子どもの運動能力が上がる! ゴールデンエイジとプレゴールデンエイジの過ごし方
そして、リズム感覚とバランス感覚を同時に鍛える運動でもあります。体育指導のプロフェッショナルである西薗一也氏も「片脚跳びや二重跳び、腕を交差させるあや跳びなどとなると、かなり細かい体の動作が要求されますから、小さい子どもが体の使い方を学ぶにも最適な運動である」と話しているように、いろいろな跳び方をすることで、体をイメージ通りに動かせるようになりますよ。
■おにごっこ
公益財団法人日本サッカー協会、公益財団法人 日本スポーツ協会がすすめている、運動能力を向上させる遊びは、おにごっこ。その理由は以下です。
- 遊びのなかにいろいろな「動き」の要素がある。
- 自分からの「動き」と、なにかに反応しての「動き」がある。
- おに、相手と味方、スペースなどに対して、「見る」ことへの意識づけができる。
- さまざまな駆け引きがある。
- 判断する能力を養うことができる。
おにごっこは、全力で走るだけでなく、急に止まったり、切り返したりという動きが必要とされます。タオルをしっぽに見立て、おににタオルをとられないように逃げる「しっぽとりおに」もおすすめです。
■ブレイブボード
『スポーツ動作の科学』著者・川本竜史氏(大東文化大学教授)が、ゴールデンエイジ期の子どものバランス感覚向上に効果があると推しているのが「ブレイブボード」。ブレイブボードとは地面をけらなくても前に進む次世代ボードです。
スケートボードとの大きな違いは、従来のスケートボードが1枚のボードに4つの車輪が付くのに対し、前後2枚のボードそれぞれに車輪が1つ付き、パイプでつながっていること。この革新的な構造によって、横乗り姿勢で足を前後させるとボードがしなり、ダイナミックに加速してサーフィンやスノーボードのような動きを平地で楽しむことができるのです。
(引用元:ブレイブボード公式サイト|ブレイブボードとは)
また、川本氏によると、ブレイブボードは軽いジョギングと同じ有酸素運動ができるため、30分ほど遊ぶだけで汗が出てくるのだそう。
体幹も鍛えられるので、ゴールデンエイジ期の子どもにぴったりですね。
■運動系の習い事
運動系の習い事はひとつに絞らないほうがいい――という事実をご存じでしょうか。元メジャーリーグ日本担当スカウトであり、現在はジュニア育成活動に力を入れている小島圭市氏は、活躍するトップアスリートのほとんどが幼少期に2~3種類のスポーツを経験していると話しています。