気になりだした時期について、全国の1~3歳の子どもを持つ保護者1500名に対して行った調査によると、0歳が5割と一番多く、1歳、2歳、3歳と続いています。実際に便秘になりやすい時期は、

・乳児期:母乳からミルクに移行したとき
・6ヶ月頃~1歳頃:離乳食開始時期
・2歳頃~:トイレトレーニングの時期
・3歳頃~:就園・就学のタイミング

と言われています。

https://www.jspghan.org/guide/index.html
参考:日本小児栄養消化器肝臓学会|小児慢性機能性便秘症診療ガイドライン[2013]

https://www.toilet.or.jp/wp/wp-content/uploads/2021/02/the-survey_201903.pdf
参考:特定非営利活動法人 日本トイレ研究所|「全国の1~3歳の子どもを持つ母親(20~59歳)1500名に調査」 母子の排便実態に関する実態調査結果


便秘の原因は?放っておくとどうなる?

排便機能は誕生時に完成しているものではなく、成長するにつれて発達していくものです。便秘症になると日常生活のQOLに支障をきたすこともあり、放置すると徐々に悪化する可能性もある疾患です。
適切な治療をすれば排便コントロールがしやすくなります。

子どもの便秘の95%は「食事の問題」と「行動面の問題」で起こる機能性便秘であると言われています。

「食事の問題」としては、水分の摂取不足や繊維質の少ない食事を摂る傾向にあることが挙げられます。「行動面の問題」としては、ストレスやトイレトレーニングへの抵抗などが挙げられます。遊びを中断したくない、以前の排便で痛い思いをしたから出したくないなど、便意を催しているのに排便しないこともあります。

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