指しゃぶり・爪かみ・鼻ほじりの原因と対処法。うちの子、ストレスを感じているの?
その場合、過剰な反応は避けて、冷静に「人前ではやめようね」「かっこ悪いよ」と諭してあげてください。ほかに夢中になれることを見つけたり、指先を使った遊びに集中するよう促したりすれば、自然と鼻ほじりへの執着は薄れていくでしょう。
ただし、前項で説明したように、鼻になんらかの異常がある可能性もあります。鼻水がたまると鼻くそができ、それをとろうとして鼻ほじりに発展するのであれば、上手に鼻をかむ方法を教えてあげて。何も出てこなくなれば、鼻をほじることはつまらないと感じてやめるようになるはずです。
子どもの癖に悩んだら読みたい本
最後に、子どもの困った癖の解消に役立つ本をご紹介します。癖の原因や、癖がやめられない子どもの気持ちに対する理解が深まることで、みなさんの悩みが少しでも軽くなりますように。
◆『指しゃぶりにはわけがあるー正しい理解と適切な対応のために』
新日本医師協会の会長を務める歯学博士・岩倉政城氏による、指しゃぶりへの適切な対処法を示した本著。
さまざまな具体例をもとに、禁止したり強制したりせずに、指しゃぶりを改善へと導く方法を解説しています。いま現在、子どもの指しゃぶりに悩んでいる保護者にとって、心配や不安が軽減される一冊になるでしょう。
◆『ゆびたこ』
指しゃぶりがやめられない少女の親指には、立派な「たこ」ができてしまいました。もうすぐ1年生になるのに、指しゃぶりなんてはずかしい、このたこ消えないかなぁ……。すると突然、「指たこ」がしゃべりだした!「これからも、もっと指しゃぶりして、わいのこと大きくしてや〜」だなんて、ちょっと怖くてとびきり愉快なストーリーにぐいぐい引き込まれます。実際に「子どもの指しゃぶりに効果あり!」という感想も続出しているそう。
◆『なっちゃうかもよ』
子どもならではの「困った行為」を、叱らずにやめさせるのにぴったりのしつけ絵本です。「はなくそをほじると……」「はをみがかないと……」「おやゆびをしゃぶっていると……」、はたしてどうなってしまうのでしょうか?視覚的効果が高く、子どもでも理解しやすい内容になっています。
「ついやってしまうこと」と「やってはいけないこと」が明確に示されているので、困った癖をスムーズに直す一助になるでしょう。
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癖というものは、無理にやめさせようとすると逆に意識しすぎてやめづらくなることもあります。イライラして叱ったり、力で押さえつけたりするのは絶対にやめましょう。