子育て情報『不安障害(不安症)とは?診断基準・種類・治療法・相談先・周囲の対応法まとめ』

不安障害(不安症)とは?診断基準・種類・治療法・相談先・周囲の対応法まとめ


不安障害(不安症)とは

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不安障害とは、状況や具体的なものに対して、過剰に不安、恐怖を感じ、それにより様々な影響が身体と精神に現れ、社会生活を送ることに支障が出てしまう疾患です。不安障害は、近年では「不安症」と表記されることも多くなっていますが、この記事では「不安障害」という名称をもちいて解説します。

不安や恐怖は、人間誰しもが感じる自然な感覚です。不安、恐怖を感じて、体が緊張したり、用心深くなったりすることは、危機に対する準備とも言え、人間が安全を守る上で必要な身体反応です。

しかし、不安や恐怖を、その対象に釣り合わないほど過剰に大きく感じ、それによって現れた身体的、精神的苦痛が日常生活を送れないほどのものである場合、不安障害の疑いがあります。

ちなみに精神神経学では、不安とは未来や将来起こり得るかもしれない脅威に対して抱く感情、恐怖とは現在または今差し迫った脅威に対して抱く感情と区別されています。しかし不安障害には、現在起きていることや状況だけでなく、これから起こること、未来の状況に対して不安を過剰に感じることも含まれます。

不安障害のある人が「不安、恐怖を感じる対象」は、多岐にわたり、クモや飛行機といった具体的なものから、愛する人との別れ、大勢の人の前で話す、広い場所にいるなど、経験や状況も含まれます。
また、不安障害によって生じる症状も人によって様々です。例えば、憂うつな気分、不安感、意欲や集中力の低下、イライラ感などといった精神的な反応が挙げられます、また、身体的な反応として、頭痛、動悸、汗が異常に出る等の症状も挙げられます。

不安障害は、不安、恐怖の対象と症状が様々で漠然としているため、疾患とは認識されづらく、「性格の問題だ」と片付けられてしまうことが多い疾患です。
特に、10代という人格形成期に不安障害を発症すると、慢性化しやすく、本人も周囲の人々もそれが性格の一部であるととらえる傾向が強いです。疾患であるという認識ができず、医療機関の受診に至らないと、重症化を招く恐れがあります。不安障害は早期発見と対処が重要です。


不安障害の種類と症状

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アメリカ精神医学会の『DSM-5』(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第5版)

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