子育て情報『わざとやってる? “人の意見を聞かないリーダー”の心理と対処法』

わざとやってる? “人の意見を聞かないリーダー”の心理と対処法

わざとやってる? “人の意見を聞かないリーダー”の心理と対処法

こんにちは。エッセイストでソーシャルヘルス・コラムニストの鈴木かつよしです。

ここ4~5年の間で、メディアでよく目にするような社会的影響力を持つ人たちの中に、国内外を問わず「他人の意見を聞かない人」が急増しているような気がします。

大国の大統領しかり、地方自治体の首長しかり、作家や文化人の中にも自分や自分の作品に関して批判的な意見は聞かない人が目立ちます。

わたしたちのような市井に生きる庶民であれば、日々の暮らしに精一杯なので他人の意見をいちいち聞いて動揺していられないといった面もあります。

しかし、指導的な立場にある人は世の中のいろいろな層の人々の意見を公平にくみ取ったうえで意思決定をする必要がありますので、他人の意見に耳を貸さないというのは困りますよね。

都内でメンタルクリニックを開院し、個人的には筆者の趣味を介した友人でもある精神科医のT先生は、『リーダーが他人の意見を聞かないといった場合には、ある“狙い”をもってあえて意見を聞かないようにしているということが考えられます』(50代女性/都内メンタルクリニック院長・精神科医)と言い、リーダーを選ぶ立場のわたしたち一般市民に警鐘を鳴らしています。

どういうことなのか、一緒に考えてみましょう。


●リーダーは人の意見を聞かないことで“差異の恐怖”を作る

『われわれ精神科の医師がしばしば用いる言葉で、“差異の恐怖”というものがあります。この“差異の恐怖”とはどういうものかというと、「力を持っている者に対して他の人と違う批判的なことを言ったらひどい目に遭うのではないか」といった恐怖心のことをいうのです。

リーダーの中にはこの“差異の恐怖”を意図的に利用して市民や部下を支配しようとするタイプの人が必ず一定の割合でいるものですが、現代はこの手のリーダーが極端に増えつつあるような気はします』(50代女性/前出・精神科医)

T先生の言うこの「差異の恐怖を味わわせる」という支配の手法ですが、何も国政や地方自治といった分野のみならず、わたしたちが働く職場や住んでいる地域の町内会など、身近な場所でもしばしば目にすることがあります。

たとえば企業のある部署で、前任者の部長のやり方をガラリと変えたいと考えた新任の部長がいたとします。会議で前部長時代のやり方に肯定的な発言をした社員に対してその場では特に取り合わずにスルーしておき、翌日その社員を個人的に呼び出して、「もう体制は変わったのだよ。

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