子育て情報『ストレスがたまる! 専業主婦が夫に嫌悪感を抱くワケと精神科医の処方箋』

2016年12月20日 20:00

ストレスがたまる! 専業主婦が夫に嫌悪感を抱くワケと精神科医の処方箋

『たとえば週に2~3日、1日3~4時間程度のパートやアルバイトでも、外に出て仕事をしていれば仲間ができます。同じ労働を通してできた仲間というのは言ってみれば“戦友”のようなものなので、かなりプライベートな問題まで聞いてもらえるお友だちが見つかる可能性があるのです。

これに対して純然たる専業主婦の方にはそこまで深い話ができる友だちはできにくい。悩みを聞いてくれない夫に関する愚痴を吐き捨ててストレスを発散できる相手も場所も無い のです』(50代男性/前出・医師)

●夫を嫌悪する妻たちへの処方箋は……

そこで、夫への嫌悪感が原因で心身に不調をきたしている女性(主に、専業主婦の人たち)へのN先生が書く処方箋はどのようなものかということですが、もちろんそれぞれの患者さんを個別に診察してよくお話を聞いたうえでという大前提のもとに、おおむね次のように分類されるそうです。

『第一に、うつ状態を呈している場合はうつの治療をします。お話をよく聞いたうえでの心理療法が基本ですが、必要があれば薬物療法も使用します。

第二にストレス起因の身体症状が認められる場合、内科的な診療も行ったうえでやはり患者さんとの会話の中からストレスの緩和方法を模索します。

第三に、これがいちばんケースとしては多いのですが、心身ともにさほど重大な問題点が認められない場合。
この場合わたしは短時間でも外で働いてみること をすすめてみたり、何度でもいいので心が落ち着かれるまでわたしのクリニックに愚痴を吐き出しに来ること をおすすめしています。

以上が、夫を嫌悪する奥さまたちへのわたしが書く処方箋の基本類型です』(50代男性/前出・医師)

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いかがでしょうか。

結局、いちばん多いケースでは、ご本人が口で言うほどには夫のことを嫌悪しているわけではないのかもしれません。

はじめはちょっとしたストレスでも発散する場所がない専業主婦の方々はそれを自分一人で抱え込んでしまったときに、いちばん身近な存在である夫への嫌悪感や不快感といった形をとって噴出する。

ならば短時間でもいいので外で働いて愚痴を言い合える“戦友”をつくり、少しでも自由に使えるお金を得てストレスの解消に使ってみるのもいいのではないでしょうか。戦友たちとカラオケボックスで発散するのもいいものです。

そして、諸般の事情で今は外で働けないという場合は、メンタルクリニックという密閉された空間で、“人の悩みを聞く専門家”である精神科のドクターに吐き出してみてください。

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